JP2007055913A - サルモデルで薬効が確認された骨粗鬆症の予防又は治療剤 - Google Patents

サルモデルで薬効が確認された骨粗鬆症の予防又は治療剤 Download PDF

Info

Publication number
JP2007055913A
JP2007055913A JP2005240812A JP2005240812A JP2007055913A JP 2007055913 A JP2007055913 A JP 2007055913A JP 2005240812 A JP2005240812 A JP 2005240812A JP 2005240812 A JP2005240812 A JP 2005240812A JP 2007055913 A JP2007055913 A JP 2007055913A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conglycinin
osteoporosis
preventive
therapeutic agent
soybean
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005240812A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007055913A5 (ja
JP5382840B2 (ja
Inventor
Shin Nakamura
伸 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyoto University NUC
Original Assignee
Kyoto University NUC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyoto University NUC filed Critical Kyoto University NUC
Priority to JP2005240812A priority Critical patent/JP5382840B2/ja
Priority to PCT/JP2006/316350 priority patent/WO2007023776A1/ja
Publication of JP2007055913A publication Critical patent/JP2007055913A/ja
Publication of JP2007055913A5 publication Critical patent/JP2007055913A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5382840B2 publication Critical patent/JP5382840B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides
    • A61K38/01Hydrolysed proteins; Derivatives thereof
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23LFOODS, FOODSTUFFS, OR NON-ALCOHOLIC BEVERAGES, NOT COVERED BY SUBCLASSES A21D OR A23B-A23J; THEIR PREPARATION OR TREATMENT, e.g. COOKING, MODIFICATION OF NUTRITIVE QUALITIES, PHYSICAL TREATMENT; PRESERVATION OF FOODS OR FOODSTUFFS, IN GENERAL
    • A23L33/00Modifying nutritive qualities of foods; Dietetic products; Preparation or treatment thereof
    • A23L33/10Modifying nutritive qualities of foods; Dietetic products; Preparation or treatment thereof using additives
    • A23L33/105Plant extracts, their artificial duplicates or their derivatives
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides
    • A61K38/16Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • A61K38/168Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from plants
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P19/00Drugs for skeletal disorders
    • A61P19/08Drugs for skeletal disorders for bone diseases, e.g. rachitism, Paget's disease
    • A61P19/10Drugs for skeletal disorders for bone diseases, e.g. rachitism, Paget's disease for osteoporosis
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23VINDEXING SCHEME RELATING TO FOODS, FOODSTUFFS OR NON-ALCOHOLIC BEVERAGES AND LACTIC OR PROPIONIC ACID BACTERIA USED IN FOODSTUFFS OR FOOD PREPARATION
    • A23V2002/00Food compositions, function of food ingredients or processes for food or foodstuffs

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Physical Education & Sports Medicine (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Orthopedic Medicine & Surgery (AREA)
  • Rheumatology (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Botany (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • Mycology (AREA)
  • Nutrition Science (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Gastroenterology & Hepatology (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Medicines Containing Plant Substances (AREA)

Abstract

【課題】 従来から知られているダイズタンパク質やダイズイソフラボンを有効成分として含む骨粗鬆症の予防又は治療剤よりも、効果が優れた骨粗鬆症の予防又は治療剤を提供すること。
【解決手段】 これまでの小型動物での試験結果から想定されていたダイズイソフラボンによる骨粗鬆症の予防又は治療効果に疑問を持ち、霊長類モデルを駆使して骨粗鬆症の予防又は治療効果を示す新たなダイズ有効成分を特定した。骨粗鬆症の予防又は治療剤は、β−コングリシニン及び/又はプロテアーゼによるその加水分解物を有効成分として含み、製剤中のβ−コングリシニン及びプロテアーゼによるその加水分解物の含量が15重量%以上である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、骨粗鬆症の予防又は治療剤に関する。
従来、ダイズ食品・成分が骨粗鬆症に対する予防、治療作用を示すことが知られている(非特許文献1、2)。その有効成分としてダイズイソフラボン(植物エストロゲン)が考えられ、骨粗鬆症の予防又は治療効果を有する機能性食品、サプリメントとして、種々のダイズイソフラボン製品が実用化され、市販されている。
一方、ダイズに含まれる、貯蔵タンパク質の1種であるβ−コングリシニンは、脂質代謝調節作用を有することが知られており、肥満、高脂血症、高血圧症、糖尿病等の予防、治療に有効であることが知られている(特許文献1)。しかしながら、β−コングリシニンの骨粗鬆症に対する予防、治療効果は全く知られていない。
Stephanie C. Blum et al., J. Nutr. 133:1244-1249, 2003 Suzanne C. Ho et al., Osteoporos Int (2003)14:835-842 特開2005-80533号公報
本発明の目的は、従来から知られているダイズタンパク質やダイズイソフラボンを有効成分として含む骨粗鬆症の予防又は治療剤よりも、効果が優れた骨粗鬆症の予防又は治療剤を提供することである。
本願発明者らは、これまでの小型動物での試験結果から想定されていたダイズイソフラボンによる骨粗鬆症の予防又は治療効果に疑問を持ち、霊長類モデルを駆使して骨粗鬆症の予防又は治療効果を示す新たなダイズ有効成分を特定した。すなわち、ヒト骨粗鬆症の代替モデルとして、ヒトと類似の生理・病理的特性を備えたカニクイザル骨粗鬆症モデルを作製し、これを用いた実験により、骨粗鬆症に対する予防、治療効果を示す有効成分は、ダイズの貯蔵タンパク質の1種であるβ−コングリシニンであり、一方、これまで骨粗鬆症に対する予防、治療効果を示すと考えられていたダイズイソフラボンは、骨粗鬆症に対する予防、治療効果を示さないという驚くべき知見を得て本発明を完成した。
すなわち、本発明は、β−コングリシニン及び/又はプロテアーゼによるその加水分解物を有効成分として含み、製剤中のβ−コングリシニン及びプロテアーゼによるその加水分解物の含量が15重量%以上である骨粗鬆症の予防又は治療剤を提供する。
本発明により、ヒトの骨粗鬆症に対する予防又は治療効果を発揮するダイズタンパク質中の有効成分は、β−コングリシニンであることが初めて見出された。本発明の骨粗鬆症の予防又は治療剤は、従来から骨粗鬆症の予防又は治療に用いられてきた精製度が低く数種のダイズタンパク質やダイズイソフラボンを含有する低純度製品よりも、ヒトの骨粗鬆症に対する予防又は治療効果を発揮するβ−コングリシニンの含量が高いので、従来のダイズ由来の骨粗鬆症に対する予防又は治療剤よりも優れた骨粗鬆症に対する予防又は治療効果を発揮する。
下記実施例に具体的に記載するように、本願発明者は、ヒトと類似の生理・病理的特性を備えたカニクイザルの骨粗鬆症モデルを作製し、これに精製したダイズイソフラボン又はダイズタンパク質・β−コングリシニンを経口投与し、骨粗鬆症の予防効果を比較した。その結果、従来から骨粗鬆症の予防、治療効果があると考えられていたダイズイソフラボンは、霊長類モデルでは骨粗鬆症の予防効果がなく、これまで骨粗鬆症との関係が全く知られていなかったβ−コングリシニンが骨粗鬆症の予防効果を有することが明らかになった。本願発明は、この驚くべき知見に基づくものである。
本発明の骨粗鬆症の予防又は治療剤は、β−コングリシニンを有効成分として含み、製剤中のβ−コングリシニン及びプロテアーゼによるその加水分解物の含量が15重量%以上である。このような予防又は治療剤は、ダイズからβ−コングリシニンを精製又は部分精製したものを有効成分とすることにより容易に調製することができる。ダイズからのβ−コングリシニンの精製方法及び部分精製方法は公知であり、例えば、Tsutomu SAITO et al., Biosci. Biotechnol. Biochem., 65(4), 884-87, 2001や、J. Agric. Food Chem., 40, 941-944, 1992及びAgric. Biol. Chem., 55, 2227-2233, 1991)等に記載されており、下記実施例にも1例が具体的に記載されている。β−コングリシニンは、部分精製されたものでもよく、例えば、上記Biosci. Biotechnol. Biochem., 65(4), 884-87, 2001に記載された方法により、ダイズを原料としてβ−コングリシニンと少量(数重量%)のグリシニンの混合物まで工業的に精製することができ、このような少量のグリシニンを含むβ−コングリシニンの部分精製物も好ましく用いることができる。あるいは、精製又は部分精製したβ−コングリシニンを、公知のダイズ食品やダイズタンパク質に添加することによっても容易に調製することができる。あるいは、β−コングリシニンをコードする遺伝子は既に周知であるのでβ−コングリシニン遺伝子の上流に転写活性の高いプロモーターを挿入することなどによりダイズ中のβ−コングリシニン含量を高め、このようなダイズから通常の方法で、ダイズタンパク質を分離したものを用いることも可能である。なお、従来、ダイズタンパク質の骨粗鬆症予防、治療効果は知られているが、イソフラボンが有効成分として考えられていたので、β−コングリシニンの含量を15重量%の高含量としたダイズ由来タンパク質を骨粗鬆症に用いることは知られていない。
本発明の予防又は治療剤は、β−コングリシニンに代えて、又はβ−コングリシニンと共にプロテアーゼによるその加水分解物を含んでいてもよい。ここで、プロテアーゼとしては、ペプシン、トリプシン、キモトリプシンのような消化酵素中に含まれるプロテアーゼが好ましいが必ずしもこれらに限定されるものではない。β−コングリシニンを経口摂取した場合、摂取されたβ−コングリシニンのほとんどは消化酵素中のプロテアーゼにより分解後、吸収されるので、予め、このようなプロテアーゼで加水分解したものを有効成分として用いることも可能である。もっとも、β−コングリシニンを摂取した場合でも消化酵素により加水分解が起きるので、予防又は治療剤中に加水分解物を含める必要はなく、β−コングリシニンを有効成分とするものを好ましく用いることができる。
本発明の第1の予防又は治療剤中のβ−コングリシニン及びその加水分解物(加水分解物を含む場合)の含有量は、15重量%以上であり、好ましくは30重量%以上、より好ましくは60重量%以上、さらに好ましくは高純度の80重量%以上である。
なお、β−コングリシニンの含量は、β−コングリシニンの含量が比較的高い精製品又は部分精製品等の場合には、下記実施例に記載したような、ゲル電気泳動のバンドの密度をデンシトメーターで測定することにより測定することができるし、未精製ダイズタンパク質やダイズ食品にβ−コングリシニンを添加したものなどの場合には、公知のELISA法(Moriyama T, et alのJ. Nutr. Sci. Vitaminol., 51: 34-39 (2005))により測定することができる。すなわち、例えば、試料をSDS-尿素緩衝液(62.5 mM Tris-HCl, pH6.8, 8M尿素、15% SDS、20%グリセロール、5% 2-メルカプトエタノール)に溶解ないしは懸濁し、5分間超音波処理し、5分間煮沸する。試料が固体の場合にはさらに10000xgで10分間遠心し、上清を用いる。これをリン酸緩衝液(10mM, pH7.4, 130mM NaClと4mM KCl含有)に20倍(体積)希釈したものをELISAプレートのウェルに直接施し、4℃、一夜インキュベート後、洗浄し、ブロッキングし、抗β−コングリシニン抗体(ポリクローナル抗体でよい)と酵素標識抗ウサギIgG抗体(抗β−コングリシニン抗体がウサギ由来の場合、他の動物の場合にはその動物のIgGに対する標識抗体を利用)を用いた通常のELISAによりβ−コングリシニン含量を測定することができる。
本発明の骨粗鬆症の予防又は治療剤は、経口投与により投与することが好ましい。投与量は、症状、年齢、性別等により適宜設定されるが、通常、β−コングリシニンに換算して、成人1日4g〜15g程度、好ましくは1日5g〜10g程度である。
本発明の骨粗鬆症の予防又は治療剤は、ダイズから精製又は部分精製したβ−コングリシニン及び/又はプロテアーゼによるその加水分解物のみからなっていてもよいが、飲み易くするために味や香りを付けたり、他の飲料等と混合してもよい。
本発明の骨粗鬆症の予防又は治療剤は、医薬品としても用いることができるし、骨粗鬆症の予防又は治療効果を有する機能性食品(いわゆる成分強化食品を包含する)や栄養補助飲料などのサプリメントとして用いることもできる。
以下、本発明を実施例に基づきより具体的に説明する。もっとも、本発明は下記実施例に限定されるものではない。
β−コングリシニンの調製
(1) 材料
乾燥状態で水分7.1%及びタンパク質55.5%を含む市販の低温加工脱脂大豆フレーク(不二製油、日本国大阪)を使用した。フィターゼ(Phytase NOVO L)はNOVO industry Co.より得た。
(2) フィターゼ処理による脱脂豆乳からのβ−コングリシニン及びグリシニンの分離
脱脂大豆フレークを10倍量の水中に分散させた。懸濁液のpHを2MのNaOHで7.5に調整し、該懸濁液を1時間室温にて撹拌した。3,000×gで10分間遠心し、上清を脱脂豆乳として採取した。100gの脱脂大豆フレークから脱脂豆乳中32gのタンパク質を得た。該脱脂豆乳を2MのHClでpH6.0に調整した。該豆乳にフィターゼを加え(1000FYT/100g脱脂豆乳中タンパク質)、得られた混合物を1時間40℃に保温した。該溶液を室温にて遠心し沈殿を分離した。遠心により採取した沈殿を4倍量の蒸留水中に分散し、2MのNaOHでpH7.0に中和した(グリシニン画分)。上清は2MのHClでpH5.0に調整して遠心した。沈殿を4倍量の蒸留水中に溶解し、2MのNaOHでpH7.0に中和後さらに等電点沈殿法で精製(β−コングリシニン画分)した。得られたβ−コングリシニン画分を以下の実験においてカニクイザル骨粗鬆症モデルに投与した。なお、得られたβ−コングリシニン画分中には、SDS-PAGEによる分析の結果、β−コングリシニン及びグリシニン以外のタンパク質は含まれていなかった。また、β−コングリシニン画分中のβ−コングリシニンの含量は、約92重量%であった。なお、β−コングリシニンの含量は、SDS-PAGE上のβ−コングリシニンのサブユニット鎖のデンシトメトリー(濃度解析)により測定した。
比較例1
イソフラボン製剤としては、公知のイソフラボン製剤(商品名「ソヤフラボンHG」、不二製油製、イソフラボン含量52.2重量%)を用いた。
カニクイザル骨粗鬆症モデルを用いた薬効試験
カニクイザルメス成獣の卵巣を摘除(OVX)した。摘除後10週間、血中エストローゲンレベルをサーベーし、卵巣摘除によってエストローゲンの血中レベルが検出限界以下であることを確認した。これは、卵巣機能(エストローゲンの産生/放出)がなくなり、完全閉経状態であることを意味する。
この閉経性骨粗鬆症サルモデルを、対照群、β−コングリシニン群及びイソフラボン群に分けた。β−コングリシニン群には、実施例1で調製したβ−コングリシニン画分をβ−コングリシニン換算で1頭1日当り2.0gを毎日経口投与した。イソフラボン群には、ソヤフラボンHG(商品名)を、イソフラボン換算で1頭1日当り100mgを毎日経口投与した。対照群には生理食塩水を経口投与した。
投与開始前および投与開始後10週、20週、30週、40週間後に、二重エネルギーX線吸光分光分析(dual energy X-ray absorptiometry, DEXA)により、ケタミン/キシラジン麻酔下、第3〜第5腰椎の骨密度を測定した。
結果を図1に示す。図1に示すように、β−コングリシニン群では、骨密度の減少がほとんど見られなかったのに対し、対照群及びイソフラボン群では、明らかな骨密度の減少が観察された。特に、イソフラボン群と対照群では骨密度の経時変化はほぼ同じであり、イソフラボンにはサルにおいては骨粗鬆症の予防効果がないことがわかった。
本発明の実施例で行った、カニクイザル骨粗鬆症モデルに対して、ダイズタンパク質・β−コングリシニン又は比較としてダイズイソフラボンを投与した場合の骨密度の経時変化を示す図である。

Claims (8)

  1. β−コングリシニン及び/又はプロテアーゼによるその加水分解物を有効成分として含み、製剤中のβ−コングリシニン及びプロテアーゼによるその加水分解物の含量が15重量%以上である骨粗鬆症の予防又は治療剤。
  2. β−コングリシニンを有効成分として含み、製剤中のβ−コングリシニンの含量が15重量%以上である請求項1記載の予防又は治療剤。
  3. 前記β−コングリシニンがダイズ中に含まれるβ−コングリシニンである請求項1又は2に記載の予防又は治療剤。
  4. ダイズから精製又は部分精製されたβ−コングリシニンから成る請求項3記載の予防又は治療剤。
  5. 前記精製又は部分精製されたβ−コングリシニンが、β−コングリシニン及びグリシニン以外のタンパク質を実質的に含まない請求項4記載の予防又は治療剤。
  6. 医薬品である請求項1ないし5のいずれか1項に記載の予防又は治療剤。
  7. 成分強化食品又は機能性食品である請求項1ないし6のいずれか1項に記載の予防又は治療剤。
  8. サプリメントである請求項1ないし5のいずれか1項に記載の予防又は治療剤。

JP2005240812A 2005-08-23 2005-08-23 サルモデルで薬効が確認された骨粗鬆症の予防又は治療剤 Expired - Fee Related JP5382840B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005240812A JP5382840B2 (ja) 2005-08-23 2005-08-23 サルモデルで薬効が確認された骨粗鬆症の予防又は治療剤
PCT/JP2006/316350 WO2007023776A1 (ja) 2005-08-23 2006-08-22 サルモデルで薬効が確認された骨粗鬆症の予防又は治療剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005240812A JP5382840B2 (ja) 2005-08-23 2005-08-23 サルモデルで薬効が確認された骨粗鬆症の予防又は治療剤

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2007055913A true JP2007055913A (ja) 2007-03-08
JP2007055913A5 JP2007055913A5 (ja) 2008-01-17
JP5382840B2 JP5382840B2 (ja) 2014-01-08

Family

ID=37771521

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005240812A Expired - Fee Related JP5382840B2 (ja) 2005-08-23 2005-08-23 サルモデルで薬効が確認された骨粗鬆症の予防又は治療剤

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP5382840B2 (ja)
WO (1) WO2007023776A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107197828A (zh) * 2017-07-07 2017-09-26 四川普莱美生物科技集团有限公司 一种新型的骨质疏松模型的构建方法及采用的饲养配方

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005080533A (ja) * 2003-09-05 2005-03-31 Kyoto Univ 生活習慣病予防改善効果を有するタンパク質食品素材

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3864712B2 (ja) * 2001-03-08 2007-01-10 不二製油株式会社 たん白飲料
ITMI20020147A1 (it) * 2002-01-29 2003-07-29 Indena Spa Estrazione purificazione e modificazione di polipeptidi da seme di soia
JP4380117B2 (ja) * 2002-07-19 2009-12-09 不二製油株式会社 大豆7sたん白含有タブレット
JPWO2004087199A1 (ja) * 2003-03-31 2006-06-29 不二製油株式会社 インスリン抵抗性改善用組成物
JP4301116B2 (ja) * 2004-08-26 2009-07-22 不二製油株式会社 ミネラル強化蛋白飲料及びその製造法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005080533A (ja) * 2003-09-05 2005-03-31 Kyoto Univ 生活習慣病予防改善効果を有するタンパク質食品素材

Also Published As

Publication number Publication date
WO2007023776A1 (ja) 2007-03-01
JP5382840B2 (ja) 2014-01-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Khiari et al. Low molecular weight bioactive peptides derived from the enzymatic hydrolysis of collagen after isoelectric solubilization/precipitation process of turkey by-products
Erdmann et al. The possible roles of food-derived bioactive peptides in reducing the risk of cardiovascular disease
JP4376180B2 (ja) トリペプチドに富むタンパク水解物
JP5728512B2 (ja) ジペプチドを有効成分として含有する組成物
Nongonierma et al. Milk protein hydrolysates and bioactive peptides
Aluko et al. Bioactive peptides
WO2015048339A9 (en) Compositions and formulations for non-human nutrition and methods of production and use thereof
TWI739738B (zh) 貽貝水溶性萃取物
KR20070101253A (ko) Dpp-iv를 억제하는 펩타이드가 풍부한 단백질가수분해물 및 이의 용도
JP7369893B2 (ja) グルテン不耐症及びそれから生じる障害を治療するための組成物及び方法
Rafique et al. Dietary-nutraceutical properties of oat protein and peptides
WO2007079977A2 (en) Nutraceutical compositions comprising tripeptides
Udenigwe et al. Antihypertensive and bovine plasma oxidation‐inhibitory activities of spent hen meat protein hydrolysates
Vallabha et al. Effect of arginine: lysine ratio in free amino acid and protein form on l-NAME induced hypertension in hypercholesterolemic Wistar rats
JP4828890B2 (ja) 食肉タンパク質由来の抗疲労ペプチド
Abe et al. Purification and characterization of a cysteine proteinase inhibitor from the endosperm of corn
JP2006256985A (ja) 貝殻から得られるカルシウム塩結晶化抑制蛋白とその製造方法、ならびにその利用
JP5382840B2 (ja) サルモデルで薬効が確認された骨粗鬆症の予防又は治療剤
JP4001239B2 (ja) ダイズ由来ペプチド混合物およびその利用
JP6667194B2 (ja) 脳神経疾患の予防又は脳機能改善用食品を製造するための食品添加物
JPWO2006132273A1 (ja) 摂食抑制作用を有するペプチドを含有する組成物
Yan et al. Oligopeptides derived from rice protein hydrolysates: absorption, bioactivity, preparation, debittering, and application
JP2006151843A (ja) カテプシンk阻害剤およびその機能が付与された食品
Uraipong Investigation into the biological functions of rice bran protein hydrolysates
JP2012515173A (ja) グルテン不耐症の治療のための組成物及びその使用

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071126

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071126

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101102

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20101222

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20101222

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110104

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20101222

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20110104

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110315

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20110905

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130927

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5382840

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees