JP2007069142A - ダイ塗布装置およびダイ塗布方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】塗布幅を容易に変更することができるのに加えて、ダイノズルのディッケル挿入部分からの塗布液の漏れ出しを防止することができるダイ塗布装置を提供する。
【解決手段】ダイノズル100にディッケル3を挿入して、塗布液吐出口としての開口12aを形成するとともに、ビード形成用の減圧チャンバー4を付加したダイ塗布装置であり、ディッケル3挿入部に長方形で緊張状態のラップシート2を密着させて該ディッケル挿入部を覆うことにより、該ディッケル挿入部におけるディッケル3・スロット12内面間の隙間をシールする。この場合、ラップシート2の長手方向両端部を一対のラップシートホルダー6,7に固定し、張力付与装置5によりラップシートに適正な張力を付与することで、このラップシートを上記一対のラップシートホルダー間に張架する。
【選択図】図1

Description

本発明はプラスチックフィルム、紙、金属箔等の可撓性支持体または被塗布体(以下、ウェブと称する)に種々の塗料を塗布するためのダイ塗布装置および、これを用いるダイ塗布方法に関するものである。
可撓性支持体であるウェブに塗布液を塗布する技術として各種方法および装置が知られているが、これらの中で特に塗布液をスロットから押し出すタイプの塗布方法および装置としては例えば、ダイ型塗布方法および装置、スライドコート型塗布方法および装置がある。
従来、ウェブに対する塗工幅の変更技術として、下記特許文献1に提案された装置が知られている。この装置は、ダイ(より正確にはスロットダイ)の幅方向両端部からディッケルを、ダイ内部つまりスロットに挿入して塗工幅を規制し、または変更するものである。
しかし、この装置の場合、塗工幅の変更は容易になるが、新たな問題としてディッケルとダイの間つまり、ディッケルの上下面とスロット内面との間に隙間が生じ、この隙間に塗布液が入り、上記隙間から塗布液がウェブ側に漏れ出る問題があった。その結果、ウェブ幅方向両端の、本来塗工するべきでないウェブ部分を汚したり、ウェブを走行搬送するバックアップロールを汚したりするため、長時間塗布を行った場合、塗布欠陥を引き起こす恐れが少なくなかった。
上記「塗布液漏れ」の問題を解決するための発明として、下記特許文献2に提案されたものがある。この発明に係るダイ塗布装置は、スロットの幅方向両端部に挿入されたディッケル部分に、底なし円筒形状のシート(以下、ラップシートと称する)をかぶせ、このラップシートを緊張状態に維持して上記ディッケル部分を覆い塞ぐことで、ディッケル挿入部分に生じた隙間からの塗布液漏れを防止するようにしている。この発明によれば、長時間にわたり安定して良質の塗工工程を継続することができる。
しかし、この特許文献2の記載されたダイ塗布装置では、ビードを安定的に形成するための減圧チャンバーを付加した場合、上記円筒形状のラップシートの一部がバックアップロールに接触して擦れるため、塗布中にラップシートが破れ、上記塗布液漏れ防止効果が失われることがあった。このため、塗布幅毎に専用の減圧チャンバーを付加したダイ塗布装置が必要となり、塗布幅変更する際、かなりの高コストとなる問題があった。
特開平6−198240号公報 特開2005−13861号公報
本発明は、従来技術の上記事情に鑑みなされたもので、その目的は、1台のダイ塗布装置において塗布幅を容易に変更することができて、様々な塗布幅の製品に塗布液を塗布することが可能であり、加えてダイノズルのディッケル挿入部分からの塗布液の漏れ出しを防止し、または大幅に低下させることができるダイ塗布装置を提供することにある。
本発明の更なる目的は、経時等によりディッケル・ダイノズル間の隙間から塗布液が洩れ出ることがあっても、この漏れた塗布液を的確に案内流下させることで、(a)ウェブの幅方向端部(非塗工部)の汚れ、および(b)バックアップロールの汚れと、これに起因する塗布欠陥の発生とを抑制することが可能で、長時間にわたり安定して高品質の塗布工程を継続することができるダイ塗布装置および、該装置を用いるダイ塗布方法を提供することにある。
上記目的達成のため、請求項1に係る発明は、ダイノズルの塗工幅を規制するためのディッケルを(例えば上下一対のリップで形成された)スロットの幅方向両端部に挿入して塗布液吐出口を形成し(スロットの先端部が塗布液吐出口として開口形成されている)、かつビードを安定的に形成するための減圧チャンバーを付加したダイ塗布装置において、前記ダイノズルにおける塗布液吐出側の先端面のうち、前記ディッケル挿入部に矩形形状で緊張状態のラップシートを密着させて該ディッケル挿入部を覆うことにより、前記ディッケルとスロット内面の隙間を該ラップシートでシールしたことを特徴とするダイ塗布装置である。
また、請求項2に係る発明は、前記ラップシートの長手方向両端部を、互いに着脱自在な部材からなる一対の挟持手段間に張架することにより、前記ディッケル挿入部に緊張状態のラップシートを密着させて該ディッケル挿入部を覆ったことを特徴とする請求項1に記載のダイ塗布装置である。
また、請求項3に係る発明は、前記ダイノズルの下方に液受けあごを設けるとともに、前記ラップシートを前記液受けあごに接触させた状態で張架して、これらラップシートと液受けあごにより塗布液排出流路を形成し、前記ディッケル挿入部から洩れ出した塗布液を、前記塗布液排出流路で受けて、ダイノズルの幅方向中心部に向けて案内流下させるようにしたことを特徴とする請求項1または2に記載のダイ塗布装置である。
また、請求項4に係る発明は、前記一対の挟持手段の一方をダイノズルの下方に設け、該挟持手段とラップシートにより塗布液排出流路を形成し、前記ディッケル挿入部から洩れ出した塗布液を、前記塗布液排出流路で受けて、ダイノズルの幅方向中心部に向けて案内流下させるようにしたことを特徴とする請求項1または2に記載のダイ塗布装置である。
また、請求項5に係る発明は、前記ダイノズルの下方に液受けブロックを設けるとともに、該液受けブロックに前記ラップシートを挿通し、これら液受けブロックとラップシートにより塗布液排出流路を形成し、上記ディッケル挿入部から洩れ出した塗布液を、前記塗布液排出流路で受けて、ダイノズルの幅方向中心部に向けて案内流下させるようにしたことを特徴とする請求項1または2に記載のダイ塗布装置である。
また、請求項6に係る発明は、前記ダイノズルの上部にラップシート弛み矯正装置を設け、ラップシートを、弛み矯正装置の上部に接触させた状態で張架し、ラップシートに生じた弛みに基づき、前記ラップシートの張架張力による自動的な矯正作用により、実質的にラップシートの弛みをなくすようにしたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のダイ塗布装置である。
また、請求項7に係る発明は、前記弛み矯正装置はダイノズル上部に設けた支点と、該支点を中心に揺動自在に設けた棒状部材(ブロック)とを備えてなり、該棒状部材のうち、ラップシートの弛み発生側が接触する部分がダイノズルから浮き上がる向きに揺動する前記自動的な矯正作用により、実質的にラップシートの弛みをなくすようにしたことを特徴とする請求項6に記載のダイ塗布装置である。
また、請求項8に係る発明は、請求項1〜7のいずれかに記載の装置を用いるダイ塗布方法であって、バックアップロールに支持されて走行するウェブに対し、ダイノズルの塗布液吐出口から吐出された塗布液をビードにして塗布することを特徴とするダイ塗布方法である。
請求項1〜7に記載の装置発明によれば、1台のダイ塗布装置で様々な塗布幅の製品に対応することができる。また、請求項1〜7の装置発明および、請求項8の方法発明によれば、ディッケル・ダイノズル間の隙間から漏れ出る塗布液によるウェブ汚損および、バックアップロール汚損に起因する塗布不良の発生を的確に防止し、長時間にわたり安定して高品質の塗布工程を継続することが可能となる。
請求項1、請求項2に係るダイ塗布装置によれば、ディッケル挿入部分(ディッケル・ダイノズル間の隙間)からの上記「塗布液漏れ」を大幅に減少させ、または「塗布液漏れ」をなくすことができる。
請求項1、請求項2のダイ塗布装置においては、何らかの原因でラップシートの張架状態が、したがってラップシートによるディッケル挿入部のシール状態が不良となり、多少の「塗布液漏れ」が生じることがある。しかし、請求項3〜請求項5に係るダイ塗布装置では、この漏れ出た塗布液を適切に排出することができるから、塗布液によるウェブ汚損および、バックアップロール汚損に起因する塗布不良の発生を、より的確に防止することが可能となる。
請求項6、請求項7のダイ塗布装置においては、上記弛み矯正装置によりラップシートの弛みを自動的になくし、常時ラップシートによるディッケル挿入部のシール状態を良好なものに維持することが可能となるので、上記「塗布液漏れ」の防止効果をより高めることができる。
本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
まず、図面について説明すると図1、図3、図5は本発明の各実施形態に係るダイ塗布装置の要部構造を示す側面断面図である。図2、図4、図6はそれぞれ図1、図3、図5のダイ塗布装置を構成するダイノズルの正面図である。
図7はダイ塗布装置を構成するラップシートホルダーの一例およびラップシートホルダーフックの構造ならびに、これらの結合構造を示す側面図である。図8はダイ塗布装置を構成するラップシートホルダーの別例および張力付与装置の構造ならびに、これらの結合構造を示す側面図である。図9はダイ塗布装置を構成するラップシートホルダーの更に別の例およびラップシートホルダーフックの構造ならびに、これらの結合構造を示す側面図である。図10は図9のラップシートホルダーの正面図である。
図11は液受けブロックの構造および配置態様を示す側面図、図12は図11の正面図である。図13は上下一対のラップシートホルダー間にラップシートを張架した構造の一例を示す説明図であって、これらのラップシートホルダーを正面から見たものである。図14は図13の側面図である。図15は上下一対のラップシートホルダー間にラップシートを張架した構造の別例を示す側面図である。
図16、図17はそれぞれ本発明の実施例4、実施例5で用いたラップシート弛み矯正装置の説明図である。
つぎに、上記請求項1〜請求項7の発明に係る装置構造の要点について説明する。
請求項1に対応するもの(図1〜図6を参照)
このダイ塗布装置は、ダイノズル100の塗工幅を規制するためのディッケル3を、上下一対のリップ10,11間の間隙で形成されたスロット12の幅方向両端部に挿入して塗布液吐出口(開口12a)を形成し(スロット12の先端部が塗布液吐出口として形成されている)、かつビードを安定的に形成するための減圧チャンバー4を付加したダイ塗布装置であって、ダイノズル100における塗布液吐出側の先端面のうち、ディッケル3挿入部位に矩形形状(正方形または、狭義の長方形)で緊張状態のラップシート2を密着させて該ディッケル3挿入部位を覆うことにより、ディッケル3挿入部におけるディッケル3・スロット12内面間の隙間をラップシート2でシールしたことを特徴とする。
請求項2に対応するもの(図1〜図8および図13〜図15を参照)
このダイ塗布装置は、上記請求項1の塗布装置において、ラップシート2の長手方向両端部を、互いに着脱自在な部材からなる一対の挟持手段(ラップシートホルダー)6,7間に張架することにより、上記ディッケル3挿入部位に緊張状態のラップシート2を密着させて該ディッケル挿入部位を覆ったことを特徴とする。ラップシート2の上記張架構造については、後に図7、図8を参照して説明する。
請求項3に対応するもの(図1、図2を参照)
このダイ塗布装置は、上記請求項1または2の塗布装置において、上記ダイノズル100の下方に液受けあご8を設けるとともに、上記ラップシート2を液受けあご8に接触させた状態で張架して、これらラップシート2と液受けあご8とにより塗布液排出流路8aを形成し、(前記ダイノズルにおける塗布液吐出側の先端面のうち、)前記ディッケル3挿入部位から洩れ出した塗布液を、上記排出流路8aで受けて、ダイノズル100の幅方向中心部に向けて案内流下させるようにしたことを特徴とする。
請求項4に対応するもの(図3、図4、図9、図10を参照)
このダイ塗布装置は、上記請求項1または2の塗布装置において、上記一対の挟持手段(ラップシートホルダー)6,7のうち一方をダイノズルの下方に設け、該挟持手段6とラップシート2とにより塗布液排出流路6Aを形成し、(上記ダイノズルにおける塗布液吐出側の先端面のうち、)上記ディッケル3挿入部位から洩れ出した塗布液を、上記排出流路6Aで受けて、ダイノズル100の幅方向中心部に向けて案内流下させるようにしたことを特徴とする。
請求項5に対応するもの(図5、図6、図11、図12を参照)
このダイ塗布装置は、上記請求項1または2の塗布装置において、上記ダイノズル100の下方に液受けブロック25を設けるとともに、該液受けブロック25にラップシート2を挿通し、これら液受けブロック25とラップシート2とにより塗布液排出流路25aを形成し、(上記ダイノズルにおける塗布液吐出側の先端面のうち、)上記ディッケル3挿入部位から洩れ出した塗布液を、上記排出流路25aで受けて、ダイノズル100の幅方向中心部に向けて案内流下させるようにしたことを特徴とする。
請求項6に対応するもの(図1〜図6、図16、図17を参照)
このダイ塗布装置は、上記請求項1〜5のいずれかのダイ塗布装置において、上記ダイプノズル100の上部にラップシート弛み矯正装置9を設け、ラップシート2を、弛み矯正装置9の上部に接触させた状態で張架し、ラップシート2に生じた弛みに基づき、上記ラップシートの張架張力による自動的な矯正作用により実質的にラップシート2に、弛みが生じなくなるようにしたことを特徴とする。
請求項7に対応するもの(図16、図17を参照)
このダイ塗布装置は、上記請求項6のダイ塗布装置において、上記弛み矯正装置がダイプノズル100の上部に設けた支点(20または22)と、該支点を中心に揺動自在に設けた棒状部材(ブロック)(19または21)とを備えてなり、該棒状部材のうち、ラップシート2の弛み発生側が接触する部分がダイプノズル100から浮き上がる向きに揺動する上記自動的な矯正作用により、実質的にラップシート2の弛みをなくすようにしたことを特徴とする。
つぎに、上記請求項8の発明に係るダイ塗布方法(図1〜図6を参照)は、上記請求項1〜7のいずれかの装置を用いるダイ塗布方法であって、バックアップロール1に支持されて走行するウェブ16に対し、ダイノズル100の塗布液吐出口(開口12a)から吐出された塗布液をビードにして塗布することを特徴とする。
[第1の実施形態]
図1はダイ塗布装置の要部構造を示す側面断面図である。このダイ塗布装置は、バックアップロール1に支持されて連続的に走行するウェブ16に、ダイノズル100(スロットダイ)から吐出された塗布液を塗布もので、このダイ塗布装置を用いて塗布液を塗布できるウェブの幅方向寸法に制限はないが、通常は200〜2000mmである。バックアップロール1にも寸法の制限はないが、通常は直径100〜500mm、幅250〜2000mmである。
上記ダイノズル100は、図1に示すように、幅方向に塗布液を均一に分配するマニホールド13と、塗布液をマニホールド13からダイ先端に向かって押し出すためスロット12と、塗布幅を規制するためにダイノズルの両端部からマニホールド13およびスロット12内部に挿入されるディッケル3とを有する。ダイノズル100は、塗布液をビードの形態にしてウェブ上に塗膜を形成して塗布するものである。また、このダイ塗布装置では、上記ビードに対する減圧調整を行うべく、減圧チャンバー4をダイノズル100の下方に配置し、この減圧チャンバーの前方面を、バックアップロール16と同心の円弧状にするとともに、該ロール16の外面に対し接近させる。図1では説明の便宜上、ロール16の外面と減圧チャンバーの円弧状前方面との間にかなり大きな隙間が形成されているが、実際には、この隙間はごく小さく設定される。なお、上記ダイノズル100から吐出された塗布液は、減圧チャンバー4内の負圧により該ダイノズルの下方側(図1において下方側)に引っ張られるため、安定した液姿勢を保とうとする結果、安定的にビードを形成することができる。
上記ダイノズル100においては、通常は上下の金型14、15により上記マニホールド13を形成し、上金型14先端部の下流側リップ10と、下金型15先端部の上流側リップ11により上記スロット12を形成し、ディッケル3を、ダイノズル100の両端部からマニホールド13およびスロット12内部に挿入することにより、塗布幅を規制することができる。ウェブ16の進行方向において上流側リップ11は、下流側リップ10よりも上流側に位置している。これらのリップ10,11の(バックアップロールと対面する)先端面は面一になっている。また、このスロット12の開口12aが塗布液の吐出口となっている。このような構造のダイノズルは従来公知であり、本発明に係るダイ塗布装置のダイノズル100は、従来公知の全ての要素等を適用して構成することができる。
図1の実施形態では、スロット12の上下方向の間隔、すなわちスロット間隔(これは、ダイノズルから吐出される塗布液の肉厚に対応している)は、全体にわたって均一である。このスロット間隔は0.1〜2mm、その幅は200〜2000mmが好ましい。
ここで、ラップシート2の上記張架構造について図7および図8を参照して説明する。図7はラップシートホルダー6(第1ホルダー)および、これを所定の態様で固定するためのフック17の構造ならびに、これらの結合構造を示す側面図である。図8はラップシートホルダー7(第2ホルダー)および張力付与装置5の構造ならびに、これらの結合構造を示す側面図である
図7において、第1ホルダー6およびラップシートホルダーフック17は、ラップシート2の下端部を間接的に減圧チャンバー4の背面壁4aに固定するものである。この固定構造では、断面L字型のフック17を上記背面壁4aに固着する。第1ホルダー6はホルダー片6aと6bで構成し、ホルダー片6bを背面壁4aに固着する。ホルダー片6aは断面L字型としてフック17・ホルダー片6b間に、かつ図1の紙面に垂直方向に挿脱自在とする。そして、ラップシート2の下端部をホルダー片6a・6b間に挿入し、ホルダー片6aをホルダー片6bに、ボルト等の締結手段で固定することにより、ラップシート2下端部を固定する。
ラップシート2の上記張架構造について、さらに図8をもとに説明する。この図において張力付与装置5は、ダイノズル100の上金型14に固着された第1部材5aと、図8において左右方向に設けられた軸体(図略)に摺動自在で、かつ第1部材5aに対し接触・離間自在な第2部材5bとで構成し、第2ホルダー7はホルダー片7aと7bで構成する。ホルダー片7aの片面側を上記第2部材5bの溝18に嵌合固定し、このホルダー片7aの反対面側にホルダー片7bを、ボルト等の締結手段で固定できるようにする。そして、ラップシート2の上端部をホルダー片7a,7b間に挿入し、ホルダー片7bをホルダー片7aに、上記締結手段で固定することにより、ラップシート2上端部を固定する。
第2部材5bを上記軸体(図略)に対し摺動させるための機構としては、例えばエアシリンダが適用でき、第2ホルダー7と第2部材5bを一体で第1部材5aから離間させることで、ラップシート2に張力を付与することができる。また、この離間距離を微調整することにより、ラップシート2の張力を適正値にセットすることが可能である。
ウェブ16の幅方向寸法、走行速度には特に制限はないが、走行速度は3〜300m/minが好ましく、10〜200m/minがより好ましい。ディッケル3とダイノズルの内側壁面の間には隙間を設けることが必要である。隙間が形成されていると、ダイノズルを分解することなく、ダイノズル両端部に対するディッケル3を挿入・抜き出しの操作が可能となる。本発明者らの検討によれば、スムーズにディッケル3を挿入・抜き出しするには、ディッケル3を挿入した状態でのダイノズルの内側壁面(ダイノズル内のマニホールド、スロットの壁面)とディッケル3の隙間を15μm以上とすることが必要であるが、ディッケル自体の加工精度を考慮すると実際には50μm程度の隙間が必要となる。しかし、50μm以上の隙間が設けられていると、塗布液の粘度等の液物性にもよるが、塗布幅(スロット12の開口12aの幅)を規制するためにディッケル3を挿入して、塗布液が吐出する部分を塞いだにも関わらず、このディッケル3挿入部から塗布液が洩れ出て塗布欠陥が発生することがあった。
そこで本実施形態に係るダイ塗布装置においては、図1および図2に示すように、ダイノズル端部から挿入されたディッケル3部分を、矩形形状で緊張状態のラップシート2により開口12a側から覆うことで、この洩れ出た塗布液が直接ウェブ、バックアップロールに付着するのを防止するようにした。言い換えるとウェブ、バックアップロールのうち、ディッケル挿入部分に対面する部分に塗布液が付着するのを防止する。
なお図2、図4および図6では、上記緊張状態のラップシート2の幅はディッケル3挿入部分の幅とほぼ同一になっており、かつ該挿入部分を過不足なく覆っているが、ラップシート2の一方の外縁線L2、つまりダイ幅方向中央側の端部が、開口12aの幅方向端部よりも約0.5mm〜約1.0mmだけ、ダイ幅方向端部側に位置する。言い換えると、図2においてディッケル3の幅方向内側端部が約0.5mm〜約1.0mmだけ、ラップシート2から露出するようにラップシート2を張架するのが好ましく、これにより、塗布膜の幅方向端部における厚膜化を抑制することができる。
また、リップ10,11の先端面を面一にする(この場合、図1において、これらリップの輪郭線が1本の直線上に乗る)のに代えて、これらリップの輪郭線が一つの円弧上に乗るように形成することもできる。いずれにしても、ディッケル3挿入部分をラップシート2により的確にシールすることができればよい。
上記特許文献2に記載されたダイ塗布装置では、図18に示すように、ディッケル挿入部の隙間から洩れ出た塗布液がウェブ16、バックアップロール1に付着するのを防止するため、ラップシート52として、底なしで円筒形状のものを用い、ダイノズル50の幅方向端部を、このダイノズルの幅方向端部側から(図18において紙面に垂直な方向の端部側から)ラップシート52で包み込んでその中に挿入し、張力付与装置55でラップシート52を緊張状態に維持するようにしていた。しかし、このようなダイノズルに減圧チャンバーが付加されると、ラップシートの一部がバックアップロールに接触し擦れるため、塗布中にラップシートが破れて塗布液洩れが発生する問題があった。
そこで本実施形態では、ラップシート2の形状を矩形形状(長方形または正方形)とし、減圧チャンバー4内もしくは、ダイノズル100の下金型15にラップシート2の片側端面を固定することで、バックアップロール1との接触を防止するようにした。
上記ラップシート2の材質はPET(ポリエチレンテレフタレート)等のフィルム、金属フィルム、金属蒸着フィルムのいずれでも良く、塗布液に対する耐溶解性、耐腐食性を有するものであれば、特に材質は問わない。また、ラップシート2の厚みが10μm未満の場合、シートが薄くなりすぎ、ダイノズルに設置する際にシートが破れたりする不具合が発生する虞があるため、ラップシート2の厚みは10μm以上が好ましい。ラップシート厚みの上限には、特に制限はない。但し、ダイ塗布時にはウェブ16表面とダイノズル先端には、コーティングギャップを設けるが、このコーティングギャップ内に納まり、且つウェブ16と干渉しない厚みである必要がある。かかる観点から、通常ラップシートの厚みの上限は200μmである。
上記緊張状態にあるラップシート2の張力は、ラップシート幅が50〜500mmである場合、5〜50kgf/全幅(約49〜約490N/全幅)が好ましい。ラップシートに与える張力を5〜50kgf/全幅とすることで、漏れた塗布液によるウェブ、バックアップロールの汚れを防ぐことが可能となる。張力を5kgf/全幅未満にすると、液粘度等の液物性、給液量等の塗布条件にもよるが、ダイ先端からの液吐出圧に対しラップシートの押さえ力が不足し、ラップシートがもりあがることでウェブ、バックアップロールに対する擦れが発生し、ラップシートの破れ等の原因になる。
張力を50kgf/全幅よりも高くすると、ラップシートの厚みにもよるが、ラップシートにシワが入り易くなる。
[第2の実施形態]
本実施形態のダイ塗布装置においては図1、図3および図5に示すように、ラップシート2をダイノズル100に設置する際、ボルト等の締結用部材を使用しないでワンタッチで設置できるラップシートホルダー6およびラップシートホルダー7がラップシート両端に設けられている。従来はラップシートを粘着テープ等で固定する方法をとっていたが、経時で粘着力が弱まり塗布工程の途中でラップシートが外れ、塗布欠陥を発生するトラブルが度々発生していた。本発明におけるこのラップシートホルダー6、7はラップシート2に張力付与装置5で張力が掛けられている場合は外れず、ラップシート2に張力が掛けられていない場合には容易に取り外すことができる。ラップシート2の長手方向一端部、つまり減圧チャンバー4側端部は、洩れ出た塗布液により汚れることを防止するために、液受けあご8より下方に固定する。
張力付与装置5と第2ホルダー7との位置関係については、図8に示すように、第2ホルダー7の中心線C2が、張力付与装置5の中心線C1と同心の位置にあり、かつ第2ホルダー7が張力付与装置5の後方に位置していれば、特に制限はなく、ラップシート2に容易に適正な張力を付与することができる。
図13に示すように、ラップシート2をラップシートホルダー6に取り付ける場合、ダイリップ(10,11)の幅方向端部(図13において左側端部)において、ラップシート2とラップシートホルダー6が面一となるように取り付ける。ラップシート2がラップシートホルダー6からはみ出すと、ラップシート2がサイドプレート4b(側壁4b:図2を参照)に接触してしまう。また、ラップシートがラップシートホルダー6の内側に設置された場合には、ダイノズルから洩れた塗布液がバックアップロール1に付着する。なお、ラップシートホルダー7側の取付け構造には特に制限はない。
なお図15では、ラップシート2の一端部を第1ホルダー6において、移動自在の板体6Bで押さえつけることにより固定し、ラップシート2の他端部を第2ホルダー7において、同じく移動自在の板体7Bで押さえつけることにより固定する構造となっている。
[第3の実施形態]
本実施形態のダイ塗布装置においては、図1および図2に示すように、ラップシート2を液受けあご8に接触させた状態でラップシートホルダー6,7間に張架した場合、ダイノズル100の上流側リップ11の下方に設置した液受けあご8の形状が、ダイノズル100両端面からダイノズル中心に向かって、塗布方向の長さが長くなるよう下り勾配に傾斜した、おおむねV字型とする。このような構造では、ラップシート2と液受けあご8とにより塗布液排出流路8aが形成されるため、ダイノズルのラップシート2配設部から洩れ出た塗布液が、ラップシート2と液受けあご8の間に溜まることなく、ダイノズル中央に向かって流れ落ちる。図2において、液受けあご8の傾斜角度は1〜3度が好ましい。
図1、図2および図7に示すように、液受けあご8がラップシート2に接触している場合のラップシートホルダー6の取付け姿勢は、ダイノズルのリップ10,11の水平方向に対して平行にする。
また図3、図4、図9および図10に示すように、ラップシート2が液受けあご8に接触していない状態でラップシートホルダー6,7間に張架した場合、漏れ出た塗布液がラップシート2および液受けあご8を伝わって流下し、ついでラップシート2とホルダー6とで形成された塗布液排出流路6Aを更に流下する。この場合は、ラップシートホルダー6が、上記液受けあご8の場合と同様に、ダイノズルの中心に向かって1〜3度程度の下り勾配で傾斜していることにより、洩れ出た塗布液が溜まることはなくなる。
ここで更に、図9に示す構造について説明する。この図において第1ホルダー6およびフック17はラップシート2の下端部を間接的に減圧チャンバー4の背面壁4aに固定するものである。この固定構造では、断面L字型の貫通孔が形成されたフック17を上記背面壁4aに固着する。第1ホルダー6はホルダー片6cと6dで構成し、ホルダー片6cの断面L字型部分を上記L字型貫通孔に挿入係止する。そして、ラップシート2の下端部をホルダー片6c・6d間に挿入し、ホルダー片6dをホルダー片6cのうち上記断面L字型部分と反対側に、ボルト等の締結手段で固定することにより、ラップシート2下端部を固定する。これにより、ラップシート2とホルダー片6cとの対向間隙が、塗布液排出流路6Aとなる。
また図5、図6、図11および図12に示すように、ラップシート2が液受けあご8に接触していない場合は、ラップシート2に液受けブロック25を、マグネットにより上記液受けあご8の場合と同様に、角度1〜3度程度に傾斜させて固定し、漏れ出た塗布液を、液受けブロック25とラップシート2とで形成された塗布液排出流路25aで受けて排出することにより、該塗布液が溜まらないようにする。なお、塗布液が水系塗布液である場合には、液受けブロック25の固定は両面テープ等で行っても構わない。
さらに図5、図6および図11に示すように、液受けブロック25がラップシート2に設けてあり、洩れ出た塗布液が塗布液排出流路25aに流入する場合のラップシートホルダー6の取付け姿勢は、ダイノズルのリップ10,11の水平方向に対して平行にする。
以上のように、ラップシート2と液受けあご8の間、ラップシート2とラップシートホルダー6の間、およびラップシート2と液受けブロック25の間に、それぞれ塗布液排出流路8a,6A,25aを形成し、漏れ出た塗布液をこれらの塗布液排出流路により案内流下させることで、経時による塗布液の乾燥・堆積に起因する塗布液の固化がなくなり、ダイノズルの洗浄が容易になる。
[第4の実施形態]
本実施形態のダイ塗布装置においては図1、2に示すように、上記液受けあご8の形状が、ダイノズル両端面からダイノズル中心に向かって下り勾配に傾斜したV字型であるため、経時により矩形形状のラップシート2に、弛みが発生しやすくなる。そこで、弛み矯正装置9により、結果として弛みを実質的になくすことで、ラップシート2をダイノズルのディッケル3挿入部に密着させる。これによって、洩れ液によるウェブ16、バックアップロール1の汚れを防ぐことが容易となる。
また、(a)図3〜図6に示すように液受けあご8の形状が、ダイノズルのリップ10,11の水平方向に対して平行になる場合のラップシート2の弛み、あるいは(b)ラップシート2をラップシートホルダー6,7に装着する場合において、ダイノズルの幅方向に対するラップシート長手方向の角度が直角からが大きく外れているときのラップシートの弛みのいずれでも、上記弛み矯正装置9によってなくすことができる。
これに対し、図2、図4および図6においては、ラップシート2の左右の外縁線L1,L2がダイノズル100の幅方向に対し垂直になっており(図2において角度α=90度)、この場合には、張力付与装置5により、ラップシー2全体に均等に緊張させることができるため、ラップシートの弛みは生じにくくなる。
[第5の実施形態]
本実施形態のダイ塗布装置において上記弛み矯正装置9は、図16に示すように、上金型14の上面に設けた支点20と、この支点を中心に揺動しうる棒状のブロック19とを備えている。この弛み矯正装置9のラップシート2に接触するブロック19は、幅方向概ね中央に支点20があることで、弛もうとしているラップシート2における張りが強い側にブロック19が傾き、ラップシート2の張りが弱い側とブロック19が密着することで張力がバランスするため、簡単な構造により、弛みの発生を自動的に防止することができる。このように、弛み矯正装置9を設けることで、ラップシート2には弛みが発生しなくなる。
また、弛み矯正装置9として図17に示すものを設けても良い。この弛み矯正装置では、ラップシート2に接触するブロック21のダイノズル側下面にテーパブロック23を挿入することで、ブロック21が支点22を支点に傾き、弛もうとしているラップシート2に密着することで、容易に弛みの発生を防ぐことができる。このように、弛み矯正装置9を設けることで、ラップシート2には弛みが発生しなくなる。図17において符号24は、テーパブロック23に常時前進力を付与している押し引きボルトであり、ラップシート2が弛もうとすると上記付勢力によりテーパブロック23が前進することで、ブロック21が支点22を中心に揺動する。
本発明の効果を一層明瞭にするため、実施例を挙げる。
実施例1〜5に共通の塗布条件およびラップシート設置条件を以下に示す(なお、使用したダイ塗布装置は下記のとおりである)。
<塗布条件>
・塗布液:ポリビニルブチラール系樹脂液
・粘度:30mPa・s
・Wet膜厚(塗布液膜厚):50μm
・塗布速度:25m/min
・塗布幅:1000mm
・ディッケルの設定:スロット厚(上下流リップ間の隙間)300μmに対し、ディッケル厚みを250μmとした
<ラップシート設置条件>
・厚み:25μm
・ラップシート幅:250mm
・材質:PETフィルム
・ラップシートのダイ幅方向中央側の端部が、開口12aの幅方向端部よりも1.0mmだけダイ幅方向端部側に位置するように設置(図2において、ラップシート2の左右の外縁線L2,L2が開口12aの幅方向端部よりも外側に1.0mmだけシフト)
・ラップシート付与張力:25kgf/全幅(約250N/全幅)
[実施例1]
本実施例では図1、図2、図7、図8に示す装置を用いた。上記条件で1時間塗布を行い、ダイ先端から漏れ出る塗布液によるウェブおよびバックアップロールの汚損状態を評価した。また、ダイノズルから洩れ出た塗布液がラップシートと液受けあごの間に、たまらないで流下するかも併せて評価した。
[実施例2]
本実施例では図3、図4、図9、図10に示す装置を用いた。上記条件で1時間塗布を行い、ダイ先端から漏れ出る液によるウェブおよびバックアップロールの汚損状態を評価した。また、ダイノズルから洩れ出た塗布液がラップシートと液受けあごの間に、たまらないで流下するかも併せて評価した。
[実施例3]
本実施例では図5、図6、図11、図12に示す装置を用いた。上記条件で1時間塗布を行い、ダイ先端から漏れ出る液によるウェブおよびバックアップロールの汚損状態を評価した。また、ダイノズルから洩れ出た塗布液がラップシートと液受けあごの間に、たまらないで流下するかも併せて評価した。
[実施例4]
本実施例では図1、図2、図7、図8に示す装置および、図16に示す弛み矯正装置を用いた。上記条件で1時間塗布を行い、ダイ先端から漏れ出る塗布液によるウェブおよびバックアップロールの汚損状態を評価した。また、ラップシートの弛み矯正の状態を併せて評価した。
[実施例5]
本実施例では図1、図2、図7、図8に示す装置および、図17に示す弛み矯正装置を用いた。上記条件で1時間塗布を行い、ダイ先端から漏れ出る塗布液によるウェブおよびバックアップロールの汚損状態を評価した。また、ラップシートの弛み矯正の状態を併せて評価した。
[比較例1]
塗布条件は実施例1〜5と同様とし、ラップシートを設置せずに塗布を行った。
次に、上記実施例1〜5および比較例1における、ディッケル挿入部からの塗布液の漏れ状況および、これによる影響について以下にまとめた。
(1)実施例1〜実施例5:塗布液によるウェブ両端部の汚れ無し
(2)比較例1:塗布液によるウェブ両端部の汚損有り
(3)実施例1〜実施例5:塗布液によるバッククアップロールの汚れ無し
(4)比較例1:塗布液によるバッククアップロールの汚れがあり、経時で塗布液が堆積し、かつ乾燥固化した塗布液のカスがウェブ上の正規の塗布膜に付着し、塗布不良が発生した。
(5)実施例1〜実施例5:漏れ出た塗布液は溜まることなく流下し、容易に回収することができた。
(6)実施例1〜実施例5:ラップシートの張架状態は良好で、経時により弛みが生じることはなかった。
本発明に係るダイ塗布装置の要部構造を示す側面断面図である。 図1のダイ塗布装置を構成するダイノズルの正面図である。 別のダイ塗布装置の要部構造を示す側面断面図である。 図2のダイ塗布装置を構成するダイノズルの正面図である。 さらに別のダイ塗布装置の要部構造を示す側面断面図である。 図3のダイ塗布装置を構成するダイノズルの正面図である。 本発明のダイ塗布装置を構成するラップシートホルダーの一例およびラップシートホルダーフックの構造ならびに、これらの結合構造を示す側面図である。 本発明のダイ塗布装置を構成するラップシートホルダーの別例および張力付与装置の構造ならびに、これらの結合構造を示す側面図である。 本発明のダイ塗布装置を構成するラップシートホルダーの更に別の例およびラップシートホルダーフックの構造ならびに、これらの結合構造を示す側面図である。 図9のラップシートホルダーの正面図である。 液受けブロックの構造および配置態様を示す側面図である。 図11の正面図である。 上下一対のラップシートホルダー間にラップシートを張架した構造の一例を示す説明図であって、これらのラップシートホルダーを正面から見たものである。 図13の側面図である。 上下一対のラップシートホルダー間にラップシートを張架した構造の別例を示す側面図である。 本発明の実施例4で用いたラップシート弛み矯正装置の説明図である。 本発明の実施例5で用いたラップシート弛み矯正装置の説明図である。 従来のダイ塗布装置の要部構造を示す側面断面図である。
符号の説明
1 バックアップロール
2 ラップシート
3 ディッケル
4 減圧チャンバー
4a 背面壁
4b サイドプレート(側壁)
5 張力付与装置
5a 第1部材
5b 第2部材
6 ラップシートホルダー(第1ホルダー)
6A 塗布液排出流路
6B 板体
6a〜6d ホルダー片
7 ラップシートホルダー(第2ホルダー)
7B 板体
7a,7b ホルダー片
8 液受けあご
8a 塗布液排出流路
9 弛み矯正装置
10 下流側リップ
11 上流側リップ
12 スロット
12a 開口(塗布液吐出口)
13 マニホールド
14 上金型
15 下金型
16 ウェブ
17 フック
18 溝
19,21 ブロック
20,22 支点
23 テーパブロック
24 押し引きボルト
25 液受けブロック
25a 塗布液排出流路
100 ダイノズル(スロットダイ)
C1 張力付与装置の中心線
C2 第2ホルダーの中心線
L1,L2 ラップシート外縁線
α ラップシート外縁線L2とダイノズルの幅方向のなす角度

Claims (8)

  1. ダイノズルの塗工幅を規制するためのディッケルをスロットの幅方向両端部に挿入して塗布液吐出口を形成し、かつビードを安定的に形成するための減圧チャンバーを付加したダイ塗布装置において、前記ダイノズルにおける塗布液吐出側の先端面のうち、前記ディッケル挿入部に矩形形状で緊張状態のラップシートを密着させて該ディッケル挿入部を覆うことにより、前記ディッケルとスロット内面の隙間を該ラップシートでシールしたことを特徴とするダイ塗布装置。
  2. 前記ラップシートの長手方向両端部を、互いに着脱自在な部材からなる一対の挟持手段間に張架することにより、前記ディッケル挿入部に緊張状態のラップシートを密着させて該ディッケル挿入部を覆ったことを特徴とする請求項1に記載のダイ塗布装置。
  3. 前記ダイノズルの下方に液受けあごを設けるとともに、前記ラップシートを前記液受けあごに接触させた状態で張架して、これらラップシートと液受けあごにより塗布液排出流路を形成し、前記ディッケル挿入部から洩れ出した塗布液を、前記塗布液排出流路で受けて、ダイノズルの幅方向中心部に向けて案内流下させるようにしたことを特徴とする請求項1または2に記載のダイ塗布装置。
  4. 前記一対の挟持手段の一方をダイノズルの下方に設け、該挟持手段とラップシートにより塗布液排出流路を形成し、前記ディッケル挿入部から洩れ出した塗布液を、前記塗布液排出流路で受けて、ダイノズルの幅方向中心部に向けて案内流下させるようにしたことを特徴とする請求項1または2に記載のダイ塗布装置。
  5. 前記ダイノズルの下方に液受けブロックを設けるとともに、該液受けブロックに前記ラップシートを挿通し、これら液受けブロックとラップシートにより塗布液排出流路を形成し、前記ディッケル挿入部から洩れ出した塗布液を、前記塗布液排出流路で受けて、ダイノズルの幅方向中心部に向けて案内流下させるようにしたことを特徴とする請求項1または2に記載のダイ塗布装置。
  6. 前記ダイノズルの上部にラップシート弛み矯正装置を設け、ラップシートを、弛み矯正装置の上部に接触させた状態で張架し、ラップシートに生じた弛みに基づき、前記ラップシートの張架張力による自動的な矯正作用により、実質的にラップシートの弛みをなくすようにしたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のダイ塗布装置。
  7. 前記弛み矯正装置はダイノズル上部に設けた支点と、該支点を中心に揺動自在に設けた棒状部材とを備えてなり、該棒状部材のうち、ラップシートの弛み発生側が接触する部分がダイノズルから浮き上がる向きに揺動する前記自動的な矯正作用により、実質的にラップシートの弛みをなくすようにしたことを特徴とする請求項6に記載のダイ塗布装置。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の装置を用いるダイ塗布方法であって、バックアップロールに支持されて走行するウェブに対し、ダイノズルの塗布液吐出口から吐出された塗布液をビードにして塗布することを特徴とするダイ塗布方法。
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