JP2007047179A - 電波到来方向の探知方法 - Google Patents

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智哉 茂木
Tsutomu Nakagishi
努 仲岸
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好伸 茂木
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Abstract

【課題】簡単なハードウエアによって、電波到来方向を探知することができ、小型化が可能な無線方向探知機を提供する。
【解決手段】2本の無指向性アンテナ1,11を使用し、探知する電波の周波数においてそれぞれの無指向性アンテナ端に入力される電波の位相差が90°以下になるようにアンテナ間の間隔を離して配置し、かつ2本の無指向性アンテナによって入力された電波の内一方のみに対して位相を遅らせる位相器5を備えた無線方向探知機であって、遅らせる位相とアンテナ間の間隔を、位相を遅らせる回路で遅らせる位相値に2本のアンテナ端に入力される電波の位相を加えたものと、位相を遅らせる回路で遅らせる位相値から2本のアンテナ端に入力される電波の位相の差を減じたものが、0°〜180°の範囲に、あるいは180°〜360°といったように180°毎の範囲に同時に満たす値を取るようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、無指向性アンテナを用いた無線方向探知機に関するものである。
従来の方向探知機は、一つの指向性アンテナを使用し、指向性アンテナの方向を変えることで到来電波の大きさを検出して到来方向を探知している(例えば、特許文献1参照)。
また、従来の他の方向探知機は、複数の指向性アンテナを使用し、それらの指向性アンテナで受信した信号を用いて到来方向を探知している(例えば、特許文献2参照)。
特開2002−151933号公報 特開平05−045435号公報
特許文献1または特許文献2に示される従来の無線方向探知機は、小型化することが難しい指向性アンテナを使用するので、無線方向探知機自体を小型化することができなかった。また、特許文献2に示される複数の指向性アンテナを使用し、位相検出回路で検出した位相を信号処理器で処理して到来方向を探知する無線方向探知機は、信号処理の部品が必要で小型化には向いていなかった。
上記問題に対し、本発明は、簡単なハードウエアによって、電波到来方向を探知することができ、小型化が可能な無線方向探知機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、基板などや筐体あるいは支柱に固定された2本の無指向性アンテナを使用し、探知する電波の周波数において、それぞれの無指向性アンテナ端に入力される位相の差が90°以下となるように無指向性アンテナ間の間隔を離して配置する。
そして、本発明は、2本の無指向性アンテナによって入力された電波の内、一方のみに対して位相を遅らせ、もう一方の信号との積を取る。この際、遅らせる位相値とアンテナ間の間隔値は位相を遅らせる回路で遅らせる位相値に2本のアンテナ端に入力される電波の位相との差を加えたものと、位相を遅らせる回路で遅らせる位相値から2本のアンテナ端に入力される電波の位相の差を減じたものとが、0°〜180°の範囲に、あるいは180°〜360°といったように180°毎の範囲を同時に満たす値を取る。
これによって得られた信号に対して直流成分のみが取り出せるようなローパスフィルタを通すと、到来方向によって大きさおよび正負が変化する信号を取り出すことができ、2本の無指向性アンテナを通る延長線が到来方向になったときに、その直流成分の絶対値は最大となる。
したがって、この直流電圧を表示することで、電波の到来方向を探知することが可能となる。
以上のように、本発明によれば、簡単なハードウエアによって、電波到来方向を探知することができるので、無線方向探知機の小型化が可能となる。
[実施例1]
以下、本発明にかかる無線方向探知機の第1の実施例について、図面を用いて説明する。図1は、本発明にかかる無線方向探知機の構成を説明するブロック図である。
無線方向探知機は、無指向性アンテナ1、バンドパスフィルタ2、低雑音増幅器3、バンドパスフィルタ4、位相器5、第1ミキサ6、バンドパスフィルタ7、リミッティングアンプ8、からなる第1の信号処理系と、無指向性アンテナ11、バンドパスフィルタ12、低雑音増幅器13、バンドパスフィルタ14、第1ミキサ16、バンドパスフィルタ17、リミッティングアンプ18からなる第2の信号処理系と、ミキサ30、ローパスフィルタ31、オペアンプ32、電圧表示部33、およびローカル発振器20から構成される。
無指向性アンテナ1,11は、到来電波を受信する手段である。
バンドパスフィルタ2,12は、受信周波数帯域外の電波を除去する手段であり、受信周波数以外の電波によってそれに続く低雑音増幅器3,13が飽和しないようにするとともに、第1ミキサ6,16で受信周波数以外の電波が受信中間周波数に変換されないように受信周波数帯域外の電波を除去する手段である。
低雑音増幅器3,13は、受信周波数のレベルを増幅する手段である。低雑音増幅器3,13は、受信機のNF(ノイズフィギュア)を改善する。
バンドパスフィルタ4,14は、受信周波数帯域外の電波を除去する手段である。このバンドパスフィルタ4,14は、第1ミキサ6,16で受信周波数以外の電波が受信中間周波数に変換されないように受信周波数帯域外の電波を除去する。
位相器5は、方向探知精度を向上させるために、受信電波の一方のみに対して位相を遅らせる手段である。
第1ミキサ6,16は、受信電波をそれよりも低い受信中間周波数に変換する手段である。受信中間周波数に変換するのは周波数を下げて妨害電波を除去しやすくすることと、リミッティングアンプ8,18のハード的な実現をしやすくするためである。受信周波数以外の電波をより取り除くためには、スーパーヘテロダイン方式とし、ミキサとバンドパスフィルタをさらにバンドパスフィルタ7とリミッティングアンプ8の間、バンドパスフィルタ17とリミッティングアンプ18の間に入れてもよい。
バンドパスフィルタ7,17は、第1ミキサ6,16から出力される不要周波数を除去するとともに、受信周波数以外の電波によって、ミキサ30で受信周波数以外の電波が直流出力電圧に変換されないようにするための手段である。
リミッティングアンプ8,18は、受信電波レベルを一定にする手段であり、電波発射位置から探知機までの距離やフェージングもしくは定在波に基づく電波レベルの変動などの要因よって、ミキサ30の直流出力電圧の変動が発生することを防ぎ、到来方向の探知精度の劣化を防ぐ手段である。
ローカル発振器20は、第1ミキサ6,16で受信周波数を受信中間周波数まで下げるために使用する信号を出力する手段である。
ミキサ30は、第1の信号処理系の出力と第2の信号処理系の出力を掛け合わせ、位相に応じた直流成分を含む信号を取り出す手段である。
ローパスフィルタ31は、電波の到来方向によって変化する直流出力電圧を得るために、不要な高周波成分を除去し、直流成分のみを取り出す手段である。
オペアンプ32は、得られた電波の到来方向によって変化する直流出力電圧をロジック回路で扱いやすい信号振幅レベルとなるよう増幅する手段であり、また、リミッティングアンプ8,18のリミッティングレベルの相対的なずれを補正する手段である。
電圧表示器33は、オペアンプ32で得られた直流出力電圧を表示する手段である。
ここで、各ブロックの増幅率を以下のように設定する。すなわち、バンドパスフィルタ2の増幅率をG、低雑音増幅器3の増幅率をG、バンドパスフィルタ4の増幅率をG、位相器5の増幅率をG、第1ミキサ6の増幅率をG、バンドパスフィルタ7の増幅率をG、バンドパスフィルタ12の増幅率をG12、低雑音増幅器13の増幅率をG13、バンドパスフィルタ14の増幅率をG14、第1ミキサ16の増幅率をG16、バンドパスフィルタ17の増幅率をG17、ミキサ30の増幅率をG30、ローパスフィルタ31の増幅率をG31、オペアンプ32の増幅率をG32とする。
また、リミッティングアンプ8の出力電圧をE、リミッティングアンプ18の出力電圧をE18とする。
さらに、ミキサー30は、回路構成によってその出力に内部のバイアス直流電圧が出力されることがあるため、これをVとする。
図2を用いて、本発明にかかる無線方向探知機における無指向性アンテナの配置例を説明する。本発明にかかる無線方向探知機は、2本の無指向性アンテナ1,11が実装された基板40を、筐体41内に収容して構成される。本実施例では、2本の無指向性アンテナ1、11は、探知する電波(到来電波)の周波数においてそれぞれのアンテナ端に入力される位相の差(すなわち、アンテナ間間隔)が、到来電波の波長をλとしてλ/4(90°)となるように実装している。
図3を用いて、本発明にかかる無線方向探知機に電波の到来方向が与える影響について説明する。まず、電波の到来方向がAであり、2本の無指向性アンテナをアンテナ端に入力される位相の差が90°となるように配置し、位相器5で一方の信号を90°遅らせるようにした場合を説明する。
無指向性アンテナ1でとらえた電波を(1)式のようにおく。
Figure 2007047179
その後、バンドパスフィルタ2で受信周波数帯域外の電波を除去し、低雑音増幅器3で増幅し、バンドパスフィルタ4でさらに受信周波数帯域外の電波を除去する。そして位相器5で位相を90°遅らせると、その信号は、(2)式で示される。
Figure 2007047179
次に、第1ミキサ6でローカル発振器20の信号により周波数変換され下記(3)式となる。
Figure 2007047179
ここでローカル発振器20の信号を下記(4)式のようにおいた。θは、無指向性アンテナでとらえた電波の位相に対するローカル発振器20の位相である。
Figure 2007047179
(3)式の信号から、フィルタ7で所望受信周波数以外の高周波成分を除去すると下記(5)式となる。
Figure 2007047179
(5)式の信号を、リミッティングアンプ8で増幅してミキサ30に入力する。リミッティングアンプ8の出力は、下記(6)式で示される。
Figure 2007047179
同様に、無指向性アンテナ11でとらえた電波は、無指向性アンテナ11が無指向性アンテナ1に対してλ/4離してあるので、その位相は無指向性アンテナ1でとらえた電波より位相がλ/4(90°)遅れる。したがって(1)式より下記(7)式となる。
Figure 2007047179
その後、バンドパスフィルタ12で受信周波数帯域外の電波を除去し、低雑音増幅器13で増幅し、バンドパスフィルタ14でさらに受信周波数帯域外の電波を除去する。そして第1ミキサ16でローカル発振器20の信号により周波数変換され、下記(8)式となる。
Figure 2007047179
(8)式の信号を、フィルタ17で所望受信周波数以外の高周波成分を除去すると下記(9)式となる。
Figure 2007047179
(9)式の信号を、リミッティングアンプ18で増幅してミキサ30に入力する。リミッティングアンプ18の出力は、下記(10)式で示される。
Figure 2007047179
リミッティングアンプ8、18は、無指向性アンテナ1からの電波のレベルEと、無指向性アンテナ11からの電波のレベルE18の電波レベル変動を除去するもので、これによってフェージングや定在波に基づく電波レベル変動による要因で生じる、到来方向の探知精度の劣化を防ぐものである。リミッティングアンプがなくミキサ30において、無指向性アンテナ1からの電波のレベルと無指向性アンテナ11からの電波のレベルが変動すると、下記(11)式のミキサ30の出力直流電圧の値に時間的および空間的な変動が発生し、電波到来方向の探知精度が劣化することになる。
ミキサ30の出力は、(6)式と(10)式とから下記(11)式のようになる。
Figure 2007047179
(11)式のミキサ30の出力をローパスフィルタ31に通すと、下記(12)式で示す直流電圧が得られる。
Figure 2007047179
(12)式の信号を、オペアンプ32で増幅して電圧表示部33に入力する。オペアンプ32の増幅率G32を正とすると、(12)式の直流電圧は、下記(13)式となる。
Figure 2007047179
同様に、電波到来方向がCの場合は、電波到来方向がAの場合と同様の計算によって、下記(14)式のようになる。
Figure 2007047179
また、電波到来方向がBまたはDの場合は、同様の計算によって、下記(15)式となる。
Figure 2007047179
これらをまとめると、本発明にかかる無線方向探知機においては、オペアンプ32の電波到来方向に対する直流出力電圧は、下記表1のようになる。
Figure 2007047179
以上のように、本発明にかかる無線方向探知機によれば、電波の到来方向によって変化する直流電圧出力を得ることができ、これによって方向探知することができる。この電圧を電圧表示部33で表示して、表示値が最大になる方向へ2本の無指向性アンテナの並び方向を向けることによって、電波到来方向を知ることができる。
[比較例]
本発明にかかる無線方向探知機においては、2本の無指向性アンテナによって入力された電波の内、一方のみに対して位相を遅らせる位相器5を備えているが、位相器5がない場合の図4のブロック図で示される無線方向探知機における方向探知の例を、以下に説明する。
この例では、第1の信号処理系から位相器5を取り除いた他は、図1に示した無線方向探知機の構成と同じである。
この例では、電波到来方向が図3のAの場合は、以下のようになる。無指向性アンテナ1でとらえた電波を(1)式と同様におくと、バンドパスフィルタ2で受信周波数帯域外の電波を除去し、低雑音増幅器3で増幅しバンドパスフィルタ4でさらに受信周波数帯域外の電波を除去する。そして第1ミキサ6でローカル発振器20の信号により周波数変換され、下記(16)式となる。ここで、ローカル発振器20の信号を前記(4)式と同様においた。
Figure 2007047179
(16)式の信号を、フィルタ7で所望受信周波数帯域外の高周波成分を除去すると、下記(17)式となる。
Figure 2007047179
(17)式の信号を、リミッティングアンプ8で増幅してミキサ30に入力する。リミッティングアンプ8の出力は、下記(18)式となる。
Figure 2007047179
同様に、無指向性アンテナ11がとらえた電波は、無指向性アンテナ1に対してλ/4離してあるので、その位相は無指向性アンテナでとらえた電波より位相がλ/4(90°)遅れる。したがって、(1)式より、下記(19)式となる。これは前記(7)式と同じである。
Figure 2007047179
その後、バンドパスフィルタ12で受信周波数帯域外の電波を除去し、低雑音増幅器13で増幅し、バンドパスフィルタ14でさらに受信周波数帯域外の電波を除去する。そして、第1ミキサ16でローカル発振器20の信号により周波数変換され、前記(8)式となる。
(8)式の信号を、フィルタ17で所望受信周波数帯域外の高周波成分を除去すると、前記(9)式が得られる。
(9)式の信号を、リミッティングアンプ18で増幅してミキサ30に入力する。リミッティングアンプ18の出力は、前記(10)式となる。
これらによって得られたミキサ30の出力は、(18)式および(10)式から、下記(20)式となる。
Figure 2007047179
(20)式で示されるミキサ30の出力を、増幅率がG31のローパスフィルタ31を経由して増幅率G32が正のオペアンプ32に通すと、前記(11)式と同じ下記(21)式が得られる。
Figure 2007047179
電波の到来方向が図3のCの場合には、同様の計算によって、オペアンプ32の出力は、前記(21)式と同じになる。
また、電波到来方向が図3のB、Dの場合には、同様の計算によって、下記(22)式となる。
Figure 2007047179
これらをまとめると、この比較例の位相器5を持たない無線方向探知機においては、オペアンプ32の電波到来方向に対する直流出力電圧は、下記表2のようになる。
Figure 2007047179
表2から分かるように、位相器5がない場合には電波の到来方向がAの場合とCの場合では区別ができず、また電波の到来方向がBの場合とDの場合でも区別できないことが分かる。これでは電波の到来方向を判断することができない。
第1の実施例の表1では、到来方向がBの場合とDの場合には区別がつかないが、到来方向がAの場合とCの場合では区別がつく。したがって、2本のアンテナを使用し、探知する電波の周波数においてそれぞれの無線指向性アンテナ端に入力される電波の位相差が90°以下になるように、アンテナ間の間隔を離して配置し、かつ2本の無指向性アンテナによって入力された電波の内一方のみに対して位相を遅らせる回路を備え、遅らせる位相値とアンテナ間の間隔値に2本のアンテナ端に入力される電波の位相の差を加えたものと、位相を遅らせる回路で遅らせる位相値から2本のアンテナ端に入力される電波の位相の差を減じたものとが、0°〜180°の範囲に、あるいは180°〜360°といったように180°ごとの範囲に同時に満たす値を取ることによって、ローパスフィルタ31の直流出力電圧の正負、および絶対値の電圧の大きさによって、電波の到来方向を探知することが可能となる。
すなわち、位相器5を備えることによって、電波の到来方向の探知精度を向上している。
オペアンプ32の直流出力電圧は、電圧表示部33に送られ、その表示によって電波の到来方向を探知することができる。
[実施例2]
図5を用いて、本発明の第2の実施例について説明する。図5は、4本のアンテナを使用して全方向の電波の到来方向を探知できる無線方向探知機の機能構成を示すブロック図である。
この実施例は、図1に示した無線方向探知機を2組用いて構成され、それぞれの直流出力電圧70,71をCPU34を介して電圧表示部33へ出力するものである。無指向性アンテナ1,11,51,61は、図7に示すように配置される。アンテナ1,11が第1の対をなし、アンテナ51,61が第2の対をなしており、それぞれのアンテナの対は90°回転して配置される。
これによって、第1の実施例と同様に電波の到来方向によって変化する、表3に示すような2組の直流電圧を得ることができる。電波の到来方向は図8に示すものとした。
Figure 2007047179
この第2の実施例によれば、A,B,C,Dの全ての方向について直流出力電圧70と直流出力電圧71の電圧の組み合せで、電波の到来方向を特定することができる。また、到来電波の方向がAとBの間といったような方向であっても、直流出力電圧70と直流出力電圧71の正負、および絶対値の電圧の大きさで探知することができる。
[実施例3]
図6を用いて、本発明にかかる無線方向探知機の第3の実施例を説明する。この実施例は、図1に示した無線方向探知機の第1および第2の信号処理系に無指向性アンテナ1,11と無指向性アンテナ51,61の対を交互に接続して使用する例である。このブロック図では、表3の直流出力電圧を無指向性アンテナ1,11と無指向性アンテナ51,61の2組の対で同時に得ることができないが、到来電波の方向が急激に変化することが少ないことから、交互に直流出力電圧を検出する方法でも実用上問題はない。
以上の実施例では、図9(A)に示すように、2本の無指向性アンテナ1,11間の間隔を、到来電波の波長のλ/4(90°)に配置し、位相器5で一方の受信電波を90°遅らせることにより、電波の到来方向(A)と逆方向(C)における直流出力電圧を最大値と最小値とすることができ、到来電波の方向探知精度を向上させる例を説明したが、図9(B)に示すように、アンテナ間間隔が到来電波の波長のλ/4(90°)の場合、位相器5の遅延を270°とすることによっても、電波の到来方向(A)と逆方向(C)における直流出力電圧を最小値と最大値とすることができ、到来方向を精度良く探知することができる。
また、図9(C)に示すように、アンテナ間間隔が到来電波の周波数の50°に設定された場合であっても、位相器5の遅延を50°〜130°とすることによって、電波の到来方向(A)と逆方向(C)における直流出力電圧を最大値と最小値とすることができ、到来方向を精度良く探知することができる。比較のために、アンテナ間間隔が到来電波の波長のλ/4(90°)の場合、位相器5の遅延を120°とすると、C方向からの到来電波は最小値とならず、到来方向の探知の精度が劣化する。
本発明にかかる無線方向探知機の機能構成を説明する機能ブロック図 本発明にかかる無線方向探知機の無指向性アンテナ配置図 電波の到来方向を説明する図 位相器がない無線方向探知機の機能構成を説明する機能ブロック図 アンテナ4本を用いた全方向の電波の到来を探知する無線方向探知機の機能構成を説明する機能ブロック図 図5に示した無線方向探知機の応用例を説明する機能ブロック図 アンテナ4本を用いた無線方向探知機の無指向性アンテナ配置図 電波の到来方向を説明する図 アンテナ間の間隔と位相器の遅延角度と直流出力電圧との関係を説明する図
符号の説明
1,11,51,61 無指向性アンテナ
2,12 バンドパスフィルタ
3,13 低雑音増幅器
4,14 バンドパスフィルタ
5 位相器
6,16 第1ミキサ
7,17 バンドパスフィルタ
8,18 リミッティングアンプ
20 ローカル発振器
30 ミキサ
31 ローパスフィルタ
32 オペアンプ
33 電圧表示部
34 CPU
40 基板
41 筐体
70 無指向性アンテナ1,11から得られた直流電圧
71 無指向性アンテナ51,61から得られた直流電圧

Claims (3)

  1. 基板や筐体あるいは支柱などに固定された2本の無指向性アンテナを使用し、探知する電波の周波数においてそれぞれの無指向性アンテナ端に入力される電波の位相差が90°以下になるようにアンテナ間の間隔を離して配置し、かつ2本の無指向性アンテナによって入力された電波の内一方のみに対して位相を遅らせる回路を備えた無線方向探知機であって、
    遅らせる位相とアンテナ間の間隔を、位相を遅らせる回路で遅らせる位相値に2本のアンテナ端に入力される電波の位相を加えたものと、位相を遅らせる回路で遅らせる位相値から2本のアンテナ端に入力される電波の位相の差を減じたものが、0°〜180°の範囲に、あるいは180°〜360°といったように180°毎の範囲に同時に満たす値を取るようにしたことを特徴とした無線方向探知機。
  2. 請求項1の無線方向探知機において、2本の無指向性アンテナによって入力されたおのおのの電波を掛け合せて得られた直流出力電圧信号の正負または大きさによって電波の到来方向を検出することを特徴とした無線方向探知機。
  3. 請求項1の装置を2組使用し、全方向の電波の到来方向を探知することができることを特徴とした無線方向探知機。
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