JP2007061517A - 遊技機の抽選装置 - Google Patents

遊技機の抽選装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007061517A
JP2007061517A JP2005254316A JP2005254316A JP2007061517A JP 2007061517 A JP2007061517 A JP 2007061517A JP 2005254316 A JP2005254316 A JP 2005254316A JP 2005254316 A JP2005254316 A JP 2005254316A JP 2007061517 A JP2007061517 A JP 2007061517A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
random number
lottery
winning
lottery table
determination
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005254316A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4621093B2 (ja
Inventor
Masaaki Watabe
正明 渡部
Junzo Fukushima
順三 福嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamasa Co Ltd
Original Assignee
Yamasa Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamasa Co Ltd filed Critical Yamasa Co Ltd
Priority to JP2005254316A priority Critical patent/JP4621093B2/ja
Publication of JP2007061517A publication Critical patent/JP2007061517A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4621093B2 publication Critical patent/JP4621093B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Slot Machines And Peripheral Devices (AREA)

Abstract

【課題】 より一層確実に不正行為を防止する。
【解決手段】 カウント回路113から出力されるカウント値DATAと物理乱数生成IC115から出力される物理乱数RNとをスタートスイッチ19の操作タイミングでラッチし、そのラッチデータD1,D2を演算手段117により演算し、その演算結果D3と抽選テーブル118の数値範囲とを照合して、スタートスイッチ19の操作ごとに、各入賞役の当選であるかハズレであるかの判定を行う。したがって、周期性を有するカウント値DATAのみを用いる場合に比べて、演算結果D3の周期を予測することが格段に困難になる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、スロットマシンなどの遊技機に用いられる遊技機の抽選装置に関するものである。
一般的なスロットマシンなどの遊技機は、外周面に複数の図柄が描かれた3個のリールを回転開始するためのスタートスイッチや、各リールに対応する3個のストップスイッチなどを備え、1〜3枚のメダルを投入した後にスタートスイッチの操作で3つのリールが回転を開始する。また、入賞役を決定するための抽選が行われる。そして、遊技者が各リールに対応するストップスイッチを順次操作することで対応するリールの回転が停止するが、上記抽選により所定の入賞役に当選した場合には、その入賞役に対応する図柄の組合せが揃いやすくなるようにリールの停止制御が行われ、その図柄の組合せがメダル投入枚数に応じて有効化された1または複数の入賞ライン上に停止すると、その入賞役に応じて予め設定された枚数のメダルが払い出される。
入賞役を決定するための抽選を行う抽選手段は一般に以下のように構成されている。すなわち、発振周波数が数MHzの発振回路から出力されるクロックパルス信号を例えば16ビットのカウント回路によりカウントする。このとき、クロックパルス信号ごとにカウント値を順次1ずつインクリメントさせることで、0〜65535(16ビットの場合)のカウント値を数十ms程度の周期で繰り返しカウントする。そして、スタートスイッチの操作タイミングにおけるカウント値をラッチ回路によりラッチし、このラッチしたカウント値と各入賞役およびハズレの数値範囲が予め定められた抽選テーブルとをCPUにより比較し、各入賞役の当選またはハズレを判定する。
このような遊技機では、スタートスイッチとCPUとを接続する配線に不正な基板を取り付け、CPUのクロックパルス信号に同期させ、抽選手段のカウント回路の周期に合わせるようにスタートスイッチからの操作信号を僅かに遅らせ、特定の入賞役を多く発生させるような不正行為が行われることがあった。すなわち、例えばカウント回路のカウントに用いる発振回路をCPU駆動用の発振回路として兼用する場合には、ランプの点滅周期などに基づきカウント値の周期を予測し易くなる。さらにまた、特定周期の信号を発生する信号発生器を忍ばせて一定のタイミングでスタートスイッチを操作し、入賞役の当選を発生し易くするという不正行為が行われることもあった。そこで、従来、種々の対策が提案されている(例えば特許文献1,2参照)。この特許文献1に記載の遊技機では、カウント回路に入力するクロックパルス信号を周波数変更手段により変更しており、特許文献2に記載の遊技機では、発振周波数の異なる複数の発振回路を備え、カウント回路に入力するクロックパルス信号を選択手段により選択している。このような構成により、カウント回路のカウント値が入賞役に対応する特定の数値範囲に達するまでの周期を変更することで、上述したような不正行為を未然に防止している。
特開2002−291972号公報(段落[0018]) 特開2003−62174号公報(段落[0018])
上述したような不正行為が行われると、一般遊技者の遊技に対する信頼性を損なうこととなるため、上述したような不正行為をより確実に防止することが求められている。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、抽選に用いられる乱数の周期の予測をより困難にすることで、より一層確実に不正行為を防止することが可能な遊技機の抽選装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明にかかる遊技機の抽選装置は、周期性を有する擬似乱数を生成する第1の乱数生成手段と、ほぼ偏りの無い一様乱数を生成する第2の乱数生成手段と、前記第1の乱数生成手段により生成される前記擬似乱数と前記第2の乱数生成手段により生成される前記一様乱数とを用いて、抽選結果が所定の入賞役の当選か否かの判定を行う抽選判定手段とを備えたことを特徴としている(請求項1)。ここで、擬似乱数とは、例えば線形合同法、BBS、Fortuna、Mersenne Twister 法などの計算によって得られたランダムな数値で、算術乱数とも言う。このような算術乱数では、基本的にある種の初期値設定が必要で、同じ初期値に対して同じ乱数列を作り出す再現性や、同じ乱数列を繰り返す周期性がある。また、例えば1ずつ順にインクリメントする数値を出力しておき、例えば遊技者が任意に行う操作入力のタイミングに同期して出力された数値を擬似乱数として用いることもできる。また、一様乱数とは、ある有限の区間を区切って、その区間内で全ての実数が同じ確率で現れるような乱数を言う。
また、複数種類の前記入賞役の当選またはハズレが所定の数値範囲ごとに設定された抽選テーブルを複数個記憶する記憶手段をさらに備え、前記記憶手段に記憶されている複数個の抽選テーブルは、同一の入賞役がそれぞれ互いに異なる数値範囲に設定されており、前記抽選判定手段は、前記擬似乱数および前記一様乱数の両乱数または前記一様乱数のみを用いて前記複数個の抽選テーブルから1個の抽選テーブルを選択し、該選択された抽選テーブルの数値範囲に基づき前記判定を行うとしてもよい(請求項2)。
また、前記抽選判定手段は、前記一様乱数に基づき前記複数個の抽選テーブルから1個の抽選テーブルを選択し、該選択された抽選テーブルの数値範囲と前記擬似乱数とを照合して前記判定を行うとしてもよい(請求項3)。
また、前記擬似乱数と前記一様乱数とを用いて所定の演算を行う演算手段をさらに備え、前記抽選判定手段は、前記一様乱数に基づき前記複数個の抽選テーブルから1個の抽選テーブルを選択し、前記演算手段の演算結果と前記選択された抽選テーブルの数値範囲とを照合して前記判定を行うとしてもよい(請求項4)。ここで、所定の演算とは、例えば四則演算でもよく、論理演算でもよい。
また、前記擬似乱数と前記一様乱数とを用いて所定の演算を行う演算手段をさらに備え、前記抽選判定手段は、前記演算手段の演算結果の上位ビットおよび下位ビットのうち一方を用いて前記複数個の抽選テーブルから1個の抽選テーブルを選択し、他方と該選択された抽選テーブルの数値範囲とを照合して前記判定を行うとしてもよい(請求項5)。
また、前記記憶手段に記憶されている前記複数個の抽選テーブルでは、前記複数種類の入賞役の当選およびハズレが、それぞれ互いに同一確率に設定されているとしてもよい(請求項6)。
また、前記第2の乱数生成手段は、物理現象を利用した物理乱数の生成を行う物理乱数生成器を備えているとしてもよい(請求項7)。ここで、物理現象としては、半導体内部や電気回路の熱雑音や白色雑音、放射性崩壊、大気の雑音、量子光学などを用いることができる。また、物理乱数とは、これらの自然現象を利用して発生させたランダムに並んだ数値列を言う。物理乱数は周期性を持たないので、無期限に使用を継続しても特定の数値列からなるパターンが不自然に繰り返されることがない。また、物理乱数生成器としては、これらの物理現象を乱数源として乱数を生成するICを用いることができる。
また、前記擬似乱数および前記一様乱数をそれぞれ所定のタイミングでラッチするラッチ手段をさらに備え、前記抽選判定手段は、前記ラッチ手段によりラッチされた前記擬似乱数および前記一様乱数を用いて前記判定を行うとしてもよい(請求項8)。
請求項1に記載の発明によれば、周期性を有する擬似乱数とほぼ偏りの無い一様乱数とを用いて抽選結果が所定の入賞役の当選か否かの判定を行うため、周期性を有する擬似乱数のみを用いる場合に比べて、乱数の周期を予測することが格段に困難になることから、乱数の周期と同期を取るような不正行為をより確実に防止することができる。
また、請求項2に記載の発明によれば、同一の入賞役がそれぞれ互いに異なる数値範囲に設定されている複数個の抽選テーブルから、擬似乱数および一様乱数の両乱数または一様乱数のみを用いて1個の抽選テーブルを選択し、該選択された抽選テーブルの数値範囲に基づき抽選結果の判定を行うため、複数個の抽選テーブルのうち選択されて判定に用いられる抽選テーブルを予測することが困難になることから、不正行為をより確実に防止することができる。
また、請求項3に記載の発明によれば、一様乱数に基づき複数個の抽選テーブルから1個の抽選テーブルを選択し、該選択された抽選テーブルの数値範囲と擬似乱数とを照合して抽選結果の判定を行うため、擬似乱数のみを用いる場合に比べて、複数個の抽選テーブルのうち選択されて判定に用いられる抽選テーブルを予測することが格段に困難になり、不正行為をより確実に防止することができる。
また、請求項4に記載の発明によれば、擬似乱数と一様乱数とを用いて所定の演算を行い、一様乱数に基づき複数個の抽選テーブルから1個の抽選テーブルを選択し、演算結果と選択された抽選テーブルの数値範囲とを照合して抽選結果の判定を行うため、擬似乱数のみを用いる場合に比べて、複数個の抽選テーブルのうち選択されて判定に用いられる抽選テーブルを予測することが格段に困難になるとともに、選択された抽選テーブルの数値範囲との照合結果の予測も困難になり、不正行為をより確実に防止することができる。
また、請求項5に記載の発明によれば、擬似乱数と一様乱数とを用いて所定の演算を行い、その演算結果の上位ビットおよび下位ビットのうち一方を用いて複数個の抽選テーブルから1個の抽選テーブルを選択し、他方と該選択された抽選テーブルの数値範囲とを照合して抽選結果の判定を行うため、擬似乱数のみを用いる場合に比べて、複数個の抽選テーブルのうち選択されて判定に用いられる抽選テーブルを予測することが格段に困難になるとともに、選択された抽選テーブルの数値範囲との照合結果の予測も困難になり、不正行為をより確実に防止することができる。また、擬似乱数と一様乱数との演算結果を用いて、抽選テーブルの選択と、抽選テーブルの数値範囲との照合との双方が行えるため、構成を簡素化することができる。
また、請求項6に記載の発明によれば、複数個の抽選テーブルでは、複数種類の入賞役の当選およびハズレが、それぞれ互いに同一確率に設定されているため、いずれの抽選テーブルが選択されても遊技者に対して有利または不利に作用することはなく、一定の当選確率を維持することができる。
また、請求項7に記載の発明によれば、第2の乱数生成手段は、物理現象を利用して乱数の生成を行う物理乱数生成器を備えているため、ほぼ偏りの無い一様乱数を容易に生成することができる。
また、請求項8に記載の発明によれば、擬似乱数および一様乱数をそれぞれ所定のタイミングでラッチし、そのラッチした擬似乱数および一様乱数を用いて抽選結果の判定を行うため、判定を容易、かつ確実に行うことができる。
<第1実施形態>
図1は本発明に係る遊技機の抽選装置の第1実施形態が適用されるスロットマシンの斜視図である。この実施形態におけるスロットマシン1は、例えば図1に示すように構成されている。即ち、このスロットマシン1では、筐体3の前面が前面パネル5により開閉自在に閉塞され、この前面パネル5のほぼ中央高さの位置に操作板7が配設されると共に、この操作板7の上方に正面板9が配設されている。
そして、この正面板9には横長矩形の表示窓11が設けられている。また、表示窓11の内側には左・中・右リール13L,13M,13R(図2参照)が配置されている。左・中・右リール13L,13M,13Rには、例えば「7」「カエル」「BAR」「ベル」「スイカ」「チェリー」「Replay」の複数種類(この実施形態では例えば7種類)の図柄が合計21個、所定の配列でそれぞれ表示されている。また、各図柄には、0番から20番までのコマ番号が順に付されている。そして、例えばコマ番号0番から20番までの図柄が印刷されたリールテープがリールの周面に貼り付けられて左・中・右リールが構成される。そして、左・中・右リールが回転すると、コマ番号20番、19番、…、0番、20番、…の順に図柄が表示窓11に表示される。表示窓11からは、各リール13L,13M,13Rの回転が停止すると、図柄が上段、中段および下段にそれぞれ1個の合計3個ずつ覗くように設定されている。すなわち、3個すべてのリール13L,13M,13Rが停止すると、縦3列横3行に配列された合計9個の図柄が表示されるようになっている。
更に、操作板7には、内部に貯留されているクレジットメダルから1枚ずつのメダル投入を指示するためのベットスイッチ15、クレジットメダルから一遊技あたりの最大投入枚数(例えば3枚)のメダル投入を指示するための最大ベットスイッチ17、各リールの回転を開始させるためのレバー状のスタートスイッチ19、左・中・右リール13L,13M,13Rの回転をそれぞれ停止させるための左・中・右ストップスイッチ21L,21M,21R、クレジットメダルを払い出すための精算スイッチ23、およびメダル投入口25が設けられている。
また、正面板9の上方のほぼ中央には、動画などを表示して演出を行うための液晶表示器27が設けられ、液晶表示器27のすぐ上方には、各種の入賞図柄が表示された説明パネル29が設けられ、これら液晶表示器27および説明パネル29の左右には、音楽などによる演出を行うためのスピーカ31L,31Rがそれぞれ設けられている。また、説明パネル29およびスピーカ31L,31Rの上辺には中央ランプ部33Mが配設され、その左右には左・右ランプ部33L,33Rがそれぞれ配設されている。各ランプ部33M,33L,33Rには、それぞれ発光ダイオードなどの光源が配設されている。これらのランプ部33M,33L,33Rは一体的に形成され、遊技者に当選や入賞を告知するなどの演出を行うための上部ランプ部33を構成している。
また、操作板7の下方には、装飾画などが表示された下部パネル35が設けられ、この下部パネル35の左右には、それぞれ複数の光源が例えば2列に並んで配置された下部ランプ部37L,37Rが設けられている。また、下部パネル35の下方には、メダルの払出口39や、この払出口39から払い出されるメダルを受けるメダル受け41が設けられている。また、筐体3の内部のリール13L,13M,13Rの下方には、メダルを払出口39に排出するためのホッパーユニット43(図2参照)が配設されている。また、正面板9の左下隅には、クレジットメダルの貯留枚数を表示するクレジット表示器45が配設されている。このクレジット表示器45は、例えば2個の7セグメントLEDで構成され、2桁の貯留枚数が表示可能になっている。
図2はスロットマシン1の電気的構成を示すブロック図、図3はメイン制御基板63の機能および回路構成の要部を示すブロック図である。図2において、投入センサ51は、筐体3内部のメダル投入口25近傍に設けられ、投入されたメダルを1枚ずつ検知するものである。払出センサ53は、ホッパーユニット43の出口に設けられ、払出口39に払い出されるメダルを1枚ずつ検知するものである。左・中・右位置センサ55L,55M,55Rは、左・中・右リール13L,13M,13Rの回転位置をそれぞれ検出するためのもので、例えば左・中・右リール13L,13M,13Rにそれぞれ設けられた突起部を検出するフォトインタラプタからなり、左・中・右リール13L,13M,13Rが回転すると一周ごとに突起部を検出してその検出信号をメイン制御基板63に出力する。この実施形態では例えば、左・中・右位置センサ55L,55M,55Rが上記突起部を検出したときに、それぞれコマ番号20番の図柄が表示窓11の中段に位置するように構成されている。ホッパーモータ57はホッパーユニット43に配設され、その駆動によりメダルを払出口39に向けて払い出すものである。なお、リール13L,13M,13Rは、それぞれ、この実施形態では例えばステッピングモータによって回転駆動される。
また、このスロットマシン1では、遊技に関する制御を行うメインCPU61が実装されたメイン制御基板63と、遊技に関連する演出の制御を行うサブCPU71が実装されたサブ制御基板73とが別々に設けられている。メイン制御基板63のRAM65はデータを一時的に記憶し、ROM67は予め設定されたデータ(後述の停止テーブルなど)を含む遊技機用プログラムを記憶する。メインCPU61は、基準発振回路69の水晶振動子69aからの基準クロックパルス信号に基づき、ROM67の遊技機用プログラムにしたがって動作することで、遊技に関する制御を行う。また、メインCPU61は、遊技に関連するデータを演出制御データとしてサブCPU71に送る。サブ制御基板73のメモリ75は、データを一時的に記憶するRAM部と演出用プログラムを記憶するROM部とからなる。サブCPU71は、基準発振回路(図示省略)からの基準クロックパルス信号に基づき、メインCPU61からの演出制御データおよび演出用プログラムにしたがって動作することで、遊技に関連する演出の制御を行う。例えば、サブCPU71は、遊技の進行や抽選手段110による抽選の結果などに対応して予め設定された演出パターンに応じて、液晶表示器27に動画を表示したり、スピーカ31L,31Rから音楽を発生させたり、上部ランプ部33や下部ランプ部37L,37Rの光源を一斉にあるいは個別に点滅させる。
図3において、メイン制御基板63の遊技制御手段100は遊技を制御する。遊技には、一般的な遊技である通常遊技と、遊技者にとって通常遊技よりも有利な遊技である特別遊技(ボーナスゲーム)とがあり、遊技制御手段100はこれらの遊技を制御する。
通常遊技について簡単に説明すると、このスロットマシン1では、投入センサ51によりメダル投入口25からのメダル投入が検出されるか、あるいはベットスイッチ15または最大ベットスイッチ17の操作によりクレジットメダルの投入指示があると、ゲームが開始される。そして、ゲーム開始後にスタートスイッチ19を操作すると、ほぼ同時に、3個すべてのリール13L,13M,13Rの回転が開始する。また、抽選手段110により抽選が行われる。その後に、3個のストップスイッチ21L,21M,21Rのうちの1個を操作すると、当該ストップスイッチ21L,21M,21Rに対応したリール13L,13M,13Rの回転が停止する。そして、3個すべてのストップスイッチ21L,21M,21Rを操作し終えると、3個すべてのリール13L,13M,13Rの回転が停止する。このとき、所定の図柄が所定の位置に停止すると入賞になり、ホッパーユニット43により遊技者に対して所定枚数のメダルが払い出されるか、又は遊技者に対して再遊技などの所定の利益が付与される。なお、メダルの払い出しに代えて、クレジットメダルとして内部に貯留されることもある。
抽選手段110による抽選の結果には、特定導入遊技当選(ビッグボーナス(BB)当選)と、特定遊技当選(レギュラーボーナス(RB)当選)と、小役当選と、再遊技当選(Replay当選)と、ハズレとがある。また、入賞には、特定導入遊技(BBゲーム)への移行に係る特定導入遊技入賞(BB入賞)と、特定遊技(RBゲーム)への移行に係る特定遊技入賞(RB入賞)と、所定枚数のメダルの払い出しに係る小役入賞と、再遊技(Replay)の実行に係る再遊技入賞(Replay入賞)とがある。なお、抽選手段110の構成については後に詳述する。
上記RBゲームとは、通常遊技よりも当選確率が高い特定入賞遊技(JACゲーム)を複数回行い得る遊技を言い、また、BBゲームとは、RBゲームの導入確率が高い遊技を言う。これらのRB,BBゲームでは、通常遊技と異なる抽選テーブル118(後述)が使用される。そして、所定の図柄(例えば「7」や「カエル」)が入賞ライン上に3個揃うと、BB入賞となり、払い出しがある場合にはメダルが払い出されて、通常遊技からBBゲームに移行する。また、所定の図柄(例えば「BAR」)が入賞ライン上に3個揃うと、RB入賞となり、払い出しがある場合にはメダルが払い出されて、通常遊技からRBゲームに移行する。また、所定の図柄(例えば「スイカ」や「ベル」)が入賞ライン上に3個揃うか、あるいは、左リール13Lの単独入賞図柄(例えば「チェリー」)と中・右リール13M,13Rのいずれかの図柄が入賞ライン上で停止すると、それぞれ小役入賞となり、それぞれ所定枚数のメダルが払い出される。また、所定の図柄(例えば「Replay」)が入賞ライン上に3個揃うと、Replay入賞となり、新たなメダルを投入することなく、前回の遊技と同じ条件で再度遊技を行うことができる。
なお、抽選手段110による抽選の結果がBB当選になると、BB当選に基づいたリール13L,13M,13Rの停止制御が行われるが、このとき、BB入賞が引き当てられないと、このBB当選は、BB入賞が引き当てられるまで持ち越されることとなっている。RB当選についても同様である。BB当選またはRB当選が持ち越された状態をそれぞれ「BB内部当り」、「RB内部当り」と称する。一方、小役当選は、抽選手段110による抽選の結果が小役当選となった遊技で小役入賞を引き当てられないと、次回の遊技には持ち越されないこととなっている。Replay当選についても同様である。
検出手段120は、左・中・右位置センサ55L,55M,55Rの検出信号と、左・中・右リール13L,13M,13Rを駆動する各ステッピングモータへの供給パルス数とに基づき、左・中・右リール13L,13M,13Rの回転位置をそれぞれ検出するものである。すなわち、この検出手段120は、左・中・右リール13L,13M,13Rの回転中および回転停止時に、所定の基準位置(この実施形態では例えば、表示窓11の中段)に位置する図柄に対応するコマ番号をそれぞれ検出する。
停止制御手段125は、抽選手段110の抽選結果に基づき、停止テーブル130を用いて、リール13L,13M,13Rの停止制御を行うものである。この停止テーブル130は、各リール13L,13M,13Rの停止位置を決定するためのものであって、ストップスイッチ21L,21M,21Rが操作されたときのリール13L,13M,13Rの回転位置に応じて、リール13L,13M,13Rの滑りコマ数をあらかじめ定めたものである。停止テーブル130は、例えば、すべてのリール13L,13M,13Rの滑りコマ数を一括して定めた全リール用停止テーブルからなる。なお、停止テーブル130は、すべてのリール13L,13M,13Rの滑りコマ数を一括して定めた全リール用停止テーブルに限られず、例えば、左リール13Lのみの滑りコマ数を定めたもの(左リール用停止テーブル)と、中・右リール13M,13Rの滑りコマ数を定めたもの(中・右リール用停止テーブル)とを備えるようにしてもよい。
この停止テーブル130は、抽選手段110による抽選の結果ごとに複数備えられている。この場合において、各停止テーブル130は、ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作時におけるリール13L,13M,13Rの回転位置と、滑りコマ数との関係が異なることがあるように定められている。これによって、抽選手段110による抽選の結果が同一であって、かつ、ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作時におけるリール13L,13M,13Rの回転位置が同じであっても、各リール13L,13M,13Rの停止位置(表示窓11に表示される図柄)が異なることがあるようにしている。
そして、停止制御手段125は、まず、抽選手段110による抽選の結果に基づいて、複数の停止テーブル130の中から一の停止テーブル130を選択する。次に、この選択した一の停止テーブル130と、ストップスイッチ21L,21M,21Rが操作されたときのリール13L,13M,13Rの回転位置とから、リール13L,13M,13Rの滑りコマ数を決定する。ここで、滑りコマ数が0と決定されれば、直ちにリール13L,13M,13Rの回転を停止させる。すなわち、滑りコマ数が0と決定されると、ストップスイッチ21L,21M,21Rが操作されたときに表示窓11の上段に表示されていた図柄は、そのまま表示窓11の上段に停止表示される。また、滑りコマ数が1と決定されれば、1コマ分だけリール13L,13M,13Rを回転させて停止させる。すなわち、滑りコマ数が1と決定されると、ストップスイッチ21L,21M,21Rが操作されたときに表示窓11の上段に表示されていた図柄は、リール13L,13M,13Rの回転方向に1コマずれて、表示窓11の中段に停止表示される。
入賞判定手段140は、検出手段120により所定の図柄が所定の位置に停止したことが検出されると、入賞と判定するものである。具体的には、入賞判定手段140は、「7」の図柄が入賞ライン上に3個揃うか、または「カエル」の図柄が入賞ライン上に3個揃うと、それぞれBB入賞と判定する。また、入賞判定手段140は、「BAR」の図柄が入賞ライン上に3個揃うとRB入賞と判定する。また、入賞判定手段140は、「スイカ」の図柄が入賞ライン上に3個揃うか、「ベル」の図柄が入賞ライン上に3個揃うか、あるいは左リール13Lの「チェリー」および中・右リール13M,13Rのいずれかの図柄が入賞ライン上で停止すると、それぞれ小役入賞と判定する。また、入賞判定手段140は、「Replay」の図柄が入賞ライン上に3個揃うとReplay入賞と判定する。
払出制御手段150は、メダル払出のある入賞と判定されたときに、クレジットメダルの貯留枚数が上限値(この実施形態では例えば50枚)に達した後は、ホッパーユニット43を動作させて、入賞態様に応じた払出枚数だけメダルを払い出すものである。また、払出制御手段150は、クレジットメダルの貯留枚数が上限値に達するまでは、メダル払出として、ホッパーユニット43の動作に代えて上記払出枚数だけクレジットメダルを増加させるものである。
次に、本発明に係る遊技機の抽選装置の第1実施形態である抽選手段110について説明する。抽選手段110の発振回路111は、基準発振回路69と同様に構成され、この実施形態では例えば、発振周波数が4MHzの水晶振動子(図示省略)を備えている。カウント回路113は、カウント値DATAを出力する回路で、この実施形態では例えば、10進数で0〜16383の範囲のカウント値DATAを出力する。第1ラッチ回路114は、カウント回路113から出力されるカウント値DATAをスタートスイッチ19の操作タイミングでラッチしたラッチデータD1を出力するものである。このように、カウント回路113から出力されるカウント値DATAは0〜16383の数値が順番に繰り返されるものであるため、厳密に言うと乱数ではないが、スタートスイッチ19の操作タイミングがランダムである場合には、第1ラッチ回路114から出力されるラッチデータD1は、擬似的に乱数として取り扱うことができる。このように、この実施形態では、発振回路111およびカウント回路113が、本発明の「第1の乱数生成手段」を構成し、カウント回路113から出力されるカウント値DATAが、本発明の「周期性を有する擬似乱数」に相当する。
物理乱数生成IC115は、物理現象を利用して乱数を生成するもので、この実施形態では例えば、半導体内部の熱雑音を利用して、10進数で0〜16383の範囲の物理乱数RNを所定速度(例えば250kbit/sec)で生成して出力する。第2ラッチ回路116は、物理乱数生成IC115から出力される物理乱数RNをスタートスイッチ19の操作タイミングでラッチしたラッチデータD2を出力するものである。このように、この実施形態では、物理乱数生成IC115が、本発明の「第2の乱数生成手段」に相当し、物理乱数生成IC115から出力される物理乱数RNが、本発明の「ほぼ偏りの無い一様乱数」に相当する。
この実施形態では例えば、カウント回路113から出力されるカウント値DATAおよび物理乱数生成IC115から出力される物理乱数RNは、それぞれ14ビットのパラレルデータとして出力される。そして、第1ラッチ回路114および第2ラッチ回路116は、それぞれ14ビットのパラレルデータをそのままラッチデータD1,D2として演算手段117に出力している。なお、物理乱数生成IC115が、物理乱数RNをシリアルデータとして出力する場合には、物理乱数生成IC115と第2ラッチ回路116との間にシリアル/パラレル変換回路を介設すればよい。
演算手段117は、ラッチデータD1とラッチデータD2との間で演算処理を行い、その演算結果D3をメインCPU61の抽選判定手段119に出力するものである。この演算手段117は、この実施形態では例えば、D3=D1+D2の加算を行う。この演算手段117が行う演算処理は、加算に限らず、他の四則演算や論理演算でもよい。なお、演算手段117では、例えば加算により演算結果D3が16383をオーバーフローしたときには0に戻るようになっており、演算結果D3が10進数で0〜16383の範囲になるように設定されている。なお、この実施形態では演算手段をメインCPU61で構成しているが、ハードウェア回路で構成してもよい。
抽選テーブル118は、演算手段117から出力される全範囲(すなわち0〜16383)の演算結果D3について、BB当選にするか、RB当選にするか、小役当選にするか、Replay当選にするか、あるいはハズレにするかを、所定の数値範囲ごとに定めたものである。抽選テーブル118として、通常ゲーム用のテーブルに加えて、BBゲーム用やRBゲーム用のテーブルが備えられている。抽選判定手段119は、演算手段117から出力される演算結果D3と、通常ゲームやBB,RBゲームなどに応じた抽選テーブル118とを照合して、BB当選か、RB当選か、小役当選か、Replay当選か、あるいはハズレかの抽選結果を判定するものである。
図4は第1実施形態における信号および各データの一例を示すタイミングチャートである。カウント回路113から出力されるカウント値DATAは、上述したように、1ずつインクリメントされる。したがって、図4では、「333」から「342」まで1ずつ増加している。一方、物理乱数生成IC115から出力される物理乱数RNは、ほぼ偏りの無い一様乱数になっている。これらカウント値DATAおよび物理乱数RNは、それぞれ第1・第2ラッチ回路114,116により、スタートスイッチ19の操作タイミングに同期してラッチされる。したがって、ラッチデータD1は「334」,「336」,「338」,「340」となり、ラッチデータD2は「089」,「556」,「257」,「319」となる。その結果、演算手段117による演算結果D3は、図4に示すように「423」,「892」,「595」,「659」になる。
そして、抽選判定手段119は、スタートスイッチ19の操作ごとに、演算結果D3、すなわち「423」,「892」,「595」,「659」と抽選テーブル118の数値範囲とをそれぞれ照合して、各入賞役の当選またはハズレの抽選結果の判定を行う。
このように、この実施形態によれば、カウント回路113から出力されるカウント値DATAと物理乱数生成IC115から出力される物理乱数RNとをスタートスイッチ19の操作タイミングでラッチし、そのラッチデータD1,D2を演算手段117により演算し、その演算結果D3と抽選テーブル118の数値範囲とを照合して、スタートスイッチ19の操作ごとに、各入賞役の当選またはハズレの抽選結果の判定を行うため、周期性を有するカウント値DATAのみを用いる場合に比べて、演算結果D3の周期を予測することが格段に困難になる。したがって、乱数の周期と同期を取るような不正行為をより確実に防止することができる。すなわち、乱数の周期を予測して、スタートスイッチ19の操作タイミングに周期性を持たせるような不正行為が行われた場合でも、カウント値DATAと物理乱数RNとを演算した演算結果D3が周期性を持たないため、当選確率を不正に向上することができない。
また、この実施形態によれば、半導体内部の熱雑音を利用して乱数の生成を行う物理乱数生成IC115を備えているため、ほぼ偏りの無い一様乱数を容易に生成することができる。また、カウント回路113から出力されるカウント値DATAと物理乱数生成IC115から出力される物理乱数RNとをスタートスイッチ19の操作タイミングでラッチし、そのラッチしたラッチデータD1,D2を用いて抽選結果の判定を行うため、判定を容易、かつ確実に行うことができる。
<第2実施形態>
次に、本発明に係る遊技機の抽選装置の第2実施形態である抽選手段110について説明する。図5は第2実施形態におけるメイン制御基板63の機能および回路構成の要部を示すブロック図、図6は複数個の抽選テーブルから1個の抽選テーブルを選択する際のテーブル選択の数値範囲の一例を示す図、図7は各抽選テーブルにおける各入賞役の当選またはハズレの数値範囲の一例を示す図である。なお、第2実施形態が適用されるスロットマシンの装置構成および電気的構成は図1および図2に示す第1実施形態と同様である。また、図5では、第1実施形態と同一物には同一符号を付している。
この第2実施形態では、通常遊技に用いる抽選テーブルとして、第1・第2・第3抽選テーブル118a,118b,118cの3種類の抽選テーブルを備えている。また、第1実施形態と異なり、演算手段を備えておらず、第1・第2ラッチ回路114,116からそれぞれ出力されるラッチデータD1,D2は、そのままメインCPU61の抽選判定手段119に入力される。
第2実施形態の抽選判定手段119は、第2ラッチ回路116からのラッチデータD2を用いて、第1・第2・第3抽選テーブル118a,118b,118cから1個の抽選テーブルを選択する。すなわち、例えば図6に示すテーブル選択の数値範囲とラッチデータD2とを照合して、0≦D2≦5460のときは第1抽選テーブル118aを選択し、5461≦D2≦10921のときは第2抽選テーブル118bを選択し、10922≦D2≦16383のときは第3抽選テーブル118cを選択する。
また、抽選判定手段119は、第1ラッチ回路114からのラッチデータD1を用いて、各入賞役の当選またはハズレの抽選結果の判定を行う。すなわち、例えば図7に示す第1抽選テーブル118aが選択された場合には、ラッチデータD1と選択された第1抽選テーブル118aの数値範囲とを照合して、例えば0≦D1≦99のときは小役当選(チェリー)と判定し、100≦D1≦149のときは小役当選(スイカ)と判定し、150≦D1≦1999のときは小役当選(ベル)と判定し、2000≦D1≦4499のときはReplay当選と判定し、4500≦D1≦4599のときはBB当選と判定し、4600≦D1≦4699のときはRB当選と判定し、4700≦D1≦16383のときはハズレと判定する。
ここで、図6に示すように、第1・第2・第3抽選テーブル118a,118b,118cがそれぞれ選択される確率は、互いにほぼ同一値に設定されている。すなわち、第1抽選テーブル118aが選択される確率は5461/16384であり、第2抽選テーブル118bが選択される確率は5461/16384であり、第3抽選テーブル118cが選択される確率は5462/16384である。
また、図7に示すように、第1・第2・第3抽選テーブル118a,118b,118cでは、同一の入賞役がそれぞれ互いに異なる数値範囲に設定されている。すなわち、例えば小役当選(チェリー)は、第1抽選テーブル118aでは、0≦D1≦99に設定され、第2抽選テーブル118bでは、500≦D1≦599に設定され、第3抽選テーブル118cでは、4700≦D1≦4799に設定されている。
また、第1・第2・第3抽選テーブル118a,118b,118cでは、各入賞役の当選確率およびハズレの確率は、それぞれ互いに同一値に設定されている。すなわち、小役当選(チェリー)の確率は、それぞれ100/16384であり、小役当選(スイカ)の確率は、それぞれ50/16384であり、小役当選(ベル)の確率は、それぞれ1850/16384であり、Replay当選の確率は、それぞれ2500/16384であり、BB当選の確率は、それぞれ100/16384であり、RB当選の確率は、それぞれ100/16384である。
図8は第2実施形態におけるメインCPU61の抽選処理手順の一例を示すフローチャートである。まず、スタートスイッチ19の操作があったか否かが判定され(#10)、操作がなければ(#10でNO)、このルーチンを終了する一方、スタートスイッチ19の操作があれば(#10でYES)、第2ラッチ回路116からのラッチデータD2の取得処理が実行される(#11)。このラッチデータD2は、物理乱数生成IC115から所定速度で出力される物理乱数RNが、第2ラッチ回路116によりスタートスイッチ19の操作タイミングに同期してラッチされたものである。そして、ステップ#11では、第2ラッチ回路116に接続されているメインCPU61の入力ポートの信号取込処理が行われる。そして、その取得されたラッチデータD2に基づき、第1・第2・第3抽選テーブル118a,118b,118cから1個の抽選テーブルが選択される(ステップ#12)。すなわち、テーブル選択の数値範囲とラッチデータD2とが照合されて、抽選テーブルが選択される。
次いで、第1ラッチ回路114からのラッチデータD1の取得処理が実行される(#13)。このラッチデータD1は、カウント回路113から所定速度で出力されるカウント値DATAが、第1ラッチ回路114によりスタートスイッチ19の操作タイミングに同期してラッチされたものである。そして、ステップ#13では、第1ラッチ回路114に接続されているメインCPU61の入力ポートの信号取込処理が行われる。そして、その取得されたラッチデータD1に基づき、各入賞役の当選またはハズレの抽選結果の判定が行われる(ステップ#14)。すなわち、ラッチデータD1と選択された抽選テーブルの数値範囲とが照合されて、抽選結果の判定が行われる。
このように、この実施形態によれば、カウント回路113から出力されるカウント値DATAと物理乱数生成IC115から出力される物理乱数RNとをスタートスイッチ19の操作タイミングでラッチし、物理乱数RNのラッチデータD2に基づき、第1・第2・第3抽選テーブル118a,118b,118cから1個の抽選テーブルを選択し、カウント値DATAのラッチデータD1と選択された抽選テーブルの数値範囲とを照合して抽選結果の判定を行っている。したがって、選択される抽選テーブルの周期を予測することが格段に困難になるため、乱数の周期と同期を取るような不正行為をより確実に防止することができる。すなわち、乱数の周期を予測して、スタートスイッチ19の操作タイミングに周期性を持たせるような不正行為が行われた場合でも、抽選テーブルの選択に周期性が無いため、当選確率を不正に向上することができない。
<第3実施形態>
次に、本発明に係る遊技機の抽選装置の第3実施形態である抽選手段110について説明する。図9は第3実施形態におけるメイン制御基板63の機能および回路構成の要部を示すブロック図である。なお、第3実施形態が適用されるスロットマシンの装置構成および電気的構成は図1および図2に示す第1実施形態と同様である。また、図9では、第1実施形態および第2実施形態と同一物には同一符号を付している。
この第3実施形態では、第1実施形態と同様に、演算手段117を備えており、第1・第2ラッチ回路114,116からそれぞれ出力されるラッチデータD1,D2が演算手段117に入力される。また、第2実施形態と同様に、通常遊技に用いる抽選テーブルとして、第1・第2・第3抽選テーブル118a,118b,118cの3種類の抽選テーブルを備えている。
第3実施形態の演算手段117は、ラッチデータD1とラッチデータD2との間で演算処理を行い、その演算結果D4をメインCPU61の抽選判定手段119に出力するものである。演算手段117は、この実施形態では例えばD4=D1×D2の乗算を行う。ここで、ラッチデータD1,D2は、それぞれ、10進数で0≦D1≦16383および0≦D2≦16383の範囲の14ビットデータであることから、演算結果D4は28ビットデータになる。なお、演算手段117が行う演算処理は乗算に限られず、演算結果D4が28ビットデータになるものであればよい。
第3実施形態の抽選判定手段119は、演算手段117から出力される演算結果D4の上位14ビットの数値D5に基づき、第1・第2・第3抽選テーブル118a,118b,118cから1個の抽選テーブルを選択する。すなわち、例えば第1実施形態の図6と同様にテーブル選択の数値範囲が設定されている場合には、演算結果D4の上位14ビットの数値D5とテーブル選択の数値範囲とを照合し、0≦D5≦5460のときは第1抽選テーブル118aを選択し、5461≦D5≦10921のときは第2抽選テーブル118bを選択し、10922≦D5≦16383のときは第3抽選テーブル118cを選択する。
また、第3実施形態の抽選判定手段119は、演算手段117から出力される演算結果D4の下位14ビットの数値D6に基づき、各入賞役の当選またはハズレの抽選結果の判定を行う。すなわち、例えば第1実施形態の図7と同様に第1・第2・第3抽選テーブル118a,118b,118cの数値範囲が設定されている場合において、例えば第1抽選テーブル118aが選択された場合には、演算手段117から出力される演算結果D4の下位14ビットの数値D6と選択された第1抽選テーブル118aの数値範囲とを照合して、0≦D6≦99のときは小役当選(チェリー)と判定し、100≦D6≦149のときは小役当選(スイカ)と判定し、150≦D6≦1999のときは小役当選(ベル)と判定し、2000≦D6≦4499のときはReplay当選と判定し、4500≦D6≦4599のときはBB当選と判定し、4600≦D6≦4699のときはRB当選と判定し、4700≦D6≦16383のときはハズレと判定する。
このように、この実施形態によれば、カウント回路113から出力されるカウント値DATAと物理乱数生成IC115から出力される物理乱数RNとをスタートスイッチ19の操作タイミングでラッチし、そのラッチデータD1,D2を演算手段117により演算し、その演算結果D4の上位14ビットの数値D5を用いて、第1・第2・第3抽選テーブル118a,118b,118cから1個の抽選テーブルを選択し、演算結果D4の下位14ビットの数値D6を用いて、各入賞役の当選またはハズレの抽選結果の判定を行っている。したがって、周期性を有するカウント値DATAのみを用いる場合に比べて、抽選テーブル選択の周期を予測することが格段に困難になるため、乱数の周期と同期を取るような不正行為をより確実に防止することができる。すなわち、乱数の周期を予測して、スタートスイッチ19の操作タイミングに周期性を持たせるような不正行為が行われた場合でも、抽選テーブルの選択に周期性が無いため、当選確率を不正に向上することができない。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば、上記第2、第3実施形態では、抽選テーブルを3種類備えているが、本発明はこれに限られず、2種類または4種類以上であってもよい。この場合、抽選テーブルの種類が多いほど、抽選結果の予測が困難になるため、好ましい。
また、上記第2、第3実施形態において、テーブル選択の数値範囲および各抽選テーブルの数値範囲は、図6および図7に限られない。ただし、図7に示すように、各入賞役の当選確率が互いに等しくなるように各抽選テーブルの数値範囲を設定するのが好ましい。
また、上記第3実施形態では、演算結果D4の上位14ビットの数値D5を用いて、第1・第2・第3抽選テーブル118a,118b,118cから1個の抽選テーブルを選択し、演算結果D4の下位14ビットの数値D6を用いて、各入賞役の当選またはハズレの抽選結果の判定を行っているが、本発明はこれに限られず、上位ビットと下位ビットは逆でもよい。すなわち、下位14ビットの数値D6を用いて、第1・第2・第3抽選テーブル118a,118b,118cから1個の抽選テーブルを選択し、演算結果D4の上位14ビットの数値D5を用いて、抽選結果の判定を行うようにしてもよい。
また、上記各実施形態では、物理乱数生成IC115として、半導体内部の熱雑音を利用して物理乱数を生成するものを用いているが、本発明はこれに限られず、例えばツェナーダイオードに逆バイアスを印加して発生する白色雑音を乱数源とするなど、半導体内部や電気回路の熱雑音や白色雑音、放射性崩壊、大気の雑音、量子光学などの物理現象や自然現象を利用して物理乱数を生成するものであればよい。ここで、物理乱数とは、これらの自然現象を利用して発生させたランダムに並んだ数値列を言う。物理乱数は周期性を持たないので、無期限に使用を継続しても特定の数値列からなるパターンが不自然に繰り返されることがないという利点がある。
また、上記実施形態ではメイン制御基板63およびサブ制御基板73の別々の制御基板を備え、それぞれCPUおよびメモリを備える構成となっているが、本発明はこれに限られず、1つの制御基板を備え、1つのCPUおよび1つのメモリで構成してもよい。また、上記実施形態では3リール式のスロットマシンとしているが、本発明はこれに限られず、4以上のリールを備えた他の遊技機に適用することができる。
本発明に係る遊技機の抽選装置の第1実施形態が適用されるスロットマシンの斜視図である。 スロットマシンの電気的構成を示すブロック図である。 メイン制御基板の機能および回路構成の要部を示すブロック図である。 第1実施形態における信号および各データの一例を示すタイミングチャートである。 第2実施形態におけるメイン制御基板の機能および回路構成の要部を示すブロック図である。 複数個の抽選テーブルから1個の抽選テーブルを選択する際のテーブル選択の数値範囲の一例を示す図である。 各抽選テーブルにおける各入賞役の当選またはハズレの数値範囲の一例を示す図である。 第2実施形態における抽選処理手順の一例を示すフローチャートである。 第3実施形態におけるメイン制御基板の機能および回路構成の要部を示すブロック図である。
符号の説明
19…スタートスイッチ、67…ROM(記憶手段)、110…抽選手段、111…発振回路(第1の乱数生成手段)、113…カウント回路(第1の乱数生成手段)、114…第1ラッチ回路(ラッチ手段)、115…物理乱数生成IC(第2の乱数生成手段、物理乱数生成器)、116…第2ラッチ回路(ラッチ手段)、117…演算手段、118,118a,118b,118c…抽選テーブル、119…抽選判定手段、DATA…カウント値(擬似乱数)、RN…物理乱数(一様乱数)

Claims (8)

  1. 周期性を有する擬似乱数を生成する第1の乱数生成手段と、
    ほぼ偏りの無い一様乱数を生成する第2の乱数生成手段と、
    前記第1の乱数生成手段により生成される前記擬似乱数と前記第2の乱数生成手段により生成される前記一様乱数とを用いて、抽選結果が所定の入賞役の当選か否かの判定を行う抽選判定手段と
    を備えたことを特徴とする遊技機の抽選装置。
  2. 複数種類の前記入賞役の当選またはハズレが所定の数値範囲ごとに設定された抽選テーブルを複数個記憶する記憶手段をさらに備え、
    前記記憶手段に記憶されている複数個の抽選テーブルは、同一の入賞役がそれぞれ互いに異なる数値範囲に設定されており、
    前記抽選判定手段は、
    前記擬似乱数および前記一様乱数の両乱数または前記一様乱数のみを用いて前記複数個の抽選テーブルから1個の抽選テーブルを選択し、該選択された抽選テーブルの数値範囲に基づき前記判定を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の遊技機の抽選装置。
  3. 前記抽選判定手段は、
    前記一様乱数に基づき前記複数個の抽選テーブルから1個の抽選テーブルを選択し、該選択された抽選テーブルの数値範囲と前記擬似乱数とを照合して前記判定を行う
    ことを特徴とする請求項2に記載の遊技機の抽選装置。
  4. 前記擬似乱数と前記一様乱数とを用いて所定の演算を行う演算手段をさらに備え、
    前記抽選判定手段は、
    前記一様乱数に基づき前記複数個の抽選テーブルから1個の抽選テーブルを選択し、前記演算手段の演算結果と前記選択された抽選テーブルの数値範囲とを照合して前記判定を行う
    ことを特徴とする請求項2に記載の遊技機の抽選装置。
  5. 前記擬似乱数と前記一様乱数とを用いて所定の演算を行う演算手段をさらに備え、
    前記抽選判定手段は、
    前記演算手段の演算結果の上位ビットおよび下位ビットのうち一方を用いて前記複数個の抽選テーブルから1個の抽選テーブルを選択し、他方と該選択された抽選テーブルの数値範囲とを照合して前記判定を行う
    ことを特徴とする請求項2に記載の遊技機の抽選装置。
  6. 前記記憶手段に記憶されている前記複数個の抽選テーブルでは、前記複数種類の入賞役の当選およびハズレが、それぞれ互いに同一確率に設定されていることを特徴とする請求項2ないし5のいずれかに記載の遊技機の抽選装置。
  7. 前記第2の乱数生成手段は、物理現象を利用した物理乱数の生成を行う物理乱数生成器を備えていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の遊技機の抽選装置。
  8. 前記擬似乱数および前記一様乱数をそれぞれ所定のタイミングでラッチするラッチ手段をさらに備え、
    前記抽選判定手段は、前記ラッチ手段によりラッチされた前記擬似乱数および前記一様乱数を用いて前記判定を行う
    ことを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の遊技機の抽選装置。
JP2005254316A 2005-09-02 2005-09-02 遊技機の抽選装置 Expired - Fee Related JP4621093B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005254316A JP4621093B2 (ja) 2005-09-02 2005-09-02 遊技機の抽選装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005254316A JP4621093B2 (ja) 2005-09-02 2005-09-02 遊技機の抽選装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007061517A true JP2007061517A (ja) 2007-03-15
JP4621093B2 JP4621093B2 (ja) 2011-01-26

Family

ID=37924392

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005254316A Expired - Fee Related JP4621093B2 (ja) 2005-09-02 2005-09-02 遊技機の抽選装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4621093B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009279253A (ja) * 2008-05-23 2009-12-03 Fujishoji Co Ltd 遊技機
JP2012019883A (ja) * 2010-07-13 2012-02-02 Daito Giken:Kk 遊技台
JP2012045282A (ja) * 2010-08-30 2012-03-08 Daikoku Denki Co Ltd 遊技機
JP2013048648A (ja) * 2011-08-30 2013-03-14 Olympia:Kk 遊技機

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001017633A (ja) * 1999-07-02 2001-01-23 Takeshi Saito 遊技機用当り確率生成器
JP2003126333A (ja) * 2001-10-29 2003-05-07 Yamasa Kk スロットマシン
JP2005193004A (ja) * 2003-12-11 2005-07-21 Heiwa Corp 遊技機

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001017633A (ja) * 1999-07-02 2001-01-23 Takeshi Saito 遊技機用当り確率生成器
JP2003126333A (ja) * 2001-10-29 2003-05-07 Yamasa Kk スロットマシン
JP2005193004A (ja) * 2003-12-11 2005-07-21 Heiwa Corp 遊技機

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009279253A (ja) * 2008-05-23 2009-12-03 Fujishoji Co Ltd 遊技機
JP2012019883A (ja) * 2010-07-13 2012-02-02 Daito Giken:Kk 遊技台
JP2012045282A (ja) * 2010-08-30 2012-03-08 Daikoku Denki Co Ltd 遊技機
JP2013048648A (ja) * 2011-08-30 2013-03-14 Olympia:Kk 遊技機

Also Published As

Publication number Publication date
JP4621093B2 (ja) 2011-01-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4704906B2 (ja) 遊技機
JP5678969B2 (ja) 遊技機
US7510476B2 (en) Gaming machine with a display controller for alternatively executing an effect and displaying a first game or alternatively executing the effect and a second game
JP5036987B2 (ja) 遊技台
US20120115569A1 (en) Gaming machine capable of broadcasting a status of a game by a reel action
US20070178963A1 (en) Gaming machine
JP4255539B2 (ja) 遊技機
JP2020006205A (ja) 遊技機
JP2005218714A (ja) 遊技台
JP4621093B2 (ja) 遊技機の抽選装置
JP2006212071A (ja) 遊技機、遊技機用プログラムおよび遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
US20120115568A1 (en) Gaming machine capable of broadcasting a status of a game by a reel action
JP2005111098A (ja) スロットマシン
JP2007061423A (ja) 遊技機
JP2008237889A (ja) ゲーミングマシン及びその遊技方法
JP2005161096A (ja) 遊技機
JP2006296983A (ja) 遊技台
JP2004298314A (ja) 遊技機
JP2009125580A (ja) ゲームマシン
JP2015057174A (ja) 遊技機
JP2004016276A (ja) 遊技機およびその制御方法
JP2009136658A (ja) スロットマシン及びその制御方法
JP2008148747A (ja) 2つの表示領域を連動したスロットマシン及びそのプレイ方法
JP4255540B2 (ja) 遊技機
JP2009247359A (ja) 遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070329

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100804

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100810

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101005

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101026

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101029

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131105

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4621093

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees