JP2007051495A - 鋼製枠構造体およびその構築方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】現場土砂あるいは砕石などの細かい石を使用でき、施工コストを易くすることができる鋼製枠構造体およびその構築方法を提供すること。
【解決手段】 前後方向および左右方向に間隔を置く柱材3(4)と、前側または後側における左右方向に柱材3(4)に回動可能にボルト接合により連結された左右方向の梁材と、前後の柱材3(4)に固定された前後方向の奥行材とにより、多数の立方格子状の鋼製枠1が左右方向に連続しており、各立方格子状の鋼製枠1の外側に位置する面に多数のスクリーン材2を間隔あけて取り付け、内部に中詰め材を充填して構築する鋼製枠構造体であって、鋼製枠1におけるスクリーン材2の内側に網体34が配置されており、網体34は、網目を通してスクリーン材2に係止された係止部付きアーム材と固定部材とを備えた網体保持金具14によりスクリーン材2に押し付けて固定されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、擁壁,護岸,えん堤等の構築物として用いる鋼製枠構造体およびその構築方法に関する。
現在、鋼製枠を左右・上下に連結してその内部に石材を充填して、えん堤などの鋼製枠構造体として広く施工されている。この鋼製枠は前面など外側に位置する面に溝形鋼やフラットバーなどのスクリーン材を多数張設して充填した石材が抜け出るのを防止している。
本出願人が実施している鋼製枠1は、地盤沈下等に応じて追従して変形できる自在性がある特徴があり、その構造について図21および図22を参照して簡単に説明すると、前部柱3間または後部柱4間にスクリーン材2を回動可能に連結するようにした鋼製枠1を用いて、例えば堰堤あるいは擁壁等の構築物5を構築している。
前記の鋼製枠1は、堰堤等の構築物施工場所を掘削した後、前後の柱材3,4,奥行梁6,6b、前面梁7aおよび後面梁7c,スクリーン材2,ブレース8を連結して組み立て、必要に応じて鋼製枠1を前後方向(壁厚方向)に複数連設し、上に複数段積み重ね、横方向(図22で左右方向)に複数連設して構築物骨組み9を構築し、その際隣接する鋼製枠1どうしの境界部の柱材3,4は共用とし、構築物骨組み9の内部にスクリーン材2間の隙間(15cm程度)を通らない大きさの石等の中詰め材10を充填し、最上段の鋼製枠1の上面に蓋スクリーン材(図示略)を取り付け、堰堤等の構築物5が構築される。なお、前記スクリーン材2は構築物骨組み9の最外周側面に設けられ、底スクリーン材(図示省略)は最下段の鋼製自在枠1の底面に設けられる。
前記の鋼製枠1は、スクリーン材2および前面梁7aおよび後面梁7cが柱3(4)に対して回動可能に連結されているため、地盤の不等沈下に対して、鋼製枠1が追従変形できる自在性の特性を有するため、このような鋼製枠1における前後の柱を、隣接する鋼製枠1の前後の柱と共用の柱にして左右方向に鋼製枠1を接続した場合、前記の特性を維持した堰堤あるいは土留め壁などの構造物となり、地盤の不等沈下等に追従できる特徴がある構造物を構築することができる。
これまで、内部に充填する石材は、スクリーン材の間から抜け出ることのない大きさのものを使用しているが、施工現場によっては、これらの大きさの石材を揃えることが困難な現場も生じてきている。このため、スクリーン材の内側にエキスパンドメタルなどの網体を取り付けている。
特開平11−209987号 特公昭60−9164号 特許第2870683号公報
エキスパンドメタルを固定する技術として、番線あるいはUボルトを使用して、スクリーン材等に固定することが考えられるが、(1)エキスパンドメタルを固定するのに、番線を使用してスクリーン材に固定すると材料費は安いが、鋼製枠構造体の内側と外側にそれぞれ作業員が必要となり、また、番線を一つ一つねじるのに手間が掛かかり、作業効率が低く、施工工期が長くなると共に施工コストが高くなるという問題がある。
(2)また、U字ボルトを使用してスクリーン材に固定する方法や、ボルト・ナットで枠に固定する方法も、上記同様に鋼製枠構造体の内側と外側にそれぞれ作業員が必要となり、施工工期が長くなると共に施工コストが高くなるという問題がある。
さらに、前記のようにスクリーン材間の間隙よりも大きな石を別途準備するとなると、鋼製枠構造体の築造コストが高くなるという問題があった。
本発明は、前記の課題を有利に解決することができ、現場発生礫あるいは砕石(直径40mmから100mm)などの細かい石を使用でき、施工コストを易くすることができる鋼製枠構造体およびその構築方法を提供することを目的とする。
第1発明の鋼製枠構造体においては、
前後方向に間隔を置くと共に左右方向に間隔をおいて配置された多数の柱材と、前側または後側における左右方向に隣り合う柱材に連結された左右方向の水平材と、前後の柱材に固定された前後方向の奥行材とにより、多数の立方格子状の鋼製枠を左右方向に連続して組み立て、かつ各立方格子状の鋼製枠における前側または後側の柱材間または水平材間に、複数本のスクリーン材を間隔あけて取り付け、内部に中詰め材を充填して構築する鋼製枠構造体であって、
鋼製枠におけるスクリーン材の内側に網体が配置されており、その網体は、網目を通してスクリーン材に係止された係止部付きアーム材と固定部材によりスクリーン材に押し付けて固定されていることを特徴とする。
また、第2発明では、第1発明の鋼製枠構造体において、前記係止部付きアーム材は、その先端部にスクリーン材を係止する係止部を有し、前記固定部材が、係止部付きアーム材おけるアーム部に取り付けられるコッター支承部材と、楔形状のコッターとからなり、網体とコッター支承部材との間に前記コッターが配置されていることを特徴とする。
また、第3発明の鋼製枠構造体の構築方法においては、前後方向に間隔を置くと共に左右方向に間隔をおいて配置された多数の柱材と、前側または後側における左右方向に隣り合う柱材に回動可能にボルト接合により連結された左右方向の水平材と、前後の柱材に固定された前後方向の奥行材とにより、多数の立方格子状の鋼製枠を左右方向に連続して組み立て、かつ各立方格子状の鋼製枠における前側または後側の柱材間または水平材間に、複数本のスクリーン材を間隔あけて取り付け、内部に中詰め材を充填して構築する鋼製枠構造体の構築方法であって、
鋼製枠の面の一部となるようにスクリーン材の内側に網体を配置し、係止部付きアーム材における係止部を、鋼製枠構造体の内側から網目を通して挿入して、スクリーン材に係止部を係止し、網体をスクリーン材に押し付け、前記係止部付きアーム材に装着される固定部材にて網体を固定することを特徴とする。
第4発明では、第3発明の鋼製枠構造体の構築方法において、固定部材が、係止部付きアーム材に取り付けられた前後に前後方向に位置調整可能なコッター支承部材と、楔形状のコッターからなり、網体とコッタ支承部材と間に前記コッターを差し込んで固定したことを特徴とする。
第5発明では、第3発明または第4発明の鋼製枠構造体の構築方法において、係止部付きアーム材における係止部を網目から挿入して、スクリーン材に係止部を係止した後、前記コッター支承部材をアーム長手方向に位置調整し、その後、網体とコッター支承部材との間に、楔形状のコッターを差し込んでスクリーン材を固定することを特徴とする。
第6発明では、第3発明〜第57発明の鋼製枠構造体の構築方法において、網体がエキスパンドメタルであることを特徴とする。
第1発明によると、柱またはスクリーン材あるいは奥行き材等の鋼材をボルトにより現場組立の容易な鋼製枠構造体の利点を維持しながら、その内側にスクリーン材間隔よりも目の細かい網体を配置することにより、より安価な現場発生礫あるいは砕石などを中詰材として充填して使用することができ、より経済的に擁壁、護岸、堰堤などの構築物を構築することができる。
また、スクリーン材の内側に網体を配置し、その網目を利用してスクリーン材に係止した係止部付きアーム材およびこれに装着される固定部材により網体を容易にスクリーン材に押し付けて固定することができる。
また第2発明によると、固定部材が、係止部付きアーム材におけるアーム部に取り付けられるコッター支承部材と、楔形状のコッターとからなっているので、アーム部に取付けられるコッター支承部材により、コッターを容易に支承することができ、また、コッター支承部材によりコッターの後部を支承させるようにして、網体を楔形状のコッターの前部により、スクリーン材の回動を阻止しない適度な押し付け力でスクリーン材に向って押し付けることができる。
第3発明によると、コッター支承部材がアームに対して位置調整自在にされているので、擁壁等の構造物の法面傾斜角が変化しても、係止部付きアーム材における先端部からコッター支承部材までの位置を位置調整して対応することができ、網体を確実にスクリーン材に対して押し付けるように固定することができる。
第4発明によると、網体にエキスパンドメタルを使用しているので、安価で適度な網目状の網体を構成することができ、また、スクリーン材間から砕石などの漏出も防止することができる。また、エキスパンドメタルであると、立方状の鋼製枠構造体の内側に適度に複数に分割して配置することができ、鋼製枠構造体におけるスクリーン材の回動性能を阻害する恐れもないので、鋼製枠構造体の特性が阻害されることがない。
第5発明によると、特に、鋼製枠の面の一部となるようにスクリーン材の内側に網体を配置し、係止部付きアーム材における係止部を、鋼製枠構造体の内側の網目から挿入して、スクリーン材に係止部を係止し、網体をスクリーン材に押し付け、前記係止部付きアーム材に装着される固定部材にて網体を固定するので、係止部付きアーム材を鋼製枠構造体における内側から外側のスクリーン材に係止し、前記係止部付きアーム材におけるアーム部に装着される固定部材により、網体を固定する作業となるので、鋼製枠構造体における内側から作業員が1人で容易に行うことができるので、作業性がよく、施工コストを低減することができる。
第6発明によると、係止部付きアーム材に取り付けられて前後方向に位置調整可能なコッター支承部材の位置を調整して、所定の位置にコッター支承部材を配置することができ、そのため、所定の位置にコッター支承部材を配置して、網体を確実に固定することができる。
第7発明によると、係止部付きアーム材における係止部を網目から挿入して、スクリーン材に係止部を係止した後、前記コッター支承部材をアーム長手方向に位置調整するので、現場に応じて、係止部付きアーム材の先端部からコッター支承部材までの寸法を調整するようにして容易に対応することができ、そのため、一種類の係止部付きアーム材およびコッター支承部材並びにコッタを用いて、多様な法面傾斜角形態あるいは現場状態に応じて、適宜コッター支承部材の位置を調整して容易に対応することができる。また、予めコッター支承部材の位置が設定できる場合には、工場あるいは現場において、コッター支承部材の位置を調整して組立てておくことができる。このようにコッター支承部材の位置を調整した金物を用い、網体を配置した状態で係止部付きアーム材を網目からスクリーン材に係止し、その後、網体とコッター支承部材との間に、楔形状のコッターを差し込むだけで、容易に網体をスクリーン材に押し付けるように係止することができる。
第8発明によると、網体にエキスパンドメタルを使用しているので、安価で適度な剛性を有する網目状の網体であるので保形性があり取り扱いも容易で施工性がよい。
また、スクリーン材間から砕石などの漏出も確実に防止することができる。また、エキスパンドメタルであると、立方状の鋼製枠構造体の内側に適度に複数に分割して配置することができ、鋼製枠構造体におけるスクリーン材の回動性能を阻害する恐れもないので、鋼製枠構造体の特性が阻害されることがない。
次に、本発明を図示の実施形態に基づいて詳細に説明する。
図9および図10は、本発明において使用する第1形態の網体保持金具14を示すものであって、その網体保持金具14は、係止部付きアーム材11と、コッター支承部材12と、楔形状のコッター13と、雌ねじ金具16とからなり、前記係止部付きアーム材11は、鋼製棒状部材が折り曲げ加工されて、先端下部にスクリーン材2の下面に係合する係止部15と、スクリーン材2の前面(外側面)に当接する縦部分17と、先端部がスクリーン材2の上面に載置されるアーム部18とが同面状に一体に屈曲形成されて構成されている。
前記の係止部15と縦部分17と、アーム部18の先端部とにより、これらの内側に係止溝19が形成されている。
前記係止部付きアーム材11は、アーム部18の基端部から中間部にかけて、所定の長さに渡って雄ねじ部20が形成され、前記アーム部18は、中央部にアーム挿入用孔21を備えた筒状部22を有するコッター支承部材12における前記筒状部22に挿入されて、前記コッター支承部材12がアーム部18に装着されている。コッター支承部材12には、前記筒状部22の両側にコッタ支承部23が張出すように設けられていると共に、その支承部23の外側にコッター外れ止め部24がアーム部18と平行に先端部に向って突出するように設けられている。
前記コッター支承部材12は、図示の形態では、平面コ字状の鋼板の中央部に半円状凹部を形成した鋼板を、前記各凹部が互いに内向きとなるように各鋼板が当接されてスポット溶接等の溶接により固定されて形成されている。
コッター支承部材12の基部側端面には、前記アーム部18における雄ねじ部20にねじ込まれた雌ねじ金具16が当接されて、前記コッター支承部材12は前記雌ねじ金具16に支承されている。
前記雌ねじ金具16は、予め設定された位置に設置されて、必要に応じ溶接等により固定されて、位置保持するようにされる。これにより、前記コッター支承部材12がアーム部18の基部側の所定の位置に保持されるようにされている。
コッター13は、図11に示すように、U字状断面図の楔であって、一対の平行な脚部25と、脚部25相互を接続するU字状接続部26とを備えており、前記各脚部25は、各脚部25前面側にアーム部18に対して直角配置の網体押圧部27と、脚部後面側に、先端部から接続部26に向ってアーム部18基部側に接近するように傾斜する傾斜面28を備えた楔状脚部25とされている。
前記のU字状接続部26により、コッター13をアーム部18に装着する場合、コッター13における脚部25がアーム部18に係合した状態では、アーム部18からコッター13が落下して外れる恐れはない。
また、前記の雌ねじ金具16がアーム部18の所定の位置に予め固定されていると、現場作業において、雌ねじ金具16をアーム部18の長手方向に位置調整する必要がないので、現場においては、アーム部18を係止して、コッター13を押し込むようにするだけでよいので、現場作業を容易になり、施工性を向上させることができる。
また、雌ねじ金具16をアームに対して位置調整するだけで、コッター支承部材12をアーム部18に対して位置調整して支承することができ、このように位置調整可能に構成しておくと、法面傾斜角度が変化する場所において、あるいは、補修時等において、コッター支承部材12の位置を、適宜位置調整して容易に対応することができる。
図12および図13には、本発明において使用する網体保持金具14の他の形態を示すものであって、係止部付きアーム材11と、コッター支承部材12と、楔形状のコッター13とからなり、この形態では、アーム部18に直接コッター支承部材12が、溶接により固定されて、前記雌ねじ金具16が省略されている形態である。アーム部18の基端部が押し潰し変形されて平坦部が形成され、平面コ字状の鋼板製コッター支承部材12が前記平坦部29に重合されて複数の点溶接により固定されている。このように、コッター支承部材12をアーム部18に直接溶接により固定すると、アーム部18の雄ねじ部20および雌ねじ金具16を省略することができ、網体保持金具14を安価に製作することができる。その他の構成は、前記の形態と同様であるので、同様な部分には、同様な符号を付して説明を省略する。
このような形態では、工場(または現場)において、コッター支承部材12をアーム部18の長手方向の所定位置に固定される。
次に、図14から図19を参照して、本発明における図1〜図5に示す鋼製枠構造体30を構成する基本構造の立方格子状の鋼製枠1について説明する。
本発明の一実施形態として図1および図5に示す鋼製枠構造体30を構成する基本構造の立方格子状の鋼製枠1は、基本的な骨組み構造としては従来と同様で、具体的構造を図14〜図19により説明すると、後側の垂直な後部柱4と法面角度で傾斜した前側の傾斜した前部柱3とはH形鋼を用いるが、いずれもそのフランジ40,40が前後方向を向くように配置する。
そして、後側の後部柱4と前側の前部柱3との上端間および下端間に前後方向に延びる水平な奥行梁6および6bを連結し、かつブレース8を斜めに架け渡して、台形枠30を形成する。そして、この台形枠30を2個左右に間隔をあけて垂直に配置するとともに、垂直な後側の後部柱4の上端間および下端間に後面梁7cをそれぞれ垂直方向に回動可能に連結し、かつ傾斜した前側の前部柱3の上端間および下端間に前面梁7aを垂直方向に回動可能に連結して六面体状の立体枠32からなる立方格子状の鋼製枠1を形成する。(図示の形態では、図1の最下部の立方格子状の鋼製枠体1について示されている。)
さらに、後側の左右の後部柱4,4間に、前記後面梁7cと平行で高さ方向に間隔をあけた複数のスクリーン材2をそれぞれ垂直方向に回動可能に連結し、かつ前側の左右の前部柱3,3間に前記前面梁梁7aと平行で高さ方向に間隔をあけた複数のスクリーン材2をそれぞれ垂直方向に回動可能に連結する。
この実施形態では、奥行梁6,6b,前面梁7aおよび後面梁7c,スクリーン材2,ブレース8は,いずれも溝形鋼等の鋼材を用いている。なお、この鋼製枠1が堰堤等の構築物骨組み(図1、図5参照)9の最下段に配置されるものである場合は、下側の例えば前後の梁7a、7c間に、複数の底スクリーン材(図示を省略)を石等の中詰め材10が通過しない間隔で連結する。また、構築物骨組み9の最上段に配置されるものである場合は、構築物骨組み9の内部に石等の中詰め材10を充填した後、上側の例えば前後の梁7a、7b間に複数の蓋スクリーン材(図示省略)を間隔をあけて連結する。なお、図14に示した立方格子状の鋼製枠1は、必ずしも図1または図5に示された鋼製自在枠の具体的などれかと同一のものを示している訳ではない。
各部材の連結部の詳細を説明すると、前側の傾斜した前部柱3と下側の前面梁7aおよび奥行梁6とは、図15(a)(b)に示すように連結する。すなわち、溝形の前面梁7aの端部のフランジ37に穴38をあけ、前部柱3のウエブ部35に穴36付きの取付プレート39を垂直面をなすように溶接固定し、一方、溝形断面の奥行梁6の端部の底部に、前部柱3のフランジ40に当てる板材41aとこれに突き合わせ溶接固定した板材41bとからなるガセットプレート41を溶接固定し、前部柱3のフランジ40とガセットプレート41とをボルト42およびナット43により連結し、前面梁7aの片側のフランジ37を前部柱3のフランジ40にテーパーワッシャー44を介在させてボルト42およびナット43により連結し、前面梁7aの他側のフランジ37を前記取付プレート39にボルト42、およびナット43により連結している。テーパーワッシャー44は前部柱3のフランジ40に接触させた時垂直面を形成するので、これに接触する前面梁7aは垂直方向に回動可能である。なお、この実施形態では前記ボルト42でガセットプレート41を前部柱3、前面梁7aと一緒に結合している。前記テーパーワッシャー44は、図19(a)、(b)にも詳細を示すように、テーパー方向に対して直交する方向に開放した切り欠き53を持ち、そしてそのテーパーの角度は傾斜した前部柱3のフランジ40に接触させた時垂直面が形成される角度とされている。
前記前側の前部柱3と前側のスクリーン材2との連結部の詳細を説明すると、図17(a)、(b)に示すように、前部柱3のフランジ40に穴40cをあけ、スクリーン材2の端部に穴2aをあけ、前記のテーパーワッシャー44と同じテーパー角度を有し横向きの切り欠き54をあけたテーパーワッシャー55を介在させ、ボルト42およびナット43により連結している。テーパーワッシャー55は前部柱3のフランジ40に接触させた時垂直面を形成するので、これに接触するスクリーン材2は垂直方向に回動可能である。
前側の前部柱3の上端部と前面梁7aとの連結部近傍の詳細を図18に示す。上側の前面梁7aは、前部柱3の前側のフランジ40に、前記と同様な構造で、すなわち切り欠き53付きのテーパーワッシャー44を介在させてボルト42およびナット43により連結し、かつ、前部柱3に溶接固定した取付プレート39にボルト42およびナット43により連結している。なお、積み重ねた鋼製枠1の上下の境界部分については、いずれか一方の鋼製枠1の横梁は図示の通り省略することができる。また、ブレース8は、奥行梁6(または6b)に溶接固定したガセットプレート51を前部柱3にボルト42およびナット43で固定し、このガセットプレート51にボルト61およびナットで連結している。
また、後側の垂直な柱材4と下側の後面梁c7または奥行梁6との連結部の詳細を説明すると、図16に示すように、垂直な柱材4のフランジ40に、奥行梁6bに溶接固定したガセットプレート51と後面梁7cの片側のフランジ7bとを当て、ボルト42およびナット43で連結し、また、後面梁7cの反対側のフランジ7bは、単に柱材4のフランジ40にボルト42およびナット43で連結している。この垂直な柱材4は、フランジ40が垂直な面となるので、単にボルトおよびナットで連結するだけで後面梁7cは無理なく垂直方向に回動可能である。また、後側の後部柱4とスクリーン材2との連結は、同じく図16中に示すように、単にボルト42およびナット43で連結している。これにより、スクリーン材2は無理なく垂直方向に回動可能である。なお、後側の後部柱4が傾斜する場合には、前部柱3側と同様に、テーパーワッシャーを介在させるようにすればよい。
上記の立方格子状の鋼製枠1を組み立てる場合、各柱材3、4に、奥行梁6,6b、前面梁7aおよび後面梁7c、スクリーン材2を連結するに際して、少なくとも左右の柱材3(または4)とこの柱材3(または4)のフランジ40内面側に端部が配置される横梁7またはスクリーン材2との各ボルト42等による連結は仮締めにより行って、スクリーン材2を備えた六面体状の立体枠32からなる立方格子状の鋼製枠1を仮組み立てする。なお、実際には、仮組み立てする際の各柱材3,4と奥行梁6,6b、前面梁7aおよび後面梁7c、スクリーン材2とのボルトによる連結は、すべて仮締めにより行う。その後、前記仮締めされたボルトのうち前側の前部柱3に前面梁7aまたはスクリーン材2を連結するボルトについては、前部柱3のフランジ40内面と前面梁7cまたはスクリーン材2との隙間部分にテーパーワッシャー44の切り欠き53を嵌装させる。その後、前記のすべての仮締めボルトについて本締めを行う。これにより、法面付き鋼製自在枠が組み立てられる。なお、実際の構築物骨組み構築においては、各鋼製自在枠1を個々に独立して組み立てるものではなく、隣接する鋼製枠1どうしは、柱材3または4を共用する形で横梁あるいは奥行梁を連結して、順次鋼製枠(鋼製自在枠)1を連設していく。
上記のように鋼製枠1の組み立て作業において、仮組み立て時の前側の傾斜した前部柱3と前面梁7aまたはスクリーン材2との連結作業の際には、小さな部品である丸穴付きのテーパーワッシャーを介在させる必要がないので、部材どうしの連結作業は著しく容易である。また、傾斜した前部柱3に連結される前面横梁7cあるいはスクリーン材2は垂直面を持つテーパーワッシャー44あるいは55に接する状態で取り付けられているので、垂直方向に回動可能である。したがって、鋼製枠1の設置後地盤の変動により鋼製枠1に横方向の傾斜が生じた場合、あるいは、傾斜した地盤に鋼製枠1を傾斜させて設置する場合に、その傾斜に追随して前面横梁7aが平容易に行四辺形に変形できるので、部材にねじれ力が作用して破損するおそれのない安定した構造体となる。
また、テーパーワッシャー44、55の切り欠き53、54の方向がテーパー方向に対して直交するので、テーパーワッシャー44、55はH形断面である前部柱3のフランジ間の狭いスペースに横から挿入することができる。したがって、テーパーワッシャー44、55を装着する作業は、これをボルトに上または下から嵌装させる場合と比較して、作業空間的に容易である。また、切り欠きの向きがテーパー方向と同方向であれば、テーパーワッシャーの切り欠きが上向きとなるように配置する場合(すなわち前部柱3の外側(図18で左側)のフランジ40に配置する場合)には、テーパーワッシャーが容易に落下するので、作業性が悪いが、上述のように切り欠き53、54をテーパー方向と直交して設けると、そのような不都合は生じない。
なお、本発明における柱材は溶接によりH形断面にしたものでもよい。要するに、横梁またはスクリーン材をボルト連結可能なフランジを持つH形断面をなすものであればよい。また、実施形態では前部柱3と前面横梁7aとガセットプレート41等を固定した奥行梁6とを一緒に連結しているが、奥行梁6は前面横梁7a(または後面横梁7c)とは別に前部柱3に連結することもできる。また、鋼製自在枠1が両法面である場合、すなわち後側の後部柱4も傾斜させる場合には、当然この後側の柱材に前面横梁(または後面横梁)あるいはスクリーン材を連結するために本発明を適用することができる。
前記のように構築された立方格子状の鋼製枠1を多数隣合う柱3(4)を共通にして、組立てて、最下段の鋼製枠体33aを構築した後、前記鋼製枠体33aの内側から、エキスパンドメタル等(好ましくはエキスパンドメタル)の板状の網体34をスクリーン材2に当接すうように配置する(図2,3参照)。図示の網体34は分割型網体34であり、立方格子状の鋼製枠1a内の面に、左右2枚1組の分割型網体34が配置され、各分割型網体34aの上下方向の上端部は、前面横梁7a(または後面横梁7c)の溝内に配置され、最下段のエキスパンドメタル34b下端部では図3に示すように、柱3(4)に固定された支承プレート71等により壁体厚さ方向に移動しないように支承される。中間段または上段に載置される鋼製枠1内のエキスパンドメタル34bの下端部は、前面横梁7a(または後面横梁7c)の上面に載置または近接配置され、前面横梁7a(または後面横梁7c)に近接して配置される上段側の梁またはスクリーン材2(図1の場合)により支承される。なお、最下段の鋼製枠体33aおよび中間段並びに上段を含めた全体の鋼製枠体を組立た後、その鋼製枠体内に分割型網体34を張るようにしてもよい。
前記の網体34は、立方格子状の鋼製枠1における前後の柱3(4)を共通にして組立てた鋼製枠1における前面または後面あるいは端部側面等の大きさに応じて、左右方向に2分割した分割型網体34aを使用し、隣り合う分割型網体34aの左右方向の中央側端部相互を一部重合して配置することができる。
前記のように、分割型網体34aを使用すると、作業性がよく、また、エキスパンドメタル34bの固定箇所も一箇所(または2箇所)程度ですむため、施工性がよく、また、エキスパンドメタルも左右方向に分割されているため、エキスパンドメタル34bの搬送施工およびハンドリングも容易で、鋼製枠構造体30におけるスクリーン材等の回動を阻害する恐れを少なくすることができる。反対にエキスパンドメタル34bが大きな面状で、一つの立方格子状の前面または後面の全面に、一枚もののエキスパンドメタル34bを張設し、多数箇所で固定するようにすると、エキスパンドメタル34bが面状構造体になるので、スクリーン材の回動を阻害する恐れがあり、また、エキスパンドメタル34bの搬送施工およびハンドリングに複数の作業員が必要になり、施工性が低下する恐れがある。
前記のエキスパンドメタル34b等の網体34は、立方格子状の鋼製枠1内側からスクリーン材2の内側面に当接するように配置され、前記網体保持金具14における溝付き係止溝19側の先端部(下部係止部15)を、エキスパンドメタル34b等の網体34の網目50に挿通すると共に、前記先端部をスクリーン材2の上から覆うように、係止溝19にスクリーン材2を係止した状態で、そのアーム部18にコッター支承部材12を所定の位置に装着した後、前記網体34とコッター支承部材12との間に楔状のコッター13を圧入する。前記コッター13の圧入は、エキスパンドメタル34bを保持する程度でよく、強固に固定する必要はない。また、エキスパンドメタル34bの板状部が押し潰し変形するほど強固に押し付け固定して、スクリーン材2または梁材7(水平材)に一体化するのは、スクリーン材2とエキスパンドメタル34bとが、これらの境界面で相対的な変形を許容する上でこのましくない。また、実施形態のコッター13は脚部25を一対備えているので、1箇所あたりでも、各脚部25の前面2箇所で押し付けるようになるため、2面押し付けとなる。
また、分割型エキスパンドメタル34bにおける左右方向に隣り合う重合部52において網体保持金具16により保持するようにする場合には、図6(b)または図7(b)に示すように網体保持金具14における先端部を挿通配置するようにすればよい。
前記のようにして連続した最下段の鋼製枠体33a内に砕石(直径40mmから100mm)または現場発生礫からなる中詰材10を中詰し、以下同様に最下段の連続した鋼製枠体33a上に、中段または上段の連続した鋼製枠体33bを構築し、板状の網体34を設けると共に砕石または現場発生礫を中詰して、堰堤あるいは擁壁(必要に応じ裏込め土を充填)等の構築物5bを構築する。前記のように、揃えることが容易な砕石(直径40mmから100mm)または現場発生礫を使用できると、施工が容易になる。
また、本発明を実施する場合、網体34としては、エキスパンドメタル34b以外にも、板状の多孔板を使用するようにしてもよいが、エキスパンドメタルのほうが安価である。
図6および図7に示す網体保持金具14の配置形態としては、図20(a)に示すように、アーム部18を反転配置した状態で、網体保持金具14をスクリーン材2の網目50からスクリーン材2の下側から配置して、網体保持金具14における係止部15をスクリーン材2の上面に係合させるようにしてもよい。
さらに、網体保持金具14の変形形態として、図20(b)に示すように、係止部付きアーム材11を、係止部15を有する逆L字状の縦部分17と、長ナット45と、ボルト47とにより構成することもできる。図示の形態では、縦部分17の基端部に雌ねじ孔を長くした長ナット45の軸方向一端側を交差するように直角に配置して、溶接Wにより前記縦部分17の端部を長ナット45の軸方向一端側外面に溶接により固定し、前記長ナット45の他端側雌ねじ孔に、比較的軸長の長い長ボルト47の雄ねじ部20をねじ込んで連結し、必要に応じ長ボルト47と長ナット45を溶接により固定し、長ボルト47におけるボルト頭部47aをコッター支承部材12に係合させる形態の係止部付きアーム11に置き換えるようにしてもよい。前記実施形態のように実施し、鋼製枠体内にアーム材18の軸部の突出が大きい際には、このように、ボルト頭部47aをコッター支承部材12に支承させる形態であると、係止部付きアーム材11の納まりがよく、鋼製枠体内に突出しないため、砕石を鋼製枠体内に入れる時に、砕石がアーム材18の突出部に当り、アーム材がずれるのを排除することができる。前記の場合には、長ボルト47および長ナット45とによりアーム部18が構成されている。
本発明の一実施例の鋼製枠構造体内に中詰材を詰めて、擁壁等の構築物を構築した状態を示す縦断側面図である。 図1の上部側を内側から示す一部縦断背面図である。 図1の下部側を内側から示す一部縦断背面図である。 図1の左下部を拡大して示す縦断側面図である。 スクリーン材等が回動して、地盤沈下等に対応している状態を示す図1の全体正面図である。 (a)はスクリーン材にエキスパンドメタルを固定している網体保持金具を拡大して示す縦断側面図、(b)はスクリーン材に隣り合うエキスパンドメタル重合部を固定している状態を示す縦断側面図である。 (a)はスクリーン材に傾斜配置のエキスパンドメタルを固定している網体保持金具を拡大して示す縦断側面図、(b)はスクリーン材に傾斜配置の隣り合うエキスパンドメタル重合部を固定している状態を示す縦断側面図である。 (a)はコッター支承部材をアーム先端部に近づけて、スクリーン材にエキスパンドメタルを固定している網体保持金具を拡大して示す縦断側面図、(b)はL型断面のスクリーン材にエキスパンドメタルを固定している網体保持金具を拡大して示す縦断側面図である。 本発明において使用する網体保持金具を示す一部分解斜視図である。 (a)は網体保持金具の側面図、(b)は網体保持金具の平面図、(c)は(a)のA−A線断面図である。 (a)はコッターの正面図、(b)はコッターの側面図である。 (a)は他の形態の網体保持金具を使用して、スクリーン材にエキスパンドメタルを固定している部分を拡大して示す縦断側面図、(b)はスクリーン材に隣り合うエキスパンドメタル重合部を固定している状態を示す縦断側面図である。 他の形態の網体保持金具を示すものであって、(a)は側面図、(b)は平面図、(c)は正面図である。 本発明の一実施例の立方格子状の鋼製枠を示す斜視図である。 (a)は図14における傾斜した前部柱材と横梁と奥行梁との連結部の分解斜視図、(b)は図14の連結部の連結状態を示す側面図である。 後部柱材と奥行梁と、傾斜部材(ブレース)との連結部を示す一部縦断側面図である。 (a)は本発明の一実施例の鋼製自在枠における傾斜した柱材とスクリーン材との連結部の分解斜視図、(b)は図17の連結部の連結状態を示す側面図である。 本発明の一実施形態の鋼製枠を積み重ねた時の傾斜した上下の柱材の連結部の一部縦断側面図である。 本発明の鋼製枠に用いるテーパーワッシャーの一実施形態を示すものであって、(a)は正面図、(b)は側面図である。 (a)は、本発明において使用する網体保持金具の他の使用形態を示す縦断側面図、(b)は、他の形態の網体保持金具を使用して、網体を保持している状態を示す縦断側面図である。 従来の鋼製枠の一形態を示す斜視図である。 網体を使用しない従来の形態を示す図で、積み重ねた鋼製自在枠の内部に石を充填して構築した砂防ダム等の構築物の概略の正面図である(中央部に充填される石は省略されている)。
符号の説明
1 鋼製枠
2 スクリーン材
3 前部柱
4 後部柱
6 奥行梁
7 横梁
8 ブレース
9 構築物骨組み
10 中詰め材
11 係止部付きアーム材
12 コッター支承部材
13 コッター
14 網体保持金具
15 係止部
16 雌ねじ金具
17 縦部分
18 アーム部
19 係止溝
20 雄ねじ部
21 アーム挿入用孔
22 筒状部
23 支承部
24 コッター外れ止め部
25 脚部
26 U字状接続部
27 網体押圧部
28 傾斜面
29 平坦部
34 網体
35 ウェブ部
36 穴付きの透孔
38 穴
39 取付プレート
40 フランジ
40c 穴
41 板材
44 テーパーワッシャー
45 長ナット
47 長ボルト
49 テーパー係止体
50 網目
51 ガセットプレート
52 重合部
53 切り欠き
54 切り欠き
55 切り欠き
71 支承プレート

Claims (6)

  1. 前後方向に間隔を置くと共に左右方向に間隔をおいて配置された多数の柱材と、前側または後側における左右方向に隣り合う柱材に連結された左右方向の梁材と、前後の柱材に固定された前後方向の奥行材とにより、多数の立方格子状の鋼製枠を左右方向に連続しており、かつ各立方格子状の鋼製枠の外側に位置する面に多数のスクリーン材を間隔あけて取り付け、内部に中詰め材を充填して構築する鋼製枠構造体であって、
    鋼製枠におけるスクリーン材の内側に網体が配置されており、その網体は、網目を通してスクリーン材に係止された係止部付きアーム材と固定部材によりスクリーン材に押し付けて固定されていることを特徴とする鋼製枠構造体。
  2. 前記係止部付きアーム材は、その先端部にスクリーン材を係止する係止部を有し、前記固定部材が、係止部付きアーム材におけるアーム部に取り付けられるコッター支承部材と、楔形状のコッターとからなり、網体とコッター支承部材との間に前記コッターが配置されていることを特徴とする請求項1記載の鋼製枠構造体。
  3. 前後方向に間隔を置くと共に左右方向に間隔をおいて配置された多数の柱材と、前側または後側における左右方向に隣り合う柱材に連結された左右方向の梁材と、前後の柱材に固定された前後方向の奥行材とにより、多数の立方格子状の鋼製枠を左右方向に連続して組み立て、かつ各立方格子状の鋼製枠の外側に位置する面に多数のスクリーン材を間隔あけて取り付け、内部に中詰め材を充填して構築する鋼製枠構造体の構築方法であって、
    鋼製枠の面の一部となるようにスクリーン材の内側に網体を配置し、係止部付きアーム材における係止部を、鋼製枠構造体の内側から網目を通して挿入して、スクリーン材に係止部を係止し、網体をスクリーン材に押し付け、前記係止部付きアーム材に装着される固定部材にて網体を固定することを特徴とする鋼製枠構造体の構築方法。
  4. 固定部材が、係止部付きアーム材に取り付けられた前後方向に位置調整可能なコッター支承部材と、楔形状のコッターからなり、網体とコッタ支承部材と間に前記コッターを差し込んで固定したことを特徴とする請求項3に記載の鋼製枠構造体の構築方法。
  5. 係止部付きアーム材における係止部を網目から挿入して、スクリーン材に係止部を係止した後、前記コッター支承部材をアーム長手方向に位置調整し、その後、網体とコッター支承部材との間に、楔形状のコッターを差し込んでスクリーン材を固定することを特徴とする請求項3または4に記載の鋼製枠構造体の構築方法。
  6. 網体がエキスパンドメタルであることを特徴とする請求項3または4に記載の鋼製枠構造体の構築方法。
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