JP2007059100A - エレクトロルミネッセンス装置及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 色再現範囲を拡張したエレクトロルミネッセンス装置及びその製造方法を提供する。
【解決手段】 赤色の波長領域に対応する光を発光する赤色用EL素子3Rと、緑色の波長領域に対応する光を発光する緑色用EL素子3Gと、青色の波長領域に対応する光を発光する第1青色用EL素子3Bを、支持棒2の軸心Cから見て断面円環状となるように、支持棒2の径方向外側に順次積層した。そして、各色用EL素子3R,3G,3Bに対し、独立した駆動信号を供給可能にする各色用電源装置Gr,Gg,Gb1を接続して各色用EL素子3R,3G,3Bの発光輝度を階調し、各色用EL素子3R,3G,3Bの発光した光からなる合成光Lを、支持棒2の径方向外側に向かって出射するようにした。
【選択図】 図1
【解決手段】 赤色の波長領域に対応する光を発光する赤色用EL素子3Rと、緑色の波長領域に対応する光を発光する緑色用EL素子3Gと、青色の波長領域に対応する光を発光する第1青色用EL素子3Bを、支持棒2の軸心Cから見て断面円環状となるように、支持棒2の径方向外側に順次積層した。そして、各色用EL素子3R,3G,3Bに対し、独立した駆動信号を供給可能にする各色用電源装置Gr,Gg,Gb1を接続して各色用EL素子3R,3G,3Bの発光輝度を階調し、各色用EL素子3R,3G,3Bの発光した光からなる合成光Lを、支持棒2の径方向外側に向かって出射するようにした。
【選択図】 図1
Description
本発明は、エレクトロルミネッセンス装置及びその製造方法に関する。
従来、棒状の発光装置には、ガラス管内に封入された希ガス等の放電現象を利用する蛍光灯やネオン管等が知られている。しかし、これら放電現象を利用した発光装置は、その小型化や低消費電力化が困難であるといった問題を有していた。そこで、近年では、小型化と低消費電力化の双方を解決可能にする棒状の発光装置として、棒状部材の外周面にエレクトロルミネッセンス(以下単に、「EL」という。)素子を有した棒状のエレクトロルミネッセンス装置(以下単に、「EL装置」という。)が注目されている。
こうした棒状EL装置の製造方法には、可撓性のシート基板上に、第1電極(陽極)、有機層、第2電極(陰極)を順次積層して、そのシート基板を支持棒に巻付ける巻付け法や、棒状の陰極に、順次有機層、陽極、封止層を蒸着する蒸着法が知られている(例えば、特許文献1及び特許文献2)。
特開平11−265785号公報
特開2005−108643号公報
しかしながら、上記する棒状のEL装置では、支持棒あるいは棒状陰極の外周面の有する発光層が一層で構成されるため、EL装置からの光の色が、その一層の発光層に相対する波長領域で限定されるようになる。その結果、EL装置からの光の色再現範囲を乏しくして、棒状に形成したEL装置の利用範囲を制約する問題があった。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、その目的は、色再現範囲を拡張したエレクトロルミネッセンス装置及びその製造方法を提供することである。
本発明のエレクトロルミネッセンス装置(以下単に、「EL装置」という。)は、光を透過する一対の電極層と前記一対の電極層の間に設けられた発光層とからなる発光体を備えたEL装置において、異なる色に対応した波長領域の光を出射する複数の前記発光体を、前記発光体の中心軸線から見て径方向に積層した。
本発明のEL装置によれば、異なる色に対応した波長領域の光を出射する発光体を複数積層した分だけ、EL装置の色再現範囲を拡張することができる。
このEL装置において、前記発光体は、赤色に対応した波長領域の光を出射する赤色発光体と、緑色に対応した波長領域の光を出射する緑色発光体と、青色に対応した波長領域の光を出射する青色発光体を備えるようにしてもよい。
このEL装置において、前記発光体は、赤色に対応した波長領域の光を出射する赤色発光体と、緑色に対応した波長領域の光を出射する緑色発光体と、青色に対応した波長領域の光を出射する青色発光体を備えるようにしてもよい。
このEL装置によれば、光の3原色である赤色、緑色、青色の発光によって、色再現範囲を拡張することができる。
このEL装置において、前記発光体は、出射する光の波長領域毎に異なる層数で積層されるようにしてもよい。
このEL装置において、前記発光体は、出射する光の波長領域毎に異なる層数で積層されるようにしてもよい。
このEL装置によれば、発光体の層数が波長領域毎に異なるため、EL装置の出射する光の輝度や発光寿命等の選択幅を拡張することができる。例えば、発光輝度の低い発光体
の層数を増加することによって、EL装置の色再現範囲を拡張することができ、発光寿命の短い発光体の層数を増加することによって、EL装置を長寿命化することができる。
の層数を増加することによって、EL装置の色再現範囲を拡張することができ、発光寿命の短い発光体の層数を増加することによって、EL装置を長寿命化することができる。
このEL装置において、前記発光体は、前記中心軸線から見て、断面環状に積層されてもよい。
このEL装置によれば、出射する光の色再現範囲を、径方向に対して等方的に拡張することができる。
このEL装置によれば、出射する光の色再現範囲を、径方向に対して等方的に拡張することができる。
このEL装置において、前記発光体は、前記中心軸線から見て、断面渦巻状に積層されてもよい。
このEL装置によれば、径方向に積層された発光体を、渦巻状に曲折した1つあるいは複数の発光体によって構成することができ、EL装置を構成する発光体の部材点数を削減することができる。
このEL装置によれば、径方向に積層された発光体を、渦巻状に曲折した1つあるいは複数の発光体によって構成することができ、EL装置を構成する発光体の部材点数を削減することができる。
このEL装置において、前記発光体に印加する電圧を前記発光体の色毎に制御する制御手段を備えてもよい。
このEL装置によれば、発光体に印加する電圧を色毎に変更することができ、EL装置の調光範囲を、より確実に拡張することができる。
このEL装置によれば、発光体に印加する電圧を色毎に変更することができ、EL装置の調光範囲を、より確実に拡張することができる。
このEL装置において、前記発光体に印加する電圧を前記発光体の層毎に制御する制御手段を備えてもよい。
このEL装置によれば、印加する電圧を発光体の層毎に変更することができ、EL装置の色再現範囲を、さらに拡張することができる。
このEL装置において、前記一対の電極層の間に正孔輸送層を設けて、発光層への正孔輸送効率を向上させるようにしてもよい。
このEL装置によれば、印加する電圧を発光体の層毎に変更することができ、EL装置の色再現範囲を、さらに拡張することができる。
このEL装置において、前記一対の電極層の間に正孔輸送層を設けて、発光層への正孔輸送効率を向上させるようにしてもよい。
本発明のEL装置の製造方法は、光を透過する一対の電極層と前記一対の電極層の間に設けられた発光層とからなる発光体を備えたEL装置の製造方法において、光を透過する複数のシート基板上に、異なる色に対応した波長領域の光を出射する前記発光体を形成し、複数の前記シート基板を支持棒の外側面に巻き付けて、複数の前記発光体を前記支持棒の径方向に積層するようにした。
本発明のEL装置の製造方法によれば、支持棒に巻き付けた発光体の巻き数分だけ、EL装置の色再現範囲を拡張することができる。従って、支持棒に巻き付ける発光体の巻き数を調整するだけで、所望の色再現範囲を有したEL装置を製造することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図7に従って説明する。図1に示すように、エレクトロルミネッセンス装置(以下単に、「EL装置」という。)1は、円柱状に形成された絶縁材料からなる支持棒2を有している。支持棒2は、各種ガラス材料等の無機材料、あるいはポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリプロピレン、ポリメチルメタクリレート等の樹脂材料によって形成された棒部材であって、その内径が約5mm、長さが約200mmで形成されているが、このサイズに限られるものではない。
支持棒2の外側面(外周面2a)には、図1及び図2に示すように、支持棒2の軸心C側から順に、赤色発光体としての赤色用エレクトロルミネッセンス素子(赤色用EL素子)3R、緑色発光体としての緑色用エレクトロルミネッセンス素子(緑色用エレクトロルミネッセンス素子(緑色用EL素子)3G、青色発光体としての第1青色用エレクトロルミネッセンス素子(第1青色用EL素子)3B及び第2青色用エレクトロルミネッセンス
素子(第2青色用EL素子)4Bが形成されている。
素子(第2青色用EL素子)4Bが形成されている。
赤色用EL素子3R、緑色用EL素子3G、第1青色用EL素子3B及び第2青色用EL素子4Bは、それぞれ軸心Cを中心軸線とする断面管状に形成されて、支持棒2の径方向外側に向かって順次積層されている。これら各色用EL素子3R、3G、3B、4Bには、それぞれ前記軸心C側から順に、陰極層11、発光層12、正孔輸送層13、陽極層14及びシート基板15が備えられている。
各陰極層11は、それぞれ前記軸心Cを中心とした環状に形成される透明電極であって、軸心C方向に沿う支持棒2の全幅にわたり積層されている。各陰極層11は、それぞれ同じ陰極層形成材料であるIZO(Indium−Zinc−Oxide)によって形成されているが、これに限らず、対応する発光層12との間のエネルギー障壁を低くするように、その発光層12との接触面で仕事関数を小さくする光透過性の導電性材料であればよい。例えば、陰極層11は、前記発光層12との接触面に貴金属の超薄膜(膜厚が5〜15nm程度のAu、Ag、Pd等の貴金属膜)を有した2層構造の透明電極であってもよい。
各陰極層11には、それぞれ制御手段を構成する赤色用電源装置Gr、緑色用電源装置Gg、第1青色用電源装置Gb1及び第2青色用電源装置Gb2の一端が電気的に接続されて、EL装置1を駆動するための駆動信号が、対応する各色用電源装置Gr,Gg,Gb1,Gb2から供給されるようになっている。
そして、各色用電源装置Gr,Gg,Gb1,Gb2からの駆動信号が対応する陰極層11に供給されると、各色用電源装置Gr,Gg,Gb1,Gb2からの駆動信号に対応した電子が、それぞれ対応する発光層12に注入される。尚、本実施形態における各色用電源装置Gr,Gg,Gb1,Gb2は、それぞれ対応する前記陰極層11に対して、独立した駆動信号を供給するようになっている。
各発光層12は、それぞれ前記軸心Cを中心とした環状に形成される有機層であって、対応する前記陰極層11の外周面11aの全体にわたり積層されている。各発光層12は、それぞれ発光する光の波長領域が光の三原色に対応するように構成されている。
すなわち、赤色用EL素子3Rには、発光波長領域が赤色に対応する赤色用発光層12Rが備えられて、緑色用EL素子3Gには、発光波長領域が緑色に対応する緑色用発光層12Gが備えられて、第1青色用EL素子3B及び第2青色用EL素子4Bには、発光波長領域が青色に対応する青色用発光層12Bが備えられている。
各色用発光層12R,12G,12Bを構成する発光層材料には、公知の高分子系発光層材料を1種又は2種以上を組み合わせて利用することができる。高分子系発光層材料としては、例えば、ポリパラフェニレンビニレン誘導体、ポリパラフェニレン誘導体、ポリシラン誘導体、ポリアセチレン誘導体、ポリチオフェン誘導体、ポリビニルカルバゾール、ポリフルオレン誘導体、ポリフルオレノン誘導体、ポリキノキサリン誘導体、ポリビニレンスチレン誘導体、及びそれらの共重合体、トリフェニルアミンやエチレンジアミン等を分子核とした各種デンドリマー等を利用することができる。尚、本実施形態では、赤色用発光層12Rにポリ(3−メトキシ6−(3−エチルヘキシル)パラフェニレンビニレン)を用い、緑色用発光層12Gにジオクチルフルオレンとベンゾチアジアゾールの交互共重合体を用い、青色用発光層12Bにポリジオクチルフルオレンを用いている。
そして、各色用発光層12R,12G,12Bは、対応する陰極層11からの電子と陽極層14(正孔輸送層13)からの正孔の再結合によってエキシトン(励起子)を生成し
、エキシトンが基底状態に戻るときのエネルギー放出によって、各色の波長領域に対応する蛍光あるいは燐光を発するようになっている。
、エキシトンが基底状態に戻るときのエネルギー放出によって、各色の波長領域に対応する蛍光あるいは燐光を発するようになっている。
尚、本実施形態のEL装置1では、各色用発光層材料の電気的特性のために、青色用発光層12Bの発光輝度の半減期が、赤色用発光層12R及び緑色用発光層12Gの半減期に比べて短くなっている、すなわち青色用発光層12Bの発光寿命が短くなっている。
各正孔輸送層13は、それぞれ前記軸心Cを中心とした環状に形成される有機層であって、対応する前記発光層12の外周面12aの全体にわたり積層されている。各正孔輸送層13は、それぞれ同じ正孔輸送層材料であるポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)(以下単に、「PEDOT」という。)によって形成されているが、これに限らず、公知の高分子系正孔輸送層材料を1種又は2種以上を組み合わせて利用することもできる。
高分子系正孔輸送層材料としては、上記低分子構造を一部に含む(主鎖あるいは側鎖にする)高分子化合物、あるいはポリアニリン、ポリチオフェンビニレン、ポリチオフェン、α−ナフチルフェニルジアミン、「PEDOT」とポリスチレンスルホン酸との混合物(Baytron P、バイエル社商標)、トリフェニルアミンやエチレンジアミン等を分子核とした各種デンドリマー等を利用することができる。
そして、各正孔輸送層13は、それぞれ対応する陽極層14から注入される正孔を、対応する発光層12に輸送するようになっている。
各陽極層14は、それぞれ前記軸心Cを中心とした環状に形成される透明電極であって、対応する正孔輸送層13の外周面13aの全体にわたり積層されている。各陽極層14は、それぞれ同じ陽極層形成材料であるITO(Indium−Tin−Oxide)によって形成されているが、これに限らず、対応する正孔輸送層13との接触面で、その仕事関数を大きくする光透過性の導電性材料であればよい。
各陽極層14は、それぞれ前記軸心Cを中心とした環状に形成される透明電極であって、対応する正孔輸送層13の外周面13aの全体にわたり積層されている。各陽極層14は、それぞれ同じ陽極層形成材料であるITO(Indium−Tin−Oxide)によって形成されているが、これに限らず、対応する正孔輸送層13との接触面で、その仕事関数を大きくする光透過性の導電性材料であればよい。
各陽極層14は、対応する各色用電源装置Gr,Gg,Gb1,Gb2の他端が電気的に接続されて、EL装置1を駆動するための駆動信号が、対応する各色用電源装置Gr,Gg,Gb1,Gb2から供給されるようになっている。
そして、各色用電源装置Gr,Gg,Gb1,Gb2からの駆動信号が対応する各陽極層14に供給されると、各色用電源装置Gr,Gg、Gb1,Gb2からの駆動電源に対応した正孔が、それぞれ対応する正孔輸送層13(発光層12)に注入される。
各シート基板15は、それぞれ対応する前記陽極層14の外周面14aの全体にわたって配設されたガスバリヤ性を有する光透過性の可撓性シートであって、対応する前記発光層12や前記正孔輸送層13、に対して、径方向外側からの水分や酸素等の侵入を遮断するようになっている。
支持棒2の上下方向両端面2b,2cには、図1及び図2の2点鎖線で示すように、各色用EL素子3R,3G,3B,4Bの上下方向両端面を覆う封止層16が形成されている。封止層16は、ガスバリヤ性を有した樹脂によって形成されて、各発光層12や正孔輸送層13に対して、両端面2b,2c側からの水分や酸素等の浸入を遮断するようになっている。
そして、赤色用電源装置Gr、緑色用電源装置Gg、及び第1青色用電源装置Gb1(第2青色用電源装置Gb2)を駆動して、対応する陽極層14と陰極層11との間に各駆動信号に応じた電圧を印加する。すると、各陰極層11からの電子と各陽極層14からの
正孔が対応する発光層12に移動して、各色用発光層12R,12G,12Bが、各色の波長領域に対応する光を、各駆動信号に応じた輝度階調で発光する。
正孔が対応する発光層12に移動して、各色用発光層12R,12G,12Bが、各色の波長領域に対応する光を、各駆動信号に応じた輝度階調で発光する。
各色用発光層12R,12G,12Bが発光すると、EL装置1は、各色用EL素子3R,3G,3B(4B)からの光を合成して、支持棒2の径方向外側に等方的に出射する。すなわち、EL装置1は、赤色用EL素子3Rからの波長領域に対応した赤色の光と、緑色用EL素子3Gからの波長領域に対応した緑色の光と、第1青色用EL素子3B(第2青色用EL素子4B)からの波長領域に対応した青色の光を合成して、各色の輝度階調に対応した有色の光(合成光L:図2参照)として等方的に出射する。
従って、EL装置1は、各色用電源装置Gr,Gg,Gb1(Gb2)による各色の輝度階調によって、フルカラーの合成光Lを出射することができる。
尚、この際、第1青色用EL素子3Bと第2青色用EL素子4Bを同時に併用する、あるいは第1青色用EL素子3Bと第2青色用EL素子4Bを交互に使用することによって、第1青色用EL素子3Bと第2青色用EL素子4Bの長寿命化、すなわちEL装置1の長寿命化を図ることができる。
尚、この際、第1青色用EL素子3Bと第2青色用EL素子4Bを同時に併用する、あるいは第1青色用EL素子3Bと第2青色用EL素子4Bを交互に使用することによって、第1青色用EL素子3Bと第2青色用EL素子4Bの長寿命化、すなわちEL装置1の長寿命化を図ることができる。
次に、上記するEL装置1の製造方法について、図3〜図7に従って説明する。
まず、図3に示すように、軸心Cを回転軸にして支持棒2を回転し、回転する前記支持棒2に向かって前記陰極層材料(IZO)を蒸着あるいはスパッタする。そして、支持棒2の外周面2aの全体にわたる陰極層11を形成する。
まず、図3に示すように、軸心Cを回転軸にして支持棒2を回転し、回転する前記支持棒2に向かって前記陰極層材料(IZO)を蒸着あるいはスパッタする。そして、支持棒2の外周面2aの全体にわたる陰極層11を形成する。
支持棒2に陰極層11を形成すると、図4に示すように、平面板状に配置したシート基板15の上下両側面(図1における内周面及び外周面)に、それぞれ陽極形成材料(ITO)と陰極形成材料(IZO)を蒸着成膜あるいはスパッタ成膜する。そして、シート基板15の上下両側面に、それぞれ陽極層14と陰極層11を形成する。
陰極層11及び陽極層14を形成すると、図5に示すように、陽極層14の上面14b(外周面14aと相対向する面)に、前記正孔輸送層材料の「PEDOT」を水系溶媒(例えば、水、メタノール等の低級アルコール、エトキシエタノール等のセロソルブ系溶媒等)に溶解させた液状体を塗布する。そして、塗布した液状体を乾燥して、陽極層14の上面14bの全体に、均一な膜厚の正孔輸送層13を形成する。
正孔輸送層13を形成すると、正孔輸送層13の上面13b(外周面13aと相対向する面)に、前記赤色用発光層材料を有機溶媒に溶解させた液状体を塗布して乾燥し、正孔輸送層13の上面13bの全体に、均一な膜厚の発光層12(赤色用発光層12R)を形成する。
発光層12(赤色用発光層12R)を形成すると、図6に示すように、支持棒2とシート基板15を窒素等の不活性ガスの雰囲気下に載置して、支持棒2(陰極層11の外周面11a)をシート基板15(発光層12の上面12s)に押圧しながら矢印方向に回転させる。そして、陰極層11の外周面11aの全体にわたり、シート基板15(発光層12R)を巻き付けて、陰極層11の前記外周面11aを発光層12の上面12sに貼り合せる。これによって、支持棒2の外周面2a全体に、赤色用EL素子3Rを形成する。
赤色用EL素子3Rを形成すると、以後同様に、陰極層11、緑色用発光層12G(あるいは青色用発光層12B)、正孔輸送層13及び陽極層14を有したシート基板15を支持棒2に巻き付けて、赤色用EL素子3Rの外周に、順次緑色用EL素子3G及び第1青色用EL素子3Bを形成する。
続いて、図7に示すように陽極層14、正孔輸送層13及び青色用発光層12Bを有したシート基板15を支持棒2に巻き付けて、第1青色用EL素子3Bの外周に第2青色用EL素子4Bを形成する。
各色用EL素子3R,3G,3B,4Bを形成すると、シート基板15の貼り合わされた支持棒2の両端面2b,2cに、ガスバリヤ性を有した熱硬化性樹脂を塗布し、塗布した熱硬化性樹脂を所定の温度下で硬化して封止層16を形成する。これによって、色再現範囲を拡張したEL装置1を製造することができる。
次に、上記のように構成した本実施形態の効果を以下に記載する。
(1)上記実施形態によれば、赤色の波長領域に対応する光を発光する赤色用EL素子3Rと、緑色の波長領域に対応する光を発光する緑色用EL素子3Gと、青色の波長領域に対応する光を発光する第1青色用EL素子3Bを、支持棒2の軸心Cから見て断面円環状となるように、支持棒2の径方向外側に順次積層した。そして、各色用EL素子3R,3G,3Bからの合成光Lを、支持棒2の径方向外側に向かって出射するようにした。
(1)上記実施形態によれば、赤色の波長領域に対応する光を発光する赤色用EL素子3Rと、緑色の波長領域に対応する光を発光する緑色用EL素子3Gと、青色の波長領域に対応する光を発光する第1青色用EL素子3Bを、支持棒2の軸心Cから見て断面円環状となるように、支持棒2の径方向外側に順次積層した。そして、各色用EL素子3R,3G,3Bからの合成光Lを、支持棒2の径方向外側に向かって出射するようにした。
従って、円環状に形成した各色用EL素子3R,3G,3Bを積層する分だけ、EL装置1からの合成光Lの色再現範囲を、支持棒2の径方向外側に等方的に拡大することができる。
(2)上記実施形態によれば、各色用EL素子3R,3G,3Bに対して、独立した駆動信号を供給可能にする各色用電源装置Gr,Gg,Gb1を接続した。そして、各色用電源装置Gr,Gg,Gb1から供給する各駆動信号によって、各色用EL素子3R,3G,3Bの発光輝度を階調するようにした。
従って、各色用電源装置Gr,Gg,Gb1の輝度階調によって、EL装置1の出射する合成光Lに、フルカラーの色再現性を付与することができる。
(3)上記実施形態によれば、第1青色用EL素子3Bの外側に第2青色用EL素子4Bを積層するようにした。従って、第1青色用EL素子3Bと第2青色用EL素子4Bを同時に併用する、あるいは第1青色用EL素子3Bと第2青色用EL素子4Bを交互に使用することによって、EL装置1の長寿命化を図ることができる。
(3)上記実施形態によれば、第1青色用EL素子3Bの外側に第2青色用EL素子4Bを積層するようにした。従って、第1青色用EL素子3Bと第2青色用EL素子4Bを同時に併用する、あるいは第1青色用EL素子3Bと第2青色用EL素子4Bを交互に使用することによって、EL装置1の長寿命化を図ることができる。
(4)上記実施形態によれば、シート基板15に陰極層11、発光層12、正孔輸送層13及び陽極層14を成膜し、そのシート基板15を支持棒2に巻き付けることによって、径方向に積層された各色用EL素子3R,3G,3B,4Bを形成するようにした。
従って、支持棒2に巻き付けるシート基板15の巻き数を調整することによって、発光層12の層数を容易に調整することができる。その結果、EL装置1の色再現範囲の拡張や長寿命化を容易にすることができる。
尚、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、径方向に積層した発光体を、円環状に積層された赤色用EL素子3R、緑色用EL素子3G、第1青色用EL素子3B及び第2青色用EL素子4Bに具体化した。これに限らず、例えば図8に示すように、径方向に積層した発光体を、渦巻状に巻付けられた各色用EL素子3R,3G,3B,4Bによって構成するようにしてもよい。これによれば、1つのシート基板15によって、径方向に積層された複数の発光体を構成することができ、EL装置1の部材点数を削減することができる。
・上記実施形態では、異なる色に対応した波長領域の光を、光の三原色(赤色、緑色及び青色)に対応した波長領域の光に具体化した。これに限らず、異なる色に対応した波長領域の光を、例えば色の3原色(シアン、マゼンタ及びイエロ)に対応した波長領域の光に
具体化してもよく、さらには、異なる色に対応した波長領域の光を、赤色、緑色、青色、シアン、マゼンタ、イエロに対応した6色の光に具体化してもよい。
・上記実施形態では、2層の青色用EL素子を連続して積層する構成にしたが、これに限らず、2層の青色用EL素子を分割して積層する構成にしてもよい。あるいは、複数層の赤色用EL素子3Rあるいは緑色用EL素子3Gを、それぞれ連続あるいは分割して積層する構成にしてもよい。この際、発光寿命の短いEL素子(本実施形態では青色用EL素子)や発光輝度の低いEL素子を、他色のEL素子よりも多く積層することが好ましい。・上記実施形態では、発光層材料を公知の高分子系発光層材料で構成したが、これに限らず、公知の低分子系発光層材料を利用することができる。低分子系発光層材料としては、例えば、シクロペンタジエン誘導体、テトラフェニルブタジエン誘導体、トリフェニルアミン誘導体、オキサジアゾール誘導体、ジスチリルベンゼン誘導体、チオフェン環化合物、ピリジン環化合物、ペリノン誘導体、ペリレン誘導体、クマリン誘導体物、アルミキノリノール錯体、ベンゾキノリノールベリリウム錯体、ベンゾオキサゾール亜鉛錯体、ベンゾチアゾール亜鉛錯体、アゾメチル亜鉛錯体、ポルフィリン亜鉛錯体、ユーロピウム錯体等の金属錯体等を利用することができる。
・上記実施形態では、正孔輸送層材料を公知の高分子系正孔輸送層材料で構成したが、これに限らず、公知の低分子系正孔輸送層材料を利用することができができる。低分子の正孔輸送層材料としては、例えば、ベンジジン誘導体、トリフェニルメタン誘導体、フェニレンジアミン誘導体、スチリルアミン誘導体、ヒドラゾン誘導体、ピラゾリン誘導体、カルバゾール誘導体、ポルフィリン化合物等を利用することができる。
・上記実施形態では、支持棒2を略円柱状に具体化したが、これに限らず、例えば支持棒2の断面が楕円形状や矩形状であってもよい。
・上記実施形態では、シート基板15に塗布成膜した発光層12及び正孔輸送層13を支持棒2に巻き付ける構成にした。これに限らず、例えば陰極層11を有した支持棒2を、発光層材料を含む液状体に浸漬して引き出し、陰極層11上に形成した液状膜を乾燥することにより発光層12を形成してもよい。さらには、発光層12を有した支持棒2を、正孔輸送層材料を含む液状体に浸漬して引き出し、発光層12上に形成した液状膜を乾燥することにより正孔輸送層13を形成してもよい。この構成によれば、支持棒2の周方向で連続する発光層12及び正孔輸送層13を形成することができる。
・上記実施形態では、発光層12及び正孔輸送層13を液相プロセスによって成膜する構成にしたが、これに限らず、これら発光層12及び正孔輸送層13を蒸着成膜等の気相プロセスによって形成する構成にしてもよい。この構成によれば、支持棒2の周方向で連続する発光層12及び正孔輸送層13を形成することができる。
・上記実施形態では、発光体としてのEL素子を4層だけ積層する構成にしたが、これに限らず、2層であってもよく4層以上であってもよい。
・上記実施形態では、各色用EL素子3R,3G,3B,4Bの陰極層11、発光層12、正孔輸送層13、及び陽極層14を、支持棒2の外周面2a側から順に、陰極層11、発光層12、正孔輸送層13、及び陽極層14の順序で構成するようにした。これに限らず、例えば支持棒2の外周面2a側から順に、陽極層14、正孔輸送層13、発光層12及び陰極層11の順序で構成するようにしてもよい。
・上記実施形態では、各色用EL素子に、それぞれ発光層12を一層のみ形成する構成にした。これに限らず、例えば少なくともいずれか1つのEL素子が、対応する発光層12と電荷発生層からなるユニットを複数積層した、いわゆるマルチフォトン構造であってもよい。
・上記実施形態では、シート基板15に形成した陽極層14に、対応する正孔輸送層13を積層する構成にした。これに限らず、例えば正孔輸送層13を省略する構成してもよく、あるいは陽極層14と正孔輸送層13との間に、対応する発光層12への正孔の注入効率を高めるための正孔注入層を形成する構成にしてもよい。
・上記実施形態では、シート基板15上に形成した正孔輸送層13に、対応する発光層12を積層する構成にした。これに限らず、例えば正孔輸送層13と発光層12との間に、
電子の移動を抑制する電子障壁層を形成する構成にしてもよい。
・上記実施形態では、陰極層11に、対応する発光層12を積層する構成にした。これに限らず、例えば陰極層11と発光層12との間に、陰極層11から注入された電子を発光層12まで輸送する電子輸送層を形成する構成にしてもよい。あるいは、発光層12と対応する前記電子輸送層との間に、正孔の移動を抑制する正孔障壁層を形成する構成にしてもよい。
・上記実施形態では、径方向に積層した発光体を、円環状に積層された赤色用EL素子3R、緑色用EL素子3G、第1青色用EL素子3B及び第2青色用EL素子4Bに具体化した。これに限らず、例えば図8に示すように、径方向に積層した発光体を、渦巻状に巻付けられた各色用EL素子3R,3G,3B,4Bによって構成するようにしてもよい。これによれば、1つのシート基板15によって、径方向に積層された複数の発光体を構成することができ、EL装置1の部材点数を削減することができる。
・上記実施形態では、異なる色に対応した波長領域の光を、光の三原色(赤色、緑色及び青色)に対応した波長領域の光に具体化した。これに限らず、異なる色に対応した波長領域の光を、例えば色の3原色(シアン、マゼンタ及びイエロ)に対応した波長領域の光に
具体化してもよく、さらには、異なる色に対応した波長領域の光を、赤色、緑色、青色、シアン、マゼンタ、イエロに対応した6色の光に具体化してもよい。
・上記実施形態では、2層の青色用EL素子を連続して積層する構成にしたが、これに限らず、2層の青色用EL素子を分割して積層する構成にしてもよい。あるいは、複数層の赤色用EL素子3Rあるいは緑色用EL素子3Gを、それぞれ連続あるいは分割して積層する構成にしてもよい。この際、発光寿命の短いEL素子(本実施形態では青色用EL素子)や発光輝度の低いEL素子を、他色のEL素子よりも多く積層することが好ましい。・上記実施形態では、発光層材料を公知の高分子系発光層材料で構成したが、これに限らず、公知の低分子系発光層材料を利用することができる。低分子系発光層材料としては、例えば、シクロペンタジエン誘導体、テトラフェニルブタジエン誘導体、トリフェニルアミン誘導体、オキサジアゾール誘導体、ジスチリルベンゼン誘導体、チオフェン環化合物、ピリジン環化合物、ペリノン誘導体、ペリレン誘導体、クマリン誘導体物、アルミキノリノール錯体、ベンゾキノリノールベリリウム錯体、ベンゾオキサゾール亜鉛錯体、ベンゾチアゾール亜鉛錯体、アゾメチル亜鉛錯体、ポルフィリン亜鉛錯体、ユーロピウム錯体等の金属錯体等を利用することができる。
・上記実施形態では、正孔輸送層材料を公知の高分子系正孔輸送層材料で構成したが、これに限らず、公知の低分子系正孔輸送層材料を利用することができができる。低分子の正孔輸送層材料としては、例えば、ベンジジン誘導体、トリフェニルメタン誘導体、フェニレンジアミン誘導体、スチリルアミン誘導体、ヒドラゾン誘導体、ピラゾリン誘導体、カルバゾール誘導体、ポルフィリン化合物等を利用することができる。
・上記実施形態では、支持棒2を略円柱状に具体化したが、これに限らず、例えば支持棒2の断面が楕円形状や矩形状であってもよい。
・上記実施形態では、シート基板15に塗布成膜した発光層12及び正孔輸送層13を支持棒2に巻き付ける構成にした。これに限らず、例えば陰極層11を有した支持棒2を、発光層材料を含む液状体に浸漬して引き出し、陰極層11上に形成した液状膜を乾燥することにより発光層12を形成してもよい。さらには、発光層12を有した支持棒2を、正孔輸送層材料を含む液状体に浸漬して引き出し、発光層12上に形成した液状膜を乾燥することにより正孔輸送層13を形成してもよい。この構成によれば、支持棒2の周方向で連続する発光層12及び正孔輸送層13を形成することができる。
・上記実施形態では、発光層12及び正孔輸送層13を液相プロセスによって成膜する構成にしたが、これに限らず、これら発光層12及び正孔輸送層13を蒸着成膜等の気相プロセスによって形成する構成にしてもよい。この構成によれば、支持棒2の周方向で連続する発光層12及び正孔輸送層13を形成することができる。
・上記実施形態では、発光体としてのEL素子を4層だけ積層する構成にしたが、これに限らず、2層であってもよく4層以上であってもよい。
・上記実施形態では、各色用EL素子3R,3G,3B,4Bの陰極層11、発光層12、正孔輸送層13、及び陽極層14を、支持棒2の外周面2a側から順に、陰極層11、発光層12、正孔輸送層13、及び陽極層14の順序で構成するようにした。これに限らず、例えば支持棒2の外周面2a側から順に、陽極層14、正孔輸送層13、発光層12及び陰極層11の順序で構成するようにしてもよい。
・上記実施形態では、各色用EL素子に、それぞれ発光層12を一層のみ形成する構成にした。これに限らず、例えば少なくともいずれか1つのEL素子が、対応する発光層12と電荷発生層からなるユニットを複数積層した、いわゆるマルチフォトン構造であってもよい。
・上記実施形態では、シート基板15に形成した陽極層14に、対応する正孔輸送層13を積層する構成にした。これに限らず、例えば正孔輸送層13を省略する構成してもよく、あるいは陽極層14と正孔輸送層13との間に、対応する発光層12への正孔の注入効率を高めるための正孔注入層を形成する構成にしてもよい。
・上記実施形態では、シート基板15上に形成した正孔輸送層13に、対応する発光層12を積層する構成にした。これに限らず、例えば正孔輸送層13と発光層12との間に、
電子の移動を抑制する電子障壁層を形成する構成にしてもよい。
・上記実施形態では、陰極層11に、対応する発光層12を積層する構成にした。これに限らず、例えば陰極層11と発光層12との間に、陰極層11から注入された電子を発光層12まで輸送する電子輸送層を形成する構成にしてもよい。あるいは、発光層12と対応する前記電子輸送層との間に、正孔の移動を抑制する正孔障壁層を形成する構成にしてもよい。
1…エレクトロルミネッセンス装置、2…支持棒、3R…発光体としての赤色用エレクトロルミネッセンス素子、3G…発光体としての緑色用エレクトロルミネッセンス素子、3B…発光体としての第1青色用エレクトロルミネッセンス素子、4B…発光体としての第2青色用エレクトロルミネッセンス素子、11…電極層を構成する陰極層、12…発光層、13…正孔輸送層、14…電極層を構成する陽極層、15…シート基板、Gr…制御手段を構成する赤色用電源装置、Gg…制御手段を構成する緑色用電源装置、Gb1…制御手段を構成する第1青色用電源装置、Gb2…制御手段を構成する第2青色用電源装置。
Claims (9)
- 光を透過する一対の電極層と前記一対の電極層の間に設けられた発光層とからなる発光体を備えたエレクトロルミネッセンス装置において、
異なる色に対応した波長領域の光を出射する複数の前記発光体を、前記発光体の中心軸線から見て径方向に積層したことを特徴とするエレクトロルミネッセンス装置。 - 請求項1に記載のエレクトロルミネッセンス装置において、
前記発光体は、赤色に対応した波長領域の光を出射する赤色発光体と、緑色に対応した波長領域の光を出射する緑色発光体と、青色に対応した波長領域の光を出射する青色発光体を備えたことを特徴とするエレクトロルミネッセンス装置。 - 請求項1又は2に記載のエレクトロルミネッセンス装置において、
前記発光体は、出射する光の波長領域毎に異なる層数で積層されたことを特徴とするエレクトロルミネッセンス装置。 - 請求項1又は2に記載のエレクトロルミネッセンス装置において、
前記発光体は、前記中心軸線から見て、断面環状に積層されたことを特徴とするエレクトロルミネッセンス装置。 - 請求項1又は2に記載のエレクトロルミネッセンス装置において、
前記発光体は、前記中心軸線から見て、断面渦巻状に積層されていることを特徴とするエレクトロルミネッセンス装置。 - 請求項1〜4のいずれか1つに記載のエレクトロルミネッセンス装置において、
前記発光体に印加する電圧を前記発光体の色毎に制御する制御手段を備えたことを特徴とするエレクトロルミネッセンス装置。 - 請求項1〜5のいずれか1つに記載のエレクトロルミネッセンス装置において、
前記発光体に印加する電圧を前記発光体の層毎に制御する制御手段を備えたことを特徴とするエレクトロルミネッセンス装置。 - 請求項1〜6のいずれか1つに記載のエレクトロルミネッセンス装置において、
前記一対の電極層の間に正孔輸送層を設けたことを特徴とするエレクトロルミネッセンス装置。 - 光を透過する一対の電極層と前記一対の電極層の間に設けられた発光層とからなる発光体を備えたエレクトロルミネッセンス装置の製造方法において、
光を透過する複数のシート基板上に、異なる色に対応した波長領域の光を出射する前記発光体を形成し、複数の前記シート基板を支持棒の外側面に巻き付けて、複数の前記発光体を前記支持棒の径方向に積層するようにしたことを特徴とするエレクトロルミネッセンス装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005240326A JP2007059100A (ja) | 2005-08-22 | 2005-08-22 | エレクトロルミネッセンス装置及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005240326A JP2007059100A (ja) | 2005-08-22 | 2005-08-22 | エレクトロルミネッセンス装置及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2007059100A true JP2007059100A (ja) | 2007-03-08 |
Family
ID=37922418
Family Applications (1)
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JP2005240326A Pending JP2007059100A (ja) | 2005-08-22 | 2005-08-22 | エレクトロルミネッセンス装置及びその製造方法 |
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Country | Link |
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-
2005
- 2005-08-22 JP JP2005240326A patent/JP2007059100A/ja active Pending
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