JP2004048417A - 信号処理回路の故障検出システム - Google Patents
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Abstract
【課題】従来、出力側でパイロット信号を除去するためのフィルタが不可欠となり、信頼性の高い故障検出システムが実現できなかった。
【解決手段】故障検出に用いるパイロット信号を発生するパイロット信号発生回路3と、前記パイロット信号とセンサからの信号を合成する信号合成回路4と、前記信号合成回路の出力データを伝送するディジタルデータ送受信手段6と、前記データ送受信手段から受信したデータを積分して前記センサの信号を再現するディジタル積分回路7と、前記ディジタルデータ送受信手段からの受信データからパイロット信号を抽出するパイロット信号検出回路8と、前記検出されたパイロット信号のレベルに基づいて故障の判定を行う故障判定回路9とを備えた。
【効果】パイロット信号重畳方式に不可欠となる出力側のパイロット信号の除去フィルタを省略することができ、高い信頼性を実現することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】故障検出に用いるパイロット信号を発生するパイロット信号発生回路3と、前記パイロット信号とセンサからの信号を合成する信号合成回路4と、前記信号合成回路の出力データを伝送するディジタルデータ送受信手段6と、前記データ送受信手段から受信したデータを積分して前記センサの信号を再現するディジタル積分回路7と、前記ディジタルデータ送受信手段からの受信データからパイロット信号を抽出するパイロット信号検出回路8と、前記検出されたパイロット信号のレベルに基づいて故障の判定を行う故障判定回路9とを備えた。
【効果】パイロット信号重畳方式に不可欠となる出力側のパイロット信号の除去フィルタを省略することができ、高い信頼性を実現することができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、パイロット信号による故障検出に不可欠な出力側のパイロット信号の除去フィルタを信号処理回路の積分回路で兼用した信号処理回路の故障検出システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の信号処理回路の故障検出システムについて図面を参照しながら説明する。図4は、例えば特開2000−258508号公報に示された従来の信号処理回路の故障検出システムの構成を示す図である。
【0003】
図4において、101は入力端子、102は合成器、103はパイロット信号発生回路、104は分配器、105は位相変換器、106は増幅器、107は分配器、108はフィルタ、109はフィルタ、110は出力端子、111はレベル変換器、112は合成器、113はレベル検出回路、114はアラーム検出回路である。
【0004】
合成器102は、入力端子101からの入力信号と分配器104からのパイロット信号とを合成する。パイロット信号発生回路103は、パイロット信号を発生する。このパイロット信号の周波数は、入力信号と一致しないように離れた周波数が選択される。
【0005】
分配器104は、パイロット信号発生回路103からのパイロット信号を分配する。この場合、位相変換器105へのパイロット信号は、基準パイロット信号となる。
【0006】
位相変換器105は、所定の回路の絶対遅延時間を同軸ケーブル等を使用することで同一遅延時間に設定する。また、市販されている位相調整器により微調整することで、入力された基準パイロット信号の位相がレベル変換器111からのパイロット信号に対し、180度反転するように変換される。
【0007】
増幅器106は、合成器102からの合成信号を所定値に増幅し、分配器107へ出力する。この分配器107は、増幅された合成信号を、一方はフィルタ108へ出力し、他方はフィルタ109へ出力する。
【0008】
フィルタ108は、合成信号のうち入力信号のみを通過させる。通過した入力信号は、出力端子110より外部回路へ出力される。
【0009】
フィルタ109は、合成信号のうちパイロット信号のみを通過させ、レベル変換器111へ出力する。このレベル変換器111は、位相変換器105より出力される基準パイロット信号と同一レベルになるようにパイロット信号のレベルを変換し、合成器112へ出力する。
【0010】
合成器112は、位相変換器105から出力された基準パイロット信号と、レベル変換器111から出力されたパイロット信号とを合成し、合成パイロット信号としてレベル検出回路113へ出力する。このレベル検出回路113は、合成パイロット信号のレベルを検出する。
【0011】
アラーム検出回路114は、レベル検出回路113によって検出された合成パイロット信号に異常がある場合、アラーム動作を行う。
【0012】
図5は、従来の信号処理回路の故障検出システムのレベル検出回路の構成を示す図である。また、図6は、従来の信号処理回路の故障検出システムのアラーム検出回路の構成を示す図である。
【0013】
図5において、レベル検出回路113は、検波ダイオード115、検波用抵抗116、検波用コンデンサ117、OPアンプ118及びリファレンス電圧Vref119を備えている。
【0014】
合成パイロット信号を受信すると検波ダイオード115、検波用抵抗116及び検波用コンデンサ117で構成される検波回路によりダイオード検波される。
【0015】
OPアンプ118は、ダイオード検波された直流電圧とリファレンス電圧Vref119とを比較し、高ければ“L”、低ければ“H”のレベル検出信号を出力する。
【0016】
このレベル検出信号は、図6に示すアラーム検出回路114へ出力される。すなわち、アラーム検出回路114は、発光ダイオード120及び抵抗121を備えている。
【0017】
発光ダイオード120は、レベル検出信号に応じて点灯又は消灯し、アラーム動作を行う。すなわち、レベル検出信号が“L”であれば点灯、“H”であれば消灯となる。抵抗121は、発光ダイオード120の保護抵抗である。
【0018】
つぎに、従来の信号処理回路の故障検出システムの動作について図面を参照しながら説明する。
【0019】
図7〜図9は、従来の信号処理回路の故障検出システムの動作を示す信号波形図である。
【0020】
まず、図4に示すパイロット信号発生回路103から出力されたパイロット信号は、分配器104により分配される。分配された一方は、合成器102により入力信号と合成された後、増幅器106に入力される。分配された他方は、基準パイロット信号として位相変換器105に入力される。
【0021】
増幅器106により増幅された合成信号は、分配器107により一方がフィルタ108へ出力され、他方がフィルタ109へ出力される。フィルタ108は、合成信号のうち入力信号のみを通過させる。通過した入力信号は、出力端子110から外部回路へ出力される。
【0022】
フィルタ109は、合成信号のうちパイロット信号のみを通過させ、レベル変換器111へ出力する。レベル変換器111は、位相変換器105から出力される基準パイロット信号と同一レベルとなるようにパイロット信号のレベルを変換する。この変換されたパイロット信号は、合成器112に入力される。
【0023】
一方、位相変換器105に入力された基準パイロット信号は、レベル変換器111から出力されたパイロット信号に対し位相が180度反転される。この位相変換器105における180度反転の調整は、最初に1度行われれば経年的に変化することはない。
【0024】
この位相変換された基準パイロット信号は、合成器112に入力され、パイロット信号と合成される。この合成された合成パイロット信号は、レベル検出回路113へ出力され、そのレベルが検出される。
【0025】
ここで、たとえば位相変換器105から出力される基準パイロット信号のレベルが+4dBmであり、回路の特性インピーダンスが50Ωであったとする。高周波電圧に換算すると、2VP−P(0.35VRMS)となる。
【0026】
ここで、パイロット信号発生回路103及び増幅器106が正常動作している場合、レベル変換器111から出力されるパイロット信号を電圧換算すると、2VP−Pとなる。このため、パイロット信号と基準パイロット信号は、図7のような関係となる。そして、合成器112で合成された合成パイロット信号は0VP−Pとなる。
【0027】
図5に示すレベル検出回路113では、リファレンス電圧Vref119と合成パイロット信号をダイオード検波した直流電圧とを比較する。ここで、たとえば、この直流電圧が0Vであった場合、リファレンス電圧Vref119よりも電圧が低いため“H”が出力される。リファレンス電圧Vref119の値は0.5Vに設定してあるものとする。
【0028】
よって、この“H”のレベル検出信号を受けた、図6に示すアラーム検出回路114は、発光ダイオード20を点灯させない。
【0029】
次に、パイロット信号発生回路103が正常動作しており、増幅器106が故障した場合を想定する。この場合、レベル変換器111から出力されるパイロット信号がたとえば−2dBm、すなわち1VP−P(0.178VRMS)まで低下してしまったとする。
【0030】
このときのパイロット信号と基準パイロット信号は、図8のような関係となる。このため、合成器112で合成された合成パイロット信号は、1VP−Pとなる。レベル検出回路113では、リファレンス電圧Vref119とこの合成パイロット信号をダイオード検波した直流電圧とを比較する。
【0031】
ここで、たとえばこの直流電圧が1Vであった場合、リファレンス電圧Vref119よりも電圧が高いため“L”が出力される。リファレンス電圧Vref119の値は、上記と同様に、0.5Vに設定してあるものとする。この“L”のレベル検出信号を受けたアラーム検出回路114は、発光ダイオード120を点灯させる。
【0032】
また、増幅器106は正常動作しているにも拘らず、何らかの原因でパイロット信号発生回路103からのパイロット信号のレベルが低下した場合を想定する。この場合、たとえば位相変換器105から出力される基準パイロット信号が−2dBm、すなわち1VP−Pに低下してしまったとする。
【0033】
このとき、レベル変換器111から出力されるパイロット信号も1VP−Pに低下してしまう。これは、増幅器106に入力されるパイロット信号は、すでに低下しているためである。また、増幅器106の増幅度は一定であり、回路全体の利得は一定であるため、レベル変換器111から出力されるパイロット信号も基準パイロット信号と同一の低下となるためである。
【0034】
そのため、パイロット信号と基準パイロット信号は、図9のような関係となる。合成器112で合成された合成パイロット信号は、0VP−Pとなる。レベル検出回路113では、リファレンス電圧Vref119と合成パイロット信号をダイオード検波した直流電圧とを比較する。
【0035】
ここで、たとえばこの直流電圧が0Vであった場合、リファレンス電圧Vref119よりも電圧が低いため“H”が出力される。リファレンス電圧Vref119の値は、上記と同様に、0.5Vに設定してあるものとする。この“H”のレベル検出信号を受けたアラーム検出回路114は、発光ダイオード120を点灯させない。
【0036】
【発明が解決しようとする課題】
上述したような従来の信号処理回路の故障検出システムでは、増幅器106が正常動作している場合、パイロット信号発生回路103の正常、異常に拘らず、レベル検出回路113は“H”を出力する。増幅器106が故障した場合には、パイロット信号発生回路103の正常、異常に拘らず、レベル検出回路113は“L”を出力する。このため、パイロット信号発生回路103の異常による増幅器106の故障を誤検出するということがなくなるが、最終的な増幅器106の出力に設けているフィルタ108の故障は検出できないという問題点があった。
【0037】
従来のパイロット信号方式による故障検出システムでは、出力側でパイロット信号を除去するためのフィルタが不可欠となり、信頼性の高い故障検出システムが実現できなかった。
【0038】
この発明は、前述した問題点を解決するためになされたもので、故障検出のため入力側にパイロット信号の合成回路は有するものの、信号の出力側における故障検出のための付加回路は皆無にして故障検出機能を付加することによる信頼性低下要素を最小限に抑えた信号処理回路の故障検出システムを得ることを目的とする。
【0039】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る信号処理回路の故障検出システムは、故障検出に用いるパイロット信号を発生するパイロット信号発生回路と、前記パイロット信号とセンサからの信号を合成する信号合成回路と、前記信号合成回路の出力データを伝送するデータ送受信手段と、前記データ送受信手段から受信したデータを積分して前記センサの信号を再現する積分回路と、前記データ送受信手段からの受信データからパイロット信号を抽出するパイロット信号検出回路と、前記検出されたパイロット信号のレベルに基づいて故障の判定を行う故障判定回路とを備えたものである。
【0040】
この発明に係る信号処理回路の故障検出システムは、前記信号合成回路の出力をアナログからディジタルへ変換して前記データ送受信手段へ出力するA/D変換回路をさらに備え、前記データ送受信手段、前記積分回路、前記パイロット信号検出回路、及び前記故障判定回路は、前記各処理をディジタル処理により行うものである。
【0041】
この発明に係る信号処理回路の故障検出システムは、前記データ送受信手段の出力をディジタルからアナログへ変換して前記積分回路、及び前記パイロット信号検出回路へ出力するD/A変換回路をさらに備え、前記積分回路、前記パイロット信号検出回路、及び前記故障判定回路は、前記各処理をアナログ処理により行うものである。
【0042】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
この発明の実施の形態1に係る信号処理回路の故障検出システムについて図面を参照しながら説明する。図1は、この発明の実施の形態1に係る信号処理回路の故障検出システムの構成を示す図である。なお、各図中、同一符号は同一又は相当部分を示す。
【0043】
図1において、1は1次入力信号の微分値を出力とするロゴスキーコイルなどの微分系センサからのアナログ検出信号を入力する入力端子、2はアナログ検出信号を適切な信号レベルに変換するレベル調整回路、3は故障検出に用いるパイロット信号を発生するパイロット信号発生回路、4はレベル調整回路2の出力とパイロット信号を合成するための信号合成回路、5は信号合成回路4の出力をアナログ−ディジタル変換するA/D変換回路、6はA/D変換回路5の出力ディジタルデータを伝送するディジタルデータ送受信手段(送信側6a、受信側6b)である。
【0044】
また、同図において、7は受信したディジタルデータを積分し、上記センサの入力信号を再現するディジタル積分回路、8は受信ディジタルデータからパイロット信号を抽出するパイロット信号検出回路、9は検出されたパイロット信号のレベルから故障の判定及び故障信号の出力を行う故障判定回路、10は信号処理回路の信号を出力する出力端子、11は故障信号を出力する出力端子である。
【0045】
つぎに、この実施の形態1に係る信号処理回路の故障検出システムの動作について図面を参照しながら説明する。
【0046】
図2は、この発明の実施の形態1に係る信号処理回路の故障検出システムの積分回路の周波数特性を示す特性図である。
【0047】
ロゴスキーコイルなどの微分系センサからの信号が入力端子1に入力されると、信号合成回路4によりパイロット信号発生回路3で生成したパイロット信号と合成される。この時、上記センサからの信号を、例えば、基本周波数60Hz、振幅1Vrmsフルスケールとすると、パイロット信号発生回路3は周波数6kHz、振幅0.1Vrmsのパイロット信号を発生させ、信号合成回路4で合成(加算)する。
【0048】
この合成されたアナログ信号を所定の時間間隔でA/D変換回路5によりディジタル変換し、それをディジタルデータ送受信手段6(送信側6a、受信側6b)により伝送する。
【0049】
出力端子10における信号処理回路としての出力は、受信ディジタルデータをディジタル積分回路7で積分することによって得ることができる。また、故障検出側はパイロット信号を、ディジタルハイパスフィルタ等のパイロット信号検出回路8で抽出し、そのレベルを後段の故障判定回路9で判定する。
【0050】
この故障判定回路9は、例えば、パイロット信号のレベルが一定範囲内(基準レベル±5%の範囲内)に入っている場合は正常と判断する。一方、一定範囲から外れている場合には、A/D変換回路5などの信号処理回路でパイロット信号が正しく扱われていない故障であり、異常と判断し、出力端子11に故障信号を出力する。
【0051】
なお、信号処理回路の出力は、もし、ディジタル積分回路7が無ければ、入力信号のフルスケールに対して10%のパイロット信号が含まれてしまうが、ディジタル積分回路7が存在することにより、ローパスフィルタとして作用し、パイロット信号の周波数(6kHz)を入力信号の基本周波数(60Hz)より100倍高く設定しているため、1/100に減衰し、そのため、パイロット信号のレベルは入力信号のフルスケールに対して1/1000と微小なレベルに抑えることができる。その結果、従来例にあるようなフィルタを除去することができる。なお、ディジタル積分回路7の周波数特性例を図2に示す。
【0052】
すなわち、この発明の実施の形態1は、ロゴスキーコイルなどの微分系センサの信号処理回路の最終段には、1次信号を復元するための積分回路が設置されることに着目して、この積分回路をパイロット信号の除去フィルタとして用い、パイロット信号重畳方式の故障検出システムには不可欠となるフィルタを不要にしたものである。
【0053】
この発明の実施の形態1では、パイロット信号重畳方式に不可欠となる出力側のパイロット信号の除去フィルタを省略することができ、信頼性の高い信号処理回路の故障検出システムが実現できる。
【0054】
実施の形態2.
この発明の実施の形態2に係る信号処理回路の故障検出システムについて図面を参照しながら説明する。図3は、この発明の実施の形態2に係る信号処理回路の故障検出システムの構成を示す図である。
【0055】
図3において、1は1次入力信号の微分値を出力とするロゴスキーコイルなどの微分系センサからのアナログ検出信号を入力する入力端子、2はアナログ検出信号を適切な信号レベルに変換するレベル調整回路、3は故障検出に用いるパイロット信号を発生するパイロット信号発生回路、4はレベル調整回路2の出力とパイロット信号を合成するための信号合成回路、5は信号合成回路4の出力をアナログ−ディジタル変換するA/D変換回路、6はA/D変換回路5の出力ディジタルデータを伝送するディジタルデータ送受信手段(送信側6a、受信側6b)である。
【0056】
また、同図において、7は受信したアナログデータを積分し、上記センサの入力信号を再現するアナログ積分回路、8は受信アナログデータからパイロット信号を抽出するパイロット信号検出回路、9は検出されたパイロット信号のレベルから故障の判定及び故障信号の出力を行う故障判定回路、10は信号処理回路の信号を出力する出力端子、11は故障信号を出力する出力端子、12はディジタルデータ送受信手段6の出力をディジタル−アナログ変換するD/A変換回路である。
【0057】
つぎに、この実施の形態2に係る信号処理回路の故障検出システムの動作について図面を参照しながら説明する。
【0058】
この実施の形態2の動作については、D/A変換回路12により以降のアナログ積分回路7、パイロット信号検出回路8、及び故障判定回路9が、アナログ信号により動作するようになるが、基本的な動作は上記の実施の形態1と同じである。
【0059】
【発明の効果】
この発明に係る信号処理回路の故障検出システムは、以上説明したとおり、故障検出に用いるパイロット信号を発生するパイロット信号発生回路と、前記パイロット信号とセンサからの信号を合成する信号合成回路と、前記信号合成回路の出力データを伝送するデータ送受信手段と、前記データ送受信手段から受信したデータを積分して前記センサの信号を再現する積分回路と、前記データ送受信手段からの受信データからパイロット信号を抽出するパイロット信号検出回路と、前記検出されたパイロット信号のレベルに基づいて故障の判定を行う故障判定回路とを備えたので、パイロット信号重畳方式に不可欠となる出力側のパイロット信号の除去フィルタを省略することができ、高い信頼性を実現することができるという効果を奏する。
【0060】
この発明に係る信号処理回路の故障検出システムは、以上説明したとおり、前記信号合成回路の出力をアナログからディジタルへ変換して前記データ送受信手段へ出力するA/D変換回路をさらに備え、前記データ送受信手段、前記積分回路、前記パイロット信号検出回路、及び前記故障判定回路は、前記各処理をディジタル処理により行うので、パイロット信号重畳方式に不可欠となる出力側のパイロット信号の除去フィルタを省略することができ、高い信頼性を実現することができるという効果を奏する。
【0061】
この発明に係る信号処理回路の故障検出システムは、以上説明したとおり、前記データ送受信手段の出力をディジタルからアナログへ変換して前記積分回路、及び前記パイロット信号検出回路へ出力するD/A変換回路をさらに備え、前記積分回路、前記パイロット信号検出回路、及び前記故障判定回路は、前記各処理をアナログ処理により行うので、パイロット信号重畳方式に不可欠となる出力側のパイロット信号の除去フィルタを省略することができ、高い信頼性を実現することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1に係る信号処理回路の故障検出システムの構成を示す図である。
【図2】この発明の実施の形態1に係る信号処理回路の故障検出システムの積分回路の周波数特性を示す特性図である。
【図3】この発明の実施の形態2に係る信号処理回路の故障検出システムの構成を示す図である。
【図4】従来の信号処理回路の故障検出システムの構成を示す図である。
【図5】従来の信号処理回路の故障検出システムのレベル検出回路の構成を示す図である。
【図6】従来の信号処理回路の故障検出システムのアラーム検出回路の構成を示す図である。
【図7】従来の信号処理回路の故障検出システムの動作波形を示す図である。
【図8】従来の信号処理回路の故障検出システムの動作波形を示す図である。
【図9】従来の信号処理回路の故障検出システムの動作波形を示す図である。
【符号の説明】
1 入力端子、2 レベル調整回路、3 パイロット信号発生回路、4 信号合成回路、5 A/D変換回路、6 ディジタルデータ送受信手段(送信側6a、受信側6b)、7 ディジタル積分回路、アナログ積分回路、8 パイロット信号検出回路、9 故障判定回路、10 出力端子、11 出力端子、12 D/A変換回路。
【発明の属する技術分野】
この発明は、パイロット信号による故障検出に不可欠な出力側のパイロット信号の除去フィルタを信号処理回路の積分回路で兼用した信号処理回路の故障検出システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の信号処理回路の故障検出システムについて図面を参照しながら説明する。図4は、例えば特開2000−258508号公報に示された従来の信号処理回路の故障検出システムの構成を示す図である。
【0003】
図4において、101は入力端子、102は合成器、103はパイロット信号発生回路、104は分配器、105は位相変換器、106は増幅器、107は分配器、108はフィルタ、109はフィルタ、110は出力端子、111はレベル変換器、112は合成器、113はレベル検出回路、114はアラーム検出回路である。
【0004】
合成器102は、入力端子101からの入力信号と分配器104からのパイロット信号とを合成する。パイロット信号発生回路103は、パイロット信号を発生する。このパイロット信号の周波数は、入力信号と一致しないように離れた周波数が選択される。
【0005】
分配器104は、パイロット信号発生回路103からのパイロット信号を分配する。この場合、位相変換器105へのパイロット信号は、基準パイロット信号となる。
【0006】
位相変換器105は、所定の回路の絶対遅延時間を同軸ケーブル等を使用することで同一遅延時間に設定する。また、市販されている位相調整器により微調整することで、入力された基準パイロット信号の位相がレベル変換器111からのパイロット信号に対し、180度反転するように変換される。
【0007】
増幅器106は、合成器102からの合成信号を所定値に増幅し、分配器107へ出力する。この分配器107は、増幅された合成信号を、一方はフィルタ108へ出力し、他方はフィルタ109へ出力する。
【0008】
フィルタ108は、合成信号のうち入力信号のみを通過させる。通過した入力信号は、出力端子110より外部回路へ出力される。
【0009】
フィルタ109は、合成信号のうちパイロット信号のみを通過させ、レベル変換器111へ出力する。このレベル変換器111は、位相変換器105より出力される基準パイロット信号と同一レベルになるようにパイロット信号のレベルを変換し、合成器112へ出力する。
【0010】
合成器112は、位相変換器105から出力された基準パイロット信号と、レベル変換器111から出力されたパイロット信号とを合成し、合成パイロット信号としてレベル検出回路113へ出力する。このレベル検出回路113は、合成パイロット信号のレベルを検出する。
【0011】
アラーム検出回路114は、レベル検出回路113によって検出された合成パイロット信号に異常がある場合、アラーム動作を行う。
【0012】
図5は、従来の信号処理回路の故障検出システムのレベル検出回路の構成を示す図である。また、図6は、従来の信号処理回路の故障検出システムのアラーム検出回路の構成を示す図である。
【0013】
図5において、レベル検出回路113は、検波ダイオード115、検波用抵抗116、検波用コンデンサ117、OPアンプ118及びリファレンス電圧Vref119を備えている。
【0014】
合成パイロット信号を受信すると検波ダイオード115、検波用抵抗116及び検波用コンデンサ117で構成される検波回路によりダイオード検波される。
【0015】
OPアンプ118は、ダイオード検波された直流電圧とリファレンス電圧Vref119とを比較し、高ければ“L”、低ければ“H”のレベル検出信号を出力する。
【0016】
このレベル検出信号は、図6に示すアラーム検出回路114へ出力される。すなわち、アラーム検出回路114は、発光ダイオード120及び抵抗121を備えている。
【0017】
発光ダイオード120は、レベル検出信号に応じて点灯又は消灯し、アラーム動作を行う。すなわち、レベル検出信号が“L”であれば点灯、“H”であれば消灯となる。抵抗121は、発光ダイオード120の保護抵抗である。
【0018】
つぎに、従来の信号処理回路の故障検出システムの動作について図面を参照しながら説明する。
【0019】
図7〜図9は、従来の信号処理回路の故障検出システムの動作を示す信号波形図である。
【0020】
まず、図4に示すパイロット信号発生回路103から出力されたパイロット信号は、分配器104により分配される。分配された一方は、合成器102により入力信号と合成された後、増幅器106に入力される。分配された他方は、基準パイロット信号として位相変換器105に入力される。
【0021】
増幅器106により増幅された合成信号は、分配器107により一方がフィルタ108へ出力され、他方がフィルタ109へ出力される。フィルタ108は、合成信号のうち入力信号のみを通過させる。通過した入力信号は、出力端子110から外部回路へ出力される。
【0022】
フィルタ109は、合成信号のうちパイロット信号のみを通過させ、レベル変換器111へ出力する。レベル変換器111は、位相変換器105から出力される基準パイロット信号と同一レベルとなるようにパイロット信号のレベルを変換する。この変換されたパイロット信号は、合成器112に入力される。
【0023】
一方、位相変換器105に入力された基準パイロット信号は、レベル変換器111から出力されたパイロット信号に対し位相が180度反転される。この位相変換器105における180度反転の調整は、最初に1度行われれば経年的に変化することはない。
【0024】
この位相変換された基準パイロット信号は、合成器112に入力され、パイロット信号と合成される。この合成された合成パイロット信号は、レベル検出回路113へ出力され、そのレベルが検出される。
【0025】
ここで、たとえば位相変換器105から出力される基準パイロット信号のレベルが+4dBmであり、回路の特性インピーダンスが50Ωであったとする。高周波電圧に換算すると、2VP−P(0.35VRMS)となる。
【0026】
ここで、パイロット信号発生回路103及び増幅器106が正常動作している場合、レベル変換器111から出力されるパイロット信号を電圧換算すると、2VP−Pとなる。このため、パイロット信号と基準パイロット信号は、図7のような関係となる。そして、合成器112で合成された合成パイロット信号は0VP−Pとなる。
【0027】
図5に示すレベル検出回路113では、リファレンス電圧Vref119と合成パイロット信号をダイオード検波した直流電圧とを比較する。ここで、たとえば、この直流電圧が0Vであった場合、リファレンス電圧Vref119よりも電圧が低いため“H”が出力される。リファレンス電圧Vref119の値は0.5Vに設定してあるものとする。
【0028】
よって、この“H”のレベル検出信号を受けた、図6に示すアラーム検出回路114は、発光ダイオード20を点灯させない。
【0029】
次に、パイロット信号発生回路103が正常動作しており、増幅器106が故障した場合を想定する。この場合、レベル変換器111から出力されるパイロット信号がたとえば−2dBm、すなわち1VP−P(0.178VRMS)まで低下してしまったとする。
【0030】
このときのパイロット信号と基準パイロット信号は、図8のような関係となる。このため、合成器112で合成された合成パイロット信号は、1VP−Pとなる。レベル検出回路113では、リファレンス電圧Vref119とこの合成パイロット信号をダイオード検波した直流電圧とを比較する。
【0031】
ここで、たとえばこの直流電圧が1Vであった場合、リファレンス電圧Vref119よりも電圧が高いため“L”が出力される。リファレンス電圧Vref119の値は、上記と同様に、0.5Vに設定してあるものとする。この“L”のレベル検出信号を受けたアラーム検出回路114は、発光ダイオード120を点灯させる。
【0032】
また、増幅器106は正常動作しているにも拘らず、何らかの原因でパイロット信号発生回路103からのパイロット信号のレベルが低下した場合を想定する。この場合、たとえば位相変換器105から出力される基準パイロット信号が−2dBm、すなわち1VP−Pに低下してしまったとする。
【0033】
このとき、レベル変換器111から出力されるパイロット信号も1VP−Pに低下してしまう。これは、増幅器106に入力されるパイロット信号は、すでに低下しているためである。また、増幅器106の増幅度は一定であり、回路全体の利得は一定であるため、レベル変換器111から出力されるパイロット信号も基準パイロット信号と同一の低下となるためである。
【0034】
そのため、パイロット信号と基準パイロット信号は、図9のような関係となる。合成器112で合成された合成パイロット信号は、0VP−Pとなる。レベル検出回路113では、リファレンス電圧Vref119と合成パイロット信号をダイオード検波した直流電圧とを比較する。
【0035】
ここで、たとえばこの直流電圧が0Vであった場合、リファレンス電圧Vref119よりも電圧が低いため“H”が出力される。リファレンス電圧Vref119の値は、上記と同様に、0.5Vに設定してあるものとする。この“H”のレベル検出信号を受けたアラーム検出回路114は、発光ダイオード120を点灯させない。
【0036】
【発明が解決しようとする課題】
上述したような従来の信号処理回路の故障検出システムでは、増幅器106が正常動作している場合、パイロット信号発生回路103の正常、異常に拘らず、レベル検出回路113は“H”を出力する。増幅器106が故障した場合には、パイロット信号発生回路103の正常、異常に拘らず、レベル検出回路113は“L”を出力する。このため、パイロット信号発生回路103の異常による増幅器106の故障を誤検出するということがなくなるが、最終的な増幅器106の出力に設けているフィルタ108の故障は検出できないという問題点があった。
【0037】
従来のパイロット信号方式による故障検出システムでは、出力側でパイロット信号を除去するためのフィルタが不可欠となり、信頼性の高い故障検出システムが実現できなかった。
【0038】
この発明は、前述した問題点を解決するためになされたもので、故障検出のため入力側にパイロット信号の合成回路は有するものの、信号の出力側における故障検出のための付加回路は皆無にして故障検出機能を付加することによる信頼性低下要素を最小限に抑えた信号処理回路の故障検出システムを得ることを目的とする。
【0039】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る信号処理回路の故障検出システムは、故障検出に用いるパイロット信号を発生するパイロット信号発生回路と、前記パイロット信号とセンサからの信号を合成する信号合成回路と、前記信号合成回路の出力データを伝送するデータ送受信手段と、前記データ送受信手段から受信したデータを積分して前記センサの信号を再現する積分回路と、前記データ送受信手段からの受信データからパイロット信号を抽出するパイロット信号検出回路と、前記検出されたパイロット信号のレベルに基づいて故障の判定を行う故障判定回路とを備えたものである。
【0040】
この発明に係る信号処理回路の故障検出システムは、前記信号合成回路の出力をアナログからディジタルへ変換して前記データ送受信手段へ出力するA/D変換回路をさらに備え、前記データ送受信手段、前記積分回路、前記パイロット信号検出回路、及び前記故障判定回路は、前記各処理をディジタル処理により行うものである。
【0041】
この発明に係る信号処理回路の故障検出システムは、前記データ送受信手段の出力をディジタルからアナログへ変換して前記積分回路、及び前記パイロット信号検出回路へ出力するD/A変換回路をさらに備え、前記積分回路、前記パイロット信号検出回路、及び前記故障判定回路は、前記各処理をアナログ処理により行うものである。
【0042】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
この発明の実施の形態1に係る信号処理回路の故障検出システムについて図面を参照しながら説明する。図1は、この発明の実施の形態1に係る信号処理回路の故障検出システムの構成を示す図である。なお、各図中、同一符号は同一又は相当部分を示す。
【0043】
図1において、1は1次入力信号の微分値を出力とするロゴスキーコイルなどの微分系センサからのアナログ検出信号を入力する入力端子、2はアナログ検出信号を適切な信号レベルに変換するレベル調整回路、3は故障検出に用いるパイロット信号を発生するパイロット信号発生回路、4はレベル調整回路2の出力とパイロット信号を合成するための信号合成回路、5は信号合成回路4の出力をアナログ−ディジタル変換するA/D変換回路、6はA/D変換回路5の出力ディジタルデータを伝送するディジタルデータ送受信手段(送信側6a、受信側6b)である。
【0044】
また、同図において、7は受信したディジタルデータを積分し、上記センサの入力信号を再現するディジタル積分回路、8は受信ディジタルデータからパイロット信号を抽出するパイロット信号検出回路、9は検出されたパイロット信号のレベルから故障の判定及び故障信号の出力を行う故障判定回路、10は信号処理回路の信号を出力する出力端子、11は故障信号を出力する出力端子である。
【0045】
つぎに、この実施の形態1に係る信号処理回路の故障検出システムの動作について図面を参照しながら説明する。
【0046】
図2は、この発明の実施の形態1に係る信号処理回路の故障検出システムの積分回路の周波数特性を示す特性図である。
【0047】
ロゴスキーコイルなどの微分系センサからの信号が入力端子1に入力されると、信号合成回路4によりパイロット信号発生回路3で生成したパイロット信号と合成される。この時、上記センサからの信号を、例えば、基本周波数60Hz、振幅1Vrmsフルスケールとすると、パイロット信号発生回路3は周波数6kHz、振幅0.1Vrmsのパイロット信号を発生させ、信号合成回路4で合成(加算)する。
【0048】
この合成されたアナログ信号を所定の時間間隔でA/D変換回路5によりディジタル変換し、それをディジタルデータ送受信手段6(送信側6a、受信側6b)により伝送する。
【0049】
出力端子10における信号処理回路としての出力は、受信ディジタルデータをディジタル積分回路7で積分することによって得ることができる。また、故障検出側はパイロット信号を、ディジタルハイパスフィルタ等のパイロット信号検出回路8で抽出し、そのレベルを後段の故障判定回路9で判定する。
【0050】
この故障判定回路9は、例えば、パイロット信号のレベルが一定範囲内(基準レベル±5%の範囲内)に入っている場合は正常と判断する。一方、一定範囲から外れている場合には、A/D変換回路5などの信号処理回路でパイロット信号が正しく扱われていない故障であり、異常と判断し、出力端子11に故障信号を出力する。
【0051】
なお、信号処理回路の出力は、もし、ディジタル積分回路7が無ければ、入力信号のフルスケールに対して10%のパイロット信号が含まれてしまうが、ディジタル積分回路7が存在することにより、ローパスフィルタとして作用し、パイロット信号の周波数(6kHz)を入力信号の基本周波数(60Hz)より100倍高く設定しているため、1/100に減衰し、そのため、パイロット信号のレベルは入力信号のフルスケールに対して1/1000と微小なレベルに抑えることができる。その結果、従来例にあるようなフィルタを除去することができる。なお、ディジタル積分回路7の周波数特性例を図2に示す。
【0052】
すなわち、この発明の実施の形態1は、ロゴスキーコイルなどの微分系センサの信号処理回路の最終段には、1次信号を復元するための積分回路が設置されることに着目して、この積分回路をパイロット信号の除去フィルタとして用い、パイロット信号重畳方式の故障検出システムには不可欠となるフィルタを不要にしたものである。
【0053】
この発明の実施の形態1では、パイロット信号重畳方式に不可欠となる出力側のパイロット信号の除去フィルタを省略することができ、信頼性の高い信号処理回路の故障検出システムが実現できる。
【0054】
実施の形態2.
この発明の実施の形態2に係る信号処理回路の故障検出システムについて図面を参照しながら説明する。図3は、この発明の実施の形態2に係る信号処理回路の故障検出システムの構成を示す図である。
【0055】
図3において、1は1次入力信号の微分値を出力とするロゴスキーコイルなどの微分系センサからのアナログ検出信号を入力する入力端子、2はアナログ検出信号を適切な信号レベルに変換するレベル調整回路、3は故障検出に用いるパイロット信号を発生するパイロット信号発生回路、4はレベル調整回路2の出力とパイロット信号を合成するための信号合成回路、5は信号合成回路4の出力をアナログ−ディジタル変換するA/D変換回路、6はA/D変換回路5の出力ディジタルデータを伝送するディジタルデータ送受信手段(送信側6a、受信側6b)である。
【0056】
また、同図において、7は受信したアナログデータを積分し、上記センサの入力信号を再現するアナログ積分回路、8は受信アナログデータからパイロット信号を抽出するパイロット信号検出回路、9は検出されたパイロット信号のレベルから故障の判定及び故障信号の出力を行う故障判定回路、10は信号処理回路の信号を出力する出力端子、11は故障信号を出力する出力端子、12はディジタルデータ送受信手段6の出力をディジタル−アナログ変換するD/A変換回路である。
【0057】
つぎに、この実施の形態2に係る信号処理回路の故障検出システムの動作について図面を参照しながら説明する。
【0058】
この実施の形態2の動作については、D/A変換回路12により以降のアナログ積分回路7、パイロット信号検出回路8、及び故障判定回路9が、アナログ信号により動作するようになるが、基本的な動作は上記の実施の形態1と同じである。
【0059】
【発明の効果】
この発明に係る信号処理回路の故障検出システムは、以上説明したとおり、故障検出に用いるパイロット信号を発生するパイロット信号発生回路と、前記パイロット信号とセンサからの信号を合成する信号合成回路と、前記信号合成回路の出力データを伝送するデータ送受信手段と、前記データ送受信手段から受信したデータを積分して前記センサの信号を再現する積分回路と、前記データ送受信手段からの受信データからパイロット信号を抽出するパイロット信号検出回路と、前記検出されたパイロット信号のレベルに基づいて故障の判定を行う故障判定回路とを備えたので、パイロット信号重畳方式に不可欠となる出力側のパイロット信号の除去フィルタを省略することができ、高い信頼性を実現することができるという効果を奏する。
【0060】
この発明に係る信号処理回路の故障検出システムは、以上説明したとおり、前記信号合成回路の出力をアナログからディジタルへ変換して前記データ送受信手段へ出力するA/D変換回路をさらに備え、前記データ送受信手段、前記積分回路、前記パイロット信号検出回路、及び前記故障判定回路は、前記各処理をディジタル処理により行うので、パイロット信号重畳方式に不可欠となる出力側のパイロット信号の除去フィルタを省略することができ、高い信頼性を実現することができるという効果を奏する。
【0061】
この発明に係る信号処理回路の故障検出システムは、以上説明したとおり、前記データ送受信手段の出力をディジタルからアナログへ変換して前記積分回路、及び前記パイロット信号検出回路へ出力するD/A変換回路をさらに備え、前記積分回路、前記パイロット信号検出回路、及び前記故障判定回路は、前記各処理をアナログ処理により行うので、パイロット信号重畳方式に不可欠となる出力側のパイロット信号の除去フィルタを省略することができ、高い信頼性を実現することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1に係る信号処理回路の故障検出システムの構成を示す図である。
【図2】この発明の実施の形態1に係る信号処理回路の故障検出システムの積分回路の周波数特性を示す特性図である。
【図3】この発明の実施の形態2に係る信号処理回路の故障検出システムの構成を示す図である。
【図4】従来の信号処理回路の故障検出システムの構成を示す図である。
【図5】従来の信号処理回路の故障検出システムのレベル検出回路の構成を示す図である。
【図6】従来の信号処理回路の故障検出システムのアラーム検出回路の構成を示す図である。
【図7】従来の信号処理回路の故障検出システムの動作波形を示す図である。
【図8】従来の信号処理回路の故障検出システムの動作波形を示す図である。
【図9】従来の信号処理回路の故障検出システムの動作波形を示す図である。
【符号の説明】
1 入力端子、2 レベル調整回路、3 パイロット信号発生回路、4 信号合成回路、5 A/D変換回路、6 ディジタルデータ送受信手段(送信側6a、受信側6b)、7 ディジタル積分回路、アナログ積分回路、8 パイロット信号検出回路、9 故障判定回路、10 出力端子、11 出力端子、12 D/A変換回路。
Claims (3)
- 故障検出に用いるパイロット信号を発生するパイロット信号発生回路と、
前記パイロット信号とセンサからの信号を合成する信号合成回路と、
前記信号合成回路の出力データを伝送するデータ送受信手段と、
前記データ送受信手段から受信したデータを積分して前記センサの信号を再現する積分回路と、
前記データ送受信手段からの受信データからパイロット信号を抽出するパイロット信号検出回路と、
前記検出されたパイロット信号のレベルに基づいて故障の判定を行う故障判定回路と
を備えたことを特徴とする信号処理回路の故障検出システム。 - 前記信号合成回路の出力をアナログからディジタルへ変換して前記データ送受信手段へ出力するA/D変換回路をさらに備え、
前記データ送受信手段、前記積分回路、前記パイロット信号検出回路、及び前記故障判定回路は、前記各処理をディジタル処理により行う
ことを特徴とする請求項1記載の信号処理回路の故障検出システム。 - 前記データ送受信手段の出力をディジタルからアナログへ変換して前記積分回路、及び前記パイロット信号検出回路へ出力するD/A変換回路をさらに備え、
前記積分回路、前記パイロット信号検出回路、及び前記故障判定回路は、前記各処理をアナログ処理により行う
ことを特徴とする請求項2記載の信号処理回路の故障検出システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002203657A JP2004048417A (ja) | 2002-07-12 | 2002-07-12 | 信号処理回路の故障検出システム |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN103995158A (zh) * | 2013-02-17 | 2014-08-20 | 上海安科瑞电气股份有限公司 | 一种医疗隔离电源系统故障定位用信号发生器 |
CN113219284A (zh) * | 2021-05-11 | 2021-08-06 | 哈尔滨工业大学 | 一种模拟滤波器组合故障模拟装置、故障模拟系统及其故障模拟方法 |
-
2002
- 2002-07-12 JP JP2002203657A patent/JP2004048417A/ja active Pending
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