JP2007061409A - トレーニング用具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 健常者の健康維持又は増進等のみならず、体力の衰えた傷病者や要介護者のリハビリテーション、特に要介護者のリハビリテーションにも利用可能なトレーニング用具を提供する。
【解決手段】 弾性変形する樹脂製本体11からなり、この樹脂製本体11は平面視円形の上面111及び下面112、そして前記上面111及び下面112が挟む周面113からなる扁平な円柱状で、上面111及び下面112の中心を除く位置に前記上面111及び下面112に連通する貫通孔121をくり貫き、上面111、下面112、周面113及び前記貫通孔121内面にわたって樹脂被膜14で覆ったトレーニング用具1である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、主としてリハビリテーション、健康維持又は増進等のために用いるトレーニング用具に関する。
健常者の健康維持又は増進等のために用いられるトレーニング用具として、利用者にバランス運動(以下、「バランス運動」と呼ぶ。)を要求する「バランスボール(又はエクササイズボール)」が広く知られている。この「バランスボール」は、大型の中空ゴムボールで、この「バランスボール」上に乗る利用者に、バランス運動をさせる。しかし、前記「バランスボール」は、バランスの取り方が難しく、また転がっていくことから位置安定性が悪いため、体力の衰えた傷病者や要介護者のリハビリテーションに不適である。これから、例えば特許文献1又は特許文献2に見られるように、位置安定性に優れ、簡易にバランス運動のできるトレーニング用具が提案されている。
特許文献1のトレーニング用具(運動用バランス器具)は、基本的には「バランスボール」同様の構造を有しながら、平坦な底面に半球状のボール部分(エアクッション)を設けることで、トレーニング用具自体の位置ずれや不安定性を解消し、利用者がバランスを取りやすくしている。また、特許文献2のトレーニング用具は、「バランスボール」の周囲に滑り止めワッシャを配置して構成される。前記滑り止めワッシャにより、「バランスボール」が転がっていかないようにしている。
特許文献1又は特許文献2の各トレーニング用具は、球状の「バランスボール」を前提とした構成であるが、トレーニング用具が変形することにより、利用者にバランス運動をさせることもできる。この観点から、例えば特許文献3のトレーニング用具(平衡感覚訓練用マット体)は、弾性を有す発泡体を樹脂薄膜により被包し、空隙に流体を充填して密封している。これにより、トレーニング用具自体は略扁平で位置安定性に優れ、トレーニング用具の変形により、利用者にバランス運動をさせることができる。
実用新案登録第3102677号公報 実用新案登録第3105923号公報 特開2005-110719号公報
健常者の健康維持又は増進等のみならず、体力の衰えた傷病者や要介護者のリハビリテーションにも利用可能なトレーニング用具を考えた場合、「バランスボール」を前提とした特許文献1又は特許文献2より、安定性に優れた特許文献3のトレーニング用具が好ましいと言える。しかし、トレーニング用具の変形により、利用者にバランス運動をさせることを考えた場合、特許文献3が提示する平面視略正方形状のマットは辺部と角部との変形量が異なることになり、好ましくない。
また、特許文献3のトレーニング用具は、内部に液体を充填していることから、急激かつ大きく変形する虞があり、特に体力の衰えた傷病者や要介護者のリハビリテーションに不適な場合が考えられうる。更に、特許文献3のトレーニング用具は、基本的に「直立状態における身体の平衡感覚の訓練」を目的としており、具体的には床面等に敷き並べて使うことを想定していることから、その他の利用方法が明らかでなく、当然にその他の利用方法を考慮した構成又は構造を有していない。
要介護者のリハビリテーションに限って考えると、単純にトレーニング用具を手に持って取り扱うだけでもリハビリテーションになる場合がある。これから、要介護者のリハビリテーションをも利用対象とするのであれば、こうしたリハビリテーションの際に利用する方法を考慮した構成又は構造がトレーニング用具に必要となる。そこで、健常者の健康維持又は増進等のみならず、体力の衰えた傷病者や要介護者のリハビリテーション、特に要介護者のリハビリテーションにも利用可能なトレーニング用具を開発するため、検討した。
検討の結果開発したものが、 弾性変形する樹脂製本体に持ち手部を形成してなり、樹脂製本体は平面視円形の上面及び下面、そして前記上面及び下面が挟む周面からなる扁平な円柱状で、持ち手部は上面及び下面の中心を除く位置に形成したトレーニング用具である。ここで、樹脂製本体は円柱の側面である周面を挟む各平面視円形の面を、説明の便宜上「上面」及び「下面」と区別している。すなわち、床面に接地する平坦な面を「下面」、利用者が乗る平坦な面を「上面」とする。
本発明のトレーニング用具は、厚みに比べて半径の大きい扁平な円柱状の樹脂製本体からなる。このトレーニング用具は、平坦な下面を床面に接面させ、樹脂製本体全体が移動することがなく、位置安定性に優れる。しかし、樹脂製本体の平坦な上面に乗る利用者は、自身の体重によって樹脂製本体が弾性変形させるので、前記弾性変形を補うバランス運動をすることができる。前記バランス運動は、樹脂成形本体が円柱状であるため、周方向に均等である。ここで、樹脂製本体が周方向に均等かつ均一に弾性変形することを確保するには、この樹脂製本体を、ウレタンフォームの成形物、具体的には発泡ポリウレタンの一体成形物、又は発泡ポリウレタンのチップを押し固めた円柱状の成形物として構成するとよい。
このほか、本発明のトレーニング用具は、円柱状の樹脂製本体の周面を床面に接地させて立て、転がす運動を利用者にさせたり、樹脂製本体の厚み及び半径を適度に設定することで、利用者が上面及び下面を挟んで手に持って回したり、上面、周面及び下面にわたる範囲を握る等、腕又は手のリハビリをさせることができる。持ち手部は、樹脂成形本体を持ち運ぶ際の持ち手であるが、前記のように利用者がトレーニング用具を手に持って回す場合、持ち手部は目印にもなる。すなわち、利用者は、持ち手部を目印として、トレーニング用具を回した回数や、一度に回す量等を確認できる。
本発明のトレーニング用具は、円柱状の樹脂製本体に持ち手部を設けた点に特徴があることから、例えば樹脂製本体をウレタンフォームのままにしておいてもよい。しかし、樹脂製本体の外表面を保護し、前記外表面に適度な摩擦抵抗を与えたり、また樹脂製本体についての防水性又は耐水性を高める目的で、樹脂製本体の上面、下面、周面及び持ち手部にわたる外表面すべてを樹脂被膜で覆ってしまうことが好ましい。この樹脂被膜14は、柔軟性を有する各種合成樹脂被膜、天然ゴム皮膜又は合成ゴム被膜、例えば塩化ビニル樹脂被膜(軟質ポリ塩化ビニル樹脂被膜)、ウレタン樹脂被膜、ウレタンゴム皮膜又はその他熱可塑性エラストマー等を用いることができるが、耐久性及び弾力性を考慮した場合、塩化ビニール樹脂膜が好ましい。また、この樹脂被膜に着色塗料を混合しておくことで、色彩に優れた外表面を有するトレーニング用具とすることができる。
具体的な持ち手部は、樹脂製本体の上面から下面に達するまでくり貫いた貫通孔から構成することができる。この持ち手部を構成する貫通孔は、通常1個所のみで十分であるが、複数個所設けても構わない。また、持ち手部は、上述のように、トレーニング用具を手に持って回す際の目印になるほか、トレーニング用具の持ち手を構成することから、持ち手部を構成する貫通孔は、貫通孔を周面に近い位置で、周面に倣った平面視円弧状にすることが好ましい。前記平面視円弧状の貫通孔は、周方向に長い「ヘ」の字状であり、持ち手として指を挿入しやすい利点がある。
ここで、持ち手部を構成する貫通孔は、例えばバランス運動を利用者にさせる際には塞がれていてもよい。これから、持ち手部は、樹脂製本体をくり貫いて得られる貫通孔相当の樹脂製ブロックを、該貫通孔ヘ着脱自在に嵌入しておくとよい。これにより、常態として貫通孔が樹脂製ブロックに塞がれ、利用者が貫通孔に指を引っ掛ける虞がなくなり、特に要介護者が本発明のトレーニング用具を取り扱う際の安全性が高まる。また、貫通孔に樹脂製ブロックを嵌入しても、貫通孔の外形は見て取れるので、上述した目印としての機能は果たすことができる。貫通孔から取り外した樹脂製ブロックは、単体で握ることで、利用者の握力を鍛えるトレーニング用具として利用できる。この樹脂ブロックも、外表面すべてを樹脂被膜で覆っておくと、防水性又は耐水性を高めることができる。
持ち手部は、トレーニング用具の目印になり、また持ち手を構成できればよいため、樹脂製本体の上面又は下面の一方又は両方から前記上面又は下面に対向する下面又は上面に達しない範囲でくり貫いた窪みから構成することもできる。この持ち手部を構成する窪みは、上面及び下面それぞれに設けることになるため、周方向及び半径方向の同位置に一対の窪みを設けると、上記貫通孔と同様な持ち手部となるが、周方向又は半径方向いずれかの位置を変えて設けることもできる。また、貫通孔同様、窪みは上面又は下面それぞれに1個所設ければ十分であるが、複数個所設けてもよい。各窪みも、周面に倣った平面視円弧状であると、周方向に長い「ヘ」の字状となり、持ち手として指を掛けやすくなる。また、窪みからなる持ち手部も、樹脂製本体をくり貫いて得られる窪み相当の樹脂樹脂ブロックを、該窪みヘ着脱自在に嵌入しておくと、利用者が窪みに指を引っ掛ける虞がなくなり、特に要介護者に対する安全性が高められる。そして、前記窪みに嵌入する樹脂ブロックも、外表面すべてを樹脂被膜で覆っておくと、防水性又は耐水性を高めることができる。
こうした本発明のトレーニング用具は、上述したように、単数での使用が基本となる。しかし、単数のトレーニング用具だけでは、高さが不十分な場合が少なくない。こうした場合、単数のトレーニング用具を上面が平らな台に載せる、又は複数のトレーニング用具をそれぞれの上面及び下面を接面させて積層することにより、利用者に合わせた高さ調整ができる。ここで、積層したトレーニング用具は個々に弾性変形するため、積層数に応じて全体の弾性変形が大きくなり、それだけ要求されるバランス運動の難度が高くなる。これから、利用者に合わせて、トレーニング用具の積層数を変更して、バランス運動の程度を調整することもできる。
本発明により、健常者の健康維持又は増進等のみならず、体力の衰えた傷病者や要介護者のリハビリテーション、特に要介護者のリハビリテーションにも利用可能なトレーニング用具を提供することができる。これは、平面視円形の上面及び下面、そして前記上面及び下面が挟む周面からなる扁平な円柱状の樹脂製本体からトレーニング用具を構成したことの効果である。
また、上面及び下面の中心を除く位置に持ち手部を設けたことにより、トレーニング用具を持ち運びやすくしたり、前記持ち手部を目印としたリハビリをさせたり、更には持ち手部を構成する貫通孔又は窪みに嵌め込んだ樹脂製ブロックを取り外して別体のトレーニング用具を提供することができる。これは、本発明のトレーニング用具の利用場面を増やす意味を有し、この持ち手部の存在が健常者から傷病者や要介護者までが利用可能なトレーニング用具を提供する効果に繋がっている。
以下、本発明に実施形態について図を参照しながら説明する。図1は本発明のトレーニング用具1の一例を表す斜視図、図2は図1中A−A断面図、図3は本発明のトレーニング用具1の別例を表す斜視図、図4は2段に重ねたトレーニング用具1で利用者2が立ち姿勢でするバランス運動を表す斜視図、図5は5段に重ねたトレーニング用具1に利用者2が座ってするバランス運動を表す斜視図、図6は補助台3上に重ねたトレーニング用具1に利用者2が座ってするバランス運動を表す斜視図、図6は水平に並べたトレーニング用具1に沿って利用者2が歩くバランス運動を表す斜視図、図7はトレーニング用具1を両手21,21に持って回すリハビリの開始状態を表す正面図、図9はトレーニング用具1を両手21,21に持って回すリハビリの開始状態を表す左側面図、図10はトレーニング用具1を両手21,21に持って回すリハビリの途中状態を表す正面図、図11はトレーニング用具1を両手21,21に持って回すリハビリの途中状態を表す左側面図であり、図12は樹脂製ブロック131を握って握力を鍛えるリハビリを表す斜視図である。
本発明のトレーニング用具1の外観は簡素で、図1及び図2に見られるように、平面視円形の上面111及び下面112、そして前記上面111及び下面112が挟む周面113からなる扁平な円柱状の樹脂製本体11に持ち手部12を設けて構成されている。持ち手部12は、樹脂製本体11の上面111及び下面112の中心を除く位置で、周面113に倣った平面視円弧状をくり貫いたの貫通孔121から構成され、この貫通孔121相当の樹脂製ブロック131を着脱自在に嵌め込んでいる。そして、貫通孔121をくり貫いた樹脂製本体11と前記樹脂製ブロック131とは、いずれも外表面すべてに樹脂被膜14を施している。持ち手部12は、通常樹脂製ブロック131を貫通孔121に嵌め込み、例えばトレーニング用具1を持ち運ぶ際に樹脂製ブロック131を取り外して貫通孔121を持ち手として利用する。また、取り外した樹脂製ブロック131は、後述するように、樹脂製ブロック131単体を利用したリハビリに利用させることができる(後掲図12参照)。
樹脂製本体11は、利用者の体重によっても押し潰されない程度の反発力を備えた発泡ポリウレタンの一体成形物、例えばウレタンフォームから構成される。このほか、発泡ポリウレタンのチップを押し固めた円柱状の成形物として構成することもできる。樹脂被膜14は、樹脂製本体11の外表面を整形し、樹脂製本体11の表面における摩擦抵抗を増やす働きがある。また、着色塗料を混入させた樹脂被膜14は、トレーニング用具1を美観を高める働きがある。この場合、背景とトレーニング用具1との識別を簡単にするため、モノトーンで原色又は原色に近い色が好ましい。このほか、樹脂被膜14は樹脂製本体11内部への浸水を防止し、トレーニング用具1に防水性及び耐水性を付与する。
持ち手部12を窪み122から構成した場合、図3に見られるように、樹脂製本体11の上面111及び下面112の中心を除き、周方向に180度ずれた位置で、周面113に倣った平面視円弧状の窪み122,122を前記上面111又は下面112それぞれにくり貫いて、計2個所の持ち手部12,12を設けることができる。この場合、各窪み122相当の樹脂製ブロック132,132が2つ形成される。各樹脂製ブロック132は、通常対応する窪み122に嵌め込んでいる。ここで、各窪み122が同じ形状及び大きさであれば、樹脂製ブロック132も同じ形状及び大きさになるため、どちらの窪み122にも嵌め込むことができて、便利である。この窪み122から構成される持ち手部12も、トレーニング用具1を持ち運ぶ際に樹脂製ブロック132を取り外して各窪み122を持ち手として利用する。また、後述するように、各窪み122から取り外した樹脂製ブロック131それぞれを利用した運動をさせることができる(後掲図12参照)。
トレーニング用具1の大きさは、各種運動又はトレーニングにより一定に範囲に特定され、特に利用者2が健常者であるか要介護者であるか等によって、更に具体的な大きさが特定される。例えば、要介護者を想定した場合、樹脂製本体11があまり大きくなく、また厚みtも抑え気味であることが望まれる。具体的には、図1に見られるように、ウレタンフォームにより樹脂製本体11を構成した場合、樹脂製本体11の外径D(上面及び下面の直径)は300mm〜400mm、好ましくは330mm〜380mmがよく、また樹脂成形体の厚みtは40mm〜80mm、好ましくは50mm〜60mmがよい。樹脂被膜14を塩化ビニール樹脂膜(軟質ポリ塩化ビニル樹脂被膜)とした場合、この樹脂被膜14の膜厚は0.01mm〜0.05mm、好ましくは0.02mm前後で十分であるから、前記樹脂製本体11の大きさがトレーニング用具1の大きさと考えてよい(図2参照)。このほか、本発明のトレーニング用具1は要介護者にも使用させることから、軽いほど好ましく、前記寸法の樹脂製本体11を用いる場合、約500gを目処にするとよい。
また、持ち手部12を構成する貫通孔121は持ち手として利用されるほか、貫通孔121と同形状となる樹脂製ブロック131は利用者が握って握力を鍛えるリハビリに利用されることから、貫通孔121は周面113に近く、また周面113に倣った形状が好ましく、樹脂製ブロック131の大きさは手21に持って握れる程度がよい(後掲図12参照)。これから、上述同様要介護者を想定した場合、貫通孔121は周面113からΔ=30mm〜50mm、好ましくはΔ=35mm〜45mm離れた内側に、幅H=25mm〜40mm、好ましくは幅H=30mm〜35mm、かつ長さL=80mm〜120mm、好ましくは長さL=90mm〜110mmで、両端を丸く加工して形成するとよい。これから、貫通孔121と同形状の樹脂製ブロック131も、幅H=25mm〜40mm、好ましくは幅H=30mm〜35mm、かつ長さL=80mm〜120mm、好ましくは長さL=90mm〜110mmで、両端を丸く加工した外形を有する。図1中、長さLは、貫通孔121と同形状となる樹脂製ブロック131により図示している。
本発明のトレーニング用具1は、図4〜図12に見られるように、利用者2が乗る、座る、踏む、握る、回す、又は転がす等、利用者が触れることによりバランス運動をさせ、また筋力の回復や維持を図るリハビリをさせる。例えば図4に見られるように、トレーニング用具1を2段に重ね、上段のトレーニング用具1の上に利用者2が静的な立ち姿勢で乗ることにより、利用者2に前記立ち姿勢を崩さないようにするバランス運動をさせる。本発明のトレーニング用具1は単数でも弾性変形するが、複数段重ねることにより、全体の変形が大きくかつ不規則となり、この積層したトレーニング用具1の上に乗る利用者2に適度なバランス運動をさせることができる。こうした立ち姿勢でするバランス運動は、従来公知のバランスボールではできない運動である。
更にトレーニング用具1を重ねて、図5に見られるように、最上段のトレーニング用具1の上に利用者2を座らせて、座った姿勢を崩さないようにするバランス運動をさせることができる。これは、従来公知のバランスボールによるバランス運動に類似する。しかし、本発明のトレーニング用具1は上面111及び下面112が平坦であるため、積層したトレーニング用具1全体は位置ずれせず、安全にバランス運動のみを利用者にさせることができる。ここで、あまり多くのトレーニング用具1を積層すると、全体としての弾性変形量が大きくなりすぎ、例えば利用者2が要介護者の場合に危険になる虞がある。そこで、こうした場合、図6に見られるように、補助台3の上にトレーニング用具1を積層して、必要な高さを確保するとよい。
また、本発明のトレーニング用具1は、積層するのではなく、図7に見られるように、水平に並べて歩行路4を形成し、この歩行路4上を利用者2に歩かせることで、動的なバランス運動を利用者2にさせることができる。これは、傷病者や要介護者のリハビリに適している。従来から、水平に並べて歩行路を形成するマット等が提案されているが、こうした従来のマットはおよそ平面視正方形で、直交方向にしか接続できない。これに対し、本発明のトレーニング用具1は、平面視円形であるから相互のトレーニング用具1の接続方向は自由で、任意の経路を有する歩行路4を形成できる利点がある。
このように、本発明のトレーニング用具1は、同時に複数使用することで、バランス運動やリハビリをさせることができる。これから、複数のトレーニング用具1を1組として取り扱うようにし、利用者2が適宜使用数を選択できるようにするとよい。本発明のトレーニング用具1は、図5から明らかなように、積層した状態で比較的小さな円柱状に収まるため、複数を1組として扱うようにしても、収納等に困ることはない。
本発明のトレーニング用具1は、利用者2に持たせることによるリハビリをさせることもできる。例えば、図8〜図11に見られるように、単体のトレーニング用具1の上面111及び下面112を挟むように周面113に沿って両手21,21でそれぞれ掴み、両手21,21同時又は片手21のみを掴み替えてトレーニング用具1を回すリハビリを利用者2にさせることができる。これは、両手21,21に掴んだトレーニング用具1を落下させないように周面113を掴ませて握力を鍛える運動と、こうして両手21,21に掴んだトレーニング用具1の回転を認識させるリハビリとの意味合いを有する。
このとき、樹脂製本体11に設けた持ち手部12の輪郭を形成する貫通孔121が、トレーニング用具1を回す量を把握する目印となる。例えば、図8に見られるように、貫通孔121を一番上に位置した状態から右手21をずらしてトレーニング用具1を右回転させると、図10に見られるように、貫通孔121が右に傾いていく。この貫通孔121の傾きを認識しながら再び貫通孔121が一番上に来れば、トレーニング用具1を1回転させたことが理解される。本例の場合、貫通孔121が周面113に倣った平面視円弧状、具体的には「ヘ」の字状であることから、トレーニング用具1の回転が微量であっても貫通孔121による持ち手部12の輪郭の見え方(貫通孔121の姿勢)が変化することで、トレーニング用具1の回転を把握しやしやすい(図8及び図10比較対照)。こうしたトレーニング用具1の回転は、特に要介護者のリハビリに適している。
このほか、本例では、貫通孔121に嵌め込んだ樹脂製ブロック131を取り外し、図12に見られるように手21に握って、握力を鍛えるリハビリを利用者2にさせることができる。この場合、樹脂製ブロック131は樹脂製本体11と同じ材料から構成され(図2参照)、十分な反発弾性を有しているものの、従来公知の握力を鍛える各種道具に比べれば、筋力を強度に鍛えることはできない。しかし、本発明のトレーニング用具1における樹脂製ブロック131は、筋力の低下を抑制して健康維持又は増進し、傷病者や要介護者が健康時に必要な握力を取り戻すための握力を鍛えるリハビリに必要十分な反発力を有する。このように、本発明のトレーニング用具1は、あくまで健常者の健康維持又は増進や、傷病者や要介護者のリハビリに適した道具である。
本発明のトレーニング用具の一例を表す斜視図である。 図1中A−A断面図である。 本発明のトレーニング用具の別例を表す斜視図である。 2段に重ねたトレーニング用具で利用者が立ち姿勢でするバランス運動を表す斜視図である。 5段に重ねたトレーニング用具に利用者が座ってするバランス運動を表す斜視図である。 補助台上に重ねたトレーニング用具に利用者が座ってするバランス運動を表す斜視図である。 水平に並べたトレーニング用具に沿って利用者が歩くバランス運動を表す斜視図である。 トレーニング用具を両手に持って回すリハビリの開始状態を表す正面図である。 トレーニング用具を両手に持って回すリハビリの開始状態を表す左側面図である。 トレーニング用具を両手に持って回すリハビリの途中状態を表す正面図である。 トレーニング用具を両手に持って回すリハビリの途中状態を表す左側面図である。 樹脂製ブロックを握って握力を鍛えるリハビリを表す斜視図である。
符号の説明
1 トレーニング用具
11 樹脂製本体
111 上面
112 下面
113 周面
12 持ち手部
121 貫通孔
122 窪み
131 貫通孔相当の樹脂製ブロック
132 窪み相当の樹脂製ブロック
14 樹脂被膜
2 利用者
21 手
3 補助台
4 歩行路

Claims (10)

  1. 弾性変形する樹脂製本体に持ち手部を形成してなり、樹脂製本体は平面視円形の上面及び下面、そして前記上面及び下面が挟む周面からなる扁平な円柱状で、持ち手部は上面及び下面の中心を除く位置に形成してなるトレーニング用具。
  2. 樹脂製本体は、上面、下面、周面及び持ち手部にわたる外表面すべてを樹脂被膜で覆ってなる請求項1記載のトレーニング用具。
  3. 持ち手部は、樹脂製本体の上面から下面に達するまでくり貫いた貫通孔からなる請求項1又は2いずれか記載のトレーニング用具。
  4. 貫通孔は、周面に倣った平面視円弧状である請求項3記載のトレーニング用具。
  5. 持ち手部は、樹脂製本体をくり貫いて得られる貫通孔相当の樹脂製ブロックを、該貫通孔ヘ着脱自在に嵌入してなる請求項3又は4いずれか記載のトレーニング用具。
  6. 樹脂製ブロックは、外表面すべてを樹脂被膜で覆ってなる請求項5記載のトレーニング用具。
  7. 持ち手部は、樹脂製本体の上面又は下面の一方又は両方から前記上面又は下面に対向する下面又は上面に達しない範囲でくり貫いた窪みからなる請求項1又は2いずれか記載のトレーニング用具。
  8. 窪みは、周面に倣った平面視円弧状である請求項7記載のトレーニング用具。
  9. 持ち手部は、樹脂製本体をくり貫いて得られる窪み相当の樹脂製ブロックを、該窪みヘ着脱自在に嵌入してなる請求項7又は8いずれか記載のトレーニング用具。
  10. 樹脂製ブロックは、外表面すべてを樹脂被膜で覆ってなる請求項9記載のトレーニング用具。
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