JP2007067649A - 中波デジタル処理型送信機の故障検出装置 - Google Patents

中波デジタル処理型送信機の故障検出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】中波デジタル処理型送信機内部に多段接続された複数台の電力増幅器(PA)のうちの一台のPAの故障を高確度に判定する故障検出装置を提供する。
【解決手段】絶対値回路110、BPF120及びコンパレータ130が、送信機出力の波形の傷部分を検出し、ANDゲート150−1〜150−nが、当該傷部分の信号とPA5−1〜5−nの駆動信号との間でそれぞれ論理積の演算を行い、PA5の故障を検出したものと判定するようにした。
【選択図】図7

Description

本発明は、中波放送のための送信技術に関し、特に、中波放送用のデジタル処理型送信機(以下、中波デジタル処理型送信機という。)の故障を検出する技術に関する。
まず、中波デジタル処理型送信機の動作原理について、図1を参照して説明する。この中波デジタル処理型送信機1は、加算器2、A/D変換器3、エンコーダ4、n台の電力増幅器(以下、PAという。)5−1〜5−n、n台の高周波トランス6−1〜6−n、中心導体7、及びバンドパスフィルタ(以下、BPFという。)8を備えている。
加算器2は、音声信号及び搬送波レベル相当のDC成分の信号を入力し、当該音声信号にDC成分の信号を加算する。A/D変換器3は、加算器2により加算された信号を入力し、アナログ信号をデジタル信号に変換する。エンコーダ4は、A/D変換器3により変換されたデジタル信号を入力し、当該信号をPA駆動信号(PA5−1〜5−nを起動させるための命令として用いる信号)に変換する。PA5−1〜5−nは、エンコーダ4により変換されたPA駆動信号をそれぞれ入力し、搬送波の電力増幅を行う。このPA5−1〜5−nは、高出力の搬送波増幅器である。高周波トランス6−1〜6−nは、PA5−1〜5−nにより電力増幅された信号をそれぞれ入力し、全ての高周波トランス6−1〜6−nを貫通するように構成された2次巻き線に相当する中心導体7に信号を導く。BPF8は、高周波トランス6を介して中心導体7に導かれた信号を入力し、高調波成分を除去し、被変調波信号を出力する。このBPF8により出力される被変調波信号が、中波デジタル処理型送信機1の出力、すなわち送信機出力となる。
ここで、PA5−1〜5−nは、エンコーダ4により変換されたPA駆動信号を入力して動作するため、PA5−1〜5−nの動作台数は、エンコーダ4の出力であるPA駆動信号により制御される。したがって、送信機出力は、音声信号に対応した振幅変調波となり得る。
次に、図1に示した中波デジタル処理型送信機1に備えたPA5の故障検出の原理について説明する。図2は、従来のPA故障検出の原理(1)を説明する構成図である。図2において、音声自動モニター10は、中波デジタル処理型送信機1、復調器11、及び比較器12を備えている。
中波デジタル処理型送信機1は、図1に示した中波デジタル処理型送信機1に相当する。中波デジタル処理型送信機1は、前述したように、音声信号を入力し、被変調波信号を送信機出力としてアンテナ13を介して出力する。復調器11は、中波デジタル処理型送信機1により出力された送信機出力を入力し、復調処理を施す。比較器12は、前記音声信号、及び復調器11から復調信号を入力し、両信号の間でレベル比較を行う。そして、レベル比較した結果、両信号のレベルの差が予め設定された値以上の場合は、故障を検出したものと判定し、故障検出信号を出力する。
図3は、従来のPA故障検出の原理(2)を説明する構成図である。このPA5は、図1に示したPA5−1〜5−nのうちのいずれか一台のPAに相当する。PA5は、ブリッジ接続された4個のFET21−1〜21−4、当該FET21−1,21−2の+DC電源側に挿入されたヒューズ22、中波の送信周波数のRF信号を入力してFET21−1,21−3に出力するトランス23−1、同様のRF信号を入力してFET21−2,21−4に出力するトランス23−2、及び、図1に示したエンコーダ4からPA駆動信号を入力し、当該PA5を動作させるためのPA起動命令用のFET24を備えている。
ここで、FET21−1〜21−4がショートモードで故障すると、過大なドレイン電流が+DC電源から図3の中央下部に示したGNDへ流れ、ヒューズ22は溶断する。図示しない故障検出回路は、ヒューズ22の溶断を検出し、当該PA5の故障を検出したものと判定し、故障検出信号を出力する。
また、特許文献1には、中波デジタル処理型送信機の故障を検出する手段を備えた送信機が開示されている。これは、送信機出力から合成装置出力の間のミスマッチングや部品不良等の事故に起因する故障を検出し、送信機を適切に保護するものである。
特開平8−8766号公報
図2に示した音声自動モニター10において、比較器12に対する比較条件が厳しく設定された場合には、比較器12は確実に故障を検出することができず、音声自動モニター10が誤動作する可能性がある。このため、一般的には、中波デジタル処理型送信機1の送信機出力が1/2に低下した場合に故障を検出できるように、比較条件が設定される。
しかしながら、中波デジタル処理型送信機1において、多段接続されたPA5の一部が故障した場合には、送信機出力の低下が軽微であるため、比較器12はその故障を検出することができない。このように、音声自動モニター10では、中波デジタル処理型送信機1の故障を確実に検出することができないという問題があった。
また、図3に示したPA5において、FET21がショートモードで故障した場合はヒューズ22が溶断するため、ヒューズ22の溶断を検出することによりPA5の故障を検出することができる。しかしながら、FET21がオープンモードで故障した場合はヒューズ22が溶断しないため、故障を検出することができない。さらに、PA起動命令用のFET24が故障した場合も故障を検出することができない。このように、図3に示したヒューズ22の溶断を検出する手法においても、PA5の故障を確実に検出することができないという問題があった。
本発明は、かかる問題を解決するためになされたものであり、その目的は、中波デジタル処理型送信機内部に多段接続された複数台のPAのうちの一台のPAの故障を高確度に判定し、かつ、PA内部のFETがショートモードで故障した場合に加えてオープンモードで故障した場合であっても、さらに、PA起動命令用のFETが故障した場合であっても、故障したPAを確実に特定することが可能な故障検出装置を提供することにある。
図4〜6は、図1に示した中波デジタル処理型送信機1のPAが12台(PA5−1〜5−12)で構成された場合の送信機出力の波形を示す図である。図4は、正常時における中波デジタル処理型送信機1の出力波形のシミュレーション結果である。図4において、縦軸は出力波形の電圧値、横軸は時間を示す。iは時間軸におけるサンプリング番号を、Erfはサンプリング番号iにおける電圧値を示す。尚、Nを時間軸における最大時間(N=213=8192)とすると、i及びnは、次式(1)のt部分に相当する。
sin(ω×t)=sin(ω×i/N) ・・・ (1)
図4において、中波放送は振幅変調方式を用いる放送メディアであるから、出力波形は滑らかな包絡線を有することがわかる。
図5及び図6は、中波デジタル処理型送信機1に備えたPAの故障発生時における出力波形である。図5は、図1に示したPA5−2に故障が発生し、PA5−2にPA駆動信号が入力されているにもかかわらず、PA5−2が不動作である場合の出力波形である。また、図6は、図5と同様にPA5−2に故障が発生し、PA5−2にPA駆動信号が入力されていないにもかかわらず、PA5−2が不停止である場合の出力波形である。図5ではPA5−2に不動作の故障が発生しており、図6ではPA5−2に不停止の故障が発生しているため、正常に送信機出力がなされておらず、その波形には鋭利な傷(出力波形の振幅が急に変化する箇所)が存在する。つまり、出力波形における包絡線において、PA5−2の故障に起因して、当該PA5−2に対するPA駆動信号に対応する時間位置に、鋭利な傷が発生していることがわかる。この鋭利な傷は、PA5−2に対応したビット落ちに起因するのこぎり波状の波形歪み(ビット落ち波形)である。
そこで、本発明は、出力波形における鋭利な傷を検出し、当該傷に相当する信号と各PAに入力される駆動信号とに基づいて、故障が発生したPAを特定することを特徴とするものである。
本発明による故障検出装置は、搬送波レベル相当の直流成分が加算された音声信号をアナログ信号からデジタル信号に変換するA/D変換器と、該デジタル信号を電力増幅器毎の駆動信号に変換するエンコーダと、該駆動信号により電力を増幅する複数の電力増幅器と、該増幅された複数の信号を合成して被変調波信号を生成し該被変調波信号を出力する合成器とを備えた中波デジタル処理型送信機の故障を検出する装置において、前記被変調波信号の波形歪みを検出し、波形歪み検出信号として出力する波形歪み検出手段と、前記エンコーダにより変換された電力増幅器毎の駆動信号と、波形歪み検出手段により出力された波形歪み検出信号とが同じタイミングで存在するかどうかで、複数の電力増幅器の中から、故障した電力増幅器を特定する故障特定手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明による故障検出装置は、さらに、前記音声信号をアナログ信号からデジタル信号に変換する故障検出用A/D変換器と、該デジタル信号を電力増幅器毎の駆動信号に変換する故障検出用エンコーダとを備え、前記故障特定手段は、前記エンコーダにより変換された電力増幅器毎の駆動信号に代わる故障検出用エンコーダにより変換された電力増幅器毎の駆動信号と、波形歪み検出手段により出力された波形歪み検出信号とが同じタイミングで存在するかどうかで、複数の電力増幅器の中から、故障した電力増幅器を特定することを特徴とする。
また、本発明による故障検出装置は、前記故障特定手段が、前記エンコーダまたは故障検出用エンコーダにより変換された電力増幅器毎の駆動信号を入力し、該駆動信号に対して、前記電力増幅器及び合成器並びに波形歪み検出手段の処理による遅延を付加する遅延手段を備えたことを特徴とする。
一般に、電力増幅器内部のFETがショートモードで故障した場合に加えてオープンモードで故障した場合であっても、さらに、電力増幅器起動命令用のFETが故障した場合であっても、このような故障に起因して、送信機出力である被変調波信号に歪みが生じる。本発明によれば、この歪みを検出し、当該歪み信号と電力増幅器毎の駆動信号とに基づいて、故障した電力増幅器を特定するようにしたから、複数台の電力増幅器のうちの一台の電力増幅器の故障を高確度に判定することができ、また、故障した電力増幅器を確実に特定することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。本発明は、PA5−1〜5−nの故障発生に起因した送信機出力の波形の傷部分に着目し、その傷部分とPA駆動信号との関係により、故障したPAを特定するものである。本発明の実施例1は、中波デジタル処理型送信機1の送信機出力の波形から傷部分を取り出し、当該傷部分に対応するPAを、故障したPAとして特定するものである。また、実施例2は、実施例1に加えて、さらにA/D変換器3及びエンコーダ4の故障を検出するものである。
まず、実施例1の故障検出装置について説明する。図7は、本発明による実施例1の故障検出装置を示すブロック図である。この故障検出装置100は、同図上部に示した中波デジタル処理型送信機1におけるPA5の故障を検出する装置である。図7に示す中波デジタル処理型送信機1は、A/D変換器3、エンコーダ4、PA5−1〜5−n、及び合成器9を備えており、図1に示した中波デジタル処理型送信機1に相当する。ここでは、図1に示した加算器2は省略してある。合成器9は、図1に示した高周波トランス6、中心導体7及びBPF8に相当する。尚、中波デジタル処理型送信機1についての説明は省略する。
故障検出装置100は、絶対値回路110、BPF120、コンパレータ130、n個の遅延整形回路140−1〜140−n、n個のANDゲート150−1〜150−n、及びパルス検出回路160を備えている。いま、中波デジタル処理型送信機1のPA5−1〜5−nの一部(PA5−2)に故障が発生したものとし、図5または図6に示した送信機出力の波形が、中波デジタル処理型送信機1により出力されるものとする。
故障検出装置100の絶対値回路110は、中波デジタル処理型送信機1の送信機出力を入力し、検波を行う。BPF120は、絶対値回路110により検波された信号を入力し、高周波(キャリア)成分を除去する。ここで、絶対値回路110により検波された信号には、包絡線部分の音声成分(10kHz以下)及び高周波成分が含まれている。BPF120は、この高周波成分を除去することにより、波形の傷部分の周波数成分の信号のみを取り出す。
図8は、図7に示した故障検出装置100のBPF120の出力波形である。図8において、縦軸はBPF120の出力波形の電圧値、横軸は時間を示す。この横軸は、N=213=8192とした場合の時間軸であり、図5及び図6の時間軸に対応している。このように、BPF120は、図5及び図6に示した出力波形のうちの傷部分の周波数成分の信号を出力する。
コンパレータ130は、BPF120から傷部分の周波数成分の信号を入力し、当該信号のレベルと予め設定された値のレベルとを比較し、信号レベルが設定値レベル以下の場合は入力した信号を除去し、信号レベルが設定値レベルを超える場合は波形歪み検出信号としてのパルス信号を出力する。
一方、遅延整形回路140−1〜140−nは、中波デジタル処理型送信機1のエンコーダ4により出力されたPA駆動信号をそれぞれ入力し、当該PA駆動信号に対して、PA5−1〜5−n、合成器9、絶対値回路110、BPF120及びコンパレータ130の処理による遅延時間の相当する遅延を付加し、さらに、入力したPA駆動信号の立ち上がりを検出し、その立ち上がり部分で短時間動作するパルス信号を出力する。例えば、遅延整形回路140−2が付加する遅延は、PA5−2を起動するためのPA駆動信号に対して、PA5−2、合成器9、絶対値回路110、BPF120及びコンパレータ130の処理による遅延時間に相当するものである。
そして、ANDゲート150−1〜150−nは、コンパレータ130により出力された「傷部分が存在するタイミングにおけるパルス信号」すなわち波形歪み検出信号を一方の入力端子にそれぞれ入力し、遅延整形回路140−1〜140−nにより遅延が付加された「各PAに入力されるPA駆動信号におけるパルス信号」を他方の入力端子にそれぞれ入力し、論理積を演算し、演算結果を出力する。この場合、演算結果が“1”の場合は、対応するPAの故障を検出したものと判定する。
図5及び図6に示した送信機出力の波形、並びに図8に示したBPF120の出力波形は、PA5−2に故障が発生している場合の波形である。エンコーダ4は、図5及び図6の波形の傷の位置の時間、並びに図8の波形のインパルス状に振れた位置の時間において、PA5−2を起動するためのPA駆動信号(図5)または停止するためのPA駆動信号(図6)をPA5−2に出力している。この場合、遅延整形回路140−2は、当該PA駆動信号を入力し、所定の遅延を付加してパルス信号を出力する。尚、起動と停止の駆動信号はパルスが反転しているので、遅延整形回路が立上がりでパルスを出力するとして、起動と停止では発生位置が異なっている。ANDゲート150−2には、コンパレータ130からのパルス信号、及び、遅延整形回路140−2からのパルス信号が入力される。コンパレータ130からのパルス出力は図8に示すように、必ず2個出力される。遅延整形回路140−2からの出力は1個であり、起動と停止で発生位置が異なっているが、コンパレータ出力パルス2個のどちらかと同じタイミングで存在する。そして、ANDゲート150−2は、論理積を演算し、演算結果である“1”の信号を出力する。これにより、PA5−2の故障を検出したものと判定することができる。
一方、エンコーダ4は、図5及び図6の波形の傷の位置の時間、並びに図8の波形のインパルス状に振れた位置の時間において、PA5−1,5−3〜5−nを起動するためのPA駆動信号を出力していない。このため、ANDゲート150−1,150−3〜150−nには、コンパレータ130からのパルス信号が入力されるが、遅延整形回路140−1,140−3〜140−nからのパルス信号は入力されない。そして、ANDゲート150−1,150−3〜150−nは、論理積の演算結果である“0”の信号を出力する。これにより、PA5−1,5−3〜5−nの故障がないものと判定することができる。
また、故障検出装置100のパルス検出回路160は、中波デジタル処理型送信機1のエンコーダ4により変換して出力されたPA駆動信号をそれぞれ入力し、当該PA駆動信号の有無を判定する。例えば、一定時間パルスが全く検出されない場合は故障であると判断する。これにより、PA5の前段に備えた回路の動作状態を確認することができる。
以上のように、本発明の実施例1による故障検出装置100によれば、絶対値回路110、BPF120及びコンパレータ130が、送信機出力の波形の傷部分を検出し、ANDゲート150−1〜150−nが、当該傷部分の信号とPA5−1〜5−nの駆動信号との間でそれぞれ論理積の演算を行い、演算結果が“1”である場合に、PA5の故障を検出したものと判定するようにした。これにより、複数台のPA5−1〜5−nの中から、故障が発生したPAを特定するから、一台のPAの故障を高確度に判定することが可能となり、PA内部のFETがショートモードで故障した場合に加えてオープンモードで故障した場合であっても、さらに、PA起動命令用のFETが故障した場合であっても、故障したPAを確実に判定することが可能となる。
次に、実施例2の故障検出装置について説明する。図9は、本発明による実施例2の故障検出装置を示すブロック図である。この故障検出装置200は、同図上部に示した中波デジタル処理型送信機1におけるPA5の故障に加えて、さらにPA5の前段に備えたA/D変換器3及びエンコーダ4の故障を検出する装置である。図9に示す中波デジタル処理型送信機1は、A/D変換器3、エンコーダ4、PA5−1〜5−n、及び合成器9を備えており、図1及び図7に示した中波デジタル処理型送信機1に相当する。尚、中波デジタル処理型送信機1の説明は省略する。
故障検出装置200は、絶対値回路110、BPF120、コンパレータ130、n個の遅延整形回路140−1〜140−n、n個のANDゲート150−1〜150−n、A/D変換器210、及びエンコーダ220を備えている。図9に示す故障検出装置200の絶対値回路110、BPF120、コンパレータ130、遅延整形回路140−1〜140−n、及びANDゲート150−1〜150−nは、図7に示した故障検出装置100の各回路と同等の機能を有する。また、A/D変換器210及びエンコーダ220も、図1、図7及び図9に示した中波デジタル処理型送信機1のA/D変換器3及びエンコーダ4と同等の機能を有する。いま、実施例1と同様に、中波デジタル処理型送信機1のPAの一部(PA5−2)に故障が発生したものとし、図5または図6に示した送信機出力の波形が、中波デジタル処理型送信機1により出力されるものとする。
故障検出装置200のA/D変換器210は、A/D変換器3と同様に、音声信号を入力し、アナログ信号をデジタル信号に変換する。エンコーダ220は、エンコーダ4と同様に、A/D変換器210により変換されたデジタル信号を入力し、当該信号をPA駆動信号に変換する。
遅延整形回路140−1〜140−nは、実施例1に示したように、エンコーダ220により変換して出力されたPA駆動信号をそれぞれ入力し、所定の遅延時間の相当する遅延を付加し、さらに、PA駆動信号の立ち上がり部分で短時間動作するパルス信号を出力する。
ANDゲート150−1〜nは、コンパレータ130により出力された「傷部分が存在するタイミングにおけるパルス信号」すなわち波形歪み検出信号を入力し、それと共に、遅延整形回路140−1〜nにより遅延が付加された「各PAに入力されるPA駆動信号におけるパルス信号」をそれぞれ入力し、論理積を演算し、演算結果を出力する。この場合、演算結果が“1”の場合は、対応するPA、A/D変換器3及びエンコーダ4のうちの少なくとも一つの故障を検出したものと判定する。
以上のように、本発明の実施例2による故障検出装置200によれば、故障検出装置200の内部に、中波デジタル処理型送信機1のA/D変換器3及びエンコーダ4に相当するA/D変換器210及びエンコーダ220を備え、遅延整形回路140−1〜140−nが、エンコーダ220により出力されたPA駆動信号をそれぞれ入力し、絶対値回路110、BPF120及びコンパレータ130が、送信機出力の波形の傷部分を検出し、ANDゲート150−1〜150−nが、当該傷部分の信号と前記PA駆動信号との間でそれぞれ論理積の演算を行い、演算結果が“1”である場合に、PA5、A/D変換器3及びエンコーダ4のうちの少なくとも一つの故障を検出したものと判定するようにした。これにより、実施例1に示した効果に加えて、PA5の故障だけでなく、PA5の前段に備えたA/D変換器3及びエンコーダ4の故障の検出も確実に判定することが可能となる。
ところで、図9に示した故障検出装置200では、PA5の故障と、その前段に備えたA/D変換器3またはエンコーダ4の故障とを区別することができない。そこで、故障検出装置200は、図示していないが、さらに、図7に示した故障検出装置100のパルス検出回路160を備えてもよい。このパルス検出回路160は、中波デジタル処理型送信機1のエンコーダ4により出力されたPA駆動信号をそれぞれ入力し、当該PA駆動信号の有無を判定する。そして、図示しない故障判定回路は、パルス検出回路160により判定されたPA駆動信号の有無の信号と、ANDゲート150により判定されたPA5等の故障検出信号とを入力し、PA駆動信号が存在しないときに、PA5等の故障が検出されている場合は、A/D変換器3またはエンコーダ4に故障が発生したものと判定し、PA駆動信号が存在するときに、PA5等の故障が検出されている場合は、PA5に故障が発生したものと判定する。これにより、PA5の故障と、A/D変換器3またはエンコーダ4の故障とを区別することができる。
以上、実施例を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、その技術思想を逸脱しない範囲で種々変形可能である。例えば、実施例1及び2において、故障検出装置100及び故障検出装置200は、中波デジタル処理型送信機1と別個独立した装置である外部ユニットとして設けるようにしたが、これに限定されるものではない。中波デジタル処理型送信機1は、故障検出装置100及び故障検出装置200を故障検出回路として、内部に備えるようにしてもよい。
尚、上記の説明においては、絶対値回路110、BPF120、コンパレータ130が波形歪み検出手段に該当し、遅延整形回路140−1,・・・,140−n、ANDゲート150−1,・・・,150−nが故障特定手段に該当している。
中波デジタル処理型送信機の動作原理を説明する構成図である。 従来のPA故障検出の原理(1)を説明する構成図である。 従来のPA故障検出の原理(2)を説明する構成図である。 正常時における中波デジタル処理型送信機の出力波形のシミュレーション結果である。 PA故障時(2台目のPA不動作時)における中波デジタル処理型送信機の出力波形のシミュレーション結果である。 PA故障時(2台目のPA不停止時)における中波デジタル処理型送信機の出力波形のシミュレーション結果である。 本発明による故障検出装置の第1の実施例を示すブロック図である。 図7におけるBPFの出力波形である。 本発明による故障検出装置の第2の実施例を示すブロック図である。
符号の説明
1 中波デジタル処理型送信機
2 加算器
3,210 A/D変換器
4,220 エンコーダ
5 PA
6 高周波トランス
7 中心導体
8,120 BPF
9 合成器
10 音声自動モニター
11 復調器
12 比較器
13 アンテナ
21,24 FET
22 ヒューズ
23 トランス
100,200 故障検出装置
110 絶対値回路
130 コンパレータ
140 遅延整形回路
150 ANDゲート
160 パルス検出回路

Claims (3)

  1. 搬送波レベル相当の直流成分が加算された音声信号をアナログ信号からデジタル信号に変換するA/D変換器と、該デジタル信号を電力増幅器毎の駆動信号に変換するエンコーダと、該駆動信号により電力を増幅する複数の電力増幅器と、該増幅された複数の信号を合成して被変調波信号を生成し該被変調波信号を出力する合成器とを備えた中波デジタル処理型送信機の故障を検出する装置において、
    前記被変調波信号の波形歪みを検出し、波形歪み検出信号として出力する波形歪み検出手段と、
    前記エンコーダにより変換された電力増幅器毎の駆動信号と、波形歪み検出手段により出力された波形歪み検出信号とが同じタイミングで存在するかどうかで、複数の電力増幅器の中から、故障した電力増幅器を特定する故障特定手段と、を備えたことを特徴とする故障検出装置。
  2. 請求項1に記載の故障検出装置において、
    さらに、前記音声信号をアナログ信号からデジタル信号に変換する故障検出用A/D変換器と、該デジタル信号を電力増幅器毎の駆動信号に変換する故障検出用エンコーダとを備え、
    前記故障特定手段は、前記エンコーダにより変換された電力増幅器毎の駆動信号に代わる故障検出用エンコーダにより変換された電力増幅器毎の駆動信号と、波形歪み検出手段により出力された波形歪み検出信号とが同じタイミングで存在するかどうかで、複数の電力増幅器の中から、故障した電力増幅器を特定することを特徴とする故障検出装置。
  3. 請求項1または2に記載の故障検出装置において、
    前記故障特定手段は、請求項1のエンコーダまたは請求項2の故障検出用エンコーダにより変換された電力増幅器毎の駆動信号を入力し、該駆動信号に対して、前記電力増幅器及び合成器並びに波形歪み検出手段の処理による遅延を付加する遅延手段を備えた故障検出装置。
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