JP2007053834A - 引留クランプ補強装置及びこれを装着した引留クランプ - Google Patents

引留クランプ補強装置及びこれを装着した引留クランプ Download PDF

Info

Publication number
JP2007053834A
JP2007053834A JP2005235853A JP2005235853A JP2007053834A JP 2007053834 A JP2007053834 A JP 2007053834A JP 2005235853 A JP2005235853 A JP 2005235853A JP 2005235853 A JP2005235853 A JP 2005235853A JP 2007053834 A JP2007053834 A JP 2007053834A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clamp
annular body
wedge
strain clamp
reinforcing device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005235853A
Other languages
English (en)
Inventor
Fumiaki Inoue
文明 井上
Eiji Kagawa
英治 香川
Shinji Hotehama
眞治 保手濱
Masateru Kasatani
真輝 笠谷
Masahiro Shigeno
正弘 繁野
Yasuyoshi Sato
泰能 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chugoku Electric Power Co Inc
Original Assignee
Chugoku Electric Power Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chugoku Electric Power Co Inc filed Critical Chugoku Electric Power Co Inc
Priority to JP2005235853A priority Critical patent/JP2007053834A/ja
Publication of JP2007053834A publication Critical patent/JP2007053834A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Suspension Of Electric Lines Or Cables (AREA)

Abstract

【課題】 引留クランプの破断による電線の垂下や引留クランプ破片の落下を防止すべく、引留クランプを保護し、補強することのできるクランプ補強装置を提供する。
【解決手段】 引留クランプを被覆する中空環状体である引留クランプ補強装置および該引留クランプ補強装置により被覆されてなる引留クランプ。中空環状体は、引留クランプの長軸方向に2個に分割可能な環状体片から形成されており、同方向に延設され、引留クランプに掛止または固定可能な係合片を装備できる。係合片は、その中間に伸縮部材を備えることができる。引留クランプとしては、くさび型クランプが好ましく、中空環状体は、クランプ体に装着されるのが好ましい。
【選択図】 図1

Description

本発明は、架空送電線路の送電線を引き留めて送電鉄塔などと連結するための引留クランプを保護・補強するための引留クランプ補強装置、およびこれを装着した引留クランプに関する。
架空送電線路における個々の送電鉄塔では、その腕金に碍子装置を介して連結された引留クランプが、送電線を把持してこれを腕金に接近させないように迂回させる役割を担っている。この引留クランプには、圧縮型引留クランプ、くさび型引留クランプなどの種類がある(以下、これらを「圧縮型クランプ」、「くさび型クランプ」という。)。例えば、後者のくさび型引留クランプであれば、送電線を把持するくさび体と、それを加圧下に挿入してより強力に送電線をクランプするクランプ体とから構成されている。
このような引留クランプは、通常、送電鉄塔に数十年といった長期間にわたり設置される。その間、引留クランプは、送電による発熱のため高温となり、また負荷変動に伴う電流量の増減による周期的な温度変化などの過酷な条件にさらされ、クリープ(熱劣化など)が生じる。その結果、圧縮型クランプであるとくさび型クランプであるとを問わず、送電線の把持状態に少なからず影響する。特に、くさび型クランプの場合、このような環境下に長期間さらされると、クランプ体が破断することがある。そして、クランプ体の破片が落下したり送電線が垂れ下がり、送電鉄塔周辺の設備や動植物などに対して2次災害を引き起こしたり、地絡事故を生じる可能性がある。
このような場合、破断したクランプについては早期に交換するにしても、それだけでなく、併せて当該破断品と同時期に設置された複数のくさび型クランプについて1個1個劣化状況や破断の可能性の有無などの調査を行い、良否判定する必要がある。その結果、経年劣化が予想されるくさび型クランプについては、上記のような2次災害を未然に防止すべく、早急にすべて交換する措置を採る必要がある。しかし、送電線路1系統だけを見ても、多数の送電鉄塔が存在し、これらすべての鉄塔に設置されている引留クランプをすべて交換することは多大な時間と費用とを要する。そこで、安価かつ迅速にくさび型クランプについて破断事故が発生しないように、また万一発生した場合でも2次災害などを未然に防止できる方策が望まれていた。
一方、このようなくさび型クランプのクリープ対策としては、従来いくつか提案がなされている。例えば、特許文献1や特許文献2では、クランプ体の外周面に放熱用フィンを設けて、当該クランプの放熱特性を向上させる技術が開示されている。また、特許文献3では、クランプ体およびくさび体をセラミック短繊維を混入することで強化した素材を用いることで、高温によるクリープ強度の低下を防止する技術が開示されている。
しかし、上記提案に係る引留クランプはその放熱特性や強度特性が向上し、過度の高温になり、また高温となった場合でもある程度破断を防止することはできるにしても、完全とは言いがたく、依然として電線の垂下および破断した破片の落下といった2次災害が発生する可能性は残ることになる。
特開平10−229617号公報 特開平8−308073号公報 特開2001−78342号公報
本発明は、上記事情に鑑み、引留クランプを保護、補強し、万一これが破断した場合でも、送電線の垂下や引留クランプ破片の落下を防止することができるクランプ補強装置を提供することを目的とする。
上記課題は、本発明の一局面によれば、引留クランプの全部または一部を被覆する中空環状体からなることを特徴とする引留クランプ補強装置によって達成される。
上記中空環状体は、引留クランプを被覆可能なように、両端面にそれぞれ開口を有し、両端面間にはこれら開口の端縁同士を結ぶ内周面と、両端面の外縁同士を結ぶ外周面とを備えている。内周面は、引留クランプの外周面に嵌合するように形成でき、例えばその外周面にテーパ加工などが施されている場合、中空環状体の内周面に同様のテーパ加工などを施すことができる。また、引留クランプの横断面(長軸方向に垂直な面)の断面積よりも上記内周横断面の開口面積を大きく設定し、当該外周面との間に空間ができるように形成されていてもよい。この場合、中空環状体の内周面は、該環状体を横断する方向において、円形、楕円形、長方形、正方形、角を丸めた長方形もしくは正方形など種々の形状を備えることができる。中空環状体には、その内周面や端縁に突起や突条などを設け、当該突起などの先端が引留クランプの外周面に当接されることで、上記空間が保持されるようにしてもよい。上記突起や突条などの形状については特に制限されない。
また、中空環状体の外周面は、任意の形状に設定でき、内周面と同様の形状とし、任意の横断面において全周にわたり肉厚が略均一となるようにしてもよく、内周面と異なる形状とし、中空環状体の全周の法線方向においてその肉厚に厚薄が形成されるようにしてもよい。この外周面の形状としては特に限定されず、例えば上記中空環状体の内周面の形状として列挙したものなどのなかから任意に選択できる。
また、中空環状体の外周面には、例えば、複数のフィン、突条、条溝、突起および凹みなどを設け、その表面積を増大させることができる。フィン、突条または条溝を設ける場合、上記外周面におけるこれらの設置方向については特に限定されず、例えば中空環状体の長軸方向または周方向に平行にしてもよく、該長軸方向に対して鋭角となるようにしてもよい。このように、中空環状体の外周面の表面積を増大させることで、当該外周面から効率的に放熱を行うことができる。
中空環状体の長軸方向の長さは特に限定されず、任意に設定できる。例えば、引留クランプの全体を被覆可能な長さとしてもよく、引留クランプの一部の主要構成部材のみその全体または一部を被覆可能な長さとしてもよい。後者の場合、例えばくさび型クランプであれば、クランプ体の全体または一部を被覆する長さとしてもよく、上記クランプ体に挿入されたくさび体の一部または全部を被覆する長さであってもよい。
中空環状体は、既設の引留クランプへの取り付け作業の容易化の観点から、引留クランプの長軸方向に複数個、好適には2個に分割可能な環状体片から形成され、互いに向かい合わせて引留クランプを挟むように被覆可能とすることが好ましい。例えば、中空環状体を2個に分割する場合、それぞれの環状体片には、その短軸方向の当接面の外側にフランジをそれぞれ設け、これら1対の環状体片を衝合した場合に対向するフランジのそれぞれに、ボルト穴などの締結具挿通用の開口を少なくとも1個設けることができる。また、環状体片のいずれか一方の当接面にはフランジの代わりにヒンジを設け、このヒンジを介して1対の環状体片を開閉自在にすることもできる。さらに、フランジを有しない1対の環状体片を用い、その縦断する当接面を付き合わせて引留クランプを被覆した上で、その外周面を例えば金属製などの帯状片によって包囲して緊縛するようにしてもよい。
上記中空環状体は、これによって被覆される引留クランプの長軸方向に沿って延設される係合片を備えていることが好ましい。この係合片は、上記引留クランプの長軸方向に沿って両方向に延設してもよく、一方向に延設してもよい。上記いずれの場合でも、延設される係合片は同一方向に1個としてもよく、複数個としてもよい。後者の場合、例えば上記各環状体片に少なくとも1個の係合片を設けることができる。
この係合片は、その一端を中空環状体の端面または外周面の任意の位置に固定または固着できる。このような固定、固着方法としては特に限定されず、従来公知の方法を用いることができる。例えば、中空環状体の端面または外周面に溶接などにより固着する方法であってもよく、端面や外周面にボルト穴を穿設しておき、この穴に螺合可能なボルトなどを用いて固定するといった方法であってもよい。また、切削加工などにより中空環状体と一体化させて係合片を設ける方法であってもよい。さらに、中空環状体が複数個の環状体片からなる場合には、各環状体片のフランジの締め付けに使用されるボルトなどの軸に係合片の一端を巻装する方法であってもよい。
係合片の他端は、中空環状体によって被覆される引留クランプや送電線に係止または固定できるが、好ましくは引留クランプに係止または固定するのがよい。例えば、引留クランプがくさび型クランプの場合、係合片の他端を鉤状に曲げて係止部とし、鉤状の係止部をクランプ体やくさび体の端縁などに係止できる。また、係合片をその中間でL字型に折り曲げ、折り曲げ部分の先端をくさび体またはクランプ体などにボルトなどを用いて固定することもできる。この場合、クランプ体やくさび体などの表面に設けられた開口に上記折り曲げ部分の先端を挿通させるだけであってもよい。さらに、碍子装置との連結に使用される取り付け金具に固定してもよい。この取り付け金具への係合片の固定位置については、ジャンパ金具によって案内される送電線に接触しない位置であれば、適宜設定できる。さらにまた、送電線に固定する場合には、これにバンドなどを巻装し、当該バンドに係合片を固定することもできる。
このように、係合片を用いて本発明のクランプ補強装置を引留クランプなどに係止または固定することで、クランプ補強装置のずれを防止することができる。
この係合片には、その中間に伸縮部材を設けることができる。このような伸縮部材としては、例えばターンバックルやばねなどの弾性体などが好適に使用できる。この伸縮部材を設けることで、引留クランプの構成部材の変形などにより本発明のクランプ補強装置から延設される係合片の固定位置が変動した場合でも係合片を長さ調整して確実にこれを固定できる。
上記各部材の材質は、長期間引留クランプを保護し、補強できる機械的強度や耐腐食性を備えたものであれば特に制限はなく、さらに熱伝導性に優れたものであってもよい。このような材料としては、例えば、アルミニウム合金、ステンレス鋼ならびに鋳鉄、鍛鉄および鋼鉄などが好適に使用できる。材質の選定は、新設される引留クランプに対しては雰囲気条件、通電による発熱量などを考慮して、また既設の引留クランプにおいてはさらにその使用年数などを考慮して適宜行うことができる。
また、本発明の第2の局面によれば、前記第1の局面により提供された引留クランプ補強装置により被覆されてなる引留クランプが提供される。
本発明のクランプ補強装置を適用可能な引留クランプとしては特に限定されず、くさび型クランプや圧縮型クランプのいずれであってもよいが、特にくさび型クランプに本発明のクランプ補強装置を使用するのが好ましい。
本発明のクランプ補強装置を用いて引留クランプを保護し、補強することにより、引留クランプの劣化良否判定を省略することができるとともに、安価に現状の引留クランプの保持強度を維持できる。その結果、引留クランプを保護するとともに補強でき、万一破断した場合でも送電線の垂下や破断した引留クランプ片の落下などを未然に防止できる。
以下、添付図面に示された実施の形態を参照して、本発明をより詳細に説明するが、本発明は図面に示された実施の形態に限定されるものではない。図1〜図8では、引留クランプとして、いずれも同様の形状のくさび型クランプを用いており、当該くさび型クランプに本発明のクランプ補強装置が装着された状態を示している。各図中、(a)は本発明のクランプ補強装置を装着した引留クランプの正面図、(b)および(c)はそれぞれ(a)に示された引留クランプの右側面図および平面図を示している。なお、各図では、同一または共通の各部について同一の符号を付し、以下では重複した説明は省略している。また、「上、下、左、右」という場合、それぞれ図面に向かって「上、下、左、右」を指すものとする。
各図に示したくさび型クランプは、送電線1を把持するくさび体50と、該くさび体50を挿入するクランプ体60とからなる。くさび体50およびクランプ体60には、通常、アルミニウム合金などの材質が用いられる。また、くさび体50に把持される電線としては特に制限はないが、好ましい例として、鋼心アルミ撚線、硬銅撚線、銅合金撚線、アルミニウム合金撚線などを挙げることができる。
くさび体50は、各図(b)に示すように、幅方向に湾曲面を備えた細板状のくさび片50a、50bから形成され、これら1対のくさび片の間に送電線45を介在させて両くさび片をクランプ体60へ加圧下で挿入し、固定ボルト51,51によって固定することで、送電線45が把持される。くさび片50a、50bの外周面にはテーパ加工が施されており、各図(a)に示すように、図の左側から右側に向かって徐々に細くなっている。くさび片50bには、その下面にジャンパ金具46がその一端側に配置された固定片47を固定具48で固定することにより接続されている。このジャンパ金具46は、不図示の碍子装置に向けてくさび体50から導出された送電線45を腕金(不図示)に接近させないように迂回させるべく、案内するものである。なお、上記のようなくさび体として1対のくさび片からなる両くさび型のクランプのほか、単一のくさび片からなる片くさび型クランプにも本発明のクランプ補強装置は好適に適用できる。
クランプ体60は、横断面(長軸方向に垂直な面)がロの字状を呈する中空の角型部材であり、その内周面には幅方向に湾曲面が形成されている。このクランプ体60には送電線45を把持した状態のくさび体50が加圧下に挿入され、より確実に送電線45が把持される。クランプ体60は、2個に分割可能に縦断された1対のクランプ片から形成され、これら両クランプ片はヒンジを介して開閉自在に構成されている。
クランプ体60の両側面には、取り付け金具70,70用の差込口62,62がそれぞれ設けられており、取り付け金具70,70は、それぞれその一端が上記差込口に差し込まれた状態で固定具61,61によって揺動可能に固定される。各取り付け金具70、70の他端は、不図示の碍子装置に連結するための連結具72を挿通させる穴71,71が向き合って配置されている。
[実施形態1]
本実施形態におけるクランプ補強装置1は、図1(b)に示すように、角型の中空環状体11は、くさび型クランプの長軸方向に縦断されて2個に分割可能な横断面コの字型の環状体片11aおよび11bからなる。それぞれの環状体片の下側は、ヒンジ11cによって接続されており、上側では両環状体片の縦断当接面と面一に外方に向けてフランジ12、13がそれぞれ突設されている。すなわち、これら2個の環状体片11a,11bは、図1(b)に示すように、中空環状体60の上下方向の中心線を軸とする線対称の位置関係にあり、ヒンジ11cによって開閉可能とされている。それぞれのフランジ12,13には、対向してボルト穴が各3個設けられており、これらのボルト穴にボルト、ナットからなる締結具14,14、14が用いられ、これらの締結具によって2個の環状体片11a、11bは締め付け固定される。中空環状体11の内周面は、クランプ体60の外周面に接触した状態とされている。これにより、クランプ体60は取付金具固定部材62からくさび体50挿入口とは反対側の端部に至るまでの外周面が被覆されている。
[実施形態2]
本実施形態における引留クランプ補強装置1は、図2(b)に示すように、2個の環状体片11a、11bからなり、上記実施形態1と同様、これらの下側はヒンジ11cによって開閉可能とされているが、それぞれの上側の当接面は互いに付き合わされることなく、右側の環状体片11bの端部が左側の環状体片11a内に嵌入されている点、一対のフランジ12および13は互いに僅かに間隔をあけて設けられている点以外は上記実施形態1に示されたクランプ補強装置1と本質的に相違するところはない。この引留クランプ補強装置はボルト14、14、・・・の締め付けの程度により、上記実施形態におけるよりもクランプ体60をクランプ補強装置1によって強力に把持させることができる。
[実施形態3]
本実施形態におけるクランプ補強装置1は、図3に示すように、2個の環状体片11a、11bのそれぞれの側面より外方に向けてその長軸方向に平行に複数の冷却用フィン15、15、・・・が設けられ、外周面の表面積を増大するように形成されている。それ以外は、実施形態1に示すクランプ補強装置1と本質的に相違するところはない。この場合のクランプ補強装置1は放熱される熱量が多く、放熱効果の増大が図られる。
〔実施形態4〕
本実施形態におけるクランプ補強装置1は、図4に示すように、2個の環状体片11a,11bのそれぞれの側面より外方に向けてその長軸線方向に平行に複数の半円状の断面を有する突起16、16、・・・が隙間なく配列されている点以外は実施形態1に示すクランプ補強装置1と本質的に相違するところはない。本実施形態では、上記実施形態3と同様に補強装置1の外周面の表面積を大きくすることで、放熱効果の増大が図られる。
〔実施形態5〕
本実施形態におけるクランプ補強装置1では、図5に示すように、環状体11は、実施形態2のクランプ補強装置1における中空環状体(図2(a)参照)よりもクランプ体60の長軸方向における長さが短く設定され、また当該図1に示す中空環状体11とは上下を逆にしてクランプ体60に装着されている。すなわち、2個の環状体片11a,11bの上側にはヒンジ17cが設けられ、下側にはフランジ12,13が設けられている。各環状体片11a、11bの碍子装置(不図示)側の上端面からは、係合片17a,17bが取り付け金具70と同方向に延設されている。これら2つの係合片の先端には、それぞれ係止部17c、17cが当該係合片からクランプ体60に向けて略直角に立設され、これら2つの係止部がクランプ体60のくさび体挿入口側の端縁に係止されるようになっている。
[実施形態6]
本実施形態におけるクランプ補強装置1は、クランプ体60の長軸方向における中空環状体11の長さが短くされている点、および係合片18を備える点以外は実施形態2のクランプ補強装置1と本質的に相違するところはない。この係合片18は、その一端がフック状に折り曲げられ、2個の環状体片11a,11bの締め付け固定に用いる締結具14のうち、くさび体挿入口側のそれの軸に掛止されている。係合片18の他端側では、略直角に折り曲げられた折り曲げ部19が形成されており、該折り曲げ部19の先端がくさび片50aの上面において一対のくさび片50a,50bを締め付け固定する固定ボルト51,51の間に固着されている。
[実施形態7]
図7に示す実施形態のクランプ補強装置1は、係合片18の中間に伸縮部材としてターンバックル20が設けられている以外、図6に示すクランプ補強装置と本質的に相違するところはない。ターンバックル20を中間に設けることで、係合片18は、その全長を調整することができ、確実にくさび体50の所定の一に折り曲げ部19の先端を固定できる。
[実施形態8]
図8に示す本発明の引留クランプ補強装置は、2本の係合片21、21を備えており、該係合片21、21の一端はクランプ補強装置1の両側面のそれぞれに固定され、他端は取付金具70、70に固定されている。その固定位置は、ジャンパ金具46によって案内され、折り曲げられる送電線45を避けた位置であれば特に限定されない。2個の係合片21,21は、それぞれその中間にターンバックル22,22を備えており、係合片の全長を調整できるようになっている。
上記実施形態1〜8に示すように、本発明のクランプ補強装置1は、クランプ体60に容易に装着でき、クリープによるくさび型クランプの破断に至るまでの延命化を図ることができ、仮に破断した場合でも、破片の落下事故などを未然に防止できる。また、上記実施形態5〜8に示すように、本発明のクランプ補強装置1に係合片17,18または21を延設して、これをくさび型クランプに係止または固定することで、クランプ補強装置1のずれやクランプ体からの脱落を防止できる。さらに、係合片の中間にターンバックル20、22を配置することで、クランプ体60の変形などによる各係合片の固定位置の変動に対応して係合片それぞれの長さをターンバックルにより調節でき、確実にくさび型クランプに固定などできる。
本発明のクランプ補強装置は、送電線路が長距離にわたり、その間に多数の送電鉄塔が配置されているような場合に、各送電鉄塔に配置された引留クランプに使用するのに適する。
本発明のクランプ補強装置の一例のくさび型クランプへの装着状態を示す図である。 本発明のクランプ補強装置の別の例の装着状態を示す図である。 本発明のクランプ補強装置のさらに別の例の装着状態を示す図である。 本発明のクランプ補強装置のさらに別の例の装着状態を示す図である。 本発明のクランプ補強装置のさらに別の例の装着状態を示す図である。 本発明のクランプ補強装置のさらに別の例の装着状態を示す図である。 本発明のクランプ補強装置のさらに別の例の装着状態を示す図である。 本発明のクランプ補強装置のさらに別の例の装着状態を示す図である。
符号の説明
1 クランプ補強装置
11 環状体
11a、11b 環状体片
12、13 フランジ
14 締結具(ボルト、ナット)
15 冷却フィン
16 突起
17、18、21 係合片
19 係合片折り曲げ部
20、22 ターンバックル
45 架空送電線
46 ジャンパ金具
47 ジャンパ金具固定部
48 ジャンパ金具固定具
50 くさび体
51 送電線挟持用固定具
60 クランプ体
61 取り付け金具固定具
70 取り付け金具
71 碍子装置連結用穴
72 碍子装置連結具


Claims (10)

  1. 引留クランプの全部または一部を被覆する中空環状体からなることを特徴とする引留クランプ補強装置。
  2. 前記中空環状体は、その外周面の表面積を増大させた請求項1に記載の引留クランプ補強装置。
  3. 前記中空環状体は、引留クランプの長軸方向に2個に分割可能な環状体片から形成される請求項1または2に記載の引留クランプ補強装置。
  4. 前記中空環状体は、前記引留クランプの長軸方向に沿って延設され、これに掛止または固定可能な係合片を備えてなる請求項1〜3のいずれか1項記載の引留クランプ補強装置。
  5. 前記係合片は、その中間に伸縮部材を備えてなる請求項4記載の引留クランプ補強装置。
  6. 前記伸縮部材はターンバックルである請求項5記載の引留クランプ補強装置。
  7. 前記引留クランプは、くさび型クランプである請求項1〜6のいずれか1項に記載の引留クランプ補強装置。
  8. 前記中空環状体は、前記くさび型引留クランプを構成するクランプ体に装着される請求項7に記載の引留クランプ補強装置。
  9. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載された引留クランプ補強装置が装着されてなることを特徴とする引留クランプ。
  10. くさび型クランプである請求項9に記載の引留クランプ。


JP2005235853A 2005-08-16 2005-08-16 引留クランプ補強装置及びこれを装着した引留クランプ Pending JP2007053834A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005235853A JP2007053834A (ja) 2005-08-16 2005-08-16 引留クランプ補強装置及びこれを装着した引留クランプ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005235853A JP2007053834A (ja) 2005-08-16 2005-08-16 引留クランプ補強装置及びこれを装着した引留クランプ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007053834A true JP2007053834A (ja) 2007-03-01

Family

ID=37917884

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005235853A Pending JP2007053834A (ja) 2005-08-16 2005-08-16 引留クランプ補強装置及びこれを装着した引留クランプ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007053834A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107104406A (zh) * 2017-05-25 2017-08-29 江东金具设备有限公司 一种快速安装集束型耐张线夹
JP2021129348A (ja) * 2020-02-12 2021-09-02 古河電工パワーシステムズ株式会社 楔形引き留めクランプ及び楔形引き留めクランプを用いた碍子装置改修方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107104406A (zh) * 2017-05-25 2017-08-29 江东金具设备有限公司 一种快速安装集束型耐张线夹
CN107104406B (zh) * 2017-05-25 2018-10-02 江东金具设备有限公司 一种快速安装集束型耐张线夹
JP2021129348A (ja) * 2020-02-12 2021-09-02 古河電工パワーシステムズ株式会社 楔形引き留めクランプ及び楔形引き留めクランプを用いた碍子装置改修方法
JP7094484B2 (ja) 2020-02-12 2022-07-04 古河電工パワーシステムズ株式会社 楔形引き留めクランプ及び楔形引き留めクランプを用いた碍子装置改修方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2665890C (en) Protective saddle mount for cable tie
US20080173462A1 (en) Spacer and spacer damper
US7794291B2 (en) Electrical transmission line repair service
US20100303543A1 (en) Wedge clamp
CN107208826B (zh) 管夹
KR101397535B1 (ko) 탈부착식 단열 커버
JP2008174912A (ja) 落橋防止装置
KR20170079829A (ko) 체결형 배관 곡관부 지지장치
BR112020015181A2 (pt) disposição de terminação para um cabo elétrico suspenso
JP2007053834A (ja) 引留クランプ補強装置及びこれを装着した引留クランプ
KR20150100505A (ko) 프로파일 클램프
US6559387B1 (en) Universal ground clamp with S-shaped second strap
US7896399B1 (en) Exhaust system repair apparatus
KR20090056036A (ko) 스토퍼를 구비하는 부스 덕트용 조인트 키트
EP2544321B1 (en) Spacer damper clamp arm
JP2004254462A (ja) 管路固定方法、uボルト
JP6506727B2 (ja) ケーブル保護管防護金具およびケーブル保護管防護金具の設置方法
JP2010007824A (ja) 断熱被覆銅管用固定金具及び固定方法
KR101666386B1 (ko) 조가선 장력 이탈용 밴드 브라켓
KR102089080B1 (ko) 비용접식 분기배관계 보강장치
KR101497087B1 (ko) 체결성을 증진시킨 조가선 고정용 클램프
EP2395252A1 (en) Connecting arrangement and method for fastening a bolt
KR200493060Y1 (ko) 전선용 현수클램프
JP3967352B2 (ja) 光ファイバケーブル収容可とう管支持装置
JP3483992B2 (ja) 架空線把持部の衝撃荷重緩和装置及び該装置を用いた架空線の保持構造