JP2007052503A - 印刷システム及びプリンタの選択支援方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 プリンタを選択する際のユーザの操作性の向上を図ること。
【解決手段】 端末装置と、複数のプリンタと、前記複数のプリンタそれぞれの機能情報を管理するサーバとをネットワークを介して接続して構築され、前記端末装置から前記ネットワークを介して送信される原稿データを前記複数のプリンタのいずれかで印刷する印刷システムの端末装置において、原稿データを出力する形態に応じて、前記機能情報に従って、前記複数のプリンタの内、当該原稿データの出力に適する順に前記複数のプリンタの順付けを行い(S202)、前記順位付けステップで順位付けされた順に、前記複数のプリンタを一覧表示する表示ステップ(S204〜S209、S210〜S215)とを有する。
【選択図】 図5
【解決手段】 端末装置と、複数のプリンタと、前記複数のプリンタそれぞれの機能情報を管理するサーバとをネットワークを介して接続して構築され、前記端末装置から前記ネットワークを介して送信される原稿データを前記複数のプリンタのいずれかで印刷する印刷システムの端末装置において、原稿データを出力する形態に応じて、前記機能情報に従って、前記複数のプリンタの内、当該原稿データの出力に適する順に前記複数のプリンタの順付けを行い(S202)、前記順位付けステップで順位付けされた順に、前記複数のプリンタを一覧表示する表示ステップ(S204〜S209、S210〜S215)とを有する。
【選択図】 図5
Description
本発明は、ネットワークを介して複数の印刷装置及びコンピュータが接続された印刷システム及び、該印刷システムにおけるプリンタの選択支援方法に関する。
従来、コンピュータで作成した文書のプリント出力を行う場合に、コンピュータに直接接続されたプリンタで出力するのではなく、インターネット等のネットワークを用いて、プリント専門の店舗等でプリント出力をする形態が知られている。この形態は「パブリックプリント」言われている。このシステムの場合は、プリントを行う店舗が関連するファイルサーバがあり、ユーザはプリント出力を行いたいファイルをこのファイルサーバに入れ、そのファイルサーバから必要に応じて各プリンタへファイルの内容が転送され、プリント出力が行われる。このとき、サーバが直接プリンタを制御するのではなく、サーバとプリンタに接続されたコンピュータが、プリント動作に関する「サーバ―クライアント」関係を構築し、処理を行う形態が一般的である(例えば、特許文献1及び2参照)。
このようなシステムをユーザから見た場合には、プリント出力を行おうとしているサーバに対しては、ファイルの選択と、出力を行いたいプリンタの確認ができるようになっている。そして、この場合には、ユーザのコンピュータ上の画面には、サーバに直接的または間接的に接続され、プリント出力を行うことのできるプリンタの一覧が表示される。
しかしながら、ユーザのコンピュータの画面に表示されるプリンタは、パブリックプリントシステムで使用可能なものが表示され、これからプリント出力を行おうとしている電子ファイルの内容とは無関係である。そのため、ユーザはファイルの内容や、白黒画像かカラー画像か等の条件から、自分で適正なプリンタを選択する必要があり、操作性の観点から大きな手間になっていた。
また、最近では、複数のファイルに対してプリント出力の指示を行いたいという要望があり、そのためには、ひとつひとつのファイルに対して、その内容に応じたプリンタの選択が必要である。
更に、複数のファイルのプリント出力指示が実現した場合でも、それぞれのファイルの印刷に適したプリンタが異なる場所に設置されていると、それぞれのプリンタで出力されたものを取りに行く必要がある。更には、出力物を入手する際の手間や、移動の際の移動時間等の無駄なコストがかかり、ネットプリント全体を考えた場合に、著しく効率が低下してしまうという問題点があった。
本発明は上記問題点を鑑みてなされたものであり、プリンタを選択する際のユーザの操作性の向上を図ることを目的とする。
上記目的を達成するために、端末装置と、サーバと、複数のプリンタとをネットワークを介して接続して構築され、前記端末装置から前記ネットワークを介して送信される原稿データを前記複数のプリンタのいずれかで印刷する本発明の印刷システムは、前記サーバは、前記複数のプリンタそれぞれの機能情報を格納する格納手段を有し、前記端末装置は、原稿データを出力する形態に応じて、前記機能情報に従って、前記複数のプリンタの内、当該原稿データの出力に適する順に前記複数のプリンタの順付けを行う順位付け手段と、前記順位付け手段により順位付けされた順に、前記複数のプリンタを一覧表示する表示手段とを有する。
また、端末装置と、複数のプリンタと、前記複数のプリンタそれぞれの機能情報を管理するサーバとをネットワークを介して接続して構築され、前記端末装置から前記ネットワークを介して送信される原稿データを前記複数のプリンタのいずれかで印刷する印刷システムの端末装置における本発明のプリンタの選択支援方法は、原稿データを出力する形態に応じて、前記機能情報に従って、前記複数のプリンタの内、当該原稿データの出力に適する順に前記複数のプリンタの順付けを行う順位付けステップと、前記順位付けステップで順位付けされた順に、前記複数のプリンタを一覧表示する表示ステップとを有する。
本発明によれば、プリンタを選択する際のユーザの操作性が向上する。
以下、添付図面を参照して本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。
<第1の実施形態>
図1は全体構成を示した図であり、100はインターネットなどのネットワーク(以下、「インターネット」)、200はインターネット100に接続されるサーバ、201はサーバ200における電子ファイル格納用の収納庫(以下、ストレージ)である。また、サーバ200はインターネット100を介して接続された後述するプリントシステム300−1〜5の印刷装置302−1〜5の機能の管理を行う。
図1は全体構成を示した図であり、100はインターネットなどのネットワーク(以下、「インターネット」)、200はインターネット100に接続されるサーバ、201はサーバ200における電子ファイル格納用の収納庫(以下、ストレージ)である。また、サーバ200はインターネット100を介して接続された後述するプリントシステム300−1〜5の印刷装置302−1〜5の機能の管理を行う。
400はユーザ端末(以下、「ユーザ」と呼ぶ。)であり、ユーザ400が所望のファイルのプリントを行う場合には、選択されたファイルはインターネット100を介してサーバ200内のストレージ201に格納される。格納されたファイルは、サーバ200を管理・制御しているプリントサービス制御部(不図示)により、プリントを行うプリントシステム300−1〜5へプリントデータが送られ、プリンタで出力が行われる。なお、ユーザ400としては、汎用のパーソナルコンピュータなどが用いられる。
また、301−1〜5はインターネット100に接続された端末装置であり、302−1〜5は端末装置301−1〜5にそれぞれ接続された印刷装置(以下、「プリンタ」)である。300−1〜5はプリントシステムであり、それぞれ端末装置301−1〜5と、プリンタ302−1〜5との組み合わせから成っている。プリントシステム300−1〜5は、サーバ200のプリントサービス制御部からの指示を受け、実際にプリント出力を行う。
端末装置301−1〜5はサーバ200からの情報がダウンロードされる際に、その情報の対象の指示に従い、同時に、必要に応じて、対応するプリンタ302−1〜5に対して、印刷内容の送信を行う。更に、それら全般の状況の表示同時に行う。端末装置301−1〜5とプリンタ302−1〜5の接続の方法はどのような方法でも構わず、シリアル通信可能なローカルネットワーク(LAN)でよい。
上述したプリントシステム300−1〜5はどのような形態でも構わないが、街角のプリントショップや、コンビニエンスストア等に設置されているプリント装置のシステムも含まれる。図1に示される構成は、その端末装置301−1〜5、プリンタ302−1〜5の各組み合わせが、さまざまな箇所に設置されていることと想定する。また、図中のプリンタ302−1〜5記載されているA、B、C、D、Eは、プリンタの識別のための名称である。更に、プリンタ302−1〜3に記載されている「BW」とは、ここでは、白黒の画像を出力できる「白黒プリンタ」を指し、一方、プリンタ302−4及び5に記載されている「COLOR」とは、カラーの画像を出力できる「カラープリンタ」を指している。
なお、図1では、ネットワークにユーザ端末が1台、プリントシステムが5組接続されている場合を示しているが、これらの数に限るものではなく、任意であってよいことは言うまでもない。
次に、図2を参照して、本第1の実施形態における、ユーザ操作者の端末装置(ユーザ400)上の操作部・表示部について説明する。この場合のユーザ操作者とは、出力したいファイルの指定を行い、そのプリントの指示を行う人のことである。
図2(a)は、ユーザ操作者の端末装置上の操作部・表示部であるが、この画面は、左部のファイル選択画面10と右部のプリンタ選択画面20の2つからなる。ファイル選択画面10は、プリントを行う対象となるファイルの選択を行う画面であり、図2(a)では、ファイル1[BW]が選択されている様子を示している。ここで、ファイルに表示されている「BW」とは、そのファイルが白黒の文字や画像からなっていることを示すものであるが、ファイル選択画面上で表示される必然性は無く、あくまでも便宜上の表記である。また、ファイル選択画面10の「COLOR」は、そのファイルがカラーの文字や画像からなっていることを示すものである。ファイル選択画面10では、ファイルを選択し、決定キーを押下すると選択したファイルが確定される。
また、プリンタ選択画面20は、選択されたファイルのプリントを行うことができるプリンタの候補が表示されている。図2(a)では、5つのプリンタが表示されており、プリンタ選択画面20の左欄にあるチェックボックス21をチェックし、PRINT START22キーを押下することで、選択されたプリンタでのプリントが開始される。このプリンタ選択画面20の「種類」欄は、プリンタの種別を表しており、具体的には、「BW」は白黒プリンタ、「COLOR」はカラープリンタを示している。
図2(a)では、ファイル選択画面10で、白黒画像の「ファイル1」を選択し決定キーを押下した場合を示している。そして、そのプリントに関して最適なプリンタから表示を行うために、複数のプリンタから「白黒」であるプリンタが優先的に上位に表示されている様子を示している。そのため、ユーザとしては、特別な意図が無く、普通のプリントを行いたいのであれば、最上位に表示されたプリンタを選択し実行すればよく、また、少しの変更がある場合でも、上位のいくつかから選ぶだけでよい。
図2(b)は、図2(a)と同様の図であるが、この場合はファイル選択画面10でカラーの画像を含むファイルである「ファイル3」を選択した場合であり、そのため、プリンタ選択画面20では、種類がカラーであるプリンタが上位に表示されている。この場合も、ユーザに特別な意図が無く、普通のプリントを行いたいのであれば、最上位に表示されたプリンタを選択し実行すればよく、また、少しの変更がある場合でも、上位のいくつかから選ぶだけでよいことは、白黒ファイルを選択した場合と変わりは無い。
以上の処理を実現する制御に関して、図3〜図5を用いて説明を行う。
まず、ユーザ400において行われる、ネットワークを使用したプリントシステムとして登録されているプリンタを、その種類に応じて分類する処理の説明を行う。具体的には、白黒プリンタとカラープリンタのそれぞれに分類していく。
まず、図3のステップS101で、変数であるi、nBW、nCLRの初期化を行う。次にステップS102でi番目のプリンタの種類の判別を行い、白黒プリンタの場合はステップS103へ、カラープリンタの場合はステップS105へ、それぞれ処理を進める。白黒プリンタの場合はステップS103で、ユーザ400内の不図示の制御部の管理メモリ上に白黒プリンタとして登録を行い、登録順を示す変数nBWを1増加させる(ステップS104)。同様に、カラープリンタの場合はステップS105で、制御部の管理メモリ上にカラープリンタとして登録を行い、登録順を示す変数nCLRを1増加させる(ステップS106)。ステップS104またはS106の処理後、ステップS107で変数iと登録されているプリンタ数nとを比較してすべてのプリンタの判別が終了したかを判断し、終了していない場合は変数iを1増加して(ステップS108)、ステップS102に戻る。ステップS107で全てのプリンタの判別が終了していると判断された場合は一連の処理を終了し、処理を終了する。以上の処理を行うことで、登録されているプリンタを、白黒プリンタ及びカラープリンタのいずれかへの分類が完了する。
上記処理により、登録されているプリンタが図4に示すように分類される。図4は、ユーザ400の制御部の管理メモリ上のイメージである。登録されているすべてのプリンタは、(a)に示す白黒プリンタのまとまりである「printer_BW」グループと、(b)はカラープリンタのまとまりである「printer_CLR」のグループのどちらかに分類されて管理される。図4では、図1に示す5つのプリンタ302−1〜5が上記の2つのグループに分類された場合を示している。
なお、本第1の実施形態の場合は、図4中の矢印の順に登録を行っていったが、例えば画像の記録解像度や単位時間あたりのプリント枚数のような別の要素を用いて、プリンタの登録の順序を変えることを行ってもよい。
次に、図5のフローチャートを用いて、本第1の実施形態におけるプリンタ表示処理について説明を行う。
まず、ステップS201で、プリントを行うファイルの選択が終了したかの確認を行い、ファイル選択が完了したらステップS202において、図3及び図4を参照して前述した、プリンタを種類別に分類する処理を行う。次に、ステップS203において、選択したファイルが、「白黒」の画像を持つファイルであるか、「カラー」の画像を持つファイルであるか、の判断を行う。白黒ファイルの場合はステップS204へ、カラーファイルの場合はステップS210へ、それぞれ処理を進める。
白黒ファイルの場合は、まず変数kの初期化を行う(ステップS204)。次に図4(a)及び(b)に示すように管理メモリ上で管理されている情報の内、図4(a)の白黒プリンタのリストから「printer_BW」を順に、白黒プリンタの数(nBW)分、表示を行う(ステップS205、S206)。続いて、再び変数kの初期化を行う(ステップS207)。次に、図4(a)及び(b)に示すように管理メモリ上で管理されている情報から、図4(b)のカラープリンタのリストから「printer_CLR」を順に、カラープリンタの数(nCLR)分、表示を行う(ステップS208、S209)。
カラーファイルの場合は、まず変数kの初期化を行う(ステップS210)。次に、図4(a)及び(b)に示すように管理メモリ上で管理されている情報の内、図4(b)のカラープリンタのリストから「printer_CLR」を順に、カラープリンタの数(nCLR)分、表示を行う(ステップS211、S212)。続いて、再び変数kの初期化を行う(ステップS213)。次に、図4(a)及び(b)に示すように管理メモリ上で管理されている情報の内、図4(a)の白黒プリンタのリストから「printer_BW」を順に、白黒プリンタの数(nBW)分、表示を行う(ステップS214、S215)。
その後、処理を完了する。
以上説明したように本第1の実施形態によれば、インターネット等のネットワークを用いたパブリックプリントにおいて、ユーザがプリント出力を行うプリンタを選択する端末装置上の画面において、プリンタの選択を容易にする。即ち、プリントを行う対象としてのファイルと、プリンタが白黒プリンタかカラープリンタかという特性から、最適と考えられる優先度順にプリンタ選択画面上にプリンタのリストを表示させることで、印刷指定時にユーザの操作性の著しい向上を図ることができる。
<第2の実施形態>
上記第1の実施形態では、選択したファイルが、白黒ファイルとカラーファイルのいずれか一方だけである場合について説明を行った。しかし、白黒ファイルとカラーファイルの両方を同時に選択し、一つのプリンタで出力する指定を行いたい場合にも応用することが可能である。この場合は、出力を行いたいファイルに、「白黒」「カラー」が混在している為、両方の出力を行うことができる「カラープリンタ」を優先的にプリンタ選択画面20上に表示を行うようにすればよい。
上記第1の実施形態では、選択したファイルが、白黒ファイルとカラーファイルのいずれか一方だけである場合について説明を行った。しかし、白黒ファイルとカラーファイルの両方を同時に選択し、一つのプリンタで出力する指定を行いたい場合にも応用することが可能である。この場合は、出力を行いたいファイルに、「白黒」「カラー」が混在している為、両方の出力を行うことができる「カラープリンタ」を優先的にプリンタ選択画面20上に表示を行うようにすればよい。
本第2の実施形態におけるプリンタ選択画面20の表示方法に関して、図6及び図7を参照して説明を行う。なお、システム構成に関しては図1を参照して説明したものと同様であるため、ここでは説明を省略する。
まず、図6を用いて本第2の実施形態おける、ユーザ400の操作部・表示部について説明を行う。
図6のファイル選択画面10及びプリンタ選択画面20等の基本的な部分に関しては図2を参照して説明したものと同様であるが、図6では、ファイル選択画面10で、「ファイル1[BW]」と「ファイル3[COLOR]」が同時に選択されている様子を示している。この場合には、上述のように、「白黒」、「カラー」の両方がプリント可能なように、複数のプリンタから「カラー」であるプリンタが優先的に上位に表示されている様子を示している。そのため、ユーザとしては、特別な意図が無く、普通のプリントを行いたいのであれば、最上位に表示されたプリンタを選択し実行すればよく、また、少しの変更がある場合でも、上位のいくつかから選ぶだけでよい。
次に、図7のフローチャートを用いて、本第2の実施形態におけるプリンタ表示処理について説明を行う。
まず、ステップS301で、プリントを行うファイルの選択が終了したかの確認を行い、ファイル選択が完了したらステップS302で、図3及び図4を参照して前述した、プリンタを種類別に分類する処理を行う。次に、選択されたファイルが白黒(BW)とカラー(CLR)が混在しているかの判別を行い(ステップS303)、混在していないと判別した場合は、処理はステップS203に進む。一方、ステップS303で選択されたファイルが白黒(BW)とカラー(CLR)が混在していると判別した場合は、ステップS210に進む。この場合、基本的には、カラー出力を対象とする場合と同様の選択となる。
一方、ステップS203以降の処理は第1の実施形態で図5を参照して説明した処理と同様であるため、同じ参照番号を付し、説明を省略する。
以上説明したように本第2の実施形態によれば、複数のファイルが選択され、白黒ファイルとカラーファイルが混在している場合であっても、最適と考えられる優先度順にプリンタ選択画面上にプリンタのリストが表示される。従って、印刷指定時にユーザの操作性の著しい向上を図ることができる。
<第3の実施形態>
上記の第1及び第2の実施形態では、最終的にひとつのプリンタで出力を行う場合について述べたが、複数のファイルを印刷する場合に、白黒ファイルは白黒プリンタで、カラーファイルはカラープリンタで、それぞれプリントを行いたい場合が想定される。そのような場合にも上記概念は適用できるが、プリンタの特性のみで選択画面の表示優先度を決めてしまうと、2つのプリンタを独立に表示してしまうため、運用上の問題が生じることがある。具体的には、白黒ファイルを選択した時には白黒プリンタを優先的に、また、カラーファイルを選択した時にはカラープリンタを優先的に表示することが可能ではあるが、それぞれのファイルを印刷する2つのプリンタは設置場所とは関係なく表示されている。従って、選択した2つのプリンタ間に距離があった場合には、出力物を取得する際に、時間や手間が必要となるため好ましくない。このような点から、白黒、カラーに加え、プリンタの設置場所を考慮に入れて優先度を決定することで、運用上の著しい効果をあげることが可能である。
上記の第1及び第2の実施形態では、最終的にひとつのプリンタで出力を行う場合について述べたが、複数のファイルを印刷する場合に、白黒ファイルは白黒プリンタで、カラーファイルはカラープリンタで、それぞれプリントを行いたい場合が想定される。そのような場合にも上記概念は適用できるが、プリンタの特性のみで選択画面の表示優先度を決めてしまうと、2つのプリンタを独立に表示してしまうため、運用上の問題が生じることがある。具体的には、白黒ファイルを選択した時には白黒プリンタを優先的に、また、カラーファイルを選択した時にはカラープリンタを優先的に表示することが可能ではあるが、それぞれのファイルを印刷する2つのプリンタは設置場所とは関係なく表示されている。従って、選択した2つのプリンタ間に距離があった場合には、出力物を取得する際に、時間や手間が必要となるため好ましくない。このような点から、白黒、カラーに加え、プリンタの設置場所を考慮に入れて優先度を決定することで、運用上の著しい効果をあげることが可能である。
以下、プリンタの設置場所情報として、設置されている「プリント店」を例にした本第3の実施形態について、図8、図9を参照しながら説明する。なお、システム構成に関しては、図1を参照して説明したものと同様であるため、ここでは説明を省略する。
まず、図8を用いて本第3の実施形態おける、ユーザ400の操作部・表示部について説明を行う。
図8は、ユーザ400の操作部・表示部であり、図2を参照して説明したものと同様に、ファイル選択画面10とプリンタ選択画面20の2つから構成されている。図8では、ファイル1[BW]と、ファイル3[COLOR]の両方が選択されている様子を示している。そのため、プリンタ選択画面20は、選択されたファイルのプリントを行えるプリンタの候補が表示されており、ここでは、白黒プリンタとカラープリンタとが共に設置されているA店、B店を優先的に表示している。そして、各店のプリンタがその中で順に表示されていることを表している。具体的には、A店にはプリンタD(カラー用)とプリンタB(白黒用)が設置されており、B店にはプリンタE(カラー用)とプリンタA(白黒用)が設置されている。また、図8の「別々にプリントを行う」欄のチェックボックスをチェックすることで、選択された「白黒ファイル」と「カラーファイル」とを別々にプリント処理を行うことの指定が可能となっている。なお、この選択欄は、複数のファイルが選択されたときのみ、選択画面上に表示するか、もしくは選択可能にする。
次に、図9のフローチャートを用いて、本第3の実施形態におけるプリンタ表示処理について説明を行う。
まず、ステップS401で、プリントを行うファイルの選択が終了したかの確認を行い、ファイル選択が完了したら、選択されたファイルに「白黒ファイル」と「カラーファイル」が混在しているかの判別を行う(ステップS402)。混在していない場合は、ステップS202に進み、図3及び図4を参照して前述した、プリンタを種類別に分類する処理を行う。以下、図5で説明したステップS203〜S215と同様の処理を行う。
一方、混在している場合は、その出力を別々のプリンタで行うかの判別を行い(ステップS403)、別々のプリンタで行わない場合はステップS210へ進み、別々のプリントで行う場合はステップS404に進む。
ステップS404では、変数iの初期化を行い、次に、i番目の店にカラープリンタと白黒プリンタの両方があるかの判別を行う(ステップS405)。両方、ある場合は、その店が有するプリンタについて図3を参照して説明したプリンタ種別処理を行う(ステップS406)。その後、i番目の店について、図5のステップS204〜S209、または、ステップS210〜S215のいずれかの手順によりプリンタ表示処理を行う(ステップS407)。カラープリンタと白黒プリンタのどちらか一方しか無い場合は(ステップS405でNO)、ステップS406及びS407の処理を行わない。その後、登録されている店に関し、順次上記処理を繰り返し行っていく(ステップS408、S409)。以上のような処理を行うことで、図8に示すように、同じ店に設置されたカラープリンタと白黒プリンタが順次表示されていくことになる。
その後、処理を完了する。
上記の通り本第3の実施形態によれば、白黒ファイルとカラーファイルが選択され、かつ、異なるプリンタで出力を行いたい場合に、プリンタが設置されている場所情報から、最適と考えられる優先度順にプリンタ選択画面上にプリンタのリストが表示される。従って、印刷指定時にユーザの操作性の著しい向上を図ることができる。
なお、上記第1〜第3の実施形態においては、印刷指定したファイルが白黒であるか、カラーであるかに応じて、最適と考えられる優先度順にプリンタ選択画面上にプリンタのリスト表示する場合について説明した。しかし、優先度の決め方はファイルの種類に限られるものではない。例えば、片面印刷と両面印刷や、ステープル、製本など、ユーザ操作者が所望の出力形態で出力可能なプリンタに高い優先度を与えるようにしてもよい。また、出力するファイルの白黒/カラーの別と、出力形態の両方に基づいて、優先度を決定するようにしても勿論構わない。
<他の実施形態>
なお、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。ここでプログラムコードを記憶する記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、ROM、RAM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、CD−ROM、CD−R、DVD、光ディスク、光磁気ディスク、MOなどが考えられる。また、LAN(ローカル・エリア・ネットワーク)やWAN(ワイド・エリア・ネットワーク)などのコンピュータネットワークを、プログラムコードを供給するために用いることができる。
なお、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。ここでプログラムコードを記憶する記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、ROM、RAM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、CD−ROM、CD−R、DVD、光ディスク、光磁気ディスク、MOなどが考えられる。また、LAN(ローカル・エリア・ネットワーク)やWAN(ワイド・エリア・ネットワーク)などのコンピュータネットワークを、プログラムコードを供給するために用いることができる。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
本発明を上記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説明した図3および図5、図7、または図9に示すフローチャートに対応するプログラムコードが格納されることになる。
100 インターネット(ネットワーク)
200 サーバ
201 大容量ストレージ
300−1〜5 プリントシステム
301−1〜5 端末装置
302−1〜5 印刷装置(プリンタ)
400 ユーザ
200 サーバ
201 大容量ストレージ
300−1〜5 プリントシステム
301−1〜5 端末装置
302−1〜5 印刷装置(プリンタ)
400 ユーザ
Claims (12)
- 端末装置と、サーバと、複数のプリンタとをネットワークを介して接続して構築され、前記端末装置から前記ネットワークを介して送信される原稿データを前記複数のプリンタのいずれかで印刷する印刷システムであって、
前記サーバは、前記複数のプリンタそれぞれの機能情報を格納する格納手段を有し、
前記端末装置は、
原稿データを出力する形態に応じて、前記機能情報に従って、前記複数のプリンタの内、当該原稿データの出力に適する順に前記複数のプリンタの順付けを行う順位付け手段と、
前記順位付け手段により順位付けされた順に、前記複数のプリンタを一覧表示する表示手段と
を有することを特徴とする印刷システム。 - 前記端末装置は、
印刷する原稿データを選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された原稿データが白黒原稿のデータであるか、カラー原稿のデータであるかを判別する判別手段とを更に有し、
前記順位付け手段は、前記判別手段により白黒原稿であると判断した場合に、前記複数のプリンタの内、前記機能情報に基づいて白黒プリンタを優先させた順位付けを行い、カラー原稿であると判断した場合に、カラープリンタを優先させた順位付けを行うことを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。 - 前記選択手段は、複数の原稿データを選択可能であって、前記選択手段により白黒原稿のデータとカラー原稿のデータの両方が選択された場合に、前記順位付け手段は、カラープリンタを優先させた順位付けを行うことを特徴とする請求項2に記載の印刷システム。
- 前記サーバの格納手段は、前記複数のプリンタそれぞれが設置されている場所を示す情報を含む属性情報を更に格納し、
前記選択手段は、複数の原稿データを選択可能であって、前記選択手段により白黒原稿のデータとカラー原稿のデータの両方が選択され、且つ、白黒プリンタ及びカラープリンタでそれぞれ印刷することが指定された場合に、前記順位付け手段は、所定領域内に設置された白黒プリンタ及びカラープリンタの組を優先させた順位付けを行うことを特徴とする請求項2に記載の印刷システム。 - 前記端末装置は、
原稿データを両面印刷指定する指定手段を更に有し、
前記順位付け手段は、前記指定手段により両面印刷が指定されている場合に、前記複数のプリンタの内、両面印刷可能なプリンタを優先させた順位付けを行うことを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。 - 端末装置と、複数のプリンタと、前記複数のプリンタそれぞれの機能情報を管理するサーバとをネットワークを介して接続して構築され、前記端末装置から前記ネットワークを介して送信される原稿データを前記複数のプリンタのいずれかで印刷する印刷システムの端末装置におけるプリンタの選択支援方法であって、
原稿データを出力する形態に応じて、前記機能情報に従って、前記複数のプリンタの内、当該原稿データの出力に適する順に前記複数のプリンタの順付けを行う順位付けステップと、
前記順位付けステップで順位付けされた順に、前記複数のプリンタを一覧表示する表示ステップと
を有することを特徴とするプリンタの選択支援方法。 - 印刷する原稿データを選択する選択ステップと、
前記選択ステップで選択された原稿データが白黒原稿のデータであるか、カラー原稿のデータであるかを判別する判別ステップとを更に有し、
前記順位付けステップでは、前記判別ステップにより白黒原稿であると判断した場合に、前記複数のプリンタの内、前記機能情報に基づいて白黒プリンタを優先させた順位付けを行い、カラー原稿であると判断した場合に、カラープリンタを優先させた順位付けを行うことを特徴とする請求項6に記載のプリンタの選択支援方法。 - 前記選択ステップでは複数の原稿データを選択可能であって、前記選択ステップにおいて白黒原稿のデータとカラー原稿のデータの両方が選択された場合に、前記順位付けステップでは、カラープリンタを優先させた順位付けを行うことを特徴とする請求項7に記載のプリンタの選択支援方法。
- 前記サーバは、前記複数のプリンタそれぞれが設置されている場所を示す情報を含む属性情報を更に管理し、
前記選択ステップでは複数の原稿データを選択可能であって、前記選択ステップにおいて白黒原稿のデータとカラー原稿のデータの両方が選択され、且つ、白黒プリンタ及びカラープリンタでそれぞれ印刷することが指定された場合に、前記順位付けステップでは、所定領域内に設置された白黒プリンタ及びカラープリンタの組を優先させた順位付けを行うことを特徴とする請求項7に記載のプリンタの選択支援方法。 - 原稿データを両面印刷指定する指定ステップを更に有し、
前記順位付けステップでは、前記指定ステップにより両面印刷が指定された場合に、前記複数のプリンタの内、両面印刷可能なプリンタを優先させた順位付けを行うことを特徴とする請求項6に記載のプリンタの選択支援方法。 - 請求項6乃至10のいずれかに記載のプリンタの選択支援方法を実現するためのプログラムコードを有することを特徴とする情報処理装置が実行可能なプログラム。
- 請求項11に記載のプログラムを記憶したことを特徴とする情報処理装置が読み取り可能な記憶媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005235498A JP2007052503A (ja) | 2005-08-15 | 2005-08-15 | 印刷システム及びプリンタの選択支援方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005235498A JP2007052503A (ja) | 2005-08-15 | 2005-08-15 | 印刷システム及びプリンタの選択支援方法 |
Publications (1)
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ID=37916934
Family Applications (1)
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018067260A (ja) * | 2016-10-21 | 2018-04-26 | 富士ゼロックス株式会社 | 印刷管理装置及びプログラム |
JP2018067259A (ja) * | 2016-10-21 | 2018-04-26 | 富士ゼロックス株式会社 | 印刷管理装置及びプログラム |
-
2005
- 2005-08-15 JP JP2005235498A patent/JP2007052503A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN107977170A (zh) * | 2016-10-21 | 2018-05-01 | 富士施乐株式会社 | 打印管理设备和存储打印管理程序的计算机可读介质 |
CN107977170B (zh) * | 2016-10-21 | 2021-06-04 | 富士施乐株式会社 | 打印管理设备和存储打印管理程序的计算机可读介质 |
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