JP2009061788A - ラインヘッドおよびそれを用いた画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】発光素子に画素欠陥が存在する場合でも印字品質の劣化を防止
したラインヘッドおよびそれを用いた画像形成装置を提供すること。
【解決手段】ラインヘッド70には、画像領域の全域を露光可能な複数列の発光素子列La〜Ldを設ける。この中で、いずれか1列の発光素子列は本来露光に必要がない予め設けられている余分な発光素子列である。すなわち、3列の発光素子列の発光素子群で、像担持体の露光に必要な光量が得られるように設定されている。光量センサ79により発光素子列Lbの発光素子に画素欠陥があることが検出されると、Yドライバ77により発光素子列Lbの発光を停止させ、発光素子列Lbを予備列とする。
【選択図】 図1
したラインヘッドおよびそれを用いた画像形成装置を提供すること。
【解決手段】ラインヘッド70には、画像領域の全域を露光可能な複数列の発光素子列La〜Ldを設ける。この中で、いずれか1列の発光素子列は本来露光に必要がない予め設けられている余分な発光素子列である。すなわち、3列の発光素子列の発光素子群で、像担持体の露光に必要な光量が得られるように設定されている。光量センサ79により発光素子列Lbの発光素子に画素欠陥があることが検出されると、Yドライバ77により発光素子列Lbの発光を停止させ、発光素子列Lbを予備列とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、発光素子に画素欠陥が存在する場合でも印字品質の劣化を防止し、ラインヘッドの歩留まりを向上させたラインヘッドおよびそれを用いた画像形成装置に関するものである。
従来、電子写真法を用いる複写機、プリンター、ファックス等の画像形成装置においては、光書き込み手段としてレーザ走査光学系を用いるのが一般的であった。
最近は、光書き込み手段として光記録素子を複数列配列した記録アレイヘッドを用いる画像形成装置が開発されている。例えば、特許文献1には、このような記録アレイヘッドにおいて、画像データを副走査方向にシフトさせて感光体ドラムに照射している。このため、発光出力が低い光記録素子を用いた場合でも、高速に画像形成ができることが記載されている。
また、特許文献2には、多数のEL素子を配列したEL素子パネルを用いて、感光体ドラムの移動速度と等しい速度で画像データをEL素子パネルに流し、発光光量を増加させて高速化に対応させることが記載されている。さらに、特許文献3には、2列以上のアレイチップを用いて1画素を多重記録する際に、発光させる発光素子数を変えて階調制御することが記載されている。
なお、特許文献4には、LEDのような発光素子を用いた発光アレイにおいて、発光素子の経年劣化による光量変化を補償するために光量センサを設けることが記載されている。そして、その検出結果に基づいてCPUによりドライバを制御して発光点の発光量を一定に保つようにすることが記載されている
このように、複数の発光素子を用いたラインヘッドにおいては、製造工程上の問題に起因して、発光しないか、あるいは発光光量が極めて小さい画素欠陥がある確率で存在している。発光素子を複数列配置する際に、発光素子に欠陥がある確率が仮に20%あるものとする。表1は、ラインヘッドに発光素子を1列配置する場合で、1列のみの発光素子を発光させることにより必要光量が得られるときの歩留まり計算を示すものである。
表1において、ラインヘッドに1列の発光素子を配置して発光させる場合には、発光させる発光素子列に画素欠陥が存在する確率は、1−0.2=0.8となり歩留まりは80%となる。
表2は、欠陥確率が20%とした場合に、多重露光を行うことにより必要光量を得る例を示すものである。この例では、ラインヘッドに複数列配置された発光素子列の中で2列の発光素子を用いるものである。表2において、ラインヘッドに2列の発光素子を配置した場合には、表1から1列の発光素子列の歩留まりが80%であるから、この場合の歩留まりは0.8X0.8=0.64、すなわち64%となる。
また、ラインヘッドに複数の発光素子を配置し、3列の発光素子を用いて多重露光を行う場合の歩留まりを表3に示す。この場合には、欠陥確率を20%として歩留まりは0.83=0.512、すなわち51.2%となる。表1〜表3に示されているように、発光素子列数を増加させればラインヘッドの歩留まりは低下する。
このように、発光素子を複数列用いたラインヘッドにおいては、画素数が増加して画素欠陥が存在する確率が高くなる。図14は、このような画素欠陥の例を示す説明図である。図14(a)において、ラインヘッドに配置した発光素子列L0の中で、発光素子Gxに画素欠陥があるものとする。このような発光素子列L0により図14(b)に示すようにAa〜Anの画素列を走査して露光すると、印字画像にはBxのような縦方向の白筋が発生して印字品質が著しく低下してしまい、当該ラインヘッド全体が使用不能となる。
図15は、画素欠陥の他の例を示す説明図である。図15(a)に示す例では、ラインヘッドにLa〜Lcの発光素子列を配置した場合に、発光素子列Lbの発光素子Gyに画素欠陥が存在するものとする。図15(b)の矢視Y方向は主走査方向、X方向は副走査方向とする。図15(a)のラインヘッドを用いて像担持体を副走査方向に移動させながら多重露光すると、図15(b)のByに示すように印字画像に他の領域よりも薄い部分が形成され、画像品質が劣化する。なお、図15(a)のように複数列の発光素子列を配列したラインヘッドは、多重露光に限定されず像担持体を露光する手段として一般に用いることができる。
このように、複数の発光素子を用いたラインヘッドにおいては、画素欠陥による歩留まり悪化で印字品質が劣化することが大きな問題となっている。また、使用中の耐久劣化により画素欠陥が発生した場合も、同様に印字品質が著しく低下してしまい、当該ラインヘッド全体を交換しなければならないという問題が生じていた。
特に、多重露光方式が適用される画像形成装置においては、通常の方式と比較して発光素子数が多く、画素欠陥が存在する確率が高まることになる。このため、さらに歩留まりが悪化したり、耐久劣化によるラインヘッドの交換が増加するという問題があった。多重露光方式の場合には、多少の発光のバラツキは平均化されて相殺される。しかしながら、画素欠陥のように他の発光素子とは大きく発光光量が異なる場合には、許容できない印字品質の劣化が発生する。
また、前記特許文献4に記載されている例は、経年劣化による発光素子の光量減少に対処するものである。このため、発光素子が発光しない状態となる画素欠陥がある場合には、光量センサを設けたとしても前記印字品質の劣化に対応できない、という問題があった。
本発明は従来技術のこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、発光素子の画素欠陥が存在する場合でも印字品質の劣化を防止し、ラインヘッドの歩留まりを向上させたラインヘッドおよびそれを用いた画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成する本発明のラインヘッドは、
第1の方向に発光素子をライン状に配した発光素子群と、
前記発光素子の発光光量を検出する光量検出手段と、
前記光量検出手段が検出された光量により画素欠陥が発生する欠陥発光素子の有無を判定する欠陥判定手段と、を有し、
前記発光素子が前記第1の方向に順次発光させて重ねて露光し、前記欠陥判定手段により前記欠陥発光素子があったことを判定された場合、当該欠陥発光素子以外の前記発光素子の発光光量を増大させるように制御することを特徴とする。
第1の方向に発光素子をライン状に配した発光素子群と、
前記発光素子の発光光量を検出する光量検出手段と、
前記光量検出手段が検出された光量により画素欠陥が発生する欠陥発光素子の有無を判定する欠陥判定手段と、を有し、
前記発光素子が前記第1の方向に順次発光させて重ねて露光し、前記欠陥判定手段により前記欠陥発光素子があったことを判定された場合、当該欠陥発光素子以外の前記発光素子の発光光量を増大させるように制御することを特徴とする。
また、本発明は、前記光量検出手段は、前記発光素子群毎に対応して設けることを特徴とする。
また、本発明は、予め設定された前記発光素子の所定の発光光量を記憶する記憶手段を有し、前記欠陥判定手段は、前記光量検出手段が検出した光量を前記記憶手段に記憶している所定の発光光量と比較し、前記発光素子の画素欠陥の有無を判定することを特徴とする。
また、本発明は、前記光量検出手段は、光量センサーであることを特徴とする。
また、本発明の画像形成装置は、前記何れかに記載のラインヘッドを有することを特徴とする。
また、本発明は、前記記憶手段を画像形成装置本体に設けたことを特徴とする。このため、ラインヘッドを小型化できるとともに、ラインヘッドの構成を簡略化できるという利点がある。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しつつ説明する。図2は、本発明に使用される発光素子の特性を説明する特性図である。図2は、像担持体の露光部と非露光部の表面電位Vsの分布を示している。Vdは、現像バイアス電圧である。発光素子を、現像バイアス電圧以上の電圧で動作させることにより、露光に必要な光量が得られる。
図3は、像担持体のPIDC特性(光減衰特性)を示す特性図である。図3の縦軸には像担持体の表面電位Vs(負電位)を、横軸には露光エネルギーが示されている。なお、本発明の明細書においては、ラインヘッドに複数列の光学素子を配列した際に、同一画像領域を露光する光学素子の副走査方向の配列を発光素子群、主走査方向の配列を発光素子列と称する。
本発明の実施形態においては、このように像担持体の表面電位Vs|V|と現像バイアス電圧Vd|V|との差Fx(図3)の変化量を10%以内としている。このことは、図3の特性図においてPIDC曲線の漸近線Hx付近で発光素子を動作させていることを意味している。
漸近線Hxの付近では、露光エネルギーが増大しても像担持体の表面電位の変動が少なくなり安定した露光を行うことができる。なお、図3の例では、像担持体の帯電電位をー550V、現像バイアス電圧をー200V、漸近線Hx付近の像担持体の表面電位をVsaとしている。
具体的には、画素欠陥のない発光素子群で露光したときに、Vs=Vs1、V1=Vs1−Vdとする。また、画素欠陥のある発光素子群で露光したときに、Vs=Vs2、V2=Vs2−Vdとする。このように、像担持体の表面電位Vsと現像バイアス電圧Vdを設定した際に、次の条件、|(V1−V2/V1)|≦0.1、を満足させるようにしている。
このように、ある確率で画素欠陥が生じた発光素子が存在する場合であっても、前記のように各発光素子群は像担持体の同一ドットの画素を露光する際に必要な光量が得られるように特性を設定している。このため、ラインヘッドに複数列の発光素子を配列して露光を行う際に、発光素子の画素欠陥の影響を受けずにむらのない画像を形成することができる。また、画素欠陥があった場合でもラインヘッドの交換が不要であり、ラインヘッドの歩留まりを向上させることができる。
図4は、本発明のラインヘッドの例を示す説明図である。図4において、ラインヘッド70には主走査方向(Y方向)に4列の発光素子列La〜Ldが設けられている。また、副走査方向(X方向)の各発光素子群Da〜Dnに対応して光量センサ90が設けられている。光量センサ90は、主走査方向(Y方向)に配列された各列の発光素子列の発光素子群の数(Da〜Dn)と同数(90a〜90n)配置されている。
後述するように、ラインヘッド70には制御手段が実装されている。この制御手段に設けたYドライバにより、発光素子列Laを選択する。また、制御手段に設けたXドライバにより、発光素子群Daを選択する。このように、各発光素子をマトリクス状に制御手段に接続することにより、個別の発光素子を選択して発光させることができる。
このようにして、制御手段により例えば発光素子Gwを選択して発光させ、光量センサ90aにより発光光量を検出する。検出結果は制御手段に設けられた例えば制御回路75(図1)に入力されて各発光素子の発光光量の状態が判定される。発光光量が検出されない場合、または極めて微小の光量の場合には、画素欠陥があるものと判定されてて、記憶手段に記憶される。以下、同様に制御手段により発光素子列Laの各発光素子を発光させ、そのときの発光光量を光量センサ90で検出する。
他の発光素子列Lb〜Ldの各発光素子についても発光光量を光量センサ90で検出し、正常に発光しているかどうかが制御手段で判定される。図4の例では、副走査方向に配列された発光素子群の各発光素子と対応する位置に、個別の光量センサを設けている。このため、各発光素子群毎の発光素子の発光光量を正確に検出することができる。また、光量センサ90の設置数は発光素子の全体の数よりも少ない個数で足りるので、コストを低減できる。なお、前記記憶手段も、ラインヘッドに設けることができる。
図5は、本発明の他の実施形態を示す説明図である。図5においては、図4のように、各発光素子列La〜Ldの副走査方向の発光素子群に対応した個別の光量センサを設けることに代えて、単一のラインセンサ91を設けている。このラインセンサ91は、主走査方向(Y方向)に配列された発光素子列La〜Ldの長手方向の配置位置と同程度の長さを有している。
図5においても、制御手段に設けられた例えば図1に示す制御回路75の制御信号でYドライバにより、発光素子列Laを選択する。また、制御回路75の制御信号でXドライバにより、発光素子群Daを選択する。このように、各発光素子をマトリクス状にXドライバとYドライバに接続することにより、個別の発光素子、例えば発光素子Gwを選択して発光させることができる。発光素子Gwを発光させると、ラインセンサ91はその発光光量を検出する。
以下、同様にして、発光素子列Laの各発光素子を発光させる。また、
発光素子列Lb〜Ldの各発光素子を発光させる。これらの個別の発光素子の発光光量は、ラインセンサ91により検出される。図5のようなラインセンサ91を用いると、単体のセンサにより主走査方向の長手方向に配置されている各発光素子の発光光量を検出できる。このため、図2の配置と比較して光量センサのコストを低減できるいう利点がある。
発光素子列Lb〜Ldの各発光素子を発光させる。これらの個別の発光素子の発光光量は、ラインセンサ91により検出される。図5のようなラインセンサ91を用いると、単体のセンサにより主走査方向の長手方向に配置されている各発光素子の発光光量を検出できる。このため、図2の配置と比較して光量センサのコストを低減できるいう利点がある。
なお、図4の構成において、発光素子群毎に個別の光量センサ90a〜90nを配置することに代えて、単一の光量センサ、例えば中央部の光量センサ90xのみを設ける構成とすることもできる。この場合には、各位置に配置された発光素子毎にセンサに検出される標準発光光量(所定発光光量)を記憶手段に記憶させておく。そして、光量センサ90xで検出された発光光量とを制御回路75で対比することにより、発光素子の発光光量を検出できる。すなわち、光量センサ90xとの距離が異なる位置に配列されている各発光素子の発光光量を検出することができる。単一の光量センサを設けるだけであるので光量センサの設置が簡単に行え、ラインヘッドの構成を簡略化することができる。
図6は、発光素子の発光光量を検出する処理手順を示すフローチャートである。図6において、処理プログラムをスタートさせる(ステップS1)。次に、カウンターをリセットする(ステップS2)。このカウンターは、多数配列された発光素子の発光光量検出を何個行ったかをカウントするものである。
続いて、カウンター値が示すアドレスの発光素子を点灯する(ステップS3)。このアドレスは、前記のように、ラインヘッド70にマトリクス状に配列される発光素子毎に、発光素子列(主走査方向)と発光素子群(副走査方向)を指定することにより定められる。次に当該発光素子の発光光量を測定する(ステップS4)。
予め記憶されている所定光量と測定光量とを対比し、測定光量が所定光量よりも小さい場合、すなわちステップS5の判定結果がNoの場合には、発光素子に画素欠陥があるものとしてカウンター値をメモリに記憶させる(ステップS6)。すなわち、画素欠陥がある発光素子の主走査方向(Y)および発光素子群(X)の位置が特定されて、メモリに記憶される。
次に、カウンター値を1つインクリメントして(ステップS7)、ラインヘッドに配列された発光素子数とカウンター値とを対比する(ステップS8)。カウンター値が発光素子数よりも小さいとき(ステップS8の判定結果がYes)には、ステップS3の処理に戻り、ステップS3〜ステップS8のループ処理を繰り返す。カウンター値が発光素子数よりも大きいとき(ステップS8の判定結果がNo)には、前記ループ処理を抜けてステップS9で処理プログラムを終了する。
図7は、本発明の実施形態を示す説明図である。図7の(A)は、通常の使用状態を示している。この例では、ラインヘッドには、発光素子列La〜Ldが設けられて多重露光を行っている。すなわち、発光素子列La〜Ldを順次発光させて像担持体に重ねて露光することにより1画素を記録する。この例では、像担持体の同一ドットの露光には、発光素子群の3個の発光素子で多重露光することにより必要な光量が得られる。しかしながら、本発明においては、像担持体は図3で示したようなPIDC特性(光減衰特性)を有しているので、発光素子群の4個の発光素子を用いて多重露光を行って露光エネルギーを増大させても画像形成の上では支障がない。
工場出荷時には、各発光素子列La〜Ldの各発光素子は正常に動作することが確認されているものとする。このような場合でも、発光素子の発光回数が増大したり、なんらかの故障などにより発光素子列Lbの発光素子、例えば発光素子Gpに画素欠陥があることが、前記光量センサにより検出されたものとする。
この場合には、(B)で示すように、発光素子列Lbすべての発光素子の発光を停止し、発光素子列Lbは発光させない予備列として配置する。すなわち、図7の例では4列の発光素子列のうち1列の発光素子列は、像担持体の露光に本来は不要であるが、いずれかの発光素子列の発光素子に画素欠陥が発生した場合に露光量を確保するために予め余分に作製されている補償用の発光素子列である。このように、画素欠陥のある発光素子列の発光素子を発光させず、余分に作製されている補償用の発光素子列の発光素子の発光を維持することにより、必要な露光量を確保する。
図7の例では、発光素子列毎の制御を行うので制御部の構成が簡略化される。また、副走査方向に配列された発光素子群の合計光量が一定となるように制御している。このため、画素欠陥が発生してもラインヘッドの使用が可能となるので歩留まりが向上する。さらに、ラインヘッドを使用中に、発光素子の耐久劣化で画素欠陥が生じた場合でも、ラインヘッド全体を交換する必要がないので、ラインヘッドの稼働率を上げることができる。
図8は、本発明の他の実施形態を示す説明図である。図8の(A)は、通常の使用状態を示している。この例でも、ラインヘッドには、発光素子列La〜Ldが設けられて多重露光を行っている。ラインヘッドの使用中に、発光素子列Lbの発光素子、例えば発光素子Gpに画素欠陥があることが、前記光量センサにより検出されたものとする。
この場合には、(B)で示すように、発光素子Gpの発光を停止し、発光素子Gpと同じ発光素子群に含まれる発光素子Ga、Gc、Gdの発光光量を増大させるように調整する。このような調整は、例えば当該発光素子群の発光素子に供給する電流量を大きくすることによって可能である。
このように、像担持体の副走査方向に配列されている発光素子群の各発光素子の発光光量を増大させているので、この発光素子群の中に画素欠陥がある発光素子が含まれていても露光量が不足する事態を防止できる。したがって、像担持体の露光に必要な光量が得られて印字画像の品質劣化を防止することができる。この場合も、図7と同様に副走査方向に配列された発光素子群の合計光量が一定となるように制御される。
図1は、本発明の実施形態を示すブロック図である。図1において、 ラインヘッド70には、TFTなどで構成される電子部品が設けられている。75は制御回路、76はXドライバ、77はYドライバ、78はメモリ、78は光量センサである。また、61は有機EL素子である。制御回路75、Xドライバ76、Yドライバ77、メモリ78は有機EL素子61の制御手段(制御部)として機能する。有機EL素子61は、前記Xドライバ76およびYドライバ77の出力線の交点にマトリクス状に接続されている。
80は、ラインヘッドに設けられている制御回路75と接続される本体コントローラである。制御回路75と本体コントローラ80間では、必要な信号やデータの授受を行う。メモリ78には、光量センサ79で検出された画素欠陥がある発光素子列の情報や、画素欠陥がある発光素子がどの位置にあるかの情報が記憶される。このように、メモリ78に各発光素子の発光光量、画素欠陥位置などの発光状態を記憶しておくことにより、光量検出を画像の印字毎に行う必要がなくなり、生産性を向上させることができる。
制御回路75は、メモリ78に記憶されている発光素子の画素欠陥情報に基づき、Xドライバ76およびYドライバ77に制御信号を出力する。図7の例では、制御回路75で形成された制御信号に基づいて、Yドライバ77から出力される信号で発光素子列Lbの発光素子の発光を停止し、その他の発光素子列La、Lc、Ldの発光素子の発光を継続させる制御を行う
次に、図8の例について、制御回路75の動作について説明する。この場合には、メモリ78に記憶されている画素欠陥の情報に基づいて、Xドライバ77から出力される信号で、画素欠陥がある発光素子Gpが含まれる発光素子群を選択して、その発光素子群に含まれる発光素子Ga、Gc、Gdの発光光量を増大させる。
このように、本発明の制御部は、ラインヘッドに複数列配列された発光素子列の各発光素子にマトリクス状に信号線を接続している。このため、個別の発光素子を選択して発光させ光量センサで発光光量を検出させることができる。また、画素欠陥のある発光素子列の発光素子の発光を停止させて、同じ発光素子群に含まれる発光素子の発光光量を増大させるような制御を行うことができる。
なお、前記メモリ78をラインヘッドを含むカートリッジに設けても良い。この場合には、カートリッジの交換とともに、新しいラインヘッドの画素欠陥に対応した記憶部に交換することができる。また、前記メモリを画像形成装置本体に設ける構成とすることもできる。この場合には、ラインヘッドを小型化できるとともに、構成を簡略化できるという利点がある。
図9は、本発明が適用される画像形成装置の1実施例の全体構成を示す模式的断面図である。図9において、画像形成装置1は、ハウジング本体2と、ハウジング本体2の前面に開閉自在に装着された第1の開閉部材3と、ハウジング本体2の上面に開閉自在に装着された第2の開閉部材(排紙トレイを兼用している)4とを有している。さらに、第1の開閉部材3には、ハウジング本体2の前面に開閉自在に装着された開閉蓋3’を備え、開閉蓋3’は第1の開閉部材3と連動して、または独立して開閉可能にされている。
ハウジング本体2内には、電源回路基板及び制御回路基板を内蔵する電装品ボックス5、画像形成ユニット6、送風ファン7、転写ベルトユニット9、給紙ユニット10が配設され、第1の開閉部材3内には、二次転写ユニット11、定着ユニット12、記録媒体搬送手段13が配設されている。画像形成ユニット6及び給紙ユニット10内の消耗品は、本体に対して着脱可能な構成であり、その場合には、転写ベルトユニット9を含めて取り外して修理又は交換を行うことが可能な構成になっている。
ハウジング本体2の前面下部の両側には、回動軸3bを介して第1の開閉部材3がハウジング本体2に開閉自在に装着されている。転写ベルトユニット9は、ハウジング本体2の下方に配設され図示しない駆動源により回転駆動される駆動ローラ14と、駆動ローラ14の斜め上方に配設される従動ローラ15と、この2本のローラ14、15間に張架されて図示矢印方向へ循環駆動される中間転写ベルト16と、中間転写ベルト16の表面に離当接されるクリーニング手段17とを備えている。
従動ローラ15及び中間転写ベルト16が駆動ローラ14に対して図で左側に傾斜する方向に配設されている。上記駆動ローラ14及び従動ローラ15は、支持フレーム9aに回転自在に支持され、支持フレーム9aの下端には回動部9bが形成されている。この回動部9bはハウジング本体2に設けられた回動軸(回動支点)2bに嵌合され、これにより、支持フレーム9aはハウジング本体2に対して回動自在に装着されている。
また、支持フレーム9aの上端にはロックレバー9cが回動自在に設けられ、ロックレバー9cはハウジング本体2に設けられた係止軸2cに係止可能にされている。クリーニング手段17は、搬送方向下向きのベルト面16a側に設けられている。中間転写ベルト16の搬送方向下向きのベルト面16a裏面には、各画像形成ステーションY、M、C、Kの像担持体20に対向して板バネ電極からなる一次転写部材21がその弾性力で当接され、一次転写部材21には転写バイアスが印加されている。
転写ベルトユニット9の支持フレーム9aには、駆動ローラ14に近接してテストパターンセンサ18が設置されている。このテストパターンセンサ18は、中間転写ベルト16上の各色トナー像の位置決めを行うとともに、各色トナー像の濃度を検出し、各色画像の色ずれや画像濃度を補正するためのセンサである。画像形成ユニット6は、複数(本実施例では4つ)の異なる色の画像を形成する画像形成ステーションY(イェロー用)、M(マゼンタ用)、C(シアン用)、K(ブラック用)を備えている。各画像形成ステーションY、M、C、Kにはそれぞれ、感光ドラムからなる像担持体20と、像担持体20の周囲に配設された、帯電手段22、像書込手段23及び現像手段24を有している。
帯電手段22、像書込手段23及び現像手段24は、画像形成ステーションYのみに図番を付けており、他の画像形成ステーションについては構成が同一のため、図番を省略する。また、各画像形成ステーションY、M、C、Kの配置順序は任意である。そして、各画像形成ステーションY、M、C、Kの像担持体20が中間転写ベルト16の搬送方向下向きのベルト面16aに当接されるようにされ、その結果、各画像形成ステーションY、M、C、Kも駆動ローラ14に対して図で左側に傾斜する方向に配設されることになる。像担持体20は、図示矢印に示すように中間転写ベルト16の搬送方向に回転駆動される。
帯電手段22は、高電圧発生源に接続された導電性ブラシローラで構成され、ブラシ外周が感光体である像担持体20に対して、逆方向で、かつ、2〜3倍の周速度で当接回転して像担持体20の表面を一様に帯電させる。また、本実施例のように、クリーナレス構成の画像形成装置にこのような導電性ブラシローラを用いる場合には、非画像形成時にブラシローラへトナーの帯電極性と同極性のバイアスを印加することで、ブラシローラに付着した転写残りトナーを像担持体20に放出させる。次に、一次転写部で中間転写ベルト16上に転写して、中間転写ベルト16のクリーニング手段17で回収する構成とすることができる。
像書込手段23は、有機EL発光素子を像担持体20の軸方向に列状に配列した有機ELアレイラインヘッドを用いている。有機ELアレイラインヘッドは、レーザー走査光学系よりも光路長が短くてコンパクトであり、像担持体20に対して近接配置が可能であり、装置全体を小型化できるという利点を有する。
各画像形成ステーションのY、M、C、Kの像担持体20、帯電手段22及び像書込手段23を1つの像担持体ユニット25としてユニット化している。そして、転写ベルトユニット9と共に支持フレーム9aに交換可能にすることにより、有機ELアレイラインヘッドの像担持体20に対する位置決めを保持する構成としている。また、像担持体ユニット25の交換時には有機ELアレイ露光ヘッドを含めて交換する構成としている。
次に、現像手段24の詳細について、画像形成ステーションKを例として説明する。現像手段24は、トナー(図のハッチング部)を貯留するトナー貯留容器26と、このトナー貯留容器26内に形成されたトナー貯留部27と、トナー貯留部27内に配設されたトナー撹拌部材29と、トナー貯留部27の上部に区画形成された仕切部材30を有している。
また、仕切部材30の上方に配設されたトナー供給ローラ31と、仕切部材30に設けられトナー供給ローラ31に当接されるブレード32と、トナー供給ローラ31及び像担持体20に当接するように配設される現像ローラ33と、現像ローラ33に当接される規制ブレード34とが設けられている。像担持体20は中間転写ベルト16の搬送方向に回転される。また、現像ローラ33及び供給ローラ31は、図示矢印に示すように、像担持体20の回転方向とは逆方向に回転駆動され、一方、撹拌部材29は供給ローラ31の回転方向とは逆方向に回転駆動される。
トナー貯留部27において撹拌部材29により撹拌、運び上げられたトナーは、仕切部材30の上面に沿ってトナー供給ローラ31に供給され、供給されたトナーはブレード32と摺擦して供給ローラ31の表面凹凸部への機械的付着力と摩擦帯電力による付着力によって、現像ローラ33の表面に供給される。現像ローラ33に供給されたトナーは像担持体20へと搬送される。このトナー層は、現像ローラ33と像担持体20が接触して構成するニップ部及びこの近傍で像担持体20の潜像部を現像する。
給紙ユニット10は、記録媒体Pが積層保持されている給紙カセット35と、給紙カセット35から記録媒体Pを一枚ずつ給送するピックアップローラ36とからなる給紙部を備えている。第1の開閉部材3内には、二次転写部への記録媒体Pの給紙タイミングを規定するレジストローラ対37と、駆動ローラ14及び中間転写ベルト16に圧接される二次転写手段としての二次転写ユニット11と、定着ユニット12と、記録媒体搬送手段13と、排紙ローラ対39と、両面プリント用搬送路40を備えている。
定着ユニット12は、ハロゲンヒータ等の発熱体を内蔵して回転自在な加熱ローラ45と、この加熱ローラ45を押圧付勢する加圧ローラ46と、加圧ローラ46に揺動可能に配設されたベルト張架部材47と、加圧ローラ45とベルト張架部材47間に張架された耐熱ベルト49を有している。記録媒体に二次転写されたカラー画像は、加熱ローラ45と耐熱ベルト49で形成するニップ部で所定の温度で記録媒体に定着される。
図10は、図9の像担持体20近傍の部分的な断面図である。像担持体ユニット25は、中間転写ベルト16に接する側が開口した不透明な金属板等からなるケース50中に、相互に離間して平行に画像形成ステーションY、M、C、Kの4本の像担持体(感光体ドラム)20が回転可能に支持されている。
各像担持体20の所定位置で当接回転するように帯電手段22の導電性ブラシローラが支持されており、帯電手段22の下流側に各々有機ELアレイラインヘッドからなる像書込手段23が各像担持体20に位置決めしてそれに平行に支持されている。像書込手段23の下流側のケース50の壁面には、各像担持体20に対応して現像手段24の現像ローラ33を当接させる開口51が設けられている。各開口51と像書込手段23の間には、ケース50の遮蔽部分52が残されており、また、帯電手段22と像書込手段23の間にケース50の遮蔽部分53が残されている。
この遮蔽部分52、53、特に、開口51と像書込手段23の間の遮蔽部分52が像書込手段23中の有機EL材料からなる発光部へ外から紫外線が達するのを防いでいる。72は、有機EL素子61からなる発光素子アレイを前面から覆う、屈折率分布型ロッドレンズアレイ65が汚れた場合に、拭き取りを行うクリーニングパッドである。クリーニングパッド72は、図示を省略した把手により往復動される。61は有機EL発光素子アレイ、65は屈折率分布型ロッドレンズアレイである。
図11は、像書込手段23を拡大して示す概略の斜視図である。図11においては、像書込手段23に設けるラインヘッドの細部が示されている。像担持体ユニット25に取り付けられた各像担持体(感光体ドラム)20に対して、像書込手段23を正確に位置決めするための機構が示されている。像担持体20は、図9、図10に示されているように、その軸で像担持体ユニット25のケース50内に回転可能に取り付けられている。
一方、有機EL素子61からなる発光素子アレイは、長尺のハウジング60中に保持されている。長尺のハウジング60の両端に設けた位置決めピン69をケース50の対向する位置決め穴に嵌入させる。また、長尺のハウジング60の両端に設けたねじ挿入孔68を通して固定ねじをケース50のねじ穴にねじ込んで固定することにより、各像書込手段23が所定位置に固定される。
像書込手段23は、ガラス基板62上に有機EL素子からなる発光素子アレイ発光部を載置し、同じガラス基板62上に形成されたTFT71により駆動される。屈折率分布型ロッドレンズアレイ65は結像光学系を構成し、発光部の前面に配置される屈折率分布型ロッドレンズ65’を俵積みしている。ハウジング60は、ガラス基板62の周囲を覆い、像担持体20に面した側は開放する。このようにして、屈折率分布型ロッドレンズ65’から像担持体20に光線を射出する。ハウジング60のガラス基板62の端面と対向する面には、光吸収性の部材(塗料)が設けられている。
図12は、像書込手段23の副走査方向の断面図である。像書込手段23には、ハウジング60中の屈折率分布型ロッドレンズアレイ65の後面に面して取り付けられた有機EL素子61からなる発光素子アレイと、ハウジング60の背面からその中の有機EL素子61からなる発光素子アレイを遮蔽する不透明なカバー66とが設けられている。
また、固定板バネ67によりハウジング60背面に対してカバー66を押圧して、ハウジング60内を光密に密閉する。すなわち、ガラス基板62は、固定板バネ67によりハウジング60で光学的に密閉されている。このため、ガラス基板62の端面における全反射を防止し、効率良く光を吸収することができる。固定板バネ67は、ハウジング60の長手方向に複数個所設けられている(図11では図示を省略している)。
図12において、不透明部材からなるハウジング60は、光を吸収する材質、例えば黒色ポリスチレンなどの合成樹脂や、アルマイト処理したアルミニュームなどが用いられる。また、ガラス基板62の両側の厚さ方向端面、すなわち、副走査方向における厚さ方向端面と対向するハウジング60の面には黒色塗料を塗布して、光吸収特性を高めている。
このように、本発明においては発光素子として有機EL素子を用いている。このため、発光素子をガラス基板上に容易に作製することができる。したがって、発光素子の形状を任意の形にできるため、低価格化が図れる。また、前記ラインヘッドを画像形成装置に用いているので、画像劣化が少ない画像形成装置を提供することができる。
次に、本発明に係る画像形成装置の他の実施の形態について説明する。図13は、本発明が適用される画像形成装置の構成図である。図13において、画像形成装置160には主要構成部材として、ロータリ構成の現像装置161、像担持体として機能する感光体ドラム165、有機ELアレイが設けられている像書込手段167、中間転写ベルト169、定着器の加熱ローラ172、用紙搬送路174、給紙トレイ178が設けられている。
現像装置161は、現像ロータリ161aが軸161bを中心として矢視A方向に回転する。現像ロータリ161aの内部は4分割されており、それぞれイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の4色の像形成ユニットが設けられている。162a〜162dは、前記4色の各像形成ユニットに配置されており、矢視B方向に回転する現像ローラ、163a〜163dは、矢視C方向に回転するトナ−供給ローラである。また、164a〜164dはトナーを所定の厚さに規制する規制ブレードである。
165は、前記のように像担持体として機能する感光体ドラム、166は一次転写部材、168は帯電器、167は像書き込み手段で有機ELアレイが設けられている。感光体ドラム165は、図示を省略した駆動モータ、例えばステップモータにより現像ローラ162aとは逆方向の矢視D方向に駆動される。
中間転写ベルト169は、従動ローラ170bと駆動ローラ170a間に張架されており、駆動ローラ170aが前記感光体ドラム165の駆動モータに連結されて、中間転写ベルトに動力を伝達している。当該駆動モータの駆動により、中間転写ベルト169の駆動ローラ170aは感光体ドラム165とは逆方向の矢視E方向に回動される。
用紙搬送路174には、複数の搬送ローラと排紙ローラ対176などが設けられており、用紙を搬送する。中間転写ベルト169に担持されている片面の画像(トナー像)が、二次転写ローラ171の位置で用紙の片面に転写される。二次転写ローラ171は、クラッチにより中間転写ベルト169に離当接され、クラッチオンで中間転写ベルト169に当接されて用紙に画像が転写される。
上記のようにして画像が転写された用紙は、次に、定着ヒータHを有する定着器で定着処理がなされる。定着器には、加熱ローラ172、加圧ローラ173が設けられている。定着処理後の用紙は、排紙ローラ対176に引き込まれて矢視F方向に進行する。この状態から排紙ローラ対176が逆方向に回転すると、用紙は方向を反転して両面プリント用搬送路175を矢視G方向に進行する。177は電装品ボックス、178は用紙を収納する給紙トレー、179は給紙トレー178の出口に設けられているピックアップローラである。
用紙搬送路において、搬送ローラを駆動する駆動モータは、低速のブラシレスモータが用いられる。また、中間転写ベルト169は色ずれ補正などが必要となるのでステップモータが用いられている。これらの各モータは、図示を省略している制御手段からの信号により制御される。図13の状態で、イエロー(Y)の静電潜像が感光体ドラム165に形成され、現像ローラ162aに高電圧が印加されることにより、感光体ドラム165にはイエローの画像が形成される。イエローの裏側および表側の画像がすべて中間転写ベルト169に担持されると、現像ロータリ161aが矢視A方向に90度回転する。
中間転写ベルト169は1回転して感光体ドラム165の位置に戻る。次にシアン(C)の2面の画像が感光体ドラム165に形成され、この画像が中間転写ベルト169に担持されているイエローの画像に重ねて担持される。以下、同様にして現像ロータリ161の90度回転、中間転写ベルト169への画像担持後の1回転処理が繰り返される。4色のカラー画像担持には中間転写ベルト169は4回転して、その後に更に回転位置が制御されて二次転写ローラ171の位置で用紙に画像を転写する。
給紙トレー178から給紙された用紙を搬送路174で搬送し、二次転写ローラ171の位置で用紙の片面に前記カラー画像を転写する。片面に画像が転写された用紙は前記のように排紙ローラ対176で反転されて、搬送径路で待機している。その後、用紙は適宜のタイミングで二次転写ローラ171の位置に搬送されて、他面に前記カラー画像が転写される。ハウジング180には、排気ファン181が設けられている。
以上、本発明のラインヘッドとそれを用いた画像形成装置をいくつかの実施例に基づいて説明した。本発明によれば画質の劣化のない画像形成装置を提供することができる。本発明はこれら実施例に限定されず種々の変形が可能である。
なお、本発明の構成で、表1においてラインヘッドに2列の発光素子を配置してその中の1列を発光させる場合には、発光させる発光素子列に画素欠陥が存在する確率は、0.2X0.2=0.04となり歩留まりは96%となる。同様に、ラインヘッドに3列の発光素子を配置してその中の1列を発光させる場合には、発光させる発光素子列に画素欠陥が存在する確率は、0.2X0.2X0.2=0.008となり歩留まりは99.2%となる。このように発光素子列を増加させることにより、ラインヘッドの歩留まりを向上させることができる。
また、表2の多重露光を行う例では、2列の発光素子列を用いる場合に、ラインヘッドに3列の発光素子列を配置し、その中の2列を選択して発光させる場合には、ラインヘッドの歩留まりは89.6%に向上する。さらに、表3の3列の発光素子列を使用する際に、ラインヘッドに配置された4列の発光素子列から3列を選択した場合には、ラインヘッドの歩留まりは81.92%に向上する。
1…画像形成装置、2…ハウジング本体、6…画像形成ユニット、20…像担持体、23…像書込手段、24…現像手段、25…像担持体ユニット(像担持体カートリッジ)、61…有機EL素子、62…ガラス基板、70…ラインヘッド、71…TFT、75…制御回路、76…Xドライバ、77…Yドライバ、78…メモリ、79…光量センサ、80…本体コントローラ、160…画像形成装置、161…現像装置、165…感光体ドラム、167…像書き込み手段
Claims (5)
- 第1の方向に発光素子をライン状に配した発光素子群と、
前記発光素子の発光光量を検出する光量検出手段と、
前記光量検出手段が検出された光量により画素欠陥が発生する欠陥発光素子の有無を判定する欠陥判定手段と、を有し、
前記発光素子が前記第1の方向に順次発光させて重ねて露光し、前記欠陥判定手段により前記欠陥発光素子があったことを判定された場合、当該欠陥発光素子以外の前記発光素子の発光光量を増大させるように制御することを特徴とするラインヘッド。 - 前記光量検出手段は、前記発光素子群毎に対応して設けることを特徴とする請求項1に記載のラインヘッド。
- 予め設定された前記発光素子の所定の発光光量を記憶する記憶手段を有し、前記欠陥判定手段は、前記光量検出手段が検出した光量を前記記憶手段に記憶している所定の発光光量と比較し、前記発光素子の画素欠陥の有無を判定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のラインヘッド。
- 前記光量検出手段は、光量センサーであることを特徴とする請求項1又ないし請求項3のいずか1項に記載のラインヘッド。
- 前記請求項1ないし請求項4の何れかに記載のラインヘッドを有することを特徴とする画像形成装置。
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JP2015193235A (ja) * | 2014-03-17 | 2015-11-05 | 株式会社リコー | 光書き込み制御装置、画像形成装置及び光書き込み制御方法 |
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