JP2007044001A - 生海苔の異物分離除去装置 - Google Patents
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Abstract
【構成】生海苔混合液を回転板円周部のクリアランスを通過させることにより、これを通過できない異物を除去する生海苔の異物分離除去装置において、 処理前の生海苔混合液を蓄える混合液タンクに一定の水位を越える生海苔混合液を流出させる調節管を付け、この調節管を通過した生海苔混合液が前記タンクに還流する流路を設けたもの。
【効果】混合液タンク内の一定の水位を越える生海苔混合液を流出させ、このタンクに還流させることができ、ひいては、原藻タンクからの生海苔混合液又は水の供給を連続的に行いながらこれらのオーバーフローを防止することができる。従来と異なり、生海苔混合液の供給又は水の供給の停止・再開がないため、混合液タンク内で乱流が発生することはなく、この結果、異物分離作業を適正に行いながら前記オーバーフローを防止することができる。
【選択図】 図1
【効果】混合液タンク内の一定の水位を越える生海苔混合液を流出させ、このタンクに還流させることができ、ひいては、原藻タンクからの生海苔混合液又は水の供給を連続的に行いながらこれらのオーバーフローを防止することができる。従来と異なり、生海苔混合液の供給又は水の供給の停止・再開がないため、混合液タンク内で乱流が発生することはなく、この結果、異物分離作業を適正に行いながら前記オーバーフローを防止することができる。
【選択図】 図1
Description
この発明は生海苔の異物(ゴミ、エビ、アミ糸等、以下同じ)分離除去装置に関し、生海苔混合液(生海苔と塩水とを適宜濃度に調合したもの)から異物を分離する際に使用されるものである。
従来におけるこの種の異物分離除去装置は、混合液タンク内の生海苔混合液を回転板円周部のクリアランスを通過させることによって前記生海苔混合液中の異物を分離分離除去していた。
そして、液面レベルセンサーを設置し、混合液タンク内の生海苔混合液が所定量以上になったとき、原藻タンクからの生海苔混合液の供給又は水の供給を停止して、生海苔混合液のオーバーフローを防止していた。
そして、液面レベルセンサーを設置し、混合液タンク内の生海苔混合液が所定量以上になったとき、原藻タンクからの生海苔混合液の供給又は水の供給を停止して、生海苔混合液のオーバーフローを防止していた。
しかしながら、かかる従来の異物分離除去装置にあっては、生海苔混合液又は水のが再開された際に混合液タンク内で乱流が発生しやすく、この結果、異物分離作業が適正に行われにくいという不都合を有した。
この発明の課題はこの不都合を解消することである。
この課題を達成するために、この発明に係る生海苔の異物分離除去装置においては、生海苔混合液を回転板円周部のクリアランスを通過させることにより、これを通過できない異物を除去する生海苔の異物分離除去装置において、処理前の生海苔混合液を蓄える混合液タンクに一定の水位を越える生海苔混合液を流出させる調節管を付け、この調節管を通過した生海苔混合液が前記タンクに還流する流路を設けたものである。
また、同課題を達成するために、この発明に係る生海苔の異物分離除去装置においては、混合液タンクの底部周端縁に環状枠板部の外周縁を連設し、この環状枠板部の内周縁内に回転板を僅かなクリアランスを介して嵌め、この回転板を軸心を中心として適宜駆動手段によって回転可能とするとともに前記タンクの底隅部に異物排出口を設け、原藻タンクから前記タンク内に生海苔混合液を供給する生海苔の異物分離除去装置において、調節管と貯留タンクと還流ポンプとを備え、前記混合液タンクの外側壁面に前記調節管を設置し、この調節管を介して前記混合液タンク内における所定量以上の生海苔混合液を前記貯留タンク内に流出させ、且つ、この貯留タンクに貯留された生海苔混合液を前記還流ポンプによって前記原藻タンクに還流可能としたものである。
なお、前記還流ポンプによる生海苔混合液の還流量が、前記原藻タンクから前記混合液タンク内に供給される生海苔混合液の供給量から当該異物分離除去装置によって処理される生海苔混合液の処理量を差し引いた量よりも大にすることができる。
この発明に係る生海苔の異物分離除去装置(請求項1の発明)においては、上記のように構成されているため、前記混合液タンク内の一定の水位を越える生海苔混合液を流出させ、このタンクに還流させることができ、ひいては、原藻タンクからの生海苔混合液又は水の供給を連続的に行いながらこれらのオーバーフローを防止することができるものである。
よって、この生海苔の異物分離除去装置を使用すれば、従来と異なり、生海苔混合液の供給又は水の供給の停止・再開がないため、混合液タンク内で乱流が発生することはなく、この結果、異物分離作業を適正に行いながら前記オーバーフローを防止することができるものである。
また、この発明に係る生海苔の異物分離除去装置(請求項2の発明)においては、上記のように構成されているため、前記混合液タンク内の所定量以上の生海苔混合液は前記貯留タンクと前記原藻タンクとの間を常に還流することができ、ひいては、原藻タンクからの生海苔混合液又は水の供給を連続的に行いながらこれらのオーバーフローを防止することができるものである。
よって、この異物分離除去装置を使用すれば、従来と異なり、生海苔混合液の供給又は水の停止・再開がないため、混合液タンク内で乱流が発生することはなく、この結果、異物分離作業を適正に行いながら前記オーバーフローを防止することができるものである。
なお、前記還流ポンプによる生海苔混合液の還流量が、前記原藻タンクから前記混合液タンク内に供給される生海苔混合液の供給量から当該異物分離除去装置によって処理される生海苔混合液の処理量を差し引いた量よりも大にすれば、前記貯留タンクにおける生海苔混合液のオーバーフローを防止することができる。
筒状混合液タンクの外側壁面に調節管を設置し、この調節管を介して前記筒状混合液タンク内における所定量以上の生海苔混合液を前記貯留タンク内に流出させ、且つ、この貯留タンクに貯留された生海苔混合液を還流ポンプによって原藻タンクに還流可能とすることが必要である。
以下、この発明の実施例を説明する。
図1は、この発明に係る生海苔の異物分離装置の正面断面図、図2は図1における右側面の断面図、図3は図1における平面図、図4は図1における背面図、図5は図1におけるV部拡大図,図6は図2におけるVI部拡大断面図である。
図1は、この発明に係る生海苔の異物分離装置の正面断面図、図2は図1における右側面の断面図、図3は図1における平面図、図4は図1における背面図、図5は図1におけるV部拡大図,図6は図2におけるVI部拡大断面図である。
図1〜図4において、Dは生海苔の異物分離除去装置、10はこの装置Dの筒状の混合液タンクである。この混合液タンク10には底板11が設置されている。また、この底板11には一対の環状凹部12,13 が形成されている。
20は第一分離除去具であり、前記底板11における環状凹部12の中心凸部17に設置されている。また、30は第二分離除去具であり、前記底板11における環状凹部13の中心凸部18に設置されている。
まず、第一分離除去具20について説明する。
21は環状枠板であり、は前記環状凹部12の外側周縁に設置されている。22は第一モータであり、ブラケット23を介して前記底板11の下面に設置されている。24は第一回転軸であり、前記環状凹部12の中心凸部に軸受25を介して垂直状態に設置されている。この第一回転軸24の下端部は前記第一モータ22に軸心を同一にした状態で繋がれている。このため、前記第一モータ22の駆動に従って第一回転軸24は軸心を中心として回転する。
21は環状枠板であり、は前記環状凹部12の外側周縁に設置されている。22は第一モータであり、ブラケット23を介して前記底板11の下面に設置されている。24は第一回転軸であり、前記環状凹部12の中心凸部に軸受25を介して垂直状態に設置されている。この第一回転軸24の下端部は前記第一モータ22に軸心を同一にした状態で繋がれている。このため、前記第一モータ22の駆動に従って第一回転軸24は軸心を中心として回転する。
次に、26は第一回転板であり、前記第一回転軸24の上部(底板11から上方に突出した部分)に固定され、軸心を中心として回転する。この第一回転板26は真円状であり、前記環状枠板21の内周内に略面一の状態で適宜クリアランスCを介して配置されている(図5参照のこと)。このクリアランスCは生海苔と水との混合液が通過する個所である。なお、この第一回転板26の表面は回転中心から周縁に向かうに従って下がり傾斜になっている。
次に、第二分離除去具30について説明する。
31は環状枠板であり、は前記環状凹部13の外側周縁に設置されている。また、32は第二モータであり、ブラケット33を介して前記底板11の下面に設置されている。34は第二回転軸であり、前記環状凹部12の中心凸部に軸受35を介して垂直状態に設置されている。この第二回転軸34の下端部は前記第二モータ32に軸心を同一にした状態で繋がれている。このため、前記第二モータ32の駆動に従って第二回転軸34は軸心を中心として回転する。
31は環状枠板であり、は前記環状凹部13の外側周縁に設置されている。また、32は第二モータであり、ブラケット33を介して前記底板11の下面に設置されている。34は第二回転軸であり、前記環状凹部12の中心凸部に軸受35を介して垂直状態に設置されている。この第二回転軸34の下端部は前記第二モータ32に軸心を同一にした状態で繋がれている。このため、前記第二モータ32の駆動に従って第二回転軸34は軸心を中心として回転する。
次に、36は第二回転板であり、前記第二回転軸34の上部(底板11から上方に突出した部分)に固定され、軸心を中心として回転する。この第二回転板36は真円状であり、前記環状枠板31の内周内に略面一の状態で適宜クリアランスCを介して配置されている(図5参照のこと)。このクリアランスCは生海苔と水との混合液が通過する個所である。なお、この第二回転板36の表面は回転中心から周縁に向かうに従って下がり傾斜になっている。
50は流出管であり、前記一対の環状凹部12,13 の間における下方に設置されている。この流出管50はこれらの環状凹部12,13 と連通しており、異物を除去されて前記環状凹部12,13 に集められた混合液を後行程のバッチ水槽に流し出す。
また、51は排出口であり、前記底板11の表面におけるおける前記第一回転板26と第二回転板36との間に形成されている(図1および図6を参照のこと)。この排出口51は、生海苔混合液中において除去された異物を排出するためのものである。52はこの排出口51に繋がれた排出管、53はそのコックである。
91は原料供給管であり、前記混合液タンク10の上端縁に設置されている。この原料供給管91を介して原藻タンク92から原料液(原生海苔と水との混合物)を前記混合液タンク10内に供給する。また、93は水供給管(希釈水,洗浄水)であり、前記混合液タンク10の上端縁に設置されている。この水供給管93から、前記生海苔混合液を希釈する場合、また、前記混合液タンク10内を洗浄する場合に、水が供給される。
なお、94は調節管であり、前記主タンク10の外側壁面に突設されている。この調節管94は前記混合液タンク10内における前記調節管94の開口部を越えた生海苔混合液(この発明の「所定量」に相当する)を、貯留タンク95内に流出する。96は還流ポンプであり、前記貯留タンク95に貯留された生海苔混合液を前記原藻タンク92に還流する。97は還流管である。
次にこの異物分離除去装置Dの作動を説明する。
まず、原料供給管91を介して生海苔混合液(生海苔と塩水とを適宜濃度に調合したもの)を主タンク90内に供給する。そして、第一モータ22を駆動させることによって第一分離除去具20の第一回転板26回転させるとともに第二モータ32を駆動させることによって第二分離除去具30の第二回転板36を回転させる。すると、第一分離除去具20および第二分離除去具30の部分において混合液タンク10内の混合液が渦を発生し、混合液中の大異物は各々の回転板26,36 の遠心力によって各々のクリアランスSを越えて各々の環状枠板21,31 側に集積する。このため、生海苔のみが水とともに前記クリアランスSを通過して下方に流れる。このとき、各々の回転板26,36 は回転しているため、前記クリアランスSに生海苔は詰まりにくいものである。
異物の除去された混合液は環状凹部12,13 に集められ、前記流出管50を介して後行程のバッチ水槽に流し出される。混合液主タンク10へ生海苔混合液を供給するのを停止して、水供給管93を介して水のみを供給して混合液タンク内の混合液比率を薄くしてこのタンク内に生海苔が存在していないことを確認した後、コック53を開いて排出管52から異物を排出する。
このような作動中に、主タンク90内の生海苔混合液が調節管94の開口部を越えると、越えた分がこの調節管94を介して貯留タンク95内に流出する。そして、前記貯留タンク95に貯留された生海苔混合液は、還流ポンプ96の作動によって還流管97を介して前記原藻タンク92に戻される。この工程は停止することなく連続的に行われる。
なお、回転板26,36 の回転を停止した場合、クリアランスCに生海苔が詰まるため、このクリアランスCを通過する混合液(生海苔及び水)は僅かなものとなり、作業に差し支えることはない。
原藻タンクからの生海苔混合液又は水の供給を連続的に行うことができるため、即ち、従来のように生海苔混合液の供給の停止・再開がないため、混合液タンク内で乱流が発生することはない。異物分離作業を適正に行いながら前記オーバーフローを防止するために利用することができる。
C … クリアランス
D … 異物分離除去装置
10 … 混合液タンク
11 … 底板
12 … 環状凹部
13 … 環状凹部
17 … 中心凸部
18 … 中心凸部
20 … 第一分離除去具
21 … 環状枠板
22 … 第一モータ
23 … ブラケット
24 … 第一回転軸
25 … 軸受
26 … 第一回転板
30 … 第二分離除去具
31 … 環状枠板
32 … 第二モータ
33 … ブラケット
34 … 第二回転軸
35 … 軸受
36 … 第二回転板
50 … 流出管
51 … 排出口
52 … 排出管
53 … コック
91 … 原料供給管
92 … 原藻タンク
93 … 水供給管
94 … 調節管
95 … 貯留タンク
96 … 還流ポンプ
97 … 還流管
D … 異物分離除去装置
10 … 混合液タンク
11 … 底板
12 … 環状凹部
13 … 環状凹部
17 … 中心凸部
18 … 中心凸部
20 … 第一分離除去具
21 … 環状枠板
22 … 第一モータ
23 … ブラケット
24 … 第一回転軸
25 … 軸受
26 … 第一回転板
30 … 第二分離除去具
31 … 環状枠板
32 … 第二モータ
33 … ブラケット
34 … 第二回転軸
35 … 軸受
36 … 第二回転板
50 … 流出管
51 … 排出口
52 … 排出管
53 … コック
91 … 原料供給管
92 … 原藻タンク
93 … 水供給管
94 … 調節管
95 … 貯留タンク
96 … 還流ポンプ
97 … 還流管
Claims (3)
- 生海苔混合液を回転板円周部のクリアランスを通過させることにより、これを通過できない異物を除去する生海苔の異物分離除去装置において、 処理前の生海苔混合液を蓄える混合液タンクに一定の水位を越える生海苔混合液を流出させる調節管を付け、この調節管を通過した生海苔混合液が前記タンクに還流する流路を設けたことを特徴とする生海苔の異物分離除去装置。
- 混合液タンクの底部周端縁に環状枠板部の外周縁を連設し、この環状枠板部の内周縁内に回転板を僅かなクリアランスを介して嵌め、この回転板を軸心を中心として適宜駆動手段によって回転可能とするとともに前記タンクの底隅部に異物排出口を設け、原藻タンクから前記タンク内に生海苔混合液を供給する生海苔の異物分離除去装置において、調節管と貯留タンクと還流ポンプとを備え、前記混合液タンクの外側壁面に前記調節管を設置し、この調節管を介して前記混合液タンク内における所定量以上の生海苔混合液を前記貯留タンク内に流出させ、且つ、この貯留タンクに貯留された生海苔混合液を前記還流ポンプによって前記原藻タンクに還流可能としたことを特徴とする生海苔の異物分離除去装置。
- 請求項2の生海苔の異物分離除去装置において、前記還流ポンプによる生海苔混合液の還流量が、前記原藻タンクから前記混合液タンク内に供給される生海苔混合液の供給量から当該異物分離除去装置によって処理される生海苔混合液の処理量を差し引いた量よりも大であることを特徴とする生海苔の異物分離除去装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005233833A JP2007044001A (ja) | 2005-08-11 | 2005-08-11 | 生海苔の異物分離除去装置 |
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JP (1) | JP2007044001A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008271798A (ja) * | 2007-04-25 | 2008-11-13 | Fulta Electric Machinery Co Ltd | 生海苔異物分離部の回転板機構 |
-
2005
- 2005-08-11 JP JP2005233833A patent/JP2007044001A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008271798A (ja) * | 2007-04-25 | 2008-11-13 | Fulta Electric Machinery Co Ltd | 生海苔異物分離部の回転板機構 |
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