JP2007067148A - 面発光レーザおよび光伝送モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】 面発光レーザの共振器におけるリーク電流を低減することができる面発光レーザおよび光伝送モジュールを提供する。
【解決手段】 活性層13、活性層13の下層側に形成された下部DBR12および活性層13の上層側に形成された上部DBR14を有して構成される共振器と、活性層13を通る電流の流路を制限する絶縁領域をなすものであって、該絶縁領域が少なくとも活性層13の下側又は上側の一部から活性層13の周辺部位まで連続して形成されている電流狭窄層(第1酸化狭窄層18A)とを有することを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、面発光レーザおよび光伝送モジュールに関するものである。
近年、高速動作が可能であり低消費電力であるという特徴を持つ面発光レーザ(VCSEL)が、通信データ量の増大などに伴い注目されている。面発光レーザの利点としては検査が容易であり、端面発光型の半導体レーザと比較すると安価である点も挙げられる。この特徴を生かすためには、製造工程で高価な生産設備の投資をすることなく、歩留まりの向上を図る必要がある。
また、比較的高い信頼性を持ちながら簡便に製造できる面発光レーザとして、酸化狭窄型面発光レーザが研究・開発されている。酸化狭窄型面発光レーザは、共振器の少なくとも一部をなす凸形状の柱部における一部の層を酸化して形成した酸化狭窄層(電流狭窄層)を備えたものである。酸化狭窄層により、柱部の活性層を流れる電流の密度が向上し、レーザ出力の効率化などが図れる(例えば、特許文献1から3参照)。
特開2003−168845号公報 特開2004−207536号公報 特開2004−253408号公報
しかしながら、特許文献1から3に記載の面発光レーザを含む従来の面発光レーザでは、共振器の柱部の側面(外周表面)を流れるリーク電流が少なからず生じ、レーザ発振動作の低閾値化を阻害しているという問題点がある。この閾値の上昇は、面発光レーザの変調駆動速度の高速化及び低消費電力化を阻害することとなる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、面発光レーザの共振器におけるリーク電流を低減することができる面発光レーザおよび光伝送モジュールの提供を目的とする。
また、本発明は、面発光レーザの共振器の柱部における外周表面を流れるリーク電流を低減することができ、レーザ発振動作の低閾値化を図ることができる面発光レーザおよび光伝送モジュールの提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の面発光レーザは、活性層、前記活性層の下層側に形成された下側反射層および前記活性層の上層側に形成された上側反射層を有して構成される共振器と、前記活性層を通って流れる電流の流路を制限する絶縁領域をなすものであって、該絶縁領域が少なくとも前記活性層の下側又は上側の一部から該活性層の周辺部位(前記活性層の下側又は上側から外れた部位)まで連続して形成されている電流狭窄層とを有することを特徴とする。
本発明によれば、活性層の側面(外周表面)を流れるリーク電流を、絶縁体からなる電流狭窄層によって大幅に低減することができる。例えば上記リーク電流は、上側反射層の側面から活性層の側面を通り下側反射層の側面にまで流れる流路となる。本発明の面発光レーザでは、電流狭窄層が活性層の下側(又は上側)から活性層の周辺部位まで張り出しているので、上記リーク電流の流路を電流狭窄層によって遮断することができる。したがって、本発明によれば、リーク電流を大幅に低減でき、レーザ発振動作の低閾値化を図ることができる。
また、本発明の面発光レーザは、前記共振器の全部又は一部が基板に対して凸形状の柱部を構成しており、前記電流狭窄層は、前記柱部の側壁部の内側から該側壁部の外側まで連続して形成されていることが好ましい。
本発明によれば、面発光レーザの共振器の柱部における外周表面を流れるリーク電流の流路を、電流狭窄層によって遮断することができる。したがって、前記リーク電流を大幅に低減でき、レーザ発振動作の低閾値化を図ることができる。
また、本発明の面発光レーザは、前記電流狭窄層が前記活性層の直下又は直上に配置されていることが好ましい。
本発明によれば、活性層の外周を通るリーク電流を、電流狭窄層により、効果的に低減することができる。
また、本発明の面発光レーザは、前記電流狭窄層が前記活性層の上方及び下方の両方に配置されていることが好ましい。
本発明によれば、活性層の上方及び下方の両方に形成された電流狭窄層により、リーク電流をより効果的に低減することができる。
また、本発明の面発光レーザは、前記共振器の側面の少なくとも一部が階段状に形成されており、前記電流狭窄層の上面の一部は露出していることが好ましい。
本発明によれば、電流狭窄層の上面の一部が共振器の側面において露出しているので、面発光レーザの共振器の外周表面を流れるリーク電流を大幅に低減することができる。
また、本発明の面発光レーザは、前記共振器の側面の少なくとも一部が該共振器の光軸を基準として傾斜しており、前記電流狭窄層の側面は前記光軸を基準として傾斜していることが好ましい。
本発明によれば、電流狭窄層の側面が傾斜しているので、傾斜していない場合よりも、その側面の幅を大きくすることができる。これにより、前記リーク電流の流路を遮断する絶縁体の幅(前記側面の幅)を比較的に簡便に増大でき、リーク電流を簡便に低減することができる。電流狭窄層の側面の幅は、例えば10nm以上あることが好ましい。
また、本発明の面発光レーザは、前記電流狭窄層の厚みが10nm以上あることが好ましい。
本発明によれば、前記リーク電流を効果的に低減することができる。
上記目的を達成するために、本発明の光伝送モジュールは、前記面発光レーザを有して構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、良好な高周波特性を有し、消費電力が低い光伝送モジュールを提供することができる。したがって、本発明の光伝送モジュールは、通信等の高速化を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、以下で参照する各図面においては、図面を見易くするために、各構成要素の縮尺を適宜変更して表示している。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係る面発光レーザを示す模式断面図である。面発光レーザ10は、半導体基板11と、下部DBR(下側反射層)12と、活性層13と、上部DBR(上側反射層)14と、コンタクト層15と、第1酸化狭窄層(電流狭窄層)18Aと、第2酸化狭窄層(電流狭窄層)18Bと、絶縁層19と、第1電極20と、第2電極21とを有して構成されている。
半導体基板11は、化合物半導体からなり、例えばn型GaAs基板で構成される。下部DBR12は、半導体基板11の上層に形成されている。下部DBR12は、屈折率の異なる層を交互に積層した反射層で構成されている。例えば下部DBR12は、n型Al0.9Ga0.1As層とn型Al0.15Ga0.85As層とを交互に積層した40ペアの分布反射型多層膜ミラー(DBRミラー)を構成している。活性層13は、下部DBR12の上層に形成されている。そして、活性層13は、例えば厚さ3nmのGaAsのウエル層と厚さ3nmのAl0.3Ga0.7Asのバリア層からなり、そのウエル層が3層で構成されている量子井戸活性層を構成している。
上部DBR14は、活性層13の上に設けられている。そして、上部DBR14は、屈折率の異なる層を交互に積層した反射層で構成されている。例えば上部DBR14は、p型Al0.9Ga0.1As層とp型Al0.15Ga0.85As層とを交互に積層した25ペアの分布反射型多層膜ミラー(DBRミラー)を構成している。
下部DBR12は、Siがドーピングされることによりn型半導体にされている。上部DBR14は、Cがドーピングされることによりp型半導体にされている。活性層13には、不純物がドーピングされていない。これらにより、下部DBR12、活性層13及び上部DBR14は、pinダイオードを構成しており、面発光レーザ10の共振器を構成している。この共振器における活性層13及び上部DBR14は、半導体基板11及び下部DBR12の上面に凸形状に形成された円柱形状の柱部を構成している。なお、下部DBR12も凸形状として、その下部DBR12における上側の一部を柱部の一部としてもよい。この柱部の上面及び下面が面発光レーザ10のレーザ光出射面となる。
コンタクト層15は上部DBR14の上に形成されている。コンタクト層15は例えばp型のGaAs層で形成されている。絶縁層19は、下部DBR12及び活性層13などから第2電極21を絶縁するための層である。第1電極20は、面発光レーザ10のカソード電極をなすものである。第2電極21は、面発光レーザ10のアノード電極をなすものである。第2電極21は、コンタクト層15を介して上部DBRと電気的に接続されている。
第1酸化狭窄層18A及び第2酸化狭窄層18Bは、活性層を通って流れる電流の流路を制限する絶縁領域をなすものである。すなわち、第1酸化狭窄層18A及び第2酸化狭窄層18Bは、面発光レーザ10の共振器内で流れる電流の流域を狭くして電流密度を向上させるものである。電流密度を高くすることで、低電流でレーザ発振することができる高性能な面発光レーザ10を構成できる。
第1酸化狭窄層18Aは活性層13の直下に配置されている。第2酸化狭窄層18Bは活性層13の直上に配置されている。第1酸化狭窄層18A及び第2酸化狭窄層18Bの平面形状は、それぞれドーナツ形状となっている。
第1酸化狭窄層18A及び第2酸化狭窄層18Bは、例えばAl酸化物を主体とする絶縁層で構成する。第1酸化狭窄層18A及び第2酸化狭窄層18Bは、例えば活性層13の近傍に酸化されやすい層(主にAlを多く含む層、例えば、Al組成が0.95以上のAlGaAs層)を設け、400℃程度の高温の水蒸気(酸化ガス)を用いた酸化反応で形成できる。これにより、円柱形状の柱部における酸化されやすい層がその柱部の側面から酸化されて行き、その酸化された部分がドーナツ形状の絶縁体となり、第1酸化狭窄層18A及び第2酸化狭窄層18Bとなる。
さらに、第1酸化狭窄層18Aは、平面的に見て、活性層13の直下から活性層13の周辺部位まで連続して形成されている。換言すれば、平面的に見て、第1酸化狭窄層18Aの一部は活性層13を含む柱部の内部に存在し、第1酸化狭窄層18Aの他の一部は柱部の側面から張り出して張出し部18A’を構成している。すなわち、平面的に見て、第1酸化狭窄層18Aの内周は柱部の内側に存在しているが、第1酸化狭窄層18Aの外周は柱部の外側に存在している。第1酸化狭窄層18Aの厚みは、例えば10nm以上あることが好ましい。
第2酸化狭窄層18Bは、活性層13を含む柱部の内部に配置されている。なお、第2酸化狭窄層18Bについても、第1酸化狭窄層18Aと同様に張出し部18A’を有する形状としてもよい。
これらにより、本実施形態の面発光レーザ10によれば、張出し部18A’を有する第1酸化狭窄層18Aにより、活性層13の側面(外周面)を流れるリーク電流を大幅に低減することができる。すなわち、上部DBR14の外周面から活性層13の外周面を通り下部DBR12の外周面にまで流れるリーク電流を、第1酸化狭窄層18Aの張出し部18A’により遮断することができる。したがって、本実施形態の面発光レーザ10によれば、リーク電流を大幅に低減でき、レーザ発振動作の低閾値化を図ることができる。
また、本実施形態の面発光レーザ10は、張出し部18A’を有する第1酸化狭窄層18Aが活性層13の直下に配置されているので、活性層13を含む柱部の外周を通るリーク電流を、より効果的に低減することができる。
図2は、本実施形態の面発光レーザ10の製造例を示す部分断面図である。図2において図1の構成要素と同一のものには同一符号を付けている。本製造例では、第1酸化狭窄層18Aにおける張出し部18A’の長さdが約0.6μmとなっている。張出し部18A’の長さdは、0.1μmから1μmとしてもよい。
図3は、本実施形態の面発光レーザ10の動作特性例を示すグラフである。横軸は、面発光レーザ10を流れる電流、すなわち図1の第2電極21から第1電極20に流れる電流の値[mA]である。縦軸は、面発光レーザ10の光出力[mW]と、面発光レーザ10の電圧(第2電極21と第1電極20間の電位差)[V]である。
図3における曲線Pは、面発光レーザ10の光出力を示している。曲線Eは、面発光レーザ10の電圧を示している。曲線Edは、面発光レーザ10の電圧の変化率を示している。横軸における点X1は、面発光レーザ10に供給する電流を徐々に上げていった場合に光出力が発生する電流値、すなわち閾値を示している。
図4は、従来の面発光レーザの動作特性例を示すグラフである。すなわち、図1の面発光レーザ10において、第1酸化狭窄層18Aが張出し部18A’を有しない構成としたものの特性例である。従来の面発光レーザは、張出し部18A’以外は図1の面発光レーザと同一構成とした。図4の各符号は図3の符号に対応している。横軸における点X2は従来の面発光レーザの閾値を示している。点X2は、点X1より20〜40パーセント大きな値となる。これらにより、本実施形態の面発光レーザ10は、従来の面発光レーザよりも閾値を小さくすることができることが、実際に確認できた。
[第2実施形態]
図5は、本発明の第2実施形態に係る面発光レーザを示す模式断面図である。図5において図1の構成要素と同一のものには同一符号を付けている。本実施形態の面発光レーザ10Aにおける第1実施形態の面波高レーザ10との相違点は、共振器の側面が階段状に形成されている点である。すなわち、下部DBR12、第1酸化狭窄層18A、活性層14、第2酸化狭窄層18B及び上部DBR14を有してなる共振器の側面が階段状に形成されている。さらに、第1酸化狭窄層18Aの一部は共振器の側面において露出している。
本実施形態の面発光レーザ10Aによれは、第1酸化狭窄層18Aの一部が共振器の側面において露出しているので、面発光レーザの共振器の外周表面を流れるリーク電流を大幅に低減することができる。したがって、面発光レーザ10Aによれば、レーザ発振動作の低閾値化を図ることができる。
[第3実施形態]
図6は、本発明の第3実施形態に係る面発光レーザを示す模式断面図である。図6において図1の構成要素と同一のものには同一符号を付けている。本実施形態の面発光レーザ10Bにおける第1実施形態の面発光レーザ10との相違点は、共振器の側面が共振器の光軸を基準として傾斜している点である。すなわち、下部DBR12、第1酸化狭窄層18A、活性層14、第2酸化狭窄層18B及び上部DBR14を有してなる共振器の側面が光軸を基準として傾斜している。
本実施形態の面発光レーザ10Bによれば、第1酸化狭窄層18A及び第2酸化狭窄層18Bの側面が傾斜しているので、傾斜していない場合よりも、その側面の幅d1,d2を大きくすることができる。これにより、リーク電流の流路を横切る絶縁体の幅(前記側面の幅d1,d2)を比較的に簡便に増大でき、リーク電流を簡便に低減することができる。ここで、側面の幅d1,d2は、例えば10nm以上あることが好ましい。
[第4実施形態]
図7は、本発明の第4実施形態に係る面発光レーザを示す図である。図7(a)は模式平面図であり、図7(b)は図7(a)の位置LLについての模式断面図である。図7において図1の構成要素と同一のものには同一符号を付けている。本実施形態の面発光レーザ10Cにおける第1実施形態の面発光レーザ10との相違点は、共振器が柱部を構成していない点である。
下部DBR12は、半導体基板(図示せず)の上層に形成されている。下部DBR12の上層には、活性層13及び上部DBR14が積層されている。孔301,302,303,304は、上部DBR14の上面から活性層13の底面まで掘られた穴である。第1酸化狭窄層118Aは、絶縁体で構成されており、図1の第1酸化狭窄層18Aに相当する。第2酸化狭窄層118Bは、絶縁体で構成されており、図1の第2酸化狭窄層18Bに相当する。
孔301,302,303,304は、上部DBR14の上面から第1酸化狭窄層18Aの一部にまで掘られた穴でもよい。換言すると、第1酸化狭窄層18Aに凹部を形成するように孔301,302,303,304を設けてもよい。
孔301,302,303,304に囲まれている部分が、面発光レーザ10Cの共振器として動作する。また、その共振器を流れる電流は、第1酸化狭窄層118A及び第2酸化狭窄層118Bにより、流域が限定される。これにより閾値を下げることができる。さらに、共振器の外側(例えば孔301,302,303,304の側面)を通るリーク電流は、第1酸化狭窄層118Aによって大幅に低減することができる。これにより、さらに閾値を下げることができる。
[光伝送モジュール]
図8に、本実施形態の面発光レーザを用いた光伝送モジュールの一例を示す。光伝送モジュールとしてのOSA(Optical Sub−Assembly)100は、システム101の上に、上記で説明した面発光レーザ10(又は面発光レーザ10A,10B,10C)が取り付けられている。また、面発光レーザ10の上方で、かつ面発光レーザ10の光軸上に、レンズ103が配置されている。また、システム101の台から光ファイバ104の一部まで、外部の環境から面発光レーザ10等を保護するために、カバー102が形成されている。また、レンズ103の光軸上に光ファイパ104が配置されている。また、本実施形態では、カバー102は、樹脂製であり、レンズ103と一体で形成されている。
システム101のピンを介して、面発光レーザ10の第1電極20と第2電極21間に電圧を印加すると、面発光レーザ10が駆動する。面発光レーザ10から放出された光はレンズ103に到達する。到達した光は、レンズ103で集光され、光ファイバ104へ入射する。
これらにより、本実施形態のOSA100は、リーク電流が少なく閾値の低い面発光レーザ10を備えているので、良好な高周波特性を有し、消費電力を低減することができる。したがって、本実施形態のOSA100は、通信等の高速化を図ることができる。
[光伝達装置]
図9は、本発明の実施形態に係る面発光レーザ10(又は面発光レーザ10A,10B,10C)を有してなる光伝達装置を示す図である。光伝達装置200は、コンピュータ、ディスプレイ、記憶装置、プリンタ等の電子機器202を相互に接続するものである。電子機器202は、情報通信機器であってもよい。光伝達装置200は、ケーブル204の両端にプラグ206が設けられたものであってもよい。ケーブル204は、光ファイバを含む。プラグ206は、図1に示す面発光レーザ10(又は面発光レーザ10A,10B,10C)を内蔵する。プラグ206は、半導体チップをさらに内蔵してもよい。
ケーブル204の一方の端部に設けられたプラグ206は上述の実施形態に係る面発光レーザ10を内蔵し、ケーブル204の他方の端部に設けられたプラグ206は受光素子を内蔵することとしてもよい。このようなケーブル204及びプラグ206を2組用いることにより、双方向通信をすることができる。すなわち、電子機器202から出力された電気信号は、ケーブル204の一方端部のプラグ206において光信号に変換される。この光信号は、ケーブル204を通りそのケーブル204の他方端部のプラグ206において電気信号に変換される。この電気信号は、他方端部のプラグ206が接続されている電子機器202に取り込まれる。同様にして、逆方向への信号伝送も行われる。こうして、本実施形態に係る光伝達装置200によれば、光信号を用いて、電子機器202間において情報伝達を行うことができる。
[光伝達装置の使用形態]
図10は、図9に示す光伝達装置の使用形態を示す図である。光伝達装置212は、図9の光伝達装置200に相当するものである。光伝達装置212は、電子機器210間を接続する。電子機器210として、液晶表示モニタ又はディジタル対応のCRT(金融、通信販売、医療、教育の分野で使用されることがある。)、液晶プロジェクタ、プラズマディスプレイパネル(PDP)、ディジタルTV、小売店のレジ(POS(Point of Sale Scanning)用)、ビデオ、チューナ、ゲーム装置、プリンタ等が挙げられる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能であり、実施形態で挙げた具体的な材料や層構成などはほんの一例に過ぎず、適宜変更が可能である。
例えば、上記実施形態において、各半導体層におけるp型とn型とを入れ替えても本発明の趣旨を逸脱するものではない。また、本発明に係る電気光学素子は、光を用いる電子機器などに対して広く適用できる。すなわち、本発明に係る電気光学素子を備えた応用回路又は電子機器としては、光インターコネクション回路、光ファイバ通信モジュール、レーザプリンタ、レーザビーム投射器、レーザビームスキャナ、リニアエンコーダ、ロータリエンコーダ、変位センサ、圧力センサ、ガスセンサ、血液血流センサ、指紋センサ、高速電気変調回路、無線RF回路、携帯電話、無線LANなどが挙げられる。
本発明の第1実施形態に係る面発光レーザを示す模式断面図である。 同上の面発光レーザの製造例を示す部分断面図である。 同上の面発光レーザの動作特性例を示す図である。 従来の面発光レーザの動作特性例を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る面発光レーザを示す模式断面図である。 本発明の第3実施形態に係る面発光レーザを示す模式断面図である。 本発明の第4実施形態に係る面発光レーザを示す図である。 本発明の実施形態に係る光伝送モジュールの一例を示す模式断面図である。 本発明の実施形態に係る光伝送装置を示す図である。 同上の光伝送装置の使用形態を示す図である。
符号の説明
10,10A,10B,10C…面発光レーザ、11…半導体基板、12…下部DBR(下側反射層)、13…活性層、14…上部DBR(上側反射層)、15…コンタクト層、18A…第1酸化狭窄層(電流狭窄層)、18B…第2酸化狭窄層(電流狭窄層)、19…絶縁層、20…第1電極、21…第2電極、100…光伝送モジュール、101…システム、102…カバー、103…レンズ、104…光ファイバ

Claims (8)

  1. 活性層、前記活性層の下層側に形成された下側反射層および前記活性層の上層側に形成された上側反射層を有して構成される共振器と、
    絶縁領域が少なくとも前記活性層の下側又は上側の一部から該活性層の周辺部位まで連続して形成されている電流狭窄層とを有することを特徴とする面発光レーザ。
  2. 前記共振器の全部又は一部は、基板に対して凸形状の柱部を構成しており、
    前記電流狭窄層は、前記柱部の側壁部の内側から該側壁部の外側まで連続して形成されていることを特徴とする請求項1に記載の面発光レーザ。
  3. 前記電流狭窄層は、前記活性層の直下又は直上に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の面発光レーザ。
  4. 前記電流狭窄層は、前記活性層の上方及び下方の両方に配置されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の面発光レーザ。
  5. 前記共振器の側面の少なくとも一部は、階段状に形成されており、
    前記電流狭窄層の上面の一部は、露出していることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の面発光レーザ。
  6. 前記共振器の側面の少なくとも一部は、該共振器の光軸を基準として傾斜しており、
    前記電流狭窄層の側面は前記光軸を基準として傾斜していることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の面発光レーザ。
  7. 前記電流狭窄層の厚みは、10nm以上あることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の面発光レーザ。
  8. 請求項1から7のいずれか一項に記載の面発光レーザを有して構成されていることを特徴とする光伝送モジュール。

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