JP2007065403A - 投射型表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 光源にランプを用いた投射型表示装置において電源投入時、電源遮断時の画面表示が無いときにランプの特性をユーザに報知する。
【解決手段】 電源投入後から光源ランプにより画面表示可能になるまで光源ランプをウォームアップするウォームアップ中にその旨を音でユーザに報知する。また、電源遮断により光源ランプが消灯して画面が消えた後、光源ランプをクールダウンするクールダウン中にその旨を音でユーザに報知する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、光源にランプを用いた投射型表示装置に関し、特にランプ状態を報知する投射型表示装置に関する。
近年、リアプロジェクションテレビやプロジェクタなどの、光源にランプを用いた投射型表示装置が次々と市場に投入されている。このような光源にランプを用いた装置は、ランプ特有の課題があり、その課題を解決するために従来から様々な方策がとられている。例えば下記の特許文献1では、光センサを設置してランプ光量を検知することによりランプの交換時期や光量分布ムラを表示する方法が開示されている。また下記の特許文献2に記載された技術では、冷却ファンの吸気口が塞がれた場合、ファンの回転数を検知し、装置内の温度の上昇をOSD(オン・スクリーン・ディスプレイ)により警告し、またその対策を行っている。また、ランプの使用時間をメニューのOSDで知らせることも行われてきた。
特開平7−281146号公報(要約書) 特開2002−152634号公報(要約書)
しかしながら、光源にランプを用いた投射型表示装置では、ランプの特徴として、電源立ち上げ時のウォームアップや電源シャットダウン時のクールダウンに数10秒時間を要するが、その期間中、画面には何も表示されないので利用者はストレスを感じたり、また、出画まで時間がかかることで機器の故障と誤認識したり、冷却ファンが回転中であるにもかかわらずユーザがコンセントを抜いてしまい、正常にクールダウンが行えないなどの問題があった。
また、従来技術では、ランプの交換時期やランプの温度の上昇を警告する報知方法が、視覚的な表示のみによる方法であったため、視覚情報が十分に得られない利用者や、得られにくい状況に対しては、十分な報知方法とは言えなかった。また、ランプの使用時間を表示するOSDは、メニュー階層の深いところに位置し、利用者の目に簡単にふれることができなかった。
本発明は上記従来技術の問題点に鑑み、光源にランプを用いた投射型表示装置において光源ランプの電源投入時、電源遮断時の画面表示が無いときにランプの特性をユーザに報知することができる投射型表示装置を提供することを目的とする。
本発明はまた、あらゆる利用者や状況に対して、ランプの状態をユーザに十分に報知することができる投射型表示装置を提供することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するために、光源ランプと、電源投入後から前記光源ランプにより画面表示可能になるまで前記光源ランプをウォームアップするウォームアップ手段とを備えた投射型表示装置において、
前記ウォームアップ手段のウォームアップ中に、その旨を音でユーザに報知する手段を備えたことを特徴とする。
また、本発明は上記目的を達成するために、光源ランプと、パワーオフにより前記光源ランプが消灯して画面が消えた後、前記光源ランプをクールダウンするクールダウン手段とを備えた投射型表示装置において、
前記クールダウン手段のクールダウン中に、その旨を音でユーザに報知する手段を備えたことを特徴とする。
また、本発明は、前記光源ランプの光量が所定の光量以下になった場合にその旨を表示と音の両方で報知する手段を更に備えたことを特徴とする。
また、本発明は、前記光源ランプの使用時間が所定の時間以上になった場合にその旨を表示と音の両方で報知する手段を更に備えたことを特徴とする。
また、本発明は、前記光源ランプの温度が所定の温度以上になった場合にその旨を表示と音の両方で報知する手段を更に備えたことを特徴とする。
本発明によれば、電源の起動時やパワーオフ(シャットダウン)時の画面表示が無いときにランプの状態を音声で報知したり、音楽を出力させることで、利用者のストレスを軽減し、正常に電源起動やシャットダウンが行える手助けとなる。また、ランプの交換時期やランプの温度の上昇を警告する場合、従来の視覚的な表示に加え、音声による聴覚的な報知が行えるため、あらゆる利用者や状況に対して、十分な報知効果が得られる。このため、従来の表示のみに加え、音声によりランプ状態を報知することで、あらゆる利用者がランプの状態を把握しやすくなり、ランプに関する問題を解消しやすくなるという効果を得ることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明に係る投射型表示装置の一実施の形態を示すブロック図である。アンテナ1は地上放送波や衛星放送波の電波を受信し、チューナ2は、アンテナ1により電波を受信して得られたデジタル変調されている信号から所望の周波数の信号を抜き出し、復調などの処理を経てデジタル信号のストリームをデマルチプレクサ(DEMUX)3に出力する。デマルチプレクサ3はチューナ2からのストリームを映像と音声(さらにはデータ)に分離してデコーダ4に出力し、デコーダ4はMPEGなどを用いて圧縮された映像信号、音声信号の復号処理を行い、それぞれを映像処理回路5と音声処理回路6に出力する。映像処理回路5は映像の明るさ、色合いや色の濃さ、輪郭強調などの調整を行い、映像表示装置13に出力する。音声処理回路6は音声の特定周波数帯域の強調や残響音の付加などを行い、増幅器14を経由してスピーカ15に出力する。
映像表示装置13は詳しくは示されていないが、光源ランプ(以下単にランプとも言う)と、光源ランプの光を映像信号に応じて変調する光変調素子と、光変調素子により変調された映像を投影するための投影光学系及びスクリーンと、電源投入後から光源ランプにより画面表示可能になるまで光源ランプをウォームアップするウォームアップ手段と、電源遮断により光源ランプが消灯して画面が消えた後、光源ランプをクールダウンするクールダウン手段などを備えている。
光センサ7は映像表示装置13のランプの光量を測定し、カウンタ8はランプの使用時間を測定し、温度センサ9はランプの温度を測定する。制御装置10は光センサ7、カウンタ8及び温度センサ9からの各測定信号を受けて、ランプの状態を表す音声信号を作り出す命令を音声合成回路11に、ランプの状態を表す表示情報を作り出す命令をOSD発生回路12に供給する。音声合成回路11は、メモリ、IF部、復号処理部などで構成され、人の声や音楽を音声合成して増幅器14を経由してスピーカ15に出力する。なお、音声合成回路11は圧縮符号化して収録しておいたメモリからデータを読み出し、使用時に復号するものがよい。OSD発生回路12はランプの状態を表す表示情報を作成して発生し、映像表示装置13に出力する。これにより、従来の投射型表示装置に音声合成回路11を追加することで、ランプの状態を音声により報知することが可能となる。
図2は電源立ち上げ時の、音声を用いた報知例である。映像表示装置13に用いるランプの特性上、電源起動時に映像表示装置13が表示可能になるまでランプのウォームアップを行うため、出画まで数10秒時間を要する。その期間に、音声合成回路11を起動し、ランプの状態を表す音声信号を出力することで、利用者のストレスを軽減する。また、正常な起動が行える手助けとなる。図2は音声を用いた報知例として、メロディーと「ランプのウォームアップをしています。しばらくお待ち下さい。」という音声メッセージを出力する例を示す。
図3は電源シャットダウン(パワーオフ)時の、音声を用いた報知例である。映像表示装置13に用いるランプの特性上、電源シャットダウン時に映像表示装置13の表示終了後にランプのクールダウンを行うため、冷却ファンが数10秒作動する。その期間に、音声合成回路11を起動し、ランプの状態を表す音声信号を出力することで、利用者がランプのクールダウン中にコンセントを抜いてしまったりすることを防ぎ、正常にシャットダウンを行うことが可能になる。図3は音声を用いた報知例として、メロディーと「ランプのクールダウンをしています。しばらくお待ち下さい。」という音声メッセージを出力する例を示す。
図4は光量測定により、OSDと音声を用いたランプ交換を報知する一例である。光センサ7によりランプの光量を測定し、所定の光量以下になった場合、制御装置10に信号を供給する。その信号を受けて、ランプの状態を表す情報、ここでは、ランプの交換時期が近づいている旨をOSDと音声で報知する。
図5は使用時間測定により、OSDと音声を用いたランプ交換を報知する一例である。カウンタ8によりランプの使用時間を測定し、所定の時間以上になった場合、制御装置10に信号を供給する。その信号を受けて、ランプの状態を表す情報、ここでは、ランプの交換時期が近づいている旨をOSDと音声で報知する。
図6は温度測定により、OSDと音声を用いたランプ温度の上昇を報知する一例である。温度センサ9によりランプの温度を測定し、所定の温度以上になった場合、制御装置10に信号を供給する。その信号を受けて、ランプの状態を表す情報、ここでは、ランプ温度の上昇を警告する旨をOSDと音声で報知する。
本発明に係る投射型表示装置の一実施の形態を示すブロック図である。 図1の投射型表示装置における電源立ち上げ時の音声を用いた報知例を示す説明図である。 図1の投射型表示装置における電源シャットダウン時の音声を用いた報知例を示す説明図である。 図1の投射型表示装置における、光量測定により、OSDと音声を用いたランプ交換を報知する一例を示す説明図である。 図1の投射型表示装置における、使用時間測定により、OSDと音声を用いたランプ交換を報知する一例を示す説明図である。 図1の投射型表示装置における、温度測定により、OSDと音声を用いたランプ温度上昇を報知する一例を示す説明図である。
符号の説明
1 アンテナ
2 チューナ
3 デマルチプレクサ(DEMUX)
4 デコーダ
5 映像信号処理回路
6 音声信号処理回路
7 光センサ
8 カウンタ
9 温度センサ
10 制御装置
11 音声合成回路
12 OSD発生回路
13 映像表示装置
14 増幅器
15 スピーカ

Claims (5)

  1. 光源ランプと、電源投入後から前記光源ランプにより画面表示可能になるまで前記光源ランプをウォームアップするウォームアップ手段とを備えた投射型表示装置において、
    前記ウォームアップ手段のウォームアップ中に、その旨を音でユーザに報知する手段を備えたことを特徴とする投射型表示装置。
  2. 光源ランプと、パワーオフにより前記光源ランプが消灯して画面が消えた後、前記光源ランプをクールダウンするクールダウン手段とを備えた投射型表示装置において、
    前記クールダウン手段のクールダウン中に、その旨を音でユーザに報知する手段を備えたことを特徴とする投射型表示装置。
  3. 前記光源ランプの光量が所定の光量以下になった場合にその旨を表示と音の両方で報知する手段を更に備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の投射型表示装置。
  4. 前記光源ランプの使用時間が所定の時間以上になった場合にその旨を表示と音の両方で報知する手段を更に備えたことを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の投射型表示装置。
  5. 前記光源ランプの温度が所定の温度以上になった場合にその旨を表示と音の両方で報知する手段を更に備えたことを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載の投射型表示装置。
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