JP2007053440A - サスペンデッド線路装置および送受信装置 - Google Patents

サスペンデッド線路装置および送受信装置 Download PDF

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健 岡野
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Abstract

【課題】 高周波信号の漏洩を抑制して低損失化することができると共に、設計自由度を高めることができるサスペンデッド線路装置および送受信装置を提供する。
【解決手段】 2枚の導体板1,2の間に誘電体基板3を配置する。また、誘電体基板3の表面3Aには高周波信号用の第1のサスペンデッド線路4を設ける。一方、誘電体基板3の裏面3Bには、第1のサスペンデッド線路4に交差して直流信号用または低周波信号用の第2のサスペンデッド線路5を設ける。そして、第2のサスペンデッド線路5には、第1のサスペンデッド線路4との交差位置Pの両側にオープンスタブ6を設ける。これにより、オープンスタブ6を用いて高周波信号を遮断することができ、第1のサスペンデッド線路4を低損失化することができる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、例えばマイクロ波、ミリ波等の高周波の電磁波を伝送するサスペンデッド線路装置および該サスペンデッド線路装置を用いた送受信装置に関する。
一般に、サスペンデッド線路装置として、導電体平面の間に誘電体基板を配置すると共に、誘電体基板の両面に第1,第2の導体パターンをそれぞれ設け、これらの第1,第2の導体パターンを互いに交差させたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、多層構造のマイクロストリップ線路として、誘電体基板の表面に互いに交差する第1,第2のストリップラインを設けると共に、第2のストリップラインのうち第1のストリップラインと交差する部位は、誘電体基板の裏面に設けた裏面ストリップラインを用いて迂回したものも知られている(例えば、特許文献2参照)。この場合、第2のストリップラインは、スルーホールを通じて裏面ストリップラインに接続されている。また、誘電体基板の表面には、スルーホールの位置から延びるオープンスタブを設けると共に、該オープンスタブは第2のストリップラインに接続している。
さらに、サスペンデッド線路を用いたバランス形ミキサも知られている(例えば、特許文献3参照)。この場合、周波数変換用のサスペンデッド線路に対して信号入力用の第1,第2の誘電体線路を接続すると共に、周波数変換用のサスペンデッド線路の幅方向両側には、ダイオードが接続された2個のフィルタ回路がそれぞれ設けている。
特開昭63−221701号公報 特開平9−186508号公報 特開平10−75125号公報
ところで、上述した特許文献1に記載された従来技術では、第1,第2の導体パターンのうち一方または両方に高周波信号を伝送させる場合に、伝送する高周波信号が相手方の導体パターンに対して漏洩し、損失やノイズの増加につながるという問題がある。
これに対し、特許文献2に記載された従来技術では、第2のストリップラインにはオープンスタブを接続したから、オープンスタブを用いて第1のストリップラインから漏洩した信号の伝送を遮断することができる。ここで、第1のストリップラインを伝送する信号の波長λgに対して、スルーホールは、第1のストリップラインの中心位置からλg/4離間した位置に設けると共に、該スルーホールにオープンスタブを接続する構成としている。このため、第1のストリップラインに高周波信号を伝送させた場合には、スルーホールの位置、径寸法に応じてオープンスタブによる信号の遮断特性が変化する。この結果、スルーホールの位置、径寸法のばらつきが無視できなくなり、電気特性のばらつきが大きくなるという問題がある。
また、特許文献3に記載された従来技術では、バランス形ミキサの入力を誘電体線路とし、サスペンデッド線路を用いて周波数の変換を行うミキサ回路を構成している。しかし、このようなミキサ回路の構成では、周波数変換用のサスペンデッド線路は、信号入力用の誘電体線路と共に誘電体基板を2つの領域に分離している。これに対し、周波数変換用のサスペンデッド線路の幅方向両側には2個のフィルタ回路をそれぞれ設ける必要があるから、ミキサ回路に必要となるバイアス、グランド、中間周波信号のそれぞれの端子を取り出す箇所が誘電体基板内で限定されてしまい、設計自由度が低いという問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、高周波信号の漏洩を抑制して損失を低減することができると共に、設計自由度を高めることができるサスペンデッド線路装置および送受信装置を提供することにある。
上述した課題を解決するために請求項1の発明は、2つの導電体平面の間に配置された誘電体基板と、該誘電体基板の表面に設けられた第1のサスペンデッド線路と、該第1のサスペンデッド線路と交差して前記誘電体基板の裏面に設けられた第2のサスペンデッド線路とからなるサスペンデッド線路装置において、前記第1のサスペンデッド線路には高周波信号を伝送し、前記第2のサスペンデッド線路には直流信号または低周波信号を伝送し、前記第2のサスペンデッド線路には、前記高周波信号の伝送を遮断するオープンスタブを設ける構成としたことを特徴としている。
請求項2の発明では、前記オープンスタブは、前記第2のサスペンデッド線路のうち第1のサスペンデッド線路との交差位置を挟んで2箇所に設ける構成としている。
請求項3の発明では、前記2つのオープンスタブ間の中心位置は、前記第1,第2のサスペンデッド線路の交差位置に配置し、前記第2のサスペンデッド線路を伝搬する高周波信号の波長をλgとしたときに、前記2つのオープンスタブの間の距離寸法はλg/2の奇数倍程度の値に設定し、前記各オープンスタブの長さ寸法はλg/4の奇数倍程度の値に設定している。
請求項4の発明では、前記第2のサスペンデッド線路は、スルーホールを用いて前記誘電体基板の表面側に接続され、該スルーホールは、前記第1,第2のサスペンデッド線路の交差位置に対して前記オープンスタブよりも外側に配置している。
請求項5の発明では、前記第1のサスペンデッド線路は導波管に接続され、前記誘電体基板は、前記第1のサスペンデッド線路と導波管とによって少なくとも2つの領域に分割する構成とし、前記第2のサスペンデッド線路は、互いに分割された2つの領域の間を接続する構成としている。
請求項6の発明では、前記第1のサスペンデッド線路は、当該第1のサスペンデッド線路を伝送する高周波信号と中間周波信号との間で相互に周波数の変換を行うミキサ回路を構成し、前記第2のサスペンデッド線路は、直流信号を伝送し、または低周波信号としての前記中間周波信号を伝送する構成としている。
また、請求項7の発明のように、本発明のサスペンデッド線路装置を用いて送受信装置を構成してもよい。
請求項1の発明によれば、第2のサスペンデッド線路にはオープンスタブを設ける構成としたから、第1,第2のサスペンデッド線路の交差位置でこれらが互いに結合するときでも、第1のサスペンデッド線路を伝送する高周波信号が第2のサスペンデッド線路に漏洩するのを抑制することができ、低損失化、低ノイズ化を図ることができる。
特に、サスペンデッド線路では誘電体基板にグランド電極が設けられていないため、例えば誘電体基板にグランド電極が設けられたマイクロストリップ線路等に比べて、誘電体基板に設けられた各種の回路をグランドに接続するのが難しい傾向があった。これに対し、本発明では、第1,第2のサスペンデッド線路を互いに交差して設けたから、第2のサスペンデッド線路を用いて誘電体基板上の回路をグランドに容易に接続することができ、設計自由度を高めることができる。
請求項2の発明によれば、オープンスタブは第2のサスペンデッド線路のうち第1のサスペンデッド線路との交差位置を挟んで2箇所に設ける構成としたから、交差位置を挟んで第2のサスペンデッド線路の両側に向う高周波信号を2つのオープンスタブを用いて遮断することができ、高周波信号の漏洩を抑制することができる。
請求項3の発明によれば、各オープンスタブの長さ寸法はλg/4の奇数倍程度の値に設定したから、第2のサスペンデッド線路のうちオープンスタブの基端側の位置(分岐する位置)を仮想的に短絡させることができる。このとき、2つのオープンスタブ間の中心位置を第1,第2のサスペンデッド線路の交差位置に配置すると共に、2つのオープンスタブの間の距離寸法をλg/2の奇数倍程度の値に設定したから、第1,第2のサスペンデッド線路の交差位置を仮想的に開放させることができる。これにより、高周波信号の漏洩を効果的に抑制することができるから、第1のサスペンデッド線路をさらに低損失化させることができる。
請求項4の発明によれば、スルーホールを第1,第2のサスペンデッド線路の交差位置に対してオープンスタブよりも外側に配置したから、インダクタンスとして作用するスルーホールの影響を受けることなく、オープンスタブを用いて高周波信号の伝送を遮断することができる。この結果、スルーホールのばらつきの影響を受けないから、高周波信号の通過特性等が安定した回路を構成することができる。
請求項5の発明によれば、第2のサスペンデッド線路は第1のサスペンデッド線路と導波管とによって互いに分割された2つの領域の間を接続する構成としたから、高周波信号の漏洩を抑制しつつ、第2のサスペンデッド線路を用いて2つの領域の間で直流信号または低周波信号を伝送することができ、回路レイアウトの自由度を向上することができる。
請求項6の発明によれば、直流信号または中間周波信号を第2のサスペンデッド線路を用いて伝送することができるから、回路レイアウトの自由度が増加し、ミキサ回路の小型化が可能になる。また、オープンスタブを用いて第2のサスペンデッド線路への高周波信号の漏洩が効果的に抑制することができるから、ミキサ回路の低損失化、低ノイズ化を図ることができ、ミキサ回路を安定して動作させることができる。
また、請求項7の発明によれば、本発明のサスペンデッド線路装置を用いて通信装置、レーダ装置等の送受信装置を構成したから、第1,第2のサスペンデッド線路およびオープンスタブによって、例えばミキサ回路の低損失化、低ノイズ化を図ることができる。この結果、ミキサ回路を用いる送受信装置の受信感度を高めることができる。
以下、本発明の実施の形態によるサスペンデッド線路装置および送受信装置を、添付図面を参照して詳細に説明する。
ここで、図1ないし図7は第1の実施の形態によるサスペンデッド線路装置を示し、図において、1,2は後述する誘電体基板3の厚さ方向両側に設けられた導電体平面をなす導体板で、該各導体板1,2は、導電性材料を用いて平板状に形成され、誘電体基板3から離間してその表面3Aと裏面3Bとを覆って設けられている。そして、導体板1,2は、例えばグランドに接続されている。
3は導体板1,2間に平行な状態で配置された誘電体基板で、該誘電体基板3は、例えば樹脂材料、セラミックス材料、またはこれらを混合して焼結した複合材料を用いて形成されている。そして、誘電体基板3は、例えば3.5程度の比誘電率εrで0.10mm程度の厚さ寸法Tをもった平板状に形成され、その表面3Aには後述する第1のサスペンデッド線路4が設けられると共に、裏面3Bには第2のサスペンデッド線路5が設けられている。
4は誘電体基板3の表面3Aに形成された第1のサスペンデッド線路で、該第1のサスペンデッド線路4は、帯状をなす導体パターン(ストリップ導体)によって構成され、一定の幅寸法W1を有している。そして、サスペンデッド線路4は、図3中の矢示A方向に向けて略直線状に延び、例えばマイクロ波、ミリ波等の高周波信号を伝送する。
5は誘電体基板3の裏面3Bに形成された第2のサスペンデッド線路で、該第2のサスペンデッド線路5は、第1のサスペンデッド線路4と同様に、帯状をなす導体パターン(ストリップ導体)によって構成され、一定の幅寸法W2を有している。また、第2のサスペンデッド線路5は、第1のサスペンデッド線路4に対して交差し、例えば図3中の矢示A方向と直交した方向に向けて略直線状に延びている。そして、サスペンデッド線路5は、例えばアース電圧を含む直流電圧、直流電流等の直流信号を伝送し、または第1のサスペンデッド線路4の高周波信号よりも例えば1/10以下の周波数となった低周波信号を伝送する。
6は誘電体基板3の裏面3Bに位置して第2のサスペンデッド線路5に設けられたオープンスタブで、該オープンスタブ6は、第2のサスペンデッド線路5のうち第1のサスペンデッド線路4との交差位置Pを挟んで2箇所に設けられている。また、オープンスタブ6は、第2のサスペンデッド線路5と同様に、導体パターンによって構成され、基端側が第2のサスペンデッド線路5に接続されると共に、先端側が開放されている。また、2つのオープンスタブ6間の中心位置は、例えば第1,第2のサスペンデッド線路4,5の交差位置Pに配置されている。これにより、2つのオープンスタブ6は、第1のサスペンデッド線路4に対して略対称となる位置に配置されている。そして、第2のサスペンデッド線路5を伝搬する高周波信号の波長をλgとしたときに、2つのオープンスタブ6の中心の間の距離寸法L0はλg/2の奇数倍程度の値(L0=(2n−1)×λg/2、但し、n=1,2,3…)に設定されると共に、各オープンスタブ6の長さ寸法L1はλg/4の奇数倍程度の値(L1=(2n−1)×λg/4、但し、n=1,2,3…)に設定されている。
本実施の形態によるサスペンデッド線路装置は上述の如き構成を有するもので、次にその作動について説明する。
第1のサスペンデッド線路4に高周波信号を入力すると、高周波信号は、第1のサスペンデッド線路4に沿って図3中の矢示A方向に伝搬する。一方、第2のサスペンデッド線路5に直流信号または低周波信号を入力すると、直流信号等は第2のサスペンデッド線路5に沿って図3中の矢示A方向と直交する方向に伝搬する。
ここで、第1,第2のサスペンデッド線路4,5は交差位置P付近で互いに結合するから、第1のサスペンデッド線路4から第2のサスペンデッド線路5に向けて高周波信号が漏洩する傾向がある。このとき、第2のサスペンデッド線路5にはオープンスタブ6を設けたから、オープンスタブ6の長さ寸法L1を例えばλg/4に設定することによって、第2のサスペンデッド線路5のうちオープンスタブ6の基端側の位置(分岐する位置)を仮想的に短絡させることができる。これにより、交差位置Pに対して高周波信号がオープンスタブ6よりも外側に向けて伝搬するのを防止することができるから、第1のサスペンデッド線路4からの高周波信号の漏洩を抑制することができる。
そこで、本実施の形態によるサスペンデッド線路装置について、電磁界シミュレーションを用いてその通過特性、反射特性を解析した。その結果を図5ないし図7に示す。
ここで、第1のサスペンデッド線路4の両端をそれぞれポート#1、ポート#2とし、第2のサスペンデッド線路5の両端をそれぞれポート#3、ポート#4としている。また、図5ないし図7は、ポート#1に高周波信号を入力した場合に、ポート#1への反射量、ポート#2への通過量、およびポート#3またはポート#4への通過量をそれぞれ示している。
また、この電磁界シミュレーションでは、誘電体基板3の厚さ寸法Tを0.10mm、比誘電率εrを3.5とし、導体板1と誘電体基板3との間の離間寸法D1を0.40mm、導体板2と誘電体基板3との間の離間寸法D2を0.30mmとした。また、第1のサスペンデッド線路4の幅寸法W1を0.50mm、第2のサスペンデッド線路5の幅寸法W2を0.1mmとし、オープンスタブ6の長さ寸法L1を0.73mmとし、オープンスタブ6の幅寸法W3を0.20mmとした。さらに、2つのオープンスタブ6間の距離寸法L0を2.90mmとし、各オープンスタブ6と第1のサスペンデッド線路4との間の離間寸法D3を1.2mmとした。
図5および図6の結果より、使用帯域である76〜77GHzの高周波信号に対して、ポート#1への反射量は−30dB以下まで低減されると共に、ポート#2への通過量は−0.5dB以上となる。このため、ポート#1に入力された高周波信号は、ほぼ損失なくポート#2に伝送されることが分かる。
また、図7の結果より、使用帯域である76〜77GHzの高周波信号に対して、ポート#3,#4への通過量(漏洩量)は−30dB以下まで低減され、第2のサスペンデッド線路5に対する漏洩も抑制されることが分かる。
かくして、本実施の形態によれば、第2のサスペンデッド線路5にはオープンスタブ6を設ける構成としたから、第1,第2のサスペンデッド線路4,5の交差位置Pでこれらが互いに結合するときでも、第1のサスペンデッド線路4を伝送する高周波信号が第2のサスペンデッド線路5に漏洩するのを抑制することができ、高周波信号の低損失化、低ノイズ化を図ることができる。
特に、サスペンデッド線路4,5では誘電体基板3にグランド電極が設けられていないため、誘電体基板にグランド電極が設けられたマイクロストリップ線路等に比べて、誘電体基板3に設けられた各種の回路をグランドに接続するのが難しい傾向があった。これに対し、本実施の形態では、第1,第2のサスペンデッド線路4,5を互いに交差して設けたから、第2のサスペンデッド線路5を用いて誘電体基板3上の回路をグランドに容易に接続することができ、設計自由度を高めることができる。
また、オープンスタブ6は第2のサスペンデッド線路5のうち第1のサスペンデッド線路4との交差位置Pを挟んで2箇所に設けたから、交差位置Pを挟んで第2のサスペンデッド線路5の両側に向う高周波信号を2つのオープンスタブ6を用いて遮断することができ、高周波信号の漏洩を確実に抑制することができる。
さらに、各オープンスタブ6の長さ寸法L1をλg/4の奇数倍程度の値に設定したから、第2のサスペンデッド線路5のうちオープンスタブ6の基端側の位置を仮想的に短絡させることができる。このとき、2つのオープンスタブ6間の中心位置を第1,第2のサスペンデッド線路4,5の交差位置Pに配置すると共に、2つのオープンスタブ6間の距離寸法L0をλg/2の奇数倍程度の値に設定したから、第1,第2のサスペンデッド線路4,5の交差位置Pを仮想的に開放させることができる。これにより、高周波信号の漏洩を効果的に抑制することができるから、第1のサスペンデッド線路4をさらに低損失化させることができる。
次に、図8および図9は本発明による第2の実施の形態によるサスペンデッド線路装置を示し、本実施の形態の特徴は、スルーホールを第1,第2のサスペンデッド線路の交差位置に対してオープンスタブよりも外側に配置したことにある。なお、本実施の形態では前記第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
21は本実施の形態による第2のサスペンデッド線路で、該第2のサスペンデッド線路21は、第1の実施の形態によるサスペンデッド線路5とほぼ同様に、誘電体基板3の裏面3Bに設けられ、帯状をなす導体パターン(ストリップ導体)によって構成されている。また、第2のサスペンデッド線路21は、第1のサスペンデッド線路4に対して交差し、例えば第1のサスペンデッド線路4と直交した方向に向けて略直線状に延びている。そして、サスペンデッド線路21は、例えばアース電圧を含む直流電圧、直流電流等の直流信号を伝送し、または第1のサスペンデッド線路4の高周波信号よりも例えば1/10以下の周波数となった低周波信号を伝送する。
22は誘電体基板3の裏面3Bに位置して第2のサスペンデッド線路21に設けられたオープンスタブで、該オープンスタブ22は、第2のサスペンデッド線路21のうち第1のサスペンデッド線路4との交差位置Pを挟んで2箇所に設けられている。また、オープンスタブ22は、帯状の導体パターンによって構成され、基端側が第2のサスペンデッド線路21に接続されると共に、先端側が開放されている。また、2つのオープンスタブ22間の中心位置は、例えば第1,第2のサスペンデッド線路4,21の交差位置Pに配置されている。そして、第2のサスペンデッド線路21を伝搬する高周波信号の波長をλgとしたときに、2つのオープンスタブ22の中心の間の距離寸法L0はλg/2の奇数倍程度の値に設定されると共に、各オープンスタブ22の長さ寸法L1はλg/4の奇数倍程度の値に設定されている。
23は第2のサスペンデッド線路21の両端に設けられたスルーホールで、該スルーホール23は、例えば誘電体基板3に略円形の貫通孔を設けると共に、該貫通孔の内壁を導体膜で覆うことによって形成されている。また、スルーホール23は、第1,第2のサスペンデッド線路4,21の交差位置Pに対してオープンスタブ22よりも外側に配置されている。そして、スルーホール23は、第2のサスペンデッド線路21を誘電体基板3の表面3Aに設けた延長用のサスペンデッド線路24に接続している。
かくして、本実施の形態でも、第1の実施の形態とほぼ同様な作用効果を得ることができる。特に、本実施の形態では、スルーホール23を第1,第2のサスペンデッド線路4,21の交差位置Pに対してオープンスタブ22よりも外側(遠い位置)に配置したから、スルーホール23の影響を受けることなく、オープンスタブ22を用いて高周波信号の伝送を遮断することができる。
即ち、スルーホール23は高周波信号に対してインダクタンスとして作用する。これにより、スルーホール23の内径寸法等にばらつきが生じると、スルーホール23のインダクタンスの値が変化する。このため、例えば交差位置Pに対してオープンスタブ22よりも内側(近い位置)にスルーホール23を配置したときには、スルーホール23の形状等のばらつき、またはスルーホール23の位置のばらつきによって、交差位置Pからオープンスタブ22までの電気長が変化し、オープンスタブ22による高周波信号の遮断特性も変化するという問題がある。
これに対し、本実施の形態では、スルーホール23を交差位置Pに対してオープンスタブ22よりも外側(遠い位置)に配置したから、高周波信号がスルーホール23に到達する前にオープンスタブ22を用いて遮断することができ、オープンスタブ22よりも外側のスルーホール23は電気的に殆ど影響しなくなる。この結果、スルーホール23のばらつきの影響を受けないから、高周波信号の通過特性等が安定した回路を構成することができる。
なお、前記第2の実施の形態では、第2のサスペンデッド線路21の両端にスルーホール23を設ける構成とした。しかし、本発明はこれに限らず、例えば図10に示す変形例のように、第2のサスペンデッド線路21′の片方の端部にだけスルーホール23′を設ける構成としてもよい。
次に、図11ないし図13は本発明の第3の実施の形態によるサスペンデッド線路装置を用いたミキサ回路を示し、本実施の形態の特徴は、第1のサスペンデッド線路と導波管とによって互いに分割された2つの領域の間を第2のサスペンデッド線路を用いて接続する構成としたことにある。
31はシングルバランス形のミキサ回路で、該ミキサ回路31は、後述する第1,第2のサスペンデッド線路35,47、導波管36,37、ダイオード40,41等によって構成されている。
32,33は導電体平面をなすケーシングで、該各ケーシング32,33は、導電性材料を用いて例えば四角形の箱を上,下に分割した形状に形成され、後述の誘電体基板34を上,下方向(厚さ方向)から挟んだ状態でその表面34Aと裏面34Bとを覆って設けられている。そして、ケーシング32,33は、例えばグランドに接続されている。
34はケーシング32,33の間に配置された誘電体基板で、該誘電体基板34は、第1の実施の形態による誘電体基板3と同様に、例えば樹脂材料等を用いて四角形の平板状に形成されている。そして、誘電体基板34の表面34Aには後述する第1のサスペンデッド線路35が設けられると共に、裏面34Bには第2のサスペンデッド線路47が設けられている。
35は誘電体基板34の中央側に位置して表面34Aに形成された第1のサスペンデッド線路で、該第1のサスペンデッド線路35は、第1の実施の形態によるサスペンデッド線路4と同様に、帯状をなす導体パターン(ストリップ導体)によって構成されている。また、サスペンデッド線路35は、略直線状に延びると共に、その両端には後述の導波管36,37がそれぞれ接続されている。さらに、サスペンデッド線路35の基端側は略T字状に分岐し、サスペンデッド線路35の幅方向両側には後述の分岐線路38,39がそれぞれ接続されている。そして、サスペンデッド線路35は、例えば数GHz〜数十GHzの周波数をもった高周波信号RFを伝送する。
36,37はサスペンデッド線路35の両端側にそれぞれ接続された導波管で、該各導波管36,37は、誘電体基板34の外周側まで延びると共に、外部からサスペンデッド線路35に向けて高周波信号RF、局部発振信号LOをそれぞれ入力している。
ここで、導波管36は、サスペンデッド線路35の基端側に位置してサスペンデッド線路35を延長した方向に向けて延び、ケーシング32,33に互いに対向した状態で形成された凹陥溝36A,36Bによって形成されている。一方、導波管37は、サスペンデッド線路35の先端側に位置してサスペンデッド線路35と直交した方向に向けて延び、ケーシング32,33に互いに対向した状態で形成された凹陥溝37A,37Bによって形成されている。そして、導波管36,37およびサスペンデッド線路35は、誘電体基板34を2つの領域A1,A2に分割している。
38,39はサスペンデッド線路35の基端側に位置してサスペンデッド線路35の幅方向両側にそれぞれ分岐して設けられた分岐線路で、該各分岐線路38,39は、誘電体基板34の表面34Aに位置してサスペンデッド線路35に接続されると共に、誘電体基板34の領域A1,A2にそれぞれ配置されている。
40,41は分岐線路38,39の先端にそれぞれ設けられたダイオードで、これらのダイオード40,41は、分岐線路38,39を通じて直列接続されている。また、ダイオード40は、そのカソードが分岐線路38に接続されると共に、アノードがスタブ42Aを含むフィルタ回路42に接続されている。一方、ダイオード41は、そのカソードが分岐線路39に接続されると共に、アノードがスタブ43Aを含むフィルタ回路43に接続されている。そして、ダイオード40は、フィルタ回路42を介して外部に設けられた駆動電源44A、コンデンサ44Bを含むバイアス回路44に接続されている。一方、ダイオード41は、フィルタ回路43を介して後述する第2のサスペンデッド線路47に接続されている。
45は第1のサスペンデッド線路35の先端側に接続された出力線路で、該出力線路45は、誘電体基板34の表面34Aに設けられると共に、例えば分岐線路38と同様に領域A1に配置されている。また、出力線路45は、その途中にチョーク用のスタブ46が接続されると共に、誘電体基板34の外周側まで延びている。これにより、出力線路45は、例えば数十MHz程度の周波数をもった中間周波信号IFを出力している。
47は誘電体基板34の裏面34Bに設けられた第2のサスペンデッド線路で、該第2のサスペンデッド線路47は、第1の実施の形態によるサスペンデッド線路5とほぼ同様に、帯状をなす導体パターン(ストリップ導体)によって構成されている。また、第2のサスペンデッド線路47は、第1のサスペンデッド線路35に対して交差し、例えば第1のサスペンデッド線路35と直交した方向に向けて略直線状に延びている。このため、第2のサスペンデッド線路47は、第1のサスペンデッド線路35を跨いで誘電体基板34の領域A1,A2間を接続している。そして、サスペンデッド線路47は、一端側がフィルタ回路43に接続されると共に、他端側が外部のグランドに接続されている。これにより、サスペンデッド線路47は、グランド用の配線を構成し、直流信号を伝送している。
48は誘電体基板34の裏面34Bに位置して第2のサスペンデッド線路47に設けられたオープンスタブで、該オープンスタブ48は、第2のサスペンデッド線路47のうち第1のサスペンデッド線路35との交差位置Pを挟んで2箇所に設けられている。また、オープンスタブ48は、帯状の導体パターンによって構成され、基端側が第2のサスペンデッド線路47に接続されると共に、先端側が開放されている。また、2つのオープンスタブ48間の中心位置は、例えば第1,第2のサスペンデッド線路35,47の交差位置Pに配置されている。そして、第2のサスペンデッド線路47を伝搬する高周波信号の波長をλgとしたときに、2つのオープンスタブ48の中心の間の距離寸法はλg/2の奇数倍程度の値に設定されると共に、各オープンスタブ48の長さ寸法はλg/4の奇数倍程度の値に設定されている。
49は第2のサスペンデッド線路47の両端に設けられたスルーホールで、該スルーホール49は、例えば誘電体基板34に略円形の貫通孔を設けると共に、該貫通孔の内壁を導体膜で覆うことによって形成されている。また、スルーホール49は、第1,第2のサスペンデッド線路35,47の交差位置Pに対してオープンスタブ48よりも外側に配置されている。そして、スルーホール49は、サスペンデッド線路47の一端側を誘電体基板34の表面34Aに設けられたフィルタ回路43に接続すると共に、サスペンデッド線路47の他端側を誘電体基板34の表面34Aに設けられた延長用のサスペンデッド線路50に接続している。
本実施の形態によるミキサ回路31は上述の如き構成を有するもので、次にその作動について説明する。
導波管36,37から高周波信号RFと局部発振信号LOとがそれぞれ入力されると、これらの信号RF,LOに応じてダイオード40,41に電流が流れる。これにより、ダイオード40,41の非線型特性を利用して信号RF,LOを混合することができるから、出力線路45を用いて高周波信号RFをダウンコンバートした中間周波信号IFを出力することができる。
かくして、本実施の形態でも、第1の実施の形態とほぼ同様な作用効果を得ることができる。特に、本実施の形態では、第2のサスペンデッド線路47は第1のサスペンデッド線路35と導波管36,37とによって互いに分割された2つの領域A1,A2間を接続する構成としたから、高周波信号RFの漏洩を抑制しつつ、第2のサスペンデッド線路47を用いて2つの領域A1,A2の間で直流信号を伝送することができる。この結果、回路レイアウトの自由度を向上することができるから、ミキサ回路31を構成する2つのダイオード40,41がそれぞれ異なる領域A1,A2に配置されるときでも、バイアス回路44用の端子、グランド端子、中間周波信号IF用の端子を全て同じ領域A1に配置することができる。
また、直流信号を第2のサスペンデッド線路47を用いて伝送することができるから、回路レイアウトの自由度が増加し、ミキサ回路31の小型化が可能になる。また、オープンスタブ48を用いて第2のサスペンデッド線路47への高周波信号RFの漏洩が効果的に抑制することができるから、ミキサ回路31の低損失化、低ノイズ化を図ることができ、ミキサ回路31を安定して動作させることができる。
なお、前記第3の実施の形態では、第2のサスペンデッド線路47は直流信号を伝送するものとした。しかし、本発明はこれに限らず、第2のサスペンデッド線路は中間周波信号を伝送する構成としてもよい。
次に、図14は本発明の第4の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、本発明のサスペンデッド線路装置を備えたミキサ回路を用いて送受信装置としてのレーダ装置を構成したことにある。
61は本実施の形態によるレーダ装置で、該レーダ装置61は、後述の発振器装置62、カプラ64、ミキサ回路67、信号処理回路69等を用いて構成され、例えばミリ波レーダモジュールを構成している。
ここで、発振器装置62は、例えば電圧制御発振回路(VCO)等によって構成され、アイソレータ63、カプラ64およびサーキュレータ65を介してアンテナ66に接続されている。これにより、発振器装置62から出力された高周波信号はアンテナ66を通じて外部に送信される。
一方、アンテナ66は、サーキュレータ65を介して、第3の実施の形態によるミキサ回路31と同様のミキサ回路67に接続されている。そして、ミキサ回路67の入力側はカプラ64に接続され、ミキサ回路67の出力側は低雑音増幅器68(以下、LNA68という)を介して信号処理回路69に接続されている。これにより、アンテナ66から受信された高周波信号は、ミキサ回路67によって中間周波信号にダウンコンバートされ、信号処理回路69によって処理されるものである。
本実施の形態によるレーダ装置61は上述の如き構成を有するもので、次にその作動について説明する。
まず、発振器装置62から出力された高周波信号は、アイソレータ63、カプラ64、サーキュレータ65を介してアンテナ66に供給される。このとき、アンテナ66は、ミリ波等の高周波信号を鋭いビームとして放射し、外部に送信する。そして、ミリ波信号が車両等の物標に当ったときには、車両等からの反射波がアンテナ66に入射される。このとき、アンテナ66は、この反射による受信信号をサーキュレータ65を介してミキサ回路67に導く。これにより、ミキサ回路67には受信信号が入力されると共に、カプラ64からの送信信号の一部であるローカル信号が入力されるから、ミキサ回路67は、これらの信号の差の発振周波数信号であるビート信号を中間周波信号として出力する。この中間周波信号は、LNA68によって増幅され、信号処理回路69に入力される。このとき、信号処理回路69は、中間周波信号をディジタルデータ列変換すると共に、FFT(高速フーリエ変換)処理して、ビート信号の発振周波数スペクトルを求める。この結果、信号処理回路69へ与えた変調信号と中間周波信号との関係から、物標までの距離および相対速度を検知することができる。
かくして、本実施の形態によれば、本発明のサスペンデッド線路装置を備えたミキサ回路67を用いて送受信装置を構成している。このとき、第1,第2のサスペンデッド線路およびオープンスタブ(いずれも図示せず)によって、ミキサ回路67の低損失化、低ノイズ化を図ることができるから、例えばレーダ装置61の受信感度を高めることができる。
なお、前記第4の実施の形態では、本発明によるサスペンデッド線路装置を用いたミキサ回路67をレーダ装置61に適用した場合を例を挙げて説明したが、例えば通信装置等に適用してもよい。
本発明の第1の実施の形態によるサスペンデッド線路装置を示す斜視図である。 図1中の矢示II−II方向からみたサスペンデッド線路装置を示す断面図である。 図1中の誘電体基板を単体で示す平面図である。 図1中の誘電体基板を単体で示す底面図である。 図1中の第1のサスペンデッド線路に対する高周波信号の反射量と周波数との関係を示す特性線図である。 図1中の第1のサスペンデッド線路に対する高周波信号の通過量と周波数との関係を示す特性線図である。 図1中の第2のサスペンデッド線路に対する高周波信号の通過量と周波数との関係を示す特性線図である。 第2の実施の形態によるサスペンデッド線路装置の誘電体基板を単体で示す平面図である。 図8中の誘電体基板を示す底面図である。 変形例による誘電体基板を示す平面図である。 第3の実施の形態によるミキサ回路を示す分解斜視図である。 上部のケーシングを取外した状態で図11中のミキサ回路を示す平面図である。 図12中の矢示XIII−XIII方向からみたミキサ回路を示す断面図である。 第4の実施の形態によるレーダ装置を示すブロック図である。
符号の説明
1,2 導体板(導電体平面)
3,34 誘電体基板
4,35 第1のサスペンデッド線路
5,21,21′,47 第2のサスペンデッド線路
6,22,48 オープンスタブ
23,23′,49 スルーホール
31,67 ミキサ回路
32,33 ケーシング(導電体平面)
36,37 導波管
61 レーダ装置(送受信装置)

Claims (7)

  1. 2つの導電体平面の間に配置された誘電体基板と、該誘電体基板の表面に設けられた第1のサスペンデッド線路と、該第1のサスペンデッド線路と交差して前記誘電体基板の裏面に設けられた第2のサスペンデッド線路とからなるサスペンデッド線路装置において、
    前記第1のサスペンデッド線路には高周波信号を伝送し、
    前記第2のサスペンデッド線路には直流信号または低周波信号を伝送し、
    前記第2のサスペンデッド線路には、前記高周波信号の伝送を遮断するオープンスタブを設ける構成としたことを特徴とするサスペンデッド線路装置。
  2. 前記オープンスタブは、前記第2のサスペンデッド線路のうち第1のサスペンデッド線路との交差位置を挟んで2箇所に設ける構成としてなる請求項1に記載のサスペンデッド線路装置。
  3. 前記2つのオープンスタブ間の中心位置は、前記第1,第2のサスペンデッド線路の交差位置に配置し、
    前記第2のサスペンデッド線路を伝搬する高周波信号の波長をλgとしたときに、前記2つのオープンスタブの間の距離寸法はλg/2の奇数倍程度の値に設定し、前記各オープンスタブの長さ寸法はλg/4の奇数倍程度の値に設定してなる請求項2に記載のサスペンデッド線路装置。
  4. 前記第2のサスペンデッド線路は、スルーホールを用いて前記誘電体基板の表面側に接続され、
    該スルーホールは、前記第1,第2のサスペンデッド線路の交差位置に対して前記オープンスタブよりも外側に配置してなる請求項1,2または3に記載のサスペンデッド線路装置。
  5. 前記第1のサスペンデッド線路は導波管に接続され、
    前記誘電体基板は、前記第1のサスペンデッド線路と導波管とによって少なくとも2つの領域に分割する構成とし、
    前記第2のサスペンデッド線路は、互いに分割された2つの領域の間を接続する構成としてなる請求項1,2,3または4に記載のサスペンデッド線路装置。
  6. 前記第1のサスペンデッド線路は、当該第1のサスペンデッド線路を伝送する高周波信号と中間周波信号との間で相互に周波数の変換を行うミキサ回路を構成し、
    前記第2のサスペンデッド線路は、直流信号を伝送し、または低周波信号としての前記中間周波信号を伝送する構成としてなる請求項1,2,3,4または5に記載のサスペンデッド線路装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載のサスペンデッド線路装置を用いた送受信装置。
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