以下、図に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る画像出力システムの構成を示すブロック図である。図1において、プリンタ1は、DSC3に有線接続するか、PC4に有線接続するか、中継装置2に有線接続し、中継装置2を介してあるいは直接受信したデータに基づいて画像出力を行う画像出力装置である。プリンタ1は、PC4から画像処理後の印刷用データ(例えばESC/P(Epson Standard Code for Printer )などの印刷コマンド)を受信してその印刷用データに基づいて印刷を行ったり、DSC2から画像ファイルを受信してその画像ファイルに対して画像処理を行って印刷用データを生成しその印刷用データに基づいて印刷を行ったりする。
また、中継装置2は、プリンタ1に一箇所で有線接続するとともに、異なる方式で画像出力処理のための通信を行う複数の機器(ここでは、DSC3とPC4)と無線接続し、その有線接続による有線通信路および無線接続による無線通信路とを中継しそれらの複数の機器とプリンタ1との通信路を確立する装置である。
また、DSC3は、中継装置2に無線接続し、中継装置2を介して、プリンタ1に対してダイレクト画像印刷方式(第1の方式)で画像出力処理を実行させる第1の画像出力要求装置としての撮影装置である。ダイレクト画像印刷方式は、印刷処理を要求する側で、印刷対象の画像ファイルをプリンタへ送信し、プリンタ側で、その画像ファイルを受信しそれに画像処理を施して印刷用データを生成し、その印刷用データに応じた印刷を行う方式である。
また、PC4は、中継装置2に無線接続し、中継装置2を介して、プリンタ1に対してPC印刷方式(第2の方式)で画像出力処理を実行させる第2の画像出力要求装置としてのパーソナルコンピュータである。PC印刷方式は、印刷処理を要求する側で、印刷対象に対して画像処理を施して印刷用データを生成し、その印刷用データをプリンタへ送信し、プリンタ側で、その印刷用データを受信しそれに応じた印刷を行う方式である。
以下、各装置の構成について説明する。
図2は、図1におけるプリンタ1および中継装置2の構成を示すブロック図である。図2に示すプリンタ1において、USBデバイスインタフェース(以下、USBデバイスI/Fという)11は、USBのデバイス機能を有する有線インタフェースである。なお、USBデバイスI/F11は、USBケーブル等を接続するための図示せぬBコネクタを1つ有する。また、プリンタクラス処理部12は、USBデバイスクラスとしてのプリンタクラスで、USBデバイスI/F11およびUSBデバイスI/F11に有線接続されるUSBホストインタフェース(以下、USBホストI/Fという)を介してUSB有線通信路(いわゆるパイプ)を確立しデータ通信を行う処理部である。
また、印刷制御部13は、プリンタクラス処理部12,21および画像処理部18から供給される印刷用データに基づいて、図示せぬ印刷機構部を制御して印刷を実行させる処理部である。なお、図示せぬ印刷機構部としては、給排紙機構、印字機構などを含み、機械的な構造のほか、機械的な構造を駆動するためのモータ、アクチュエータなどの電気的な構造も有する。
USBデバイスI/F11、プリンタクラス処理部12および印刷制御部13により、USBデバイスI/F11に対してPC4などが有線接続された場合の、プリンタ1におけるPC印刷方式の処理系が構成される。
また、USBホストI/F14は、USBのホスト機能を有する有線インタフェースである。なお、USBホストI/F14は、USBケーブル等を接続するための図示せぬAコネクタを1つ有する。また、SICDクラス処理部15は、USBデバイスクラスとしてのSICDクラスで、USBホストI/F14およびUSBホストI/F14に有線接続されるUSBデバイスI/Fを介してUSB有線通信路を確立しデータ通信を行う処理部である。
また、PTP処理部16は、PTPに従って、PTPイニシエータとして、SICDクラスによる通信路を使用して、通信相手となる別のPTP処理部との間で、PTPに規定された要求および応答を送受したり、画像ファイルなどのデータファイルを送受したりする処理部である。
また、DPDP処理部17は、所定のダイレクト画像印刷方式のプロトコルに従って、通信相手となる別のDPDP処理部との間で、そのプロトコルに規定されたダイレクト画像印刷処理時の制御情報(要求、応答、通知など)を送受する処理部である。制御情報としては、印刷要求、その応答、プリンタや印刷ジョブの通知などがある。なお、DPDP処理部17は、例えば、制御情報をXML(eXtensive Markup Language )スクリプトとして送受する。このスクリプトは、PTP処理部16により1つのファイルとして送受される。
また、画像処理部18は、PTP処理部16を介してDPDP処理部17により受信された画像ファイルに対して、解像度変換、色変換、ハーフトーンなどの画像処理を適宜施し、印刷用データを生成する処理部である。画像ファイルは、JPEG(Joint Photographic Experts Group)形式、EXIF(EXchangeable Image File format)形式、TIFF(Tagged Image File Format)形式などの画像データを含むデータファイルである。
USBホストI/F14、SICD処理部15、PTP処理部16、DPDP処理部17、画像処理部18および印刷制御部13により、USBホストI/F14に対してDSC3などが有線接続された場合およびUSBホストI/F14に対して中継装置2が有線接続された場合の、プリンタ1におけるダイレクト画像印刷方式の処理系が構成される。
また、専用クラス処理部19は、プリンタクラスの通信路における通信データをホストとデバイスを反対にして送受するための専用クラスをUSBデバイスクラスとして、USBホストI/F14およびUSBホストI/F14に有線接続されるUSBデバイスI/Fを介してUSB有線通信路を確立しデータ通信を行う処理部である。データ交換部20は、専用クラス処理部19により送受される通信データを、プリンタクラスでの通信路の通信データとしてプリンタクラス処理部21との間で送受する処理部である。例えば、データ交換部20は、専用クラス処理部19が中継装置2の専用クラス処理部34のBulkINエンドポイントから受信したデータをプリンタクラス処理部21のBulkOUTエンドポイントへ転送したり、プリンタクラス処理部21のBulkINエンドポイントから受信したデータを専用クラス処理部19から中継装置2の専用クラス処理部34のBulkINエンドポイントへ転送したりする。また、プリンタクラス処理部21は、プリンタクラス処理部12と同様の処理部であって、データ交換部20を介してプリンタクラスでの通信データを送受する処理部である。
USBホストI/F14、専用クラス処理部19、データ交換部20、プリンタクラス処理部21および印刷制御部13により、USBホストI/F14に対して中継装置2が有線接続された場合の、プリンタ1におけるPC印刷方式の処理系が構成される。
なお、プリンタ1におけるプリンタクラス処理部12、印刷制御部13、SICDクラス処理部15、PTP処理部16、DPDP処理部17、画像処理部18、専用クラス処理部19、データ交換部20、およびプリンタクラス処理部21は、図示せぬCPU、MPUなどといったプロセッサ、およびそのプロセッサにより実行されるプログラムを格納したROMなどの記録媒体により実現される。すなわち、そのプログラムが記録媒体から読み出されたプロセッサにより実行されることで、上述の処理部が生成される。
また、図2に示す中継装置2において、USBデバイスI/F31は、USBのデバイス機能を有する有線インタフェースである。USBデバイスI/F31は、USBデバイスコントローラおよび物理層を含む。なお、USBデバイスI/F31は、USBケーブル等を接続するための図示せぬBコネクタを1つ有する。また、HWAクラス処理部32は、WirelessUSBのホストワイヤアダプタ(HWA)機能を有し、有線USBを上流側として、有線USBの通信と無線USBの通信とを中継する処理部である。また、無線インタフェース33は、WirelessUSBの物理層およびMAC(Medium Access Control )層の機能を有する無線USBインタフェースである。
USBデバイスI/F31、HWAクラス処理部32および無線インタフェース33により、ダイレクト画像印刷方式の通信が中継される。
また、専用クラス処理部34は、専用クラス処理部19と同一のクラスをUSBデバイスクラスとして、USBデバイスI/F31およびUSBデバイスI/F31に有線接続されるUSBホストI/Fを介してUSB有線通信路を確立しデータ通信を行う処理部である。なお、専用クラス処理部34は、専用クラス処理部19との間で、プリンタクラスの通信路上の通信データを授受するためのUSB有線通信路を確立する。
また、データ交換部35は、無線USBデバイス処理部36を介して送受されるプリンタクラスでの通信路の通信データを、専用クラス処理部34との間で送受する処理部である。例えばデータ交換部35は、専用クラス処理部34のBulkOUTエンドポイントで受信したデータを無線USBデバイス処理部36のBulkIN用リモートパイプ(Rpipe)へ転送したり、無線USBデバイス処理部36のBulkOUT用リモートパイプからのデータを専用クラス処理部34のBulkINエンドポイントへ転送したりする。また、無線USBデバイス処理部36は、WirelessUSBのデバイス機能を有し、無線USBを上流側として、無線USBの通信を有線USBのプロトコルに変換する処理部である。
USBデバイスI/F31、専用クラス処理部34、データ交換部35、無線USBデバイス処理部36および無線インタフェース33により、PC印刷方式の通信が中継される。
WirelessUSB、HWAおよびDWAについては、USB Implementers Forum,Incが提供するWirelessUSBの規格書「Wireless Universal Serial Bus Specification」(Agere, Hewlett-Packard, Intel, Microsoft, NEC, Philips, Samsung, May 12, 2005, Revision 1.0)において詳しく開示されている。
なお、中継装置2のうち、HWAクラス処理部32、専用クラス処理部34、データ交換部35および無線USBデバイス処理部36は、図示せぬCPU、MPUなどといったプロセッサ、およびそのプロセッサにより実行されるプログラムを格納したROMなどの記録媒体により実現される。すなわち、そのプログラムが記録媒体から読み出されたプロセッサにより実行されることで、上述の処理部が生成される。
図3は、図1におけるDSC3の構成を示すブロック図である。図3に示すDSC3において、USBデバイスI/F41は、USBのデバイス機能を有する有線インタフェースである。なお、この実施の形態1では、USBデバイスI/F41は、USBケーブル等を接続するための図示せぬコネクタおよびUSBホストI/F47のいずれかへ電気的に接続される。その接続は、ユーザ操作などに応じて適宜切り替えられる。
また、SICDクラス処理部42は、USBデバイスクラスとしてのSICDクラスで、USBデバイスI/F41およびUSBデバイスI/F41に有線接続されるUSBホストI/F(USBホストI/F14、USBホストI/F47など)を介してUSB有線通信路を確立しデータ通信を行う処理部である。なお、DSC3のUSBデバイスI/F41とプリンタ1のUSBホストI/F14が有線接続される場合、DSC3のSICDクラス処理部42とプリンタ1のSICDクラス処理部15との間でSICDクラスに基づく通信路が確立される。一方、DSC3と中継装置2が無線接続される場合、中継装置2を介してDSC3のSICDクラス処理部42とプリンタ1のSICDクラス処理部15との間でSICDクラスに基づく通信路が確立される。なお、DSC3と中継装置2との間の無線区間では、DWAとHWAによりSICDクラスの通信データが中継される。
また、PTP処理部43は、PTPに従って、PTPレスポンダとして、SICDクラスによる通信路を使用して、通信相手となる別のPTP処理部との間で、PTPに規定された要求および応答を送受したり、画像ファイルなどのデータファイルを送受したりする処理部である。PTP処理部43は、ピアツーピア通信方式であるUSBを下位レイヤとして使用して、PTP処理部16との間でPTPの要求、応答などを送受可能である。
また、DPDP処理部44は、所定のダイレクト画像印刷方式のプロトコルに従って、通信相手となる別のDPDP処理部との間で、そのプロトコルに規定されたダイレクト画像印刷処理時の制御情報を送受する処理部である。なお、DPDP処理部44は、下位レイヤとしてPTPを使用して、DPDP処理部17との間で所定のダイレクト画像印刷方式のプロトコルの要求、応答などを送受する。
記録媒体45は、画像ファイル45aなどのデータファイルを格納する記録媒体である。記録媒体45としては、フラッシュメモリなどの半導体メモリ、ハードディスクドライブ、光記録媒体、光磁気記録媒体などが使用される。なお、記録媒体45は、DSC3に固定されていてもよいし、着脱可能としてもよい。画像ファイル45aは、JPEG、EXIF、TIFFなどといった形式の画像データを有するデータファイルである。
撮影部46は、図示せぬ光学系、CCD(Charge Coupled Device )などの撮像素子、撮像素子からの信号に基づき画像データを生成する撮像回路などを有する部分である。撮影部46により生成された画像データは、画像ファイル45aとして記録媒体45に格納される。
DSC3がプリンタ1のUSBホストI/F14に有線接続された場合には、USBデバイスI/F41、SICDクラス処理部42、PTP処理部43およびDPDP処理部44により、所定のダイレクト画像印刷方式での印刷処理が可能となる。
また、USBホストI/F47は、USBのホスト機能を有する有線インタフェースである。DWAクラス処理部48は、WirelessUSBのデバイスワイヤアダプタ(DWA)機能を有し、無線USBを上流側として、無線USBの通信と有線USBの通信とを中継する処理部である。無線インタフェース49は、WirelessUSBデバイスの処理部である。DWAクラス処理部48は、中継装置2のHWAクラス処理部32との間でUSB無線通信路を確立可能である。
なお、この実施の形態1では、USBデバイスI/F41は、有線用の図示せぬコネクタおよびUSBホストI/F47のいずれかへ電気的に接続されるが、その代わりに、USBホストI/F47、DWAクラス処理部48および無線インタフェース49をDSC3とは別体のアダプタとし、USBデバイスI/F41のコネクタに、そのアダプタおよびプリンタ1のいずれか一方のみが有線接続されるようにしてもよい。その場合、そのアダプタはドングルの形態としてもよい。
なお、DSC3のうち、SICDクラス処理部42、PTP処理部43およびDPDP処理部44は、図示せぬCPU、MPUなどといったプロセッサ、およびそのプロセッサにより実行されるプログラムを格納したROMなどの記録媒体により実現される。すなわち、そのプログラムが記録媒体から読み出されたプロセッサにより実行されることで、上述の処理部が生成される。
図4は、図1におけるPC4の構成を示すブロック図である。図4に示すPC4において、USBホストI/F51は、USBのホスト機能を有する有線インタフェースである。なお、この実施の形態1では、USBホストI/F51に内蔵されるルートハブに、USBケーブル等を接続するための図示せぬコネクタおよびUSBデバイスI/F56が電気的に接続される。なお、USBデバイスI/F56、HWAクラス処理部57、無線インタフェース58をPC4とは別体のアダプタとし、USBホストI/F51のコネクタに、そのアダプタが有線接続されるようにしてもよい。その場合、そのアダプタはドングルの形態としてもよい。
また、プリンタクラス処理部52は、USBデバイスクラスとしてのプリンタクラスで、USBホストI/F51およびUSBホストI/F51に有線接続されるUSBデバイスI/F(USBデバイスI/F11、USBデバイスI/F56など)を介してUSB有線通信路を確立しデータ通信を行う処理部である。なお、PC4のUSBホストI/F51とプリンタ1のUSBデバイスI/F11が有線接続される場合、PC4のプリンタクラス処理部52とプリンタ1のプリンタクラス処理部12との間でプリンタクラスに基づく通信路が確立される。一方、PC4と中継装置2が無線接続される場合、中継装置2を介してPC4のプリンタクラス処理部52とプリンタ1のプリンタクラス処理部21との間でプリンタクラスに基づく通信路が確立される。なお、DSC3と中継装置2との間の無線区間では、HWAと無線USBデバイスによりプリンタクラスの通信データが中継される。
また、画像処理部53は、記録媒体55における画像ファイル55aに対して、解像度変換、色変換、ハーフトーンなどの画像処理を適宜施し、印刷用データを生成する処理部である。アプリケーション処理部54は、画像ビューワ、ウェブブラウザなどといったアプリケーション機能を実現する処理部である。記録媒体55は、記録媒体45と同様の記録媒体である。
PC4がプリンタ1のUSBデバイスI/F11に有線接続された場合には、USBホストI/F51、プリンタクラス処理部52および画像処理部53により、PC印刷方式での印刷処理が可能となる。
また、USBデバイスI/F56は、USBのデバイス機能を有する有線インタフェースである。HWAクラス処理部57は、HWAクラス処理部32と同様の処理部である。無線インタフェース58は、無線インタフェース33と同様の処理部である。HWAクラス処理部57は、中継装置2の無線USBデバイス処理部36との間で無線通信路を確立可能である。
なお、PC4のハードウェア構成は、図示せぬCPU、図示せぬROM、図示せぬRAM、USBホストI/F51、記録媒体55などがバスやチップセットなどで相互接続される構成である。アプリケーション処理部54は、図示せぬCPUによりアプリケーションプログラムが実行されることで実現され、プリンタクラス処理部52および画像処理部53は、図示せぬCPUによりデバイスドライバプログラムが実行されることで実現される。また、オペレーティングシステムもCPUにより適宜実現される。
なお、この実施の形態1では、USBデバイスI/F56、HWAクラス処理部57および無線インタフェース58がPC4に内蔵されるが、その代わりに、それらをPC4とは別体のアダプタとし、USBホストI/F51に、そのアダプタが有線接続されるようにしてもよい。その場合、そのアダプタはドングルの形態としてもよい。
次に、上記システムにおける各装置(主に中継装置2)の動作について説明する。図5は、図1における中継装置2の動作を説明するフローチャートである。
中継装置2がプリンタ1のUSBホストI/F14に接続されると、USBデバイスI/F31は、接続線の電圧などからその接続を検出する(ステップS1)。その接続が検出されると、無線インタフェース33、HWAクラス処理部32、専用クラス処理部34、データ交換部35および無線USBデバイス処理部36は起動し、無線USBでの接続待ちを開始する(ステップS2)。
そして、無線USBでの接続待ち状態において、HWAクラス処理部32および無線インタフェース33は、無線USBでのアクセスを監視し、例えばDSC3からのアクセスがあると、HWAクラス処理部32および無線インタフェース33とDWAクラス処理部48および無線インタフェース49との間で無線通信路を確立する(ステップS3)。この無線通信路が確立されると、中継装置2のUSBデバイスI/F31、HWAクラス処理部32および無線インタフェース33を介して、プリンタ1のSICDクラス処理部15とDSC3のSICDクラス処理部42との間でSICDクラスでの通信路が実質的に確立される(ステップS4)。これにより、プリンタ1とDSC3との間で中継装置2を介して、USBより上位のPTPおよびダイレクト画像印刷方式のプロトコルでの通信が可能となる。
このUSB通信路が確立されると、そのUSB通信路を介して、ダイレクト画像印刷方式のプロトコルでのコネクション処理がプリンタ1のDPDP処理部17とDSC3のDPDP処理部44との間で実行される。このコネクション処理は、一方が検出コマンドを送信し、それを受信した他方が応答を返すことで行われる。この検出コマンドや応答は、下位のPTPのコマンドでプリンタ1とDSC3との間を送受される。
その後、DPDP処理部17,44が、相互に、ダイレクト画像印刷方式のプロトコルでの通信相手を認識すると、DSC3のDPDP処理部44は、印刷対象の画像ファイル45aおよび印刷条件(用紙サイズ、用紙種別、レイアウト、部数など)を指定した印刷要求を含むXMLスクリプトを生成し、プリンタ1のDPDP処理部17に送信する。このXMLスクリプトは、1つのファイルとしてPTP処理部16,43によりUSB通信路を介してDSC3からプリンタ1へ転送される。DPDP処理部17は、その印刷要求のXMLスクリプトを受信すると、内容を解釈し、指定された画像ファイル45aを、下位のPTP処理部16を使用して、DSC3から取得する。その際、PTP処理部16からPTP処理部43へファイル送信要求が送信され、PTP処理部43は、それを受信すると、指定された画像ファイル45aをUSB通信路でPTP処理部16へ送信する。このようにして画像ファイル45aが取得されると、DPDP処理部17は、印刷要求を解釈して得られた印刷条件の情報を画像処理部18に供給し、画像処理部18は、その印刷条件に応じた画像処理をその画像ファイル45aの画像データに施す。画像処理後の印刷用データは、印刷制御部13に供給され、印刷制御部13は、その印刷用データに基づいて印刷を実行する。
このようにして、中継装置2を介してダイレクト画像印刷処理が実行される。その後、印刷処理が完了して、DSC3と中継装置2とのUSB無線接続の切断が検出されると(ステップS5)、中継装置2は、再度、無線接続待ち状態(ステップS2)に戻る。
他方、無線USBでの接続待ち状態において、無線USBデバイス処理部36および無線インタフェース33は、無線USBのホストまたはHWAクラス処理部32とは異なる所定のHWAの出現を監視し、例えばPC4への無線アクセスが可能になると、無線USBデバイス処理部36および無線インタフェース33とHWAクラス処理部57および無線インタフェース58との間で無線通信路を確立する(ステップS6)。この無線通信路が確立されると、中継装置2のUSBデバイスI/F31、専用クラス処理部34、データ交換部35、無線USBデバイス処理部36および無線インタフェース33を介して、プリンタ1のプリンタクラス処理部21とDSC3のプリンタクラス処理部52との間でプリンタクラスでの通信路が実質的に確立される(ステップS7)。これにより、プリンタ1とPC4との間で中継装置2を介して、PC印刷方式のデータ通信が可能となる。
このUSB通信路が確立されると、画像処理部53は、アプリケーション処理部54から指定された画像ファイル55aに対して画像処理を施して印刷用データを生成する。そして、その印刷用データは、そのUSB通信路を介して、プリンタ1のプリンタクラス処理部21により受信され、印刷制御部13に供給される。印刷制御部13は、その印刷用データに基づいて印刷を実行する。
このようにして、中継装置2を介してPC印刷処理が実行される。その後、印刷処理が完了して、PC4と中継装置2とのUSB無線接続の切断が検出されると(ステップS8)、中継装置2は、再度、無線接続待ち状態(ステップS2)に戻る。
なお、有線接続の解除が検出された場合には、処理は終了する。
以上のように、上記実施の形態1によれば、有線インタフェースおよび有線USBインタフェースとしてのUSBデバイスI/F31は、画像出力装置としてのプリンタ1に接続可能であり、無線USBインタフェースとしての無線インタフェース33は、プリンタ1に対して第1の方式(ここではダイレクト画像印刷方式)で画像出力処理を実行させる第1の画像出力要求装置としてのDSC3との間の無線通信、およびプリンタ1に対して第1の方式とは異なる第2の方式(ここではPC印刷方式)で画像出力処理を実行させる第2の画像出力要求装置としてのPC4との間の無線通信を確立可能である。そして、第1の有線−無線通信変換手段としてのHWAクラス処理部32は、無線インタフェース33とDSC3との間の無線通信と、USBデバイスI/F31とプリンタ1との間の有線通信とを中継し、DSC3とプリンタ1との間の通信路を確立する。また、第2の有線−無線通信変換手段としての無線USBデバイス処理部36は、無線インタフェース33とPC4との間の無線通信と、USBデバイスI/F31とプリンタ1との間の有線通信とを中継し、PC4とプリンタ1との間の通信路を確立する。
これにより、無線接続するDSC3およびPC4と1台のプリンタ1との間で、中継装置2が、プリンタ1に1箇所で有線接続して複数の方式の印刷処理のためのデータ通信を中継することができる。特に、この実施の形態1では、USBという同一規格内の無線USBの通信路と有線USBの通信路を中継するため、HWAを有効に利用することができ、中継時のデータ交換を低コストかつ確実に行うことができる。また、このように構成することで、無線インタフェース33が2つの印刷方式に兼用可能なため、中継装置2を低コスト化できる。
また、上記実施の形態1によれば、HWAクラス処理部32は、HWAクラスにより無線インタフェース33とDSC3との間の無線通信と、USBデバイスI/F31とプリンタ1との間の有線通信とを中継し、DSC3とプリンタ1との間のSICDクラスでのUSB通信路を確立する。そして、無線USBデバイス処理部36は、無線USBのデバイス側機能により無線インタフェース33とPC4との間の無線通信と、USBデバイスI/F31とプリンタ1との間の有線通信とを中継し、PC4とプリンタ1との間のプリンタクラスでのUSB通信路を確立する。
これにより、DSC3がUSBデバイスのUSBインタフェースを有し、PC4がUSBホストのUSBインタフェースを有するといったような、通信路の上流が異なる場合でも、それらのDSC3およびPC4と1台のプリンタ1との間で、中継装置2が、プリンタ1に1箇所で有線USB接続して複数の方式の印刷処理(ここでは、ダイレクト画像印刷方式およびPC印刷方式)のためのデータ通信を中継することができる。
実施の形態2.
本発明の実施の形態2に係る画像出力システムは、中継装置2が、プリンタ1に接続される際に、USBホストに接続されるか、USBデバイスに接続されるかに応じて、通信データを中継する印刷方式を選択するようにしたものである。
本発明の実施の形態2に係る画像出力システムの構成は、図1に示すものと同様である。ただし、図1におけるプリンタ1および中継装置2は、図6に示すプリンタ101および中継装置102に変更される。その他、DSC3およびPC4は、実施の形態1におけるものと同様の構成を有する。
図6は、実施の形態2におけるプリンタ101および中継装置102の構成を示すブロック図である。図6に示すプリンタ101は、PC印刷処理およびダイレクト画像印刷処理の両方に対応したプリンタである。プリンタ101において、USBデバイスI/F111、プリンタクラス処理部112、印刷制御部113、USBホストI/F114、SICDクラス処理部115、PTP処理部116、DPDP処理部117および画像処理部118は、図2におけるUSBデバイスI/F11、プリンタクラス処理部12、印刷制御部13、USBホストI/F14、SICDクラス処理部15、PTP処理部16、DPDP処理部17および画像処理部18と同様のものであるのでその説明を省略する。
図6に示す中継装置102において、USBインタフェース121は、USBのOn−The−Go規格に従って、接続される機器がUSBホストの場合にはUSBデバイスとして、接続される機器がUSBデバイスの場合にはUSBホストとして機能するインタフェースである。なお、USBインタフェース121は、物理層およびUSBホスト/デバイスコントローラを含む。USBインタフェース121は、USBケーブルのミニA型端子およびミニB型端子が接続可能なミニABレセプタクル(コネクタ)を有し、ミニABレセプタクルへのUSBケーブルの接続状況を監視し、ミニA型端子がミニABレセプタクルに接続された場合には、USBホストI/Fとして機能し、ミニB型端子がミニABレセプタクルに接続された場合には、USBデバイスI/Fとして機能する。
また、切替処理部122は、USBインタフェース121がUSBホストI/Fとして機能する場合にはUSBインタフェース121と無線USBホスト処理部123とを接続せずに、USBインタフェース121と無線USBデバイス処理部125とを接続し、USBインタフェース121がUSBデバイスI/Fとして機能する場合にはUSBインタフェース121と無線USBデバイス処理部125とを接続せずに、USBインタフェース121と無線USBホスト処理部123とを接続する処理部である。
また、無線USBホスト処理部123は、WirelessUSBのホスト機能を有し、無線USBを下流側として、有線USBのプロトコルを無線USBの通信に変換する処理部である。無線インタフェース124は、図2における無線インタフェース33と同様のものである。無線USBデバイス処理部125は、図2における無線USBデバイス処理部36と同様のものである。
なお、切替処理部122、無線USBデバイス処理部125および無線USBホスト処理部123は、図示せぬCPU、MPUなどといったプロセッサ、およびそのプロセッサにより実行されるプログラムを格納したROMなどの記録媒体により実現されるようにしてもよいし、専用回路で実現されるようにしてもよい。
次に、上記画像出力システムにおける各装置(主に、中継装置102)の動作について説明する。図7は、図6における中継装置102の動作を説明するフローチャートである。
中継装置102がプリンタ101のUSBデバイスI/F111またはUSBホストI/F114に接続されると、USBインタフェース121は、その接続を検出する(ステップS21)。そして、USBインタフェース121は、接続線の電圧などからその接続を検出するとともに、接続されたUSBインタフェースがUSBデバイスI/F111およびUSBホストI/F114のいずれであるかを判定する(ステップS22)。
接続されたUSBインタフェースがUSBホストI/F114である場合(図6における実線の破線接続)、USBインタフェース121は、USBデバイスI/Fとして動作を開始し、無線インタフェース124および無線USBホスト処理部123は起動し、切替処理部122は、USBインタフェース121と無線USBホスト処理部123とを接続する。その後、無線USBホスト処理部123および無線インタフェース124は、無線USBでの接続待ちを開始する(ステップS23)。
そして、無線USBでの接続待ち状態において、無線USBホスト処理部123および無線インタフェース124は、無線USBでのアクセスを監視し、例えばDSC3からのアクセスがあると、無線USBホスト処理部123および無線インタフェース124とDWAクラス処理部48および無線インタフェース49との間で無線通信路を確立し(ステップS24)、この無線通信路が確立されると、中継装置102のUSBインタフェース121、切替処理部122、無線USBホスト処理部123および無線インタフェース124を介して、プリンタ101のSICDクラス処理部115とDSC3のSICDクラス処理部42との間でSICDクラスでの通信路が実質的に確立される(ステップS25)。つまり、DSC3およびプリンタ101自体は、SICDクラスでデータを送信したり、受信したりする。これにより、プリンタ101とDSC3との間で中継装置102を介して、USBより上位のPTPおよびダイレクト画像印刷方式のプロトコルでの通信が可能となる。
このUSB通信路が確立されると、そのUSB通信路を介して、ダイレクト画像印刷方式のプロトコルでのコネクション処理がプリンタ101のDPDP処理部117とDSC3のDPDP処理部44との間で実行される。
その後、DPDP処理部117,44が、相互に、ダイレクト画像印刷方式のプロトコルでの通信相手を認識すると、DSC3のDPDP処理部44は、印刷要求を含むXMLスクリプトを生成し、プリンタ1のDPDP処理部117に送信する。このXMLスクリプトは、1つのファイルとしてPTP処理部116,43によりUSB通信路を介してDSC3からプリンタ101へ転送される。DPDP処理部117は、その印刷要求のXMLスクリプトを受信すると、内容を解釈し、指定された画像ファイル45aを、下位のPTP処理部116を使用して、DSC3から取得する。その際、PTP処理部116からPTP処理部43へファイル送信要求が送信され、PTP処理部43は、それを受信すると、指定された画像ファイル45aをUSB通信路でPTP処理部116へ送信する。このようにして画像ファイル45aが取得されると、DPDP処理部117は、印刷要求を解釈して得られた印刷条件の情報を画像処理部118に供給し、画像処理部118は、その印刷条件に応じた画像処理をその画像ファイル45aの画像データに施す。画像処理後の印刷用データは、印刷制御部113に供給され、印刷制御部113は、その印刷用データに基づいて印刷を実行する。
このようにして、中継装置102を介してダイレクト画像印刷処理が実行される。その後、印刷処理が完了して、DSC3と中継装置102とのUSB無線接続の切断が検出されると(ステップS26)、中継装置102は、再度、無線接続待ち状態(ステップS23)に戻る。
一方、接続されたUSBインタフェースがUSBデバイスI/F111である場合(図6における実線の有線接続)、USBインタフェース121は、USBホストI/Fとして動作を開始し、また、無線インタフェース124および無線USBデバイス処理部125は起動し、切替処理部122は、USBインタフェース121と無線USBデバイス処理部125とを接続する。その後、無線USBデバイス処理部125および無線インタフェース124は、無線USBでの接続待ちを開始する(ステップS27)。
そして、無線USBでの接続待ち状態において、無線USBデバイス処理部125および無線インタフェース124は、無線USBでのアクセスを監視し、例えばPC4からのアクセスがあると、無線USBデバイス処理部125および無線インタフェース124と無線USBホスト処理部57および無線インタフェース58との間で無線通信路を確立し(ステップS28)、この無線通信路が確立されると、中継装置102のUSBインタフェース121、切替処理部122、無線USBデバイス処理部125および無線インタフェース124を介して、プリンタ101のプリンタクラス処理部115とPC4のプリンタクラス処理部52との間でプリンタクラスでの通信路が確立される(ステップS29)。これにより、プリンタ101とPC4との間で中継装置102を介して、USBよりPC印刷方式での通信が可能となる。
このUSB通信路が確立されると、画像処理部53は、アプリケーション処理部54から指定された画像ファイル55aに対して画像処理を施して印刷用データを生成する。そして、その印刷用データは、そのUSB通信路を介して、プリンタ101のプリンタクラス処理部112により受信され、印刷制御部113に供給される。印刷制御部113は、その印刷用データに基づいて印刷を実行する。
このようにして、中継装置102を介してPC印刷処理が実行される。その後、印刷処理が完了して、PC4と中継装置102とのUSB無線接続の切断が検出されると(ステップS30)、中継装置102は、再度、無線接続待ち状態(ステップS27)に戻る。
以上のように、上記実施の形態2によれば、有線インタフェースおよび有線USBインタフェースとしてのUSBインタフェース121は、画像出力装置としてのプリンタ101に接続可能であり、無線USBインタフェースとしての無線インタフェース124は、DSC3との間の無線通信およびPC4との間の無線通信を確立可能である。そして、第1の有線−無線通信変換手段としての無線USBホスト処理部123は、無線インタフェース124・DSC3間の無線通信とUSBインタフェース121・プリンタ101間の有線通信とを中継しDSC3とプリンタ101との間の通信路を確立する。また、第2の有線−無線通信変換手段としての無線USBデバイス処理部125は、無線インタフェース124・PC4間の無線通信とUSBインタフェース121・プリンタ101間の有線通信とを中継しPC4とプリンタ101との間の通信路を確立する。上記実施の形態2によれば、USBI/F121にがUSBホストとして構成された場合は、USBI/F121、切替処理部122、および無線USBホスト処理部123、および無線I/F124がHWAとして機能する。また、USBI/F121にがUSBデバイスとして構成された場合は、USBI/F121、切替処理部122、および無線USBデバイス処理部125、および無線I/F124がDWAとして機能する。
これにより、無線接続するDSC3およびPC4と1台のプリンタ101との間で、中継装置102が、プリンタ101に1箇所で有線接続して複数の方式の印刷処理のためのデータ通信を中継することができる。特に、この実施の形態2では、USBという同一規格内の無線USBの通信路と有線USBの通信路を中継するため、DWAおよびHWAを有効に利用することができ、中継時のデータ交換を低コストかつ確実に行うことができる。また、プリンタ101として、PC印刷方式およびダイレクト画像印刷方式の両方に対応するプリンタをそのままで使用することができる。また、このように構成することで、無線インタフェース124が2つの印刷方式に兼用可能なため、中継装置102を低コスト化できる。
また、上記実施の形態2によれば、通信路選択手段としての切替処理部122は、USBインタフェース121が接続されるプリンタ101のインタフェースの種類(ここでは、USBデバイスまたはUSBホスト)に応じて、無線USBホスト処理部123によるDSC3とプリンタ101との間の通信路、および無線USBデバイス処理部125によるPC4とプリンタ101との間の通信路のいずれかを確立させる。
これにより、ユーザが、1台の中継装置102におけるUSBインタフェース121のコネクタと、USBデバイスI/F111のコネクタまたはUSBホストI/F114のコネクタのコネクタに直接的にまたはケーブルにて間接的に有線接続させることで、1台の中継装置102とプリンタ101とを各時点では1箇所で接続した状態で、複数の方式の印刷処理のためのデータ通信を中継することができる。また、プリンタ101が複数のインタフェースを有する場合に、中継装置102に接続されるインタフェースに応じて、中継装置102がどの通信路を中継するかを判定することで、既存のプリンタ101が有するインタフェースのそれぞれに合わせた中継処理を行うことができる。
なお、上述の各実施の形態は、本発明の好適な例であるが、本発明は、これらに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の変形、変更が可能である。
例えば、上述の各実施の形態では、画像出力装置としてプリンタ1,101が使用されるが、その代わりに、プロジェクタなどの投影装置を使用するようにしてもよい。その場合には、印刷制御部13,113および図示せぬ印刷機構部の代わりに、光学系などを有する投影機構およびそれを制御する投影制御回路を有する投影部が設けられる。その場合、画像処理部18,118は、画像ファイル45aの画像データを投影用データに変換し、その投影用データをその投影部に供給する。また、PC4は、画像ファイル55aに画像処理を施して得られた投影用データをその投影装置に送信する。
また、上述の各実施の形態では、画像出力要求装置としてDSC3およびPC4が使用されるが、DSC3の代わりに、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistance )、画像ビューワなどを使用してもよい。その場合、それらの機器には、少なくとも、図3のDSC3内に示す、撮影部46以外の構成要素が設けられる。また、PC4の代わりに、USBプリンタクラスを使用して印刷を行う他の種類の機器を使用してもよい。その場合、その機器には、図4のPC4内に示す構成要素が設けられる。
また、上述の各実施の形態では、ダイレクト印刷方式の一例としてPictBridgeが挙げられているが、他のダイレクト印刷方式でもよい。他のダイレクト印刷方式としては、プリンタベンダ固有のダイレクト印刷方式がある。その場合にも、画像ファイルがそのままプリンタへ転送され、プリンタにおいて、画像ファイルの画像データに対して色変換などの画像処理が実行され印刷用データが生成される。なお、その場合、USBのデバイスクラスとしては、SICDクラスの代わりにマスストレージクラスを使用してもよい。
また、上述の各実施の形態では、中継装置2,102が有線USBの通信路と無線USBの通信路を中継しているが、現行のUSBに限らず、今後開発されるUSB規格、およびそのスーパーセットまたはサブセットの規格についても本発明を適用することができる。また、USBに限らず、有線区間および/または無線区間を他のインタフェース規格に置き換えてもよい。
また、上述の各実施の形態では、DSC3はDWAにより無線USB接続を実現しているが、DSC3のUSBデバイスI/F41、DWAクラス処理部48および無線インタフェース49の代わりに、WirelessUSBにおけるデバイス側の無線インタフェースを設けるようにしてもよい。同様に、PC4はHWAにより無線USB接続を実現しているが、PC4のUSBホストI/F51、HWAクラス処理部57および無線インタフェース58の代わりに、WirelessUSBにおけるホスト側の無線インタフェースを設けるようにしてもよい。
また、上述の実施の形態1では、無線インタフェース33にDSC3およびPC4の両方が同時に接続しないが、無線インタフェース33を複数チャンネルでの無線通信が可能なものにして、DSC3およびPC4の両方が同時に無線接続できるようにしてもよい。
また、上述の実施の形態2において、中継装置102で使用される電力は、中継装置102がプリンタ101のホストインタフェースに接続された場合にはバスパワーによりプリンタ101から供給され、中継装置102がプリンタ101のデバイスインタフェースに接続された場合にはACアダプタ、内蔵電池(1次電池または2次電池)などで供給される。あるいは、プリンタ101のBコネクタに別途電力供給用の端子を設け、中継装置102がプリンタ101のデバイスインタフェースに接続された場合、その端子を介してプリンタ101から中継装置102に電力供給するようにしてもよい。また、内蔵電池が2次電池である場合には、ABレセプタクルを介してホストインタフェース接続時のバスパワーにより充電可能としてもよい。
また、上述の実施の形態2において、中継装置102を2個用意し、1つをプリンタ101のいずれかのインタフェースに有線接続し、残りの1つをそのインタフェースに対応するDSC3またはPC4に有線接続するようにしてもよい。その場合、2つの中継装置102間で無線通信が実行され、DSC3またはPC4とプリンタ1との間の通信路が確立される。なお、この場合、DSC3のDWAクラス処理部48および無線インタフェース49、PC4のHWAクラス処理部57および無線インタフェース58は、特に必要ない。
1,101 プリンタ(画像出力装置)、2,102 中継装置、3 DSC(第1の画像出力要求装置)、4 PC(第2の画像出力要求装置)、31 USBデバイスI/F(有線インタフェース,有線USBインタフェース)、32 HWAクラス処理部(第1の有線−無線通信変換手段)、33,124 無線インタフェース(無線インタフェース,無線USBインタフェース)、36,125 無線USBデバイス処理部(第2の有線−無線通信変換手段)、121 USBインタフェース(有線インタフェース,有線USBインタフェース)、122 切替処理部(通信路選択手段)、123 無線USBホスト処理部(第1の有線−無線通信変換手段)