JP2007055116A - ラインヘッドおよびそれを用いた画像形成装置 - Google Patents
ラインヘッドおよびそれを用いた画像形成装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007055116A JP2007055116A JP2005244187A JP2005244187A JP2007055116A JP 2007055116 A JP2007055116 A JP 2007055116A JP 2005244187 A JP2005244187 A JP 2005244187A JP 2005244187 A JP2005244187 A JP 2005244187A JP 2007055116 A JP2007055116 A JP 2007055116A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- light emitting
- line head
- resist pattern
- emitting element
- image
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Printers Or Recording Devices Using Electromagnetic And Radiation Means (AREA)
- Exposure Or Original Feeding In Electrophotography (AREA)
- Control Or Security For Electrophotography (AREA)
- Color Electrophotography (AREA)
- Facsimile Heads (AREA)
Abstract
【課題】 ラインヘッドのレジストパターンの作成を簡単に行うことができる、ラインヘッドおよびそれを用いた画像形成装置の提供。
【解決手段】 ガラス基板62には、ドット光源として構成されている画像形成用の発光素子が形成されており、発光素子63が主走査方向に複数配列されて、発光素子ラインが形成されている。72はTFT駆動回路で、発光素子63を駆動する。ガラス基板62の主走査方向一端には、ラインヘッドのレジストパターンを形成する発光素子74を設けている。この発光素子74は、前記ドット光源の発光素子よりも主走査方向および副走査方向の長さを長くして設けている。
【選択図】 図1
【解決手段】 ガラス基板62には、ドット光源として構成されている画像形成用の発光素子が形成されており、発光素子63が主走査方向に複数配列されて、発光素子ラインが形成されている。72はTFT駆動回路で、発光素子63を駆動する。ガラス基板62の主走査方向一端には、ラインヘッドのレジストパターンを形成する発光素子74を設けている。この発光素子74は、前記ドット光源の発光素子よりも主走査方向および副走査方向の長さを長くして設けている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、レジストパターンの作成が簡単でしかも色ずれを簡単に補正できる、ラインヘッドおよびそれを用いた画像形成装置に関するものである。
一般に、電子写真方式のトナー像形成手段は、外周面に感光層を有する像担持体としての感光体と、この感光体の外周面を一様に帯電させる帯電手段と、この帯電手段により一様に帯電させられた外周面を選択的に露光して静電潜像を形成する露光手段と、この露光手段により形成された静電潜像に現像剤であるトナーを付与して可視像(トナー像)とする現像手段とを有している。
カラー画像を形成するタンデム方式の画像形成装置としては、上記のようなトナー像形成手段を、中間転写ベルトに対して、複数個(例えば4個)配置する。これら単色トナー像形成手段による感光体上のトナー像を順次中間転写ベルトに転写して、中間転写ベルト上で複数色(例えば、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラック(黒))のトナー像を重ね合わせ、中間転写ベルト上でカラー画像を得る中間転写ベルト形式のものがある。
また、静電潜像を担持可能に構成された像担持体と、ロータリ現像ユニットと、ラインヘッドとを備えたカラー画像形成装置が知られている。この画像形成装置においては、ロータリ現像ユニットは、複数のトナーカートリッジに収納されたトナーをその表面に担持し、所定の回転方向に回転することにより異なる色のトナーを順次前記像担持体との対向位置に搬送する。そして、前記像担持体と前記ロータリ現像ユニットとの間に現像バイアスを印加して、前記トナーを前記ロータリ現像ユニットから前記像担持体に移動させる。このような処理により、前記静電潜像を顕像化してトナー像を形成するものである。
前記のようなタンデム方式、またはロータリ方式の画像形成装置においては、ラインヘッドに発光素子としてLEDや有機EL素子を用いたものが知られている。このような構成のラインヘッドは、各色の色重ねをする際に、色ずれのために所望の色再現ができず画像品質が劣化する場合がある。このような色ずれの発生を防止するために、中間転写媒体などに各色のレジストパターンを形成し、このレジストパターンを検出して基準に対する色ずれを判定し、画像形成位置の補正を行っている。
このような、色ずれに起因する画像劣化を防止するために、種々の提案がなされている。例えば特許文献1においては、転写ベルト上に各色毎にレジスト検出用パターン画像を形成するためのパターン用画像信号発生手段をもつ,画像形成装置が記載されている。
前記特許文献1に記載の技術においては、測定用パターンを作成して外部から画像形成装置に入力している。また、画像形成装置に設けた制御装置の内部に、前記測定用パターンを記憶データとして保持しておく必要がある。このため、測定用パターンを作成するための手間がかかる上に、画像形成装置における制御装置の構成が複雑になり、色ずれ補正が簡単にはできないという問題があった。
本発明は従来技術のこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、レジストパターンの作成と色ずれ補正を簡単に行うことができるラインヘッドおよびそれを用いた画像形成装置を提供することにある。
上記目的を達成する本発明のラインヘッドは、基板に、画像形成用のドット光源からなる複数の発光素子を配列した発光素子ラインと、前記各発光素子を駆動する駆動回路とを有し、前記基板に、前記ドット光源よりも主走査方向および副走査方向の長さを長くしたレジストパターンを形成する単一の発光素子を設けたことを特徴とする。このように、基板にレジストパターン形成用の発光素子を設けるという簡単な構成であり、外部で別途レジストパターンを作成する必要がないので、コストを低減しラインヘッドのレジスト補正を行うための処理も簡略化される。また、制御装置の内部に前記レジストパターンを記憶データとして保持しておく必要もないので、制御装置の構成が簡略化される。さらに、前記レジストパターン形成用の発光素子は、ドット光源よりも主走査方向および副走査方向の長さを長くしているので面積が大きくなり、一度の処理でレジストパターンを形成することができる。
また、本発明のラインヘッドは、前記レジストパターンを形成する発光素子は、前記基板の前記発光素子ラインとは副走査方向で異なる位置に設けたことを特徴とする。このような構成とすることにより、基板スペースの有効利用が図れる。
また、本発明のラインヘッドは、前記レジストパターンを形成する発光素子は、前記基板の一端に設けたことを特徴とする。このように、基板の一端にのみ単一のレジストパターンを形成する発光素子を設けているので、構成が簡略になる。
また、本発明のラインヘッドは、前記レジストパターンを形成する発光素子は、印字領域外に設けたことを特徴とする。このような構成とすることにより、画像形成の妨げとなることなくラインヘッドのレジストパターンを形成することができる。
また、本発明のラインヘッドは、前記レジストパターンを形成する発光素子は、印字領域内に設けたことを特徴とする。このような構成とすることにより、ラインヘッドのレジストパターンを形成する発光素子を設ける基板位置の制約を受けず、当該発光素子設置の自由度を高めることができる。
また、本発明のラインヘッドは、前記画像形成用の発光素子の出力光をロッドレンズを介して記録媒体に出射するラインヘッドであって、前記レジストパターンを形成する発光素子の副走査方向の長さは、前記ロッドレンズの副走査方向の長さよりも短く設定したことを特徴とする。このような構成とすることにより、光学系の有効利用を図り、レジストパターンを鮮明に形成することができる。
また、本発明のラインヘッドは、前記基板は透明なガラス基板であることを特徴とする。このような構成とすることにより、画像形成用の発光素子とレジストパターン形成用の発光素子の光量を損なうことなく像担持体に照射することができる。
また、本発明のラインヘッドは、前記ドット光源からなる複数の発光素子および前記レジストパターンを形成する発光素子を有機EL素子で形成したことを特徴とする。有機EL素子は静的な制御が可能であるので、ラインヘッドのレジスト補正を行うための制御系を簡略化できる。また、レジストパターン形成用の発光素子を任意の大きさ、形状で作成できるという利点がある。
また、本発明のラインヘッドは、前記駆動回路をTFT駆動回路で形成したことを特徴とする。このような構成とすることにより、ドット光源からなる複数の発光素子と同じ工程で駆動回路を基板に作成できるので、駆動回路作成のコストを低減することができる。
また、本発明のラインヘッドは、前記ドット光源からなる複数の発光素子と、前記発光素子とを前記駆動回路で共通して駆動することを特徴とする。このような構成とすることにより、単一の駆動回路でドット光源からなる複数の発光素子と、レジストパターンを形成する発光素子とを駆動するので、駆動回路の有効利用を図ることができる。また、ラインヘッドのスペースを節約して小型化することができる。
また、本発明のラインヘッドは、前記ドット光源からなる複数の発光素子と、前記レジストパターンを形成する発光素子とを、それぞれ異なる駆動回路で駆動することを特徴とする。このような構成とすることにより、任意のタイミングでレジストパターンを作成することができる。
また、本発明のラインヘッドは、前記記録媒体に形成されたレジストパターンの検出手段を設け、前記検出手段の検出結果に基づきラインヘッドの色ずれを算出する手段と、前記色ずれデータを記憶する手段と、前記色ずれを補正する制御信号を形成する制御手段とを有することを特徴とする。このように、ラインヘッドの色ずれデータを記憶しているので、色ずれ補正データの作成が容易であり、ラインヘッドの色ずれに起因する画質劣化を防止することができる。
また、本発明のラインヘッドは、前記レジストパターンを形成する発光素子で形成された各色のレジストパターンを、基準色のレジストパターンと対比して、該当色の色ずれ量を手動で入力することを特徴とする。この構成によれば、レジストパターン検出用のセンサが不要となるので、構成が簡略化される。
また、本発明の画像形成装置は、像担持体の周囲に帯電手段、前記ラインヘッド、現像手段、転写手段の各画像形成用ユニットを配した画像形成ステーションを少なくとも2つ以上設け、転写媒体が各ステーションを通過することにより、タンデム方式で画像形成を行うことを特徴とする。この構成によれば、タンデム方式の画像形成装置において、ラインヘッドのレジストパターンの作成と、レジストデータを用いたレジスト補正を簡単に行うことができる。
また、本発明の画像形成装置は、静電潜像を担持可能に構成された像担持体と、ロータリ現像ユニットと、前記ラインヘッドとを備え、前記ロータリ現像ユニットは、複数のトナーカートリッジに収納されたトナーをその表面に担持するとともに、所定の回転方向に回転することによって異なる色のトナーを順次前記像担持体との対向位置に搬送し、前記像担持体と前記ロータリ現像ユニットとの間に現像バイアスを印加して、前記トナーを前記ロータリ現像ユニットから前記像担持体に移動させることで、前記静電潜像を顕像化してトナー像を形成することを特徴とする。この構成によれば、ロータリ現像ユニットを備えた画像形成装置において、ラインヘッドのレジストパターンの作成と、レジストデータを用いたレジスト補正を簡単に行うことができる。
また、本発明の画像形成装置は、中間転写部材を備えたことを特徴とする。このため、中間転写部材を備えた画像形成装置において、ラインヘッドのレジストパターンの作成と、レジストデータを用いたレジスト補正を簡単に行うことができる。
以上のように、本発明によれば、ラインヘッドのレジストパターン形成用の発光素子を、ドット光源の複数の発光素子と同じ基板に形成しているので、前記レジストパターン作成の構成を簡略化できる。また、かかるレジストデータを用いてレジスト補正を簡単に行うことができる。
図12は、本発明のラインヘッドが用いられる画像形成装置の縦断側面図である。本実施例は、発光素子として有機EL素子を用いている。この画像形成装置は、同様な構成の4個の有機ELアレイ露光ヘッドを、対応する同様な構成である4個の感光体ドラム(像担持体)の露光位置にそれぞれ配置したものであり、タンデム方式の画像形成装置として構成されている。図12に示された本実施例の画像形成装置1は、ハウジング本体2と、ハウジング本体2の前面に開閉自在に装着された第1の開閉部材3と、ハウジング本体2の上面に開閉自在に装着された第2の開閉部材(排紙トレイを兼用している)4とを有している。さらに、第1の開閉部材3には、ハウジング本体2の前面に開閉自在に装着された開閉蓋3’を備え、開閉蓋3’は第1の開閉部材3と連動して、または独立して開閉可能にされている。
ハウジング本体2内には、電源回路基板及び制御回路基板を内蔵する電装品ボックス5、画像形成ユニット6、送風ファン7、転写ベルトユニット9、給紙ユニット10が配設され、第1の開閉部材3内には、二次転写ユニット11、定着ユニット12、記録媒体搬送手段13が配設されている。画像形成ユニット6及び給紙ユニット10内の消耗品は、本体に対して着脱可能な構成であり、その場合には、転写ベルトユニット9を含めて取り外して修理又は交換を行うことが可能な構成になっている。
ハウジング本体2の前面下部の両側には、回動軸3bを介して第1の開閉部材3がハウジング本体2に開閉自在に装着されている。本実施例においては、装置の前面のみからのアクセスで各ユニットの着脱を可能としており、装置を室内にコンパクトに設置することができるようにしている。転写ベルトユニット9は、ハウジング本体2の下方に配設され図示しない駆動源により回転駆動される駆動ローラ14と、駆動ローラ14の斜め上方に配設される従動ローラ15と、この2本のローラ14、15間に張架されて図示矢印方向へ循環駆動される中間転写ベルト16と、中間転写ベルト16の表面に離当接されるクリーニング手段17とを備えている。上記駆動ローラ14及び従動ローラ15は、支持フレーム9aに回転自在に支持され、支持フレーム9aの下端には回動部9bが形成され、この回動部9bはハウジング本体2に設けられた回動軸(回動支点)2bに嵌合され、これにより、支持フレーム9aはハウジング本体2に対して回動自在に装着されている。
また、支持フレーム9aの上端にはロックレバー9cが回動自在に設けられ、ロックレバー9cはハウジング本体2に設けられた係止軸2cに係止可能にされている。駆動ローラ14は、二次転写ユニット11を構成する二次転写ローラ19のバックアップローラを兼ねている。また、従動ローラ15をクリーニング手段17のバックアップローラとして兼用させている。なお、クリーニング手段17は、搬送方向下向きのベルト面16a側に設けられている。また、中間転写ベルト16の搬送方向下向きのベルト面16a裏面には、後述する各画像形成ステーションY、M、C、Kの像担持体20に対向して板バネ電極からなる一次転写部材21がその弾性力で当接され、一次転写部材21には転写バイアスが印加されている。転写ベルトユニット9の支持フレーム9aには、駆動ローラ14に近接してテストパターンセンサ18が設置されている。このテストパターンセンサ18は、中間転写ベルト16上の各色トナー像の位置決めを行うとともに、各色トナー像の濃度を検出し、各色画像の画像濃度を補正するためのセンサである。なお、図示を省略しているが、中間転写ベルト16と対向する適宜の位置にレジストパターン検出用のセンサを設ける。
画像形成ユニット6は、複数(本実施例では4つ)の異なる色の画像を形成する画像形成ステーションY(イエロー用)、M(マゼンタ用)、C(シアン用)、K(ブラック用)を備え、各画像形成ステーションY、M、C、Kにはそれぞれ、感光ドラムからなる像担持体20と、像担持体20の周囲に配設された、帯電手段22、像書込手段(ラインヘッド)23及び現像手段24を有している。なお、帯電手段22、像書込手段23及び現像手段24は、画像形成ステーションYのみに図番を付けており、他の画像形成ステーションについては構成が同一のため、図番を省略する。また、各画像形成ステーションY、M、C、Kの配置順序は任意である。
そして、各画像形成ステーションY、M、C、Kの像担持体20が中間転写ベルト16の搬送方向下向きのベルト面16aに当接されるようにされ、その結果、各画像形成ステーションY、M、C、Kも駆動ローラ14に対して図で左側に傾斜する方向に配設されることになる。像担持体20は、図示矢印に示すように、中間転写ベルト16の搬送方向に回転駆動される。帯電手段22は、高電圧発生源に接続された導電性ブラシローラで構成され、ブラシ外周が感光体である像担持体20に対して逆方向で、かつ、2〜3倍の周速度で当接回転して像担持体20の表面を一様に帯電させる。
像書込手段23は、後述するように、有機EL素子を像担持体20の軸方向に列状に配列した有機EL素子アレイを用いている。有機EL素子アレイを用いたラインヘッドは、レーザ走査光学系よりも光路長が短くてコンパクトであり、像担持体20に対して近接配置が可能であり、装置全体を小型化できるという利点を有する。本実施形態においては、各画像形成ステーションY、M、C、Kの像担持体20、帯電手段22及び像書込手段23を1つの像担持体ユニット25としてユニット化している。これらのユニットは、転写ベルトユニット9と共に支持フレーム9aに交換可能にしている。像担持体ユニット25の交換時には、ラインヘッドを含めて前記部材を交換する構成としている。
次に、現像手段24の詳細について、画像形成ステーションKを代表して説明する。本実施例においては、各画像ステーションY、M、C、Kが斜め方向に配設され、かつ、像担持体20が中間転写ベルト16の搬送方向下向きのベルト面16aに当接される関係上、トナー貯留容器26を斜め下方に傾斜して配置している。そのため、現像手段24として特別の構成を採用している。すなわち、現像手段24は、トナー(図のハッチング部)を貯留するトナー貯留容器26と、このトナー貯留容器26内に形成されたトナー貯留部27と、トナー貯留部27内に配設されたトナー撹拌部材29と、トナー貯留部27の上部に区画形成された仕切部材30を有している。
また、仕切部材30の上方に配設されたトナー供給ローラ31と、仕切部材30に設けられトナー供給ローラ31に当接されるブレード32と、トナー供給ローラ31及び像担持体20に当接するように配設される現像ローラ33と、現像ローラ33に当接される規制ブレード34とが設けられている。像担持体20は中間転写ベルト16の搬送方向に回転され、現像ローラ33及び供給ローラ31は、図示矢印に示すように、像担持体20の回転方向とは逆方向に回転駆動され、一方、撹拌部材29は供給ローラ31の回転方向とは逆方向に回転駆動される。
また、給紙ユニット10は、記録媒体Pが積層保持されている給紙カセット35と、給紙カセット35から記録媒体Pを一枚ずつ給送するピックアップローラ36とからなる給紙部を備えている。第1の開閉部材3内には、二次転写部への記録媒体Pの給紙タイミングを規定するレジストローラ対37と、駆動ローラ14及び中間転写ベルト16に圧接される二次転写手段としての二次転写ユニット11と、定着ユニット12と、記録媒体搬送手段13と、排紙ローラ対39と、両面プリント用搬送路40を備えている。
定着ユニット12は、ハロゲンヒータ等の発熱体を内蔵して回転自在な加熱ローラ45と、この加熱ローラ45を押圧付勢する加圧ローラ46と、加圧ローラ46に揺動可能に配設されたベルト張架部材47と、加圧ローラ45とベルト張架部材47間に張架された耐熱ベルト49を有している。記録媒体に二次転写されたカラー画像は、加熱ローラ45と耐熱ベルト49で形成するニップ部で所定の温度で記録媒体に定着される。
図13は、像書込手段23を拡大して示す概略の斜視図である。図13において、有機EL素子アレイ61は、長尺のハウジング60中に保持されている。長尺のハウジング60の両端に設けた位置決めピン69をケースの対向する位置決め穴に嵌入させると共に、長尺のハウジング60の両端に設けたねじ挿入孔68を通して固定ねじをケースのねじ穴にねじ込んで固定することにより、各像書込手段23が所定位置に固定される。
像書込手段23は、ガラス基板62上に有機EL素子アレイ61の発光素子63を載置し、同じガラス基板62上に形成されたTFT駆動回路72により駆動される。TFT駆動回路72は、画像形成用の発光素子63をアクティブマトリクス方式で駆動するものである。屈折率分布型ロッドレンズアレイ65は結像光学系を構成し、発光素子63の前面に配置される屈折率分布型ロッドレンズ65’を俵積みしている。
66はカバーである。ハウジング60は、ガラス基板62の周囲を覆い、図12に示した像担持体20に面した側は開放する。このようにして、屈折率分布型ロッドレンズ65’から図12に示した像担持体20に光線を射出する。ハウジング60のガラス基板62の端面と対向する面には、光吸収性の部材(塗料)が設けられている。
図1は、本発明の実施形態を示す説明図である。図1において、ガラス基板62には、ドット光源として構成されている画像形成用の光源(発光素子)63が形成されている。発光素子63が主走査方向の同一線上に複数配列されて、発光素子ラインが形成されている。72はTFT駆動回路で、発光素子63を駆動する。ガラス基板62の長尺方向Xは主走査方向、短尺方向Yは副走査方向である。
ガラス基板62の主走査方向の一端には、レジストパターン形成用の発光素子74を設けている。この発光素子74は、画像形成領域外に設けられており、前記ドット光源よりも主走査方向の長さLを長くして設けている。また、前記発光素子74の副走査方向の長さ(幅)Dの寸法は、ドット光源の直径よりも大きく形成する。例えば、ドット光源の直径は50μm、レジストパターン形成用の発光素子74の幅Dは200μmである。
このように、レジストパターン形成用の発光素子74の主走査方向および副走査方向の長さは、ドット光源の発光素子63よりも長く設定しているので発光面積が大きくなる。このため、レジストパターンを形成する際に主走査方向に何ライン分かの処理を行う必要がなく、一度の処理で中間転写媒体などにレジストパターンを形成できるという利点がある。
図1の例では、レジストパターン形成用の発光素74は、ガラス基板62に発光素子ラインとは副走査方向で異なる位置に設けている。このため、基板スペースの有効利用が図れる。また、前記発光素子74は、ガラス基板62の一端の印字領域外に設けているので、レジストパターンを形成しても、画像印字の妨げになることはない。なお、画像形成用の発光素子63と、レジストパターン形成用の発光素子74は、有機EL素子を用いることができる。このため、レジストパターン形成用の発光素子74を任意の大きさ、形状で作成できるという利点がある。
図1で16は、レジストパターンが形成される中間転写媒体、Yaは記録媒体が搬送される方向である。レジストパターン形成用の発光素子74は、各色ともガラス基板62の同じ位置に形成されている。各色のレジストパターン81K、81C、81M、81Yは、中間転写媒体16の副走査方向の基準線W上の同じ位置に形成される。82は、レジストパターン検出用のセンサである。
図1の例では、発光素子74はリード線76により駆動回路72と接続されている。このため、駆動回路72は、発光素子ラインに配列されている画像形成用の発光素子63と、レジストパターンを形成する発光素子74を共通して駆動する。後述するように、駆動回路72には切替手段を設け、レジストパターン形成と、画像形成では、駆動する発光素子を切り替えて制御できるようにしている。このため、別個に駆動回路を設ける必要がないので、コストを低減することができる。レジストパターンを形成するタイミングとしては、画像形成装置の起動時、温度上昇時、一定枚数印宇後、印字中、カートリッジ交換後、など適宜設定できる。
このように、本発明の実施形態においては、画像印字用の発光素子が形成されている基板に、レジストパターンを形成するための発光素子を設けるものである。このため、レジストパターン形成用の信号を外部から入力する必要がない。また、制御装置の内部に前記レジストパターンを記憶データとして保持しておく必要もないので、制御装置の構成が簡略化される。
本発明において、発光素子は、有機EL素子を用いることができる。また、前記有機EL素子以外に、例えばLED(Light Emitting Diod)を用いることもできる。有機EL素子は静的な制御が可能であるので、ラインヘッドのレジスト補正を行うための制御系を簡略化できる。また、発光素子をLEDで構成した場合には、ラインヘッドの傾き補正を行う構成において、発光素子の製造が簡単になる。
画像形成用の発光素子とレジストパターン形成用の発光素子を有機EL素子で、前記各発光素子の制御トランジスタと、ドライブトランジスタをTFT(Thin Film Transistor)により同一基板上に形成する場合がある。この場合には、これらのトランジスタと発光素子とを同じ製造工程で作製できるので、製造コストを低減することができる。また、スペースも節約できる。なお、図1においては、光透過性のガラス基板62を用いているので、有機EL素子からなる各発光素子の光量を損なうことなく像担持体に照射することができる。
ラインヘッドの発光部に有機EL素子を用いた場合には、発光素子自身の光量ムラもレンズアレイの透過光量ムラに比べて小さく、レンズアレイの中心線と発光素子列を高精度に位置決めできれば、光量補正がなくとも光量を均一にすることができ、スポット径も均一となる。このため、高画質なラインヘッドを構成することができる。
このように、前記図12に示した画像形成装置は、書き込み手段として有機EL素子を設けたラインヘッドを用いているので、レーザ走査光学系を用いた場合よりも、装置の小型化を図ることができる。また、タンデム式の画像形成装置において、ラインヘッドのレジストパターンの作成と、レジストデータを用いたレジスト補正を簡単に行うことができる。
図2は、レジストパターンの検出により、本発明の色ずれを判定する原理を説明するタイミングチャートである。横軸は時間tを示している。図2の(b)は、各色のレジストパターンを正常な状態で検出している。すなわち、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の各色のレジストパターンは、それぞれ規定のタイミングta、tb、tc、tdで検出されている。
図2(b)は、M(マゼンタ)、C(シアン)でレジストパターンが規定のタイミングとはずれたタイミングで検出された例で、色ずれが生じている。すなわち、M(マゼンタ)の場合には、正規のタイミングtbよりも遅いタイミングtxでレジストパターンを検出している。また、C(シアン)の場合には、正規のタイミングtcよりも早いタイミングtyでレジストパターンを検出している。
図3は、図2のように色ずれを検出した際のレジスト補正を行う例を示すタイミングチャートである。この例では、(b)が正常状態の書き込みタイミングを示しており、Y(イエロー)は時刻trでオン、tpでオフとなっている。また、M(マゼンタ)は、時刻tsでオン、tvでオフとなっている。
図3(b)は、図2(a)で説明したようにM(マゼンタ)で色ずれが発生した場合の書き込みタイミングを示しており、Y(イエロー)は(b)と同様に時刻trでオン、tpでオフとなっている。また、M(マゼンタ)は、正規のオンタイムtsよりもΔt早い時刻twでオン、tuでオフとなっている。図2(a)のC(シアン)の場合には、正規のタイミングよりも早いタイミングでレジストパターンを検出しているので、書き込みタイミングを正規の色のタイミングよりも遅らせる。
このように、レジストパターンをセンサで検出した結果、色ずれが発生している色のラインヘッドに対しては、書き込みタイミングを正規の色(基準の色)よりも早めるか、または遅くすることにより、色ずれの補正を行うことができる。このように、本発明の実施形態においては、簡単な構成で色ずれの補正(レジスト補正)を行うことができる。
図4は、本発明の異なる実施形態を示す説明図である。図4の例では、
レジストパターン形成用の発光素子74は、リード線77により、駆動回路72とは異なる別の駆動回路に接続されている。例えば、画像形成用の発光素子は、本体コントローラに接続されている駆動回路72(ドライバ)により制御する。また、レジストパターン形成用の発光素子74は、メカコン、すなわち、ラインヘッドを含む機構(メカ)のコントローラに接続されている駆動回路(ドライバ)により制御する。このため、任意のタイミングで発光素子74を駆動し、レジストパターンを形成することができる。
レジストパターン形成用の発光素子74は、リード線77により、駆動回路72とは異なる別の駆動回路に接続されている。例えば、画像形成用の発光素子は、本体コントローラに接続されている駆動回路72(ドライバ)により制御する。また、レジストパターン形成用の発光素子74は、メカコン、すなわち、ラインヘッドを含む機構(メカ)のコントローラに接続されている駆動回路(ドライバ)により制御する。このため、任意のタイミングで発光素子74を駆動し、レジストパターンを形成することができる。
図5は、本発明の異なる実施形態を示す説明図である。図5の例では、
レジストパターン形成用の発光素子78、79をガラス基板62の両端に設けている。これらのレジストパターン形成用の発光素子78、79で形成されるレジストパターンは、当該レジストパターンに対応する位置に設ける2つのセンサにより検出する。このレジストパターン形成用の発光素子78、79は、くさび状に形成している。すなわち、レジストパターン形成用の発光素子78は、主走査方向の水平部78aと副走査方向の傾斜部78bで形成される。レジストパターン形成用の発光素子79も同じ形状としている。したがって、レジストパターン形成用の発光素子78、79で形成されるレジストマークにより、副走査方向および主走査方向の色ずれを検出することができる。
レジストパターン形成用の発光素子78、79をガラス基板62の両端に設けている。これらのレジストパターン形成用の発光素子78、79で形成されるレジストパターンは、当該レジストパターンに対応する位置に設ける2つのセンサにより検出する。このレジストパターン形成用の発光素子78、79は、くさび状に形成している。すなわち、レジストパターン形成用の発光素子78は、主走査方向の水平部78aと副走査方向の傾斜部78bで形成される。レジストパターン形成用の発光素子79も同じ形状としている。したがって、レジストパターン形成用の発光素子78、79で形成されるレジストマークにより、副走査方向および主走査方向の色ずれを検出することができる。
次に、図5の例で副走査方向および主走査方向の色ずれを検出する原理について、図6、図7の説明図により説明する。図6のMLは、図5において、M(マゼンタ)のレジストマーク形成用の発光素子79(水平部分79a)で形成されたレジストマークである。また、CLはC(シアン)のレジストマーク(水平部分79a)である。
図6の例で、MLとCLの副走査方向(Y方向)の位置ずれがΔYとすれば、M(マゼンタ)のレジストマークは、C(シアン)のレジストマークを基準として、副走査方向にΔYずれて形成されており、色ずれが発生していることが検出される。
図7は、主走査方向の色ずれ検出の説明図である。図7において、レジストパターン検出用センサを、図12で説明した中間転写媒体16の左右に設け、主走査方向に伸びているレジストパターン(78x、79x)の検出後、斜め方向に伸びているレジストパターン(78y、79y)を検出する。このとき、検出の時間差が正規の時間差と異なっていると、主走査方向にレジストパターン形成位置がずれていることが検出でき,その検出差からずれ量が計算できる。図7の例では、図示右側のレジストパターン78yは、実線の正規の形成位置とは主走査方向にSaずれて形成されている。
図5のように、ガラス基板62の両端に副走査方向に傾斜させた部分(78b、79b)を有するくさび型の発光素子78、79でレジストパターンを形成することにより、主走査方向および副走査方向の色ずれを検出することができる。また、図5では、前記レジストパターンを形成する発光素子は、画像形成用のドット光源63による画像形成領域外に形成されている。このため、電極の配線処理が容易である。
図8は、本発明の異なる実施形態を示す説明図である。図8において、ガラス基板62には、主走査方向(X)方向に画像形成用の発光素子63が配列されている。CLXは、発光素子63の中心線である。65'はロッドレンズ、80はレジストパターン形成用の発光素子である。CLYは、発光素子80の中心線である。
ロッドレンズ65'の一方外接線65aと発光素子63の中心線CLX間の長さをLy、前記中心線CLXとCLY間の長さをLxとするときに、Lx<Lyとする。図8の例では、レジストパターン形成用の発光素子80は、印字領域内に設けている。この場合には、記録紙にはレジストパターンが印字されないようにする。
このように、レジストパターン形成用の発光素子は、印字領域内に設けることができるので、ガラス基板上に設ける位置に制約がなく設置の自由度が向上する。また、図8の例では、ロッドレンズ65'の外接線65a、65b間(前記Lx<Lyの関係を満たすように)にレジストパターン形成用の発光素子80を設けているので、中間転写媒体にレジストパターンを形成する際に、光学系の有効利用を図れる。また、レジストパターンを鮮明に形成することができる。なお、図8の例では、ロッドレンズ65'を設けているが、本発明の実施形態においては、ロッドレンズ65'を設けることは必須の要件ではない。ガラス基板62の印字領域内にレジストパターン形成用の単一の発光素子80を設ける構成であれば足りる。
図9は、本発明の異なる実施形態を示す説明図である。図9において、横軸は中間転写媒体の進行方向である。(a)は基準色Uのレジストパターンを中間転写媒体に形成する位置を示している。また、(b)は色ずれを補正する被調整色Vのレジストパターンを中間転写媒体に形成する位置を示している。
被調整色Vのレジストパターンを、基準位置0に対して士k(n+l)、(k=1、2、3・・・〉ラインごとに印宇する。また、基準色Uのレジストパターンをnライン毎に印字し、基準色Uと被調整色Vが最も一致している位置の数値をずれ量として入力する。図9の例では、前記一致している位置はFの位置が該当する。この場合の色ずれ量は、副走査方向に1ラインとなる。(c)は、印字ラインを示している。
このように、図9の例においては、基準色の印字パターンを基準として、ユーザは視覚により該当する色についての色ずれ量を判定する。この判定結果に基づいて、色ずれ量の補正を手動入力するものである。この場合には、レジストパターン検出用のセンサが不要となるので、構成が簡略化される。
図10は、本発明の処理を行う制御部を示すブロック図である。本体コントローラ47は例えばコンピュータで構成され、画像データを形成する。また、画像形成装置に設けられている制御装置40には、各色の色ずれを検出する検出部(各色の色ずれのタイミング検出)42、メモリー43、CPUなどで構成される制御回路44、駆動回路45が設けられている。また、TFTからなる駆動回路72が設けられている。制御回路44、駆動回路45、駆動回路72は、画像形成用の発光素子63により形成されている1ラインの発光素子ラインを制御する。なお、駆動回路45は、図11のシフトレジスタ98が対応している。検出部42は、図2で説明したように、レジストパターン検出のタイミングを検出する。この色ずれ検出の情報はメモリ43に記憶されている。
制御回路44は、メモリ43に記憶されている前記色ずれ情報に基づいて、図3で説明したように色ずれ補正の制御信号を形成する。制御回路44は、各色について、色ずれを補正する制御信号を形成して駆動回路45に供給する。駆動回路45は、ラインヘッドに配列されている各発光素子を、色ずれが補正されるように駆動する。
図10では、色ずれの検出部42、メモリ43、駆動回路45の処理、制御について、CPUなどを用いた制御回路44で行っているが、本発明はこのような形態には限定されない。他の実施形態においては、本体コントローラ47により直接色ずれの検出部42、メモリ43、駆動回路45の処理、制御を行うことも可能である。この場合には、画像形成装置の制御系の構成が簡略化される。
図11は、本発明の制御部の構成を示す回路図である。図11において、92は例えば本体側のコントローラに接続されて制御データの送受信が行われる周辺回路、94はスキャンライン、95はデータライン、96はサプライライン(アノード側電源線)、97はカソード側電源線で、画像形成用のドット光源である発光素子63とレジストマーク形成用の発光素子75のカソードに共通に接続される。98は制御データを転送するシフトレジスタである。
前記各ドット光源である発光素子63は、個別に接続されたTFT回路72で制御される。ラインヘッドのレジストパターンを形成する発光素子75は、図1とは異なり、ガラス基板の図示左側に設けられており、図示左端のTFT回路72aで制御される。画像形成用の発光素子63とレジストパターンを形成する発光素子75のいずれを駆動するかは、周辺回路92、シフトレジスタ98の信号により選択される。周辺回路92、シフトレジスタ98は、切替手段として機能している。
図11の例では、本体側のコントローラで形成された制御データが周辺回路92に入力され、周辺回路92からシフトレジスタ98に出力される。シフトレジスタ98は、制御データに基づきスキャンライン94を選択する。スキャンライン94は、前記各TFT回路72に接続されており、シフトレジスタ98で選択されたスキャンライン94は、接続されているドット光源駆動用の各TFT回路72、またはTFT回路72aに制御信号を印加する。
また、周辺回路92はデータライン95とサプライライン96に接続されており、スキャンライン94から制御信号が印加されたTFT回路72が起動し、対応するドット光源で形成される画像形成用の発光素子63が点灯する。この際に、TFT回路72aが起動すると、ラインヘッドのレジストパターンを形成する発光素子75が点灯する。
本発明のラインヘッドは、図11に記載されているように、ガラス基板上に形成された発光素子および当該発光素子をアクティブマトリクス方式で駆動するTFT駆動回路を有している。前記発光素子は、パルス幅制御(PWM制御)により階調制御を行うことを基本的な構成としている。このような構成のラインヘッドが、前記のように色ずれが発生した場合に、その補正を書き込みタイミング制御により行う。
このように、本発明の実施形態においては、図1、図4、図8に示したように、副走査方向の色ずれを検出するための、レジストパターン形成用の発光素子を基板に形成している。また、図5に示したように、主走査方向および副走査方向の色ずれを検出するための、レジストパターン形成用の発光素子を基板に形成している。このため、本発明の実施形態においては、用途に応じてレジストパターンを多様な形態で作成することができる。
また、図8に示した発光素子80は、印字領域内に設けているが、レジストパターンは記録紙へは転写されないようにしている。このように、レジストパターン形成用の発光素子80を印字領域内に設けることができるので、レジストパターンを形成するための発光素子の配置の自由度を高めることができる。
本発明において、発光素子は、有機EL素子を用いることができる。また、前記有機EL素子以外に、例えばLED(Light Emitting Diod)を用いることもできる。有機EL素子は静的な制御が可能であるので、ラインヘッドの傾き補正を行うための制御系を簡略化できる。また、発光素子をLEDで構成した場合には、ラインヘッドの傾き補正を行う構成において、発光素子の製造が簡単になる。
発光素子を有機EL素子で、発光素子の制御トランジスタと、ドライブトランジスタをTFT(Thin Film Transistor)により同一基板上に形成する場合がある。この場合には、これらのトランジスタと発光素子とを同じ製造工程で作製できるので、製造コストを低減することができる。また、スペースも節約できる。なお、図1、図2おいては、光透過性のガラス基板62を用いているので、有機EL素子からなる発光素子の光量を損なうことなく像担持体に照射することができる。
本発明においては、モノクロプリンタの他に、前記タンデム方式のカラープリンタ、4サイクルカラープリンタにも当該ラインヘッドは当然適用されるものである。次に、本発明に係る画像形成装置として、4サイクルカラープリンタを用いる実施の形態について説明する。
図14は、かかる画像形成装置の縦断側面図である。図14において、画像形成装置160には主要構成部材として、ロータリ構成の現像装置161、像担持体として機能する感光体ドラム165、有機EL素子が設けられているラインヘッド167、中間転写ベルト169、用紙搬送路174、定着器の加熱ローラ172、給紙トレイ178が設けられている。
現像装置161は、現像ロータリ161aが軸161bを中心として矢視A方向に回転する。現像ロータリ161aの内部は4分割されており、それぞれイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の4色の像形成ユニットが設けられている。162a〜162dは、前記4色の各像形成ユニットに配置されており、矢視B方向に回転する現像ローラ、163a〜163dは、矢視C方向に回転するトナ−供給ローラである。また、164a〜164dはトナーを所定の厚さに規制する規制ブレードである。
165は、前記のように像担持体として機能する感光体ドラム、166は一次転写部材、168は帯電器、167は像書込手段で有機EL素子を用いたラインヘッドで構成されている。感光体ドラム165は、図示を省略した駆動モータ、例えばステップモータにより現像ローラ162aとは逆方向の矢視D方向に駆動される。
中間転写ベルト169は、従動ローラ170bと駆動ローラ170a間に張架されており、駆動ローラ170aが前記感光体ドラム165の駆動モータに連結されて、中間転写ベルトに動力を伝達している。当該駆動モータの駆動により、中間転写ベルト169の駆動ローラ170aは感光体ドラム165とは逆方向の矢視E方向に回動される。なお、前記したラインヘッドの傾き検出用パターンの検出手段を、中間転写ベルト169の表面上の任意の位置に設けることができる。
用紙搬送路174には、複数の搬送ローラと排紙ローラ対176などが設けられており、用紙を搬送する。中間転写ベルト169に担持されている片面の画像(トナー像)が、二次転写ローラ171の位置で用紙の片面に転写される。二次転写ローラ171は、クラッチにより中間転写ベルト169に離当接され、クラッチオンで中間転写ベルト169に当接されて用紙に画像が転写される。
上記のようにして画像が転写された用紙は、次に、定着器で定着処理がなされる。定着器には、加熱ローラ172、加圧ローラ173が設けられている。定着処理後の用紙は、排紙ローラ対176に引き込まれて矢視F方向に進行する。この状態から排紙ローラ対176が逆方向に回転すると、用紙は方向を反転して両面プリント用搬送路175を矢視G方向に進行する。177は電装品ボックス、178は用紙を収納する給紙トレイ、179は給紙トレイ178の出口に設けられているピックアップローラである。
図の状態で、イエロー(Y)の静電潜像が感光体ドラム165に形成され、現像ローラ62aに高電圧が印加されることにより、感光体ドラム165にはイエローの画像が形成される。イエローの裏側および表側の画像がすべて中間転写ベルト169に担持されると、現像ロータリ161aが矢視A方向に90度回転する。
中間転写ベルト169は1回転して感光体ドラム165の位置に戻る。次にシアン(C)の2面の画像が感光体ドラム165に形成され、この画像が中間転写ベルト169に担持されているイエローの画像に重ねて担持される。以下、同様にして現像ロータリ161の90度回転、中間転写ベルト169への画像担持後の1回転処理が繰り返される。
4色のカラー画像担持には中間転写ベルト169は4回転して、その後に更に回転位置が制御されて二次転写ローラ171の位置で用紙に画像を転写する。給紙トレー178から給紙された用紙を搬送路174で搬送し、二次転写ローラ171の位置で用紙の片面に前記カラー画像を転写する。片面に画像が転写された用紙は前記のように排紙ローラ対176で反転されて、搬送径路で待機している。
その後、用紙は適宜のタイミングで二次転写ローラ171の位置に搬送されて、他面に前記カラー画像が転写される。ハウジング180には、排気ファン181が設けられている。この例では、ロータリ式の画像形成装置において、ラインヘッドの傾き検出用パターンの作成と、傾きデータを用いた傾き補正を簡単に行うことができる。また、図12、図14に示されたように、中間転写部材を有する画像形成装置において、ラインヘッドのレジストパターンの作成と、レジストデータを用いたレジスト補正を簡単に行うことができる。
以上、本発明のラインヘッドおよびそれを用いた画像形成装置について実施例に基づいて説明したが、本発明はこれら実施例に限定されず種々の変形が可能である。
1…画像形成装置、6…画像形成ユニット、9…転写ベルトユニット、10…給紙ユニット、11…二次転写ユニット、12…定着ユニット、13…記録媒体搬送手段、16…中間転写ベルト、17…クリーニング手段、20…像担持体、21…一次転写部材、22…帯電手段、23…像書込手段(ラインヘッド)、24…現像手段、25…像担持体ユニット(像担持体カートリッジ)、33…現像ローラ、40…制御装置、42…色ずれのタイキング検出部、43…メモリ、44…制御回路、45…駆動回路、47…本体コントローラ、60…ハウジング、61…有機EL素子アレイ、62…ガラス基板、63…画像形成用の発光素子、65…屈折率分布型ロッドレンズアレイ(SLA)、65’…屈折率分布型ロッドレンズ、72…駆動回路、74、75、78、79…レジストパターン形成用の発光素子、161…現像装置、165…感光体ドラム、167…ラインヘッド、169…中間転写ベルト、171…二次転写ローラ
Claims (16)
- 基板に、画像形成用のドット光源からなる複数の発光素子を配列した発光素子ラインと、前記各発光素子を駆動する駆動回路とを有し、前記基板に、前記ドット光源よりも主走査方向および副走査方向の長さを長くしたレジストパターンを形成する単一の発光素子を設けたことを特徴とする、ラインヘッド。
- 前記レジストパターンを形成する発光素子は、前記基板の前記発光素子ラインとは副走査方向で異なる位置に設けたことを特徴とする、請求項1に記載のラインヘッド。
- 前記レジストパターンを形成する発光素子は、前記基板の一端に設けたことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のラインヘッド。
- 前記レジストパターンを形成する発光素子は、印字領域外に設けたことを特徴とする、請求項3に記載のラインヘッド。
- 前記レジストパターンを形成する発光素子は、印字領域内に設けたことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のラインヘッド。
- 前記画像形成用の発光素子の出力光をロッドレンズを介して記録媒体に出射するラインヘッドであって、前記レジストパターンを形成する発光素子の副走査方向の長さは、前記ロッドレンズの副走査方向の長さよりも短く設定したことを特徴とする、請求項5に記載のラインヘッド。
- 前記基板は透明なガラス基板であることを特徴とする、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載のラインヘッド。
- 前記ドット光源からなる複数の発光素子および前記レジストパターンを形成する発光素子を有機EL素子で形成したことを特徴とする、請求項1ないし請求項7のいずれかに記載のラインヘッド。
- 前記レジストパターンを形成する発光素子で形成された各色のレジストパターンを、基準色のレジストパターンと対比して、該当色の色ずれ量を手動で入力することを特徴とする、請求項1ないし請求項8のいずれかに記載のラインヘッド。
- 前記駆動回路をTFT駆動回路で形成したことを特徴とする、請求項1ないし請求項9のいずれかに記載のラインヘッド。
- 前記ドット光源からなる複数の発光素子と、前記発光素子とを前記駆動回路で共通して駆動することを特徴とする、請求項1ないし請求項10のいずれかに記載のラインヘッド。
- 前記ドット光源からなる複数の発光素子と、前記レジストパターンを形成する発光素子とを、それぞれ異なる駆動回路で駆動することを特徴とする、請求項1ないし請求項10のいずれかに記載のラインヘッド。
- 前記記録媒体に形成されたレジストパターンの検出手段を設け、前記検出手段の検出結果に基づきラインヘッドの色ずれを算出する手段と、前記色ずれデータを記憶する手段と、前記色ずれを補正する制御信号を形成する制御手段とを有することを特徴とする、請求項1ないし請求項12のいずれかに記載のラインヘッド。
- 像担持体の周囲に帯電手段と、請求項1ないし請求項13のいずれかに記載のラインヘッドと、現像手段と、転写手段との各画像形成用ユニットを配した画像形成ステーションを少なくとも2つ以上設け、転写媒体が各ステーションを通過することにより、タンデム方式で画像形成を行うことを特徴とする画像形成装置。
- 静電潜像を担持可能に構成された像担持体と、ロータリ現像ユニットと、請求項1ないし請求項13のいずれかに記載のラインヘッドとを備え、前記ロータリ現像ユニットは、複数のトナーカートリッジに収納されたトナーをその表面に担持するとともに、所定の回転方向に回転することによって異なる色のトナーを順次前記像担持体との対向位置に搬送し、前記像担持体と前記ロータリ現像ユニットとの間に現像バイアスを印加して、前記トナーを前記ロータリ現像ユニットから前記像担持体に移動させることで、前記静電潜像を顕像化してトナー像を形成することを特徴とする画像形成装置。
- 中間転写部材を備えたことを特徴とする、請求項14または請求項15に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005244187A JP2007055116A (ja) | 2005-08-25 | 2005-08-25 | ラインヘッドおよびそれを用いた画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005244187A JP2007055116A (ja) | 2005-08-25 | 2005-08-25 | ラインヘッドおよびそれを用いた画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007055116A true JP2007055116A (ja) | 2007-03-08 |
Family
ID=37919007
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005244187A Pending JP2007055116A (ja) | 2005-08-25 | 2005-08-25 | ラインヘッドおよびそれを用いた画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007055116A (ja) |
-
2005
- 2005-08-25 JP JP2005244187A patent/JP2007055116A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7598973B2 (en) | Line head and image forming apparatus incorporating the same | |
JP2007030383A (ja) | 画像形成装置および画像形成方法 | |
JP4753005B2 (ja) | ラインヘッドおよびそれを用いた画像形成装置 | |
JP4362699B2 (ja) | ラインヘッドおよびそれを用いた画像形成装置 | |
JP2007237572A (ja) | 画像形成装置および画像形成方法 | |
JP2007055116A (ja) | ラインヘッドおよびそれを用いた画像形成装置 | |
JP2006334871A (ja) | ラインヘッドおよびそれを用いた画像形成装置 | |
JP2007210139A (ja) | ラインヘッドおよびそれを用いた画像形成装置 | |
JP2004216628A (ja) | ラインヘッドおよびそれを用いた画像形成装置 | |
JP2005329659A (ja) | ラインヘッドおよびそれを用いた画像形成装置 | |
JP2007055117A (ja) | ラインヘッドおよびそれを用いた画像形成装置 | |
JP2006027075A (ja) | ラインヘッドおよびそれを用いた画像形成装置 | |
JP2009061788A (ja) | ラインヘッドおよびそれを用いた画像形成装置 | |
JP4288467B2 (ja) | ラインヘッドおよびそれを用いた画像形成装置 | |
JP5082360B2 (ja) | ラインヘッドおよびそれを用いた画像形成装置 | |
JP4296402B2 (ja) | ラインヘッドおよびそれを用いた画像形成装置 | |
JP2008087429A (ja) | ラインヘッドおよびそれを用いた画像形成装置とラインヘッドの制御方法 | |
JP2004098317A (ja) | 光学ヘッドおよびそれを用いた画像形成装置 | |
JP2007055118A (ja) | ラインヘッドおよびそれを用いた画像形成装置 | |
JP2004209777A (ja) | ラインヘッドおよびそれを用いた画像形成装置 | |
JP4582353B2 (ja) | 露光ヘッド及びそれを用いたタンデム方式のカラー画像形成装置 | |
JP2009051222A (ja) | ラインヘッドおよびそれを用いた画像形成装置 | |
JP2006212843A (ja) | ラインヘッド、および画像形成装置 | |
JP2008080615A (ja) | ラインヘッドおよびそれを用いた画像形成装置とラインヘッドの制御方法 | |
JP2006231649A (ja) | 光学ヘッド、および画像形成装置 |