JP2007060554A - 色調整装置およびその方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 色調整を行う際に、明度間の調整領域が異なることに起因して彩度の急峻な変化が発生し、画像中に擬似輪郭が生じてしまう。
【解決手段】 各明度における調整領域CL1〜CL6を全て包含する凸立体を算出し、これを調整領域Cとして色調整を行う。これにより、明度間における彩度の急峻な変化を抑制し、画像中の擬似輪郭の発生を防止することができる。
【選択図】 図13

Description

本発明は色調整装置およびその方法に関し、特に調整対象である特定色を目標色へ変換することによって色調整を行う色調整装置およびその方法置に関する。
入力された画像に対し、グレイライン上をより好ましいグレイに変換するための色調整が要求される場合がある。このような色調整は、各明度におけるグレイライン上の色(特定色)を好ましいグレイライン上の色(目標色)に移動することで実現される。しかしながら、特定色のみを目標色に移動してしまうと、該特定色の周辺の色との階調性が悪化してしまうため、特定色の移動量に応じて周辺色も滑らかに移動する必要がある。
このような特定色の調整方法として例えば、特定色を包含する調整領域を設け、特定色を目標色に移動する際に、その移動にともなって調整領域内の色(周辺色)も移動する方法が提案されている。例えば特許文献1には、カラー画像を画像出力装置で出力する際に、肌色や空色などの記憶色に対して色調整を行う方法が開示されている。この方法によれば、記憶色の色調整は、明度・彩度・色相で表される色空間において各記憶色を囲む調整領域を設定し、予め設定した目標領域へ調整領域をまるごと移動することによって行われる。
特開平6-121159号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された技術を用いてグレイラインを目標のグレイラインに調整する場合においては、以下のような問題が発生する。
ここで、特定色と目標色、およびその調整領域が図20に示すような位置関係にあるときに、点G1をG'1に移動させるグレイライン調整を行った場合について考える。このとき、ある彩度C上の点列P2〜P6において、該グレイライン調整処理に伴う調整を受ける色(点P2,P4,P6)と、調整を受けない色(点P3,P5)とが明度によって交互に出現する。そのため、明度間における階調崩れが発生し、画像中で擬似輪郭として知覚されてしまう。
本発明は上述した問題を解決するためになされたものであり、色調整を行う際に、明度間における彩度の急峻な変化を抑制し、明度間の階調性の悪化を防止する色調整装置およびその方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための一手段として、本発明は以下の構成を備える。
すなわち、調整対象である特定色を目標色へ変換することによって色調整を行う色調整装置であって、所定の明度毎の前記特定色および前記目標色を含む調整パラメータを設定する明度別調整パラメータ設定手段と、前記明度別調整パラメータに基づいて明度毎の調整領域である明度別調整領域を算出する明度別調整領域算出手段と、前記明度別調整領域を包含する調整領域を算出する調整領域算出手段と、前記調整領域内の色を調整するための変換式を算出する変換式算出手段と、前記変換式に基づいて前記調整領域内の色を調整する色変換手段と、を有することを特徴とする。
以上の構成により本発明によれば、明度毎の調整領域を包含する新たな調整領域を設け、該調整領域を用いて色調整を行うことにより、明度間における彩度の急峻な変化を抑制し、明度間の階調性の悪化を防止することができる。
以下、添付の図面を参照して、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
●装置構成
図1は、本実施形態に係るハードウエア構成を示すブロック図である。同図において、1は色調整装置である。また101は、ユーザからの入力を受けるUI(ユーザ・インタフェース)部である。102は、入力された画像データにおけるグレイラインを明度毎に調整する明度別調整パラメータ取得部である。103は、明度毎の調整領域を算出する調整領域算出部である。104は、明度別調整領域を包含する調整領域を算出する調整領域算出部である。105は、調整領域内の色を変換する変換式を算出する変換式算出部である。106は、色調整を施す画像を入力する画像入力部である。107は、入力された画像のRGB値に対するCIELAB色空間Lab値を算出する知覚空間値算出部である。108は、調整パラメータ、調整領域、及び変換式をもとに色調整を行う色変換部である。109は、色調整された画像のLab値に対するRGB値を算出するデバイス値算出部である。110は、色調整後の画像を出力する画像出力部である。111は、明度毎の調整パラメータを保持する明度別調整パラメータ保持部である。112は、算出した変換式を保持する変換式保持部である。113は、調整領域を保持する調整領域保持部である114は、入力された画像を保持する画像保持部である。115は、演算途中の各データを一時的に保持するためのバッファメモリである。
●色調整処理
図2は、上述した構成からなる色調整装置1により実行される色調整処理の一例を示すフローチャートである。
まずステップS1において、明度別調整パラメータ取得部102は、ユーザによって設定された明度別調整パラメータを取得し、明度別調整パラメータ保持部111へ保存する。次にステップS2において、明度別調整領域算出部103は、ステップS1において取得した明度別調整パラメータをもとに明度別調整領域を算出する。次にステップS3において、調整領域算出部104は、ステップS1において取得した明度別調整パラメータ、及びステップS2において算出した明度別調整領域をもとに、全体としての調整領域を算出する。次にステップS4において、変換式算出部105は、調整領域内の色を変換する変換式を算出する。なお、上記ステップS1〜S4のそれぞれにおける具体的な処理内容については、後述する。
次にステップS5において、画像入力部106は、UI部101においてユーザによって設定された画像データを取得する。取得したRGB画像データは、図3に例示するような形式で画像保持部114へ格納する。図3において、変数iは水平方向の画素数を計数し、変数jは垂直方向の画素数を計数する。また、各画素には、左上から順に画素番号がふられており、最後の画素はNIである。つまり、このNIが画像の総画素数を表す。
次にステップS6において、知覚空間値算出部107は、ステップS5において取得した画像のRGB値に対するLab値を算出する。例えば、取得した画像がIEC61966-2-1で規定されるsRGB色空間で表現される場合には、以下のような手順でLab値を算出する。
まず、各画素値(R,G,B)を下式を用いてCIE三刺激値XYZに変換する。
┌ ┐ ┌ ┐┌ ┐
│X│ │0.4124 0.3576 0.1805││R│
│Y│=│0.126 0.7152 0.0722││G│
│Z│ │0.0193 0.1192 0.9505││B│
└ ┘ └ ┘└ ┘
次に、白色点を標準光源D65として、下式を用いてXYZ値をLab値に変換する。
Y/Yn>0.008856 の場合、
L* = 116(Y/Yn)1/3-16
Y/Yn≦0.008856 の場合、
L* = 903.29(Y/Yn)
a* = 500{f(X/Xn)-f(Y/Yn)}
b* = 200{f(Y/Yn)-f(Z/Zn)}
ここで、
X/Xn>0.008856 のとき
f(X/Xn) = (X/Xn)1/3
X/Xn≦0.008856 のとき
f(X/Xn) = 7.78(X/Xn)+16/116
Y/Yn>0.008856 のとき
f(Y/Yn) = (Y/Yn)1/3
Y/Yn≦0.008856 のとき
f(Y/Yn) = 7.78(Y/Yn)+16/116
Z/Zn>0.008856 のとき
f(Z/Zn) = (Z/Zn)1/3
Z/Zn≦0.008856 のとき
f(Z/Zn) = 7.78(Z/Zn)+16/116
尚、上式においてXn,Yn,Znは白色点のX,Y,Zの値であり、白色点がD65の場合には、Xn=95.05,Yn=100.0,Zn=108.91となる。
このように変換されたLab値は、例えば、図4に示すような1からNIまでのインデックスを持った1次元配列に格納する。尚、各配列要素はL,a,bの値の組からなるデータセットを有す。
次にステップS7において、色変換部108は、ステップS4において算出した調整領域の内側に位置する色を調整する。なお、色変換部108における具体的な処理内容については後述する。
次にステップS8において、デバイス値算出部109は、調整後のLab値に対するRGB値を算出する。なお、ここでの算出方法はステップS5の逆変換であるため、詳細な説明は省略する。そしてステップS9において、画像出力部110は、変換後のRGB画像を出力する。ここでの画像の保存形式は例えば、ステップS4において説明した図3に示す形式とする。
●明度別調整パラメータ取得処理
以下、上記ステップS1における明度別調整パラメータ取得部102の具体的な処理について説明する。
まず図5に、ユーザによる入力を受けるUI部101の表示例を示す。同図において、1002は、入力画像ファイルを設定する画像データ設定部、1003は、調整パラメータを設定する明度別調整パラメータ設定部である。この明度別調整パラメータ設定部1003は、特定色を設定する特定色設定部1004、目標色を設定する目標色設定部1005、及び各値を索引するためのインデックスからなる。また1006は、入力を終えたことを通知するOKボタンである。
以下、図6に示すフローチャートに従って、明度別調整パラメータ取得部102における具体的な処理について説明する。明度別調整パラメータ取得部102は、まずステップS101において、UI部1001のOKボタン1006が押されたか否かを判定する。OKボタン1006が押されていない場合はそのままユーザの入力を待つが、ユーザによってOKボタン1006が押された場合はステップS102へ進む。
そしてステップS102において、明度別調整パラメータ総数、つまり、明度別調整パラメータ設定部1003におけるインデックスが記述された列の最下行の値NPを取得し、バッファメモリ115へ保存する。そしてステップS103において、取得した明度別調整パラメータの数を計数するためのカウンタiに初期値1を代入し、初期化する。
次にステップS104において、ユーザによって入力された特定色のLab値Ls,as,bsを取得し、ステップS105において、ユーザによって入力された目標色のLab値Lt,at,btを取得する。そしてステップS106において、取得した特定色及び目標色を、明度別調整パラメータ保持部111に保存する。ここで調整パラメータは例えば、図7に示すような形式、すなわち、左から順に「インデックス」、「特定色」、及び「目標色」を格納する。なお、図7に示す「明度別中心点」及び「明度別領域半径」は、後段のステップS2において設定される。
そしてステップS107において、入力された全ての調整パラメータを明度別調整パラメータ保持部111に格納したか否かを判定する。この判定には、ステップS102において取得した明度別調整パラメータ総数NPを用い、カウンタiがNPであった場合、すなわち全ての明度別調整パラメータを取得していた場合には、処理を終了する。一方、ステップS107においてカウンタiがNPでなかった場合、すなわち全ての明度別調整パラメータを取得していなかった場合にはステップS108へ進み、カウンタiに1を加算してステップS104へ戻る。
●明度別調整領域算出処理
以下、上記ステップS2における明度別調整領域算出部103の具体的な処理について、図8のフローチャートを用いて説明する。
まずステップS201において、明度別調整領域算出部103は、ステップS1で取得した明度別調整パラメータ総数NPを取得する。そしてステップS202において、明度別調整領域を算出した数を計数するためのカウンタiに初期値1を代入し、初期化する。
そしてステップS203において、ステップS1において保存された特定色PsのLab値Ls,as,bsを明度別調整パラメータ保持部111より取得し、同様にステップS204において、目標色PtのLab値Lt,at,btを明度別調整パラメータ保持部111より取得する。そしてステップS205において、ステップS203,S204において取得した特定色と目標色を用いて、明度別調整領域CLの中心点PL(LL,aL,bL)を算出する。ここで、中心点座標LL,aL,bLは下式によって求められる。
aL=(as+at)/2
bL=(bs+bt)/2
次にステップS206において、ステップS204において取得した目標色、及びステップS205において算出した明度別中心点とを用いて、明度別中心点目標点間距離dLを算出する。この明度別中心点目標点間距離dLは、下式によって求められる。
dL={(aL-at)2+(bL-bt)2}1/2
次にステップS207において、ステップS206で算出した明度別中心点目標点間距離dLと明度別調整領域決定係数kLを乗算して、明度別調整領域の半径を示す明度別領域半径rLを算出する。なお、明度別調整領域決定係数kLとしては、1以上の値を設定する。
次にステップS208において、ステップS205で算出した明度別中心点PLを、明度別調整パラメータ保持部111における「明度別中心点」の列(図7参照)に保存する。そしてステップS209において、ステップS207で算出した明度別領域半径rLを、調整パラメータ保持部111における「明度別領域半径」の列(図7参照)に保存する。
そしてステップS210において、カウンタiを参照することによって全ての明度別調整パラメータを設定したか否かを判定する。カウンタiがNPと等しい場合、すなわち全ての明度別調整パラメータの設定が終了している場合には処理を終了する。一方、カウンタiがNP未満だった場合、すなわち全ての明度別調整パラメータの設定が終了していない場合にはステップS211へ進み、カウンタiに1を加算してステップS605に戻る。
以上、説明した処理によって図9に示すように、明度別調整領域CLにおける明度別中心点PL、及び明度別領域半径rLが算出される。
●調整領域算出処理
以下、上記ステップS3における調整領域算出部104の具体的な処理について、図10のフローチャートを用いて説明する。
まずステップS301において、調整領域算出部104は、ステップS1で取得した明度別調整パラメータ総数NPを取得する。そしてステップS302において、明度別調整パラメータを取得した数を計数するためのカウンタiに初期値1を代入し、初期化する。
次にステップS303において、ステップS2で設定された明度別調整パラメータを、明度別調整パラメータ保持部111より取得する。そしてステップS304において、カウンタiを参照することによって全ての明度別調整パラメータを取得したか否かを判定する。カウンタiがNP未満だった場合、すなわち全ての明度別調整パラメータを取得していない場合にはステップS305へ進み、カウンタiに1を加算してステップS303に戻る。一方、カウンタiがNPと等しい場合、すなわち全ての明度別調整パラメータを取得した場合にはステップS306へ進む。
ステップS306では、ステップS303で取得した明度別中心点PLi(LLi,aLi,bLi)(但し、1≦i≦NP,i∈N)を用いて、中心点P0(L0,a0,b0)の色度座標を算出する。ここで、中心点P0のa0,b0は以下の式(1)によって求められる。尚、中心点P0の明度L0は、任意とする。
Figure 2007060554
次にステップS307において、ステップS303で取得した明度別中心点PLiと明度別領域半径rLi、及びステップS306で算出した中心点P0とを用いて、調整領域半径r0を算出する。
具体的にはまず、各明度別調整領域について調整領域中心点からの最遠点との距離rOiを、下式(2)によって求める。
rOi={(a0-aLi)2+(b0-bLi)2}1/2+rLi ・・・(2)
ここで図11に、CIELAB色空間の色度平面におけるPO,PLi,rOi,rLiの関係を示す。同図によれば、ある明度Liにおいて、その明度別調整領域CLiの外側に、調整領域中心点P0が存在する例が示されている。
そして次に、調整領域半径rOを、下式(3)によって求める。尚、式(3)におけるmax()は、()内に与えられた要素の中から最大値を返す関数である。すなわち式(3)によれば、各明度におけるr0iのうち、最大のものが調整領域半径rOとして抽出される。
rO=max(rO1,rO2,・・・,rONp) ・・・(3)
次にステップS308において、ステップS306で算出した調整領域中心点P0を、調整領域保持部113に保存する。そしてステップS309において、ステップS307で算出した調整領域半径r0を、調整領域保持部113における領域半径の列に保存する。ここで図12に、調整領域中心点P0、及び調整領域半径r0の保存形式の例を示す。
以上、説明した処理によって例えば図13に示すように、CIELAB色空間上において、明度毎の調整領域CLi(CL1〜CL6)を包含する立体として、新たな調整領域Cが設けられる。
●変換式算出処理
以下、上記ステップS4における変換式算出部105の具体的な処理について、図14のフローチャート、および図15の模式図を用いて説明する。
まずステップS401において、変換式算出部105は、明度別調整パラメータ総数NPを取得する。そしてステップS402において、処理を施した明度別調整パラメータの数を計数するためのカウンタiに1を代入し、初期化する。
次に、ステップS403,S404においてそれぞれ、特定色Ps,目標色Ptを取得する。そしてステップS405において、入力色P(Lp,ap,bp)を取得する。ここで、入力点Pは、後述するステップS6、すなわち色変換部108における処理において調整領域内と判定された点を表す。
次にステップS406,S407においてそれぞれ、ステップS3で算出した調整領域中心点P0,調整領域半径r0を取得する。
そしてステップS408において、ステップS401で取得した特定点Psと任意の入力点Pとを結ぶ直線l1を算出する。次にステップS409において、ステップS408で算出した直線l1と調整領域の円Cとの交点PC(LC,aC,bC)を算出する。尚、直線l1と円Cの2つの交点のうち、特定点Psを挟んで入力点P側の交点を、PCとする。
次にステップS410において、ステップS409で算出した交点PCとステップS404で取得した目標点Ptとを結ぶ直線l2を算出する。そしてステップS411において、入力点Pの調整後の点P'を算出する変換式を算出する。この変換式は、以下に示す点P'の位置ベクトルの算出式(4)として、記述できる。
Figure 2007060554
そしてステップS412において、ステップS411で算出した変換式を、変換式保持部112に保存する。
そしてステップS413において、全ての明度別調整パラメータについて変換式を算出したか否かを判定する。カウンタiがNPと等しい場合、すなわち全ての明度別調整パラメータについて変換式を算出していた場合には処理を終了する。一方、カウンタiがNP未満だった場合、すなわち全ての明度別調整パラメータについて変換式を算出していない場合にはステップS414へ進み、カウンタiに1を加算してステップS403に戻る。
以上、説明した処理によって、図15に示す調整領域内の任意の入力点Pは、直線l2上の2点Ptと点PCとの間を、以下の比に内分する点P'に写像される。
Figure 2007060554
したがって調整領域内の点は、重複することなく一意の点に写像される。このように本実施形態によれば、式(4)に示す変換式によって、調整領域内の色の相対的な位置関係を維持した色調整を行うことができる。
●色変換処理
以下、上記ステップS7における色変換部108の具体的な処理について、図16のフローチャートを用いて説明する。
まずステップS701において、色変換部108は、ステップS3で算出した調整領域を取得する。そしてステップS702において、ステップS4で変換式保持部112に保存された変換式を取得し、ステップS703において、画像データの画素数NIを取得する。そしてステップS704において、処理した画素を計数するカウンタiに1を代入し、初期化する。
次にステップS705において、ステップS6で変換されたLabデータのi番目のLab値を取得する。以下、該Lab値の点を入力点P(Lp,ap,bp)と記す。次にステップS706において、入力点Pが位置する領域を判別するため、入力点Pと調整領域中心点P0との距離dpを算出する。
そしてステップS707において、ステップS701で取得した調整領域半径r0とステップS705で算出した距離dpとを比較することによって、入力点Pが調整領域内に存在するか否か判定する。dp≦r0であった場合、すなわち入力点Pが調整領域内に存在する場合にはステップS708へ進むが、dp>r0であった場合、すなわち入力点Pが調整領域内に存在しない場合にはステップS709へ進む。
ステップS708では、ステップS702で算出した変換式を用いて、変換後の入力点P'(L',a',b')を算出する。なお、入力点Pの明度LPと等しい調整パラメータが存在しない場合には、入力点を挟む調整パラメータから線形補間によって明度LPにおける調整パラメータを算出する。
そしてステップS709において、変換後の入力点P'のLab値を保存する。ここでの保存形式は、上述した図4の形式に従う。
次にステップS710において、カウンタiを参照することによって全画素について変換を行ったか否か判定する。カウンタiがNIと等しい場合、すなわち全画素について変換が終了している場合には処理を終了する。一方、カウンタiがNI未満だった場合、すなわち全画素について変換が終了していない場合にはステップS711へ進み、カウンタiに1を加算してステップS705に戻る。
以上説明したように本実施形態によれば、カラー画像の色信号値を異なる色信号値に変換する色調整処理を行う際に、例えば図13に示すようにCIELAB色空間上において、明度毎の調整領域CLiを全て包含する新たな調整領域Cを設ける。そして、該調整領域Cに内接するように、各明度の調整領域を再設定して色調整を行うことにより、明度間の調整領域が異なることに起因する彩度の急峻な変化を抑制し、階調性の悪化を防止することができる。したがって、色調整後に画像中に擬似輪郭が発生してしまうことを抑制することができる。
例えば、上述した従来例で図20に示したようなグレイライン調整に対して本実施形態を適用すると、図17に示すようにその調整領域が各明度の調整領域を包含するように設定される。したがって、ある彩度C上の点列P2〜P6について、その全てがグレイライン調整処理に伴う調整を受けるため、階調性が維持される。
なお、本実施形態において設定される調整領域としては、上述したような円筒形に限らず、凸立体であればよい。図18に、上記図20に示したグレイライン調整を、凸立体の調整領域によって実現した例を示すが、図17に示した例と同様に階調性が維持されることが分かる。なお、調整領域としての凸立体を、例えば図19に示すように、体積が最小となるように設定してもよい。
<変形例>
上記実施形態においては、CIELAB色空間上で調整領域を算出する例を示したが、これはXYZ色空間、あるいはCIELUV色空間であってもよい。また、Bradford-Hunt 96S/C、CIECAM97、CIECAM97s、CIECAM02、ZLABのようなカラーアピアランスを考慮した色空間を用いてもよい。
また、上記実施形態においては、明度別の調整領域の形状として円を用いる例を示したが、この調整領域の形状としては、特定色及び目標色を包含しているのであれば、六角形や八角形等の多角形、楕円や自由閉曲線等、どのような領域であってもよい。
また、上記実施形態においては、調整領域内の点の変換式として式(4)を用いる例を示したが、調整領域内の階調を滑らかに保持し、且つ変換前後の点の相対的な位置関係を維持する関数であれば、スプライン曲線や自由曲線など、どのような関数を用いてもよい。
また、上記実施形態における知覚空間値算出部107、及びデバイス値算出部109においては、入力画像がsRGB色空間で表現されたRGB画像であるとしたが、これは、画像入出力機器における色信号空間で表現されたデバイスRGB画像であってもよい。その場合には、規格化された変換式の代わりにデバイスRGB値とLab値との色空間変換テーブルを用いてプリズム補間や四面体補間などの補間方法によって変換値を算出すればよい。
また、上記実施形態におけるUI部101では、UI1001のように特定色、目標色、及び調整領域決定係数の各値をユーザに入力させる例を示したが、本発明のUIはこの例に限定されない。例えば、入力画像の色空間をLab色空間に3次元的に表示し、マウスやトラックボール、トラックパッドなどのポインティングデバイスを用いて該色空間上で特定色、及び目標色を指定するようにしてもよい。
<他の実施形態>
本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラム若しくは記憶媒体(記録媒体)等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
尚、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラム(実施形態では図に示すフローチャートに対応したプログラム)を、システムあるいは装置に直接あるいは遠隔から供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータが該供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であっても良い。
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD-ROM、CD-R、CD-RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD-ROM,DVD-R)などがある。
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続し、該ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
また、本発明のプログラムを暗号化してCD-ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせ、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
本発明に係る一実施形態における色調整装置の構成を示すブロック図である。 本実施形態における色調整処理を示すフローチャートである。 画像データにおける画素値の配列の一例を示す図である。 1次元配列に格納したLab値の例を示す図である。 入力画像データ及び明度別調整パラメータを入力するUI例を示す図である。 明度別調整パラメータ取得処理を示すフローチャートである。 明度別調整パラメータの保存形式の一例を示す図である。 明度別調整領域算出処理を示すフローチャートである。 本実施形態における明度別調整領域及び各点の一例を示す図である。 調整領域領域算出処理を示すフローチャートである。 本実施形態における調整領域の算出方法を示す図である。 調整領域の保存形式の一例を示す図である。 本実施形態における明度別調整領域と調整領域の関係を示す図である。 変換式算出処理を示すフローチャートである。 本実施形態における変換式の算出方法を示す図である。 色変換処理を示すフローチャートである。 本実施形態において各明度別調整領域を包含する調整領域の例を示す図である。 本実施形態において各明度別調整領域を包含する調整領域の例を示す図である。 本実施形態において各明度別調整領域を包含する調整領域の例を示す図である。 従来のグレイライン調整に伴って明度間の階調性が悪化する例を示す図である。

Claims (14)

  1. 調整対象である特定色を目標色へ変換することによって色調整を行う色調整装置であって、
    所定の明度毎の前記特定色および前記目標色を含む調整パラメータを設定する明度別調整パラメータ設定手段と、
    前記明度別調整パラメータに基づいて明度毎の調整領域である明度別調整領域を算出する明度別調整領域算出手段と、
    前記明度別調整領域を包含する調整領域を算出する調整領域算出手段と、
    前記調整領域内の色を調整するための変換式を算出する変換式算出手段と、
    前記変換式に基づいて前記調整領域内の色を調整する色変換手段と、
    を有することを特徴とする色調整装置。
  2. 前記明度別調整領域算出手段は、明度毎の前記特定色および前記目標色を含む閉領域として前記明度別調整領域を算出することを特徴とする請求項1記載の色調整装置。
  3. 前記調整領域算出手段は、全ての明度における前記明度別調整領域を包含する凸立体として前記調整領域を算出することを特徴とする請求項1または2記載の色調整装置。
  4. 前記調整領域算出手段は、全ての明度における前記明度別調整領域を包含する円柱として前記調整領域を算出することを特徴とする請求項3記載の色調整装置。
  5. 前記変換式算出手段は、線形変換式を算出することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の色調整装置。
  6. 前記特定色は、グレイライン上の色であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の色調整装置。
  7. 調整対象である特定色を目標色へ変換することによって色調整を行う色調整方法であって、
    所定の明度毎の前記特定色および前記目標色を含む調整パラメータを設定する明度別調整パラメータ設定ステップと、
    前記明度別調整パラメータに基づいて明度毎の調整領域である明度別調整領域を算出する明度別調整領域算出ステップと、
    前記明度別調整領域を包含する調整領域を算出する調整領域算出ステップと、
    前記調整領域内の色を調整するための変換式を算出する変換式算出ステップと、
    前記変換式に基づいて前記調整領域内の色を調整する色変換ステップと、
    を有することを特徴とする色調整方法。
  8. 前記明度別調整領域算出ステップにおいては、明度毎の前記特定色および前記目標色を含む閉領域として前記明度別調整領域を算出することを特徴とする請求項7記載の色調整方法。
  9. 前記調整領域算出ステップにおいては、全ての明度における前記明度別調整領域を包含する凸立体として前記調整領域を算出することを特徴とする請求項7または8記載の色調整方法。
  10. 前記調整領域算出ステップにおいては、全ての明度における前記明度別調整領域を包含する円柱として前記調整領域を算出することを特徴とする請求項9記載の色調整方法。
  11. 前記変換式算出手段は、線形変換式を算出することを特徴とする請求項7乃至10のいずれかに記載の色調整方法。
  12. 前記特定色は、グレイライン上の色であることを特徴とする請求項7乃至11のいずれかに記載の色調整方法。
  13. コンピュータを制御することによって、該コンピュータを請求項1乃至請求項6の何れかに記載された色変換装置として動作させることを特徴とするプログラム。
  14. 請求項13に記載されたプログラムが記録されたことを特徴とするコンピュータ可読の記録媒体。
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