JP2007059204A - 接続スリーブ - Google Patents

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Abstract

【課題】接続作業の簡略化を図る。
【解決手段】筒状のスリーブ本体70に設けられた挿着孔70aに導電性接着剤72が充填されている。導電性接着剤は金属同士を接着する接着剤であってペースト状をなす。スリーブ本体の各端面はカバー体74によって覆われている。導電性接着剤の引張剪断強度が規定値以上であるエポキシ系あるいはアクリル系接着剤が使用される。この接着剤は速乾性が好ましいが、20〜30分経過による硬化によって、所定の引張剪断強度となる接着剤であればよい。この低圧用接続スリーブ80を使用するときは、一方のカバー体を外して電線の芯線を挿着孔に挿着し、同じように反対側の挿着孔より芯線を挿着する。挿着することで導電性接着剤は芯線の外表面と挿着孔との隙間を間断なく満たされる。挿着後所定時間経過すると、この導電性接着剤が硬化して仕様通りの引張剪断強度が得られる。所定時間経過後に低圧用接続スリーブを含めて絶縁テープによるテーピング処理を行う。
【選択図】 図1

Description

この発明は電線同士を接続するための接続スリーブに関する。詳しくは、スリーブ本体に設けられた電線の挿着孔内に導電性接着剤を充填させておくことで、圧着工具を使用することなく電線を接続できるようにしたものである。
架空電線、例えば架空配電線同士を接続するために、周知の接続スリーブが使用される。接続スリーブは架空配電線同士を始めとして、その引き込み線との間などで使用されている。
図10は各配電線12A、12Bが高圧配電線であるときの接続例であって、電柱などの支持物10によって、架空配電線12A,12Bが支持される。架空配電線12Aと12Bとはそれぞれより引き出されたジャンパ線(縁線)14A、14Bが接続スリーブ50によって接続される。
架空配電線12A、12Bが高圧配電線などであるときには、図10のように支持物10の先端部に取り付け固定された腕金16に引留金具18が取り付けられ、この引留金具18に固定された高圧耐張がいし(2連)20,22にそれぞれの架空配電線12A、12Bが固定される。そしてそのそれぞれより引き出されたジャンパ線14A、14B同士が接続スリーブ(例えば直線接続スリーブ)50によって接続されることになる。
架空配電線が低圧配電線であるときにも、家屋まで引き込むまでに接続スリーブ(低圧用接続スリーブ)が使用される。図11はその一例を示すもので、支持物24に装架された腕金26に低圧配電線28が支持され、この低圧配電線28よりの引き込み線30が引き込みがい管32によって下段の腕金34に取り付けられた端子箱36まで引き出される。
腕金34には低圧引き込み線38を支持するがいし40が取り付けられ、がいし36側のジャンパ線41Aと、低圧引き込み線38側のジャンパ線41Bとが低圧用接続スリーブ52によって相互に接続される。
家屋側にあっても屋内外の電線が低圧用接続スリーブによって接続される。図12はその一例を示すもので、家屋の軒下42の造営材(垂木など)44に低圧引き込み線38が取り付け固定されると共に、低圧引き込み線38側より分岐したジャンパ線46Aと屋内配管48側のジャンパ線46Bとが低圧用接続スリーブ54によって接続される。
図10〜図12のような電線接続個所において使用される接続スリーブは、真鍮や銅などの導電性のよい金属管が使用される。接続スリーブの太さや長さは接続する電線の種類によって異なるが、特に、図11や図12のように低圧配電個所や低圧引き込み個所(以下低圧配電個所と総称する)において使用されている低圧用接続スリーブ52,54としては、その外径が5〜8mm、長さが4〜5cm程度で、同一の構造をなすスリーブ本体が使用されている。
図13は特に低圧配電個所に使用される低圧用接続スリーブ52(54)の一例を示す。同図は直線スリーブの例であって、電線41A,41Bの芯線60A、60Bに合わせた内径52aを有する。その長さのほぼ中間位置にくびれ部52bが設けられ、芯線60A,60Bの挿入長を規制できるようになっている。
芯線60A,60Bをくびれ部52bまで挿入した状態で、圧着工具を使用して例えば矢印の個所(複数個所)を圧着して固定する。この圧着作業によって電線41Aと41Bが低圧用接続スリーブ52によって接続(連結)される。圧着後に低圧用接続スリーブ52を含めて絶縁テープによるテーピング処理が行われる。なお、圧着処理によって電線を接続するものとして特許文献1や特許文献2などが知られている。
特開平11−260432号公報 特開2001−16731号公報
ところで、特許文献1あるいは特許文献2や図11〜図13に示すように、低圧用などの接続スリーブ52を使用して電線同士を連結する場合には、接続スリーブを圧着する工程がある。この圧着は圧着工具を使用するが、圧着作業が柱上で行われるものであるから、その作業性が悪く、連結作業時の隘路となっている。
そこで、この発明はこのような従来の課題を解決したものであって、引っ張り強度(引張剪断強度)を差ほど要求されない個所などにおける接続スリーブの作業性を改善できる接続スリーブを提案するものである。
上述の課題を解決するため、請求項1に記載したこの発明に係る低圧用接続スリーブは、
スリーブ本体の両端に設けられた電線接続用の一対の挿着孔と、
これら挿着孔内に充填された導電性接着剤と、
上記挿着孔を覆うカバー体とで構成されたことを特徴とする。
この発明では、その基本構成は従来の低圧用接続スリーブと同じであって、スリーブ本体は筒状をなし、その中間部にはくびれ部が設けられている。この発明に係る接続スリーブ(スリーブ本体)の内径は、従来よりも多少余裕を持たせてある。電線の芯線に対して、1〜2mm程度大きな内径となされる。
スリーブ本体に設けられた挿着孔には導電性接着剤が充填されている。導電性接着剤は金属同士を接着する接着剤が使用される。この導電性接着剤はペースト状(ゲル状)をなす半固体である。導電性接着剤は空気と反応したり、塵埃が入り込まないようにするため、スリーブ本体の各端面はカバー体によって覆われている。
導電性接着剤としては、その引張剪断強度が規定値(例えば50Kg/cm2)以上であるエポキシ系あるいはアクリル系接着剤が使用される。この規定値は低圧用接続スリーブの使用個所によって相違するが、低圧配電個所に適用する場合には充分な強度と言える。導電性接着剤は速乾性が好ましいが、20〜30分経過による硬化によって、上述した引張剪断強度となるような導電性接着剤であれば、実用上充分利用可能な導電性接着剤と言える。
カバー体は着脱自在であって、この低圧用接続スリーブを使用するときは、一方のカバー体を外して電線の芯線を挿着孔に圧入する。同じように反対側の挿着孔より芯線を圧入する。圧入することで導電性接着剤は芯線の外表面と挿着孔との隙間を間断なく満たす。絶縁被覆体を剥離した芯線はより線であるので、導電性接着剤との接触面積が大きくなる。挿着後所定時間経過すると、この導電性接着剤が硬化して仕様通り(規格値通り)の引張剪断強度が得られるので、接続スリーブを介して2本の電線を連結できる。
所定時間経過後に低圧用接続スリーブを含めて絶縁テープによるテーピング処理を行う。テーピング処理は雨水や塵埃などがスリーブ本体内に浸入しないようにするためで、このテーピング処理によって引張剪断強度の経年劣化が改善される。このテーピング処理によって低圧用接続スリーブを使用した電線の連結作業が終了する。したがって圧着工具などを全く使用しないで、しかも短時間に電線連結作業を終えることができる。所定時間経過前にテーピング処理を行うことも可能である。
なお、挿着孔内には隙間なく導電性接着剤が充填されているので、芯線を圧入すると導電性接着剤の一部がはみ出し、はみ出した導電性接着剤の一部は絶縁被覆体の端面とスリーブ本体の端面との間にも入り込むので、この入り込んだ導電性接着剤によっても多少の接着強度が得られる。
芯線を圧入する前にこの芯線の外表面に同じ導電性接着剤を塗布しておけば、より強靱な接着強度を得ることができる。
また、その外表面に絶縁体を被覆したスリーブ本体を使用する。この場合絶縁体の両端には、スリーブ本体の端面より所定長突出した被覆部が設けられる。被覆部の内径はスリーブ本体の外径、つまり、電線の外径にほぼ等しくなされている。その結果、電線の芯線をスリーブ本体の挿着孔内に挿着することで、電線は接続スリーブ本体と電気的および機械的に連結されると共に、電線の絶縁被覆体は絶縁体の被覆部内に嵌着される。スリーブ本体内の導電性接着剤の一部が被覆部の端面側まで漏出するので、被覆部を介した雨水等の染み込みを防止できる。したがって絶縁テープの被覆は必ずしも必要ない。
この発明は、スリーブ本体の挿着孔内に導電性接着剤を充填させた接続スリーブであるので、導電性接着剤によって挿着孔内に圧入された電線の芯線を導電性を保ったままスリーブ本体に強固に接着できる。その引張剪断強度は50Kg/cm2以上確保できるので、特に大きな引張剪断強度を要求されない電線同士を連結する個所(低圧配電線個所)に適用して極めて好適である。連結作業は電線を圧入するだけであるから、圧着工具などを使用して連結作業を行う場合よりもその連結作業性が大幅に改善される。
続いて、この発明に係る接続スリーブを低圧配電線個所に適用した実施例について、図面を参照して詳細に説明する。
図1はこの発明を低圧配電個所に使用される接続スリーブ(低圧用接続スリーブ)に適用した場合の一例を示す。低圧用接続スリーブは連結すべき電線の太さや、使用個所によってその大きさや長さが相違する。低圧用接続スリーブは直線スリーブである。
図1に示す低圧用接続スリーブ80はスリーブ本体70を有する。スリーブ本体70は銅Cuや真鍮などの導電性の高い金属筒状体であって、挿着孔70aを有する。
低圧用接続スリーブ70の長さLaや太さDaおよび挿着孔70aの内径Dbは連結すべき電線の芯線径によって若干相違する。この例では挿着孔70aの内径Dbは芯線径Dc(図2参照)よりも僅かに径大となされている。その裕度は大凡2.0〜3.0mmである。この裕度は後述するように導電性接着剤を、芯線60A、60Bの外表面と挿着孔内面との間に介在させるためであるので、その裕度は通常よりも僅かに大きくなるように選定されている。
スリーブ本体70のほぼ中央部にはくびれ部70bが形成されている。この例では、その上下より押圧することによって形成された一対の凸部が、くびれ部70bとして機能する。くびれ部70bは電線60A,60Bのスリーブ本体70への挿着長Lbを規制するためのものである。くびれ部70bによって、一対の挿着孔70a、70aが設けられたことになる。
挿着孔70a内には導電性接着剤72が充填されている。導電性接着剤72は挿着孔70a内を完全に満たすように充填されているものとする。外気との接触による劣化を防止するためである。流状の導電性接着剤72はペースト状(ゲル状)をなすエポキシ系かアクリル系の接着剤に導電剤を混入させたもので、その引張剪断強度は既定値以上が要求される。
既定値とは、低圧用接続スリーブ80の使用個所によって予め定められた値である。上述したように低圧配電線個所におけるジャンパ線同士を連結する場合には、引張剪断強度として50Kg/cm2以上であることが規定されている。したがって、この引張剪断強度以上の導電性接着剤が使用される。
このような引張剪断強度を有する導電性接着剤としては、銀ペーストを使用した一液型導電性接着剤が好適である。この一液型導電性接着剤としては、例えば商品名がムロマックボンドK−72−1LV、K−72−1−HV、K−72−1、P−1032など(何れもムロマチテクノス株式会社製)を使用することができる。これらは何れも比抵抗が小さく、その引張剪断強度は130Kg/cm2以上であり、硬化に要する時間も30分以下である。特に製品名「P−1032」の導電性接着剤は速乾型(速硬化型)であり、その比抵抗は、2×10-4、引張剪断強度も180Kg/cm2であるので、上述した導電性接着剤として好適である。
挿着孔70a内に充填されるペースト状の導電性接着剤72は空気と接触することで接着剤が多少劣化することも考えられるので、スリーブ本体70の両端にはカバー体74(74a、74b)によって封止され、気密性が保持される。カバー体74は着脱自在となるように構成された柔軟な樹脂製である。このカバー体74によって内部に充填された導電性接着剤72の漏出を防止すると共に、経時および経年劣化を防止する。
図1は使用する前の低圧用接続スリーブ80の断面例であり、これを実際の低圧配電個所において使用する場合を図2以下を参照して説明する。まず、ジャンパ線41Aの先端部の絶縁被覆体42Aを剥離して芯線60Aを所定長Lc(=Lb)だけ露出させる。挿着孔70aの内径Dbは芯線60Aの外径Dcよりも僅かに大きいので、芯線60Aを挿着孔70a内に差し込むと、図3に示すように芯線60Aの外表面と挿着孔70aとの隙間(空間)は導電性接着剤72によって完全に満たされる。
同様に、他方のカバー体74bを外し、他方のジャンパ線41Bの芯線60Bが挿着孔70a内に差し込まれる(図4参照)。差し込まれた芯線60Bの外表面と挿着孔70aとの隙間もまた、導電性接着剤72によって完全に満たされる。
ここで、カバー体74aを外してから芯線60Aを差し込むまでの間に、導電性接着剤72は外気に触れるので、そのときから導電性接着剤72は硬化を開始する。したがってカバー体74aを外してから所定時間が経過することによって挿着孔70a内の導電性接着剤72は完全に硬化し、芯線60A、60B換言すればジャンパ線41A、41Bはこの導電性接着剤72を介してスリーブ本体70と機械的および電気的に連結される。これによって充分な引張剪断強度をもって、ジャンパ線41Aと41Bとは接続スリーブ80に連結されたことになる。
芯線60A、60Bを挿着孔70aに差し込むとき、内部の導電性接着剤72の一部が挿着孔70a外に漏出し、漏出した導電性接着剤72は僅かでも絶縁被覆体42A、42Bの端面とスリーブ本体70の端面との間を満たすことになるから、この絶縁被覆体42A、42Bの各端面とスリーブ本体70の端面との間に介在した導電性接着剤72によっても引張剪断力を得ることができる。これによってより強固にジャンパ線41A,41B同士を連結できる。
ジャンパ線41A、41Bの差し込み作業(挿着作業)が終わって所定時間経過後(導電性接着剤72の完全硬化後)に、接続スリーブ80と各ジャンパ線41A,41Bの端部を含むように絶縁テープ76が巻かれる。ジャンパ線41A,41Bの端面から挿着孔70a内部に漏水するのを防止するためである。芯線を圧入する前にこの芯線の外表面に同じ導電性接着剤を塗布しておけば、より強靱な接着強度を得ることができる。
図6は電線の接着強度を強めるさらなる改良例である。この例では、挿着孔70aの内面に凹条をなす複数の溝78を、この例では等間隔に設けた例である。このように複数の溝78を設けることによって、挿着孔70aに対する導電性接着剤72の接触面積が増加する。これによって、結果的に芯線60A,60Bと接続スリーブ80との引張剪断強度が増加することになる。図示した溝78の個数や、溝78の形状などは一例に過ぎない。
図7も図6と同様な変形例である。この例は、溝の代わりに複数の尖塔型の突起部79を等間隔に複数個配列形成した場合である。この場合でも図6と同様に挿着孔70aに対する導電性接着剤72の接触面積が増加するため、接続スリーブ80に対するジャンパ線41A,41Bの引張剪断強度が高まる。図示した突起部79の個数、その形状などは一例に過ぎない。
図8はこの発明の他の実施例を示す。この例でも接続スリーブ80はスリーブ本体70を有し、その構造、太さ、長さ、材質などは実施例1の場合と同様である。
この例では、図8に示すようにスリーブ本体70自体の外表面には所定の厚みを有する絶縁体100が被覆されて、一体化されている。絶縁体100は、内部のスリーブ本体70よりも長く、スリーブ本体70より突出した両端面は電線の被覆部102(102a、102b)として機能する。
被覆部102の内径は、電線の外径と同じである。したがって、被覆部102はスリーブ本体70の外径と同じ内径となっている。被覆部102の内径は、使用する電線の外径によって定まるもので、したがって被覆部102の内径は、スリーブ本体70の外径と異なる場合もある。
被覆部102の突出長Lcは漏水を防止できる程度の長さであって、例えば図5に示す絶縁テープ76による券回長Ldとほぼ同じ長さに選定されている。この例では、2〜5cmの突出長Lcに選ばれる。この絶縁体100は、比較的軟質で、多少の柔軟性を有する樹脂(塩化ビニル樹脂やポリプロピレン樹脂など)によって成形されたものである。
スリーブ本体70の内部には上述したと同じ導電性接着剤72が充填されており、スリーブ本体70の各端面には導電性接着剤72の漏出と外気に触れるのを防止するために封止膜104(104a、104b)が固着されている。封止膜104は比較的容易に破ることができるようにその厚み(0.1〜0.5mm)などが選定されている。
また、被覆部102の各端面を覆うようにカバー体74(74a、74b)が装着されている。カバー体74は被覆部102の内面などに塵埃等が付着しないようにするためである。
さて、図8のように構成された絶縁体付き接続スリーブ80を使用するに当たっては、図1に示す絶縁体なしの接続スリーブ80と同様に、例えば一方のカバー体74aを外し、ジャンパ線41Aの芯線60Aを、挿着孔70a内に差し込む。このとき封止膜104aがあるが、芯線60Aによって容易に破ることができるので、そのまま芯線60Aをその先端がくびれ部70bに当接するまで差し込む。そうすると、ジャンパ線41Aの絶縁被覆体42Aが被覆部102aの内面を覆うように挿着されるので、芯線60Aと挿着孔70aとの間は導電性接着剤72によって満たされると共に、絶縁被覆体42Aが被覆部102aの内面に密着した状態で固定される。
同様に、他方のカバー体74bを外し、ジャンパ線41Bの芯線60Bを、挿着孔70aに差し込む。封止膜104bを破ってそのまま芯線60Aをその先端がくびれ部70bに当接するまで差し込む。こうすることで、ジャンパ線41Bの絶縁被覆体42Bが被覆部102bの内面を覆うように挿着されるので、芯線60Bと挿着孔70aとの間は導電性接着剤72によって満たされると共に、絶縁被覆体42Bが被覆部102bの内面に密着した状態で固定される。
このように導電性接着剤72を充填した接続スリーブ80を介してジャンパ線41A,41Bを接続することで、ジャンパ線41A,41B同士は接続スリーブ80によって電気的および機械的に連結されたことになる。
この一連の処理中に、挿着孔70a内の導電性接着剤72は外気と接触するため、導電性接着剤72は硬化が始まり、所定時間(使用する導電性接着剤によっても相違するが、5〜30分)が経過すると、導電性接着剤72が完全に硬化する。これによって所定の引張剪断強度を得ることができる。
また、スリーブ本体70には絶縁体100が被覆され、そして被覆部102a、102bによって絶縁被覆体42A、42Bの一部がカバーされた状態でジャンパ線41Aと41Bとが連結されることになるから、図5に示すような絶縁テープ76による被覆処理を行ったのと同等の硬化が得られる。したがって図5のような被覆処理を割愛できる。
上述した各実施例では、接続スリーブ80の適用個所として特に低圧配電系のジャンパ線接続について説明したが、充分な引張剪断強度が得られる導電性接着剤であるならば、高圧配電系でのジャンパ線接続や、荷重のかかる個所における電線同士の接続にもこの発明に係る接続スリーブを適用できることは容易に理解できる。
この実施例においても、図6および図7の構成を適用できることは言うまでもない。
この発明は、低圧配電個所や低圧引き込み個所におけるジャンパ線同士の連結用スリーブとして利用できる。
この発明に係る低圧用接続スリーブの一例を示す要部断面図である。 この発明に係る低圧用接続スリーブを使用して電線を連結するときの連結工程図(その1)である。 この発明に係る低圧用接続スリーブを使用して電線を連結するときの連結工程図(その2)である。 この発明に係る低圧用接続スリーブを使用して電線を連結するときの連結工程図(その3)である。 この発明に係る低圧用接続スリーブを使用して電線を連結するときの連結工程図(その4)である。 この発明に係る接続スリーブの他の例を示す要部側面図である(その1)。 この発明に係る接続スリーブの他の例を示す要部側面図である(その2)。 この発明に係る低圧用接続スリーブの他の例を示す要部断面図である。 その使用状態の断面図である。 配電線同士の連結状態を説明するための図である。 低圧引き込み線の連結状態を説明するための図である。 家屋電線との連結状態を説明するための図である。 低圧用接続スリーブの使用状態における断面図である。
符号の説明
38・・・引き込み線
41A,41B・・・ジャンパ線
42A,42B・・・絶縁被覆体
50,52,54・・・接続スリーブ
60A,60B・・・芯線
80・・・接続スリーブ(低圧用接続スリーブ)
70・・・スリーブ本体
70a・・・挿着孔
70b・・・くびれ部
72・・・導電性接着剤
74a、74b・・・カバー体
100・・・絶縁体
102a、102b・・・被覆部
104a、104b・・・封止膜

Claims (7)

  1. スリーブ本体の両端に設けられた電線接続用の一対の挿着孔と、
    これら挿着孔内に充填された導電性接着剤と、
    上記挿着孔を覆うカバー体とで
    構成されたことを特徴とする接続スリーブ。
  2. 上記導電性接着剤は、常温で硬化すると共に、所定の引張剪断強度を有する一液型導電性接着剤である
    ことを特徴とする請求項1記載の接続スリーブ。
  3. 上記挿着孔の内径は、上記電線の外表面との間に上記接着剤の層が介在できるように、上記電線の外径よりも僅かに径大となされた
    ことを特徴とする請求項1記載の接続スリーブ。
  4. 上記接着剤の内部には、上記電線との接触面積拡張用の溝又は突起が設けられた
    ことを特徴とする請求項1記載の接続スリーブ。
  5. 上記電線は、低圧配電線、低圧引き込み線に用いられる縁線である
    ことを特徴とする請求項1記載の接続スリーブ。
  6. 上記スリーブ本体の外表面が絶縁体によって被覆された
    ことを特徴とする請求項1記載の接続スリーブ。
  7. 上記絶縁体の両端は、上記電線の被覆絶縁部の外径と同径となされた、上記スリーブ本体より突出した被覆部となされると共に、
    これら被覆部内には上記挿着孔を閉塞する封止膜が設けられた
    ことを特徴とする請求項6記載の接続スリーブ。
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