JP2007058775A - ユニットの制御装置の製造方法およびユニットの制御装置 - Google Patents

ユニットの制御装置の製造方法およびユニットの制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007058775A
JP2007058775A JP2005246295A JP2005246295A JP2007058775A JP 2007058775 A JP2007058775 A JP 2007058775A JP 2005246295 A JP2005246295 A JP 2005246295A JP 2005246295 A JP2005246295 A JP 2005246295A JP 2007058775 A JP2007058775 A JP 2007058775A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
characteristic information
writing
automatic transmission
constant
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005246295A
Other languages
English (en)
Inventor
Masato Matsubara
正人 松原
Shogo Matsumoto
章吾 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2005246295A priority Critical patent/JP2007058775A/ja
Publication of JP2007058775A publication Critical patent/JP2007058775A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/02Total factory control, e.g. smart factories, flexible manufacturing systems [FMS] or integrated manufacturing systems [IMS]

Landscapes

  • General Factory Administration (AREA)

Abstract

【課題】 生産性に優れたユニットの制御装置の製造方法を提供する。
【解決手段】 自動変速機本体10の完成品検査工程にて取得された特性情報は、コード12に記載されて自動変速機本体10に貼付される。電子制御装置40は、完成品検査工程においてメモリ46の所定の領域に第1の定数“0X00”が書込まれる。車両工場では、ユニットが組み付けられて車両が完成すると、制御設備60によりコード12から自動変速機本体10の特性情報が読出されて電子制御装置40のメモリ46に書込まれる。このとき、メモリ46の所定の領域には、第2の定数“0X11”が書込まれる。制御設備60は、メモリ46の所定の領域から第2の定数“0X11”が読出されたことに応じて、ユニットの特性情報の書込みが完了したと判定し、第1の定数“0X00”が読出されたことに応じて、ユニットの特性情報が未書込みであると判定する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、ユニットの制御装置の製造方法およびユニットの制御装置に関し、特に、特性に個体差を有するユニットを制御するユニットの制御装置の製造方法およびユニットの制御装置に関する。
車両の製造においては、通常、車両を構成する複数のユニットを、ユニットごとに設置された複数のユニット工場で別々に製造し、完成した各種ユニットを車両工場で組付けて一体化することによって完成させるという生産体制が採られる。
たとえば、車両に搭載される電子制御式自動変速機においては、自動変速機本体と、自動変速機本体とは別に設けられた電子制御装置とからなり、それぞれが別々のユニット工場で製造される。さらに、各ユニット工場から出荷された自動変速機本体と電子制御装置とが車両工場において組み付けられることによって、電子制御式自動変速機が完成する。
ここで、自動変速機本体は、変速制御用および油圧制御用としての複数のソレノイドやセンサなどの電気的部品を含んでいる。自動変速機本体は、個体差を有し、電気的部品は、製造工程で生じた形状ばらつきを反映して、各々の出力特性に多少のばらつきを有している。
このため、車両工場において、自動変速機本体と電子制御装置とが無作為に組み付けられると、電子制御装置は、対応する自動変速機本体の出力特性が基準値からずれていても、これを補正することは不可能であるため、自動変速機全体としての変速性能においてもばらつきを増加させる結果となってしまう。
そこで、自動変速機間での変速性能のばらつきを抑えるためには、電子制御装置の各種制御において、自動変速機本体に固有の特性情報に基づいて制御内容を補正することが求められる。たとえば特許文献1は、電子制御装置に自動変速機本体の特性情報を記憶させる方法を開示する。
図5は、特許文献1に記載される自動変速機における特性情報の記憶方法を説明するための概略図である。
図5を参照して、まず、自動変速機本体70の完成品の検査を終えると、単体で特性試験を行ない、試験データを取得する(ステップS100)。
次に、上記試験データに基づいて、スプリングセット荷重、ピストンストロークおよびクラッチμを求める(ステップS101)。
さらに、求めた各値に基づいて、変速制御時の各定数を決定する(ステップS102)。詳細には、スプリングセット荷重に基づいてスプリング高さを決定し、ピストンストロークからストローク距離を決定し、クラッチμから勾配を決定する。決定したスプリング高さ、ストローク距離および勾配の値は、特性識別マークとして、複数の色、バーコード、記号等を使用して表示される(ステップS103)。
次に、特性識別マークを付したラベル80が作成される(ステップS104)。このラベル80は、対応する自動変速機本体70の適所に貼り付けられる(ステップS105)。
さらに、図示は省略するが、コントロールバルブについても同様に特性識別マークが貼り付けられる。サービスマンは、自動変速機本体70およびコントロールバルブに貼り付けてあるラベルを見て、電子制御装置(図示せず)の記憶回路に、各特性識別マークに対応する油圧制御用の定数および変速制御用の定数を書込む。電子制御装置には、書込んだ定数に対応する定数識別マークを付したラベルが貼り付けられる。
最後に、コントロールバルブを自動変速機本体70に組み付け、電子制御装置と自動変速機本体70とを電気的に接続して、自動変速機を完成させる。
特開2003−254418号公報
ここで、電子制御装置においては、図5に示す方法に従って自動変速機本体の特性情報が書込まれると、未書込みを防止して信頼性を確保するために、記憶回路に特性情報が書込まれているか否かを確認する工程が新たに必要とされる。
この確認工程は、具体的には、電子制御装置の記憶回路から特性情報を読出すステップと、自動変速機本体70に貼り付けたラベル80から特性識別マークを読出すステップと、読出した特性情報と特性識別マークとを照合して書込みの有無を確認するステップとで構成することができる。そして、特性情報と特性識別マークとが合致することに基づいて、書込み完了が確認される。
しかしながら、上記の確認工程を実行するためには、特性識別マークを付したラベル80をユニット工場での製造工程から車両工場での確認工程に至るまでの長期にわたって、一定の品質に保持することが求められる。すなわち、ラベル80には、剥がれや損傷などの経時的な劣化に対する耐久性が必要とされる。また、ラベル80は、電子制御装置への自動変速機本体70の特性情報の書込み作業と、その書込みの確認作業との各々において読出されるため、個々の作業性の良い位置に貼り付けられることが望ましい。そのため、ラベル80を所望の位置に貼り替える必要性が新たに生じることとなり、生産性を低下させる不具合を招いてしまう。
さらに、上記の確認工程において、自動変速機本体70の特性情報のデータ量が大量であるときには、電子制御装置の記憶回路から特性情報を読出すのに相当な時間を要することとなり、工数の増加が問題となる。
それゆえ、この発明は、かかる問題点を解決するためのなされたものであって、その目的は、生産性に優れたユニットの制御装置の製造方法を提供することである。
また、この発明の目的は、生産性に優れたユニットの制御装置の製造方法により製造されるユニットの制御装置を提供することである。
この発明によれば、ユニットの制御装置の製造方法は、制御対象となる前記ユニットの特性情報を取得する工程と、取得した特性情報を、ユニットの制御装置の記憶領域に書込む工程と、記憶領域への特性情報の書込みが完了したことを確認する工程とを備える。特性情報を書込む工程は、特性情報の書込み時において、書込み完了を示す識別情報を所定の領域に書込む工程を含む。書込み完了を確認する工程は、所定の領域に記憶された情報を読出す工程を含む。
上記のユニットの制御装置の製造方法によれば、記憶領域の所定の領域に記憶された情報を読出すことにより、ユニットの特性情報が書込まれているか否かを容易に確認することができる。その結果、生産性を低下させることなく、信頼度の高いユニットの制御装置を製造することができる。
好ましくは、特性情報を書込む工程は、特性情報の書込み前において、未書込みを示す識別情報を記憶領域の所定の領域に書込む工程をさらに含む。
上記のユニット制御装置の製造方法によれば、ユニットの特性情報が未書込みか、もしくは書込み完了かを識別することが可能となり、さらにユニットの制御装置の信頼度を高めることができる。
好ましくは、書込み完了を示す識別情報を書込む工程は、特性情報の全ての書込みが完了した後に行なわれる。
上記のユニットの制御装置の製造方法によれば、書込み完了を示す識別情報が読出されたことに応じて、特性情報の全てが書込まれたことを確認できるため、ユニットの制御装置の信頼度を一層高めることができる。
好ましくは、書込み完了を示す識別情報は、特性情報とは独立した定数である。
上記のユニットの制御装置の製造方法によれば、データ量が大きい特性情報を読出すことが不要となるため、確認工程に伴なって工数が増加するのを抑えることができる。
好ましくは、書込み完了を示す識別情報は、ユニットの個体識別情報である。
上記のユニットの制御装置の製造方法によれば、本来ユニットの制御装置に書込まれる情報を書込み完了を示す識別情報として重複して用いることから、確認工程に伴なってユニットの制御装置のデータ量が増加するのを抑えることができる。
好ましくは、書込み完了を示す識別情報は、特性データのうち、未書込みを示す識別情報とは異なる値をとる特性情報が設定される。
上記のユニットの制御装置の製造方法によれば、本来ユニットの制御装置に書込まれる情報を書込み完了を示す識別情報として重複して用いることから、確認工程に伴なってユニットの制御装置のデータ量が増加するのを抑えることができる。
この発明によれば、ユニットの制御装置は、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のユニットの制御装置の製造方法により製造される。
上記のユニットの制御装置によれば、良好な生産性の下で、信頼度の高いユニットの制御装置を製造することができる。
この発明によれば、記憶領域の所定の領域に記憶された情報を読出すことにより、ユニットの特性情報が書込まれているか否かを容易に確認することができる。その結果、生産性を低下させることなく、信頼度の高いユニットの制御装置を製造することができる。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一符号は同一または相当部分を示す。
図1は、この発明の実施の形態に従うユニットの制御装置の製造方法を説明するための概略図である。なお、以下の実施の形態では、ユニットの制御装置を電子制御装置とし、かつ、電子制御装置の制御対象となるユニットを自動変速機本体とした例について説明するが、これ以外の車両に搭載されるユニットについても適用することができる。
図1を参照して、ユニットの制御装置の製造方法は、大きく分けて、ユニットを製造する工程(図1(a)参照)と、ユニットの制御装置本体を製造する工程(図1(b)参照)と、個々に製造されたユニットとユニットの制御装置本体とを組付ける工程(図1(c)参照)とから構成される。より具体的には、以下に述べるように、図1(a)〜(c)の各工程において符号(1)〜(5)で示される工程を実行することによって、ユニットの制御装置が製造される。
まず、図1(a)に示すように、第1の工程(図中(1)に相当)は、ユニット(自動変速機本体10に該当)を製造する第1のユニット工場において実行される。第1のユニット工場では、自動変速機本体10の完成品の検査工程において、ユニット単体での特性情報が取得される。
自動変速機本体10は、トルクコンバータ1と、オイルポンプ2と、変速機構3と、出力軸4と、アクチュエータ5とを含む。
アクチュエータ5は、組み付けによって図示しない電子制御装置と電気的に接続されると、電子制御装置から送られる制御信号に応じて、内部のソレノイドバルブを作動させ、油路を切り替えて変速やロックアップを行なう。なお、図示しない電子制御装置は、図示しないセンサによる走行状態(車速や負荷など)の検出結果に基づいて、変速パターンおよびロックアップパターンを判断して制御信号を出力する。
このとき、第1のユニット工場で生産される複数の自動変速機本体10の間には、ソレノイドバルブやセンサの電気的特性のばらつきや、油路の断面積などの形状ばらつきによる油圧特性のばらつきなどに起因して、ユニットごとに固有の特性情報を有する。したがって、このユニットの特性情報を予め取得し、これに基づいて電子制御装置の制御内容を補正すれば、自動変速機間での変速性能のばらつきを抑えることができる。
そこで、本実施の形態では、第1のユニット工場に設置される検査設備20と自動変速機本体10とを電気的に接続し、検査設備20からアクチュエータ5に制御信号を送信する。そして、自動変速機本体10が制御信号に応じて動作することにより出力される特性データを検査設備20において受信する。受信した出力特性データは、自動変速機本体10の特性情報として、自動変速機本体10の個体識別情報(たとえばシリアル番号)と対応付けられて保存される。
ここで、特性情報を保存する手段としては、例えば、特性情報が記載されたコード12を対応する自動変速機本体10に貼り付けるものとする。なお、保存された特性情報は、後述するように、車両工場において自動変速機本体10と電子制御装置40とが組み付けられると、コード12から読出されて電子制御装置40に設けられたメモリ46に書込まれる。
次に、第2の工程(図中(2)に相当)は、ユニットの制御装置(電子制御装置40に該当)本体を製造する第2のユニット工場で実行される。
電子制御装置40は、エンジンを制御するエンジンECU42と、自動変速機本体10を制御するAT_ECU44とを含む。第2のユニット工場では、電子制御装置40本体の完成品の検査工程において、AT_ECU44に設けられたメモリ46に予め設定された定数が書込まれる。
より具体的には、メモリ46に書込まれる定数は、自動変速機本体10の特性情報よりも相対的にデータ量が少なく、例えば2バイトからなる定数“0X00”に設定される。そして、定数“0X00”は、メモリ46の有する記憶領域のうち、予め設定された所定の領域に書込まれる。この定数“0X00”は、後述するユニットの特性情報の書込みに先立って書込まれることから、特性情報の未書込みを示すための識別情報として用いられる。
最後に、第3〜第5の工程(図中(3)〜(5)に相当)は、車両工場での完成品検査工程にて実行される。
詳細には、車両工場では、ユニット工場から搬入された各種ユニットが組み付けられて、1つの車両が完成される。自動変速機については、自動変速機本体10とエンジン30とが結合され、これらを制御する電子制御装置40に電気的に接続される。具体的には、エンジン30はエンジンECU42に電気的に接続され、自動変速機本体10はAT_ECU44に電気的に接続される。
そして、車両の組み付けが完了すると、車両工場に設けられた制御設備60は、第3の工程(図中(3)に相当)として、搭載された自動変速機本体10の個体識別情報を基に、当該自動変速機本体10の特性情報を読出す。なお、この自動変速機本体10の特性情報とは、上記の第1の工程で述べたように、第1のユニット工場での完成品検査工程において取得され、自動変速機本体10に貼り付けられたコード12を介して保存されているものである。
具体的には、自動変速機本体10の特性情報の読出しは、作業者がリーダーを用いて、自動変速機本体10に貼り付けられたコード12を読取り、その読取ったコード12に記載された特性情報を制御設備60に入力することにより行なわれる。
そして、読出された自動変速機本体10の特性情報は、第4の工程(図中(4)に相当)において、自動変速機本体10の個体識別情報と一体化されて、電子制御装置40のAT_ECU44に設けられたメモリ46に書込まれる。
これにより、AT_ECU44は、対応する自動変速機本体10の特性情報と基準値とのずれを補正して実際の制御を行なうことになる。以降の変速動作においては、ユニット固有の特性を考慮した制御を行なうことから、自動変速機全体での変速性能のばらつきを抑えることができる。
また、AT_ECU44内に特性情報がないと変速動作を正常に行なうことができない場合であっても、車両の組み付けが完了すると、自動変速機本体10に固有の特性情報がAT_ECU44内のメモリ46に書込まれることから、ユニット固有の特性を考慮した制御を行なうことができる。
ここで、第4の工程においては、AT_ECU44内のメモリ46に対して、自動変速機本体10の特性情報の書込みが行なわれるのに加えて、記憶領域の所定の領域に予め設定した定数が書込まれる。この定数は、上述した第2の工程において、電子制御装置40本体の完成品検査時にメモリ46に書込まれた定数“0X00”とは異なる値をとるように設定される。さらに、定数は、自動変速機本体10の特性情報とは独立した値に設定される。なお、以下においては、第2の工程においてメモリ46に書込まれる定数を「第1の定数」とも称し、第4の工程において書込まれる定数を「第2の定数」とも称する。
本実施の形態では、第2の定数は、例えば2バイトの定数“0X11”に設定される。第2の定数“0X11”は、メモリ46の第1の定数“0X00”が既に書込まれている所定の領域において、第1の定数“0X00”を上書きするように書込まれる。すなわち、メモリ46の所定の領域は、第2の定数“0X11”の書込みが為されることにより、第1の定数“0X00”から第2の定数“0X11”に書換えられることになる。
このとき、メモリ46の他の記憶領域には、自動変速機本体10の特性情報が書込まれていることから、第2の定数“0X11”は、以下に述べる特性情報の書込みの確認工程において、電子制御装置40に対する特性情報の書込みが完了したことを示す識別情報として機能する。
詳細には、上述した特性情報の書込み動作が行なわれると、第5の工程(図中(5)に相当)として、AT_ECU44に設けられたメモリ46に、対応する自動変速機本体10の特性情報が書込まれているか否かの確認動作が実行される。
このとき、特性情報の書込みが行なわれているか否かの確認は、メモリ46の有する記憶領域における所定の領域に記憶された情報を読出すことにより実行される。メモリ46の所定の領域には、上述したように、電子制御装置40本体の完成品検査工程において、特性情報の未書込みを示す識別情報として、第1の定数“0X00”が書込まれる。さらに、自動変速機本体10と電子制御装置40本体とが組み付けられ、対応する自動変速機本体10の特性情報がメモリ46に書込まれる工程において、特性情報の書込み完了を示す識別情報として、第2の定数“0X11”が書込まれる。したがって、このメモリ46の所定の領域に記憶された情報を読出して得られる定数によれば、自動変速機本体10の特性情報が未書込みか、あるいは書込み完了かを容易に識別することが可能となる。
ここで、電子制御装置40への特性情報の書込みがなされたか否かの有無の確認は、制御設備60において、自動変速機本体10に貼り付けたコード12から特性情報を再度読出すとともに、メモリ46から書込んだはずの特性情報を読出し、両者を照合することによっても行なうことができる。
しかしながら、かかる方法では、特性情報のデータ量が大量であるときには、メモリ46から特性情報を読出すために相当な時間がかかるという不具合が生じる。また、自動変速機本体10に貼り付けるコード12を、書込みを確認する工程まで維持する必要があるため、確認工程までの過程においてコード12の紛失、汚れ、および損傷を防止するための対策が不可欠となる。さらに、確認工程におけるコード12から特性情報を読出すときの作業性を鑑みて、コード12を読取り易い位置に貼り替える手間が新たに求められる可能性が生じる。
したがって、コード12と電子制御装置40のメモリ46とからそれぞれ読出した特性情報を照合する方法は、以上のような不具合を伴なうことから、電子制御装置40の製造における生産性を低下させる結果となる。
これに対して、この発明は、メモリ46の所定の領域に記憶された情報を読出すことのみで、その読出された定数に基づいて特性情報の書込みの有無を容易に確認することができる。すなわち、確認工程においてメモリ46から読出される定数は、特性情報に対してデータ量が著しく少ない(例えば2バイト)ため、読出しを短期間で行なうことができる。さらに、コード12を確認工程まで維持すること、およびコード12を貼り替える作業が不要となる。その結果、確認工程に伴なって工数が増加するのを極力抑えることができ、電子制御装置40の生産性の低下を防止することができる。
なお、メモリ46に書込まれた特性情報が適正か否かについては、例えばAT_ECU44が予め特性情報について所定の公差を有し、メモリ46に書込まれた特性情報がこの公差に含まれるか否かを判定する構成とすることにより判断可能となる。
図2は、この発明によるユニットの制御装置の製造方法を説明するためのフローチャートである。
図2を参照して、ユニット(例えば自動変速機本体10)の制御装置(例えば電子制御装置40)の本体が完成すると(ステップS01)、電子制御装置40内部のメモリ46には、所定の領域に第1の定数“0X00”が書込まれる(ステップS02)。そして、第1の定数“0X00”が書込まれた電子制御装置40は、車両工場へと出荷される。なお、ステップS01,S02の工程は、図1(b)に示す第2のユニット工場での完成品検査工程において実行される。
そして、これに並行して、第1のユニット工場では、ユニットが完成すると(ステップS10)、完成品検査工程において、工場出荷時学習が実施される(ステップS11)。自動変速機本体10においては、図1で述べたように、検査設備20からアクチュエータ5に送信した制御信号によって自動変速機本体10を動作させたときの出力特性(=特性情報)が取得される。
取得された特性情報は、自動変速機本体10を識別するための個体識別情報(シリアル番号など)と対応付けられて検査設備20に取り込まれると、コード12に記載されて自動変速機本体10に貼り付けられる(ステップS12)。なお、ステップS11〜S12は、図1(a)に示す第1のユニット工場での完成品検査工程にて実行される。
そして、ユニットごとの特性情報は、自動変速機本体10に貼り付けたコード12を媒体として、車両工場に搬送される(ステップS13)。
車両工場では、各ユニット工場から入荷したユニットが組み付けられて車両が完成すると(ステップS03)、図1中の(4)で述べた第4の工程が実行される。すなわち、制御設備60によって、コード12から搭載されたユニットの特性情報が読出され、その読出された特性情報が、ユニット専用に搭載された電子制御装置40のメモリ46に書込まれる(ステップS04)。このとき、電子制御装置40のメモリ46には、さらに、所定の領域に第2の定数“0X11”が書込まれる(ステップS05)。
そして、ユニットの特性情報の書込み工程が終了すると、図1中の(5)に示す第5の工程として、制御設備60は、メモリ46の所定の領域に記憶された情報を読出し(ステップS06)、読出された定数が第2の定数“0X11”であるか否かを判定する(ステップS07)。このとき、第2の定数“0X11”が読出されたことに応じて、制御設備60は、ユニットの特性情報の書込みが完了したと判定する。一方、第2の定数“0X11”が読出されない、すなわち、第1の定数“0X00”が読出されたことに応じて、制御設備60は、ユニットの特性情報が未書込みであると判定する(ステップS09)。そして、ユニットの特性情報が未書込みであるときには、制御設備60は、再びステップS04に戻って、特性情報の書込みを行なう。
ここで、図2のステップS05に示す第2の定数“0X11”の書込みについては、以下の変更例に係る構成を採ることによって、書込みの確認工程における利便性をさらに高めることができる。
[変更例1]
最初に、第1の変更例として、ステップS04,S05に示す自動変速機本体10の特性情報と第2の定数“0X11”との書込み工程について、図3に示す書込み順序を設ける構成とする。
図3は、電子制御装置40に設けたメモリ46における書込み順序を説明するための模式図である。図3によれば、最初に、その他のデータ(個体識別情報など)とともに、複数の特性値からなる特性情報がメモリ46の記憶領域に順次書込まれる。そして、複数の特性値が全て書込まれた後において、特性情報の書込み完了を示す識別情報である第2の定数“0X11”が書込まれる。
書込み工程を第1の変更例に係る構成とすることにより、その後に行なわれる書込みの確認工程においては、メモリ46から第2の定数“0X11”が読出されたことに応じて、自動変速機本体10の特性情報の全てが書込まれていると判断することができる。
すなわち、ステップS04において特性情報の書込みが途中で中止されたときには、第2の定数“0X11”は書込まれないことから、書込みの確認工程において、メモリ46から読出される定数は第1の定数“0X00”となり、誤って書込み完了と判断されるのが防止される。
以上のように、本変更例によれば、書込みの確認をより確実に行なうことができるため、電子制御装置40の信頼度を更に高めることができる。
[変更例2]
次に、第2の変更例として、ステップS05においてメモリ46に書込まれる第2の定数“0X00”を、自動変速機本体10の個体識別情報を用いる構成とする。
具体的には、上述した書込み順序に従ってメモリ46に特性情報と第2の定数とを書込む場合において、メモリ46には、図4に示すように、ユニットの特性値が全て書込まれた後において、第2の定数として個体識別情報が書込まれる。この個体識別情報としては、例えばユニットのシリアル番号、あるいは製造年月日等であって、本来ユニットの特性情報とともにメモリ46に書込まれる情報が適用される。
かかる個体識別情報を第2の定数として用いることにより、上述した第2の定数“0X11”をメモリ46に書込む構成に対して、メモリ46の記憶領域に第2の定数を書込むための所定の領域を確保する必要性が無くなる。その結果、メモリ46のデータ量の増加を抑えることができる。
また、図4に示す構成の応用として、ステップS02においてメモリ46に書込まれる第1の定数“0X00”がユニットの特性値と同値とならない場合においては、ユニットの特性値を第2の定数として用いる構成とすることができる。
これによれば、書込みの確認工程において、メモリ46の所定の領域から第1の定数“0X00”が読出されたことに応じて未書込みと判定される一方、ユニットの特性値が読出されたことに応じて書込み完了と判定される。したがって、上記の個体識別情報を第2の定数とする構成と同様に、メモリ46の記憶領域に新たに第2の定数を書込むための所定の領域を確保する必要性が無くなることから、メモリ46のデータ量の増加を抑えることができる。
以上のように、この発明の実施の形態によれば、ユニットに固有の特性情報に基づいて制御内容を補正するユニットの制御装置において、ユニットの特性情報が書込まれたか否かの確認を容易に行なうことができる。その結果、確認工程に伴なう工数の増加が抑えられ、ユニットの制御装置の生産性を保持することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され 、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明は、車両に搭載される様々な種類のユニットの製造分野において利用することができる。
この発明の実施の形態に従うユニットの制御装置の製造方法を説明するための概略図である。 図1に示すユニットの制御装置の製造方法を実行するためのフローチャートである。 電子制御装置に設けたメモリへの書込み工程の第1の変更例を説明するための模式図である。 電子制御装置に設けたメモリへの書込み工程の第2の変更例を説明するための模式図である。 特許文献1に記載される自動変速機を説明するための概略図である。
符号の説明
1 トルクコンバータ、2 オイルポンプ、3 変速機構、4 出力軸、5 アクチュエータ、10,70 自動変速機本体、12 コード、20,50 検査設備、30 エンジン、40 電子制御装置、42 エンジンECU、44 AT_ECU、46 メモリ、60 制御設備、80 ラベル、100 車両。

Claims (7)

  1. ユニットの制御装置の製造方法であって、
    制御対象となる前記ユニットの特性情報を取得する工程と、
    取得した前記特性情報を、前記ユニットの制御装置の記憶領域に書込む工程と、
    前記記憶領域への前記特性情報の書込みが完了したことを確認する工程とを備え、
    前記特性情報を書込む工程は、前記特性情報の書込み時において、書込み完了を示す識別情報を前記所定の領域に書込む工程を含み、
    前記書込み完了を確認する工程は、前記所定の領域に記憶された情報を読出す工程を含む、ユニットの制御装置の製造方法。
  2. 前記特性情報を書込む工程は、前記特性情報の書込み前において、未書込みを示す識別情報を前記記憶領域の所定の領域に書込む工程をさらに含む、請求項1に記載のユニットの制御装置の製造方法。
  3. 前記書込み完了を示す識別情報を書込む工程は、前記特性情報の全ての書込みが完了した後に行なわれる、請求項1または請求項2に記載のユニットの制御装置の製造方法。
  4. 前記書込み完了を示す識別情報は、前記特性情報とは独立した定数である、請求項3に記載のユニットの制御装置の製造方法。
  5. 前記書込み完了を示す識別情報は、前記ユニットの個体識別情報である、請求項4に記載のユニットの制御装置の製造方法。
  6. 前記書込み完了を示す識別情報は、前記特性データのうち、前記未書込みを示す識別情報とは異なる値をとる特性情報が設定される、請求項2に記載のユニットの制御装置の製造方法。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のユニットの制御装置の製造方法により製造される、ユニットの制御装置。
JP2005246295A 2005-08-26 2005-08-26 ユニットの制御装置の製造方法およびユニットの制御装置 Pending JP2007058775A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005246295A JP2007058775A (ja) 2005-08-26 2005-08-26 ユニットの制御装置の製造方法およびユニットの制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005246295A JP2007058775A (ja) 2005-08-26 2005-08-26 ユニットの制御装置の製造方法およびユニットの制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007058775A true JP2007058775A (ja) 2007-03-08

Family

ID=37922181

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005246295A Pending JP2007058775A (ja) 2005-08-26 2005-08-26 ユニットの制御装置の製造方法およびユニットの制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007058775A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008291745A (ja) * 2007-05-24 2008-12-04 Toyota Motor Corp 内燃機関の制御装置
JP2012053579A (ja) * 2010-08-31 2012-03-15 Iix Inc 生産管理システム及び生産管理方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000035923A (ja) * 1998-07-17 2000-02-02 Fujitsu Ten Ltd 異常検出方法および異常検出装置
JP2003254418A (ja) * 2002-03-04 2003-09-10 Denso Corp 自動変速装置の製造方法、およびその製造方法で製造した自動変速装置
JP2004094725A (ja) * 2002-09-02 2004-03-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd ファームウェア書換装置及びファームウェア書換方法
JP2005085011A (ja) * 2003-09-09 2005-03-31 Renesas Technology Corp 不揮発性メモリ制御装置
JP2005085039A (ja) * 2003-09-09 2005-03-31 Ricoh Co Ltd 記録再生装置と記録再生装置のファームウェア書き換え方法とプログラムとコンピュータ読み取り可能な記録媒体

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000035923A (ja) * 1998-07-17 2000-02-02 Fujitsu Ten Ltd 異常検出方法および異常検出装置
JP2003254418A (ja) * 2002-03-04 2003-09-10 Denso Corp 自動変速装置の製造方法、およびその製造方法で製造した自動変速装置
JP2004094725A (ja) * 2002-09-02 2004-03-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd ファームウェア書換装置及びファームウェア書換方法
JP2005085011A (ja) * 2003-09-09 2005-03-31 Renesas Technology Corp 不揮発性メモリ制御装置
JP2005085039A (ja) * 2003-09-09 2005-03-31 Ricoh Co Ltd 記録再生装置と記録再生装置のファームウェア書き換え方法とプログラムとコンピュータ読み取り可能な記録媒体

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008291745A (ja) * 2007-05-24 2008-12-04 Toyota Motor Corp 内燃機関の制御装置
JP4508215B2 (ja) * 2007-05-24 2010-07-21 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の制御装置
US8050850B2 (en) 2007-05-24 2011-11-01 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Control apparatus and control method for internal combustion engine
JP2012053579A (ja) * 2010-08-31 2012-03-15 Iix Inc 生産管理システム及び生産管理方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1600668A2 (en) Writing method of hardware performance information of unit in vehicle
US10596985B2 (en) Operating method for a filter system and filter system
US8779903B2 (en) Utilizing an RFID tag in manufacturing
KR101753632B1 (ko) 자동차 바퀴 내부에 설치된 모니터링 박스를 교체하는 방법 및 이를 구현하는 장치 및 센서
CN103282843B (zh) 具有长期固件兼容性的现场装置
CN1971456B (zh) 具有相连的传感器或执行器的自动化系统
JPH04246730A (ja) 車両用電子コントローラ
US7734389B2 (en) Fault information management system and a method for implementing a fault information management system for a vehicle
CN103699392A (zh) 一种快速定位汽车诊断功能的方法和系统
CN104828093B (zh) 车辆的挡位传感器的修正方法、系统及具有其的车辆
US6401049B1 (en) Process for inspecting the components of a system in a motor vehicle
JP2007058775A (ja) ユニットの制御装置の製造方法およびユニットの制御装置
US7349754B1 (en) Providing component-specific performance characterization data for an assembly or subsystem
JP5325558B2 (ja) アセンブリの制御方法
JP4281808B2 (ja) 車両の制御装置およびその制御方法
JP2003254418A (ja) 自動変速装置の製造方法、およびその製造方法で製造した自動変速装置
US10909783B2 (en) Method of automatically generating vehicle test group identification information, program, electronic control unit, and vehicle
US8155822B2 (en) Vehicular electronic control apparatus and control specification setting method for same
JP2005035327A (ja) 組付け部品確認システム
CN114942745A (zh) 电机控制器uds协议栈自动化配置方法
US9009941B2 (en) Method for manufacturing automatic transmission
JP6240557B2 (ja) 変速機学習方法及び学習装置
JP2000237936A (ja) 製品種別データ書込みシステム
US7379807B2 (en) Method for handling control data for an electronic control device of an automatic transmission
JP4132631B2 (ja) 車載電子制御装置の補正システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080708

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101221

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110217

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110621

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20111101