JP2007053726A - 通信チャンネル選択装置、無線通信装置、無線通信システム、通信チャンネル選択方法、通信チャンネル選択プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

通信チャンネル選択装置、無線通信装置、無線通信システム、通信チャンネル選択方法、通信チャンネル選択プログラムおよび記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】映像データをリアルタイムに伝送している最中に通信チャンネルの変更が必要にならないように、事前にレーダー装置への干渉を起こさない通信チャンネルを選択する通信チャンネル選択装置を備えることで、映像の乱れ、映像の停止等の不具合のない映像データの伝送が行える無線通信装置を提供する。
【解決手段】本発明の通信チャンネル選択部6は、無線通信装置の設置位置を示す設置位置情報と、予め記憶された、レーダー装置の設置位置情報等のレーダー装置を特定するためのレーダー情報とに基づいて、レーダー波存在の可能性を判定するレーダー波存在可能性判定部61と、上記レーダー波存在可能性判定部61による判定結果に基づいて、上記無線通信装置における通信チャンネルを選択する通信チャンネル選択処理部63とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、無線通信システムにおいて、レーダー波の干渉の無い通信チャンネルを効率的に選択する通信チャンネル選択装置およびそれを備えた無線通信装置に関するものである。
近年、無線通信技術の発展に伴い多くの無線通信システムが提案され、その一つであるIEEE802.11を用いた無線LANシステムが企業内や一般家庭内において、目覚しく普及している。
この中でも、周波数帯域として2.4GHz帯を用いた無線LANシステムが広く使用されているが、他のシステムや電子レンジの発する輻射等による干渉が多いことが問題であった。そこで、これらの干渉が無く伝送速度の速い、周波数帯域として5GHz帯を用いた無線LANシステムが広まりつつある。
また、これらの通信システムにおいては、一般に、図14に示すように1つの無線基地局(1)に対して複数の無線端末局(1)〜(3)が接続されてネットワークが構成されており、この構成を1つのセル(Basic Service Set:BSS)として、無線基地局(1)が選択した通信チャンネルで通信が行われている。
上記無線基地局(1)における無線通信装置の送受信部は、図15に示すように、フレーム処理部101、変復調部102、周波数変換部103、使用希望通信チャンネル入力部107、通信チャンネル選択処理部106、発振器部105及びアンテナ104により構成されている。
データの送信時には、まず、フレーム処理部101に送信するデータが入力される。そして、フレーム処理部101では、入力されたデータから通信用のフレームの生成処理が行われ、生成されたフレームを変復調部102に出力するようになっている。
上記変調部102では、入力されたフレームに従って変調信号を生成し、該変調信号を周波数変換部103に出力するようになっている。
上記周波数変換部103では、変復調部102から入力された変調信号を、発振器部105から入力された基準信号に従って周波数変換を行い、送信信号を生成すると共に、該送信信号をアンテナ104に出力するようになっている。
一方、使用希望通信チャンネル入力部107では、使用希望通信チャンネル情報が入力され、該使用希望通信チャンネル情報を通信チャンネル選択処理部106に出力するようになっている。
上記通信チャンネル選択処理部106では、入力された使用希望通信チャンネル情報に基づいて発振器部制御用の周波数データへの変換を行い、周波数データを発振器部105に出力するようになっている。
上記発振器部105では、入力された周波数データに従って基準信号を生成し、生成された基準信号を周波数変換部103に出力するようになっている。
上記の構成により、送信信号の使用チャンネル(使用通信チャンネル)は、上記発信器部105から出力される基準信号の周波数によって選択される。また、受信時もアンテナ104から入力された受信信号から受信したデータを生成すること以外は、通信チャンネルの選択に関して同様の動作が行われる。
一般的に、無線LANシステムにおいては、通信チャンネル選択の方法の一種である、動的な通信チャンネル選択方法が採用されている。
ここで、動的な通信チャンネル選択方法を、図14に示す無線LANシステムを例に説明する。無線基地局(1)が、無線基地局(1)に接続している無線端末局(1)〜(3)に対して、通信品質の測定を行わせ、その測定結果を無線基地局(1)が収集し、収集した結果を基に無線基地局(1)が通信チャンネルの変更の必要があるかないかの決定及び新しい通信チャンネルの選択を行なう。
例えば、特許文献1には、無線端末局のクリアチャンネル査定(CCA)のビジー時間やその周期性、受信信号強度(RSSI)などの情報を無線基地局が収集し、BSS内の通信品質の判定を行い、通信チャンネルの変更の必要性を判断する技術が開示されている。また、無線端末局がBSS内で使用している通信チャンネル以外のサポート通信チャンネルのCCAやRSSIなどを測定し、それらの情報を無線基地局が収集し、新しい通信チャンネルを決定する例が開示されている。
また、特許文献2には、隣接する複数の無線通信エリアで、それぞれの基地局が、他の無線通信エリアでのチャンネル切換動作に関する情報を基に、効率よくチャンネル切替が行なえる無線通信システムが開示されている。
ところで、図14に示すように、無線LANシステムの近傍に気象レーダー装置(1)が設置されている場合がある。
気象レーダー装置(1)は、アンテナから電波を発し、雨や雲などにより反射された電波を受信することで雨や雲などの状態を観測しているため、非常に感度の高い受信器を有している。このため、無線LANシステムなどの通信システムが気象レーダー装置(1)の発する周波数を含むような通信チャンネルを使用していると気象レーダー装置(1)、特に受信器への干渉が十分考えられる。
例えば、無線通信の周波数帯域として5GHz帯においては、上記のような気象レーダー装置が運用されており、欧州においては、気象レーダー装置への干渉を防止する為、レーダー信号の検出機能とレーダー信号の検出に伴い動的な通信チャンネル選択機能が必須になっており、無線LANシステムの運用に関して、IEEE802.11hにおいてプロトコル上の規格が標準化されている。また、日本においても、5GHz帯の一部の周波数帯域での無線LANシステムの運用時に気象レーダー装置などへの干渉を防止する為、同様の機能が必須になる。
特表2004−520766(2004年7月8日公表) 特開2003−259429(2003年9月12日公開) IEEE Std 802.11h −2003 (2003年10月14日公開)Part 11:Wireless LAN Medium Access Control(MAC)and Physical Layer(PHY) specifications Amendment 5:Spectrum and Transmit Power Management Extensions in the 5GHz band in Europe
上述のように、レーダー波の周波数を含む帯域における無線通信システムにおいては、レーダー波の検出を行い、レーダー波が検出された場合、レーダー装置への干渉を避ける為に使用通信チャンネルを変更しなければならない。
ところで、図15に示す送受信部では、予め、使用希望通信チャンネル情報を使用希望通信チャンネル入力部107から入力しておき、起動時には、予め入力されている使用希望通信チャンネル情報に従った通信チャンネルを使用して通信が行われる。このため、上記構成の送受信部を備えた無線通信装置の近傍にレーダー装置が配置されている場合、ユーザにより使用希望通信チャンネル入力部107からレーダー波で使用されている通信チャンネルを避けた通信チャンネルを使用希望通信チャンネルとして入力することになる。このようにして、上記構成の送受信部において、レーダー波の検出及び通信チャンネルの変更が可能となる。
また従来例では、無線基地局が無線端末局に指示を出し、無線通信システムがサポートしている通信チャンネルの状態を無線端末局が測定して無線基地局に通知し、無線基地局が収集した各通信チャンネルの状態から新しい通信チャンネルを決定することにより、レーダー波の検出及び通信チャンネルの変更を可能としていたが、複数のサポート通信チャンネルを持つ無線通信システムにおいては、非常に時間のかかる作業であった。
そのため、無線通信システムを用いて、映像データのような大容量のデータをリアルタイムで伝送する場合、映像データの伝送中に通信チャンネルを変更すると、変更時の映像データの伝送が途切れ、映像の受信機側において映像が乱れたり、映像が停止したりといった不具合が生じるという問題があった。
本発明は、上記の各問題に鑑みなされたものであって、その目的は、映像データをリアルタイムに伝送している最中に通信チャンネルの変更が必要にならないように、事前にレーダー装置への干渉を起こさない通信チャンネルを選択する通信チャンネル選択装置を備えることで、映像の乱れ、映像の停止等の不具合のない映像データの伝送が行える無線通信装置を提供することにある。
本発明に係る通信チャンネル選択装置は、上記課題を解決するために、無線通信装置における通信チャンネルを複数の通信チャンネルから選択する通信チャンネル選択装置において、無線通信装置の設置位置を示す設置位置情報と、レーダー装置の設置位置情報等のレーダー装置を特定するためのレーダー情報とに基づいて、レーダー波存在の可能性を判定するレーダー波存在可能性判定手段と、上記レーダー波存在可能性判定手段による判定結果に基づいて、上記無線通信装置における通信チャンネルを選択する通信チャンネル選択処理手段とを備えていることを特徴としている。
本発明の通信チャンネル選択方法は、無線通信装置における通信チャンネルを複数の通信チャンネルから選択する通信チャンネル選択方法において、無線通信装置の設置位置を示す設置位置情報と、レーダー装置の設置位置情報等のレーダー装置を特定するためのレーダー情報とに基づいて、レーダー波存在の可能性を判定するステップと、上記ステップによる判定結果に基づいて、上記無線通信装置における通信チャンネルを選択するステップとを含んでいることを特徴としている。
上記の構成によれば、無線通信装置の設置位置を示す設置位置情報と、レーダー装置を特定するためのレーダー情報とに基づいて、レーダー波存在の可能性を判定し、判定した結果に基づいて、無線通信に用いる通信チャンネルの選択を行うことで、レーダー装置からのレーダー波の存在を考慮して通信チャンネルの選択を行うことが可能となる。
これにより、レーダー波の周波数を避けた通信チャンネルで無線通信を行うことが可能となるので、無線通信装置の無線通信によるレーダー装置への干渉を避けることができる。
しかも、レーダー装置情報は予め記憶された情報なので、無線通信装置が無線通信を行う前に、無線通信に使用する通信チャンネルがレーダー波の存在を考慮して選択されることが可能となる。
これにより、通信開始後に、レーダー波の存在を確認して通信チャンネルを変更する場合のように、通信が途切れることが無いので、リアルタイムでの映像データの伝送中に、通信途切れにともなう映像の乱れを回避することが可能となる。
また、上記レーダー情報を記憶するレーダー情報記憶手段を備え、上記レーダー波存在可能性判定手段は、上記無線通信装置の設置位置情報と、上記レーダー情報記憶手段に記憶されたレーダー情報とに基づいて、レーダー波の存在可能性を判定する構成であってもよい。
この場合、通信チャンネル選択装置に、レーダー情報を記憶するレーダー情報記憶手段が備えられていることで、レーダー情報の取得のために他のネットワークを利用する必要がないので、他のネットワークを利用できない任意の場所に通信チャンネル選択装置を備えた無線通信装置を設置することができる。
さらに、別のネットワーク上にある上記レーダー情報を記憶するレーダー情報記憶手段と通信を行う通信手段を備え、上記レーダー波存在可能性判定手段は、上記レーダー情報記憶装置に記憶されたレーダー情報を上記通信手段を用いて入手し、入手したレーダー情報に基づいて、レーダー波の存在可能性を判定する構成であってもよい。
これにより、通信チャンネル選択装置に、レーダー情報を記憶するレーダー情報記憶手段を設けずに済むので、装置の小型化を図ることができる。
上記通信チャンネル選択処理手段は、上記レーダー波存在可能性判定手段による判定結果から、存在可能性のあるレーダー波で使用されている通信チャンネル以外の通信チャンネルを、上記無線通信装置における通信チャンネルとして選択する構成であってもよい。
これにより、確実にレーダー波が使用している通信チャンネルを避けて、無線通信で使用する通信チャンネルを選択することができる。
さらに、無線通信装置で使用する複数の通信チャンネルそれぞれに選択順位を付与した選択順位情報を書換可能に記憶する選択順位情報記憶手段を備え、上記通信チャンネル選択処理手段は、上記選択順位情報記憶手段に記憶された選択順位情報の選択順位順に通信チャンネルを選択すると共に、上記レーダー波存在可能性判定手段によりレーダー波の存在可能性有りと判定された場合に、上記選択順位情報記憶手段に記憶された選択順位情報を更新する構成であってもよい。
この場合、通信チャンネル選択処理手段は、上記選択順位情報記憶手段に記憶された選択順位情報の選択順位順に通信チャンネルを選択するようになっており、しかも、上記レーダー波存在可能性判定手段によりレーダー波の存在可能性有りと判定された場合に、上記選択順位情報記憶手段に記憶された選択順位情報を更新するようになっているので、存在可能性有りと判定されたレーダー波の通信チャンネルに相当する通信チャンネルの選択順位を変更することが可能となる。
具体的には、上記通信チャンネル選択処理手段は、上記レーダー波存在可能性判定手段によりレーダー波の存在可能性有りと判定された場合に、該レーダー波の通信チャンネルの選択順位を、上記選択順位情報記憶手段に記憶された選択順位情報から得られる選択順位よりも低くなるように変更するようにする。
これにより、レーダー波の存在可能性有りの通信チャンネルを選択する可能性を低くすることができる。
上記通信チャンネル選択処理手段は、上記レーダー波存在可能性判定手段によりレーダー波の存在可能性有りと判定された場合に、上記選択順位情報記憶手段に記憶された選択順位情報から、該レーダー波の通信チャンネルに対応する選択順位情報を削除する構成であってもよい。
これにより、レーダー波の存在可能性有りの通信チャンネルを選択することを無くすことができる。
上記通信チャンネル選択処理手段によって選択される通信チャンネルが、上記レーダー波存在可能性判定手段によって存在可能性が有ると判定されたレーダー波の通信チャンネルと同じである場合に、レーダー波の存在可能性を通知する通知手段を設けた構成であってもよい。
この場合、選択された通信チャンネルがレーダー波の存在可能性有りの通信チャンネルと同じである場合に、通知されるので、ユーザは該通信チャンネルでの通信を中止することが可能となる。これにより、レーダー装置への干渉を確実に回避することができる。
さらに、ユーザが使用希望する通信チャンネルを上記通信チャンネル選択処理手段に入力するための使用希望通信チャンネル入力手段が設けられ、上記通知手段は、上記通信チャンネル選択手段に入力された使用希望通信チャンネルが、上記レーダー波存在可能性判定手段によって存在可能性が有ると判定されたレーダー波の通信チャンネルと同じである場合に、レーダー波の存在可能性を通知する構成であってもよい。
この場合、ユーザが使用希望する通信チャンネルが、レーダー波の存在可能性有りの通信チャンネルと同じである場合に、通知されるので、ユーザは通信を開始する前に使用希望する通信チャンネルにレーダー波の存在する可能性を知ることができ、これにより、通信の開始前に他の通信チャンネルに切り替えて通信を行うことが可能となる。これにより、レーダー装置への干渉を確実に回避しつつ無線通信も行うことが可能となる。
上記レーダー情報には、少なくとも、レーダー装置の観測地域情報及び周波数情報が含まれていてもよい。
この場合、レーダー装置の観測地域情報及び周波数情報から、該レーダー装置に対して干渉しない、無線通信装置で使用できる通信チャンネルを的確に選択することが可能となる。
上記レーダー情報には、少なくとも、レーダー装置の設置位置情報、観測距離情報及び周波数情報が含まれていてもよい。
この場合、レーダー装置の設置位置情報と観測距離情報から、該レーダー装置に対して干渉しない、無線通信装置で使用できる通信チャンネルを的確に選択することが可能となる。
上記レーダー情報には、少なくとも、レーダー装置の設置位置情報、出力電力情報及び周波数情報が含まれていてもよい。
この場合、レーダー装置の設置位置情報と出力電力情報から、該レーダー装置に対して干渉しない、無線通信装置で使用できる通信チャンネルを的確に選択することが可能となる。
上記レーダー情報には、レーダー波の検出位置、検出電力レベル及び検出周波数情報が含まれていても良い。
この場合、レーダー波の検出位置情報と検出電力レベル情報から、無線通信装置の設置位置におけるレーダー波の電力レベルの推定が容易に行えるため、該レーダー装置に対して干渉しない、無線通信装置で使用できる通信チャンネルを的確に選択することが可能となる。
本発明の無線通信装置は、上述の通信チャンネル選択装置を備えたことを特徴としている。
上記の構成によれば、通信を開始する前にレーダー波の存在を考慮した通信チャンネルを選択し、この選択した通信チャンネルによって通信を行うことで、レーダー波を途中で検知した場合のように通信が途切れるという問題は生じない。
本発明の無線通信システムは、1つの無線基地局装置と複数の無線端末局装置で構成され、複数の通信チャンネルのうちいずれか1つの通信チャンネルを選択して、無線基地局装置と無線端末局装置との間で無線通信を行う無線通信システムにおいて、上記無線基地局装置として、上述の通信チャンネル選択装置を備えた無線通信装置が用いられていることを特徴としている。
上記の構成によれば、無線通信システムにおいて、レーダー波の存在を考慮した通信チャンネルで無線通信を行うことができるので、通信途中による通信チャンネルに伴う通信途切れを無くすことができる。これにより、映像等の大容量のデータ通信であっても品質のよい通信を実現できる。
本発明の通信チャンネル選択方法は、無線通信装置における通信チャンネルを複数の通信チャンネルから選択する通信チャンネル選択方法において、無線通信装置の設置位置を示す設置位置情報と、予め記憶された、レーダー装置の設置位置情報等のレーダー装置を特定するためのレーダー情報とに基づいて、上記無線通信装置における通信チャンネルを選択することを特徴としている。
上記の構成によれば、無線通信装置の設置位置を示す設置位置情報と、レーダー装置を特定するためのレーダー情報とを用いて、無線通信に用いる通信チャンネルの選択を行うことで、レーダー装置からのレーダー波の存在を考慮して通信チャンネルの選択を行うことが可能となる。
これにより、レーダー波の周波数を避けた通信チャンネルで無線通信を行うことが可能となるので、無線通信装置の無線通信によるレーダー装置への干渉を避けることができる。
しかも、レーダー装置情報は予め記憶された情報なので、無線通信装置が無線通信を行う前に、無線通信に使用する通信チャンネルがレーダー波の存在を考慮して選択されることが可能となる。
これにより、通信開始後に、レーダー波の存在を確認して通信チャンネルを変更する場合のように、通信が途切れることが無いので、リアルタイムでの映像データの伝送中に、通信途切れにともなう映像の乱れを回避することが可能となる。
本発明の通信チャンネル選択プログラムは、上述した通信チャンネル選択装置の各手段として機能させる通信チャンネル選択プログラムであってもよい。
これにより、汎用のコンピュータにより通信チャンネル選択プログラムを実行することが可能となる。
上述した通信チャンネル選択プログラムは、コンピュータ読み取り可能に記録した記録媒体に記録してもよい。
なお、上記通信チャンネル選択装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記各手段として動作させることにより上記通信チャンネル選択装置をコンピュータにて実現させる通信チャンネル選択装置の制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
本発明に係る通信チャンネル選択装置は、以上のように、無線通信装置における通信チャンネルを複数の通信チャンネルから選択する通信チャンネル選択装置において、無線通信装置の設置位置を示す設置位置情報と、レーダー装置の設置位置情報等のレーダー装置を特定するためのレーダー情報とに基づいて、レーダー波存在の可能性を判定するレーダー波存在可能性判定手段と、上記レーダー波存在可能性判定手段による判定結果に基づいて、上記無線通信装置における通信チャンネルを選択する通信チャンネル選択処理手段とを備えていることで、通信開始後に、レーダー波の存在を確認して通信チャンネルを変更する場合のように、通信が途切れることが無いので、リアルタイムでの映像データの伝送中に、通信途切れにともなう映像の乱れを回避することが可能となるという効果を奏する。
本発明の実施の形態について説明すれば、以下の通りである。
なお、以下の各実施の形態では、図14に示すように、無線LANシステムの近傍に気象レーダー装置(1)が存在している場合を想定した場合の通信チャンネル選択装置を想定したものとなっている。具体的には、レーダー装置が使用する周波数と無線LANシステムの使用する通信周波数帯域を共有して運用する無線LANシステム(5GHz帯を使用するIEEE802.11aなど)を想定したにおいて、通信チャンネルを選択することを想定した無線LANシステムについて説明する。
例えば、IEEE802.11aを5.15GHzから5.35GHzの周波数帯域で使用する場合、通信チャンネルとして、中心周波数が5.18GHzから20MHz毎に8チャンネル割り当てられており、1チャンネルあたりの帯域幅は20MHzとなり、このうち5.25GHzから5.35GHzに含まれる4チャンネルにおいて、レーダー装置と周波数を共有して運用が行われている。
従って、以下に示す各実施の形態では、無線LANシステムの近傍にレーダー波の存在、すなわちレーダー装置が設置されていると判定される場合、無線LANシステムで使用される通信チャンネルを、レーダー装置のレーダー波で使用している通信チャンネルを避けて選択する通信チャンネル選択装置およびこれを備えた無線通信装置について説明する。
〔実施の形態1〕
本発明の一実施の形態について説明すれば、以下の通りである。
本実施の形態にかかる無線通信装置の送受信部は、図2に示すように、フレーム処理部1、変復調部2、周波数変換部3、アンテナ4、発振部5、通信チャンネル選択部6、基地局設置位置情報入力部7を備えている。
図2に示す送受信部における、フレーム処理部1、変復調部2、周波数変換部3、アンテナ4、発振部5は、前述の図15に示す送受信部における、フレーム処理部101、変復調部102、周波数変換部103、アンテナ104、発振部105と同じ構成であるので、詳細な説明は省略する。
図2に示す送受信部における、通信チャンネル選択部6、基地局設置位置情報入力部7が、図15に示す送受信部と異なる構成である。
すなわち、図2に示す送受信部では、基地局設置位置情報入力部7に入力された基地局設置位置情報が通信チャンネル選択部6に出力され、この通信チャンネル選択部6にて通信チャンネルが選択される。このとき、レーダー波の存在を考慮して通信チャンネンルの選択が行われる。
ここで、基地局とは、無線通信システムを構成する基地局装置を示し、図2に示す送受信部を有するものとする。
そして、基地局設置位置情報としては、基地局装置の設置位置を一意に特定できるような情報であればどのような情報であってもよい。例えば、基地局装置が設置されている場所の緯度や経度を基地局設置位置情報としてもよく、あるいは、住所を基地局設置位置情報としてもよい。
従って、基地局設置位置情報入力部7には、上記のような基地局設置位置情報が入力されるようになっている。
図1は、本実施の形態に係る通信チャンネル選択部6の機能ブロック図を示す。
上記通信チャンネル選択部6は、本発明の通信チャンネル選択装置に相当するものであり、図1に示すように、レーダー波存在可能性判定処理部(レーダー波存在可能性判定手段)61、レーダー情報テーブル(レーダー情報記憶手段)62、通信チャンネル選択処理部(通信チャンネル選択処理手段)63を備えた構成となっている。
レーダー波存在可能性判定処理部61は、基地局設置位置情報入力部7からの基地局設置位置情報と、レーダー情報テーブル62に格納されているレーダー情報とに基づいて、該基地局設置位置の近傍にレーダー波が存在している可能性を判定するようになっている。
そして、通信チャンネル選択処理部63において、レーダー波の存在可能性に基づいて通信チャンネルの選択処理が行なわれる。
上記レーダー情報とは、気象用レーダー装置、航空管制用レーダー装置等のレーダー装置の設置位置情報、レーダー波の周波数情報、レーダー波による観測域情報等のレーダー装置に関する情報である。
上記レーダー情報を格納するレーダー情報テーブル62は、例えば、図3に示すようなテーブルとなっている。このテーブルは、レーダー装置(1)〜(P)毎に、レーダー観測域情報62aとレーダー周波数情報62bとが格納されている例を示している。なお、上記レーダー観測域情報62aは、地名や郵便番号等、地名を特定できる情報であればどのような情報であっても良い。
つまり、上記レーダー波存在可能性判定処理部61は、上記レーダー情報テーブル62を参照し、入力された基地局設置位置情報から、レーダー波の存在可能性を判定し、その判定結果を通信チャンネル選択処理部63に出力するようになっている。
なお、レーダー波の存在は、基地局設置位置情報がレーダー観測域情報62aに含まれているか否かで判定される。そして、レーダー波が存在していると判定されれば、そのときのレーダー観測域情報62aに対応するレーダー装置のレーダー周波数情報62bが通信チャンネル選択処理部63に送出される。
上記通信チャンネル選択処理部63は、レーダー波の存在可能性から、通信チャンネルの選択処理を行なうようになっている。
ここで、上記構成の通信チャンネル選択部6における通信チャンネル選択処理の流れについて、図4に示すフローチャートを参照しながら以下に説明する。
まず、レーダー波存在可能性判定処理部61に基地局設置位置情報入力部7から基地局設置位置情報が入力される(ステップS1)。
次に、レーダー波存在可能性判定処理部61は、入力された基地局設置位置情報を用いてレーダー情報テーブル62内のレーダー観測域情報62aの位置情報(位置r1_1、位置r1_2、・・・、位置rp_n)を逐次比較して検索し、基地局設置位置情報がレーダー観測域情報62aに含まれるか否かを判定する(ステップS2)。ここで、基地局設置位置情報は、地名や郵便番号等、地名を特定でき、レーダー観測域情報62aを検索できる情報であればどのような情報であってもよい。
ステップS2において、レーダー波存在可能性判定処理部61によって、入力された基地局設置位置情報が、レーダー観測域情報62aの位置情報と一致またはレーダー観測域情報62aの位置情報が示す区域に含まれていると判定されれば、該レーダー観測域情報62aに対応するレーダー装置が発するレーダー波の存在可能性を有することが検出される。
そして、レーダー情報テーブル62のレーダー観測域情報62aに対応するレーダー周波数情報62bを基に、存在の可能性のあるレーダー波の周波数情報を抽出し(ステップS3)、ステップS4に移行する。
一方、ステップS2において、レーダー波存在可能性判定処理部61によって、入力された基地局設置位置情報がレーダー観測域情報62aの位置情報と一致またはレーダー観測域情報62aの位置情報が示す区域に含まれていないと判定されれば、ステップS4に移行する。
ステップS4では、レーダー波存在可能性判定処理部61による、全レーダー観測域情報62aの検索が終了したか否かの判定が行なわれる(ステップS4)。
ここで、全レーダー観測域情報62aの検索が終了していなければ、再度、ステップS2に移行して検索を行なう。
一方、ステップS4において、全レーダー観測域情報62aの検索が終了していると判定されれば、通信チャンネル選択処理部63によって、存在の可能性のあるレーダー波の周波数情報からレーダー波の存在可能性有りの通信チャンネル情報を抽出(ステップS5)し、抽出した通信チャンネル情報から、レーダー波の存在可能性無しの通信チャンネルから使用通信チャンネルを決定する(ステップS6)。
本実施の形態では、通信チャンネル選択部6にレーダー情報テーブル62を設けた例について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、レーダー情報テーブル62を、無線ネットワークに接続されている端末局が保持しておき、基地局が無線ネットワークを介して端末局が保持するように、このレーダー情報テーブルを参照するようにしてもよい。
また、本実施の形態では、基地局装置にレーダー波存在可能性判定処理部61、レーダー情報テーブル62を設けた例を示したが、これに限定されるものではない。例えば、レーダー情報テーブル62及びレーダー波存在可能性判定処理部61を端末局に組み込み、基地局が、基地局設置位置情報を端末局に通知し、端末局が検索及び判定を行って、その結果を基地局に通知することによっても同様の通信チャンネル選択処理が行える。
更に、基地局が他のネットワークに接続されている場合、他のネットワーク上の機器にレーダー情報テーブルのデータベースを用意しておき、基地局は、そのデータベースを参照して、上記の動作を行っても良い。
基地局設置位置情報の入力手段は、ユーザによって入力可能な入力手段であってもよいし、GPS(global positioning system)などの測位システムなどにより地名を特定して入力するような入力手段であってもよい。
上記構成の通信チャンネル選択部6において、基地局の設置位置とレーダーの装置設置位置から基地局とレーダー装置との距離を算出し、基地局とレーダー装置間の距離とレーダー装置の観測距離から基地局の設置位置におけるレーダー波の存在の可能性の有無を判定することも可能となる。この場合、図5に示すようなレーダー情報テーブル64を使用すればよい。
上記レーダー情報テーブル64は、図5に示すように、レーダー装置毎のレーダー装置設置位置情報64a、レーダー観測距離情報64b及びレーダー周波数情報64cによって構成される。例えば、レーダー装置の設置位置が東経a°北緯b°、レーダー装置の観測距離が200km、レーダー周波数が5.145GHzの場合、レーダー装置設置位置情報64aには、東経a°北緯b°、レーダー観測距離情報64bには、200km、レーダー周波数情報64cには、5.145GHzが格納されることになる。
上記レーダー情報テーブル64を用いたチャンネル選択処理の流れについて図6に示すフローチャートを参照しながら以下に説明する。
まず、レーダー波存在可能性判定処理部61に基地局設置位置情報入力部7から基地局設置位置情報が入力される(ステップS11)。ここで、基地局設置位置情報入力部7は、ユーザによって直接入力できる入力手段であってもよいし、GPSなどの測位システムから入力できる入力手段であってもよい。
次に、レーダー波存在可能性判定処理部61は、入力された基地局設置位置情報とレーダー装置設置位置情報64aを用いて基地局とレーダー装置間の距離を算出する(ステップS12)。
そして、レーダー波存在可能性判定処理部61は、算出した基地局とレーダー装置間の距離と、レーダー情報テーブル64内のレーダー観測距離情報64bとを比較し、基地局がレーダー観測距離内に設置されているか、レーダー観測距離外に設置されているかを判定する(ステップS13)。
ステップS13において、基地局がレーダー観測距離内に存在していると判断された場合、該当のレーダー装置の発するレーダー波の存在可能性を有することが検出され、レーダー情報テーブル64の該当するレーダー装置に対応するレーダー周波数情報64cを基に、存在の可能性のあるレーダー波の周波数情報を抽出し(ステップS14)、ステップS15に移行する。
一方、ステップS13において、基地局がレーダー観測距離内に存在していないと判断された場合、ステップS15に移行する。
ステップS15では、全レーダー情報テーブル64の検索が終了したか否かを判定する。そして、全レーダー情報テーブル64の検索が終了していないと判定されれば、ステップS12に移行し、全レーダー情報テーブル64の検索が終了していると判定されれば、通信チャンネル選択処理部63において、存在の可能性のあるレーダー波の周波数情報からレーダー波の存在可能性有りの通信チャンネルを抽出し(ステップS16)、レーダー波の存在可能性無し通信チャンネルから使用通信チャンネルを選択する(ステップS17)。
ここで、基地局設置位置情報及びレーダー装置位置情報は、経度、緯度など2地点間の距離を算出できる情報であれば良く、基地局設置位置情報は、上記2地点間の距離を算出するための情報に変換できるものであれば、地名などの他の情報でも良い。
レーダー情報テーブル64は、ネットワークに接続されている他の端末局が保持していてもよい。
また、図21に示すように、基地局がISP(Internet Service Provider)や携帯電話などの他のネットワークとの通信部8(通信手段)を具備し、他のネットワーク(別のネットワーク)との通信回線によって他のネットワークに接続されている場合、他のネットワーク上の機器にレーダー情報テーブル9のデータベース(レーダ情報記憶手段)を用意しておき、基地局は、そのデータベースを参照して、上記の動作を行っても良く、更に、他のネットワーク上の機器にレーダー情報テーブルのデータベース及びレーダー波の存在可能性判定処理部を用意し、通信チャンネル選択処理部は、他のネットワーク上の機器に用意されているレーダー波の存在可能性処理部による判定結果を入手して通信チャンネル選択処理を行う構成にしても良い。
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施の形態について説明すれば、以下の通りである。なお、前記の実施の形態1で説明した部材と同一の機能を有する部材には同一符号を付記し、その説明は省略する。
図7は、本実施の形態に係る通信チャンネル選択部16の機能ブロック図を示す。
本実施の形態に係る通信チャンネル選択部16は、図7に示すように、前記実施の形態1における通信チャンネル選択部6の構成要素に、通信チャンネル選択順位テーブル65を追加した構成となっている。
これに伴い、通信チャンネル選択処理部63は、通信チャンネル選択順位テーブル65に従って、通信チャンネルの選択を行うようになっている。そして、この通信チャンネル選択順位テーブル65は、基地局設置位置情報が入力または更新された場合に行われるレーダー波の存在可能性の検出の結果によって更新が行なわれる。
従って、本実施の形態において、通信チャンネル選択順位テーブル65を設けたこと、およびこの通信チャンネル選択順位テーブル65を更新すること、そして、通信チャンネルの選択は通信チャンネル選択順位テーブルを参照して行うこと以外は、前記実施の形態1で示した通信チャンネル選択部6と同一の動作を行なうものとする。
上記通信チャンネル選択順位テーブル65の構成例を、図8、図9、図10に示す。ここで、通信チャンネル選択順位テーブル65は、選択順位情報65a及びチャンネル情報65bにより構成される。
図8は、レーダー波の存在可能性判定が行われる前の通信チャンネル選択順位テーブル65を示しており、通信チャンネル選択順位テーブル65内の選択順位付けは、無作為に行われている。そして、この状態で、基地局設置位置情報が入力され、レーダー波の存在可能性判定が行われ、例えば、2チャンネルと5チャンネルにレーダー波の存在可能性有りと判断された場合、図9に示すように、2チャンネルと5チャンネルの選択順位を低くして、通信チャンネル選択順位テーブルの更新を行う。この場合、2チャンネルと5チャンネルの選択順位が入れ替わってもよい。また、図10に示すように、通信チャンネル選択順位テーブルから2チャンネルと5チャンネルを削除して更新を行ってもよい。
また、従来方式によりレーダー波の存在するチャンネル情報を得た場合においても、レーダー波の存在可能性ありと判断されたチャンネルと同様の動作を行って、通信チャンネル選択順位テーブルの更新を行ってもよい。
上記構成の通信チャンネル選択部16によるチャンネル選択処理の流れについて図11に示すフローチャートを参照しながら以下に説明する。
複数の通信チャンネルに対してレーダー波の存在可能性有りと判断された場合に、複数のレーダー波の存在可能性有りの通信チャンネル間での可能性の高さをレーダー装置からの距離を用いて判断し、通信チャンネル選択順位テーブルの更新を行う為のものである。
まず、レーダー波存在可能性判定処理部61に基地局設置位置情報入力部7から基地局設置位置情報が入力される(ステップS21)。ここで、基地局設置位置情報入力部7は、ユーザによって直接入力できる入力手段であってもよいし、GPSなどの測位システムから入力できる入力手段であってもよい。
次に、レーダー波存在可能性判定処理部61は、入力された基地局設置位置情報とレーダー装置設置位置情報64aを用いて基地局とレーダー装置間の距離を算出する(ステップS22)。
そして、レーダー波存在可能性判定処理部61は、基地局がレーダー観測距離内にあるか否かを判定する(ステップS23)。
ステップS23において、基地局がレーダー観測距離内に存在していると判断された場合、該当のレーダー装置の発するレーダー波の存在可能性を有することが検出され、レーダー情報テーブル64の該当するレーダー装置に対応するレーダー周波数情報64cを基に、存在の可能性のあるレーダー波の周波数情報を抽出し(ステップS24)、ステップS25に移行する。
一方、ステップS23において、基地局がレーダー観測距離内に存在していないと判断された場合、ステップS25に移行する。
ステップS25では、全レーダー情報テーブル64の検索が終了したか否かを判定する。そして、全レーダー情報テーブル64の検索が終了していないと判定されれば、ステップS22に移行し、全レーダー情報テーブル64の検索が終了していると判定されれば、通信チャンネル選択処理部63において、存在の可能性のあるレーダー波の周波数情報からレーダー波の存在可能性有りの通信チャンネルを抽出し(ステップS26)、レーダー波の存在可能性有り通信チャンネルが複数存在する場合、それぞれの通信チャンネルに含まれるレーダー装置に対して基地局とレーダー装置間の距離を比較し、基地局とレーダー装置間の距離が短いものから順に順位を低くして、通信チャンネル選択順位テーブル65を更新する(ステップS27)。通信チャンネル選択処理部63は、更新された通信チャンネル選択順位テーブル65に従って、通信チャンネルの選択を行う(ステップS28)。
ここで、基地局設置位置情報及びレーダー装置位置情報は、経度、緯度など2地点間の距離を算出できる情報であれば良く、基地局設置位置情報は、上記2地点間の距離を算出するための情報に変換できるものであれば、地名などの他の情報でも良い。
レーダー情報テーブル64は、ネットワークに接続されている他の端末局が保持していてもよい。
また、本実施の形態においても、前記実施の形態1と同じく、図21に示すように、基地局がISP(Internet Service Provider)や携帯電話などの他のネットワークとの通信部8(通信手段)を具備し、他のネットワーク(別のネットワーク)との通信回線によって他のネットワークに接続されている場合、他のネットワーク上の機器にレーダー情報テーブル9のデータベース(レーダ情報記憶手段)を用意しておき、基地局は、そのデータベースを参照して、上記の動作を行っても良く、更に、他のネットワーク上の機器にレーダー情報テーブルのデータベース及びレーダー波の存在可能性判定処理部を用意し、通信チャンネル選択処理部は、他のネットワーク上の機器に用意されているレーダー波の存在可能性処理部による判定結果を入手して通信チャンネル選択処理を行う構成にしても良い。
〔実施の形態3〕
本発明の他の実施の形態について説明すれば、以下の通りである。なお、前記の実施の形態1、2で説明した部材と同一の機能を有する部材には同一符号を付記し、その説明は省略する。
本実施の形態に係る通信チャンネル選択部は、レーダー波存在可能性判定処理部における判定処理にレーダー送信出力情報と使用する周波数帯における電波伝搬モデル等からレーダー装置に干渉を与えるレーダー装置からの距離を推定し、前記の実施の形態2におけるレーダー観測距離の代わりに使用すること以外は、前記実施の形態2の通信チャンネル選択部と同様の動作を行う。
下記に本実施の形態について、図16および図17を参照しながら以下に説明する。なお、本実施の形態における処理の流れは、前記実施の形態2で説明した図11に示すフローチャートのステップS23の代わりに、レーダー干渉距離に関する処理のステップが実行されている。
図16は、本実施の形態にかかるレーダー情報テーブル1000を示している。
図17は、通信チャンネル選択処理の流れを示すフローチャートである。
上記レーダー情報テーブル1000は、図16に示すように、レーダー装置毎のレーダー装置設置位置情報1000a、レーダー出力電力情報1000b及びレーダー周波数情報1000cによって構成される。例えば、レーダー装置の設置位置が東経a°北緯b°、レーダー装置の観測距離が200km、レーダー周波数が5.145GHzの場合、レーダー装置設置位置情報64aには、東経a°北緯b°、レーダー出力電力情報1000bには、Pout(W)、レーダー周波数情報64cには、5.145GHzが格納されることになる。なお、レーダー装置の出力電力は、レーダー装置毎に定められているので、上記Pout(W)はレーダー装置毎に異なる値となる。
レーダー波存在可能性判定処理部61は、入力された基地局設置位置情報とレーダー装置設置位置情報1000a(図16参照)を用いて基地局とレーダー装置間の距離を算出する(ステップS22)。
更に、レーダー波存在可能性判定処理部61は、レーダー送信出力情報1000bと使用周波数帯における電波伝搬モデル等により基地局がレーダー装置に干渉を与えるレーダー装置からの距離、すなわち、レーダー装置干渉距離を推定(ステップS1003)し、基地局が前記のレーダー装置からの距離内にあるか否かを判定する(ステップS1004)。
ステップS1004において、基地局がレーダー装置干渉距離内に存在していると判断された場合、該当のレーダー装置の発するレーダー波の存在可能性を有することが検出され、レーダー情報テーブル1000の該当するレーダー装置に対応するレーダー周波数情報1000cを基に、存在の可能性のあるレーダー波の周波数情報を抽出し(ステップS24)、ステップS25に移行する。
一方、ステップS1004において、基地局がレーダー装置干渉距離内に存在していないと判断された場合、ステップS25に移行する。
ステップS25では、全レーダー情報テーブル1000の検索が終了したか否かを判定する。そして、全レーダー情報テーブル1000の検索が終了していないと判定されれば、ステップS22に移行し、全レーダー情報テーブル1000の検索が終了していると判定されれば、通信チャンネル選択処理部63において、存在の可能性のあるレーダー波の周波数情報からレーダー波の存在可能性有りの通信チャンネルを抽出し(ステップS26)、レーダー波の存在可能性有り通信チャンネルが複数存在する場合、それぞれの通信チャンネルに含まれるレーダー装置に対して基地局とレーダー装置間の距離を比較し、基地局とレーダー装置間の距離が短いものから順に順位を低くして、通信チャンネル選択順位テーブル65を更新する(ステップS27)。通信チャンネル選択処理部63は、更新された通信チャンネル選択順位テーブル65に従って、通信チャンネルの選択を行う(ステップS28)。
ここで、基地局設置位置情報及びレーダー装置位置情報は、経度、緯度など2地点間の距離を算出できる情報であれば良く、基地局設置位置情報は、上記2地点間の距離を算出するための情報に変換できるものであれば、地名などの他の情報でも良い。
レーダー情報テーブル1000は、ネットワークに接続されている他の端末局が保持していてもよい。
また、本実施の形態においても、前記実施の形態1と同じく、図21に示すように、基地局がISP(Internet Service Provider)や携帯電話などの他のネットワークとの通信部8(通信手段)を具備し、他のネットワーク(別のネットワーク)との通信回線によって他のネットワークに接続されている場合、他のネットワーク上の機器にレーダー情報テーブル9のデータベース(レーダ情報記憶手段)を用意しておき、基地局は、そのデータベースを参照して、上記の動作を行っても良く、更に、他のネットワーク上の機器にレーダー情報テーブルのデータベース及びレーダー波の存在可能性判定処理部を用意し、通信チャンネル選択処理部は、他のネットワーク上の機器に用意されているレーダー波の存在可能性処理部による判定結果を入手して通信チャンネル選択処理を行う構成にしても良い。
また、レーダー情報テーブルを図18のレーダー情報テーブル1100のように、レーダー装置設置位置情報1100a、予め、レーダー出力レベル情報から算出されたレーダー干渉距離の推定値からなるレーダー干渉距離情報1100b及びレーダー周波数情報1100cとすることにより、図17のフローチャートにおけるステップS1003を省略することができる。
本実施の形態は、本実施の形態で用いたレーダー波の存在可能性判定処理方法を実施の形態2の構成に用いた場合を説明しているが、実施の形態1においても適用することができる。
本実施の形態で用いたレーダー波の存在可能性判定処理方法は、実施の形態2で使用した図7のブロック図の構成に用いた場合について説明しているが、実施の形態1で使用した図1のブロック図の構成にも適用できる。この場合、図17のフローチャートにおけるS22からS25の動作を図6のフローチャートにおけるS12からS15の動作の部分に適用することで実現できる。
〔実施の形態4〕
本発明の他の実施の形態について説明すれば、以下の通りである。なお、前記の実施の形態2で説明した部材と同一の機能を有する部材には同一符号を付記し、その説明は省略する。
本実施の形態に係わる通信チャンネル選択部は、レーダー波存在可能性判定処理部における判定処理にレーダー検出位置情報、レーダー検出電力レベル情報とレーダー検出周波数情報から基地局の設置位置において検出されるレーダー検出電力レベル及びレーダー検出周波数を推定し、レーダー波の存在可能性の判定を行う。
下記に本実施の形態について、図19および図20を参照しながら以下に説明する。なお、本実施の形態における処理の流れは、前記実施の形態2で説明した図11に示すフローチャートのステップS23の代わりに、レーダー干渉距離に関する処理が追加されたものとなっている。
図19は、本実施の形態にかかるレーダー情報テーブル1200を示している。
図20は、通信チャンネル選択処理の流れを示すフローチャートである。
上記レーダー情報テーブル1200は、図19に示すように、レーダー検出位置情報1200a、レーダー検出電力レベル情報1200b及びレーダー検出周波数情報1200cによって構成される。例えば、レーダー検出位置が東経a°北緯b°、レーダー検出電力レベルがPr(W)、レーダー検出周波数情報1200cには、5.145GHzが格納されることになる。
レーダー波存在可能性判定処理部61は、入力された基地局設置位置情報とレーダー検出位置情報1200aを逐次比較を行い、基地局設置位置の近傍におけるレーダー検出位置の抽出を行う。ここで、基地局設置位置の近傍と判断する処理としては、基地局設置位置からの距離R内を基地局設置位置の近傍と定義して、基地局設置位置情報とレーダー検出位置情報から基地局設置位置とレーダー検出位置間の距離の計算を行う(ステップS1201)。
ステップS1201において計算された基地局設置位置とレーダー検出位置間の距離が距離Rより短いか長いかを比較(ステップS1202)し、短い場合、基地局設置位置の近傍の位置として抽出して次のステップに移る。長い場合、ステップS25に移行する。
更に、レーダー波存在可能性判定処理部61は、抽出されたレーダー検出位置のレーダー検出電力情報1200bのうち、予め定められているレーダー波の存在を決定するレーダー検出レベルの閾値Pthよりレーダー検出電力が高いか低いかを判定する(ステップS1203)。
ステップS1203において、レーダー検出電力レベルがレーダー検出電力レベルの閾値より高いと判定された場合、レーダー波の存在可能性を有することが検出され、レーダー情報テーブル1200の該当するレーダー検出位置情報1200aに対応するレーダー検出周波数情報1200cを基に、存在の可能性のあるレーダー波の周波数情報を抽出し(ステップS1204)、ステップS25に移行する。
一方、ステップS1203において、レーダー検出電力レベルがレーダー検出電力レベルの閾値より低いと判断された場合、ステップS25に移行する。
ステップS25では、全レーダー情報テーブル1200の検索が終了したか否かを判定する。そして、全レーダー情報テーブル1200の検索が終了していないと判定されれば、ステップS1201に移行し、全レーダー情報テーブル1200の検索が終了していると判定されれば、通信チャンネル選択処理部63において、存在の可能性のあるレーダー波の周波数情報からレーダー波の存在可能性有りの通信チャンネルを抽出し(ステップS26)、レーダー波の存在可能性有り通信チャンネルが複数存在する場合、それぞれの通信チャンネルに含まれるレーダー検出電力レベルを比較し、レーダー検出電力レベルの高いものから順に順位を低くして、通信チャンネル選択順位テーブル65を更新する(ステップS1205)。通信チャンネル選択処理部63は、更新された通信チャンネル選択順位テーブル65に従って、通信チャンネルの選択を行う(ステップS28)。
ここで、基地局設置位置情報及びレーダー検出位置情報は、経度、緯度など2地点間の距離を算出できる情報であれば良く、基地局設置位置情報は、上記2地点間の距離を算出するための情報に変換できるものであれば、地名などの他の情報でも良い。
また、基地局設置位置情報及びレーダー検出位置情報が地名などの他の情報の場合で、2地点間の距離が算出できない場合は、基地局設置位置情報に隣接する地名などを抽出条件としても良い。
レーダー情報テーブル64は、ネットワークに接続されている他の端末局が保持していてもよい。
また、本実施の形態においても、前記実施の形態1と同じく、図21に示すように、基地局がISP(Internet Service Provider)や携帯電話などの他のネットワークとの通信部8(通信手段)を具備し、他のネットワーク(別のネットワーク)との通信回線によって他のネットワークに接続されている場合、他のネットワーク上の機器にレーダー情報テーブル9のデータベース(レーダ情報記憶手段)を用意しておき、基地局は、そのデータベースを参照して、上記の動作を行っても良く、更に、他のネットワーク上の機器にレーダー情報テーブルのデータベース及びレーダー波の存在可能性判定処理部を用意し、通信チャンネル選択処理部は、他のネットワーク上の機器に用意されているレーダー波の存在可能性処理部による判定結果を入手して通信チャンネル選択処理を行う構成にしても良い。
上記の構成で通信システムを運用しており、通信システムの運用中に新たにレーダー波を検出した場合、その情報のデータベースへの追加を行うことでデータベースを更新しても良く、データベースの更新によって、新規の基地局の設置、または、既存の基地局の再起動時におけるレーダー波の存在可能性判定処理部における判定結果の精度を高くすることができる。
基地局設置位置情報に関しても、他のネットワーク上にある地図検索システムを用いて、詳細な位置情報(経度、緯度など)を入手しても良い。
本実施の形態は、本実施の形態で用いたレーダー波の存在可能性判定処理方法を実施の形態2の構成に用いた場合を説明しているが、実施の形態1においても適用することができる。
本実施の形態で用いたレーダー波の存在可能性判定処理方法は、実施の形態2で使用した図7のブロック図の構成に用いた場合について説明しているが、実施の形態1で使用した図1のブロック図の構成にも適用できる。この場合、図19のフローチャートにおけるS1201からS25の動作を図6のフローチャートにおけるS12からS15の動作の部分に適用することで実現できる。
〔実施の形態5〕
本発明のさらに他の実施の形態について説明すれば、以下の通りである。なお、前記の実施の形態1〜4で説明した部材と同じ機能を有する部材には同一符号を付記し、その説明を省略する。
本実施の形態では、前記実施の形態1、2の通信チャンネル選択処理部が、レーダー波の存在可能性有りの通信チャンネルを選択した場合に基地局がユーザへ通知を行うことのできる無線通信装置について説明する。
図12は、本実施の形態にかかる通信チャンネル選択部26の機能ブロック図を示す。
上記通信チャンネル選択部26は、前述の通信チャンネル選択部6とは異なり、通信チャンネル選択処理部63がレーダー波の存在可能性有りの情報をレーダー波の存在可能性通知部67に送るようになっている。
具体的には、通信チャンネル選択処理部63は、レーダー波存在可能性判定処理部61が基地局設置位置情報とレーダー情報とでレーダー波の存在可能性有りと判定した通信チャンネル情報が1つ以上であり、選択可能な通信チャンネルがレーダー波の存在可能性有りの通信チャンネルのみで、このレーダー波の存在可能性有り通信チャンネルを選択した場合に、レーダー波の存在可能性有りの情報をレーダー波の存在可能性通知部67に通知するようになっている。
そして、レーダー波の存在可能性通知部67は、通知された情報から、ユーザに無線通信システムの使用通信チャンネルとしてレーダー波の存在可能性の有る通信チャンネルを基地局が選択していることをLEDやランプ等の光学的手段、ブザーや音声等の音声手段、又は基地局が表示装置を有しているときは、通知メッセージやアイコンなどで通知を行う。
〔実施の形態6〕
本発明のさらに他の実施の形態について説明すれば、以下の通りである。
本実施の形態では、前記の実施の形態1から実施の形態5の通信チャンネル選択機能ブロックに更に使用希望通信チャンネルの入力が行なえるようにした無線通信装置について説明する。
図13は、本実施の形態にかかる通信チャンネル選択部36の機能ブロック図を示す。
上記通信チャンネル選択部36は、前記実施の形態3の通信チャンネル選択部26の通信チャンネル選択処理部63に、使用希望通信チャンネル情報を入力するための使用希望通信チャンネル入力部68が設けられたものである。
すなわち、使用希望通信チャンネル入力部68は、入力された使用希望通信チャンネル情報を通信チャンネル選択処理部63に通知する。
通信チャンネル選択処理部63では、レーダー波存在可能性判定処理部61によって判定されたレーダー波の存在可能性有り通信チャンネル情報と使用希望通信チャンネル情報が合致した場合、レーダー波の存在可能性有り情報をレーダー波の存在可能性通知部67に通知するようになっている。
そして、レーダー波の存在可能性通知部67は、ユーザに無線通信システムの使用通信チャンネルとしてレーダー波の存在可能性の有る通信チャンネルを基地局が選択していることをLEDやランプ等の光学的手段、ブザーや音声等の音声手段、又は基地局が表示装置を有しているときは、通知メッセージやアイコンなどで通知を行う。
これにより、通知されたユーザは、別の使用希望通信チャンネルを入力を行うことで、レーダー波を考慮した通信チャンネルで通信を行うことができる。
以上のように、本発明の通信チャンネル選択部6、16、26、36を備えていれば、無線通信装置の設置位置を示す設置位置情報と、レーダー装置を特定するためのレーダー情報とに基づいて、レーダー波存在の可能性を判定し、判定した結果に基づいて、無線通信に用いる通信チャンネルの選択を行うことで、レーダー装置からのレーダー波の存在を考慮して通信チャンネルの選択を行うことが可能となる。
これにより、レーダー波の周波数を避けた通信チャンネルで無線通信を行うことが可能となるので、無線通信装置の無線通信によるレーダー装置への干渉を避けることができる。
しかも、レーダー装置情報は予め記憶された情報なので、無線通信装置が無線通信を行う前に、無線通信に使用する通信チャンネルがレーダー波の存在を考慮して選択されることが可能となる。
これにより、通信開始後に、レーダー波の存在を確認して通信チャンネルを変更する場合のように、通信が途切れることが無いので、リアルタイムでの映像データの伝送中に、通信途切れにともなう映像の乱れを回避することが可能となる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
最後に、通信チャンネル選択装置6、16、26、36の各ブロック、特にレーダー波存在可能性判定処理部61および通信チャンネル選択処理部63は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
すなわち、通信チャンネル選択装置6、16、26、36は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである通信チャンネル選択装置6、16、26、36の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記通信チャンネル選択装置6、16、26、36に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
また、通信チャンネル選択装置6、16、26、36を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明の通信チャンネル選択装置は、映像データのような大容量のデータをリアルタイムで送受信する際に、映像乱れ、映像途切れななど不具合が生じないことから、無線LANシステム、特に家庭内等の小規模な無線LANシステムに好適である。
本発明の実施形態を示すものであり、通信チャンネル選択部の要部構成を示すブロック図である。 図1に示す通信チャンネル選択部を備えた無線通信装置の送受信部の要部構成を示すブロック図である。 図1に示す通信チャンネル選択部に備えられたレーダー情報テーブルの一例を示す図である。 図1に示す通信チャンネル選択部による通信チャンネル選択処理の流れを示すフローチャートである。 図1に示す通信チャンネル選択部に備えられたレーダー情報テーブルの一例を示す図である。 図1に示す通信チャンネル選択部による他の通信チャンネル選択処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施形態を示すものであり、他の通信チャンネル選択部の要部構成を示すブロック図である。 図7に示す通信チャンネル選択部の通信チャンネル選択順位テーブルの一例を示す図である。 図7に示す通信チャンネル選択部の通信チャンネル選択順位テーブルの一例を示す図である。 図7に示す通信チャンネル選択部の通信チャンネル選択順位テーブルの一例を示す図である。 図7に示す通信チャンネル選択部による通信チャンネル選択処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施形態を示すものであり、通信チャンネル選択部の要部構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態を示すものであり、通信チャンネル選択部の要部構成を示すブロック図である。 一般的な無線通信システムの構成を示す図である。 図14に示す無線通信システムにおける無線基地局装置の送受信部の要部構成を示すブロック図である。 図7に示す通信チャンネル選択部に備えられたレーダー情報テーブルの一例を示す図である。 図7に示す通信チャンネル選択部による他の通信チャンネル選択処理の流れを示すフローチャートである。 図7に示す通信チャンネル選択部に備えられたレーダー情報テーブルの一例を示す図である。 図7に示す通信チャンネル選択部に備えられたレーダー情報テーブルの一例を示す図である。 図7に示す通信チャンネル選択部による他の通信チャンネル選択処理の流れを示すフローチャートである。 図1に示す通信チャンネル選択部を備えた無線通信装置の他の送受信部の要部構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 フレーム処理部
2 変復調部
3 周波数変換部
4 アンテナ
5 発振部
6 通信チャンネル選択部(通信チャンネル選択装置)
7 基地局設置位置情報入力部
16 通信チャンネル選択部(通信チャンネル選択装置)
26 通信チャンネル選択部(通信チャンネル選択装置)
36 通信チャンネル選択部(通信チャンネル選択装置)
61 レーダー波存在可能性判定処理部(レーダー波存在可能性判定手段)
62 レーダー情報テーブル(レーダー情報記憶手段)
62a レーダー観測域情報
62b レーダー周波数情報
63 通信チャンネル選択処理部(通信チャンネル選択処理手段)
64 レーダー情報テーブル(レーダー情報記憶手段)
64a レーダー装置設置位置情報
64b レーダー観測距離情報
64c レーダー周波数情報
65 通信チャンネル選択順位テーブル
65a 選択順位情報
65b チャンネル情報
67 レーダー波存在可能性通知部(通知手段)
68 使用希望通信チャンネル入力部(使用希望通信チャンネル入力手段)
1000 レーダー情報テーブル(レーダー情報記憶手段)
1000a レーダー装置設置位置情報
1000b レーダー出力電力情報
1000c レーダー周波数情報
1100 レーダー情報テーブル(レーダー情報記憶手段)
1100a レーダー装置設置位置情報
1100b レーダー干渉距離情報
1100c レーダー周波数情報
1200 レーダー情報テーブル(レーダー情報記憶手段)
1200a レーダー検出位置情報
1200b レーダー検出電力レベル情報
1200c レーダー検出周波数情報

Claims (19)

  1. 無線通信装置における通信チャンネルを複数の通信チャンネルから選択する通信チャンネル選択装置において、
    無線通信装置の設置位置を示す設置位置情報と、レーダー装置の設置位置情報等のレーダー装置を特定するためのレーダー情報とに基づいて、レーダー波存在の可能性を判定するレーダー波存在可能性判定手段と、
    上記レーダー波存在可能性判定手段による判定結果に基づいて、上記無線通信装置における通信チャンネルを選択する通信チャンネル選択処理手段とを備えていることを特徴とする通信チャンネル選択装置。
  2. 上記レーダー情報を記憶するレーダー情報記憶手段を備え、
    上記レーダー波存在可能性判定手段は、
    上記無線通信装置の設置位置情報と、上記レーダー情報記憶手段に記憶されたレーダー情報とに基づいて、レーダー波の存在可能性を判定することを特徴とする請求項1に記載の通信チャンネル選択装置。
  3. 別のネットワーク上にある上記レーダー情報を記憶するレーダー情報記憶手段と通信を行う通信手段を備え、
    上記レーダー波存在可能性判定手段は、
    上記レーダー情報記憶装置に記憶されたレーダー情報を上記通信手段を用いて入手し、入手したレーダー情報に基づいて、レーダー波の存在可能性を判定することを特徴とする請求項1に記載の通信チャンネル選択装置。
  4. 上記通信チャンネル選択処理手段は、
    上記レーダー波存在可能性判定手段による判定結果から、存在可能性のあるレーダー波で使用されている通信チャンネル以外の通信チャンネルを、上記無線通信装置における通信チャンネルとして選択することを特徴とする請求項1に記載の通信チャンネル選択装置。
  5. 無線通信装置で使用する複数の通信チャンネルそれぞれに選択順位を付与した選択順位情報を書換可能に記憶する選択順位情報記憶手段を備え、
    上記通信チャンネル選択処理手段は、
    上記選択順位情報記憶手段に記憶された選択順位情報の選択順位順に通信チャンネルを選択すると共に、
    上記レーダー波存在可能性判定手段によりレーダー波の存在可能性有りと判定された場合に、上記選択順位情報記憶手段に記憶された選択順位情報を更新することを特徴とする請求項1に記載の通信チャンネル選択装置。
  6. 上記通信チャンネル選択処理手段は、
    上記レーダー波存在可能性判定手段によりレーダー波の存在可能性有りと判定された場合に、該レーダー波の通信チャンネルの選択順位を、上記選択順位情報記憶手段に記憶された選択順位情報から得られる選択順位よりも低くなるように変更することを特徴とする請求項5に記載の通信チャンネル選択装置。
  7. 上記通信チャンネル選択処理手段は、
    上記レーダー波存在可能性判定手段によりレーダー波の存在可能性有りと判定された場合に、上記選択順位情報記憶手段から、該レーダー波の通信チャンネルに対応する選択順位情報を削除することを特徴とする請求項5に記載の通信チャンネル選択装置。
  8. 上記通信チャンネル選択処理手段によって選択される通信チャンネルが、上記レーダー波存在可能性判定手段によって存在可能性有りと判定されたレーダー波の通信チャンネルと同じである場合に、レーダー波の存在可能性を通知する通知手段が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の通信チャンネル選択装置。
  9. ユーザが使用希望する通信チャンネルを上記通信チャンネル選択処理手段に入力するための使用希望通信チャンネル入力手段が設けられ、
    上記通知手段は、上記使用希望通信チャンネル入力手段によって上記通信チャンネル選択手段に入力された使用希望通信チャンネルが、上記レーダー波存在可能性判定手段によって存在可能性有りと判定されたレーダー波の通信チャンネルと同じである場合に、レーダー波の存在可能性を通知することを特徴とする請求項8に記載の通信チャンネル選択装置。
  10. 上記レーダー情報には、少なくとも、レーダー装置の観測地域情報及び周波数情報が含まれていることを特徴とする請求項1から9の何れか1項に記載の通信チャンネル選択装置。
  11. 上記レーダー情報には、少なくとも、レーダー装置の設置位置情報、観測距離情報及び周波数情報が含まれていることを特徴とする請求項1から9の何れか1項に記載の通信チャンネル選択装置。
  12. 上記レーダー情報には、少なくとも、レーダー装置の設置位置情報、出力電力情報及び周波数情報が含まれていることを特徴とする請求項1から9の何れか1項に記載の通信チャンネル選択装置。
  13. 上記レーダー情報には、少なくとも、レーダー波の検出位置情報、検出電力レベル及び検出周波数情報が含まれていることを特徴とする請求項1から9の何れか1項に記載の通信チャンネル選択装置。
  14. 請求項1から13の何れか1項に記載の通信チャンネル選択装置を備えたことを特徴とする無線通信装置。
  15. 1つの無線基地局装置と複数の無線端末局装置で構成され、複数の通信チャンネルのうちいずれか1つの通信チャンネルを選択して、無線基地局装置と無線端末局装置との間で無線通信を行う無線通信システムにおいて、
    上記無線基地局装置は、請求項14に記載の無線通信装置からなることを特徴とする無線通信システム。
  16. 無線通信装置における通信チャンネルを複数の通信チャンネルから選択する通信チャンネル選択方法において、
    無線通信装置の設置位置を示す設置位置情報と、予め記憶された、レーダー装置の設置位置情報等のレーダー装置を特定するためのレーダー情報とに基づいて、上記無線通信装置における通信チャンネルを選択することを特徴とする通信チャンネル選択方法。
  17. 使用する通信チャンネルを複数の通信チャンネルから選択する無線通信装置における通信チャンネル選択方法において、
    無線通信装置の設置位置を示す設置位置情報と、予め記憶された、レーダー装置の設置位置情報等のレーダー装置を特定するためのレーダー情報とに基づいて、レーダー波存在の可能性を判定するステップと、
    上記ステップによる判定結果に基づいて、上記無線通信装置における通信チャンネルを選択するステップとを含んでいることを特徴とする通信チャンネル選択方法。
  18. コンピュータを、請求項1から13の何れか1項に記載の通信チャンネル選択装置の各手段として機能させる通信チャンネル選択プログラム。
  19. 請求項18に記載の通信チャンネル選択プログラムをコンピュータ読み取り可能に記録した記録媒体。
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