JP2007052221A - 沈胴ズーム式レンズ鏡筒 - Google Patents

沈胴ズーム式レンズ鏡筒 Download PDF

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Abstract

【課題】沈胴ズーム式レンズ鏡筒において、レンズ鏡筒の長さを延長せずに、沈胴ズーム用駆動ユニットの組み立て時のばらつき、あるいは動作中の傾きをなくし、沈胴ズーム動作時の低振動化、低騒音化を図る。
【解決手段】駆動ユニット4に固定枠2の軸受フランジ2aの側面に当接する当接リブ4bを備えることにより、レンズ鏡筒の長さを延長することなく、さらに駆動ユニット4の出力ギア4aと駆動ギア3との軸間距離が、組立ばらつき、あるいは駆動ユニット4のモータ停止時に発生する慣性力などによってずれることなく所望値に設定できるため、不要な振動、騒音を発生することなく沈胴・ズーム動作を行うことができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、レンズ群あるいはレンズ枠を移動させることにより光学変倍あるいは繰出しあるいは収納が可能なレンズ鏡筒に関する。
近年、撮影画像をすぐに確認することができるデジタルスチルカメラ(以下、DSCと称す)が急速に普及している。このDSC用のレンズ鏡筒としては、非撮影時における携帯性を考慮し、非撮影時には鏡筒の長さが短くなる、いわゆる沈胴式のレンズ鏡筒が採用されている。また沈胴式レンズ鏡筒は、光学変倍(以下、ズームと称す)の際、鏡筒の長さを変化させて焦点距離を変化させる、沈胴ズーム式レンズ鏡筒が採用される例が多い。
この沈胴ズーム式レンズ鏡筒は、一般に、沈胴・ズーム用モータの回転力により駆動ギアを介してカム筒を回転させ、レンズ群を駆動する沈胴・ズーム機構を備える。
ここで重要なのが、沈胴・ズーム用モータの出力歯車の回転中心軸と駆動ギアの回転中心軸との距離である。この中心軸間距離が許容誤差範囲を越えると、駆動ギアの回転時、すなわち沈胴ズーム動作時に不要な振動や騒音が発生し、カメラの品質を低下させるという課題があった。
この課題を解決する手段として、例えば、特許文献1には、以下のような沈胴機構が開示されている。すなわち、固定枠の軸受部に駆動ギアの駆動ギア軸が保持される。駆動ギア軸の一端は一方の軸受部を貫通して突出している。駆動ギア軸のこの突出端を駆動ユニットの貫通穴に嵌入させて、駆動ユニットは固定枠に取り付けられる。その結果、駆動ユニットの出力歯車と駆動ギアとの軸間距離のばらつきを抑えることができ、不要な振動や騒音を発生することなく沈胴動作を行うことができる。
特開2005−128187号公報
しかしながら、上記の沈胴式レンズ鏡筒においては、駆動ギア軸の一端が固定枠の軸受部から突出させ、その突出端を駆動ユニットの貫通穴に嵌入させる構成であるため、少なくとも駆動ギア軸の固定枠の軸受部からの突出長さ分だけレンズ鏡筒が長くなり、レンズ鏡筒の薄型化が困難であるという課題があった。
そこで本発明は、沈胴・ズーム動作時の低振動化、低騒音化を実現しつつ、薄型化を実現した沈胴ズーム式レンズ鏡筒を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明のレンズ鏡筒は、レンズ群と、ギア部を有し、光軸を中心として回転することによりレンズ群を光軸方向に移動させる駆動枠と、ギア部と噛合し駆動枠を回転させる駆動ギアを備え、駆動枠を回転可能に保持する固定枠と、駆動ギアと噛合する出力歯車と、出力歯車を駆動する駆動手段と、固定部と、少なくとも1つの当接部とを有し、当接部が固定枠の一側面に当接した状態で、固定部により固定枠に固定される駆動ユニットと、を備える。
これにより、固定枠の側面に駆動ユニットを当接させるため、レンズ鏡筒の長さを延長することなく、駆動ユニットの出力歯車の中心軸と駆動ギアの中心軸との軸間距離を許容範囲内に抑えることができ、沈胴・ズーム動作時の低振動化、低騒音化を実現することができる。
また、本発明のレンズ鏡筒は、駆動ギアは、駆動ギアの回転中心に駆動ギア軸を有し、固定枠は、駆動ギア軸の両端を支持する一対の軸受部を有し、当接部のうち少なくとも1つは、軸受部の少なくとも一方が備えられた面に当接させるようにしてもよい。
これにより、沈胴・ズーム用モータの停止等で駆動ユニットが固定枠に対して傾きを発生させるような慣性力等が駆動ユニットに働いたとしても、駆動ユニットの当接部の1つを駆動ギア軸の軸受部の側面に当接させることにより、レンズ鏡筒の長さを延長することなく、駆動ユニットの出力歯車の中心軸と駆動ギアの中心軸との軸間距離を許容範囲内に抑えることができ、沈胴・ズーム動作時の低振動化、低騒音化を実現することができる。
また、本発明のレンズ鏡筒は、当接部のうち少なくとも1つは、リブ形状をした当接リブであり、固定部に対し、出力歯車とは光軸方向の反対側に備えるようにしてもよい。
これにより、当接リブを固定部と光軸方向に離間して備えたことにより、固定枠に対する駆動ユニットの傾きを最小限に抑え、出力歯車の中心軸と駆動ギアの中心軸との軸間距離を許容範囲内に抑えることができ、沈胴・ズーム動作時の低振動化、低騒音化を実現することができる。
また、本発明のレンズ鏡筒は、駆動ユニットに電流を供給するフレキシブルプリント基板または導電材を当接リブ近傍に配設したレンズ鏡筒であって、当接リブまたは駆動ギア軸の軸受部により駆動ギアが略遮蔽されることにより、フレキシブルプリント基板または導電材が駆動ギアに巻き込まれるのを防止するようにしてもよい。
これにより、駆動ユニットに電流を供給するフレキシブルプリント基板または導電材を、駆動ギアに巻き込まれるために通常なら配設を避けるところ、当接リブあるいは駆動ギア軸の軸受部により駆動ギアが略遮蔽されることにより、フレキシブルプリント基板または導電材の配設が可能となり、フレキシブルプリント基板または導電材の配設自由度を高めることができる。
また、本発明のレンズ鏡筒は、駆動ユニットの固定枠の円筒面に対向する対向面に凸部を設け、固定枠に凸部と嵌合する凹部を設け、凸部と凹部を嵌合させるようにしてもよい。
これにより、沈胴・ズーム用モータの停止等で駆動ユニットが固定枠に対して傾きを発生させるような慣性力等が駆動ユニットに働いたとしても、固定枠に設けた凸部と駆動ユニットに設けた凹部を嵌合させることにより、レンズ鏡筒の長さを延長することなく、駆動ユニットの出力歯車の中心軸と駆動ギアの中心軸との軸間距離を許容範囲内に抑えることができ、沈胴・ズーム動作時の低振動化、低騒音化を実現することができる。
また、本発明のレンズ鏡筒は、駆動ユニットの固定枠の円筒面に対向する対向面に凸部を設け、固定枠に凸部と嵌合する凹部を設け、凸部と凹部を嵌合させるようにしてもよい。
これにより、嵌合部材が、固定枠が凹部で、駆動ユニットが凸部であり、固定枠が凹部で駆動ユニットが凸部の場合と同じ効果がある。
以上のように、本発明によれば、沈胴・ズーム動作時の低振動化、低騒音化を実現しつつ、薄型化を実現した沈胴ズーム式レンズ鏡筒を提供できる。
以下、本発明の一実施形態における沈胴ズーム式レンズ鏡筒について、図1〜図7を用いて説明する。
図1は本発明の一実施形態における沈胴ズーム式レンズ鏡筒の分解斜視図、図2(a)は本発明の一実施形態における沈胴ズーム式レンズ鏡筒の固定枠に設けられた駆動カム溝の展開図、図2(b)は本発明の一実施形態における沈胴ズーム式レンズ鏡筒の駆動枠に設けられた1群カム溝、2群カム溝、3群カム溝の展開図、図3(a)は本発明の一実施形態における沈胴ズーム式レンズ鏡筒の沈胴時の各レンズ群の位置を説明する断面図、図3(b)は本発明の一実施形態における沈胴ズーム式レンズ鏡筒の広角撮影時の各レンズ群の位置を説明する断面図、図3(c)は本発明の一実施形態における沈胴ズーム式レンズ鏡筒の望遠撮影時の各レンズ群の位置を説明する断面図、図4は本発明の一実施形態における沈胴ズーム式レンズ鏡筒の駆動ユニットの固定手段を説明する斜視図、図5は本発明の一実施形態における沈胴ズーム式レンズ鏡筒の駆動ユニットの固定手段を説明する図4とは異なる方向から見た斜視図、図6は本発明の一実施形態における沈胴ズーム式レンズ鏡筒の駆動ユニットの固定状態を説明する斜視図、図7は本発明の一実施形態における沈胴ズーム式レンズ鏡筒の駆動ユニットの固定状態およびフレキシブルプリント基板の配設状態を説明する斜視図である。
沈胴ズーム式のレンズ鏡筒1について、図1から図7を用いて説明する。図1に示したように、沈胴ズーム式レンズ鏡筒の光軸をZ軸(物体側を正とする)とするXYZ3次元直交座標系を設定する。L1は1群レンズ、L2は光軸(Z軸)上を移動して変倍を行う2群レンズ、L3は像ぶれ補正用の3群レンズ、L4は変倍に伴う像面変動の補正及び合焦のために光軸上を移動する4群レンズ、L5は像の収差を補正する5群レンズである。ただし、変倍を行う際には、後で図2および図3を用いて説明するが、2群レンズL2のみ移動させるのではなく、1群レンズL1、2群レンズL2、3群レンズL3、4群レンズL4を光軸方向に移動させる。
固定枠2は、カメラの筐体に固定する固定部を備えた枠である。固定枠2には、軸受フランジ2a,2bが備えられ、駆動ギア軸5が嵌挿される。駆動ギア軸5を回転中心として駆動ギア3が回転自在に保持されている。
駆動ユニット4は、複数のギアを備えた、減速機構付きDCモータである。駆動ユニット4は、固定枠2の側面に備えた固定部にビス6a,6bで固定される。駆動ユニット4の駆動出力段である出力ギア4aは、駆動ギア3と噛み合い、モータの駆動力を伝達する。
駆動枠8は、外径部に駆動枠ギア部8nを備え、駆動ギア3と噛み合い、駆動ユニット4の駆動により回転する。駆動枠8の外径部には、駆動カムピン8j,8k,8mを備えており、駆動ユニット4が回転すると、固定枠2の内径部に備えた駆動カム溝2e,2f,2gに沿って光軸方向に移動し、この動作により沈胴ズーム動作を行い、図3(a)に示す沈胴状態から、図3(b)に示す広角撮影状態、図3(c)に示す望遠撮影状態に移行する。
直進枠9は、駆動枠8に回動自在に保持され、沈胴ズーム時には駆動枠8とともに光軸方向に移動する。一方、直進枠9の外径部には直進リブ9j,9k,9mを備えており、固定枠2の内径部に備えた直進溝2h,2i,2jに摺動自在に備えられている。直進枠9は、直進溝2h,2i,2jにより回転しないよう規制されるので、直進枠9は、沈胴ズーム時には、駆動枠8とともに光軸方向に移動するが、駆動枠8が駆動ユニット4の駆動により回転しながら光軸方向に移動するのに対し、直進枠9は、回転せずに光軸方向に直進移動する。
1群枠11は、1群レンズL1を保持している。1群枠11には、1群カムピン11a,11b,11cが備えられており、駆動枠8の内径部に設けられた1群カム溝8a,8b,8cに摺動自在に保持されている。一方、1群カムピン11a,11b,11cの側面は、直進枠9の側面に備えられた1群直進溝9a,9b,9cに摺動自在に保持されている。1群枠11は、1群直進溝9a,9b,9cにより回転しないよう規制されるので、1群枠11は、回転せずに光軸方向に直進移動し、図3(a)に示す沈胴状態から、図3(b)に示す広角撮影状態、図3(c)に示す望遠撮影状態に移行する。
2群枠15は、2群レンズL2を保持している。2群枠15には、2群カムピン15a,15b,15cが備えられており、駆動枠8の内径部に設けられた2群カム溝8d,8e,8fに摺動自在に保持されている。一方、2群カムピン15a,15b,15cの側面は、直進枠9の側面に備えられた2群直進溝9d,9e,9fに摺動自在に保持されている。2群枠15は、2群直進溝9d,9e,9fにより回転しないよう規制されるので、2群枠15は、回転せずに光軸方向に直進移動し、図3(a)に示す沈胴状態から、図3(b)に示す広角撮影状態、図3(c)に示す望遠撮影状態に移行する。
3群枠19は、像ぶれ補正用レンズ群L3(3群レンズ)を保持し、像ぶれ補正装置56を構成している。3群枠19には、3群カムピン19a,19b,19cが備えられており、駆動枠8の内径部に設けられた3群カム溝8g,8h,8iに摺動自在に保持されている。一方、3群カムピン19a,19b,19cの側面は、直進枠9の側面に備えられた3群直進溝9g,9h,9iに摺動自在に保持されている。3群枠19は、3群直進溝9g,9h,9iにより回転しないよう規制されるので、3群枠19は、回転せずに光軸方向に直進移動し、図3(a)に示す沈胴状態から、図3(b)に示す広角撮影状態、図3(c)に示す望遠撮影状態に移行する。
像ぶれ補正装置56は、撮影時に像ぶれを補正するための像ぶれ補正用レンズ群L3を、第1の方向(Y方向)であるピッチング方向と、第2の方向(X方向)であるヨーイング方向とに移動させる。第1の電磁アクチュエータ57yはY方向の駆動力を発生し、第2の電磁アクチュエータ57xはX方向の駆動力を発生することにより、像ぶれ補正用レンズ群L3は光軸Zにほぼ垂直なX,Yの2方向に駆動される。
シャッターユニット51は、撮像素子53の露光量及び露光時間を制御するため、一定の開口径を形成する絞り羽根とシャッター羽根とから構成されている。シャッターユニット51は、3群枠19に固定されている。
4群枠23は、4群レンズL4を保持している。4群枠23は軸受部23a,23bを備え、3群枠19に設けられた主軸側指示部と回り止め側指示部に光軸方向に略平行に一端を貫入されたガイドポール20a,20bに係合して光軸方向に直進移動自在に保持されている。
フォーカスモータ52は、4群枠23を光軸方向に移動させるステッピングモータであり、3群枠19に固定されている。フォーカスモータ52は、回転軸の一端に雄ネジの切られたリードスクリュー52aとリードスクリュー52aに噛合して光軸方向に直進移動するナット52bを備えている。ナット52bは外形に凸部を備えており、3群枠19に備えた図示しない直進溝に係合させ、ナット52bが回転しないよう規制されている。ガイドポール20aの根元にフォーカスバネ24(圧縮バネ)を緩挿し、フォーカスバネ24の付勢力により4群枠23をナット52bに押し付けることにより、フォーカスモータ52の駆動によるナット52bの光軸方向への直進移動に追随させる。
回転量検出センサ54a,54bは、駆動ユニット4のモータの回転量を検出するセンサで、駆動ユニット4に取り付けられる。
原点検出センサ55は、フォーカス用レンズである4群レンズL4の原点位置を検出するセンサで、3群枠19に設置されている。4群レンズL4を保持する4群枠23に検出リブ23cが備えられており、フォーカスモータ52の駆動により4群枠23が移動し、検出リブ23cが原点検出センサ55を通過することにより、原点位置を検出する。
マスターフランジ25は、5群レンズL5を保持するとともに、撮像面に入射した光信号を画像処理および記憶の可能な電気信号に変換する撮像素子(CCD)53を保持する。マスターフランジ25は、固定枠2に固定される。
フレキシブルプリント基板26は、カメラに備えられた駆動制御回路に接続され、上記した駆動ユニット4、シャッターユニット51、フォーカスモータ52、あるいは、像ぶれ補正装置56に駆動電流を供給し、さらに、回転量検出センサ54a,54b、原点検出センサ55、あるいは、像ぶれ補正装置56で検出する検出信号をカメラの駆動制御回路に伝達する。フレキシブルプリント基板26には、回転量検出センサ54a,54bが実装されて、さらに、フレキシブルプリント基板26は、駆動ユニット4のモータ端子部4e,4fにも接続している。フレキシブルプリント基板26と、シャッターユニット51、フォーカスモータ52、像ぶれ補正装置56、あるいは、原点検出センサ55との接続は、図示しない第2のフレキシブルプリント基板、あるいは、第3のフレキシブルプリント基板を介して行う。
以上のようなレンズ鏡筒1において、駆動ユニット4の固定枠2への固定方法をさらに詳しく説明する。
駆動ユニット4のモータを駆動し、モータが所定回転数だけ回転したと検出した際にモータを停止させると、駆動ユニット4により駆動されるレンズ鏡筒1の各部品、すなわち、駆動ギア3、駆動枠8、1群枠11、2群枠15、3群枠19の慣性力により、直ちには停止せず、駆動ギア3が噛合している駆動ユニット4の出力ギア4aとの軸間距離を引き離そうとする力を発生させる。
そこで、駆動ユニット4には、固定枠2の軸受フランジ2aの側面に当接させる当接リブ4bを備えている。出力ギア4aが駆動ギア3から離れようとすると、固定枠2に設けた駆動ユニット4の固定部の反対側にある当接リブ4bと、固定枠2の軸受フランジ2aは接近する。このため、駆動ユニット4の固定枠2への固定方法として、固定部へのビス締めによる固定の他に、軸受フランジ2aの側面に当接する当接リブ4bを備えることにより、出力ギア4aと駆動ギア3との軸間距離を許容範囲内に抑えることができ、沈胴・ズーム動作時の低振動化、低騒音化を実現することができる。さらに、当接リブ4bは、軸受フランジ2aの光軸後ろ側(図1の−Y方向)には突出していないので、レンズ鏡筒1を厚くすることなく実現できるので、レンズ鏡筒1の薄型化も実現できる。
図7に示すように、フレキシブルプリント基板26は、回転量検出センサ54a,54bあるいは駆動ユニット4のモータ端子部4e,4fに接続しており、カメラ本体に接続する端子部26aへ電気信号を伝送するための信号線を配設する。駆動ユニット4が当接リブ4bを備えていることにより、フレキシブルプリント基板26は、当接リブ4bの一側面に沿わせることで、駆動ギア3の回転に巻き込まれることなく配設することができ、フレキシブルプリント基板26の端子部26aに最短で接続することが実現できる。
図5に示すように、固定枠2に嵌合リブ2c,2d、駆動ユニット4の前記嵌合リブ2c,2dに対向する位置に嵌合凹部4c,4dを備えている。嵌合リブ2cは嵌合凹部4cと、嵌合リブ2dは嵌合凹部4dとそれぞれ嵌合する。駆動ユニット4のモータ停止時に発生する各部品の慣性力により、出力ギア4aが駆動ギア3から遠ざけられる力が発生し、駆動ユニット4が傾きを発生させようとすると、上記の嵌合リブ2cと嵌合凹部4c、あるいは嵌合リブ2dと嵌合凹部4dとは固定枠2の略半径方向に平行な方向にて嵌合されているので、駆動ユニット4の傾き発生に対してはその傾きを阻害する働きとなる。さらに、嵌合リブ2c,2d、嵌合凹部4c,4dともそれぞれ、固定枠2、駆動ユニット4の側面に設けたので、レンズ鏡筒1を長くすることなく構成することができる。
なお本実施形態では、当接リブ4bと嵌合リブ2c,2dとも備えた形態として示したが、独立した構成であるため、いずれか一方のみの構成であっても、その構成を取ることに伴う効果が得られる。
なお本実施形態では、当接部として軸受フランジ2aの側面に当接する当接リブ4bを示したが、レンズ鏡筒1の側面内で別の当接手段を構成することができれば、同じ効果が得られる。
なお本実施形態では、26がフレキシブルプリント基板であるとしたが、リード線等の導電材であっても、同じ効果が得られる。
なお本実施形態では、固定枠2に嵌合リブ2c,2d、駆動ユニット4に嵌合凹部4c,4dを設けるとしたが、固定枠2に嵌合凹部、駆動ユニット4に嵌合リブを設けても同じ効果が得られる。
なお本実施形態では、沈胴・ズーム駆動を同一の駆動ユニット4で行うとしたが、沈胴駆動のみ、あるいはズーム駆動のみであっても、本構成を使用した駆動であれば、同じ効果が得られる。
本発明の利用分野は特に限定はないが、例えば、沈胴・ズーム駆動を駆動ユニットで行う、薄型の沈胴ズーム式レンズ鏡筒として利用することができる。
本発明の一実施形態における沈胴ズーム式レンズ鏡筒の分解斜視図 (a)本発明の一実施形態における沈胴ズーム式レンズ鏡筒の固定枠に設けられた駆動カム溝の展開図、(b)本発明の一実施形態における沈胴ズーム式レンズ鏡筒の駆動枠に設けられた1群カム溝、2群カム溝、3群カム溝の展開図 (a)本発明の一実施形態における沈胴ズーム式レンズ鏡筒の、沈胴時の各レンズ群の位置を説明する断面図、(b)本発明の一実施形態における沈胴ズーム式レンズ鏡筒の、広角撮影時の各レンズ群の位置を説明する断面図、(c)本発明の一実施形態における沈胴ズーム式レンズ鏡筒の、望遠撮影時の各レンズ群の位置を説明する断面図 本発明の一実施形態における沈胴ズーム式レンズ鏡筒の、駆動ユニットの固定手段を説明する斜視図 本発明の一実施形態における沈胴ズーム式レンズ鏡筒の、駆動ユニットの固定手段を説明する、図4とは異なる方向から見た斜視図 本発明の一実施形態における沈胴ズーム式レンズ鏡筒の、駆動ユニットの固定状態を説明する斜視図 本発明の一実施形態における沈胴ズーム式レンズ鏡筒の、駆動ユニットの固定状態およびフレキシブルプリント基板の配設状態を説明する斜視図
符号の説明
L1 1群レンズ
L2 2群レンズ(ズーム用レンズ)
L3 3群レンズ(像ぶれ補正用レンズ群)
L4 4群レンズ(フォーカス用レンズ)
L5 5群レンズ(補正用レンズ)
1 レンズ鏡筒
2 固定枠
2a,2b 軸受フランジ
2c,2d 嵌合リブ
2e,2f,2g 駆動カム溝
2h,2i,2j 直進溝
3 駆動ギア
4 駆動ユニット
4a 出力ギア
4b 当接リブ
4c,4d 嵌合凹部
4e,4f モータ端子部
5 駆動ギア軸
6a,6b ビス
8 駆動枠
8a,8b,8c 1群カム溝
8d,8e,8f 2群カム溝
8g,8h,8i 3群カム溝
8j,8k,8m 駆動カムピン
8n 駆動枠ギア部
9 直進枠
9a,9b,9c 1群直進溝
9d,9e,9f 2群直進溝
9g,9h,9i 3群直進溝
9j,9k,9m 直進リブ
11 1群枠
11a,11b,11c 1群カムピン
15 2群枠
15a,15b,15c 2群カムピン
19 3群枠
19a,19b,19c 3群カムピン
20a,20b ガイドポール
23 4群枠
23a,23b 軸受部
23c 検出リブ
24 フォーカスバネ
25 マスターフランジ
26 フレキシブルプリント基板
26a 端子部
51 シャッタ−ユニット
52 フォーカスモータ
52a リードスクリュー
52b ナット
53 撮像素子(CCD)
54a,54b 回転量検出センサ
55 原点検出センサ
56 像ぶれ補正装置
57y,57x 電磁アクチュエータ

Claims (6)

  1. レンズ群と、
    ギア部を有し、光軸を中心として回転することにより前記レンズ群を光軸方向に移動させる駆動枠と、
    前記ギア部と噛合し前記駆動枠を回転させる駆動ギアを備え、前記駆動枠を回転可能に保持する固定枠と、
    前記駆動ギアと噛合する出力歯車と、前記出力歯車を駆動する駆動手段と、固定部と、少なくとも1つの当接部とを有し、前記当接部が前記固定枠の一側面に当接した状態で、前記固定部により前記固定枠に固定される駆動ユニットと、
    を備えるレンズ鏡筒。
  2. 前記駆動ギアの回転中心に駆動ギア軸をさらに備え、
    前記固定枠は、前記駆動ギア軸の両端を支持する一対の軸受部を有し、
    前記当接部のうち少なくとも1つは、前記軸受部の少なくとも一方が備えられた面に当接させる、
    請求項1に記載のレンズ鏡筒。
  3. 前記当接部のうち少なくとも1つは、リブ形状をした当接リブであり、前記固定部に対し、前記出力歯車とは光軸方向の反対側に備える、
    請求項1または2記載のレンズ鏡筒。
  4. 前記駆動ユニットに電流を供給するフレキシブルプリント基板または導電材を前記当接リブ近傍に配設したレンズ鏡筒であって、
    前記当接リブまたは前記駆動ギア軸の軸受部により前記駆動ギアが略遮蔽されることにより、前記フレキシブルプリント基板または前記導電材が前記駆動ギアに巻き込まれるのを防止する、
    請求項1から3のいずれかに記載のレンズ鏡筒。
  5. 前記駆動ユニットの前記固定枠の円筒面に対向する対向面に凹部を設け、前記固定枠に前記凹部と嵌合する凸部を設け、前記凹部と前記凸部を嵌合させる、
    請求項1〜4のいずれかに記載のレンズ鏡筒。
  6. 前記駆動ユニットの前記固定枠の円筒面に対向する対向面に凸部を設け、前記固定枠に前記凸部と嵌合する凹部を設け、前記凸部と前記凹部を嵌合させる、
    請求項1〜4のいずれかに記載のレンズ鏡筒。
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