JP2007066666A - 固体高分子型燃料電池のエージング装置およびその方法 - Google Patents

固体高分子型燃料電池のエージング装置およびその方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 エージング運転の制御が容易であり、しかも非フッ素系材料が用いられた電解質膜を持つ固体高分子型燃料電池であっても、短時間でエージング運転を完了させる事ができる固体高分子型燃料電池のエージング装置及びその方法を提供する。
【解決手段】 固体高分子型燃料電池を予備運転させるためのエージング方法であって、予備運転の対象となる固体高分子型燃料電池スタック1を準備し(S1)、固体高分子型燃料電池に負荷器21を接続し(S2)、固体高分子型燃料電池から負荷器に時間の経過と共にその大きさが周期的に変動する負荷電流を流す(S3)。
【選択図】図3

Description

本発明は、固体高分子型燃料電池、特に非フッ素系の電解質膜または触媒層接合材が用いられている固体高分子型燃料電池のエージング装置およびその方法に関する。
近年、エネルギー・環境問題を背景とした社会的要求や動向と呼応して、燃料電池が車両用駆動源および定置型電源として注目されている。燃料電池は、その燃料となる水素または水素リッチな改質ガス、および空気を供給することによって電気化学反応を引き起こし、化学エネルギーを電気エネルギーに変換するものである。燃料電池は、電解質の種類や電極の種類等により種々のタイプに分類され、代表的なものとしてはアルカリ型、リン酸型、溶融炭酸塩型、固体電解質型、固体高分子型がある。この中でも自動車用低公害動力源としては、あまり温度を上げずに(通常100℃以下)作動させることができるばかりでなく、他のタイプの燃料電池に比較して特に高い出力密度を有する固体高分子型燃料電池(PEFC)が注目を集めており、実用化に向けて開発が進められている。
固体高分子型燃料電池は、セルの組み立て後において、電池電圧が飽和値を示すまで、工場内でエージング運転と称される予備運転(慣らし運転)を行うのが通例である。エージング運転には、数時間から、場合によっては10数時間といった時間が必要になる。このため、迅速なセル評価が行なえず、また、エージング運転用の発電ガスのコストが嵩むなどの問題がある。従って、固体高分子型燃料電池の場合、エージング運転の時間をいかに短縮するかが課題となる。この課題を解決するための1つの手法が下記特許文献1に記載されている。特許文献1では、ガス利用率100%相当のエージング運転を行って故意にフラッディングを生じさせ、固体高分子膜の含水量をすばやく増加させて、エージング運転の時間を短縮させている。
特開2003−217622号公報
ところが、従来のエージング運転では、急激なフラッディングを伴うために、電池性能の劣化を抑制させるための制御が非常に難しく、制御の遅れによって、固体高分子型燃料電池の性能、特に、膜電極接合体(以下、MEA(membrane electrode assembly)を構成する電解質層の性能に悪影響を与える可能性がある。
一方、従来の固体高分子型燃料電池におけるMEAの電解質層には通常フッ素系材料が用いられているが、経済的な理由などから、フッ素系材料から非フッ素系材料(具体的には炭化水素系材料)に変更しようとする動きがある。非フッ素系材料を用いて電解質層を形成した燃料電池の場合、フッ素系材料とは水分の浸透特性が異なる(水分がなかなか浸透していかない)ため、従来のエージング運転では所望の出力が得られるようにはならないという恐れがある。
本発明は、以上のような従来の問題点を解消するためになされたものであり、エージング運転の制御が容易であり、しかも非フッ素系材料が用いられた電解質膜を持つ固体高分子型燃料電池であっても、短時間でエージング運転を完了させることができる固体高分子型燃料電池のエージング装置およびその方法の提供を目的とする。
上記目的を達成するための本発明にかかる固体高分子型燃料電池のエージング装置は、固体高分子型燃料電池を予備運転させるためのエージング装置であって、前記予備運転時に前記固体高分子型燃料電池からの負荷電流を消費させる負荷器と、前記固体高分子型燃料電池と前記負荷器との間に接続され前記負荷電流の大きさを時間の経過と共に周期的に変動させる制御手段と、を有することを特徴とする。
また、上記目的を達成するための本発明にかかる固体高分子型燃料電池のエージング方法は、固体高分子型燃料電池を予備運転させるためのエージング方法であって、予備運転の対象となる固体高分子型燃料電池を準備する段階と、前記固体高分子型燃料電池に負荷器を接続する段階と、前記固体高分子型燃料電池から前記負荷器に時間の経過と共にその大きさが周期的に変動する負荷電流を流す段階と、を含むことを特徴とする。
本発明にかかる固体高分子型燃料電池のエージング装置及びその方法によれば、負荷電流の大きさを時間の経過と共に周期的に変動させるようにしているので、MAEへの水の浸透促進効果が増し、その結果、エージング運転に要する時間の短縮化を図ることができるようになる。
以下に、本発明に係る固体高分子型燃料電池のエージング装置およびその方法について、図面を参照しながら詳細に説明する。
実施形態の説明をする前に、本発明の理解を容易なものとするために、固体高分子型燃料電池スタックの全体構成と固体高分子型燃料電池の発電原理を簡単に説明しておく。図1は固体高分子型燃料電池スタックの全体構成を示す斜視図であり、図2は、固体高分子型燃料電池スタックのセル構造を示す要部拡大断面図である。
図1に示すように、燃料電池スタック1は、アノードガスとカソードガスの反応により起電力を生じる単位電池としてのセル2を所定数だけ積層した積層体3とされ、その積層体3の両端に集電板4、絶縁板5およびエンドプレート6を配置し、該積層体3の内部に貫通した貫通孔(図示は省略する)にタイロッド7を貫通させ、そのタイロッド7の端部にナット(図示は省略する)を螺合させることで構成されている。
この燃料電池スタック1においては、アノードガス、カソードガスおよび冷却水をそれぞれ各セル2のセパレータ(図示は省略する)に形成された流路溝に流通させるためのアノードガス導入口8、アノードガス排出口9、カソードガス導入口10、カソードガス排出口11、冷却水導入口12および冷却水排出口13を、一方のエンドプレート6に形成している。
アノードガスは、アノードガス導入口8より導入されてセパレータに形成されたアノードガス供給用の流路溝を流れ、アノードガス排出口9より排出される。カソードガスは、カソードガス導入口10より導入されてセパレータに形成されたカソードガス供給用の流路溝を流れ、カソードガス排出口11より排出される。冷却水は、冷却水導入口12より導入されてセパレータに形成された冷却水供給用の流路溝を流れ、冷却水排出口13より排出される。
セル2は、図2に示すように、膜電極接合体(以下、MEA(membrane electrode assembly)とも称する。)14と、このMEA14の両面にそれぞれ配置されるセパレータ15とから構成される。以下、MEA14のアノード側に配置されるセパレータ15を、アノードセパレータ15Aと称し、カソード側に配置されるセパレータ15をカソードセパレータ15Bと称する。
MEA14は、例えば水素イオンを通す高分子電解質膜である固体高分子電解質膜141と、アノード触媒層142Aとガス拡散層143Aからなるアノードとしてのアノード電極144Aと、電極触媒である触媒金属としてのカソード触媒層142Bとガス拡散層143Bからなるカソードとしてのカソード電極144Bとからなる。本実施形態では、固体高分子電解質膜141をたとえば炭化水素系のような非フッ素系の電解質膜で形成しているか、または、アノード触媒層142Aやカソード触媒層142Bの触媒層接合材(バインダ)として非フッ素系の材料を用いている。MEA14は、アノード電極144Aとカソード電極144Bによって、固体高分子電解質膜141をその両側から挟み込んだ積層構造とされている。
セパレータ15は、板厚の薄い金属板を金型で所定形状に成形することにより形成される。セパレータ15は、図に示すように、発電に寄与するアクティブ領域(MEA14と接する中央部分の領域)に、凸条部16と凹条部17を交互に形成した凹凸形状(いわゆるコルゲート形状)を有している。
MEA14のアノード電極144A側に接して配置されるアノードセパレータ15Aの凸部16Aと凹部17Aは、MEA14との間にアノードガス(水素;H)を流通させる流路溝となりアノードガス流路18を形成する。一方、MEA14のカソード電極144B側に接して配置されるカソードセパレータ15Bの凸部16Bと凹部17Bは、MEA14との間にカソードガス(酸素;O)を流通させる流路溝となりカソードガス流路19を形成する。 アノードガス流路18に水素を、カソードガス流路19に酸素を、それぞれ流通させると、水素はアノード触媒層142Aの触媒作用で水素イオンに変わり電子を放出する。電子を放出した水素イオンは固体高分子電解質膜141を通過する。カソード触媒層142Bでは固体高分子電解質膜141を通過してきた水素と外部回路(図示せず)を経由してきた電子が酸素と反応して水を生成する。この作用によってアノード電極144Aがマイナスに、カソード電極144Bがプラスになり、図2に示すように、アノード電極144Aとカソード電極144Bとの間で直流電圧が発生する。以上の固体高分子型燃料電池の動作は、エージングが完了し、通常の発電動作が可能になったものの動作である。
本明細書では、アノード電極144Aとカソード電極144Bとの間に現れる電圧をセル電圧と称し、セル電圧は、セル電圧検出手段として機能するセル電圧計20によって検出される。なお、セル電圧は、燃料電池スタック1を構成する全てのセルから検出するようにしても良いし、燃料電池スタック1を構成するセルの内の複数の代表的なセルのみから検出するようにしても良い。
工場では、図2に示したようなMEA14、アノードセパレータ15A、カソードセパレータ15Bを積層してセル2を形成し、図1に示したようにセル2を複数積層して燃料電池スタック1を形成する。この状態でアノードガス流路18に水素を、そしてカソードガス流路19に酸素を供給しても、固体高分子型燃料電池の発電は行われない。それは、MEA14を構成する固体高分子電解質膜141が発電に適した湿潤状態となっていないからである。
本実施形態の場合、前述のように、固体高分子電解質膜141を非フッ素系の電解質膜で形成しているか、または、アノード触媒層142Aやカソード触媒層142Bのバインダとして非フッ素系の材料を用いている。一般的に用いられているフッ素系材料であれば、上記特許文献1に記載されているような手法で、固体高分子電解質膜141を比較的短時間で発電に適した湿潤状態にすることは容易であるが、非フッ素系材料はフッ素系材料に比較して水の浸透性が悪いため、通常の手法では固体高分子電解質膜141をなかなか発電に適した湿潤状態にすることはできない。そのため、本実施形態では次のような構成のエージング装置を用いて固体高分子電解質膜141の湿潤化を短時間で行えるようにしている。 図3は本実施形態に係る固体高分子型燃料電池のエージング装置の概略構成を示すブロック図である。本実施形態に係る固体高分子型燃料電池のエージング装置は、図に示すように、アノードガス(水素)とカソードガス(酸素)との供給によって発電する燃料電池スタック1、燃料電池スタック1を構成する全セルのセル電圧を検出するセル電圧計20、エージング運転するときに燃料電池スタック1からの負荷電流を消費させる負荷器21、カソードガスの流量を調整する流量調整器22、アノードガスの流量を調整する流量調整器23、燃料電池スタック1と負荷器21との間に接続されて、セル電圧計20の検出電圧を参照しながら、負荷電流の大きさを時間の経過と共に周期的に変動させる制御手段としての制御部24を備えている。
燃料電池スタック1の固体高分子電解質膜141は炭化水素系のような非フッ素系の電解質膜で形成している。本実施形態では、非フッ素系の電解質膜を用いた燃料電池スタック1を例示するが、これ以外にも、アノード触媒層142Aやカソード触媒層142Bの触媒層接合材(バインダ)として非フッ素系の材料が用いられている燃料電池スタック1に対しても、本発明の適用は可能である。 セル電圧計20は、燃料電池スタック1を構成する全てのアノード電極144Aとカソード電極144Bとの間のセル電圧を検出するものであって、セル電圧検出手段として機能する。
負荷器21は、制御部24によって調整された燃料電池スタック1からの電流を熱として消費するものであり、具体的には大型の抵抗器である。
流量調整器22は、制御部24の指示に従って、燃料電池スタック1のカソードにカソードガスを供給するものであり、カソードガスの供給量を調節する機能を有している。
流量調整器23は、制御部24の指示に従って、燃料電池スタック1のアノードにアノードガスを供給するものであり、アノードガスの供給量を調節する機能を有している。
制御部24は、流量調整器22、流量調整器23の開閉および供給量制御を行ったり、燃料電池スタック1から負荷器21に流す負荷電流の大きさを時間の経過と共に周期的に変動させたりする機能を有している。 図4は図3に示した制御部24の内部構成を示すブロック図である。図に示すように、制御部24は、セル電圧によってリセット信号を出力するリセット信号出力部25、任意の関数を発生させることができる関数発生器26、関数発生器26が発生した関数に基づいて負荷電流の大きさを調整する負荷電流調整部27を備えている。
リセット信号出力部25は、リセット信号出力手段として機能し、たとえば、燃料電池スタック1を構成する全てのアノード電極144Aとカソード電極144Bとの間のセル電圧が所定値である0.4Vを下回ったときに関数発生器26に向けてリセット信号を出力するものである。本実施形態では、全てのセルのセル電圧が所定値を下回ったときにリセット信号を出力するようにしたが、全てのセル電圧ではなく、達成割合を設けておき、任意の数のセル電圧が所定値を下回ったときに、セル電圧が所定値を下回ったと判断してリセット信号を出力するようにしてもよい。また、セル電圧も全てのセルについて検出するのではなく、任意のセルについてのみ検出するようにしても良い。
関数発生器26は、たとえば、ステップ関数、ランプ関数、指数関数など任意の関数を発生させることができるものであり、発生した関数を負荷電流調整部27に出力する。具体的には、時間の経過と共に出力信号の大きさを所定範囲内でステップ状に漸次増加または漸次減少させるための関数を発生させたり、時間の経過と共に出力信号の大きさを所定範囲内でランプ状に増加または減少させるための関数を発生させたりすることができる。
また、関数発生器26は、リセット信号出力部25から出力されたリセット信号を受けて、関数発生器26から発生されている関数を初期化し、結果的に負荷電流の大きさを強制的に所定の大きさまで遷移させる機能も有している。
負荷電流調整部27は、関数発生器26からの関数を受けて、その大きさが時間の経過と共に周期的に変動する負荷電流を負荷器21に流し、燃料電池スタック1のエージング運転を行う。
以上のように構成された本実施形態に係る固体高分子型燃料電池のエージング装置は、図5A、図5Bに示すフローチャートのように動作して燃料電池スタック1のエージング運転を行う。なお、これらのフローチャートは本発明に係る固体高分子型燃料電池のエージング方法の手順に相当するものでもある。
図5A、図5Bのフローチャートにしたがって固体高分子型燃料電池のエージング運転の手順を説明する。
エージング運転を開始する場合、図5Aのフローチャートに示すように、まず作業者がエージング運転の対象となる燃料電池スタック1を準備する(S1)。次に、燃料電池スタック1に負荷器21を接続する(S2)。そして、制御部24は、流量調整器22を開いて燃料電池スタック1のカソードにカソードガスを供給すると共に流量調整器23を開いてそのアノードにアノードガスを供給する。そして、燃料電池スタック1から負荷器21に、時間の経過と共にその大きさが周期的に変動する負荷電流を流し、エージング運転を開始する(S3)。
制御部24によって予め定められたエージング運転時間が経過したか否かが判断され(S4)、エージング運転時間が経過していなければ(S4:NO)、エージング運転を継続し、エージング運転時間が経過していれば(S4:YES)エージング運転を終了する。
エージング運転中に燃料電池スタック1から負荷器21に流される電流は、図5Bに示した図5AのS3のサブルーチンフローチャートにしたがって次のように動作する。
セル電圧計20は燃料電池スタック1を構成する各セルの電圧を検出し、制御部24に内蔵されているリセット信号出力部25はこの検出された電圧を入力する(S11)。リセット信号出力部25は、検出されたセル電圧が所定値を超えたか(たとえば0.4Vを下回ったか)否かを判断する(S12)。検出されたセル電圧が所定値を超えていなければ(S12:NO)、負荷電流調整部27は、関数発生器26が発生する関数に基づき、たとえば図6から図8に示されているような、電流下限値からステップ状にまたはランプ状に上昇する負荷電流を燃料電池スタック1から負荷器21に流す(S13)。一方、検出されたセル電圧が所定値を超えていれば(S12:YES)、リセット信号出力部25は関数発生器26にリセット信号を出力し(S14)、関数発生器26はリセット信号を受けて、発生している関数を強制的に初期化し、負荷電流の大きさを所定の大きさまで遷移させる。たとえば図6から図8に示されているように、負荷電流を現在の大きさから電流下限値まで低下させる(S15)。
エージング運転中の負荷電流の変化を図6から図8を用いてさらに詳細に説明する。
図6では負荷電流が時間の経過にしたがってステップ状に上昇する形態を示している。この場合、関数発生器26はステップ関数を発生させている。負荷電流調整部27は関数発生器26が発生するステップ関数を受けて、負荷電流を電流下限値で一定時間保持し、次に負荷電流を少しだけ上昇させてその状態を一定時間(たとえば1分間)保持するという処理を繰り返す。このとき、セル電圧を見ると、図に示すように、負荷電流とは異なって段階的に低下していく。セル電圧が所定値を越えると(電圧下限値を下回ると)、関数発生器26はリセットされて、再度ステップ関数を発生する。リセットされたときには負荷電流が電流下限値まで強制的に低下される。
図7では負荷電流が時間の経過にしたがってランプ状に上昇する形態を示している。この場合、関数発生器26はランプ関数を発生させている。負荷電流調整部27は関数発生器26が発生するランプ関数を受けて、セル電圧が所定値を越えるまで(電圧下限値を下回るまで)、負荷電流を時間の経過と共に電流下限値から直線的に上昇させている。セル電圧が所定値を越えると(電圧下限値を下回ると)、負荷電流の大きさを強制的に電流下限値まで低下させ再び時間の経過と共に電流下限値から直線的に上昇させる。このとき、セル電圧を見ると、図に示すように、負荷電流とは対照的に低下していく。
図8では負荷電流が時間の経過にしたがってランプ状に上昇及び下降する形態を示している。この場合、関数発生器26は三角波を発生させるための関数を発生させている。負荷電流調整部27は関数発生器26が発生する関数を受けて、負荷電流を時間の経過と共に電流下限値から直線的に上昇及び下降させている。このとき、セル電圧を見ると、図に示すように、負荷電流とは対照的に低下及び上昇していく。
固体高分子型燃料電池におけるエージングとは、触媒層中のバインダとして使用されている高分子電解質の吸水過程と考えられている(高分子電解質が吸水することにより電極触媒との接触性がよくなり発電性能が向上する)。MEAに非フッ素系の材料が用いられている場合には、一般的に吸水速度が遅いため、従来のエージング方法ではエージングに非常に長い時間を要し、エージング後も充分な性能を得ることができない。ところが、上記のように、電流負荷を周期的に上下させると生成水量が変化し、その結果、触媒層中の高分子電解質が湿潤・乾燥サイクルを繰り返すこととなり、高分子電解質が動的な膨張・収縮を繰り返す結果、定常に近い状態では水分子が入り込めなかった高分子鎖間にも水分子が入り込めるようになる。本発明はこのような原理を利用するために、負荷電流の大きさを時間の経過と共に周期的に変化させているのである。
なお、本実施形態では、負荷電流に電流下限値を設けたが、電流下限値を設けずに0まで落とすことも可能である。
[実施例]
本実施例では、以下のようにして燃料電池スタック1のセル2を形成し、そのセル2に対して本発明のエージング方法を適用し、本発明の効果を検証した。
電解質溶液の準備
バインダ(接合材)として使用する炭化水素系固体電解質として、本実施例ではS−PES(スルホン化ポリアリーレンエーテルスルホン)を使用した。炭化水素系固体電解質としては他にも,ポリイミド,PBI(ポリベンズイミダゾール),PBO(ポリベンズオキサゾール),PPBP(ポリフェノキシベンゾイルフェニレン),PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)等のスルホン酸基付加体が開発されているが、本発明はPESに限定されることはなく、これらの炭化水素系固体電解質に適用可能である。1−プロパノール:H2O = 5:5の1−プロパノール/HO混合溶液に、S−PES(スルホン化ポリエーテルスルホン)の粉末を全体が3.0wt%になるように混合し、70℃にて還流撹拌を行いながら粉末を完全に溶解させた。
触媒インクの調製
(カソード用触媒インク)
先に作成したS−PES溶液にPt担持カーボンの微粒子を、カーボンとPESの重量比がカーボン:S−PES=1:0.8となるように混合したのち、ホモジナイザー(粉砕器)に3時間ほどかけてカソード触媒インクを作成した。
(アノード用触媒インク)
市販されているNafion溶液(アルドリッチ社製5wt%溶液)を使用し、カソード用触媒インクと同様の手順でアノード触媒インクを作成した。
触媒層転写シート作成
調整したインクを,スクリーンプリンタを使用して,台紙として使用するテフロンシート上に塗布して、カソード用およびアノード用触媒層転写シートを作成した.台紙としてはテフロンシートの他にPET(ポリエチレンテレフタレート)シートなどが優れている.Pt担持量が0.4mg/cmとなるまで塗布、乾燥を繰り返すことで、所定白金量の触媒層転写シートを作成した。
触媒層の転写
作成したカソード用およびアノード用触媒層転写シートの触媒層面をスプレーにてエタノールで浸潤させ、触媒層表面が乾燥してきたところでS−PES電解質膜をカソード用およびアノード用転写シートで挟みこみ、130℃、7MPa、保持時間10分にてホットプレスを行なった。エタノールで浸潤させるのは、触媒層および膜の電解質を柔軟にさせ、触媒層の転写を容易にするためである。冷却後、転写シートの台紙をはがし、膜−触媒層接合体を作成した。
本実施例ではカソードのバインダのみ炭化水素系電解質を使用し、アノードのバインダは通常のNafionとしたが、これはCV(サイクリック・ボルタンメトリ)測定時の参照極とするのに、アノードのバインダをNafionとする方が好都合なためであり、両極とも炭化水素系電解質を使用したバインダにしても本質的に変わらないことは言うまでもない。
エージング
負荷電流を0A/cm、0.04A/cm、0.2A/cm、0.4A/cm、0.6A/cm、0.8A/cm、1.0A/cmの順に保持時間10分でステップ状に上昇させた。途中でセル電圧が0.4V(電圧下限値)以下になったら負荷電流を0A/cm(電流下限値)に戻し、再び同じ様にして負荷電流を上昇させた。負荷電流が1A/cmに到達した後は、1A/cmにて10分間保持したのち、負荷電流を0A/cmに戻し、再び同じ様に負荷電流を上昇させるという操作を24時間繰り返した。エージング時の発電条件はセル温度90℃、アノードガス(水素)相対湿度90%、カソードガス(空気)相対湿度50%、水素利用率33%、空気利用率33%で、供給ガス圧は大気圧で行なった。
[参考例]
セル2の作成は上記の実施例と同様に行なった。しかし、エージングはセル電圧が0.4Vに維持されるように負荷電流を調整しながら24時間の連続運転することにより行なった。エージング時の発電条件は上記の実施例と同様である。
[実施例と参考例との比較]
24時間のエージングを行った後のセル電圧0.6V時の電流密度を、同一条件下(発電条件は、セル温度が90℃、アノードガス(水素)相対湿度が90%、カソードガス(空気)相対湿度が50%、水素利用率が67%、空気利用率は40%で、供給ガス圧は大気圧)で測定したところ、参考例が40mA/cmであったのに対し実施例は200mA/cmであり、セルの性能が大幅に向上したことが確認できた。
今回実施例にバインダとして使用したS−PESに代表される炭化水素系電解質は一般的に吸水速度が遅いため、従来のエージング方法ではエージングに非常に長い時間を要し、今回使用したS−PESのように、高分子の種類によってはエージング後も充分な性能を得ることができない。本発明の本質は、電流負荷を周期的に上下させることにより生成水量が変化する結果、触媒層中の高分子電解質が湿潤・乾燥サイクルを繰り返すことにある。この繰り返しによって、湿潤・乾燥サイクルにより高分子電解質が動的な膨張・収縮を繰り返し、定常に近い状態では水分子が入り込めなかった高分子鎖間にも水分子が入り込む。
本実施例では電流密度の保持時間を10分としたが、本発明の本質を鑑みれば保持時間に限定されることはない。ただし、エージング時間の短縮とエージング時の電池の損傷防止(あまりサイクル回数が多くなると電極触媒が劣化する)を両立するには、保持時間を好ましくは1分以上20分以内、より好ましくは3分以上10分以内とするのがよい。
本発明は、非フッ素系材料が用いられた電解質膜を持つ固体高分子型燃料電池のエージングに利用することができる。
固体高分子型燃料電池スタックの全体構成を示す斜視図である。 固体高分子型燃料電池スタックのセル構造を示す要部拡大断面図である。 本実施の形態に係る固体高分子型燃料電池のエージング装置の概略構成を示すブロック図である。 図3に示した制御部の内部構成を示すブロック図である。 本発明に係るエージング方法の手順を示すフローチャーとである。 本発明に係るエージング方法の手順を示すフローチャーとである。 ステップ状に変化する負荷電流の経時変化を示す図である。 ランプ状に変化する負荷電流の経時変化を示す図である。 ランプ状に増減する負荷電流の経時変化を示す図である。
符号の説明

1 燃料電池スタック、
2 セル、
3 積層体、
4 集電板、
5 絶縁板、
6 エンドプレート、
7 タイロッド、
8 アノードガス導入口、
9 アノードガス排出口、
10 カソードガス導入口、
11 カソードガス排出口、
12 冷却水導入口、
13 冷却水排出口、
14 MEA、
15 セパレータ、
15A アノードセパレータ、
15B カソードセパレータ、
16 凸条部、
16A 凸部、
16B 凸部、
17 凹条部、
17A 凹部、
17B 凹部、 18 アノードガス流路、
19 カソードガス流路、
20 セル電圧計、
21 負荷器、
22 流量調整器、
23 流量調整器、
24 制御部、
25 リセット信号出力部、
26 関数発生器、
27 負荷電流調整部、
141 固体高分子電解質膜、
142A アノード触媒層、
142B カソード触媒層、

143A ガス拡散層、
143B ガス拡散層、 144A アノード電極、
144B カソード電極。

Claims (11)

  1. 固体高分子型燃料電池を予備運転させるためのエージング装置であって、
    前記予備運転時に前記固体高分子型燃料電池からの負荷電流を消費させる負荷器と、
    前記固体高分子型燃料電池と前記負荷器との間に接続され前記負荷電流の大きさを時間の経過と共に周期的に変動させる制御手段と、
    を有することを特徴とする固体高分子型燃料電池のエージング装置。
  2. 前記制御手段は、
    任意の関数を発生させることができる関数発生器と、
    前記関数発生器が発生した関数に基づいて前記負荷電流の大きさを調整する負荷電流調整部と、

    を備え、
    時間の経過と共に周期的に変動する前記負荷電流の大きさは前記関数発生器が発生する関数に基づいて前記負荷電流調整部が制御することを特徴とする請求項1に記載の固体高分子型燃料電池のエージング装置。
  3. 前記制御手段は、
    前記固体高分子型燃料電池を構成するスタックのセル電圧を検出するセル電圧検出手段と、
    前記セル電圧検出手段で検出された電圧が所定値を超えたときに前記関数発生器にリセット信号を出力するリセット信号出力手段と、
    をさらに備え、
    前記関数発生器は、前記リセット信号出力手段から出力されたリセット信号によって、前記負荷電流の大きさを強制的に所定の大きさまで遷移させることを特徴とする請求項2に記載の固体高分子型燃料電池のエージング装置。
  4. 前記関数発生器は、時間の経過と共に出力信号の大きさを所定範囲内でステップ状に漸次増加または漸次減少させるための関数を発生させることを特徴とする請求項2または3に記載の固体高分子型燃料電池のエージング装置。
  5. 前記関数発生器は、時間の経過と共に出力信号の大きさを所定範囲内でランプ状に増加または減少させるための関数を発生させることを特徴とする請求項2または3に記載の固体高分子型燃料電池のエージング装置。
  6. 前記固体高分子型燃料電池は、非フッ素系の電解質膜または非フッ素系の触媒層接合材の少なくともいずれか一方が用いられた膜電極接合体(以下、MEA(membrane electrode assembly)で構成されていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の固体高分子型燃料電池のエージング装置。
  7. 固体高分子型燃料電池を予備運転させるためのエージング方法であって、
    予備運転の対象となる固体高分子型燃料電池を準備する段階と、
    前記固体高分子型燃料電池に負荷器を接続する段階と、
    前記固体高分子型燃料電池から前記負荷器に時間の経過と共にその大きさが周期的に変動する負荷電流を流す段階と、
    を含むことを特徴とする固体高分子型燃料電池のエージング方法。
  8. 時間の経過と共にその大きさが周期的に変動する負荷電流を流す段階は、
    前記固体高分子型燃料電池を構成するスタックのセル電圧を検出する段階と、
    検出された電圧が所定値を超えたときに前記負荷電流の大きさを強制的に所定の大きさまで遷移させる段階と、
    を含むことを特徴とする請求項7に記載の固体高分子型燃料電池のエージング方法。
  9. 時間の経過と共にその大きさが周期的に変動する負荷電流は、所定範囲内でステップ状に漸次増加または漸次減少することを特徴とする請求項7または8に記載の固体高分子型燃料電池のエージング方法。
  10. 時間の経過と共にその大きさが周期的に変動する負荷電流は、所定範囲内でランプ状に増加または減少することを特徴とする請求項7または8に記載の固体高分子型燃料電池のエージング方法。
  11. 前記固体高分子型燃料電池は、非フッ素系の電解質膜または非フッ素系の触媒層接合材の少なくともいずれか一方が用いられたMEAで構成されていることを特徴とする請求項7から10のいずれかに記載の固体高分子型燃料電池のエージング装置。
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