JP2007062482A - 自動二輪車の燃料タンク支持構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 メインフレームとシートフレームとで囲まれる空間に燃料タンクを配置した自動二輪車の燃料タンク支持構造において、燃料タンク及びシートフレームのメインフレームへの取り付け作業を容易にする。
【解決手段】 燃料タンク61が、シートフレーム14に対する各締結部69,76を有すると共に、メインフレーム11に対する係合部81を有し、該燃料タンク61が前記シートフレーム14に一体に組み付けられた後、これらが前記メインフレーム11に取り付けられる。
【選択図】 図2

Description

この発明は、燃料タンクをシートフレームとメインフレームとで囲まれた部分に搭載した自動二輪車における燃料タンクの支持構造に関する。
従来、上記燃料タンク支持構造として、燃料タンクをメインフレームに固定した後、シートフレームをメインフレームに固定すると共に燃料タンクに係合させて取り付けた構造が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特公平4−29592号公報
ところで、上記構造においては、燃料タンクとシートフレームとを個別にメインフレームに取り付ける構造であり、かつシートフレームをメインフレームに取り付ける際にはこれをメインフレーム及び燃料タンクの両者に対して位置決めする必要もあるため、その組み付け作業が煩雑になり易く、このような点の改善が要望されている。
そこでこの発明は、メインフレームとシートフレームとで囲まれる空間に燃料タンクを配置した自動二輪車の燃料タンク支持構造において、燃料タンク及びシートフレームのメインフレームへの取り付け作業を容易にすることを目的とする。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、エンジン(例えば実施例のエンジン31)を支持するメインフレーム(例えば実施例のメインフレーム11)の後方にシート(例えば実施例のシート41)を支持するシートフレーム(例えば実施例のシートフレーム14)を着脱可能に取り付け、これらメインフレームとシートフレームとで囲まれた空間(例えば実施例の空間K)に燃料タンク(例えば実施例の燃料タンク61)を配置した自動二輪車(例えば実施例の自動二輪車1)の燃料タンク支持構造において、前記燃料タンクが、前記シートフレームに対する固定部(例えば実施例の各締結部69,76)を有すると共に、前記メインフレームに対する係合部(例えば実施例の係合部81)を有することを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、前記メインフレームの後部にリアクッション(例えば実施例のリアクッション28)の上端部を支持するブラケット(例えば実施例のクッションブラケット22)を設け、該ブラケットに前記係合部を係合させることを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、前記係合部が、前記燃料タンクの前部に設けられると共に、前記固定部が、前記燃料タンクにおける前後方向略中央及びその後方となる部位の少なくとも一方に設けられることを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、前記シートフレームが、左右一対の上シートレール(例えば実施例の上シートレール15)及び下シートレール(例えば実施例の下シートレール16)を有してなり、前記燃料タンクの後部に、一側の前記下シートレールに対する前記固定部(例えば実施例の下部締結部76)を設けると共に、該固定部の下方に後輪駆動機構(例えば実施例のドライブチェーン37)を設けたことを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、前記燃料タンクが、前記シートフレームにラバー(例えば実施例の各ラバーブッシュ71,77)を介して固定されると共に、前記メインフレームにラバー(例えば実施例のラバークッション87)を介して係合することを特徴とする。
請求項6に記載した発明は、前記燃料タンクが前記シートフレームに固定された後、該シートフレームが前記メインフレームに固定されることを特徴とする。
請求項1に記載した発明によれば、燃料タンクの係合部をメインフレームに係合させるのみで、該燃料タンクの一部をメインフレームで支持できるため、燃料タンクにおけるシートフレームに対する固定箇所を削減でき、燃料タンクの取り付け作業を容易にできる。
請求項2に記載した発明によれば、係合部の相手部品をリアクッション支持用のブラケットが兼用することとなり、部品点数を削減することができる。
請求項3に記載した発明によれば、燃料タンクの前部が係合部を介して車体フレームに支持されることとなり、シートフレームは燃料タンクの前後方向略中央部又は後部のみを支持すればよくなるため、燃料タンクとシートフレームとの固定箇所を削減することができる。
請求項4に記載した発明によれば、シートフレームの一側の下方には通常は後輪駆動機構(ドライブチェーン等)が配置されており、これらがスイングアームの上下揺動時には前下がりのシートフレームの前部に近接し易いが、前記一側の下シートレールに対する固定部を燃料タンクの後部に設けることで、該固定部が後輪駆動機構と近接し難くなるため、各部品のレイアウト自由度を向上させることができる。
請求項5に記載した発明によれば、燃料タンクをメインフレーム及びシートフレームの両者に対してラバーマウントとすることができる。
請求項6に記載した発明によれば、燃料タンクとシートフレームとを一体に組み付けた後にこれらをメインフレームに取り付けることで、メインフレームに対する燃料タンク及びシートフレームの取り付け作業が容易になり、製造ラインにおける作業工数を削減することができる。
以下、この発明の実施例について図面を参照して説明する。なお、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ車両における向きと同一とする。また、図中矢印FRは車両前方を、矢印LHは車両左方を、矢印UPは車両上方をそれぞれ示す。
図1に示す自動二輪車1において、前輪2を軸支するフロントフォーク3の上部は、ステアリングステム4を介して車体フレーム5のヘッドパイプ6に操舵可能に枢支され、後輪7を軸支するスイングアーム8の前端部は、ピボット軸9aを介して車体フレーム5のピボットプレート9に上下揺動可能に枢支される。
車体フレーム5は、メインフレーム11の後方にシートフレーム14を着脱可能に連結してなる。
メインフレーム11は、前記ヘッドパイプ6の上部から斜め下後方へ延びる左右一対のメインチューブ12と、ヘッドパイプ6の下部からメインチューブ12よりも急傾斜で斜め下後方へ延びた後に屈曲して後方へ延びる左右一対のダウンチューブ13と、メインチューブ12の後端部を上部に接続すると共にダウンチューブ13の後端部を下部に接続する左右一対の前記ピボットプレート9とを有してなる。
メインフレーム11には、自動二輪車1の原動機であるエンジン31が懸架され、このエンジン31のメンテナンスを容易にするべく、ダウンチューブ13の一部が着脱可能に構成される。
左右メインフレーム11の後部には、上方へ延出する立ち上がり部17が形成され、該立ち上がり部17の上端部には、後方へ突出する上部連結部18が設けられる。また、左右ピボットプレート9の後部には、後方へ突出する下部連結部19が設けられ、これら各連結部18,19に、シートフレーム14の前端部が連結される。
シートフレーム14は、上部連結部18からやや後上がりに後方へ延びる左右一対の上シートレール15と、下部連結部19から上シートレール15よりも急傾斜で斜め上後方に延びる左右一対の下シートレール16とを有してなる。これら上下シートレール15,16は、その後端部において互いに合流して一体に結合されると共に、その前端部がメインフレーム11の後部を介して互いに連結されることで、車体フレーム5の後部に側面視三角形状をなす左右の閉ループ構造を形成する。以下、前記閉ループ構造で囲まれる空間をKとして説明する。
メインフレーム11における左右の立ち上がり部17間には、左右方向(車幅方向)に延びるクロスメンバ21が渡設される。このクロスメンバ21の車幅方向略中央部には、リアクッション28の上端部を支持するクッションブラケット22が設けられる。リアクッション28の下端部は、スイングアーム8の下部前側とピボットプレート9の下部後側との間に跨るリンク機構29に連結される。
メインフレーム11に懸架されるエンジン31は、車幅方向に平行なクランク軸を有する挟角V型二気筒エンジンであり、クランクケース32上に前傾シリンダ33及び後傾シリンダ34を立設させてなる。このエンジン31の側面視において、前傾シリンダ33はメインチューブ12とダウンチューブ13との間に挟まれるように配置され、後傾シリンダ34はメインチューブ12の後部と重なるように配置される。
クランクケース32の後部は変速機ケースを兼ねており、該クランクケース32の後部左側にはドライブスプロケット35が配置され、該ドライブスプロケット35と後輪7左側のドリブンスプロケット36とにドライブチェーン(後輪駆動機構)37が掛け回されることで、エンジン31と後輪7との間の動力伝達が可能とされる。ここで、前記両スプロケット35,36に代わりそれぞれプーリを設け、該両プーリにドライブベルトを掛け回した構成としてもよい。また、チェーンやベルトではなく、シャフトやギヤを用いた後輪駆動機構としてもよい。なお、符号37aはドライブチェーン37の後部及びリアスプロケットの上方を覆うチェーンカバーを示す。
両シリンダ33,34間にはスロットルボディ38が配置され、該スロットルボディ38の上方にはエアクリーナボックス39が配置される。エアクリーナボックス39は、メインチューブ12よりも上方に位置することで、シート41前部に着座した運転者の両膝間に配置される。これにより、通常は当該位置に配置される燃料タンク61が、車体フレーム5後部におけるシート41下(上シートレール15下)の前記空間K内に配置される。
エアクリーナボックス39は、フロントカウル42の後部両側に連なるタンクカバー43にて覆われる。なお、タンクカバー43内には、エアクリーナボックス39と共にバッテリ44が収容される。
フロントカウル42は、メインフレーム11の前部をその前方から両側方に渡って覆うもので、このフロントカウル42の内側に、ヘッドランプ45、メータパネル46、及びラジエータ47等が配置される。
なお、符号48は前輪2の上部を上方から覆うフロントフェンダを、符号49はエンジン31のクランクケース32の前部を前方から覆うアンダーカバーを、符号51は前記空間K内の燃料タンク61を側方から覆うサイドカバーを、符号52はステアリングステム4上に取り付けられるバーハンドルを、符号53はシート41後部に連なるようにシートフレーム14後部に取り付けられるリアキャリアを、符号54は後輪7の上方から斜め上後方に渡って配されるリアフェンダをそれぞれ示す。
前傾シリンダ33の前部及び後傾シリンダ34の後部における排気ポートからは、それぞれ排気管55が導出されてエンジン31右側に取り回され、該各排気管55が車体下部にて一本に集合した後に斜め上後方に立ち上がって、車体右側に配されたサイレンサ56に接続される。
シートフレーム14上に配置されるシート41は、運転者用及び後部乗員用の前後の着座部を一体に設けてなるもので、該シート41が左右の上シートレール15及び立ち上がり部17に支持されると共に、その前端部は斜め上前方に立ち上がってエアクリーナボックス39に支持される。
図2を併せて参照して説明すると、燃料タンク61は、上下方向に沿う前壁部62と、上シートレール15に沿うようにやや後上がりに配される上壁部63と、下シートレール16に沿うように上壁部63よりも急傾斜をなして後上がりに配される下壁部64とを有し、側面視で前後方向に長い三角形状をなすものである。
また、燃料タンク61は、その上部及び下部を形成する鋼板プレス部品を一体に結合することで、中空のモナカ構造を形成してなる。この燃料タンク61における上下の分割面は、その側面視において前記前壁部62下側から後端部に渡って後上がりに傾斜し、かつ上方に凸となるようにやや湾曲して設けられる。この分割面に沿うように、燃料タンク61における上下半体の結合フランジ65が設けられる。
図3を併せて参照して説明すると、燃料タンク61は、その前部よりも後部の左右幅が広くされる。燃料タンク61の前部上方には、シート41前部の運転者用の着座部が位置しており、前述の如く燃料タンク61前部の左右幅を抑えることで、自動二輪車1に跨った運転者の足付き性を向上させると共に、燃料タンク61後部の左右幅を広げることで、そのタンク容量の増加を図っている。なお、図中符号65aは、左右のサイドカバー51を車体に取り付け可能とするべく燃料タンク61に設けられたカバー係止部を示す。
図4を併せて参照して説明すると、燃料タンク61の後部下側における左右中間部には、その斜め下後方に位置する後輪7の上方への揺動スペースを確保するべく凹部66が形成される。この凹部66は、その内側に後輪7が進入可能となるよう斜め下後方に向けて(後輪7側に向けて)開放しており、その側面視では、後輪7の外周に沿うように斜め上前方に凸となるよう湾曲し、かつ燃料タンク61の前部下側から後部上側に渡るように設けられる。これにより、燃料タンク61後部の上壁部63における左右中間部には、後方に向けて開放する上面視U字状の開放部67が形成される。
図2,3に示すように、開放部67の前部には、その上面視で前端及び両側に跨る半円板状の上部締結フランジ68が一体に形成される。この上部締結フランジ68は、上壁部63よりも急傾斜をなして後上がりに配されるもので、その左右方向略中央部は、ボルト孔を有する上部締結部(固定部)69とされる。左右上シートレール15間にはアッパクロスメンバ23が渡設されており、該アッパクロスメンバ23の左右方向略中央部から前下がりに突出する上部締結座24に対して、上部締結部69が取り付けられる。
図5を併せて参照して説明すると、上部締結部69は、アッパクロスメンバ23の上部締結座24と略平行をなし、その斜め上前方に所定の間隙を空けて配置される。このとき、上部締結部69に嵌合装着されたラバーブッシュ71及び該ラバーブッシュ71内に挿入されたカラー72が上部締結座24の上面に当接する。この状態で、カラー72内に挿通したボルト73を上部締結座24下面側のナット74に締め込むことで、燃料タンク61の上部後側がシートフレーム14の上部後側にラバーブッシュ71を介して弾性支持される。
また、図2,3,4に示すように、燃料タンク61の下壁部64における左右両側には、それぞれ左右の下部締結ステー75が溶接等により一体に接合される。これら各下部締結ステー75は、左右方向に直交する板状の下部締結部(固定部)76を下壁部64から斜め下後方に向けて突出させるように形成されるもので、これら各下部締結部76が、左右の下シートレール16における左右方向内側の下部締結座25に対して取り付けられる。
図6を併せて参照して説明すると、左側の下部締結ステー75における下部締結部76は、左側の下シートレール16における下部締結座25の左右方向内側に所定の間隙を空けて配置される。なお、下部締結座25は、例えば下シートレール16に溶接ナットを差し込むように固定してなる。このとき、下部締結部76に嵌合装着されたラバーブッシュ77及び該ラバーブッシュ77内に挿入されたカラー78が下部締結部76の左右内側面に当接する。この状態で、カラー78内に挿通したボルト79を下部締結座25に締め込むことで、燃料タンク61の下部がシートフレーム14の下部にラバーブッシュ77を介して弾性支持される。なお、右側の下部締結ステー75における右側の下シートレール16への取り付け構造も前記同様としてその説明は省略する。
ここで、図2,3に示すように、左側の下部締結部76及び下部締結座25は燃料タンク61の後部下側に配置され、右側の下部締結部76及び下部締結座25は燃料タンク61の前後方向略中央部下側に配置される。燃料タンク61の下壁部64は後上がりに傾斜しており、したがって左側の下部締結部76及び下部締結座25は、右側の下部締結部76及び下部締結座25よりも後方かつ上方に位置している。
ところで、燃料タンク61の前壁部62における左右方向略中央部には、メインフレーム11のクロスメンバ21におけるクッションブラケット22に対する係合部81が設けられる。
図7,8,9を併せて参照して説明すると、クッションブラケット22は、例えば下方に開放する断面コ字状をなしてクロスメンバ21から後方に突出するように設けられるもので、クロスメンバ21の直ぐ後方にてリアクッション28の上端部に連結されてこれを支持すると共に、該リアクッション支持位置からさらに後方に延出してタンク支持部84を形成する。
タンク支持部84は、その上壁部86を略水平に保ちつつ後側の上下幅を狭めるように側面視三角形状をなすもので、このタンク支持部84に覆い被さるようにして、ゴム等の弾性材からなるラバークッション87が取り付けられる。
ラバークッション87は、タンク支持部84の上壁部85に沿う上壁部88と、両側壁部86に沿う両側壁部89と、タンク支持部84の先端(後端)が突き当たる後壁部88aとを有してなる。上壁部88は比較的肉厚とされ、この上壁部88と後壁部88aとが、側面視で斜め後上方に凸のR形状を介して滑らかに連なる。
一方、係合部81は、ラバークッション87の外面に沿うように形成されるもので、上壁部82、両側壁部83、及び後壁部82aを有してなり、後壁部82aが燃料タンク61の前壁部62に溶接等により接合される。この係合部81が、クッションブラケット22のタンク支持部84に装着されたラバークッション87に上方から被さるようにして係合する。このとき、ラバークッション87の両側壁部89に係合部81の両側壁部83が密接することで、燃料タンク61前部の左右方向での位置決めがなされると共に、ラバークッション87の上壁部88に係合部81の上壁部82が密接することで、該ラバークッション87を介して燃料タンク61の前部がクッションブラケット22の後部に弾性支持される。
またこのとき、ラバークッション87の後壁部88aと係合部81の後壁部82a(燃料タンク61の前壁部62)との間には隙間が形成されており、燃料タンク61の前後方向での位置ずれを許容可能とされている。なお、燃料タンク61の前壁部62は、その左側部が前方に突出することでタンク容量の増加に寄与する一方、右側部は不図示の補機類の配置スペースを確保するべく後方に凹んでいる。
ここで、図3に示すように、燃料タンク61前部の左右幅は、シートフレーム14の左右幅と略同一とされる一方、燃料タンク61後部の左右幅は、シートフレーム14の左右幅を超えるものとされる。なお、シートフレーム14の左右幅とは、左右の下シートレール16における外側間の幅であり、かつこの実施例においては、左右の上シートレール15における外側間の幅でもある。これにより、燃料タンク61後部の左右両側は、シートフレーム14の左右両側(左右の上下シートレール15,16)よりも左右外側(換言すれば空間Kの左右外側)に位置している。
図2,4を併せて参照して説明すると、燃料タンク61後部における下壁部64の左右両側には、下シートレール16よりも左右外側にてこれと側面視で重なるように下方に突出する張り出し部91が設けられる。これら左右の張り出し部91は、タンク容量の増加にも寄与すると共に、その左右内側が下シートレール16の左右外側に近接するように設けられることで、燃料タンク61後部の左右方向への移動を規制する。なお、左側の張り出し部91よりも左右方向内側(左側の下シートレール16よりも左右方向内側)には、左側の下部締結ステー75が配置されており、該左側の下部締結ステー75と左側の張り出し部91との間に、前記左側の下シートレール16が配置される。
上記構成を有する燃料タンク61は、まずシートフレーム14に一体的に組み付けられた後に、該シートフレーム14と共にメインフレーム11に取り付けられる。
詳細には、まず、メインフレーム11から取り外された状態のシートフレーム14に対し、その前方から上下シートレール15,16間に燃料タンク61を差し入れるようにしてこれをセットする。このとき、燃料タンク61の上部後側にて上部締結部69と上部締結座24とを対向させ、燃料タンク61の下部左側における前後方向略中央部にて左側の下部締結ステー75と下部締結座25とを対向させ、燃料タンク61の下部右側における後部にて右側の下部締結ステー75と下部締結座25とを対向させるように、シートフレーム14に対する燃料タンク61の位置決めを行う。
このとき、燃料タンク61後部の左右両側が上下シートレール15,16間においてこれらよりも左右外側に突出すると共に、上下シートレール15,16の後端部が互いに合流して結合されることから、燃料タンク61におけるシートフレーム14に対する上下方向及び後方への移動が規制された状態となる。また、燃料タンク61後部の左右張り出し部91が左右下シートレール16の左右外側に近接配置されることで、燃料タンク61におけるシートフレーム14に対する左右方向への移動が規制された状態となる。
すなわち、燃料タンク61は、各ボルト73,79を取り外した状態において、シートフレーム14の前方(メインフレーム11に連結される側)に向けてのみ取り外すことが可能とされる。
この状態において、燃料タンク61の各締結部69,76をシートフレーム14の各締結座24,25に前述の如く各ラバーブッシュ71,77を介して取り付けることで、燃料タンク61がシートフレーム14にラバーマウントされる。
このように燃料タンク61をシートフレーム14に一体的に組み付けた後、これらをメインフレーム11に取り付ける際には、まず、シートフレーム14の各前端部とメインフレーム11の各連結部18,19とがそれぞれ左右方向で重なるように、シートフレーム14をメインフレーム11に対してセットする。このとき、燃料タンク61の係合部81が、メインフレーム11のタンク支持部84に装着されたラバークッション87に係合することで、燃料タンク61前部のメインフレーム11に対する左右方向での位置決めがなされると共に、該燃料タンク61前部がメインフレーム11に弾性支持される。
この状態で、シートフレーム14の各前端部とメインフレーム11の各連結部18,19とを左右方向に沿うボルト等により締結することで、シートフレーム14とメインフレーム11とが一体に連結されると共に、これらシートフレーム14及びメインフレーム11で囲まれた空間K内に燃料タンク61が配置される。このとき、燃料タンク61は、メインフレーム11に対しては係合部81を係合させるのみで取り付けられている。
以上説明したように、上記実施例における燃料タンク支持構造は、エンジン31を支持するメインフレーム11の後方にシート41を支持するシートフレーム14を着脱可能に取り付け、これらメインフレーム11とシートフレーム14とで囲まれた空間Kに燃料タンク61を配置した自動二輪車1に適用されるものであって、前記燃料タンク61が、前記シートフレーム14に対する各締結部69,76を有すると共に、前記メインフレーム11に対する係合部81を有するものである。
この構成によれば、燃料タンク61の係合部81をメインフレーム11に係合させるのみで、該燃料タンク61の一部をメインフレーム11で支持できるため、燃料タンク61におけるシートフレーム14に対する締結箇所を削減でき、燃料タンク61の取り付け作業を容易にできる。
また、上記燃料タンク支持構造においては、前記メインフレーム11の後部にリアクッション28の上端部を支持するクッションブラケット22を設け、該クッションブラケット22に前記係合部81を係合させることで、係合部81の相手部品をクッションブラケット22が兼用することとなり、部品点数を削減することができる。
さらに、上記燃料タンク支持構造においては、前記係合部81が、前記燃料タンク61の前部に設けられると共に、前記各締結部69,76が、前記燃料タンク61における前後方向略中央及びその後方となる部位に設けられることで、燃料タンク61の前部が係合部81を介して車体フレーム5に支持されることとなり、シートフレーム14は燃料タンク61の前後方向略中央部及び後部のみを支持すればよくなるため、燃料タンク61とシートフレーム14との締結箇所を削減することができる。
しかも、上記燃料タンク支持構造においては、前記シートフレーム14が、左右一対の上シートレール15及び下シートレール16を有してなり、前記燃料タンク61の後部に、左側の前記下シートレール16に対する前記下部締結部76を設けると共に、該下部締結部76の下方に後輪駆動機構を設けたことで、シートフレーム14の左側下方に配置されるドライブチェーン37等が、スイングアーム8の上下揺動時に前下がりのシートフレーム14の前部に近接しても、左側の下シートレール16に対する下部締結部76が燃料タンク61の後部に位置することで、該下部締結部76がドライブチェーン37等と近接し難くなるため、各部品のレイアウト自由度を向上させることができる。
また、上記燃料タンク支持構造においては、前記燃料タンク61が、前記シートフレーム14に各ラバーブッシュ71,77を介して締結されると共に、前記メインフレーム11にラバークッション87を介して係合することで、燃料タンク61をメインフレーム11及びシートフレーム14の両者に対してラバーマウントとすることができる。
さらに、上記燃料タンク支持構造においては、前記燃料タンク61が前記シートフレーム14に一体に組み付けられた後、これらが前記メインフレーム11に取り付けられることで、メインフレーム11に対する燃料タンク61及びシートフレーム14の取り付け作業が容易になり、製造ラインにおける作業工数を削減することができる。しかも、係合部81が位置決めの役目を果たすことで、特別な治具等を用いることなくシートフレーム14をメインフレーム11に締結する等の作業を容易にできる。
この発明の実施例における自動二輪車の側面図である。 上記自動二輪車のシート下に配置された燃料タンク周辺の側面図である。 上記燃料タンクの上面図である。 図2のA−A断面図である。 図3のB−B断面図である。 図4の要部拡大図である。 上記燃料タンク前部の係合部周辺の拡大図である。 図7のC−C断面図である。 上記係合部周辺を斜め前から見た斜視図である。
符号の説明
1 自動二輪車
11 メインフレーム
14 シートフレーム
15 上シートレール
16 下シートレール
22 クッションブラケット(ブラケット)
28 リアクッション
31 エンジン
37 ドライブチェーン(後輪駆動機構)
41 シート
61 燃料タンク
69 上部締結部(固定部)
71 ラバーブッシュ(ラバー)
76 下部締結部(固定部)
77 ラバーブッシュ(ラバー)
81 係合部
87 ラバークッション(ラバー)
K 空間

Claims (6)

  1. エンジンを支持するメインフレームの後方にシートを支持するシートフレームを着脱可能に取り付け、これらメインフレームとシートフレームとで囲まれた空間に燃料タンクを配置した自動二輪車の燃料タンク支持構造において、前記燃料タンクが、前記シートフレームに対する固定部を有すると共に、前記メインフレームに対する係合部を有することを特徴とする自動二輪車の燃料タンク支持構造。
  2. 前記メインフレームの後部にリアクッションの上端部を支持するブラケットを設け、該ブラケットに前記係合部を係合させることを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車の燃料タンク支持構造。
  3. 前記係合部が、前記燃料タンクの前部に設けられると共に、前記固定部が、前記燃料タンクにおける前後方向略中央及びその後方となる部位の少なくとも一方に設けられることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の自動二輪車の燃料ンタンク支持構造。
  4. 前記シートフレームが、左右一対の上シートレール及び下シートレールを有してなり、前記燃料タンクの後部に、一側の前記下シートレールに対する前記固定部を設けると共に、該固定部の下方に後輪駆動機構を設けたことを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の自動二輪車の燃料タンク支持構造。
  5. 前記燃料タンクが、前記シートフレームにラバーを介して固定されると共に、前記メインフレームにラバーを介して係合することを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載の自動二輪車の燃料タンク支持構造。
  6. 前記燃料タンクが前記シートフレームに固定された後、該シートフレームが前記メインフレームに固定されることを特徴とする請求項1から請求項5の何れかに記載の自動二輪車の燃料タンク支持構造。

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