JP2007053389A - 半導体集積回路素子 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ソースが一方の電源に接続される第1のMOSトランジスタQ14のドレインが発光素子接続端子23とされ、第1のMOSトランジスタQ14と同極性の第2のMOSトランジスタQ13が、そのゲートとドレインを上記第1のMOSトランジスタQ14のゲートに接続し、ソースが上記一方の電源に接続されて第1のMOSトランジスタQ14とカレントミラー回路を構成する。カレントミラー回路を構成する第2のMOSトランジスタのドレインに、他端を他方の電源に接続する定電流源の一端が接続される。
【選択図】図5
Description
受信側装置Bには受光素子15と、光電流検出回路16と、送られて来た信号を取り込んで処理する半導体集積回路素子17とが設けられ、送信側装置A側から送られて来た信号を受け取って信号を処理する動作を行う。
この発明の目的は装置間のチャンネル数が多くても発光素子駆動回路を格納するスペースを小さくし、且つ駆動回路と信号処理を行う集積回路とを一体化することによって、これらの間の信号伝送に係る電力を無くすことにより電力消費量も小さくできる機能を備えた半導体集積回路素子を提供しようとするものである。
このため送信側装置Aには、この発明による半導体集積回路素子20と発光素子11とが設けられ、受信機装置Bには受光素子15と、この発明による半導体集積回路素子30とが設けられる。装置AとBの間には光コネクタ14Aと14Bを介して、例えば光ファイバで構成される光伝送路14が接続される。
送信側装置Aに設けられるこの発明による半導体集積回路素子20には、受信側装置Bに伝送すべき信号を発生する信号源回路21と発光素子駆動回路22とが同一の半導体チップ内に形成される。更に、半導体集積回路素子20には、発光素子駆動回路22の出力端子に接続された発光素子接続端子23が設けられる。従って発光素子11は、この発光素子接続端子23と電源端子24との間に接続することにより配線が完了する。
装置B側では受光素子15と、この発明による半導体集積回路素子30とが設けられる。この発明による半導体集積回路素子30は信号処理回路31と、光電流検出回路32と、受光素子接続端子33とを有し、信号処理回路31と光電流検出回路32とが同一半導体チップ内に形成される。受光素子15は受光素子接続端子33と電源端子34の間に接続され配線が完了する。
図2は半導体集積回路素子20と30に設ける発光素子駆動回路22と光電流検出回路32の回路構造を具体的に示す。一般に半導体集積回路はCMOS構造により構成される。従って、発光素子駆動回路22と光電流検出回路32をCMOSによって構成した場合を示す。
図2に示す発光素子駆動回路22は電界効果トランジスタ(以下単にトランジスタと称す)Q11とQ12を差動接続し、発光素子が消光状態となるためにはトランジスタQ11をオンに、またトランジスタQ12をオフの状態に維持させる。トランジスタQ12のドレインは発光素子接続端子23に接続される。トランジスタQ11とQ12のゲートには信号源回路21から差動的に変化する信号が与えられる。この結果、トランジスタQ11がオフに反転するのと同時にトランジスタQ12がオンとなり、発光素子11に駆動電流を流し発光させる。
受信装置B側に設けた光電流検出回路32も同様にCMOS回路によって構成される。トランジスタQ21,Q22と、Q23,Q24及びQ25,Q26はそれぞれカレントミラー回路を構成している。この光電流検出回路32の特徴は、入力インピーダンスが極力小さくなるように構成している点である。つまり、入力インピーダンスを低くすることにより受光素子15のアノード・カソード間に存在する容量C1と、受光素子接続端子33と共通電位点との間に存在する浮遊容量C2による影響を軽減し、高速動作を可能とした回路構成としたものである。
図4乃至図7に発光素子駆動回路22の変形例を示す。図4は図2に示した発光素子駆動回路22と比較して構成を簡素化した実施例を示す。この実施例ではトランジスタQ11は電流スイッチとして動作し、トランジスタQ12はトランジスタQ12を流れる駆動電流の値を任意の値に設定するための可変抵抗器として動作する。
トランジスタQ11は発光素子11を発光させるときだけオンとなり、発光素子11に電流を流す。このため、図2に示す発光素子駆動回路22より電力消費量を少なくできる利点が得られる。
図5にこの発明の実施例1を示す。発光素子駆動回路22は電源電圧を低くしたい場合に有効な回路例である。つまり、この図5に示す回路では、電源電圧+Vと−Vとの間に発光素子11とトランジスタQ14を直列接続とし、発光素子11とトランジスタQ14から成る直列回路に電源電圧+Vと−Vを印加する構造としたもので、図4と比較すれば明らかなようにトランジスタQ14に印加できる電圧を高く採ることができ、高速動作に適している。
図6にこの発明の実施例2を示す。実施例2は図4と図5の特徴とする点を組合せた回路構造とした例である。図7は最も単純な回路構造とした例である。この回路はCMOS回路のインバータによって簡単に駆動できる特徴を有し、更にIC内において占有面積を少なくできる利点もあり、多チャンネル化の場合に適している。
図8乃至図10に光電流検出回路32の変形実施例を示す。図8に示す光電流検出回路32は図2に示した電流検出回路を簡略化した回路例である。この図8の場合も、トランジスタQ21に流れる電流I1 =(Iin+Ibias)が基準電流Ithより大きくなると、出力端子OUTにパルスPを出力する。
これ以降は、この発明の実施例に対して用いられる受光側装置の受光回路の他の例を示す。
図9の例ではIC内に抵抗を形成できる場合の例である。トランジスタQ21及びQ22は入力インピーダンスを下げることによって受光素子15に形成される容量及び浮遊容量等により動作速度が劣化することを防ぐことを目的としたゲート接地回路である。トランジスタQ25,Q26は抵抗に置き換えることができる。トランジスタQ25,Q26を抵抗とした場合は、出力振幅は小さくなるが、動作を高速化することができ、差動出力を得ることができる。この図9の場合も、トランジスタQ21を流れる電流I1 =(Iin+Ibias)が基準電流Ithより大きくなると、Pチャンネル型トランジスタQ24の電流が増加し、その電流の増加によって出力端子OUTにパルスPを出力する。
図11は半導体集積回路素子に発光素子駆動回路22と、光電流検出回路32の双方を備えた場合の実施例を示す。40は発光素子駆動回路22と光電流検出回路32の双方を備えた半導体集積回路素子を示す。
各半導体集積回路素子40に発光素子接続端子23と受光素子接続端子33を例えば数100チャンネル分ずつ備えた半導体集積回路素子を用意することにより、この半導体集積回路素子を数個用意すればIC試験装置の例えば主試験装置とテストヘッド間の信号の伝送に利用することができる。
この発明の構成によれば、信号源となる半導体集積回路素子或いは信号処理回路を構成する半導体集積回路素子の内部に発光素子駆動回路または光電流検出回路を組み込んだ構造としたから、半導体集積回路素子に設けた発光素子接続端子及び受光素子接続端子に発光素子または受光素子を接続するだけでよい。従って半導体集積回路素子と発光素子または受光素子の部品だけで構成できるため、占有スペースを小さくすることができる。また、発光素子駆動回路及び光電流検出回路を半導体集積回路の特にCMOS構造の半導体集積回路に形成することはより消費電力を小さくできる利点が得られる。
B 受信側装置
11 発光素子
14 光伝送路
15 受光素子
20 半導体集積回路素子
21 信号源回路
22 発光素子駆動回路
23 発光素子接続端子
30 半導体集積回路素子
31 信号処理回路
32 光電流検出回路
33 受光素子接続端子
Claims (3)
- ドレインが発光素子接続端子とされ、ソースが一方の電源に接続される第1のMOSトランジスタと、
上記第1のMOSトランジスタのゲートにゲートとドレインが接続され、ソースが上記一方の電源に接続され、上記第1のMOSトランジスタと同極性でこの第1のMOSトランジスタとカレントミラー回路を構成する第2のMOSトランジスタと、
上記第2のMOSトランジスタのドレインに一端を接続し、他端を他方の電源に接続する定電流源と、
を具備した発光素子駆動回路を構成したことを特徴とする半導体集積回路素子。 - 請求項1に記載の半導体集積回路素子において、
上記第2のMOSトランジスタのドレインに、ドレインが接続されるこの第2のMOSトランジスタと極性が異なる第3のMOSトランジスタと、
上記第3のMOSトランジスタのソースと上記他方の電源との間に接続される第2定電流源と、
上記第3のMOSトランジスタのソースにソースが接続され、ドレインが上記一方の電源に接続されるこの第3のMOSトランジスタと同極性の第4のMOSトランジスタと、
を具備し、上記第3のMOSトランジスタと上記第4のMOSトランジスタのゲートに、差動的に変化する信号がそれぞれ印加される発光素子駆動回路を構成したことを特徴とする半導体集積回路素子。 - 請求項1に記載の半導体集積回路素子において、
上記第2のMOSトランジスタのドレインに、ドレインが接続され、ゲートにスイッチとして動作する信号が印加されるこの第2のMOSトランジスタと極性が異なる第3のMOSトランジスタと、
上記第3のMOSトランジスタのソースにドレインが接続され、ソースが上記他方の電源に接続され、ゲートにドレイン電流を任意の値に設定する信号が印加され、可変抵抗器として動作するこの第3のMOSトランジスタと同極性の第4のMOSトランジスタと、
を具備した発光素子駆動回路を構成したことを特徴とする半導体集積回路素子。
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JPH10256606A (ja) * | 1997-03-14 | 1998-09-25 | Advantest Corp | 半導体集積回路素子 |
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