JP2007063055A - ガラス接合構造、ガラス接合構造を有する物品、およびガラス接合方法 - Google Patents
ガラス接合構造、ガラス接合構造を有する物品、およびガラス接合方法 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】 一方の石英ガラス20aに、マイクロチップで使用する微細な流路30を形成する。他方の石英ガラス10aを5重量%のアルカリ溶液に5分間浸す。その後、この石英ガラス10aを、流路30が形成された石英ガラス20aに貼り合わせる。貼り合わせた状態で、所定時間、所定温度、所定圧力で維持し、接合を完成させる。かかる方法で、ガラスと、ガラス以外の素材との接合も容易に行える。
【選択図】 図1
Description
本実施の形態では、ガラス同士の接合に関して説明する。図1(a)はガラスとガラスのアルカリ接合の状況を示す断面図であり、(b)はその斜視図である。図2は、ガラスのアルカリ接合の方法における各工程を示す製造フロー図である。
前記実施の形態1では、石英ガラス20aに形成した流路30は、石英ガラス20aの一方の面21にのみ形成され、かかる面21を、他の石英ガラス10aで接合した構成を有していた。しかし、本実施の形態で述べる接合構造は、前記実施の形態1とは異なり、複層に形成されている。
本実施の形態では、ガラスと金属との接合について説明する。図4に示すように、使用したガラス10は、石英ガラス10aを用いた。金属70には、例えば、ステンレス(SUS−316)70aを用いた。ステンレス70aには、マイクロチップ用の微細な流路30が、前記実施の形態1で述べたように形成されている。かかるステンレス70aの流路30が形成された側の面71に、石英ガラス10aを接合する。ステンレス70a、石英ガラス10aともに、接合か可能な程度に接合する側の平坦性が確保されている。
本実施の形態では、ガラスとプラスチックとの接合について説明する。図5に示すように、本実施の形態で使用したガラス10は、石英ガラス10aを用いた。プラスチック80には、例えば、ポリプロピレン80aを用いた。ポリプロピレン80aには、マイクロチップ用の微細な流路30が、前記実施の形態1で述べたように形成されている。かかるポリプロピレン80aの流路30が形成された側の面81に、石英ガラス10aを接合する。ポリプロピレン80a、石英ガラス10aともに、接合か可能な程度に接合する側の平坦性が確保されている。
本実施の形態では、ガラスと、ガラス以外のセラミックスとの接合について説明する。図6に示すように、本実施の形態で使用したガラス10は、石英ガラス10aを用いた。セラミックス90については、例えば、酸化クロムセラミックス90aを使用した。酸化クロムセラミックス90aには、マイクロチップ用の微細な流路30が、前記実施の形態1で述べたように形成されている。かかる酸化クロムセラミックス90aの流路が形成された側の面91に、石英ガラス10aを接合する。酸化クロムセラミックス90a、石英ガラス10aともに、接合か可能な程度に接合する側の平坦性が確保されている。
本実施の形態では、ガラスと、抄紙品との接合について説明する。図7に示すように、本実施の形態で使用したガラス10には、ソーダガラス10cを用いた。抄紙品100には、例えば、和紙100aを使用した。この和紙100aに、ソーダガラス10cを接合する。ソーダガラス10cは、接合か可能な程度に平坦性が確保されている。
本実施の形態では、前記実施の形態とは異なり、アルカリ接合に使用するアルカリ溶液中に、シリカを予め溶かしておくものである。例えば10重量%の水酸化カリウム溶液に、粒径5〜15μmの粉末シリカを投入し、24時間程度放置し、飽和状態となるまで溶解させる。この後、溶解しきれなかった粉末シリカをろ過し除去、あるいは上澄みのみを使用する方法もある。
ガラス製多層回路基板、ガラス工芸品、表示装置等でも使用することができる。
10a 石英ガラス
10b 石英ガラス
10c ソーダガラス
20 ガラス
20a 石英ガラス
21 面
22 面
30 流路
40 ガラス
40a 石英ガラス
50 ガラス
50a 石英ガラス
60 ガラス
60a 石英ガラス
61 面
62 面
70 金属
70a ステンレス
71 面
80 プラスチック
80a ポリプロピレン
81 面
90 セラミックス
90a 酸化クロムセラミックス
91 面
100 抄紙品
100a 和紙
Claims (17)
- ガラスの接合側を、アルカリ接合により、他素材に直接接合することを特徴とするガラス接合構造。
- 請求項1記載のガラス接合構造において、
前記他素材とは、同種または異種のガラスであることを特徴とするガラス接合構造。 - 請求項1記載のガラス接合構造において、
前記他素材とは、金属であることを特徴とするガラス接合構造。 - 請求項1記載のガラス接合構造において、
前記他素材とは、プラスチックであることを特徴とするガラス接合構造。 - 請求項1記載のガラス接合構造において、
前記他素材とは、ガラス以外のセラミックスであることを特徴とするガラス接合構造。 - 請求項1記載のガラス接合構造において、
前記他素材とは、抄紙品であることを特徴とするガラス接合構造。 - 請求項1記載のガラス接合構造において、
ガラス接合部は、透明であることを特徴とするガラス接合構造。 - ガラスの接合側を、アルカリ接合により、非ガラス素材に直接接合することを特徴とするガラス接合構造。
- ガラスの接合側を、アルカリ接合により、ガラスを含む他素材に直接接合するガラス接合構造を有することを特徴とするガラス接合構造を有する物品。
- 請求項9記載のガラス接合構造を有する物品において、
前記ガラス接合構造は、複層に形成されていることを特徴とするガラス接合構造を有する物品。 - 請求項9記載のガラス接合構造を有する物品において、
前記ガラス接合構造を有する物品は、マイクロチップに形成されていることを特徴とするガラス接合構造を有する物品。 - 請求項9記載のガラス接合構造を有する物品において、
前記ガラス接合構造は、前記ガラス接合構造に覆われた流路が、光学的分析が可能な範囲で透明であることを特徴とするガラス接合構造を有する物品。 - ガラスの接合側をアルカリで溶かすアルカリ溶解工程と、
ガラスを含む他素材に、前記アルカリで溶かした状態のガラスの接合側を貼り合わせる工程とを有することを特徴とするガラス接合方法。 - 請求項13記載のガラス接合方法において、
前記アルカリには、予めシリカを溶かしてあることを特徴とするガラス接合方法。 - 請求項13または14記載のガラス接合方法において、
前記アルカリとは、アルカリ金属、アルカリ土類金属の水酸化物、または有機性アルカリ溶液であることを特徴とするガラス接合方法。 - 請求項13または14記載のガラス接合方法において、
前記アルカリの濃度は、5重量%以上、15重量%以下であることを特徴とするガラス接合方法。 - 請求項13または14記載のガラス接合方法において、
前記貼り合わせる工程は、60℃以上、75℃以下で行うことを特徴とするガラス接合方法。
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