JP2007053092A - レーザー熱転写用マスク及びこれを用いた有機電界発光素子の製造方法 - Google Patents

レーザー熱転写用マスク及びこれを用いた有機電界発光素子の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】レセプター基板の画素部の一部分でレセプター基板と転写層との間の接着力を向上させることができ、有機膜のエッジオープン不良を改善することができるレーザー熱転写用マスク及びこれを用いた有機電界発光素子の製造方法を提供すること。
【解決手段】第1パターン部20と、第1パターン部の少なくとも1辺の中で頂点を含む一部分に形成される第2パターン部30とを含み、第2パターン部は8〜8500μmの面積を有することを特徴とするレーザ熱転写用マスク130が提供される。かかる構成により、基板の画素部の一部分で基板と転写層との間の接着力を向上させることができ、有機膜のエッジオープン不良を改善することができる。
【選択図】図3A

Description

本発明は、レーザー熱転写用マスク及びこれを用いた有機電界発光素子の製造方法に関する。
平板表示装置のうち、有機電界発光表示装置に使用される有機電界発光素子は、応答速度が1mS以下で、高速の応答速度を持ち、消費電力が低く、素子自身の発光であるので視野角が広く、装置の大きさに関係なく動画像表示媒体として利点がある。また、有機電界発光素子は、低温製作が可能であり、既存の半導体工程技術を基にして製造工程が簡単であるので、今後の次世代平板表示装置用素子として注目されている。
有機電界発光素子は、有機電界発光素子を構成する有機膜のパターニング法が重要である。最近、有機膜パターニング法の中で、パターン均一度に優れ、大面積化に有利なレーザー熱転写法が台頭している。
このようなレーザー熱転写法は、スピンコーティング特性をそのまま利用することができるので、大面積化を成した時、ピクセル内部の均一度が優れている。また、レーザー熱転写法は、湿式工程ではなく乾式工程であるので、溶媒によって有機膜が損傷することを防止することができ、素子寿命が低下する問題点を解決することができる。また、レーザー熱転写法は、有機膜を微細にパターニングすることができるという利点を有している。
レーザー熱転写法を適用するためには、基本的に光源、有機電界発光素子基板、すなわち基板及びドナー基板が必要とされる。また、ドナー基板は、基材層と、光−熱変換層と、転写層とを含む。レーザー熱転写法は、光源から光が出てドナー基板の光−熱変換層に吸収されることで光が熱エネルギーに転換され、転換された熱エネルギーによって転写層に形成された有機物質が基板に転写されて、形成される。
以下で、図1A〜図1Eを参照して、通常のレーザ熱転写法による一般的な有機膜パターンを形成する工程について説明する。図1A〜図1Eは、従来のレーザー熱転写法によって有機膜パターンを形成する工程を説明する図面である。
図1Aは、ドナー基板14とレセプター基板24がラミネートされている形態を示す平面図である。また、図1Bは、図1Aのラミネートを線I−I’に沿って切断した断面図である。
通常のレーザー熱転写法によって有機膜パターンを形成するには、図1A及び図1Bに示すように、まず、ドナー基板14と、所定の素子が形成されたレセプター基板24とをラミネートする(LAminAtion)。ここで、ドナー基板14は、基材層11と、光−熱変換層12と、パターニングしようとする有機層を成す物質で形成された転写層13とからなる。レセプター基板24は、基板23と、画素電極パターン22と、画素定義膜21とが順次形成されている。この時、画素定義膜21は、画素電極パターン22の所定部分を露出する開口部Oを備える。
図1Cは、通常のレーザー熱転写法のレーザ照射により有機膜を転写する過程を説明する断面図である。
図1Cに示すように、通常レーザーを利用して有機膜を転写してパターニングする時のメカニズムは、ドナー基板S1(14)に含まれる有機膜S2(転写層13)が、パターニングしようとする形態(形状)を有するマスクMを通過したレーザーの作用によって、レーザーを受けなかった部分を除き、ドナー基板S1から分離されてレセプター基板S3(24)に転写される。すなわち、まず、有機膜S2を転写したいパターンの開口部を有するマスクMを、上記ドナー基板14とレセプター基板24とのラミネートの上(ドナー基板14のレセプター基板24に接しない面上)に配置する。そして、マスクMの上部よりレーザを照射する。すると、照射されたレーザは、マスクMの開口部を通してドナー基板S1に照射される。レーザを照射されたドナー基板S1の光−熱変換層12は、レーザを熱に変換する。光−熱変換層12の下部にある有機膜S2(転写膜13)は、この熱によって溶融され、レセプター基板24上に転写される。
このとき、レーザー転写特性は、レセプター基板S1と転写層(有機膜)S2との間の接着力を表す第1接着力W12と、転写層同士の粘着力W22(すなわち粘性)と、転写層(有機膜)S2と基板(レセプター基板)S3との間の粘着力を表す第2接着力W23とによって決定される。この時、レーザー転写特性を向上させるためには、転写層同士の粘着力W22が各基板と転写層間の接着力(第1接着力W12および第2接着力W23)より小さくなければならない。
図1Dは、図1Cでレーザー照射後、1辺の中で頂点を含む一部分A(図1A中の開口部Oの四隅にあたる部分A)を拡大して示す部分斜視図である。
図1Dに示すように、転写層13を転写する際に、ドナー基板(図1Cの14)上にレーザービームが照射された領域の転写層13がレセプター基板24に完全に到達することが望ましい。しかし、ドナー基板14の軟性(第1接着力W12、粘着力W22および第2接着力W23)の程度及びレセプター基板24の段差によって、転写層13の浮き上がりが発生する。この転写層13の浮き上がり現象は、レセプター基板24の1辺の中で頂点を含む一部分Aでさらに深刻に発生する(図1C中のAを参照)。これにより、1辺の中で頂点を含む一部分Aは、レセプター基板24とドナー基板14から分離される転写層13との接着面積が他の領域に比べて小さくなる。よって、1辺の中で頂点を含む一部分Aで、前述した第2接着力W23、すなわちレセプター基板24と転写層13との間の接着力が低下するという問題がある。
図1Eは、図1Cでレーザー照射後、レセプター基板24からドナー基板14を取り外す過程を示す断面図である。図1Eに示すように、レーザービーム照射の後、レセプター基板24からドナー基板14を取り外す。このレセプター基板24からドナー基板14切り離す工程のとき、一部分Aにおいて、第1接着力W12より転写層同士の粘着力W22が大きくなることがありうる。これにより、画素部の1辺の中で頂点を含む一部分Aで有機膜パターン13’が均一に形成されなくて画質が低下するという問題が発生する。また、有機膜パターン13’の一部分Aで画素部の所定部分がオープンされるオープン不良を生じるという問題がある。
特許文献1は、半導体集積回路パターンにおいて、パターンがラウンドになる(RounDing)不良が発生することがあり、これを解決するために、セリフを備えるフォトリソグラフィマスクを使用することを開示している。また、特許文献1では、微細なパターニング工程時に発生し得る光学的な問題、すなわち、光の回折によってパターンの一部分で発生する近接効果(proximity EffECt)のためパターンがラウンドされるという問題を補完するために、マスクパターンの縁部に補強された領域(セリフ)を備える。しかし、設計上の違いがあるため、レーザー熱転写法により有機膜パターンを形成する場合、レセプター基板の段差によって縁部の接着力が低下して発生するオープン不良を解決することはできない。
米国特許第5707765号明細書
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、レセプター基板の画素部の一部分でレセプター基板と転写層との間の接着力を向上させることが可能で、有機膜のエッジオープン不良を改善することが可能な、新規かつ改良されたレーザー熱転写用マスク及びこれを用いた有機電界発光素子の製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、第1パターン部と、第1パターン部の少なくとも1辺の中で頂点を含む一部分に形成される第2パターン部と、を含み、第2パターン部の面積は、約8〜8500μmであることを特徴とする、レーザー熱転写用マスクが提供される。
かかる構成によれば、レーザ熱転写法により、レセプター基板の画素部に第1パターン部の形状に対応した有機膜を形成することができ、画素部の外縁に、第2パターン部の形状に対応した有機膜を形成することができる。また、画素部の外縁部に、第1パターン部の外縁の形状に対応した有機膜が形成されてもよい。この際、第2パターン部の形状に対応した有機膜と、第1パターン部の形状に対応した有機膜とは、一体の有機膜を形成し、レセプター基板上に形成される。よって、第2パターン部の形状に対応した有機膜を形成することで、画素部の一部において、レセプター基板と有機膜との接触面積を増加させることができ、画素部の一部分を補強することができる。また、隣接した画素部に形成される有機膜と干渉することなく、接触面積を増加させることができる。このとき、第2パターン部の形状に対応した有機膜(有機膜パターン)は、補強領域を形成する。
また、第2パターン部は、第1パターン部の少なくとも1辺の中で頂点を含む一部分から2〜30μmだけ突出してもよい。かかる構成により、隣接した画素部に形成される有機膜と干渉することなく、接触面積を増加させることができる。
また、第2パターン部の1辺の長さは、4〜60μmであってもよい。かかる構成により、隣接した画素部に形成される有機膜と干渉することなく、接触面積を増加させることができる。
また、第2パターン部は、第1パターン部の頂点を取り囲んで形成されてもよい。かかる構成により、隣接した画素部に形成される有機膜と干渉することなく、接触面積を増加させることができる。
また、第2パターン部は、曲線状に形成されてもよい。かかる構成により、隣接した画素部に形成される有機膜と干渉することなく、接触面積を増加させることができる。
また、第2パターン部は、第1パターン部の頂点を中心として4〜60μmの半径を有する略円形であってもよい。かかる構成により、隣接した画素部に形成される有機膜と干渉することなく、接触面積を増加させることができる。
また、レーザー熱転写用マスクは、等倍率プロジェクションレンズを備えたレーザー熱転写装置に使用されてもよい。
また、レーザー熱転写用マスクは、ストライプ型、モザイク型、またはデルタ型の形態であってもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、第1パターン部と、第1パターン部の少なくとも1辺の中で頂点を含む一部分に形成される第2パターン部と、を含み、第2パターン部は、第1パターン部の少なくとも1辺の中で頂点を含む一部分から2〜30μmの長さを有することを特徴とする、レーザー熱転写用マスクが提供される。
また、第2パターン部の1辺の長さは、4〜60μmであってもよい。
また、レーザー熱転写用マスクは、等倍率プロジェクションレンズを備えたレーザー熱転写装置に使用されてもよい。
また、レーザー熱転写用マスクは、ストライプ型、モザイク型またはデルタ型の形態であってもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、第1電極が形成された基板を配置する第1段階と、第1電極が形成された基板の上部にドナー基板をラミネートする第2段階と、ドナー基板に請求項1または4のレーザー熱転写用マスクを通過したレーザーを照射して有機膜パターンを形成する第3段階と、有機膜パターンの上部に第2電極を形成する第4段階と、を含み、有機膜パターンは、有機膜パターンの少なくとも1辺の中で頂点を含む一部分に約8〜8500μmの面積を有する補強領域が形成されることを特徴とする、有機電界発光素子の製造方法が提供される。
また、第3段階は、レーザー発生器及びプロジェクションレンズを含むレーザーの照射装置を使用し、プロジェクションレンズは、等倍率プロジェクションレンズであってもよい。
また、有機膜パターンは、レーザー熱転写用マスクのパターンの形態を有するてもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、第1電極が形成された基板と、第1電極上に配置された少なくとも発光層を含む有機膜パターンと、有機膜パターン上に配置された第2電極と、を含み、有機膜パターンは、有機膜パターンの少なくとも1辺の中で頂点を含む一部分に約8〜8500μmの面積を有する補強領域を備えることを特徴とする、有機電界発光素子が提供される。
以上説明したように、本発明によれば、レセプター基板の画素部の一部分でレセプター基板と転写層との間の接着力を向上させることができ、有機膜のエッジオープン不良を改善することができる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
以下で、本発明の実施形態にかかるレーザー熱転写用マスク及びそれを用いた有機電界発光素子の製造方法について説明する。より詳しくは、角領域が補強されたレーザー熱転写用マスク及びそれを用いた有機電界発光素子の製造方法にについて説明する。
そのために、まず、図2A〜図2Cを参照して、本発明の実施形態にかかるレーザ熱転写用マスクにマスクパターンが形成される配列周期(形態)について詳細に説明する。図2A〜図2Cは、本発明の実施形態にかかるレーザー熱転写用マスクに形成されたマスクパターンのさまざまな形態を示す平面図である。
上記の一般のレーザ熱転写法で説明したように、これらマスク130のパターン50(開口部)が、転写される有機膜(転写膜)のパターンの形態を決定する。ここで、マスク130は、所定の形状を有した開口部であるパターン50を有する。
マスクパターン50は、一定の周期で配置されるものであり、有機電界発光素子の発光層パターンによって、ストライプ型(図2A)、モザイク型(図2B)、及びデルタ型(図2C)の3形態のいずれか一つの周期を有してもよい。ここで、図2Aは、本実施形態にかかるレーザー熱転写用マスクに形成されたストライプ型のマスクパターンを示す平面図である。図2Bは、本実施形態にかかるレーザー熱転写用マスクに形成されたモザイク型のマスクパターンを示す平面図である。図2Cは、本実施形態にかかるレーザー熱転写用マスクに形成されたデルタ型のマスクパターンを示す平面図である。
図2Aのストライプ型マスク130の場合、マスクパターン50は、第1パターングループ1がy軸方向に繰り返される周期を有する。また、図2Bのモザイク型マスク130の場合、マスクパターン50は、第2パターングループ2、第3パターングループ3、及び第4パターングループ4を1周期としてy軸方向に繰り返される周期を有する。また、図2Cのデルタ型マスク130の場合、マスクパターン50は、第5パターングループ5及び第6パターングループ6を1周期として繰り返される周期を有する。ただし、ここで、第1パターングループ1〜第6パターングループ6とは、それぞれ、図2A〜図2Cに示すように、複数のマスクパターン50が一定の間隔をおいて、x軸方向に配列された所定のパターンを意味する。
ここで、上記の3形態のマスク130において、モザイク型及びデルタ型は、多色有機電界発光素子の有機膜形成時に使用し、ストライプ型は、単色及び多色有機電界発光素子の有機膜形成に使用することができる。
このとき、上記の3形態のマスク130において、前述したように、エッジ領域で発生するオープン不良を防止するために、マスクパターンの少なくとも1辺の中で頂点を含む一部分を補強してもよい。
続いて、本実施形態にかかるレーザ熱転写用マスク130に形成されるマスクパターン50の形状について詳しく説明する。図3A〜図3Eは、本実施形態かかるレーザ熱転写用マスク130のマスクパターン50に適用可能なさまざまな形状を示す図である。
ここで、図面には示していないが、レーザーの照射装置のプロジェクションレンズが等倍率プロジェクションレンズの場合に限って説明する。ここで、プロジェクションレンズの倍率によって、マスク130は、相違なる形態に設計できる。言い換えれば、プロジェクションレンズが2:1の倍率の場合、上記レーザー転写用マスク120のマスクパターン50の面積は、概念上プロジェクションレンズが1:1の倍率のときのマスクパターン50の面積の4倍に設計しなければならなく、マスクパターン50長さは、概念上2倍に設計しなければならない。
まず、ここでは、マスクパターン50の形状のうち、第1の形状について説明する。図3Aは、本実施形態かかるレーザ熱転写用マスク130のマスクパターン50に適用可能な第1の形状を示す図である。
図3Aに示すように、マスク130のマスクパターン50を通過したレーザービームは、マスクパターン50の形状と同様のビーム形状で画素部40に照射される。
第1の形状を有するマスクパターン50は、図3Aに示すように、光が透過する所定の形状を有する第1パターン部20と、第1パターン部20の少なくとも1辺の中で頂点を含む一部分を補強するための第2パターン部30とからなる。ここで、第2パターン部30は、第1パターン部20の少なくとも1辺の中で頂点を含む一部分に位置することが望ましい。この時、第2パターン部30は、x軸方向に伸びた第1パターン部20の辺のうちy軸正の方向に位置する辺及びy軸負の方向に位置する辺(上側辺および下側辺)に隣接して形成することができる。
ここで、第1パターン部20は、パターンのミスアライン問題を考慮して、画素部40より大きく設計される。すなわち、画素部40の各側面からの第1パターン部20の長さLおよび幅Hは、通常2〜30μmだけ延長される。これを考慮して、第1パターン部20の少なくとも1辺の中で頂点を含む一部分に形成される第2パターン部30の長さAは、少なくとも1辺の中で頂点を含む一部分から2〜30μmの長さだけ突出することが望ましい。この第2パターン部30は、転写する転写層(有機膜)のうち1辺の中で頂点を含む一部分において、ドナー基板から分離されレセプター基板に接着される面積が他の領域に比べて小さくなり、接着力が低下してオープン不良または不均一なパターンの形成が発生してしまうことを防止する。
このとき、第2パターン部30の長さAが2μm以下であっても、ドナー基板から分離された転写層、がレセプター基板に接触する面積が増加する。しかし、転写層とレセプター基板の1辺の中で頂点を含む一部分との間の接着力は、前述した問題点を解決するのに十分な向上を期待することができない。一方、第2パターン部30の長さAが30μm以上であれば、ドナー基板から分離された転写層が、レセプター基板に接触する面積を増大させて均一なパターンを形成するだけでなく、オープン不良を防止するのに効率的であるが、近接して位置する画素部40と重なることがあるという問題点がある。
また、第2パターン部30の長さBは、エッジのオープン不良を十分に防止することができることを考慮して、上記少なくとも1辺の中で頂点を含む一部分から4〜60μmであることが望ましい。
ここで、補強するために形成された第2パターン部30の面積の範囲を求めることができる。すなわち、第2パターン部30の面積は、A×Bから求めることができる。このとき、Aは、2μm<A<30μmを満たし、Bは、4μm<B<60μmを満たするので、第2パターン部30の面積は、8〜1800μmであることができる。すなわち、この範囲の面積を有する所定形態の第2パターン部30を形成することで、少なくとも1辺の中で頂点を含む一部分で接着力が低下して、オープン不良が発生することを防止することができる。
次に、ここでは、マスクパターン50の形状のうち、第2の形状について説明する。図3Bは、本実施形態かかるレーザ熱転写用マスク130のマスクパターン50に適用可能な第2の形状を示す図である。図3Bの第2の形状は、第2パターン部30の位置を除いて、図3Aの第1の形状と同一の構成要素及び参照番号を有するので、その説明は省略する。
図3Bに示すように、第2の形状を有するマスクパターン50において第2パターン部30は、y軸方向に伸びた第1パターン部20の辺のうちx軸正の方向に位置する辺及びx軸負の方向に位置する辺(左側辺および右側辺)に隣接して形成することができる。ここで、第1パターン部20の少なくとも1辺の中で頂点を含む一部分に補強するために形成された第2パターン部30の突出長(形成長)Aは、エッジから垂直方向に2〜30μmの長さに突出することが望ましい。また、第1パターン部20の長さBは、1辺の中で頂点を含む一部分のオープン不良を十分に防止することができることを考慮して、少なくとも1辺の中で頂点を含む一部分から4〜60μmであることが望ましい。
前述した理由のように、少なくとも1辺の中で頂点を含む一部分でオープン不良を防止するために形成される第2パターン部30の面積は、8〜1800μmであることが望ましい。
次に、ここで、マスクパターン50の形状のうち、第3の形状について説明する。図3Cは、本実施形態かかるレーザ熱転写用マスク130のマスクパターン50に適用可能な第3の形状を示す図である。図3Cは、図3Aのマスクパターン50の第1の形状と図3Bのマスクパターン50の第2の形状とを結合したもので、同一の構成要素及び参照符号を有するので、反復説明は省略する。すなわち、図3Cの第2パターン30は、図3Aの第2パターン30と、図3Bの第2パターン30とを結合したものである。
図3Cに示すように、第3の形状を有するマスクパターン50において、第1パターン部20の少なくとも1辺の中で頂点を含む一部分を含む各辺に第2パターン部30を形成する。この時、少なくとも1辺の中で頂点を含む一部分に形成される第2パターン部30の面積は、16〜3600μmに増加して、当該一部分でレセプター基板とドナー基板から分離された転写層との間の接着力をさらに向上させることができる。
次に、ここで、マスクパターン50の形状のうち、第4の形状について説明する。図3Dは、本実施形態かかるレーザ熱転写用マスク130のマスクパターン50に適用可能な第4の形状を示す図である。図3Dは、図3Cで1辺の中で頂点を含む一部分を含む各辺に形成された第2パターン部30の一部が、同じ当該一部分を含む別の辺に形成された第2パターン部30の一部と、互いに重なることを除いて、同一の構成要素及び参照符号を有するので、その反復説明は省略する。
図3Dに示すように、第4の形状を有するマスクパターン50において、第2パターン部30は、少なくとも1辺の中で頂点を含む一部分を含む各辺に形成されるが、各第2パターン部30の一部分が、1辺の中で頂点を含む一部分で重なるように形成することができる。すなわち、少なくとも1辺の中で頂点を含む一部分を取り囲んで第2パターン部30を形成できる。このとき、少なくとも1辺の中で頂点を含む一部分に形成される第2パターン部30の面積は、12〜2700μmである。ここで、図3A〜図3Cのようにレセプター基板とドナー基板から分離される転写層との間の接着力を向上させたにもかかわらず、1辺の中で頂点を含む一部分でオープン不良が発生する可能性があるが、図3Dの第3の形状を有するマスクパターン50は、第1パターン部20の少なくとも1辺の中で頂点を含む一部分にさらなるの補強領域を形成することで、オープン不良を完全に防止することができる。
次に、ここで、マスクパターン50の形状のうち、第5の形状について説明する。図3Eは、本実施形態かかるレーザ熱転写用マスク130のマスクパターン50に適用可能な第5の形状を示す図である。図3Eは、図3Dにおいて、第2パターン部30が円形の形態になることを除いて同一の構成要素及び参照符号を有する。したがって、その反復説明は省略する。
第5の形状を有するマスクパターン50において、第2パターン部30は、第1パターン部20の頂点(角部)を中心として半径RがL+Hとなる円形(扇型)の形態を有することができる。すなわち、半径Rは、4〜60μmであってもよい。このとき、第2パターン部30の面積は、約37〜8500μmであってもよい。これにより、レセプター基板とドナー基板から分離された転写層との間の接着力を向上させることができる。また、円形形態の補強された第2パターン部30を有することにより、1辺の中で頂点を含む一部分のそれぞれの領域で均一な長さを有するように補強されるので、エッジに均一な接着力を付与することができ、より均一なパターンを形成することができる。
以上、本実施形態にかかるレーザ熱転写用マスク130に形成されるマスクパターン50の形状について詳しく説明した。上記の説明中図3A〜図3Eの第1の形状〜第5の形状のマスクパターン50では、第2パターン部30の形状を長方形または円形に示したが、第2パターン部30によって形成された有機膜パターンは発光しない領域であるので、本発明はこれに限定されるものではない。本発明にかかるレーザ熱転写用マスク130のマスクパターン50の第2パターン部30は、様々な形状で形成することができる。
次に、以下では、本発明の実施形態にかかるレーザ熱転写用マスク130を用いた有機電界発光素子の作成方法について詳しく説明する。図4A〜図4Cは、本実施形態による有機電界発光素子の製造方法を説明するための図である。
図4Aは、本発明の実施形態にかかる有機電界発光素子の製造方法の構成および作動を示す概念図である。図4Aに示すように、レーザー熱転写装置100が提供される。レーザー熱転写装置100は、レーザー発生器110と、レーザー発生器110の下部に位置するレーザー熱転写用マスク130と、プロジェクションレンズ140とを含む。このとき、レーザー発生器110とレーザー熱転写用マスク130との間には、レーザー発生器110から照射されるレーザービーム111を均一にするビームシェーパー(図示せず)をさらに含むことができる。
まず、第1段階として、レーザー熱転写装置100の下部に、画素電極(第1電極)を備えたレセプター基板(以下、基板という)200を配置する。続いて、第2段階として、基板200の上部に、少なくとも転写層(有機膜)を備えたドナー基板250をラミネートする。その後、第3段階として、ドナー基板250に、上記で詳しく説明したレーザ熱転写用マスク130に上記レーザ熱転写装置100からレーザビームを照射する。すると、レーザビームは、レーザ熱転写用マスク130に形成されたマスクパターン50を通過してドナー基板250に照射される。この際、ドナー基板250に照射されるレーザビームは、上記で詳しく説明した形状を有するマスクパターン50を通過するため、マスクパターン50の形状と同様の形状を有する。レーザビームが照射されたドナー基板250は、上述のように、転写膜(有機膜)を基板200に転写する。よって、マスクパターン50の形状に対応したパターンを有する有機膜が、基板200上に形成される。ここでは、有機膜は、上述のマスクパターン50に対応した形状および配列周期を有するので、有機膜パターンと呼ぶ。
ここで、上記の第3段階で行われる作動について、詳しく説明する。上記第2段階の後、レーザー発生器110からレーザービーム111が生成され、上記レーザービーム111は、所定形状にパターニングされているレーザー熱転写用マスク130のマスクパターンを通過する。この時、レーザービーム111は、一定の周期で繰り返されるマスクパターン1、2、3、…nを有するレーザー熱転写用マスク130のパターングループに対応したパターンで透過する。これにより、上記レーザービーム111は、上記レーザー熱転写用マスク130の形態にパターニングされる。
その後、レーザー熱転写用マスク130を通過したレーザービーム111は、プロジェクションレンズ140を透過してドナー基板250に到逹する。
基板200の上部に転写され形成される有機膜のパターンは、レーザー熱転写用マスクの形態に応じて、モザイク型、デルタ型またはストライプ型の形態のいずれか一つであることができる。
したがって、上記過程によって基板200の上部に第1パターングループaのパターンで有機膜(転写層)が転写される。よって、第1パターングループaのパターンを有する有機膜が基板200の上面に形成される。
次に、第1パターングループaの有機膜が形成された後、レーザー熱転写装置100は、II方向に移動し、レーザー熱転写装置内に位置するマスク130は、転写方向Iの方向に所定の移動を行う。
その後、レーザービーム111は、マスク130の反復パターングループに対応したマスクパターンを透過しパターニングされ、パターニングされたレーザービーム111をドナー基板250の上部に照射することで、基板200の上部に第2パターングループbのパターンを有する有機膜を形成する。
基板200の上部に第2パターングループbのパターンを有する有機膜の形成が完了すれば、さらにレーザー熱転写装置100は、II方向に移動し、レーザー熱転写装置100内に位置するレーザー熱転写用マスク130は、所定の転写方向Iに所定の移動を行う。
その後、上記のように、レーザービーム111をレーザー熱転写用マスク130の反復パターングループに対応したパターンで形成されたマスクパターンに透過させてパターニングし、パターニングされたレーザービームをドナー基板250の上部に照射することで、基板200の上部に第3パターングループcの有機膜を形成する。
上記のような過程は、基板200を移動することができるステージ600の移動とレーザー熱転写用マスク130の移動を同期させて行い、連続的に一定速度で両者を移動させることで具現でき、あるいはステージ600とマスク130を1ステップずつ移動させることで具現できる。
上記のような過程の繰り返しでII方向への転写が終われば、上記基板200の上部に有機膜(図示せず)が所定のパターン(マスクパターン50に対応した形状、配列周期を有するパターン)で形成される(有機膜パターン)。
上記有機膜パターンは、発光層であることができる。また、有機膜パターンは、正孔注入層、正孔輸送層、正孔抑制層及び電子注入層からなる群から選択された一つ以上の層をさらに含むことができる。
なお、ここで、第1パターングループa〜第3パターングループbのそれぞれは、前述の第1パターングループ1〜第6パターングループ6のいずれかをとることで、モザイク型、デルタ型またはストライプ型の3形態のいずれか1つの周期を有することになる。
以上、詳しく説明したように、第3段階が完了し、基板200上に、マスクパターン50に対応した形状、配列周期を有する有機膜パターンが形成される。また、以下で、第3段階において、各有機膜パターンが基板200上の単位画素(単一の画素部300)に形成される過程および形成される形状について、詳しく説明する。
図4B及び図4Cは、図4Aにおいて一つの単位画素Aを拡大した斜視図でる。ここでは、説明の便宜のため、レーザ熱転写用マスク130と、互いにラミネートされているドナー基板250と基板200とについてのみ詳細に説明する。他の構成要素および作動については、前述した構成要素および作動と同一なので、ここでは省略する。図4Bは、図4Aの1つの有機膜パターンの製造方法を示す拡大図である。また、図4Cは、図4Cの製造方法によって製造された1つの有機膜パターンを示す拡大図である。
図4Bを参照すれば、前述したように、レーザー熱転写用マスク130は、第1パターン部131(図3A〜図3Bの第1パターン部20)と、第1パターン部131の少なくとも1辺の中で頂点を含む一部分を補強するための第2パターン部132(図3A〜図3Bの第1パターン部30)とを備える。ここでは、説明の便宜のため、第2パターン部132は、図3Aの第1の形状であるものとして図示しが、本発明は、これに限定されない。第2パターン部132は、さまざまな形状で形成されてもよい。
レーザビーム111は、レーザ熱転写用マスク130の第1パターン部131と第2パターン部132とを通過して、ドナー基板250に照射される。よって、レーザー熱転写用マスク130の第1パターン部131と第2パターン部132の形態に合わせて、ドナー基板250上にレーザービーム111が照射される。ここで、ドナー基板250は、少なくとも基材層260と、光−熱変換層270と、転写層280とを含む。また、ドナー基板250の下部にはレセプター基板200がラミネートされている。レセプター基板200は、基板210と、基板210上に位置する画素電極220(第1電極)と、画素電極220上に画素部300を定義する画素定義膜230とを含む。
これにより、ドナー基板250上に入射されたレーザービーム111は、ドナー基板250の光−熱変換層270に吸収されて熱に変換される。この熱は、転写層280に影響を与えて、転写層280が、ドナー基板250から分離されてレセプター基板200の上記画素電極220上に転写される。
この際、レセプター基板200の段差によって、画素電極220上に転写された転写層280は、1辺の中で頂点を含む一部分が浮き上がる現象が発生することがある。よって、1辺の中で頂点を含む一部分に転写された転写層280が、他の領域に転写された転写層の面積より減少することがある。しかし、本実施形態によれば、マスク130の第1パターン部131の少なくとも1辺の中で頂点を含む一部分に第2パターン部132が形成されていることによって、1辺の中で頂点を含む一部分に転写された転写層の面積が減少することを防ぐことができる。
また、転写層280をレセプター基板200に転写した後、ラミネートされたドナー基板250をレセプター基板200から取り外す。この際にも、マスク130の第1パターン部131の少なくとも1辺の中で頂点を含む一部分に第2パターン部132が形成されていることによって、少なくとも1辺の中で頂点を含む一部分に転写された転写層280の接着面積が増加するので、画素電極220の一部分でオープンされるかまたは不均一にパターニングされることを防止することができる。
図4Cに示すように、本実施形態によれば、画素電極220上にマスク130のパターンの形状どおりに有機膜280’がパターニングされて形成できる。すなわち、マスク130の第1パターン部(図4Bの131)によって第1有機膜パターン部131’が形成される。また、上記マスクの第2パターン部(図4Bの132)によって、第1有機膜パターン部131’の少なくとも1辺の中で頂点を含む一部分が補強された第2有機膜パターン部132’が形成される。この時、第2有機パターン部132’は、非発光部に形成されるので、有機電界発光素子の発光等には影響を及ぼさない。
また、レーザー熱転写装置100を利用して有機膜パターン(上記の第1有機膜パターン部131’と第2有機膜パターン部132’)を形成する転写工程(第3段階)は、N雰囲気で行うことができる。これは、大気中に存在する酸素による有機膜パターンの酸化を防止するためである。ここで、N雰囲気を造成するために多くの時間及び費用を投資しなければならないので、有機膜が酸素または水気の影響を及ぼさない条件を考慮して、O及びHOがそれぞれ100ppm以下の雰囲気が造成されるまでNを充填することが望ましい。
また、転写工程は、真空雰囲気で行うことができる。この場合、ドナー基板250をレセプター基板200の前面にラミネートする工程のとき、ドナー基板250とレセプター基板との間の気泡発生を抑制することができる。
ついで、さらに図4Aに示すように、前述した過程(第3段階)によってレセプター基板200の上部に一定の周期を有する有機膜のパターンa、b、cが形成した後、図示しないが、第4段階として、有機膜パターンが形成された基板200の上部に上部電極(第2電極)を形成して有機電界発光素子を製造することができる。
また、これを封止すれば、開口率が向上した有機電界発光表示装置を製造することができる。
以上、説明したように、本発明の実施形態によれば、レーザー照射装置100は、マスクパターン50の第1パターン部131の1辺の中で頂点を含む一部分(角領域)に第2パターン部132を補強領域として形成することによって補強したレーザ熱転写用マスク130を使う。よって、レセプター基板の画素部の一部分で、レセプター基板と転写層との間の接着力を向上させることができるので、画素部の一部分がオープンされるエッジオープン不良を改善することができ、不均一な有機膜パターンの形成による画質低下を防止することができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、レーザー熱転写用マスク及びこれを用いた有機電界発光素子の製造方法に適用可能である。
通常のレーザー熱転写法においてドナー基板14とレセプター基板24がラミネートされている形態を示す平面図である。 図1Aのラミネートを線I−I’に沿って切断した断面図である。 通常のレーザー熱転写法のレーザ照射により有機膜を転写する過程を説明する断面図である。 図1Cでレーザー照射後、1辺の中で頂点を含む一部分Aを拡大して示す部分斜視図である。 図1Cでレーザー照射後、レセプター基板24からドナー基板14を取り外す過程を示す断面図である。 本発明の実施形態にかかるレーザー熱転写用マスクに形成されたストライプ型のマスクパターンを示す平面図である。 同実施形態にかかるレーザー熱転写用マスクに形成されたモザイク型のマスクパターンを示す平面図である。 同実施形態にかかるレーザー熱転写用マスクに形成されたデルタ型のマスクパターンを示す平面図である。 同実施形態かかるレーザ熱転写用マスク130のマスクパターン50に適用可能な第1の形状を示す図である。 同実施形態かかるレーザ熱転写用マスク130のマスクパターン50に適用可能な第2の形状を示す図である。 同実施形態かかるレーザ熱転写用マスク130のマスクパターン50に適用可能な第3の形状を示す図である。 同実施形態かかるレーザ熱転写用マスク130のマスクパターン50に適用可能な第4の形状を示す図である。 同実施形態かかるレーザ熱転写用マスク130のマスクパターン50に適用可能な第5の形状を示す図である。 同実施形態にかかる有機電界発光素子の製造方法の構成および作動を示す概念図である。 図4Aの1つの有機膜パターンの製造方法を示す拡大図である。 図4Cの製造方法によって製造された1つの有機膜パターンを示す拡大図である。
符号の説明
20、131 第1パターン部
30、132 第2パターン部
40 画素部
50 マスクパターン
100 レーザー熱転写装置
110 レーザー発生器
111 レーザービーム
130 レーザー熱転写用マスク
131’ 第1有機膜パターン部
132’ 第2有機膜パターン部
140 プロジェクションレンズ
200 レセプター基板
220 画素電極(第1電極)
230 画素定義膜
250 ドナー基板
260 基材層
270 光−熱変換層
280 転写層
280’ 有機膜
300 画素部

Claims (16)

  1. 第1パターン部と;
    前記第1パターン部の少なくとも1辺の中で頂点を含む一部分に形成される第2パターン部と;
    を含み、
    前記第2パターン部の面積は、約8〜8500μmであることを特徴とする、レーザー熱転写用マスク。
  2. 前記第2パターン部は、前記第1パターン部の前記少なくとも1辺の中で頂点を含む一部分から2〜30μmだけ突出することを特徴とする、請求項1に記載のレーザー熱転写用マスク。
  3. 前記第2パターン部の1辺の長さは、4〜60μmであることを特徴とする、請求項1または2に記載のレーザー熱転写用マスク。
  4. 前記第2パターン部は、前記第1パターン部の頂点を取り囲んで形成されることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載のレーザー熱転写用マスク。
  5. 前記第2パターン部は、曲線状に形成されることを特徴とする、請求項1に記載のレーザー熱転写用マスク。
  6. 前記第2パターン部は、前記第1パターン部の頂点を中心として4〜60μmの半径を有する略円形であることを特徴とする、請求項5に記載のレーザー熱転写用マスク。
  7. 前記レーザー熱転写用マスクは、等倍率プロジェクションレンズを備えた前記レーザー熱転写装置に使用されることを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載のレーザー熱転写用マスク。
  8. 前記レーザー熱転写用マスクは、ストライプ型、モザイク型、またはデルタ型の形態であることを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載のレーザー熱転写用マスク。
  9. 第1パターン部と;
    前記第1パターン部の少なくとも1辺の中で頂点を含む一部分に形成される第2パターン部と;
    を含み、
    前記第2パターン部は、前記第1パターン部の前記少なくとも1辺の中で頂点を含む一部分から2〜30μmの長さを有することを特徴とする、レーザー熱転写用マスク。
  10. 前記第2パターン部の1辺の長さは、4〜60μmであることを特徴とする、請求項9に記載のレーザー熱転写用マスク。
  11. 前記レーザー熱転写用マスクは、等倍率プロジェクションレンズを備えた前記レーザー熱転写装置に使用されることを特徴とする、請求項9または10に記載のレーザー熱転写用マスク。
  12. 前記レーザー熱転写用マスクは、ストライプ型、モザイク型またはデルタ型の形態であることを特徴とする、請求項9〜11のいずれかに記載のレーザー熱転写用マスク。
  13. 第1電極が形成された基板を配置する第1段階と;
    前記第1電極が形成された前記基板の上部にドナー基板をラミネートする第2段階と;
    前記ドナー基板に請求項1または4のレーザー熱転写用マスクを通過したレーザーを照射して有機膜パターンを形成する第3段階と;
    前記有機膜パターンの上部に第2電極を形成する第4段階と;
    を含み、
    前記有機膜パターンは、前記有機膜パターンの少なくとも1辺の中で頂点を含む一部分に約8〜8500μmの面積を有する補強領域が形成されることを特徴とする、有機電界発光素子の製造方法。
  14. 前記第3段階は、レーザー発生器及びプロジェクションレンズを含むレーザーの照射装置を使用し、
    前記プロジェクションレンズは、等倍率プロジェクションレンズであることを特徴とする、請求項13に記載の有機電界発光素子の製造方法。
  15. 前記有機膜パターンは、前記レーザー熱転写用マスクのパターンの形態を有することを特徴とする、請求項14に記載の有機電界発光素子の製造方法。
  16. 第1電極が形成された基板と;
    前記第1電極上に配置された少なくとも発光層を含む有機膜パターンと;
    前記有機膜パターン上に配置された第2電極と;
    を含み、
    前記有機膜パターンは、前記有機膜パターンの少なくとも1辺の中で頂点を含む一部分に約8〜8500μmの面積を有する補強領域を備えることを特徴とする、有機電界発光素子。
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