JP2007045002A - 含油ポリマ成形品の製造方法およびこの方法で得られた成形品 - Google Patents
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Abstract
【課題】短距離を高速で往復運動するリニアガイド装置の音響特性を良好にする。
【解決手段】潤滑油として、40℃での動粘度が25mm2 /s以上95mm2 /s以下であるポリαオレフィンを使用し、この潤滑油を20質量%以上80質量%以下の範囲で含有するペースト状の含油ポリマ成形用材料を調製する。この材料を、加熱部の凹状の円筒状部に供給し、加熱された前記材料を円筒状部に嵌合するプランジャで押圧して金型の凹状の成形部へ流動させる方法で、シール20の形状に成形する。この方法で得られたシール20は、これを取り付けたリニアガイド装置が短い距離を高速で往復運動する際に、高い自己潤滑性を発揮できる。
【選択図】図1
【解決手段】潤滑油として、40℃での動粘度が25mm2 /s以上95mm2 /s以下であるポリαオレフィンを使用し、この潤滑油を20質量%以上80質量%以下の範囲で含有するペースト状の含油ポリマ成形用材料を調製する。この材料を、加熱部の凹状の円筒状部に供給し、加熱された前記材料を円筒状部に嵌合するプランジャで押圧して金型の凹状の成形部へ流動させる方法で、シール20の形状に成形する。この方法で得られたシール20は、これを取り付けたリニアガイド装置が短い距離を高速で往復運動する際に、高い自己潤滑性を発揮できる。
【選択図】図1
Description
この発明は、潤滑油を含む合成樹脂成形品(いわゆる、含油ポリマ成形品)の製造方法、およびこの方法で得られた成形品(例えば、リニアガイド装置用シール)に関する。
下記の特許文献1には、含油ポリマ成形品を製造する方法として、潤滑油を20質量%以上80質量%以下の範囲で含有する粉末状又はペースト状の含油ポリマ成形用材料を、加熱部の凹状の円筒状部に供給し、加熱された前記材料を円筒状部に嵌合するプランジャで押圧して金型の凹状の成形部へ流動させる方法が記載されている。この方法では、一般に使用されるインラインスクリュウ式の射出成形機の代りに、プランジャ(ピストン)式の射出成形機または移送成形機を用いる。
図2は、プランジャ式射出成形機の概要を説明する断面図である。プランジャ式射出成形機を用いた場合、含油ポリマ成形用材料1は、ホッパ2からシリンダ状の加熱部3内の一定体積の凹状の円筒状部4内に一定量供給され、ヒータ5によって所定温度に加熱される。そして、加熱され可塑化した溶融状態の含油ポリマ成形用材料1が、円筒状部4に嵌合して軸方向に移動する凸形円筒状のプランジャ6で押圧されて、ノズル7から金型8内に射出される。
ノズル7から出た含油ポリマ成形用材料1は、スプール9、ランナ10を経て、ゲート11から成形部(キャビティ)12内に圧入される。成形部12に圧入された溶融状態の含油ポリマ成形用材料1は、金型8内で冷却されて固化する。その後、金型8をパーティングラインPで開き、成形部12内の固化した製品を取り出す。
図3は、プランジャ式移送成形機の概要を説明する断面図である。プランジャ式移送成形機を用いた場合、加熱部16の凹状の円筒状部18に嵌合している凸形円筒状のプランジャ17を加熱部16から外して、凹状の円筒状部18に一定量の含油ポリマ成形用材料1を供給する。次いで、その材料1をヒータ5によって所定温度に加熱して溶融し、溶融状態の含油ポリマ成形用材料1が、軸方向に移動するプランジャ17で押圧されて、加熱部16から金型15内に射出される。
図3は、プランジャ式移送成形機の概要を説明する断面図である。プランジャ式移送成形機を用いた場合、加熱部16の凹状の円筒状部18に嵌合している凸形円筒状のプランジャ17を加熱部16から外して、凹状の円筒状部18に一定量の含油ポリマ成形用材料1を供給する。次いで、その材料1をヒータ5によって所定温度に加熱して溶融し、溶融状態の含油ポリマ成形用材料1が、軸方向に移動するプランジャ17で押圧されて、加熱部16から金型15内に射出される。
これにより、含油ポリマ成形用材料1は、スプール9、ランナ10を経て、ゲート11から成形部(キャビティ)12内に圧入され、金型15内で冷却されて固化する。その後、金型15をパーティングラインPで開き、成形部12内の固化した製品を取り出す。
特許文献1の方法によれば、前記円筒状部とプランジャとの嵌合長さが十分に長くとれてプランジャと円筒状部との間の気密性が確保でき、円筒状部に一定量ずつ供給された含油ポリマ成形用材料を、強い押圧力で金型のキャビティ内に圧送できるため、種々の形状の含油ポリマ成形品を安定して高い生産性で量産することができる。
特許文献1の方法によれば、前記円筒状部とプランジャとの嵌合長さが十分に長くとれてプランジャと円筒状部との間の気密性が確保でき、円筒状部に一定量ずつ供給された含油ポリマ成形用材料を、強い押圧力で金型のキャビティ内に圧送できるため、種々の形状の含油ポリマ成形品を安定して高い生産性で量産することができる。
特許文献1には、また、スライダの軸方向端部に固定され、案内レールの転動体転動面に当接するリップ部を備えたリニアガイド装置用シールを、潤滑油としてジアルキルフェニルエーテルを使用して前記方法で製造した例が記載されている。このシールは、含油ポリマ成形品であるため、自ら潤滑剤を供給する機能(自己潤滑性)を有する。
特許第3419102号公報
近年のリニアガイド装置は、高速で往復運動する用途で使用されたり、往復距離が短い製品が多くなっている。これに伴って、軌道面にフレッチング等による損傷が生じて異音が発生し易くなるため、これを防止する必要がある。
本発明は、このような問題点に着目してなされたものであり、短距離を高速で往復運動する摺動部材(例えば、リニアガイド装置用シール)として使用された場合でも高い自己潤滑性が発揮できる含油ポリマ成形品を提供することを課題とする。
本発明は、このような問題点に着目してなされたものであり、短距離を高速で往復運動する摺動部材(例えば、リニアガイド装置用シール)として使用された場合でも高い自己潤滑性が発揮できる含油ポリマ成形品を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は、潤滑油を20質量%以上80質量%以下の範囲で含有する粉末状又はペースト状の含油ポリマ成形用材料を、加熱部の凹状の円筒状部に供給し、加熱された前記材料を円筒状部に嵌合するプランジャで押圧して金型の凹状の成形部へ流動させることで含油ポリマ成形品を製造する方法において、前記潤滑油として、40℃での動粘度が20mm2 /s以上200mm2 /s以下である鉱油または合成油を使用することを特徴とする含油ポリマ成形品の製造方法を提供する。
本発明はまた、潤滑油として、40℃での動粘度が20mm2 /s以上200mm2 /s以下である鉱油または合成油を使用し、この潤滑油を20質量%以上80質量%以下の範囲で含有する粉末状又はペースト状の含油ポリマ成形用材料を、加熱部の凹状の円筒状部に供給し、加熱された前記材料を円筒状部に嵌合するプランジャで押圧して金型の凹状の成形部へ流動させて製造されたことを特徴とする含油ポリマ成形品を提供する。
本発明はまた、スライダの軸方向端部に固定され、案内レールの転動体転動面に当接するリップ部を備えたリニアガイド装置用シールにおいて、潤滑油として、40℃での動粘度が20mm2 /s以上200mm2 /s以下である鉱油または合成油を使用し、この潤滑油を20質量%以上80質量%以下の範囲で含有する粉末状又はペースト状の含油ポリマ成形用材料を、加熱部の凹状の円筒状部に供給し、加熱された前記材料を円筒状部に嵌合するプランジャで押圧して金型の凹状の成形部へ流動させて製造されたことを特徴とするリニアガイド装置用シールを提供する。
本発明では、含油ポリマ成形用材料に含有させる潤滑油として、40℃での動粘度が20mm2 /s以上200mm2 /s以下である鉱油または合成油を使用することにより、短距離を高速で往復運動する摺動部材(例えば、リニアガイド装置用シール)として使用された場合でも高い自己潤滑性が発揮できる含油ポリマ成形品が得られる。
使用する潤滑油の40℃での動粘度が20mm2 /s未満であると、前記用途で含油ポリマ成形品から滲み出す潤滑油による被摺動面(例えば、案内レールの軌道面)に対する油膜の形成が困難になる。200mm2 /sを超えると、前記用途で含油ポリマ成形品から滲み出す潤滑油が被摺動面(例えば、案内レールの軌道面)から弾き出され易くなり、被摺動面に残る量が不十分となる。
使用する潤滑油の40℃での動粘度が20mm2 /s未満であると、前記用途で含油ポリマ成形品から滲み出す潤滑油による被摺動面(例えば、案内レールの軌道面)に対する油膜の形成が困難になる。200mm2 /sを超えると、前記用途で含油ポリマ成形品から滲み出す潤滑油が被摺動面(例えば、案内レールの軌道面)から弾き出され易くなり、被摺動面に残る量が不十分となる。
本発明で使用可能な合成油としては、ポリα−オレフィン油、アルキルポリフェニルエーテル油、エステル油、ジエステル油、アルキルナフタレン油等が挙げられる。
本発明で使用する含油ポリマ成形用材料に含有させる潤滑油としては、40℃での動粘度が25mm2 /s以上95mm2 /s以下であるポリαオレフィンが好ましい。
本発明で使用する含油ポリマ成形用材料は、潤滑油を20質量%以上80質量%以下の範囲で含有する。潤滑油の含有率が20質量%未満であると、含油ポリマ成形品の自己潤滑性が不十分となり、80質量%を超えると成形性が不良となって、成形品を金型から取り出す際に変形が生じたり、成形品の機械的強度が不十分になったりする。
本発明で使用する含油ポリマ成形用材料に含有させる潤滑油としては、40℃での動粘度が25mm2 /s以上95mm2 /s以下であるポリαオレフィンが好ましい。
本発明で使用する含油ポリマ成形用材料は、潤滑油を20質量%以上80質量%以下の範囲で含有する。潤滑油の含有率が20質量%未満であると、含油ポリマ成形品の自己潤滑性が不十分となり、80質量%を超えると成形性が不良となって、成形品を金型から取り出す際に変形が生じたり、成形品の機械的強度が不十分になったりする。
本発明で使用する含油ポリマ成形用材料の樹脂成分としては、ポリプロピレン樹脂、ポリ4−メチルペンテン−1樹脂などのポリオレフィン樹脂や、フェノール樹脂、ウレタン樹脂等の熱硬化性樹脂が挙げられる。また、これらの樹脂にガラス繊維、カーボン繊維、ウイスカ、ケブラー繊維等を強化材として適宜に添加してもよい。
本発明で使用する含油ポリマ成形用材料の樹脂成分としては、分子量が1×106 〜5×106 である超高分子量ポリエチレン樹脂と、分子量が5×103 〜5×104 であるポリエチレン樹脂との混合物が挙げられる。この場合、超高分子量ポリエチレン樹脂の含有率は、含油ポリマ成形用材料全体に対して2質量%以上20質量%以下、好ましくは5質量%以上15質量%以下とする。これにより、機械的強度の高い含油ポリマ成形品を得ることができる。
本発明で使用する含油ポリマ成形用材料の樹脂成分としては、分子量が1×106 〜5×106 である超高分子量ポリエチレン樹脂と、分子量が5×103 〜5×104 であるポリエチレン樹脂との混合物が挙げられる。この場合、超高分子量ポリエチレン樹脂の含有率は、含油ポリマ成形用材料全体に対して2質量%以上20質量%以下、好ましくは5質量%以上15質量%以下とする。これにより、機械的強度の高い含油ポリマ成形品を得ることができる。
含油ポリマ成形用材料における超高分子量ポリエチレン樹脂の含有率が2質量%未満であると、超高分子量ポリエチレン樹脂を添加したことによる成形品の機械的強度を向上する効果が、実質的に得られない。超高分子量ポリエチレン樹脂の含有率が20質量%を超えると、溶融時の粘度が増加して成形品の成形性が不良となる。
本発明で使用する含油ポリマ成形用材料は、前記樹脂成分の粉末に前記潤滑油を加えて加熱後、冷却してゼリー状にしたものをミキサー等ですり潰し、更に樹脂成分の粉末を加えて粉末状にするか、ペースト状に練り込むことで得ることができる。この含油ポリマ成形用材料を、所定の製品形状のキャビティを有する金型を装着した射出成形機又は移送成形機に供給して成形することにより、含油ポリマ成形品を製造する。
本発明で使用する含油ポリマ成形用材料は、前記樹脂成分の粉末に前記潤滑油を加えて加熱後、冷却してゼリー状にしたものをミキサー等ですり潰し、更に樹脂成分の粉末を加えて粉末状にするか、ペースト状に練り込むことで得ることができる。この含油ポリマ成形用材料を、所定の製品形状のキャビティを有する金型を装着した射出成形機又は移送成形機に供給して成形することにより、含油ポリマ成形品を製造する。
本発明の方法によれば、含油ポリマ成形用材料に含有させる潤滑油として、40℃での動粘度が20mm2 /s以上200mm2 /s以下である鉱油または合成油を使用することにより、短距離を高速で往復運動する摺動部材として使用された場合でも高い自己潤滑性が発揮できる含油ポリマ成形品が提供される。
よって、この含油ポリマ成形品を、短距離を高速で往復運動するリニアガイド装置用シールに適用することにより、軌道面にフレッチング等による損傷が生じることが防止されて、リニアガイド装置の音響特性を良好にすることができる。
よって、この含油ポリマ成形品を、短距離を高速で往復運動するリニアガイド装置用シールに適用することにより、軌道面にフレッチング等による損傷が生じることが防止されて、リニアガイド装置の音響特性を良好にすることができる。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1は、この実施形態で作製したリニアガイド装置用シールを示す斜視図である。
このシール20は、図示しないリニアガイド装置のスライダの軸方向端部に、取付け穴21に通したボルトで固定して装着される。そして、このシール20は、案内レールのボール(転動体)転動溝に当接するリップ部22を備えている。
このシール20として、日本精工(株)製リニアガイド装置「LH112AN」用のシールを、下記の方法で製造した。
図1は、この実施形態で作製したリニアガイド装置用シールを示す斜視図である。
このシール20は、図示しないリニアガイド装置のスライダの軸方向端部に、取付け穴21に通したボルトで固定して装着される。そして、このシール20は、案内レールのボール(転動体)転動溝に当接するリップ部22を備えている。
このシール20として、日本精工(株)製リニアガイド装置「LH112AN」用のシールを、下記の方法で製造した。
先ず、ポリエチレン樹脂(分子量5×103 〜5×104 )として、三菱油化(株)の「ユカロン」(商品名)を用意した。超高分子量ポリエチレン樹脂(分子量1×106 〜5×106 )として、三井石油化学(株)の「ミぺロン」(商品名)を用意した。また、潤滑油として、40°での動粘度がそれぞれ15、25、45、55、95、340mm2 /sであるポリαオレフィン(モービル社製のSHFシリーズ)を用意した。
これらを用いて下記の方法により、下記の表1に示す7種類の含油ポリマ成形用材料を作製した。先ず、分量の半分のポリエチレン樹脂粉末に、分量の潤滑油を加えて170℃に加熱した後、室温まで冷却してゼリー状にした。これをミキサーですり潰した後、これに残りの分量のポリエチレン樹脂粉末と、分量の超高分子量ポリエチレン樹脂粉末を加えて、ペースト状に練り込んだ。
これらの含油ポリマ成形用材料を用い、英国BUTLER社製のプランジャ式射出成形機により下記の条件で、前記シールを成形した。
これらの含油ポリマ成形用材料を用い、英国BUTLER社製のプランジャ式射出成形機により下記の条件で、前記シールを成形した。
<射出整形条件>
金型温度:60℃
シリンダ状の加熱部の温度:180℃
射出圧:500kg/cm2
射出率:10cm3 /sec
射出後の冷却時間:20秒
このようにして得られたNo. 1〜7のシールの成形性を調べたところ、No. 1〜4のシールは成形性が良好で寸法精度にも優れていた。No. 5のシールは成形性が良好であったが、寸法精度の点ではNo. 1〜4より劣っていた。No. 6と7のシールは成形性が不良で製品形状が保持できなかった。
金型温度:60℃
シリンダ状の加熱部の温度:180℃
射出圧:500kg/cm2
射出率:10cm3 /sec
射出後の冷却時間:20秒
このようにして得られたNo. 1〜7のシールの成形性を調べたところ、No. 1〜4のシールは成形性が良好で寸法精度にも優れていた。No. 5のシールは成形性が良好であったが、寸法精度の点ではNo. 1〜4より劣っていた。No. 6と7のシールは成形性が不良で製品形状が保持できなかった。
次に、No. 1〜5の各シールを日本精工(株)製リニアガイド装置「LH112AN」に取り付けて、リニアガイド装置の耐フレッチング性および音響特性を調べる試験を行った。
耐フレッチング性については、各シールを取り付けたリニアガイド装置を、室温で1時間、送り速度0.05m/s、ストローク1cmで往復運動させた後、案内レールの軌道面に摩耗痕が生じているかどうかを目視で調べた。薄黒い摩耗痕が生じていた場合を「不合格」、摩耗痕が生じていない場合を「合格」とした。
耐フレッチング性については、各シールを取り付けたリニアガイド装置を、室温で1時間、送り速度0.05m/s、ストローク1cmで往復運動させた後、案内レールの軌道面に摩耗痕が生じているかどうかを目視で調べた。薄黒い摩耗痕が生じていた場合を「不合格」、摩耗痕が生じていない場合を「合格」とした。
音響特性については、各シールを取り付けたリニアガイド装置を、室温で5時間、送り速度0.05m/s、ストローク10cmで往復運動させた後、マイクで作動音を拾い、その大きさを測定した。この5時間経過後の測定値と、初期(運動開始5分後)の作動音の測定値を比較して、5時間経過後の測定値が初期の測定値の1.5倍以上であった場合を「×」、1.15倍を超え1.5倍未満であった場合を「△」、1倍を超え1.15倍以下であった場合を「○」、1倍以下であった場合を「◎」とした。
これらの結果も下記の表1に示す。
これらの結果も下記の表1に示す。
この結果から分かるように、分子量が1×106 〜5×106 である超高分子量ポリエチレン樹脂と、分子量が5×103 〜5×104 であるポリエチレン樹脂と、40°での動粘度が25mm2 /s以上95mm2 /s以下であるポリαオレフィンとからなり、超高分子量ポリエチレン樹脂の含有率が5質量%以上20質量%以下であり、ポリαオレフィンの含有率が20質量%以上80質量%以下であるペースト状の含油ポリマ成形用材料を用いることで、成形性の良好なシールが得られ、このシールを取り付けたリニアガイド装置の耐フレッチング性および音響特性を良好にすることができる。
1 含油ポリマ成形用材料
2 ホッパ
3 加熱部
4 円筒状部
5 ヒータ
6 プランジャ
7 ノズル
8 金型
9 スプール
10 ランナ
11 ゲート
12 成形部(キャビティ)
15 金型
16 加熱部
18 円筒状部
20 シール
21 取付け穴
22 リップ部
2 ホッパ
3 加熱部
4 円筒状部
5 ヒータ
6 プランジャ
7 ノズル
8 金型
9 スプール
10 ランナ
11 ゲート
12 成形部(キャビティ)
15 金型
16 加熱部
18 円筒状部
20 シール
21 取付け穴
22 リップ部
Claims (4)
- 潤滑油を20質量%以上80質量%以下の範囲で含有する粉末状又はペースト状の含油ポリマ成形用材料を、加熱部の凹状の円筒状部に供給し、加熱された前記材料を円筒状部に嵌合するプランジャで押圧して金型の凹状の成形部へ流動させることで含油ポリマ成形品を製造する方法において、
前記潤滑油として、40℃での動粘度が20mm2 /s以上200mm2 /s以下である鉱油または合成油を使用することを特徴とする含油ポリマ成形品の製造方法。 - 潤滑油として、40℃での動粘度が20mm2 /s以上200mm2 /s以下である鉱油または合成油を使用し、
この潤滑油を20質量%以上80質量%以下の範囲で含有する粉末状又はペースト状の含油ポリマ成形用材料を、加熱部の凹状の円筒状部に供給し、加熱された前記材料を円筒状部に嵌合するプランジャで押圧して金型の凹状の成形部へ流動させて製造されたことを特徴とする含油ポリマ成形品。 - 含油ポリマ成形用材料の樹脂成分は、分子量が1×106 〜5×106 である超高分子量ポリエチレン樹脂と、分子量が5×103 〜5×104 であるポリエチレン樹脂との混合物からなり、超高分子量ポリエチレン樹脂の含有率が、含油ポリマ成形用材料全体に対して2質量%以上20質量%以下である請求項2記載の含油ポリマ成形品。
- スライダの軸方向端部に固定され、案内レールの転動体転動面に当接するリップ部を備えたリニアガイド装置用シールにおいて、
潤滑油として、40℃での動粘度が20mm2 /s以上200mm2 /s以下である鉱油または合成油を使用し、
この潤滑油を20質量%以上80質量%以下の範囲で含有する粉末状又はペースト状の含油ポリマ成形用材料を、加熱部の凹状の円筒状部に供給し、加熱された前記材料を円筒状部に嵌合するプランジャで押圧して金型の凹状の成形部へ流動させて製造されたことを特徴とするリニアガイド装置用シール。
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