JP2007067517A - 画像形成読取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 光路の歪みによって異常画像が発生することのない画像形成読取装置を提供する。
【解決手段】 用紙に画像を形成する画像形成装置2と、画像形成装置2の上方に設置され原稿を光学的に読み取る読取装置1とを有し、画像形成装置2と読取装置1との間に位置し、画像が形成された用紙が排紙される排紙空間の少なくとも一面が開放面3とされた画像形成読取装置であって、読取装置1を支持するための支持部材と、開放面3を跨いで一端が支持部材に固定され、他端が読取装置1と接触して上方向へ押圧し、読取装置1の支持を補助する補強部材4とを有し、補強部材4は、支持部材への固定箇所と読取装置1との接触箇所との上下方向距離が可変である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、像担持体に画像を形成する画像形成装置の上に原稿を光学的に読み取る読取装置が設置された画像形成読取装置に関する。
用紙に画像を形成する画像形成装置の上に読取装置を備え、画像の形成された用紙が排紙される胴内の排紙空間の少なくとも一面が開放面とされた画像形成読取装置の場合、読取装置の開放面側は、補強部材によって補強されている。
しかし、補強部材によって補強されていたとしても、読取装置締結面の平面度の影響や、読取装置の自重、原稿搬送装置などの荷重によって読取装置が変形し、読取走行体を摺動させるための軌道レールに変形が生じる。
読取装置奥側は、画像形成装置と締結されているため読取装置の変形は極微量であるが、空洞部では、変形量は奥側よりも大きくなる。よって、走行体に搭載されているミラー面が傾き、光路が歪むことによる異常画像が発生することになる。
画像読取装置の強度向上を目的とした従来技術としては、特許文献1に開示される「画像形成装置」や、特許文献2に開示される「画像形成装置」がある。
特開2002−44323号公報 特開2001−1608号公報
しかし、特許文献1に開示される発明は、読取装置に外部からの荷重が作用した場合に画像品質の劣化を防ぐことを目的としている。すなわち、読取装置締結面の平面度の影響や読取装置の自重の影響によって、読取走行体を摺動させるための軌道レールに外部からの荷重を受けていない状態でも変形が生じていた場合には、画像品質の劣化を防止することはできない。
また、特許文献2に開示される発明は、画像形成読取装置の運搬や輸送時の変形を防ぐことを目的とするものであって、装置を使用する際に適用可能な構成ではない。
このように、従来の画像形成読取装置は、読取装置締結面の平面度の影響や読取装置の自重によって、走行体に搭載されているミラー面が傾き、光路が歪んで異常画像が発生してしまうという問題があった。
本発明はかかる問題に鑑みてなされたものであり、光路の歪みによって異常画像が発生することのない画像形成読取装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、第1の態様として、像担持体に画像を形成する画像形成手段と、該画像形成手段の上方に設置され原稿を光学的に読み取る読取手段とを有し、画像形成手段と読取手段との間に位置し、画像が形成された像担持体が排紙される排紙空間の少なくとも一面が開放面とされた画像形成読取装置であって、読取手段を支持するための支持部材と、開放面を跨いで一端が支持部材に固定され、他端が読取手段と接触して上方向へ押圧し、読取手段の支持を補助する補強部材とを有し、補強部材は、支持部材への固定箇所と読取手段との接触箇所との上下方向距離が可変であることを特徴とする画像形成読取装置を提供するものである。
本発明の第1の態様においては、補強部材は、読取手段との接触箇所で、支持部材への固定箇所と読取手段との接触箇所との上下方向距離を調整可能であることが好ましく、これに加えて、補強部材は、読取手段と補強部材とが接触する箇所の高さを調整するための調整手段を、読取手段との接触箇所に備えることがより好ましい。
又は、本発明の第1の態様においては、補強部材は、支持部材への固定箇所で、支持部材への固定箇所と読取手段との接触箇所との上下方向距離を調整可能であることが好ましく、これに加えて、補強部材は、読取手段と補強部材とが接触する箇所の高さを調整するための調整手段を、支持部材への固定箇所に備えることがより好ましい。
又は、補強部材は、上下方向の寸法が調整可能であることが好ましい。
また、上記目的を達成するため、本発明は、第2の態様として、像担持体に画像を形成する画像形成手段と、該画像形成手段の上方に設置され原稿を光学的に読み取る読取手段とを有し、画像形成手段と読取手段との間に位置し、画像が形成された像担持体が排紙される排紙空間の少なくとも一面が開放面とされた画像形成読取装置であって、読取手段を支持するための支持部材と、一端が支持部材に固定され、他端が読取手段と接触して上方向へ押圧し、読取手段の支持を補助する補強部材とを有し、支持部材の補強部材が固定される箇所と読取手段の補強部材と接触する箇所との上下方向距離が可変であることを特徴とする画像形成読取装置を提供するものである。
本発明の第2の態様においては、読取手段は、補強部材との接触箇所で、支持部材の補強部材が固定される箇所と読取手段の補強部材と接触する箇所との上下方向距離を調整可能であることが好ましく、これに加えて、読取手段は、該読取手段と補強部材とが接触する箇所の高さを調整するための調整手段を、補強部材との接触箇所に備えることがより好ましく、さらに加えて、支持部材は、補強部材が固定される箇所で、支持部材の補強部材が固定される箇所と読取手段の補強部材と接触する箇所との上下方向距離を調整可能であることがより好ましく、さらに加えて、支持部材は、読取手段と補強部材とが接触する箇所の高さを調整するための調整手段を、補強部材が固定される箇所に備えることがより好ましい。
本発明の第1の態様又は第2の態様の調整手段を有する構成においては、調整手段は、上下方向寸法の異なる部品を換装可能に構成されており、該部品を換装することにより読取手段と補強部材とが接触する箇所の高さを調整可能であることが好ましい。
又は、調整手段は、部品の取り付け位置又は取り付け方向を変更可能に構成されており、該部品の取り付け位置又は取り付け方向を変更することにより読取手段と補強部材とが接触する箇所の高さを調整可能であることが好ましい。これに加えて、部品は、横方向にスライド可能で、かつ、横方向の位置に応じて高さ寸法が変化する形状であることがより好ましい。又は、これに加えて、部品は、基準となる軸を中心として回転自在に設置される回転部材であることがより好ましく、さらに加えて、回転部材の形状が、カム形状であることがより好ましい。又は、さらに加えて、回転部材は多角形状であり、軸から各頂点までの距離が全て異なることがより好ましい。又は、部品は、ねじ込み深さを変更可能なネジ材を備えることが好ましい。
又は、調整手段は、ラック及びピニオンからなる機構により、読取手段と補強部材とが接触する箇所の高さを調整することが好ましい。
本発明によれば、光路の歪みによって異常画像が発生することのない画像形成読取装置を提供できる。
〔第1の実施形態〕
本発明を好適に実施した第1の実施形態について説明する。図1に本実施形態にかかる画像形成読取装置の構成を示す。
この画像形成読取装置は、用紙に画像を形成する画像形成装置2の上部に読取装置を有し、画像が形成された用紙を胴内に排紙し、排紙される空間の少なくとも一面に開放部3を備えた構成である。
開放部3が形成された部分の上側には読取装置1を支持するための補強部材4が配置されている。
図2に、開放部3の近傍の構造を示す。補強部材4は、本体筐体6(特許請求の範囲における支持部材)に取り付けられている。補強部材4の一部は読取装置1の下面に潜り込み、補強部材4と読取装置1とが上下方向に接触して補強部材4を押圧した状態(補強部材4が読取装置1を下から支持する状態)で固定されている。
補強部材4を読取装置1の側面にネジ止めによって固定した場合、上下方向に大きな力が加わった際に、ネジ止め箇所に剪断力が集中して補強部材4の位置がずれてしまうことがある。本実施形態にかかる画像形成読取装置は、補強部材4が読取装置1を下から支持するため、このような問題が発生する懸念がない。
図3に示すように、読取装置1には、高さ(読取装置1と補強部材4との隙間)を調整するための調整部材8が取り付けられている。調整部材8は、補強部材4に形成された突起部9と押圧し接触している。また、調整部材8は、高さ方向に任意の位置で読取装置1に取り付け可能である。
読取装置1の開放部3側の高さを調整可能とすることで、読取装置締結面の平面度の影響や、読取装置の自重、原稿搬送装置などによる荷重の影響で、異常画像が発生した場合にも容易に修正が可能である。
なお、ここでは補強部材4に突起部9が形成されており、読取装置1に調整部材8を取り付けた構成を例としたが、図4に示すように、読取装置1に突起部10を形成し、補強部材4に調整部材11を取り付けるようにしても良い。また、図5に示すように、本体筐体6に突起部12を形成し、補強部材4に調整部材13を取り付けても良い。さらに、図6に示すように、補強部材4に突起部14を形成し、本体筐体6に調整部材15を取り付けてもよい。
これらの構成においても、上記同様に異常画像が発生した場合にも容易に修正が可能である。
〔第2の実施形態〕
本発明を好適に実施した第2の実施形態について説明する。本実施形態にかかる画像形成読取装置は、図1に示した第1の実施形態にかかる画像形成読取装置と同様に、用紙に画像を形成する画像形成装置2の上部に読取装置を有し、画像が形成された用紙を胴内に排紙し、排紙される空間の少なくとも一面に開放部3を備えた構成である。
不図示の本体筐体に取り付けられる補強部材5と読取装置1の各端部の高さとが補強部材5に対して上下方向に接触して押圧し固定されている。
図7に、補強部材5と読取装置1とが当接する部分の構成を示す。読取装置1に取り付けられた調整部材16は、取り付け位置を横方向に調整可能となっている。調整部材16の上辺17と下辺16とは平行にはなっていないため、調整部材16の取り付け位置を変えることにより、読取装置1と補強部材5との間隔を調整することが可能である。
本実施形態にかかる画像形成読取装置においても、第1の実施形態と同様に上記同様に異常画像が発生した場合にも容易に修正が可能である。
なお、上記実施形態は本発明の好適な実施の一例であり、本発明はこれに限定されることはない。
例えば、上記各実施形態においては、調整部材が高さ方向又は横方向に任意の位置で固定可能である構成を例としたが、図8(a)や(b)に示すように、調整部材を回転可能に取り付けても良い。この場合の調整部材の形状は、図8(a)に示す調整部材24のように軸20を中心として回転し、回転中心から端部までの距離25が異なるカム形状や図8(b)に示す調整部材26のような回転中心から各頂点までの距離27が異なる多角形状であることが好ましい。
また、図8(c)に示すように、調整部材はラック28とピニオン29とを用いた移動可能な構成であってもよい。
さらに、図8(d)に示すように、ネジ30を調整部材として用いても良い。
このように本発明は様々な変形が可能である。
本発明を好適に実施した第1の実施形態にかかる画像形成読取装置の構成を示す図である。 開放部の近傍の構成を示す図である。 読取装置と補強部材とが当接する部分の構成を示す図である。 読取装置に突起部を形成し、補強部材に調整部材を取り付けた構成の一例を示す図である。 本体筐体に突起部を形成し、補強部材に調整部材を取り付けた構成の一例を示す図である。 補強部材に突起部を形成し、本体筐体に調整部材を取り付けた構成の一例を示す図である。 本発明を好適に実施した第2の実施形態にかかる画像形成読取装置の読取装置と補強部材とが当接する部分の構成を示す図である。 読取装置と補強部材とが当接する部分の構成例を示す図である。
符号の説明
1 画像形成読取装置
2 画像形成装置
3 開放部
4、5 補強部材
6 本体筐体
8、11、13、15、16、24、26 調整部材
9、10、12、14 突起部
17 上辺
18 下辺
20 軸
28 ラック
29 ピニオン
30 ネジ

Claims (19)

  1. 像担持体に画像を形成する画像形成手段と、該画像形成手段の上方に設置され原稿を光学的に読み取る読取手段とを有し、前記画像形成手段と前記読取手段との間に位置し、画像が形成された像担持体が排紙される排紙空間の少なくとも一面が開放面とされた画像形成読取装置であって、
    前記読取手段を支持するための支持部材と、
    前記開放面を跨いで一端が前記支持部材に固定され、他端が前記読取手段と接触して上方向へ押圧し、前記読取手段の支持を補助する補強部材とを有し、
    前記補強部材は、前記支持部材への固定箇所と前記読取手段との接触箇所との上下方向距離が可変であることを特徴とする画像形成読取装置。
  2. 前記補強部材は、前記読取手段との接触箇所で、前記支持部材への固定箇所と前記読取手段との接触箇所との上下方向距離を調整可能であることを特徴とする請求項1記載の画像形成読取装置。
  3. 前記補強部材は、前記読取手段と前記補強部材とが接触する箇所の高さを調整するための調整手段を、前記読取手段との接触箇所に備えることを特徴とする請求項2記載の画像形成読取装置。
  4. 前記補強部材は、前記支持部材への固定箇所で、前記支持部材への固定箇所と前記読取手段との接触箇所との上下方向距離を調整可能であることを特徴とする請求項1記載の画像形成読取装置。
  5. 前記補強部材は、前記読取手段と前記補強部材とが接触する箇所の高さを調整するための調整手段を、前記支持部材への固定箇所に備えることを特徴とする請求項4記載の画像形成読取装置。
  6. 前記補強部材は、上下方向の寸法が調整可能であることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  7. 像担持体に画像を形成する画像形成手段と、該画像形成手段の上方に設置され原稿を光学的に読み取る読取手段とを有し、前記画像形成手段と前記読取手段との間に位置し、画像が形成された像担持体が排紙される排紙空間の少なくとも一面が開放面とされた画像形成読取装置であって、
    前記読取手段を支持するための支持部材と、
    一端が前記支持部材に固定され、他端が前記読取手段と接触して上方向へ押圧し、前記読取手段の支持を補助する補強部材とを有し、
    前記支持部材の前記補強部材が固定される箇所と前記読取手段の前記補強部材と接触する箇所との上下方向距離が可変であることを特徴とする画像形成読取装置。
  8. 前記読取手段は、前記補強部材との接触箇所で、前記支持部材の前記補強部材が固定される箇所と前記読取手段の前記補強部材と接触する箇所との上下方向距離を調整可能であることを特徴とする請求項7記載の画像形成読取装置。
  9. 前記読取手段は、該読取手段と前記補強部材とが接触する箇所の高さを調整するための調整手段を、前記補強部材との接触箇所に備えることを特徴とする請求項8記載の画像形成読取装置。
  10. 前記支持部材は、前記補強部材が固定される箇所で、前記支持部材の前記補強部材が固定される箇所と前記読取手段の前記補強部材と接触する箇所との上下方向距離を調整可能であることを特徴とする請求項9記載の画像形成読取装置。
  11. 前記支持部材は、前記読取手段と前記補強部材とが接触する箇所の高さを調整するための調整手段を、前記補強部材が固定される箇所に備えることを特徴とする請求項10記載の画像形成読取装置。
  12. 前記調整手段は、上下方向寸法の異なる部品を換装可能に構成されており、該部品を換装することにより前記読取手段と前記補強部材とが接触する箇所の高さを調整可能であることを特徴とする請求項3、5、9及び11のいずれか1項記載の画像形成読取装置。
  13. 前記調整手段は、部品の取り付け位置又は取り付け方向を変更可能に構成されており、該部品の取り付け位置又は取り付け方向を変更することにより前記読取手段と前記補強部材とが接触する箇所の高さを調整可能であることを特徴とする請求項3、5、9及び11のいずれか1項記載の画像形成読取装置。
  14. 前記部品は、横方向にスライド可能で、かつ、横方向の位置に応じて高さ寸法が変化する形状であることを特徴とする請求項13記載の画像形成読取装置。
  15. 前記部品は、基準となる軸を中心として回転自在に設置される回転部材であることを特徴とする請求項13記載の画像形成読取装置。
  16. 前記回転部材の形状が、カム形状であることを特徴とする請求項15記載の画像形成読取装置。
  17. 前記回転部材は多角形状であり、前記軸から各頂点までの距離が全て異なることを特徴とする請求項15記載の画像形成読取装置。
  18. 前記部品は、ねじ込み深さを変更可能なネジ材を備えることを特徴とする請求項13記載の画像形成読取装置。
  19. 前記調整手段は、ラック及びピニオンからなる機構により、前記読取手段と前記補強部材とが接触する箇所の高さを調整することを特徴とする請求項3、5、9及び11のいずれか1項記載の画像形成読取装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017009730A (ja) * 2015-06-19 2017-01-12 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置
JP2020170032A (ja) * 2019-04-01 2020-10-15 ブラザー工業株式会社 画像形成装置
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