JP2007050734A - 電力・圧縮空気供給用自動車及びタイヤ取替作業用自動車 - Google Patents

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Abstract

【課題】 荷台上のスペースを大きく占有することがなく、メンテナンスが容易で、且つ得られる電力の安定性が高い電力・圧縮空気供給用自動車を提供する。
【解決手段】 自動車の走行用エンジン3を動作させ、その動力を用いてオルタネータ13により直流電力を生成し、第1インバータ14等により所定の電圧、周波数の交流電力に変換する。また、走行用エンジン3の動力をPTO軸21により取り出し、コンプレッサ25を稼働させることにより圧縮空気を得る。本発明の電力・圧縮空気供給用自動車では別途発電又はコンプレッサ稼働用のエンジンを荷台に搭載することがないため、荷台上の有効スペースを広くとることができるうえ、エンジンのメンテナンスも容易である。また、オルタネータ13を用いて発電することにより、PTO軸21を用いて発電する場合よりも電圧等が安定した電力を得ることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車輌を運転して出向いた出先において、車輌に搭載した機器や出先にある機器を動作させるために必要な電力及び圧縮空気を供給する電力・圧縮空気供給用自動車に関する。この電力・圧縮空気供給用自動車は、例えば、ホイルからタイヤを取り外し、及びホイルにタイヤを取りつける取替作業を行うタイヤ取替作業用自動車に適用できる。
故障車のある場所や工事現場等では、作業に必要な機器を搭載した車輌を派遣してその現場で作業を行う必要がある。また、近年は、作業者が現場に出向く必要性が低い場合でも、顧客へのサービスのため、顧客の希望する場所に作業者が出張して作業を行う場合もある。このような出張サービスを行うためには、作業用機器を動作させるための動力を、出張先で確保する必要がある。そのため、従来より、作業用機器と共に、動力源が出張用の車輌に搭載されている。作業用機器には、主に電力により動作するものと圧縮空気により動作するものがある。
このような作業用機器を搭載した車輌の一例として、ホイルからタイヤを取り外し、及びホイルにタイヤを取りつける作業を行うタイヤ取替作業用自動車が挙げられる。運輸業者や得意先回り用の営業車を多数有する業者が顧客となる場合、多数の自動車のタイヤを定期的に一斉に取り替える際に、顧客が多数の自動車をタイヤ取替作業業者の工場に輸送するよりも、タイヤ取替作業業者が顧客の元に出向いて作業を行う方が、顧客へのサービス上好ましいうえ、合理性も高い。
自動車用のタイヤをホイルに取り付けたり取り外したりする際には、通常、タイヤ及びホイルを傷付けることなく、容易にその作業を行うことができるタイヤチェンジャを使用する。また、タイヤをホイルに取り付けた後は、ホイル付タイヤが振動を生ずることなく回転が円滑であることを確認するために、ホイルバランサで検査を行い、振動が生じる場合にはバランスウェイトをホイルに取り付けることによりバランス調整を行う。タイヤ取替作業用自動車は、これらタイヤチェンジャ及びホイルバランサを荷台に搭載したものである。その他、タイヤ取替作業用自動車には、タイヤに空気を充填する圧縮空気充填装置や、作業対象の自動車を持ち上げるためのジャッキ等を搭載することもできる。電力はタイヤチェンジャやホイルバランサ等の動作に用いられ、圧縮空気は圧縮空気充填装置やジャッキ等の動作に用いられる。
特許文献1には、発電用エンジンで稼働する発電機を荷台に搭載し、電力により動作する機器はこの発電機からの電力により動作させると共に、この電力によりコンプレッサを稼働させ、得られた圧縮空気をエアジャッキ等に使用するタイヤ取替作業用自動車が記載されている。しかし、この構成では、必要な電力を得るために発電用エンジンには比較的大型のものを使用する必要があるうえ、走行用エンジンにおいて成されている騒音対策が市販の発電用エンジンでは十分には成されていないことから発電用エンジンに騒音防止のためのカバーを設置する必要がある。そのため、このような発電エンジンを用いると荷台上の有効スペースが小さくなってしまうという欠点があった。また、発電用エンジンは車輌の走行用エンジンとは別にメンテナンスを行う必要がある。特に、発電用エンジンは、走行用エンジンとは別に給油を行う必要があり、運転席から目に付きやすい場所に燃料計がある走行用エンジンとは異なり燃料の残量を管理し難いため燃料切れを起こしやすいうえに、給油時に燃料漏れが生じて火災になる恐れがある、という大きな欠点があった。
一方、車載機器に電力と圧縮空気の両方を供給することができる車輌として、特許文献2には、走行用エンジンに接続したパワーテイクオフ(Power Take Off:PTO)軸から動力を得て発電機を稼働させることにより電力を得ると共に、同じくPTO軸から動力を得てコンプレッサを稼働させる移動空調車が記載されている。なお、特許文献2ではコンプレッサは冷媒の圧縮に用いられるが、タイヤ取替作業用自動車等において圧縮空気を生成する場合にも特許文献2の構成を適用することができる。この方法によれば同じPTO軸を電力の生成と圧縮空気の生成の双方に兼用することができるため、装置の構成を簡素化することができる。しかし、PTO軸から得た動力で発電機を稼働させた場合、得られる電力の電圧及び周波数の安定性が低い、という欠点がある。
実開平2-078434号公報(図1) 特開2004-098906号公報([0042], 図3)
本発明が解決しようとする課題は、荷台上のスペースを有効に利用することができ、メンテナンスが容易で、且つ得られる電力の安定性が高い電力・圧縮空気供給用自動車、及びそれを用いたタイヤ取替作業用自動車等の作業車を提供することである。
上記課題を解決するために成された本発明に係る電力・圧縮空気供給用自動車は、
a) 走行用エンジンを動力として発電を行うオルタネータと、
b) オルタネータから得られる直流電力を所定の電圧及び周波数の交流電力に変換するインバータと、
c) 走行用エンジンに接続したPTO軸と、
d) 前記PTO軸から取り出される動力により圧縮空気を生成するコンプレッサと、
を備えることを特徴とする。
この電力・圧縮空気供給用自動車はタイヤ取替作業用自動車に適用することができる。本発明に係るタイヤ取替作業用自動車は、
a) 荷台に載置された、ホイルからタイヤを取り外し又はホイルにタイヤを取りつけるタイヤ取替作業を行うためのタイヤチェンジャと、
b) 荷台に載置された、ホイル付タイヤの回転バランスを検出するためのホイルバランサと、
c) 荷台に載置された、タイヤに圧縮空気を充填するための圧縮空気充填装置と、
d) 走行用エンジンを動力として発電を行うオルタネータと、
e) オルタネータから得られる直流電力を所定の電圧及び周波数の交流電力に変換し、該交流電力を前記タイヤチェンジャ及びホイルバランサに供給するインバータと、
f) 走行用エンジンに接続したPTO軸と、
g) 前記PTO軸から取り出される動力により圧縮空気を生成して前記圧縮空気充填装置に供給するコンプレッサと、
を備えることを特徴とする。
発明の実施の形態及び効果
本発明の電力・圧縮空気供給用自動車は、その車の走行用エンジンに接続されたPTO装置が有するPTO軸から取り出される動力を用いてコンプレッサを稼働させることにより圧縮空気を供給する。PTO軸は通常の作業車において用いられているものをそのまま用いることができる。PTO軸からコンプレッサへの動力の伝達には、例えば、特許文献2に記載の構成と同様に油圧ポンプと油圧モータを組み合わせて用いることができる。即ち、PTO軸の回転運動で油圧ポンプを稼働させることにより油圧モータに作動油を供給し、それにより油圧モータの軸を回転させ、その回転によりコンプレッサを作動させることができる。
一方、電力は、走行用エンジンを動力としてオルタネータにより発電を行い、それにより得られた直流電力をインバータにより所定の電圧及び周波数の交流電力に変換することにより負荷に供給する。
本願では、オルタネータは、走行用エンジンの回転により交流電力を発電し、得られた交流電力を直流電力に変換するものを指す。本発明において、この直流電力を更にインバータにより交流電力に変換するのは、多くの場合、電力の供給先が単相100Vや三相200V、周波数60Hz又は50Hzといった商業用交流電力を用いるためである。もちろん、電力の供給先が商用電源以外の電圧、周波数を有する電力を用いる場合であっても、そのような電力に変換するインバータを用いることにより、本発明を適用することができる。
この電力・圧縮空気供給用自動車に、更に電力及び/又は圧縮空気を使用する機器を搭載することができる。これにより、作業現場に機器、電源、圧縮空気のいずれもない場合でも、電力・圧縮空気供給用自動車で作業現場に向かえば作業が可能となる。また、電力・圧縮空気供給用自動車にはそのような機器は搭載しない場合でも、別の車により輸送した機器や元々作業現場にある機器に電力及び/又は圧縮空気を供給することができる。
本発明の電力・圧縮空気供給用自動車において、電力と圧縮空気は共に走行用エンジンを動力として生成する点で両者は共通するが、走行用エンジンから動力を取り出す方法が両者の間で異なる。これは、電力を生成するための動力と、圧縮空気を生成するための動力とは、最適な取り出し方法が異なるからである。即ち、PTO軸の回転を圧縮空気の生成に用いることにより、コンプレッサの動作に必要な高トルクの回転力を得ることができる。それに対して、電力の生成の際にオルタネータを用いることにより、電圧の変動が小さい安定した直流電力を得ることができる。また、得られた直流電力をインバータで交流電力に変換することにより、その交流電力の電圧や周波数はPTO装置を用いて発電した場合と比較して、非常に安定したものになる。
また、動力として走行用エンジンを用いることにより、別途発電用及び/又は圧縮空気生成用のエンジンを搭載する必要がないため、荷台上の有効スペースを広くとることができるうえ、発電用及び/又は圧縮空気生成用エンジンのメンテナンスをする必要がない。従って、特許文献1に記載の自動車のように発電用及び/又は圧縮空気生成用エンジン用の給油を行う必要がないため、燃料の残量の管理が容易であり、給油時の火災の危険性もない。
更に、走行用エンジンは通常、騒音や排気ガス等の各種の規制に適合しているため、発電用等のエンジンを用いる場合よりも環境への悪影響を低く抑えることができる。
本発明の電力・圧縮空気供給用自動車はタイヤ取替作業用自動車に好適に用いることができる。
このタイヤ取替作業用自動車には、タイヤ取替作業用機材として、少なくともタイヤチェンジャとホイルバランサを荷台に搭載する。これらは市販のものでよい。本発明では、走行用エンジンを動力としてオルタネータにより直流電力を生成し、得られた直流電力をインバータにより所定の電圧及び周波数に変換して交流電力を得る。この交流電力によりタイヤチェンジャ及びホイルバランサを稼働させる。もちろん、得られた交流電力をタイヤチェンジャやホイルバランサ以外に自動車に搭載した機器に使用してもよいし、更には、出先にある機器に使用してもよい。
市販のタイヤチェンジャにおいて必要とされる電源は、多くの場合、200Vの三相交流電源であり、その定格消費電力は通常1.5kW〜2.0kW程度である。ホイルバランサはタイヤチェンジャのように大きな電力は必要としないため、多くの場合、100V単相交流電力により稼働する。本発明のタイヤ取替作業用自動車において、直流電力を200V三相交流電力に変換する第1のインバータと、100V単相交流電力に変換する第2のインバータを組み合わせて用いることができる。この場合、タイヤチェンジャには第1インバータから、ホイルバランサには第2インバータから、それぞれ交流電力を供給する。
また、このタイヤ取替作業用自動車には、PTO軸から取り出される動力により稼働するコンプレッサを搭載する。タイヤへの圧縮空気の充填や、エアリフトでのタイヤの昇降等に、このコンプレッサから得られた圧縮空気を用いることができる。
本発明のタイヤ取替作業用自動車を使用する際には、使用者は、顧客からの依頼に応じて、この自動車を運転して出張サービスの基地(自動車整備工場等)から客先に出向く。客先では走行用エンジンを稼働させて電力及び圧縮空気を生成し、それらを用いてタイヤチェンジャ、ホイルバランサその他の機器を稼働させ、タイヤの交換を行う。タイヤ交換作業は、自動車整備工場等で行われている作業と同様に行うことができる。
上記タイヤ取替作業用自動車以外に、本発明の電力・圧縮空気供給用自動車を適用することができる自動車として、例えば故障車の救援に用いるレスキュー車が挙げられる。レスキュー車は、ジャッキ、溶接機、各種工具等を搭載した自動車である。これらの搭載機器は、上記電力・圧縮空気供給用自動車の説明において述べた構成により得られる電力を溶接機や電動工具等の稼働に、圧縮空気をジャッキやインパクトレンチ等の稼働に、それぞれ用いる。
本発明の電力・圧縮空気供給用自動車を適用した例として、タイヤ取替作業用自動車の一実施例を図1及び図2を用いて説明する。
本実施例のタイヤ取替作業用自動車は、市販の3.5トントラックを改造したものである。図1に、本実施例のタイヤ取替作業用自動車における電力生成装置1及び圧縮空気生成装置2の構成を示す。電力生成装置1及び圧縮空気生成装置2はいずれも、ベース車の走行用エンジン3から動力を得る。
電力生成装置1の構成を説明する。電力生成装置1は走行用エンジン3、オルタネータ13、第1インバータ14及び第2インバータ15を有する。ここでオルタネータ13は発電機11及びAVR(Automatic Voltage Regulator;自動電圧調整)ユニット12から成る。これらの構成要素を以下のように接続する。
走行用エンジン3にベルトを介して発電機11を接続する。この発電機11はエンジンの回転数に比例した周波数を有する電圧200Vの三相交流電力を生成する。また、発電機11が生成した三相交流電力を電圧240Vの直流電力に変換するAVRユニット12を設ける。AVRユニット12から出力される直流電力を2個のインバータ(第1インバータ14、第2インバータ15)に分配する。第1インバータ14は、電圧240Vの直流電力を電圧200Vの三相交流電力に変換する。一方、第2インバータ15は、電圧240Vの直流電力を電圧100Vの単相交流電力に変換する。第1インバータ14及び第2インバータ15はいずれも、出力される交流電流の周波数を50Hz又は60Hzに切り替えることができる。
第1インバータ14にタイヤチェンジャ31を、第2インバータにホイルバランサ32を、それぞれ電気的に接続する。本実施例では、乗用車やライトバン等の小型車向けのタイヤを取り替えるための小型タイヤチェンジャ311と、トラックやバス等の大型車向けのタイヤを取り替えるための大型タイヤチェンジャ312を第1インバータ14の出力側にそれぞれ電気的に接続する。その他、電力を必要とする装置を第1インバータ14又は第2インバータ15に接続することができる。なお、発電機11、AVRユニット12、第1インバータ14、第2インバータ15には、それぞれ市販のものをそのまま用いることができる。
本実施例のタイヤ取替作業用自動車は、電力生成装置1の他に、走行用エンジン3から直流電力を取り出す標準搭載オルタネータ42を有する。この標準搭載オルタネータ42は車輌用バッテリ43に充電するために、ベース車に取り付けられているものである。本実施例では、第2インバータ15には、上記AVRユニット12からの直流電力の代わりに、この標準搭載オルタネータ42により発電される、又は車輌用バッテリ43に充電されている直流12Vの電力を入力することもできる。
ホイルバランサ32は比較的消費電力が低いため、車輌用バッテリ43から第2インバータ15に直流電力を供給して使用することができる。これにより、ホイルバランサの使用中には走行用エンジンを停止することができる。ホイルバランサ32は振動の影響を受けやすいため、このように走行用エンジンを停止することにより、測定精度を高めることができる。
圧縮空気生成装置2の構成を説明する。圧縮空気生成装置2は、走行用エンジン3、PTO軸21を含むPTO装置20、油圧ポンプ22、油圧モータ24及びコンプレッサ25を有する。これらの構成要素を以下のように接続する。
走行用エンジン3にPTO装置20を接続する。PTO装置20はエンジンから出力される動力をPTO軸21の回転の動力として取り出すものであり、消防車やクレーン車等の特殊装備車において、ポンプやクレーン等の動力を得るためによく用いられている。PTO軸21に、この軸の回転により作動油タンク(図示せず)から作動油を吸引して吐出する油圧ポンプ22を接続する。また、油圧ポンプ22に、吐出された作動油を流すための高圧作動油配管23を接続し、この高圧作動油配管23に、作動油の流れを回転力に変換する油圧モータ24を接続する。更に、油圧モータ24による回転力により動作するコンプレッサ25を接続する。なお、油圧モータ24の稼働に用いられた作動油は、濾過用のフィルタを通って作動油タンクに戻される。
走行用エンジン3の動力がPTO軸21、油圧ポンプ22、高圧作動油配管23、油圧モータ24を介してコンプレッサ25に伝達され、コンプレッサ25が動作することにより、圧縮空気が得られる。得られた圧縮空気は圧縮空気タンクに貯留し、使用時にこの圧縮空気タンクから取り出すようにすることができる。
図2に、本実施例のタイヤ取替作業用自動車の荷台41上(a)、及びその床下(b)における各機器の配置を平面図で示す。荷台41上の右側前方(運転席44寄り)に小型タイヤチェンジャ311を、右側後方に大型タイヤチェンジャ312を、それぞれ設け、これら2つのタイヤチェンジャの間にホイルバランサ32及び空気圧調整充填装置36を設ける。このような配置により、タイヤの取替に小型タイヤチェンジャ311、大型タイヤチェンジャ312のいずれを用いた場合にも、タイヤチェンジャからホイルバランサ32へのタイヤの移動距離を小さくすることができると共に、タイヤへの圧縮空気の充填を容易に行うことができる。また、荷台41の左側前方に、圧縮空気生成装置2のうちの油圧モータ24及びコンプレッサ25を設ける。更に、電力生成装置1のうちのAVRユニット12、第1インバータ14及び第2インバータ15を荷台41の前方に配置する。荷台41の左側であって前後方向の中央付近に、タイヤ取替の対象の自動車をジャッキアップするためのブースタージャッキ35を2台載置する。このブースタージャッキ35は荷台41から降ろして使用する。
このように本実施例のタイヤ取替作業用自動車では荷台41上で各機器を前後、左右に分散して配置することにより荷重のバランスをとることを図っている。また、発電用及びコンプレッサ用の、走行用エンジン以外のエンジンを荷台41上に搭載しないため、荷台41上の作業用空間を十分に広くとることができる。
その他に、荷台41の後方には、タイヤやブースタージャッキ35等を昇降する電動リフト37を設ける。この電動リフト37はベース車に設けられたものを用い、電動リフト37の稼働には電力生成装置1からではなく車輌用バッテリ43から供給される電力を用いる。
荷台41の床下には、走行用エンジン3、電力生成装置1のうちの発電機11、圧縮空気生成装置2のうちのPTO装置20、PTO軸21、油圧ポンプ22を配置する。なお、図2には高圧作動油配管23は示していないが、この高圧作動油配管23は床下にある油圧ポンプ22と荷台41上にある油圧モータ24を結んでいる。更に、圧縮空気生成装置2に作動油を供給するための作動油タンク28も床下に配置する。床下には更に、コンプレッサ25により生成される圧縮空気を貯留する圧縮空気タンク29を配置する。その他、ベース車が有する燃料タンク45及び電動リフト制御装置38も床下に配置される。
この自動車の使用方法について述べる。タイヤ取替作業業者は、この自動車を運転して、タイヤ取替作業を行う現場に出向く。現場では、走行用エンジンをアイドリング状態にして駐車する。この状態において、前述のように電力生成装置1から電圧200Vの三相交流電力、電圧100Vの単相交流電力及び圧縮空気を得ることができる。
作業者は、電圧200Vの三相交流電力が供給されたタイヤチェンジャ31(小型タイヤチェンジャ311又は大型タイヤチェンジャ312)を用いて、使用済みのタイヤをホイルから取り外し、新しいタイヤをホイルに取り付ける。次に、電圧100Vの単相交流電力が供給されたホイルバランサ32を用いて、新しいタイヤのバランス調整を行う。
新しいタイヤには、空気圧調整充填装置36を用いて圧縮空気を充填することができる。また、タイヤ取替対象の自動車にタイヤ付きホイルを着脱する際には、圧縮空気により動作するブースタージャッキ35を用いてその自動車をジャッキアップすることができる。更に、ナット等の着脱には圧縮空気により動作するインパクトレンチを用いることができる。このインパクトレンチは市販のものであり、使用時に空気圧調整充填装置36に接続して所定の圧力の空気を供給することにより動作させることができる。
ホイルバランサには、測定時にホイルを電動で回転させるものと手動で回転させるものがある。手動のホイルバランサを用いると、電力は測定機器にのみ使用するため、消費電力量が小さい。そのため、オルタネータ13からではなく車輌用バッテリ43から第2インバータ15に直流電力を供給することができる。その場合、ホイルバランサの使用中は走行用エンジン3を停止させることができ、測定精度が向上する。
また、ホイルを電動で回転させるホイルバランサには、使用する交流電力の周波数によりタイヤの回転数を調整することができるものがある。そのようなホイルバランサをタイヤ取替作業用自動車に搭載した場合には、第2インバータ15には周波数可変のインバータを用いることができる。
上記実施例ではAVRユニット12から直流電力を第1インバータ14及び第2インバータ15に分配しているが、図3に示すように、まず、AVRユニット12から直流電力を第1インバータ14に供給して電圧200V、周波数50/60Hz(切り替え可)の三相交流電力を生成し、その三相交流電力をタイヤチェンジャ31と第2インバータ15’に分配し、第2インバータ15’においてこの三相交流電力を電圧100V、周波数50/60Hz(切り替え可)の単相交流電力に変換してホイルバランサ32に供給するようにしてもよい。
本実施例では電圧200Vの三相交流と電圧100Vの単相交流の2系統の電力を供給する電力生成装置を示したが、1系統のみ、あるいは3系統以上の交流電力を供給する電力生成装置も本実施例と同様に構成することができる。また、三相/単相の違い、周波数又は電圧等のパラメータが本実施例とは異なる電力生成装置も、それらのパラメータに応じたインバータを用いることにより、本実施例と同様に構成することができる。
また、本実施例で示した電力生成装置1及び圧縮空気生成装置2は、故障車の救援に用いるレスキュー車等の、タイヤ取替作業用自動車以外の電力・圧縮空気供給用自動車にも適用することができる。レスキュー車では、電力生成装置1から供給される電圧200Vの三相交流電力を溶接機等に、同じく電力生成装置1から供給される電圧100Vの単相交流電力を電動工具等に、圧縮空気生成装置2から供給される圧縮空気をジャッキやインパクトレンチ等に、それぞれ用いることができる。
本発明に係る電力・圧縮空気供給用自動車を適用したタイヤ取替作業用自動車の一実施例を示す概略構成図。 本実施例のタイヤ取替作業用自動車への機器の搭載状態を示す平面図。 本発明に係るタイヤ取替作業用自動車の他の実施例を示す概略構成図。
符号の説明
1…電力生成装置
2…圧縮空気生成装置
3…走行用エンジン
11…発電機
12…AVRユニット
13…オルタネータ
14…第1インバータ
15…第2インバータ
20…PTO装置
21…PTO軸
22…油圧ポンプ
23…高圧作動油配管
24…油圧モータ
25…コンプレッサ
28…作動油タンク
29…圧縮空気タンク
31…タイヤチェンジャ
311…小型タイヤチェンジャ
312…大型タイヤチェンジャ
32…ホイルバランサ
35…ブースタージャッキ
36…空気圧調整充填装置
37…電動リフト
38…電動リフト制御装置
41…荷台
42…標準搭載オルタネータ
43…車輌用バッテリ
44…運転席
45…燃料タンク

Claims (3)

  1. a) 走行用エンジンを動力として発電を行うオルタネータと、
    b) オルタネータから得られる直流電力を所定の電圧及び周波数の交流電力に変換するインバータと、
    c) 走行用エンジンに接続したPTO軸と、
    d) 前記PTO軸から取り出される動力により圧縮空気を生成するコンプレッサと、
    を備えることを特徴とする電力・圧縮空気供給用自動車。
  2. a) 荷台に載置された、ホイルからタイヤを取り外し又はホイルにタイヤを取りつけるタイヤ取替作業を行うためのタイヤチェンジャと、
    b) 荷台に載置された、ホイル付タイヤの回転バランスを検出するためのホイルバランサと、
    c) 荷台に載置された、タイヤに圧縮空気を充填するための圧縮空気充填装置と、
    d) 走行用エンジンを動力として発電を行うオルタネータと、
    e) オルタネータから得られる直流電力を所定の電圧及び周波数の交流電力に変換し、該交流電力を前記タイヤチェンジャ及びホイルバランサに供給するインバータと、
    f) 走行用エンジンに接続したPTO軸と、
    g) 前記PTO軸から取り出される動力により圧縮空気を生成して前記圧縮空気充填装置に供給するコンプレッサと、
    を備えることを特徴とするタイヤ取替作業用自動車。
  3. 前記インバータが、直流電力を200V三相交流電力に変換する第1のインバータと、100V単相交流電力に変換する第2のインバータの組み合わせから成ることを特徴とする請求項2に記載のタイヤ取替作業用自動車。

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WO2019155096A1 (es) 2018-02-08 2019-08-15 Aguado Automoción, S.A. Dispositivo de cambio de neumáticos montado sobre un vehículo

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