JP2007058068A - 画像形成装置、プロセスユニット、及び現像カートリッジ - Google Patents

画像形成装置、プロセスユニット、及び現像カートリッジ Download PDF

Info

Publication number
JP2007058068A
JP2007058068A JP2005246110A JP2005246110A JP2007058068A JP 2007058068 A JP2007058068 A JP 2007058068A JP 2005246110 A JP2005246110 A JP 2005246110A JP 2005246110 A JP2005246110 A JP 2005246110A JP 2007058068 A JP2007058068 A JP 2007058068A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
developing
cartridge
coupling
drive shaft
photosensitive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005246110A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4265584B2 (ja
Inventor
Masatoshi Shiraki
雅敏 白木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2005246110A priority Critical patent/JP4265584B2/ja
Publication of JP2007058068A publication Critical patent/JP2007058068A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4265584B2 publication Critical patent/JP4265584B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
  • Dry Development In Electrophotography (AREA)
  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)

Abstract

【課題】 現像カートリッジを有するプロセスユニットが着脱自在な画像形成装置において、画像形成装置本体や現像カートリッジが破損することを確実に防止する。
【解決手段】 現像カートリッジ28には、外部の駆動軸と接合して回転駆動される現像カップリング66の近傍に、被作用部67を設ける。感光体カートリッジ27には、被作用部67と当接して回動する回動部材61を備えた付勢機構60を設ける。現像カートリッジ28が感光体カートリッジ27に対して正常に装着されていない状態では、回動部材61が所定位置まで回動せず、現像カップリング66を覆うように位置するため(波線)、現像カップリング66と駆動軸との接合がそもそも阻止される。よって、不完全な接合により生じる破損が防止できる。現像カートリッジ28が感光体カートリッジ27に対して正常に装着されている状態では、回動部材61が所定位置まで回動し、接合は阻止されない。
【選択図】 図10

Description

本発明は、複写機やファクシミリ、或いはレーザプリンタ等における静電写真式の画像形成装置、画像形成装置に使用するプロセスユニット、及び現像カートリッジに関する。
従来より、感光体上に形成された静電潜像に現像剤を供給して形成した文字や画像を表す可視像を、被記録媒体に転写して記録させる画像形成装置において、メンテナンス性を向上させるために、プロセスユニットをカートリッジタイプにして、交換作業を容易にできるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1、特許文献2等参照)。
このような従来の画像形成装置においては、予め感光体カートリッジに対して現像カートリッジが装着されたプロセスユニットを、画像形成装置本体に装着するように構成されている。
特開平8−54786号公報 特開平9−319285号公報
ところで、通常、従来の画像形成装置において、プロセスユニットが画像形成装置本体に対して正しい装着位置にない場合には、プロセスユニットの着脱の際に開閉される画像形成装置本体のカバーが閉じないようにされている。このため、ユーザは、プロセスユニットが画像形成装置本体に対して正しい装着位置にあるか否かは分かる。しかし、現像カートリッジが感光体カートリッジに対して正しい装着位置にあるか否かは分からない。
そして、例えば、現像カートリッジが感光体カートリッジに対して正しい装着位置にないまま、誤ってプロセスユニットが画像形成装置本体に装着されてしまうことがある。
このような場合には、現像カートリッジが有する現像ローラを回転駆動させるために画像形成装置本体に設けられた回転駆動軸や、現像カートリッジ等が破損してしまうおそれがある。特に画像形成装置本体において破損が生じると、ユーザは自分で修理を行うことができず修理をメーカ等に依頼しなければならなくなり、修理のために無駄な費用や手間がかかるようになってしまう。
本発明は、こうした問題に鑑みなされたもので、現像カートリッジを有するプロセスユニットが着脱自在に構成された画像形成装置において、画像形成装置本体及び現像カートリッジが破損することを確実に防止することを目的とする。
かかる問題を解決するためになされた請求項1に記載の発明は、静電潜像が形成される感光体を有する感光体カートリッジ、及び感光体に現像剤を供給する現像ローラを有するとともに感光体カートリッジに対して着脱可能な現像カートリッジ、からなり、画像形成装置本体に対して着脱可能なプロセスユニットと、
回転駆動軸と、
回転駆動軸を現像カートリッジ側へ接合可能に案内する案内手段と、を備え、
感光体カートリッジは、現像ローラを感光体へ押圧接触させるための付勢機構を有し、
現像カートリッジは、付勢機構による付勢力が作用する被作用部と、案内手段により案内された回転駆動軸と接合して該回転駆動軸による回転駆動力を現像ローラへ伝達する現像カップリングと、を有し、
現像カートリッジが感光体カートリッジに正常に装着されている正常装着位置にない場合は、付勢機構が現像カップリング近傍に位置することにより、回転駆動軸が現像カップリングに接合することが阻止され、
現像カートリッジが正常装着位置にある場合は、付勢機構が被作用部により押圧されて変位することにより、回転駆動軸が現像カップリングに接合することが可能となるように構成されている、ことを特徴とする画像形成装置である。
この請求項1に記載の画像形成装置では、現像カートリッジが感光体カートリッジに対して正常に装着されていない状態の時、回転駆動軸と現像カップリングとの接合が付勢機構により阻止されて両者がそもそも接合しない。即ち、回転駆動軸は空転し、現像カートリッジに回転駆動力が伝達しない。このため、例えば回転駆動軸と現像カップリングとの接合が不完全な状態で回転駆動軸が駆動し、回転駆動軸や現像カップリング、ひいては画像形成装置や現像カートリッジが破損してしまう、ということを防止することができる。
また、回転駆動軸と現像カップリングとが接合しないと、現像ローラに回転駆動力が伝達されず印刷用紙等の記録媒体に画像が印刷がされないこととなる。つまり、画像形成装置に印刷の処理を実行させても、画像が印刷されていない印刷用紙が排出されてくるということになる。このような現象により、例えば現像カートリッジの装着位置を検出するような機構が特に設けられなくても、ユーザは現像カートリッジが正常に装着されていないことを推測することができる。このため、特にコストを増大させることなく、現像カートリッジが正常に装着されているか否かがユーザに容易に認識されるような画像形成装置を提供することができる。そして、現像カートリッジが正常に装着されていない場合にそのことが容易にユーザに認識されれば、現像カートリッジを正しく装着させるという処置もすぐに行われるようになり、確実に画像形成装置や現像カートリッジの破損が防止されるようになる。
また、破損を防止すべく、現像カートリッジの装着位置(或いは回転駆動軸の位置)を検出して、現像カートリッジが正常装着位置にない場合(或いは回転駆動軸が正常な位置にない場合)に回転駆動軸を駆動させないようにする、というセンサ等を設けることが考えられるが、本発明によれば、そのようなセンサを設けなくても良い。よって、センサを設けるためのスペースを節約でき、ひいては画像形成装置の大きさを抑えることができる。
また、現像カップリングと回転駆動軸との接合を阻止する機能を有する付勢機構は、現像ローラを感光体へ押圧接触させる機能も有している。このため、付勢機構の作用により、画像形成装置や現像カートリッジの破損が防止されるだけでなく、現像ローラと感光体とが押圧接触して感光体に適切に現像剤が供給されて、確実かつ高品質に印刷が行われるような画像形成装置を提供することができる。
ところで、請求項1に記載の画像形成装置においては、請求項2に記載のように、付勢機構は、一端が回動可能に支持されるとともに、現像カートリッジが感光体カートリッジに装着される際に被作用部に当接するレバー部材と、該レバー部材に対して被作用部を現像ローラの方向へ押す力を与えることで、そのレバー部材を介して被作用部に、現像ローラを感光体へ押圧接触させるための力を付与する付勢手段と、からなり、現像カートリッジが正常装着位置にない場合は、レバー部材が現像カップリング近傍に位置することにより、回転駆動軸が現像カップリングに接合することが阻止され、現像カートリッジが正常装着位置にある場合は、レバー部材が被作用部により押圧されて回動変位することにより、回転駆動軸が現像カップリングに接合することが可能となるように構成されていることが好ましい。
この請求項2に記載の画像形成装置においては、付勢手段が、一端を回動可能に支持されたレバー部材を押すことにより、このレバー部材を介してレバー部材と当接する現像カートリッジの被作用部に、現像ローラを感光体に押圧接触させるための力を付与する。簡単に言うと、感光体カートリッジの付勢手段により、現像カートリッジが感光体側へ押されるようになっている。
また、現像カートリッジが感光体カートリッジに装着されるのに伴い、現像カートリッジの被作用部と当接するレバー部材は回動することとなるが、その回動位置により、現像カップリングと回転駆動軸との接合が阻止され、或いは阻止されないこととなる。よって、レバー部材を回動動作させるという簡単な構成でコストを特に増大させることなく、画像形成装置や現像カートリッジの破損を防止することができる。
また、請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置においては、請求項3に記載のように、付勢機構、及び現像カップリングは、現像カートリッジが感光体カートリッジに装着された状態で互いに近接する位置に設けられていることが好ましい。
このように構成された請求項3に記載の画像形成装置によれば、付勢機構を大きくしたり、或いは付勢機構の変位範囲(或いは回動範囲)を大きくしたりしなくてもよくなり、付勢機構或いは被作用部の構成をコンパクトにできる。よって、プロセスユニット、ひいては画像形成装置の大きさを抑えることができ、コストを特に増大させることもない。
ところで、請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載の画像形成装置においては、請求項4に記載のように、現像ローラの回転中心と現像カップリングの回転中心とを結ぶ直線に垂直な2つの直線であって、現像ローラの回転中心を通る直線と、現像カップリングの回転中心を通る直線との間の領域に、被作用部が設けられることが考えられる。
また、請求項1ないし請求項4の何れか1項に記載の画像形成装置においては、請求項5に記載のように、現像カートリッジは、現像剤が収容される現像剤収容部と、該現像剤収容部に収容された現像剤を攪拌するとともに現像ローラへ回転駆動力を伝達する攪拌用駆動軸と、を備えており、現像カップリングは、攪拌用駆動軸の一端に設けられ、回転駆動軸による回転駆動力が該現像カップリングを介して攪拌用駆動軸へ伝達されるように構成されることが好ましい。
このように構成された請求項5に記載の画像形成装置によれば、現像剤が十分なトルクで確実に攪拌される。また、この種の画像形成装置では、攪拌駆動軸の攪拌力により、現像剤が現像剤収容部から外へ供給されるようになっており、現像剤が十分なトルクで確実に攪拌されれば現像剤が確実に現像ローラに供給されるようになる。よって、印刷の品質を向上させることができる。また、さらに、攪拌用駆動軸の一端に現像カップリングを設けるようにすれば、現像カップリングを取り付けるための新たな機構を設けたりしなくてもよく、現像カートリッジの構成を簡単にできるとともに、コストを抑えることができる。
また、請求項6に記載の発明は、静電潜像が形成される感光体を有する感光体カートリッジと、
感光体に現像剤を供給する現像ローラを有するとともに感光体カートリッジに対して着脱可能な現像カートリッジと、を備え、
感光体カートリッジは、現像ローラを感光体へ押圧接触させるための付勢機構を有し、
現像カートリッジは、付勢機構による付勢力が作用する被作用部と、回転駆動軸と接合して該回転駆動軸の回転駆動力を現像ローラへ伝達する現像カップリングと、を有し、
現像カートリッジが感光体カートリッジに正常に装着されている正常装着位置にない場合は、付勢機構が現像カップリング近傍に位置することにより、回転駆動軸が現像カップリングに接合することが阻止され、現像カートリッジが正常装着位置にある場合は、付勢機構が被作用部により押圧されて変位することにより、回転駆動軸が現像カップリングに接合することが可能となるように構成されている、ことを特徴とするプロセスユニットである。
この請求項6に記載のプロセスユニットによれば、現像カートリッジが感光体カートリッジに対して正常に装着されていない状態では、回転駆動軸と現像カップリングとの接合が付勢機構により阻止されて両者がそもそも接合しない。即ち、回転駆動軸は空転し、現像カートリッジに回転駆動力が伝達しない。このため、例えば回転駆動軸と現像カップリングとの接合が不完全となって、回転駆動軸や現像カップリング、ひいては現像カートリッジやプロセスユニットが破損することを防止することができる。
また、回転駆動軸と現像カップリングとが接合しないと、現像ローラに回転駆動力が伝達されず、このプロセスユニットが使用される画像形成装置では、印刷用紙等の記録媒体に画像が印刷がされないこととなる。つまり、画像形成装置に印刷の処理を実行させても、画像が印刷されていない印刷用紙が排出されてくるということになる。このような現象により、例えば現像カートリッジの装着位置を検出するような機構が特に設けられなくても、ユーザは現像カートリッジが正常に装着されていないことを推測することができる。
よって、特にコストを増大させることなく、現像カートリッジが正常に装着されているか否かがユーザに容易に認識されるようにできる。そして、現像カートリッジが正常に装着されていない場合にそのことが容易にユーザに認識されれば、現像カートリッジを正しく装着させるという処置もすぐに行われるようになり、確実に現像カートリッジやプロセスユニットの破損が防止されるようになる。
また、破損を防止すべく、現像カートリッジの装着位置(或いは回転駆動軸の位置)を検出して、現像カートリッジが正常装着位置にない場合(或いは回転駆動軸が正常な位置にない場合)に回転駆動軸を駆動させないようにする、というセンサ等を、画像形成装置に設けることが考えられるが、本発明によれば、そのようなセンサを設けなくても良い。よって、センサを設けるためのスペースが節約され、画像形成装置の大きさが抑えられるプロセスユニットを提供することができる。
また、現像カップリングと回転駆動軸との接合を阻止する機能を有する付勢機構は、現像ローラを感光体へ押圧接触させる機能も有している。このため、付勢機構の作用により、現像カートリッジやプロセスユニットの破損が防止されるだけでなく、現像ローラと感光体とが押圧接触して感光体に適切に現像剤が供給されるようになる。そして、感光体に適切に現像剤が供給されるようになれば、このプロセスユニットが使用される画像形成装置に対して、確実かつ高品質な印刷を行わせることができる。
また、請求項6に記載のプロセスユニットにおいては、請求項7に記載のように、付勢機構は、一端が回動可能に支持されるとともに、現像カートリッジが感光体カートリッジに装着される際に被作用部に当接するレバー部材と、該レバー部材に対して被作用部を現像ローラの方向へ押す力を与えることで、そのレバー部材を介して被作用部に、現像ローラを感光体へ押圧接触させるための力を付与する付勢手段と、からなり、現像カートリッジが正常装着位置にない場合は、レバー部材が現像カップリング近傍に位置することにより、回転駆動軸が現像カップリングに接合することが阻止され、現像カートリッジが正常装着位置にある場合は、レバー部材が被作用部により押圧されて回動変位することにより、回転駆動軸が現像カップリングに接合することが可能となるように構成されている、ことが好ましい。
この請求項7に記載のプロセスユニットにおいては、付勢手段が、一端を回動可能に支持されたレバー部材を押すことにより、このレバー部材を介してレバー部材と当接する現像カートリッジの被作用部に、現像ローラを感光体に押圧接触させるための力を付与する。簡単に言うと、感光体カートリッジの付勢手段により、現像カートリッジが感光体側へ押されるようになっている。
また、現像カートリッジが感光体カートリッジに装着されるのに伴い、現像カートリッジの被作用部と当接するレバー部材は回動することとなるが、その回動位置により、現像カップリングと回転駆動軸との接合が阻止され、或いは阻止されないこととなる。よって、レバー部材を回動動作させるという簡単な構成でコストを特に増大させることなく、現像カートリッジやプロセスユニットの破損を防止することができる。
また、請求項6又は請求項7に記載のプロセスユニットにおいては、請求項8に記載のように、付勢機構、及び現像カップリングは、現像カートリッジが感光体カートリッジに装着された状態で互いに近接する位置に設けられていることが好ましい。
このように構成された請求項8に記載のプロセスユニットによれば、付勢機構を大きくしたり、或いは付勢機構の変位範囲(或いは回動範囲)を大きくしたりしなくてもよくなり、付勢機構或いは被作用部の構成をコンパクトにできる。よって、感光体カートリッジや現像カートリッジ、ひいてはプロセスユニットの大きさを抑えることができ、コストを特に増大させることもない。
ところで、請求項6ないし請求項8の何れか1項に記載のプロセスユニットにおいては、請求項9に記載のように、現像ローラの回転中心と現像カップリングの回転中心とを結ぶ直線に垂直な2つの直線であって、現像ローラの回転中心を通る直線と、現像カップリングの回転中心を通る直線との間の領域に、被作用部が設けられていることが考えられる。
また、請求項6ないし請求項9の何れか1項に記載のプロセスユニットにおいては、請求項10に記載のように、現像カートリッジは、現像剤が収容される現像剤収容部と、該現像剤収容部に収容された現像剤を攪拌するとともに現像ローラへ回転駆動力を伝達する攪拌用駆動軸と、を備えており、現像カップリングは、攪拌用駆動軸の一端に設けられ、回転駆動軸による回転駆動力が該現像カップリングを介して攪拌用駆動軸へ伝達されることが好ましい。
このように構成された請求項10に記載のプロセスユニットによれば、現像剤が十分なトルクで確実に攪拌される。また、この種のプロセスユニットでは、攪拌用駆動軸の攪拌力により、現像剤が現像剤収容部から外へ供給されるようになっており、現像剤が十分なトルクで確実に攪拌されれば現像剤が確実に現像ローラに供給されるようになる。よって、このプロセスユニットが用いられる画像形成装置において、印刷の品質を向上させることができる。また、さらに、攪拌用駆動軸の一端に現像カップリングを設けるようにすれば、現像カップリングを取り付けるための新たな機構を設けたりしなくてもよく、現像カートリッジの構成を簡単にできるとともに、コストを抑えることができる。
また、請求項11に記載の発明は、静電潜像が形成される感光体へ現像剤を供給する現像ローラと、
現像ローラを支持し、感光体を有する感光体カートリッジに対して着脱可能な筐体と、
筐体に設けられ、回転駆動軸と接合して該回転駆動軸の回転駆動力を現像ローラへ伝達する現像カップリングと、
筐体に設けられ、現像ローラを感光体へ押圧接触させるために感光体カートリッジに設けられた付勢機構による付勢力が作用する被作用部と、を備え、
被作用部は、筐体が感光体カートリッジに正常に装着されると、付勢機構を押圧して、回転駆動軸が現像カップリングに接合することを該付勢機構が阻止しないように変位させる位置に設けられていることを特徴とする現像カートリッジである。
この請求項11に記載の現像カートリッジでは、筐体が感光体カートリッジに正常に装着されると、被作用部が付勢機構を押圧して変位させることにより、回転駆動軸と現像カップリングとの接合が付勢機構により阻止されなくなり、筐体が感光体カートリッジに対して正常に装着されていないと、被作用部が付勢機構を変位させないために、回転駆動軸と現像カップリングとの接合が付勢機構により阻止される。即ち、回転駆動軸は空転し、現像カートリッジに回転駆動力が伝達しない。このため、当該現像カートリッジが感光体カートリッジに正常に装着されていない状態で、その両者からなるプロセスユニットが画像形成装置に装着された場合に、例えば回転駆動軸と現像カップリングとの接合が不完全となって、回転駆動軸や現像カップリング、ひいては現像カートリッジが破損してしまうことを防止することができる。
また、回転駆動軸と現像カップリングとが接合しないと、現像ローラに回転駆動力が伝達されないため、そのような場合に、画像形成装置では、印刷用紙等の記録媒体に画像が印刷がされないこととなる。つまり、画像形成装置に印刷の処理を実行させても、画像が印刷されていない印刷用紙が排出されてくるということになる。このような現象により、例えば現像カートリッジの装着位置を検出するような機構が特に設けられなくても、ユーザは現像カートリッジが正常に装着されていないことを推測することができる。 よって、特にコストを増大させることなく、現像カートリッジが正常に装着されているか否かがユーザに容易に認識されるようにできる。そして、現像カートリッジが正常に装着されていない場合にそのことが容易にユーザに認識されれば、現像カートリッジを正しく装着させるという処置もすぐに行われるようになり、確実に現像カートリッジの破損が防止されるようになる。
また、破損を防止すべく、現像カートリッジの装着位置(或いは回転駆動軸の位置)を検出して、現像カートリッジが正常装着位置にない場合(或いは回転駆動軸が正常な位置にない場合)に回転駆動軸を駆動させないようにする、というセンサ等を、画像形成装置に設けることが考えられるが、本発明によれば、そのようなセンサを設けなくても良い。よって、センサを設けるためのスペースが節約され、画像形成装置の大きさが抑えられる現像カートリッジを提供することができる。
また、本現像カートリッジは、現像ローラが感光体へ押圧接触するように付勢機構の作用を受けるようにも構成されている。よって、この現像カートリッジが感光体カートリッジに正常に装着された状態において、現像ローラは感光体に適切に現像剤を供給するようになり、その現像カートリッジ及び感光体カートリッジからなるプロセスユニットが使用される画像形成装置に対して、確実かつ高品質な印刷を行わせることができる。
また、請求項11に記載の現像カートリッジにおいては、請求項12に記載のように、付勢機構は、一端が回動可能に支持されるとともに、現像カートリッジが感光体カートリッジに装着される際に被作用部に当接するレバー部材と、該レバー部材に対して被作用部を現像ローラの方向へ押す力を与えることで、そのレバー部材を介して被作用部に、現像ローラを感光体へ押圧接触させるための力を付与する付勢手段と、からなり、当該現像カートリッジが感光体に対して正常に装着されている正常装着位置にない場合は、現像カップリングがレバー部材の近傍に位置することにより、その現像カップリングへの回転駆動軸の接合がレバー部材によって阻止され、当該現像カートリッジが正常装着位置にある場合は、被作用部がレバー部材を押圧して回動変位させることにより、現像カップリングへの回転駆動軸の接合が可能となるように構成されている、ことが好ましい。
この請求項12に記載の現像カートリッジにおいては、付勢手段が、一端を回動可能に支持されたレバー部材を押すことにより、このレバー部材を介してレバー部材と当接する現像カートリッジの被作用部に、現像ローラを感光体に押圧接触させるための力を付与する。簡単に言うと、感光体カートリッジの付勢手段により、現像カートリッジが感光体側へ押されるようになっている。
また、現像カートリッジを感光体カートリッジに装着させるのに伴い、現像カートリッジの被作用部は、この被作用部と当接するレバー部材を回動させることとなるが、そのレバー部材の回動位置により、現像カップリングと回転駆動軸との接合が阻止され、或いは阻止されないこととなる。すなわち、レバー部材を回動動作させるという簡単な構成でコストを特に増大させることなく、この現像カートリッジの破損を防止することができる。
また、請求項11又は請求項12に記載の現像カートリッジにおいては、請求項13に記載のように、現像カップリングは、当該現像カートリッジが感光体カートリッジに装着された状態で付勢機構と近接する位置に設けられていることが好ましい。
このように構成された請求項13に記載の現像カートリッジによれば、被作用部の大きさを特に大きくしなくてもよくなる。よって、現像カートリッジの大きさを抑えることができ、コストを特に増大させることもない。
ところで、請求項11ないし請求項13の何れか1項に記載の現像カートリッジにおいては、請求項14に記載のように、現像ローラの回転中心と現像カップリングの回転中心とを結ぶ直線に垂直な2つの直線であって、現像ローラの回転中心を通る直線と、現像カップリングの回転中心を通る直線との間の領域に、被作用部が設けられていることが考えられる。
また、請求項11ないし請求項14の何れか1項に記載の現像カートリッジにおいては、請求項15に記載のように、当該現像カートリッジは、現像剤が収容される現像剤収容部と、該現像剤収容部に収容された現像剤を攪拌するとともに現像ローラへ回転駆動力を伝達する攪拌用駆動軸と、を備えており、現像カップリングは、攪拌用駆動軸の一端に設けられ、回転駆動軸による回転駆動力が該現像カップリングを介して攪拌用駆動軸へ伝達されることが好ましい。
このように構成された請求項15に記載の現像カートリッジによれば、現像剤が十分なトルクで確実に攪拌される。そして、この種の現像カートリッジでは、攪拌用駆動軸の攪拌力により、現像剤が現像剤収容部から外へ供給されるようになっており、現像剤が十分なトルクで確実に攪拌されれば現像剤が確実に現像ローラに供給されるようになる。よって、この現像カートリッジが用いられる画像形成装置において、印刷の品質を向上させることができる。また、さらに、攪拌用駆動軸の一端に現像カップリングを設けるようにすれば、現像カップリングを取り付けるための新たな機構を設けたりしなくてもよく、現像カートリッジの構成を簡単にできるとともに、コストを抑えることができる。
以下に、本発明の一実施形態を図面に基づき説明する。
[実施形態1]
図1及び図2は、画像形成装置としてのレーザプリンタ1の概略側断面図である。このレーザプリンタ1は、本体ケーシング2内に、画像が形成される用紙Pを給紙するためのフィーダ部4や、給紙された用紙Pに画像を形成するための画像形成部5などを備えている。画像形成部5はさらに、スキャナ部19、プロセスユニット20、定着部21などを備えている。なお、プロセスユニット20は本体ケーシング2に対して着脱自在に構成されており、図2は、プロセスユニット20が本体ケーシング2から取り外された状態(或いは装着前の状態)を表している。
図1及び図2に示すように、レーザプリンタ1の本体ケーシング2において、一方側の側壁(図面における右側)には、プロセスユニット20を着脱するための着脱開口部6が形成されているとともに、その着脱開口部6を開閉するためのフロントカバー7が設けられている。このフロントカバー7は、その下端部に挿通された図示しないカバー軸に回動自在に支持されており、そのカバー軸を支点として開閉させることができる。
なお、以下では、レーザプリンタ1及びプロセスユニット20において、フロントカバー7が設けられる側(プロセスユニット20の装着方向上流側)を「前側」とし、その反対側(プロセスユニット20の装着方向下流側)を「後側」とする。また、図1及び図2における紙面手前側を「左側」とし、紙面奥側を「右側」とする。
ところで、フィーダ部4は、本体ケーシング2内の底部に設けられており、着脱可能に装着される給紙トレイ9と、この給紙トレイ9の前端部の上方に設けられる給紙ローラ10及び分離パッド11と、給紙ローラ10の後側に設けられるピックアップローラ12と、給紙ローラ10の前側下方においてその給紙ローラ10に対向するように配置されるピンチローラ13と、給紙ローラ10の後方上方に設けられる上下1対のレジストローラ14(図4及び図5も参照)とを備えている。
給紙トレイ9の内部には、用紙Pを積層状に載置可能な用紙押圧板15が設けられている。この用紙押圧板15は、後端部において揺動可能に支持されることによって、前端部が上下方向に移動可能にされている。
また、給紙トレイ9の前端部には、用紙押圧板15の前端部を上方に持ち上げるためのレバー17が設けられている。このレバー17は、用紙押圧板15の前部から下側へ回り込むように断面略L字状に形成されており、その上端部が、給紙トレイ9の前端部に設けられたレバー軸18に取り付けられ、その後端部が用紙押圧板15の前端部付近の下面に当接している。これによって、レバー軸18に図中時計回りの回転駆動力が入力されると、レバー17がレバー軸18を支点として回転し、レバー17の後端部が用紙押圧板15の前端部を持ち上げる。
用紙押圧板15の前端部が持ち上げられると、用紙押圧板15上の最上位にある用紙Pは、ピックアップローラ12に押圧される。そして、そのピックアップローラ12の回転によって、給紙ローラ10と分離パッド11との間に向けて用紙Pの搬送が開始される。
一方、給紙トレイ9を本体ケーシング2から離脱させると、用紙押圧板15は、その自重によって前端部が下方に移動し、給紙トレイ9の底面に沿った状態になる。この状態で、用紙押圧板15上に用紙Pを積層状に載置することができる。
なお、ピックアップローラ12によって給紙ローラ10と分離パッド11との間に向けて搬送が開始された用紙Pは、給紙ローラ10と分離パッド11との間に挟まれた時に、給紙ローラ10の回転によって、確実に1枚ごとに捌かれて給紙される。
また、用紙Pは、上側及び下側の1対のローラから構成されるレジストローラ14により、画像形成部5の転写位置(後述する感光体ドラム92と転写ローラ94との間であって、感光体ドラム92に担持されたトナー像を用紙Pに転写する位置)に搬送される。
画像形成部5は、前述したように、スキャナ部19、プロセスユニット20、定着部21などを備えている。
スキャナ部19は、本体ケーシング2内の上方に設けられ、図示しないレーザ光源、回転駆動されるポリゴンミラー22、fθレンズ23、反射鏡24、レンズ25、及び下反射鏡26などを備えている。レーザ光源から発光される画像データに基づくレーザビームは、ポリゴンミラー22で偏向されてfθレンズ23を通過した後、反射鏡24によって光路が折り返され、さらにレンズ25を通過したのち下反射鏡26によってさらに光路が下方に屈曲されることにより、プロセスユニット20の後述する感光体ドラム92の表面上に照射される。
プロセスユニット20は、スキャナ部19の下方において(図1参照)、前述したように本体ケーシング2に対して着脱自在に装着される。このプロセスユニット20は、感光体カートリッジ27と、この感光体カートリッジ27に対して着脱自在に装着される現像カートリッジ28とを備えている。なお、現像カートリッジ28は、本体ケーシング2に対して、感光体カートリッジ27と一体的に着脱させることができる。また、感光体カートリッジ27を本体ケーシング2に装着した状態で、現像カートリッジ28のみを本体ケーシング2に対して着脱させることもできる。この現像カートリッジ28、及び感光体カートリッジ27の詳細については後述する。
定着部21は、プロセスユニット20の後側に設けられ、定着フレーム182を備えるとともに、その定着フレーム182内に、加熱ローラ183、及び加圧ローラ184を備えている。
加熱ローラ183及び加圧ローラ184について詳細は図示しないが、まず、加熱ローラ183は、金属素管と、その金属素管内に設けられるハロゲンランプとを備えている。また、この加熱ローラ183は、モータからの駆動力により回転駆動される。
加圧ローラ184は、加熱ローラ183の下方において、加熱ローラ183を押圧するように対向配置されている。この加圧ローラ184は、金属性のローラ軸と、そのローラ軸の周りを被覆するゴム材料からなるローラとを備え、加熱ローラ183の回転駆動に従って従動される。
この定着部21は、転写位置において用紙P上に転写された現像剤としてのトナーを、用紙Pが加熱ローラ183と加圧ローラ184との間を通過する間にその用紙Pに熱定着させる。トナーが定着された用紙Pは、本体ケーシング2の上面に向かって上下方向に延びた排紙パス185に搬送される。排紙パス185に搬送された用紙Pは、その上側に設けられる排紙ローラ186によって、本体ケーシング2の上面に形成された排紙トレイ187上に排紙される。
ところで、図3に示すように、レーザプリンタ1は、その左フレーム167に、本体ケーシング2の内部に対して進退自在に連結されるカップリング部材73と、そのカップリング部材73を進退させるためのアーム291とを備えている。このカップリング部材73は、現像カートリッジ28の後述する現像カップリング66と接合して(図11参照)、その現像カップリング66に回転駆動力を伝達するために設けられているものであり、本発明の回転駆動軸に相当している。また、アーム291は、案内手段に相当している。なお、図3(a)においては、カップリング部材73は進出している状態であり、(b)においては、カップリング部材73は後退している状態である。
アーム291は、前後方向に沿って延びるアーム部292と、そのアーム部292の後端部に設けられるカム部293とを一体的に備えている。
カム部293には、カップリング部材73が挿通される前後方向に延びる長孔が形成されており、その長孔の後端部の周りには、軸方向(カップリング部材73の回転軸方向であり、以下同様)に厚く形成される厚材部294が設けられている。また、長孔の前端部の周りには、幅方向に薄く形成される薄材部295が設けられている。
そして、このアーム291は、その後端部の長孔にカップリング部材73が挿通された状態で、左フレーム167に沿って前後方向に移動可能に支持されている。また、このアーム291は、フロントカバー7(図1及び図2参照)の開閉に連動して、前後方向に移動するように設けられている。
カップリング部材73は、本体ケーシング2に装着されたプロセスユニット20における後述する現像カップリング66に、軸方向において対向するように配置されている。このカップリング部材73には、本体ケーシング2内に設けられる図示しないモータからの回転駆動力が入力される。また、このカップリング部材73は、図示しない付勢バネによって、常時、軸方向内側(図3の紙面における左側から右側)に向かって付勢されている。
そして、プロセスユニット20を本体ケーシング2に対して着脱する時に、フロントカバー7を開くと、アーム291はそのフロントカバー7の開放に連動して前方に移動するとともに、図3(b)に示すように、カップリング部材73に厚材部294が係合する。すると、カップリング部材73は、付勢バネの付勢力に抗して後退する。
また、プロセスユニット20を本体ケーシング2に対して着脱する時に、フロントカバー7を閉めると、アーム291は、そのフロントカバー7の閉鎖に連動して後方に移動するとともに、図3(a)に示すように、カップリング部材73に薄材部295が係合する。すると、カップリング部材73は、付勢バネの付勢力によって進出し、プロセスユニット20の現像カップリング66に対して互いに相対回転不能に連結される。これによって、カップリング部材73からの駆動力が、現像カップリング66を介してプロセスユニット20に伝達される。
ここで、感光体カートリッジ27及び現像カートリッジ28の構成について説明する。
まず、感光体カートリッジ27について、図4及び図5を用いて説明する。なお、図4及び図5は、プロセスユニット20を示す図であり、特に図5は、感光体カートリッジ27に対して現像カートリッジ28が装着される途中の状態(或いは装着が不完全な状態)を表している。
感光体カートリッジ27は、樹脂材料からなるドラム側筐体91を備え、さらに、そのドラム側筐体91内に、感光体ドラム92、スコロトロン型帯電器93、転写ローラ94、クリーニングブラシ95などを備えている。
感光体ドラム92は、ドラム収容部102内に配置されている。そして、この感光体ドラム92は、円筒形状をなし、最表層がポリカーボネート等からなる正帯電性の感光層により形成されるドラム本体124と、このドラム本体124の軸心において、ドラム本体124の長手方向に沿って延びる金属製のドラム軸125とを備えている。ドラム軸125は、ドラム側筐体91に対して回転不能に支持されている。そして、ドラム本体124がドラム軸125に対して回転自在に支持されている。
スコロトロン型帯電器93は、ドラム収容部102内に配置され、感光体ドラム92の後側斜め上方において、帯電支持部122に支持されており、感光体ドラム92と接触しないように間隔を隔てて対向するように配置されている。このスコロトロン型帯電器93は、グリッド電圧及び放電電圧の印加によりコロナ放電を発生させて、感光体ドラム92の表面を一様に正帯電させる。
そして、感光体ドラム92の表面は、この感光体ドラム92の回転に伴って、スコロトロン型帯電器93により一様に正帯電された後、スキャナ部19からのレーザビームの高速走査により露光される。そしてその感光体ドラム92の表面に、用紙Pに形成すべき画像を表す静電潜像が形成される。なお、現像ローラ32を介してこの感光体ドラム92にトナーが供給され、静電潜像が可視像化される。
転写ローラ94は、ドラム収容部102内において、感光体ドラム92の下方に配置されている。この転写ローラ94は、金属製の転写ローラ軸133と、その転写ローラ軸133の周りを被覆する、イオン導電性のゴム材料からなるゴムローラ134とを備えている。この転写ローラ94は感光体ドラム92に対向するように配置されており、転写ローラ94と感光体ドラム92との間を搬送される用紙Pには、感光体ドラム92上に形成された可視像が転写される。
クリーニングブラシ95は、多数のブラシ毛からなり、感光体ドラム92の後方側においてブラシ支持部123に支持されているとともに、ブラシ毛が感光体ドラム92の表面に接触するように配置されている。そして、用紙Pに感光体ドラム92上の可視像が転写された後、その感光体ドラム92の表面に付着している余分なトナーは、このクリーニングブラシ95により除去される。
また、感光体カートリッジ27の左側壁30cの内面には、現像カートリッジ28を感光体ドラム92側に押すための付勢機構60が設けられている。この付勢機構60により生ぜられる付勢力は、現像カートリッジ28の後述する被作用部67に作用し、これにより現像カートリッジ28は、感光体カートリッジ27の感光体ドラム92側に押される。そして、現像ローラ32が感光体ドラム92に押圧接触される。
次に、現像カートリッジ28の構成について、図6〜図8を用いて説明する。なお、図6〜図8はそれぞれ、現像カートリッジ28の平面図、右側面図、左側面図である。
現像カートリッジ28は、筐体としての現像側筐体29を備えるとともに、その現像側筐体29内に、図7及び図8に示すように、供給ローラ31、現像ローラ32、アジテータ70、及び層厚規制ブレード33などを備えている。また、感光体カートリッジ27の付勢機構60(図1及び図2参照)の付勢力が作用する被作用部67が設けられている。
現像側筐体29は、例えばポリスチレン等の樹脂材料からなり、後側が開口されるボックス状であって(図6参照)、下フレーム34(図7,8参照)及び上フレーム35から構成されている。また、現像側筐体29には、トナー収容室30が設けられている。
下フレーム34は、幅方向(前後方向と上下方向との両方に直交する方向、以下同様)に間隔を隔てて対向するように配置される左側壁38及び右側壁39と、それら左側壁38及び右側壁39との間を連結し、上下に配置される下壁40及び上壁41と、上壁41の前端部に設けられる上側前壁42とを一体的に備えている。
下壁40は、さらに、図示しない現像室を画成するための後側下壁部43と、この後側下壁部43に連続して形成され、断面が略弓形状である前側下壁部44とを一体的に備えている。この下壁40は、左側壁38及び右側壁39の間に狭持されるように設けられている。
前側下壁部44の最深部には、現像カートリッジ28を感光体カートリッジ27に対して位置決めするための位置決め部84が設けられている。この位置決め部84は、下方に向かって凸状に形成されるとともに幅方向において互いに間隔を隔てて2つ設けられ、感光体カートリッジ27の図示しない突起部に当接するようになっている。
上壁41は、左側壁38及び右側壁39の対向間隔よりも幅広の平板状をなし(図6参照)、左側壁38及び右側壁39の上端縁間に架設されている。なお、この上壁41において、その前側が前方に延長された部分を上壁延長部50としている。
そして、上壁延長部50の前端縁には、板状をなし、この前端縁から下方に向かって略垂直方向に屈曲するように形成された上側前壁42が設けられている。
なお、上フレーム35は、下フレーム34に被装するように設けられている。
ところで、図8に示すように、この現像カートリッジ28の左側壁38には、ギヤ機構部45が設けられている。また、このギヤ機構部45には、ギヤカバー77が備えられている。このギヤカバー77は、その外側に、レーザプリンタ1のカップリング部材73(図3参照)と接合する現像カップリング66を備えている。そして、この現像カップリング66がカップリング部材73と接合することにより、現像カップリング66にカップリング部材73の回転駆動力が伝達される。そして、ギヤカバー77は、その内側面で、現像ローラ32や供給ローラ31、或いはアジテータ70を回転させるための各種ギヤを回転自在に保持しており、現像カップリング66の回転駆動力は、現像ローラ32、供給ローラ31、及びアジテータ70に伝達される。
そして、供給ローラ31は、何れも図示しないが、金属製の供給ローラ軸と、その供給ローラ軸の周りを被覆する、導電性の発泡材料からなるスポンジローラとを備えている。なお、供給ローラ軸の左側軸端部は、左側壁38から突出するように設けられている。
現像ローラ32は、供給ローラ31と互いに圧接し、かつ後端部分が現像側筐体29から後方に部分的に露出するように設けられている。この現像ローラ32は、金属製の現像ローラ軸64と、その現像ローラ軸64の周りを被覆する、導電性のゴム材料からなるゴムローラ65とを備えている。なお、現像ローラ軸64の両側軸端部は、左側側壁38及び右側側壁39から突出するように設けられている。
アジテータ70は、攪拌軸71aを中心に回転駆動され、現像側筐体29の内部に下向き凸湾曲状に設けられたトナー収容室30内のトナーを攪拌する。トナー収容室30内のトナーは、アジテータ70により攪拌されてトナー収容室30から放出された後、供給ローラ31を介して現像ローラ32の外周面に担持される。
層厚規制ブレード33は、いずれも図示しないが、金属の板ばね材からなるブレードと、このブレードの下端部に設けられ、断面が半円形状の絶縁性のシリコーンゴムからなる圧接部とを備えている。そして、ブレードの弾性力により、圧接部が現像ローラ32のゴムローラ65の表面に圧接されるようになっている。これにより、ゴムローラ65の表面に担持されたトナーの層厚さが均一にされる。
次に、感光体カートリッジ27に現像カートリッジ28を装着させる作業について、図4,5及び図9〜図12を用いて説明する。
まず、図4,5において、現像カートリッジ28が感光体カートリッジ27に対して装着される際には、現像カートリッジ28において現像側筐体29から突出した現像ローラ32の現像ローラ軸64が、感光体カートリッジ27のガイド36に当接されるようになっている。そして、そのガイド36に沿って、現像ローラ軸64を介して現像カートリッジ28が感光体ドラム92側へ案内されるとともに、現像ローラ軸64が感光体カートリッジの係止部36aに当接して係止される。さらにその後、現像カートリッジ28の前方側(上壁延長部50)を下方へ下げていくと、最終的に、前述した現像カートリッジ28の位置決め部84(図7及び図8参照)が感光体カートリッジ27の図示しない突設部と当接し、現像カートリッジ28が感光体カートリッジ27に対する装着位置に装着されることとなる。なお、現像カートリッジ28の前方側(上壁延長部50)を下方へ下げていく時、前述した感光体カートリッジ27の付勢機構60と現像カートリッジ28の被作用部67とが当接する。ここで、その作用について、図9〜図12を用いて説明する。
図9及び図10に示すように、感光体カートリッジ27の左側壁30c(図4及び図5参照)の内面に設けられている付勢機構60は、回動支持軸61aと、この回動支持軸61aを中心に回動可能に支持される回動部材61と、この回動部材61を一方に押しつけるように付勢する付勢手段としてのコイルバネ62とにより構成されている。そして、コイルバネ62は、回動部材61が感光体ドラム92側へ回動する方向、つまり、回動部材61が回動支持軸61aを中心として反時計まわりに回動する方向へ、回動部材61を付勢している。なお、現像カートリッジ28が感光体カートリッジ27に対して装着されていない状態では、回動部材61の接触部61bが感光体カートリッジ27の図示しない接触部材と当接し、その当接位置で回動部材61の回動が阻止されるようになっている。
そして、現像ローラ軸64が係止部36aに係止された状態で現像カートリッジ28を下方へ下げて行くと、前述したように、所定の位置において、現像カートリッジ28の被作用部67が付勢機構60の回動部材61に当接する(図10の実線)。さらに現像カートリッジ28を下方へ下げて行くと、図10にて波線で示すように、付勢機構60の回動部材61は、被作用部67に押しのけられるようにして、時計回りに回動する。そして、現像カートリッジ28が感光体カートリッジ27に対する装着位置に未だない場合、すなわち、装着が不完全である場合には、付勢機構60の回動部材61は、現像カップリング66の一部を覆うように位置することとなる。この現像カップリング66は、前述したように、カップリング部材73(図3、或いは図11,12参照)と接合して回転駆動するものであるが、このように現像カートリッジ28の装着が不完全であると、回動部材61により、現像カップリング66とカップリング部材73との接合が阻止される。なお、図12は、回動部材61により現像カップリング66とカップリング部材73との接合が阻止される状態を表す平面図である。また、図11は、現像カップリング66とカップリング部材73とが接合している状態を表す平面図である。
ここで、前述したように現像カップリング66とカップリング部材73との接合を阻止する(或いは阻止しない)ようにしている理由について、図13及び図14を用いて説明する。図13は、プロセスユニット20がレーザプリンタ1に装着されていない状態を表し、図14は、プロセスユニット20がレーザプリンタ1に装着されている状態を表している。
まず、図13においては、現像カートリッジ28は感光体カートリッジ27に対して正しい装着位置に装着されていない状態である。なお、現像カートリッジ28が感光体カートリッジ27に対して正しい装着位置に装着されていると、図1に示すように、現像カートリッジ28と感光体カートリッジ27とが密着する。そして、現像カートリッジ28が感光体カートリッジ27に対して正しい装着位置に装着されていない状態であっても、図14に示すように、そのプロセスユニット20がレーザプリンタ1に装着できてしまう場合がある。このため、本願発明者は、本レーザプリンタ1のような構成としたのである。
つまり、本レーザプリンタ1によれば、前述の図13及び図14に示すように現像カートリッジ28が感光体カートリッジ27に対する装着位置にないまま、プロセスユニット20がレーザプリンタ1に装着されたとしても、カップリング部材73と現像カップリング66とがそもそも接合しないこととなる。よって、現像カートリッジ28が感光体カートリッジ27に対する装着位置にない場合に、例えば現像カップリング66とカップリング部材73との接合が不完全な状態でカップリング部材73が回転駆動し、そのカップリング部材73や現像カップリング66が破損したり、さらにはレーザプリンタ1や現像カートリッジ28が破損してしまう、ということが防止されるのである。
また、現像カップリング66とカップリング部材73とが接合しない場合には、用紙Pに画像が転写されないこととなるため、ユーザは、その時に、現像カートリッジ28が感光体カートリッジ27に対する装着位置にないことを容易に推測して適切な処理を行えるようになる。
また、破損を防止するために、現像カートリッジ28や現像カップリング66、或いはカップリング部材73の位置を検出して、現像カートリッジが感光体カートリッジ27に対する装着位置にない場合はカップリング部材73を回転駆動させないようにする、というセンサ等を設けることが考えられるが、本レーザプリンタ1によれば、そのようなセンサを設ける必要がなく、センサを設けるためのスペースを省くことができる。よって、レーザプリンタ1全体の大きさを抑えることができる。
そして、現像カートリッジ28が感光体カートリッジ27に対する装着位置に装着されると、図9に示すように、回動部材61は、被作用部67に押されることにより、現像カップリング66を覆わない位置まで回動する。そして、図11のように、現像カップリング66とカップリング部材73との接合が可能となるのである。
ところで、被作用部67が回動部材61に当接している状態では、回動部材61を介して、被作用部67にコイルバネ62による付勢力が作用する。すなわち、被作用部67に、現像ローラ32を感光体ドラム92側へ押す力が作用する。さらに言うと、被作用部67を介して、現像カートリッジ28が感光体ドラム92側へ押される。このような作用により、現像ローラ32と感光体ドラム92とが押圧接触する。
このように、感光体カートリッジ27の付勢機構60は、現像カップリング66とカップリング部材73との接合を阻止したり或いは阻止しなかったりする機能を有するとともに、被作用部67を介して現像ローラ32と感光体ドラム92とを押圧接触させる機能も有している。よって、前者の機能により破損が防止されるだけでなく、後者の機能により感光体ドラム92に確実にトナーが供給されるようになる。さらに、別々に機構を設けなくてもよいため、プロセスユニット、ひいては画像形成装置の構成を簡単にできる。
ところで、本実施形態においては、現像カップリング66と、付勢機構60と、被作用部67とは、現像カートリッジ28が感光体カートリッジ27に対する装着位置に装着された状態で、互いに近接するように設けられている(図9参照)。このような構成によると、被作用部67を大きなものとしたり、或いは付勢機構60における回動部材61の回動範囲を大きくしたりしなくても良いため、構成をコンパクトにできコストを特に増大させることがない。
また、被作用部67は、図9に示すように、現像ローラ32の回転中心と現像カップリング66の回転中心とを結ぶ直線L1に垂直な2つの直線であって、現像ローラ32の回転中心を通る直線L2と、現像カップリング66の回転中心を通る直線L3との間の領域に設けられている。
[実施形態2]
次に、本発明の第2実施形態について、図15を用いて説明する。図15は、第2実施形態の現像カートリッジ28の左側面図である。
この図15に示すように、本第2実施形態では、現像カートリッジ28において、現像カップリング66が攪拌軸71a(図8参照)の軸端に設けられている。また、現像カップリング66が攪拌軸71aの軸端に設けられているのに伴い、被作用部67は、第1実施形態よりも攪拌軸71a寄り(つまり、現像カートリッジ28の前側)に設けられている。さらに、図示はしないが、感光体カートリッジ27において、付勢機構60も、第1実施形態より前側へ設けられている。
このような本第2実施形態の構成によると、現像カップリング66の回転駆動に伴ってアジテータ70も回転駆動されることになり、トナー収容室30のトナーが十分なトルクで確実に攪拌されるとともにそのトナーが確実にトナー収容室30から供給されるようになる。よって、印刷の品質を向上させることができる。
また、現像カップリング66を取り付けるための新たな軸を設けなくてもよくなり、構成を簡単にできるとともにコストを抑えることができる。
また、現像カップリング66が現像カートリッジ28における前側に設けられ、それに伴って被作用部67も現像カートリッジ28における前側に設けられれば、被作用部67が現像カートリッジ28における後側に設けられる場合と比較して、現像ローラ32と感光体ドラム92とがより安定して押圧接触される。また、現像カップリング66が前側に設けられるようにすれば、組み立てやメンテナンスがしやすくなる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術範囲内において種々の形態を採ることができる。
例えば、上記実施形態では、回動部材61が現像カップリング66を覆うように位置することで現像カップリング66とカップリング部材73との接合が阻止されるようになっているが、カップリング部材73の進出動作自体が阻止されるような構成としても良い。この場合には、例えば、回動部材61がカップリング部材73を覆うように位置するように構成したり、或いはカップリング部材73を進出させるアーム291の動作を阻止したりすることが考えられる。
レーザプリンタの概略側断面図である(その1)。 レーザプリンタの概略側断面図である(その2)。 レーザプリンタのカップリング部材の動作を説明する説明図である。 プロセスユニットの概略図である(その1)。 プロセスユニットの概略図である(その2)。 現像カートリッジの平面図である。 現像カートリッジの右側面図である。 現像カートリッジの左側面図である。 プロセスユニットにおける装着動作を説明する説明図である(その1)。 プロセスユニットにおける装着動作を説明する説明図である(その2)。 プロセスユニットにおける装着動作を説明する説明図である(その3)。 プロセスユニットにおける装着動作を説明する説明図である(その4)。 レーザプリンタの概略側断面図である(その3)。 レーザプリンタの概略側断面図である(その4)。 第2実施形態の現像カートリッジの左側面図である。
符号の説明
1…レーザプリンタ、2…本体ケーシング、4…フィーダ部、5…画像形成部、6…着脱開口部、7…フロントカバー、9…給紙トレイ、10…給紙ローラ、11…分離パッド、12…ピックアップローラ、13…ピンチローラ、14…レジストローラ、15…用紙押圧板、17…レバー、18…レバー軸、19…スキャナ部、20…プロセスユニット、20…プロセスユニット、21…定着部、22…ポリゴンミラー、23…fθレンズ、24…反射鏡、25…レンズ、26…下反射鏡、27…感光体カートリッジ、28…現像カートリッジ、29…現像側筐体、30…トナー収容室、30c…左側壁、31…供給ローラ、32…現像ローラ、33…層厚規制ブレード、34…下フレーム、35…上フレーム、36…ガイド、36a…係止部、38…左側壁、39…左側壁、40…下壁、41…上壁、42…上側前壁、43…後側下壁部、44…前側下壁部、45…ギヤ機構部、50…上壁延長部、60…付勢機構、61…回動部材、61a…回動支持軸、61b…接触部、62…コイルバネ、64…現像ローラ軸、65…ゴムローラ、66…現像カップリング、67…被作用部、70…アジテータ、71a…攪拌軸、73…カップリング部材、77…ギヤカバー、84…位置決め部、91…ドラム側筐体、92…感光体ドラム、93…スコロトロン型帯電器、94…転写ローラ、95…クリーニングブラシ、122…帯電支持部、123…ブラシ支持部、124…ドラム本体、125…ドラム軸、133…転写ローラ軸、134…ゴムローラ、167…左フレーム、182…定着フレーム、183…加熱ローラ、184…加圧ローラ、185…排紙パス、186…排紙ローラ、291…アーム、292…アーム部、293…カム部、294…厚材部、295…薄材部、P…用紙。

Claims (15)

  1. 静電潜像が形成される感光体を有する感光体カートリッジ、及び前記感光体に現像剤を供給する現像ローラを有するとともに前記感光体カートリッジに対して着脱可能な現像カートリッジ、からなり、画像形成装置本体に対して着脱可能なプロセスユニットと、
    回転駆動軸と、
    前記回転駆動軸を前記現像カートリッジ側へ接合可能に案内する案内手段と、を備え、
    前記感光体カートリッジは、前記現像ローラを前記感光体へ押圧接触させるための付勢機構を有し、
    前記現像カートリッジは、前記付勢機構による付勢力が作用する被作用部と、前記案内手段により案内された回転駆動軸と接合して該回転駆動軸による回転駆動力を前記現像ローラへ伝達する現像カップリングと、を有し、
    前記現像カートリッジが前記感光体カートリッジに正常に装着されている正常装着位置にない場合は、前記付勢機構が前記現像カップリング近傍に位置することにより、前記回転駆動軸が前記現像カップリングに接合することが阻止され、
    前記現像カートリッジが前記正常装着位置にある場合は、前記付勢機構が前記被作用部により押圧されて変位することにより、前記回転駆動軸が前記現像カップリングに接合することが可能となるように構成されている、ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    前記付勢機構は、一端が回動可能に支持されるとともに、前記現像カートリッジが前記感光体カートリッジに装着される際に前記被作用部に当接するレバー部材と、該レバー部材に対して前記被作用部を前記現像ローラの方向へ押す力を与えることで、そのレバー部材を介して前記被作用部に、前記現像ローラを前記感光体へ押圧接触させるための力を付与する付勢手段と、からなり、
    前記現像カートリッジが前記正常装着位置にない場合は、前記レバー部材が前記現像カップリング近傍に位置することにより、前記回転駆動軸が前記現像カップリングに接合することが阻止され、
    前記現像カートリッジが前記正常装着位置にある場合は、前記レバー部材が前記被作用部により押圧されて回動変位することにより、前記回転駆動軸が前記現像カップリングに接合することが可能となるように構成されている、ことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置において、
    前記付勢機構、及び前記現像カップリングは、前記現像カートリッジが前記感光体カートリッジに装着された状態で互いに近接する位置に設けられていることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載の画像形成装置において、
    前記現像ローラの回転中心と前記現像カップリングの回転中心とを結ぶ直線に垂直な2つの直線であって、前記現像ローラの回転中心を通る直線と、前記現像カップリングの回転中心を通る直線との間の領域に、前記被作用部が設けられていることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1ないし請求項4の何れか1項に記載の画像形成装置において、
    前記現像カートリッジは、前記現像剤が収容される現像剤収容部と、該現像剤収容部に収容された現像剤を攪拌するとともに前記現像ローラへ回転駆動力を伝達する攪拌用駆動軸と、を備えており、
    前記現像カップリングは、前記攪拌用駆動軸の一端に設けられ、前記回転駆動軸による回転駆動力が該現像カップリングを介して前記攪拌用駆動軸へ伝達されることを特徴とする画像形成装置。
  6. 静電潜像が形成される感光体を有する感光体カートリッジと、
    前記感光体に現像剤を供給する現像ローラを有するとともに前記感光体カートリッジに対して着脱可能な現像カートリッジと、を備え、
    前記感光体カートリッジは、前記現像ローラを前記感光体へ押圧接触させるための付勢機構を有し、
    前記現像カートリッジは、前記付勢機構による付勢力が作用する被作用部と、回転駆動軸と接合して該回転駆動軸の回転駆動力を前記現像ローラへ伝達する現像カップリングと、を有し、
    前記現像カートリッジが前記感光体カートリッジに正常に装着されている正常装着位置にない場合は、前記付勢機構が前記現像カップリング近傍に位置することにより、前記回転駆動軸が前記現像カップリングに接合することが阻止され、
    前記現像カートリッジが前記正常装着位置にある場合は、前記付勢機構が前記被作用部により押圧されて変位することにより、前記回転駆動軸が前記現像カップリングに接合することが可能となるように構成されている、ことを特徴とするプロセスユニット。
  7. 請求項6に記載のプロセスユニットにおいて、
    前記付勢機構は、一端が回動可能に支持されるとともに、前記現像カートリッジが前記感光体カートリッジに装着される際に前記被作用部に当接するレバー部材と、該レバー部材に対して前記被作用部を前記現像ローラの方向へ押す力を与えることで、そのレバー部材を介して前記被作用部に、前記現像ローラを前記感光体へ押圧接触させるための力を付与する付勢手段と、からなり、
    前記現像カートリッジが前記正常装着位置にない場合は、前記レバー部材が前記現像カップリング近傍に位置することにより、前記回転駆動軸が前記現像カップリングに接合することが阻止され、
    前記現像カートリッジが前記正常装着位置にある場合は、前記レバー部材が前記被作用部により押圧されて回動変位することにより、前記回転駆動軸が前記現像カップリングに接合することが可能となるように構成されている、ことを特徴とするプロセスユニット。
  8. 請求項6又は請求項7に記載のプロセスユニットにおいて、
    前記付勢機構、及び前記現像カップリングは、前記現像カートリッジが前記感光体カートリッジに装着された状態で互いに近接する位置に設けられていることを特徴とするプロセスユニット。
  9. 請求項6ないし請求項8の何れか1項に記載のプロセスユニットにおいて、
    前記現像ローラの回転中心と前記現像カップリングの回転中心とを結ぶ直線に垂直な2つの直線であって、前記現像ローラの回転中心を通る直線と、前記現像カップリングの回転中心を通る直線との間の領域に、前記被作用部が設けられていることを特徴とするプロセスユニット。
  10. 請求項6ないし請求項9の何れか1項に記載のプロセスユニットにおいて、
    前記現像カートリッジは、前記現像剤が収容される現像剤収容部と、該現像剤収容部に収容された現像剤を攪拌するとともに前記現像ローラへ回転駆動力を伝達する攪拌用駆動軸と、を備えており、
    前記現像カップリングは、前記攪拌用駆動軸の一端に設けられ、前記回転駆動軸による回転駆動力が該現像カップリングを介して前記攪拌用駆動軸へ伝達されることを特徴とするプロセスユニット。
  11. 静電潜像が形成される感光体へ現像剤を供給する現像ローラと、
    前記現像ローラを支持し、前記感光体を有する感光体カートリッジに対して着脱可能な筐体と、
    前記筐体に設けられ、回転駆動軸と接合して該回転駆動軸の回転駆動力を前記現像ローラへ伝達する現像カップリングと、
    前記筐体に設けられ、前記現像ローラを前記感光体へ押圧接触させるために前記感光体カートリッジに設けられた付勢機構による付勢力が作用する被作用部と、を備え、
    前記被作用部は、前記筐体が前記感光体カートリッジに正常に装着されると、前記付勢機構を押圧して、前記回転駆動軸が前記現像カップリングに接合することを該付勢機構が阻止しないように変位させる位置に設けられていることを特徴とする現像カートリッジ。
  12. 請求項11に記載の現像カートリッジにおいて、
    前記付勢機構は、一端が回動可能に支持されるとともに、前記現像カートリッジが前記感光体カートリッジに装着される際に前記被作用部に当接するレバー部材と、該レバー部材に対して前記被作用部を前記現像ローラの方向へ押す力を与えることで、そのレバー部材を介して前記被作用部に、前記現像ローラを前記感光体へ押圧接触させるための力を付与する付勢手段と、からなり、
    当該現像カートリッジが前記感光体に対して正常に装着されている正常装着位置にない場合は、前記現像カップリングが前記レバー部材の近傍に位置することにより、その現像カップリングへの前記回転駆動軸の接合が前記レバー部材によって阻止され、
    当該現像カートリッジが前記正常装着位置にある場合は、前記被作用部が前記レバー部材を押圧して回動変位させることにより、前記現像カップリングへの前記回転駆動軸の接合が可能となるように構成されている、ことを特徴とする現像カートリッジ。
  13. 請求項11又は請求項12に記載の現像カートリッジにおいて、
    前記現像カップリングは、当該現像カートリッジが前記感光体カートリッジに装着された状態で前記付勢機構と近接する位置に設けられていることを特徴とする現像カートリッジ。
  14. 請求項11ないし請求項13の何れか1項に記載の現像カートリッジにおいて、
    前記現像ローラの回転中心と前記現像カップリングの回転中心とを結ぶ直線に垂直な2つの直線であって、前記現像ローラの回転中心を通る直線と、前記現像カップリングの回転中心を通る直線との間の領域に、前記被作用部が設けられていることを特徴とする現像カートリッジ。
  15. 請求項11ないし請求項14の何れか1項に記載の現像カートリッジにおいて、
    当該現像カートリッジは、前記現像剤が収容される現像剤収容部と、該現像剤収容部に収容された現像剤を攪拌するとともに前記現像ローラへ回転駆動力を伝達する攪拌用駆動軸と、を備えており、
    前記現像カップリングは、前記攪拌用駆動軸の一端に設けられ、前記回転駆動軸による回転駆動力が該現像カップリングを介して前記攪拌用駆動軸へ伝達されることを特徴とする現像カートリッジ。
JP2005246110A 2005-08-26 2005-08-26 画像形成装置、プロセスユニット、及び現像カートリッジ Active JP4265584B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005246110A JP4265584B2 (ja) 2005-08-26 2005-08-26 画像形成装置、プロセスユニット、及び現像カートリッジ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005246110A JP4265584B2 (ja) 2005-08-26 2005-08-26 画像形成装置、プロセスユニット、及び現像カートリッジ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007058068A true JP2007058068A (ja) 2007-03-08
JP4265584B2 JP4265584B2 (ja) 2009-05-20

Family

ID=37921610

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005246110A Active JP4265584B2 (ja) 2005-08-26 2005-08-26 画像形成装置、プロセスユニット、及び現像カートリッジ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4265584B2 (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009216802A (ja) * 2008-03-07 2009-09-24 Brother Ind Ltd プロセスユニット
JP2010224123A (ja) * 2009-03-23 2010-10-07 Canon Inc 電子写真画像形成装置
JP2011039565A (ja) * 2010-11-25 2011-02-24 Brother Industries Ltd プロセスユニット
JP2011065181A (ja) * 2010-11-25 2011-03-31 Brother Industries Ltd プロセスユニット
JP2011065180A (ja) * 2010-11-25 2011-03-31 Brother Industries Ltd プロセスユニット
JP2011197197A (ja) * 2010-03-18 2011-10-06 Brother Industries Ltd プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2012226306A (ja) * 2011-04-04 2012-11-15 Canon Inc 画像形成装置及びプロセスカートリッジ
US9055205B2 (en) 2010-09-03 2015-06-09 Canon Kabushiki Kaisha Imaging control system, control apparatus, control method, and storage medium
JP2016145905A (ja) * 2015-02-06 2016-08-12 ブラザー工業株式会社 プロセスカートリッジおよびドラムカートリッジ
JP2018163380A (ja) * 2018-07-31 2018-10-18 ブラザー工業株式会社 画像形成装置

Cited By (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10379489B2 (en) 2008-03-07 2019-08-13 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Process unit
US9335731B2 (en) 2008-03-07 2016-05-10 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Process unit
JP4636097B2 (ja) * 2008-03-07 2011-02-23 ブラザー工業株式会社 プロセスユニット
US11269289B2 (en) 2008-03-07 2022-03-08 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Process unit
US10520885B2 (en) 2008-03-07 2019-12-31 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Process unit
JP2009216802A (ja) * 2008-03-07 2009-09-24 Brother Ind Ltd プロセスユニット
US9042776B2 (en) 2008-03-07 2015-05-26 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Process unit
US9612572B2 (en) 2008-03-07 2017-04-04 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Process unit
US8611787B2 (en) 2008-03-07 2013-12-17 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Process unit
US10036998B2 (en) 2008-03-07 2018-07-31 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Process unit
US8233820B2 (en) 2008-03-07 2012-07-31 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Process unit
JP2010224123A (ja) * 2009-03-23 2010-10-07 Canon Inc 電子写真画像形成装置
JP2011197197A (ja) * 2010-03-18 2011-10-06 Brother Industries Ltd プロセスカートリッジ及び画像形成装置
US9055205B2 (en) 2010-09-03 2015-06-09 Canon Kabushiki Kaisha Imaging control system, control apparatus, control method, and storage medium
JP2011065180A (ja) * 2010-11-25 2011-03-31 Brother Industries Ltd プロセスユニット
JP4752974B2 (ja) * 2010-11-25 2011-08-17 ブラザー工業株式会社 プロセスユニット
JP2011065181A (ja) * 2010-11-25 2011-03-31 Brother Industries Ltd プロセスユニット
JP2011039565A (ja) * 2010-11-25 2011-02-24 Brother Industries Ltd プロセスユニット
US8934794B2 (en) 2011-04-04 2015-01-13 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus, stirring unit and process cartridge
JP2012226306A (ja) * 2011-04-04 2012-11-15 Canon Inc 画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP2016145905A (ja) * 2015-02-06 2016-08-12 ブラザー工業株式会社 プロセスカートリッジおよびドラムカートリッジ
JP2018163380A (ja) * 2018-07-31 2018-10-18 ブラザー工業株式会社 画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4265584B2 (ja) 2009-05-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4265584B2 (ja) 画像形成装置、プロセスユニット、及び現像カートリッジ
US10670994B2 (en) Developing cartridge including housing and gear
US20220214645A1 (en) Photosensitive member cartridge and process cartridge
JP4665928B2 (ja) カートリッジおよび画像形成装置
JP4882517B2 (ja) プロセスユニットおよび画像形成装置
JP5861581B2 (ja) プロセスカートリッジおよび画像形成装置
JP4581913B2 (ja) 画像形成装置
JP4274220B2 (ja) 画像形成装置
CN104950621B (zh) 图像形成装置
JP5962271B2 (ja) 現像カートリッジ
US9429907B2 (en) Image forming apparatus having spacing configuration for process cartridge
JP2009003174A (ja) 画像形成装置、現像カートリッジおよび感光体ユニット
US7931265B2 (en) Sheet feeder and image forming device provided with the same
JP4370532B2 (ja) 画像形成装置
JP2009134130A (ja) 定着装置および画像形成装置
JP2000231321A (ja) 画像形成装置
JP2007058067A (ja) 画像形成装置、プロセスユニット、及び現像カートリッジ
US10095158B1 (en) Image forming apparatus
JP5994443B2 (ja) プロセスカートリッジ
JP5023973B2 (ja) 画像形成装置および感光体カートリッジ
JP2010107699A (ja) プロセスユニット、感光体カートリッジおよび現像カートリッジ
WO2014010123A1 (ja) プロセスカートリッジ
US12007707B2 (en) Developing cartridge including housing and gear
JP4348633B2 (ja) プロセスカートリッジ、ドラムカートリッジおよび現像カートリッジ
JP2006235177A (ja) プロセスユニット及び画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090119

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090127

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090209

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4265584

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120227

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120227

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130227

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140227

Year of fee payment: 5