JP2007040636A - 空気調和機 - Google Patents

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拓也 新村
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Abstract

【課題】この発明に係る空気調和機は、ドレンパン内のドレン水に異物が混入しても、清掃装置により異物を除去するので、異物が吸引ポンプの吸引口を閉塞する恐れが低減し、円滑にドレン水を排出することができる空気調和機を提供するものである。
【解決手段】この発明に係る空気調和機は、蒸発器3と、ドレン水4を受けるドレンパン5と、ドレンパン5を上層部6、下層部7に区画し複数の穴8aが形成された仕切板8と、ドレンパン5内の水位を検出する第一の水位センサー9と、上層部6の内部に先端が臨みドレン水4を通す排水管11と、第一の水位センサー9の信号によりドレン水4を排出する排水ポンプ10と、下層部7に一端部が接続され、ドレン水4を通す清掃管12と、ドレン水4を吸引する吸引ポンプ16と、ドレン水4に含まれる異物を除去するY型ストレーナー15を備えている。
【選択図】図2

Description

この発明は、ドレンパン内のドレン水を強制的に外部に排出してドレンパンを清掃する空気調和機に関する。
従来の空調室内機として、蒸発器の下に設けられたドレンパンと、このドレンパンに設けられた水位センサーと、ドレンパン内部に端部が臨んだ排水管と、この排水管に設けられた吸引ポンプとを備えた空調室内機が知られている。(例えば、特許文献1参照)。
このものの場合には、冷凍サイクル中の蒸発器に付着し、滴下したドレン水をドレンパンで受け、貯留している。そして、ドレンパン内にドレン水が一定以上溜まると、これを水位センサーが検知し、吸引ポンプは駆動し、排水管からドレン水が排出される。
実開昭63−194238号公報
しかしながら、上記構成の空調室内機では、蒸発器に異物が付着した場合に、その付着した異物はドレン水とともにドレンパンに落下して溜まる。その後、排水ポンプは、ドレンパンに溜まった異物をドレン水と共に吸い込んでしまう。その結果、異物が、排水ポンプの吸入口を塞いでしまい、ドレン水の排出が円滑に行なわれなくなってしまうことが起こり得るという問題点があった。
この発明は、上述のような問題点を解決することを課題とするものであって、その目的は、ドレン水に異物が混入しても、その異物をドレンパンに設けられた仕切板に主に沈殿させ、吸引ポンプを用いて仕切板から強制的に異物を除去することにより、異物が排水ポンプの吸入口を閉塞する恐れが低減し、円滑にドレン水を排出することができる空気調和機を提供するものである。
この発明に係る空気調和機は、蒸発器と、前記蒸発器の下側に設けられ、この蒸発器の表面に付着し、滴下したドレン水を受けるドレンパンと、前記ドレンパンの中間に上層部、下層部に区画するように設けられ、前記ドレン水が通る複数の穴が形成されている仕切板と、前記上層部に設けられ、前記ドレンパン内の水位を検出する第一の水位センサーと、前記上層部の内部に端部が臨み、前記ドレン水を排出する排水管と、前記排水管に設けられ、前記水位センサーの信号に応答して前記ドレン水を排出する排水ポンプと、前記下層部に一端部が接続され、異物を含んだ前記ドレン水を通す清掃管と、前記清掃管を通して前記ドレン水を吸引する吸引ポンプと、前記吸引ポンプの上流に設けられ、前記ドレン水に含まれる異物を除去する第一の濾過器とを備えたものである。
この発明に係る空気調和機によれば、ドレン水に異物が混入しても、その異物をドレンパンに設けられた仕切板に主に沈殿させ、吸引ポンプを用いて仕切板から強制的に異物を除去することにより、異物が排水ポンプの吸入口を閉塞する恐れが低減し、円滑にドレン水を排出することができる。
図1はこの発明の実施の形態1に係る空調室内機の全体構成図、図2は、図1の構成図の要部拡大図である。
実施の形態1.
空気調和機である空調室内機は、空気調節機能を有する空調室内機本体1と、この空調室内機本体1から発生するドレン水4を排出するための自動清掃型排水装置2と、空調室内機本体1と自動清掃型排水装置2との動作を制御する制御部20とを有している。
この空調室内機本体1には、冷凍サイクルで使用する蒸発器3が設けられている。
この蒸発器3の下側には、蒸発器3に付着し、滴下したドレン水4を貯留するためのドレンパン5が設けられている。
このドレンパン5の中間には、ドレン水4が通る複数の穴8aが形成された仕切板8が設けられている。
仕切板8を境にしたドレンパン5の上部には、ドレン水4を溜めるための上層部6が形成されている。仕切板8を境にしたドレンパン5の下部には、ドレン水4を溜めるための下層部7が形成されており、発生したドレン水4は下層部7から溜まりはじめ、満杯になると、上層部6にドレン水4が溜まる。
この上層部6内部には、溜まったドレン水4の所定水位を検知する第一の水位センサー9と、ドレンパン5の許容水位を検知する第二の水位センサーが設けられている。ただし、第二の水位センサーは図示していない。
第一の水位センサー9の近傍には、ドレンパン5内に溜まったドレン水4を吸引するために、上層部6の内部に端部が臨んだ排水管11が設けられている。この排水管11には、ドレン水4を排出する排水ポンプ10が設けられている。
自動清掃型排水装置2では、下層部7から吸引したドレン水4を通すための清掃管12が設けられている。この清掃管12には、吸引したドレン水4が下層部7へ逆流するのを防止するための逆止弁13が設けられている。空調室内機本体1は複数個あり、それぞれの清掃管12の一端部はそれぞれの空調室内機本体1の下層部7と接続されている。また、それぞれの清掃管12の他端部は、吸引されたドレン水4を集めるための清掃集合管14と接続されている。
この清掃集合管14には、ドレン水4に含まれているゴミ等である異物を除去するための第一の濾過器であるY型ストレーナー15が設けられている。このY型ストレーナー15の下流には、下層部7からドレン水4を吸引するための吸引ポンプ16が設けられている。この吸引ポンプ16の下流には、吸引されたドレン水4を貯留するためのタンク17が設けられており、このタンク17の内部には、ドレン水4からさらに、異物を除去するための第二の濾過器であるストレーナー18設けられている。
複数個ある空調室内機本体1では、それぞれの排水管11の一端部がそれぞれの上層部6の内部に臨んでおり、それぞれの排水管11の他端部は、排出されたドレン水4を集めるための排水集合管19と接続されている。
タンク17の出口は、排水集合管19と接続されており、この排水集合管19を通じて、タンク17からドレン水4が外へ排出される。
第一の水位センサー9及び第二の水位センサーは、制御部20とそれぞれの信号線を介して接続されている。また、制御部20は、排水ポンプ10、吸引ポンプ16、逆止弁13とそれぞれの信号線を介して接続されている。
さらに、制御部20には第一のタイマーと第二のタイマーが設けられている。第一のタイマーには、吸引ポンプ16の駆動を定期的に開始させる時期が設定され、制御部20は定期的に吸引ポンプ16を駆動させる。第二のタイマーには、吸引ポンプ16を連続的に駆動させる時間が設定され、吸引ポンプ16が駆動すると第二のタイマーが作動し、所定の時間が経つと、制御部20は吸引ポンプ16の駆動を終了させる。
以下、上記構成の空調室内機についての動作を説明する。
まず、空調室内機本体1が冷房運転すると、蒸発器3の外部表面に水滴が付着し、滴下して、ドレン水4が下層部7から溜まりはじめ、上層部6まで溜まる。この時、空気中の異物がドレン水4に混入し、この異物は主に仕切板8上に沈殿する。
次に、第一の水位センサー9が、上層部6に溜まったドレン水4の所定水位を検知すると、その信号が制御部20に送られる。すると制御部20は、排水ポンプ10を駆動させて、排水管11により上層部6の上部に溜まったドレン水4を排出する。
ところで、空調室内機本体1が所定時間の冷房運転をした後、予め運転時期が設定された第一のタイマーが作動し、制御部20は吸引ポンプ16を駆動させ、同時に逆止弁13を開く。また、吸引ポンプ16が駆動を開始すると同時に、予め運転時間が設定された第二のタイマーも作動する。
これにより、下層部7および上層部6にあるドレン水4は除去される。それと同時に、仕切板8上に沈殿した異物はドレン水4とともに、仕切板8上の複数の穴8aを通りぬけ、下層部7を通過し、清掃管12に入る。
清掃管12に入ったドレン水4は、その後、Y型ストレーナー15を通過することにより、ドレン水4に含まれる異物が除去される。
次に、ドレン水4は、吸引ポンプ16を通過し、タンク17に一度貯留された後、ストレーナー18で、さらに、ドレン水4に含まれる異物が除去され、最後に排水集合管19へ排出される。
第二のタイマーが所定時間作動すると、第二のタイマーは作動を停止し、制御部20は逆止弁13を閉め、吸引ポンプ16の駆動を停止させ、定期的に行なわれるドレンパン5の清掃運転は終了する。
また、例えば、排水ポンプ10の故障により、排水管11からのドレン水4の排出が不可能となり、上層部6の中にドレン水4が溜まり、第二の水位センサーはドレン水4が許容水位を超えたことを検知した場合、その信号は制御部20へ送られる。すると、制御部20は、吸引ポンプ16を駆動させ、逆止弁13を開く。また、吸引ポンプ16が駆動を開始すると同時に、第二のタイマーが作動を開始することで、清掃管12を通じてのドレン水4の排出が可能となる。
第二のタイマーが所定時間作動すると、第二のタイマーは作動を停止し、制御部20は逆止弁13を閉め、吸引ポンプ16の駆動を停止させる。
さらに、例えば、Y型ストレーナー15の目詰まりによりドレン水4が吸引できず、清掃管12を通じてのドレン水4の排出も不可能となり、第二の水位センサーはドレン水4が許容水位を超えたことを検知した場合には、制御部20は、空調室内機本体1の運転を停止させる。これにより、ドレン水4がドレンパン5から溢れ出るのを防ぐことができる。
以上、説明したように、この実施の形態1の空調室内機によれば、ドレンパン5に貯留されたドレン水4に異物が混入した場合であっても、異物が含まれているドレン水4は、吸引ポンプ16により、強制的に、ドレンパン5の外へ排出され、仕切板8の上面に沈殿した異物が除去される。これにより、例えば、空気中の異物がドレン水4に入り込んだとしても、異物が排水ポンプ10の吸入口を閉塞する恐れが低減し、円滑にドレン水4を排出することができる。
また、清掃管12には逆止弁13を設けることにより、一度、吸引されたドレン水4が逆流することを防ぐことができる。
また、タンク17を設けることにより、吸引されたドレン水4を貯留することができる。これにより、ドレン水4の排出のタイミングを任意に決定できる。
また、タンク17内にストレーナー18を設けることにより、タンク17に貯留されたドレン水4からさらに異物を除去することができる。これにより、Y型ストレーナー15で、一度異物が除去されたドレン水4をより清浄化することができ、ドレン水4を再利用することができる。
また、空調室内機本体1が複数個あり、それに一個の自動清掃型排水装置2を設けているので、清掃に供されるY型ストレーナー15やストレーナー18はそれぞれ一個でよく、また、メンテナンスも容易になる。
また、第二の水位センサーの許容水位検知により、制御部20が自動清掃型排水装置2を駆動させるので、その結果、例えば、排水ポンプ10の故障があっても、清掃管12を通じてのドレン水4の排出が可能であるので、ドレンパン5からドレン水4が溢れ出ることはない。
また、タイマーを使用することにより、自動でドレンパン5の清掃を開始、終了することができる。
なお、上記実施の形態1では、空気調和機として空調室内機を例にして説明したが、勿
論このものに限定されるものではなく、除湿機等であってもよい。
自動清掃型排水装置付き空調室内機の全体構成図である。 図1の要部拡大図である。 ドレンパンの拡大図である。
符号の説明
1 空調室内機本体、2 自動清掃型排水装置、3 蒸発器、4 ドレン水、5 ドレンパン、6 上層部、7 下層部、8 仕切板、8a 穴、9 第一の水位センサー、10 排水ポンプ、11 排水管、12 清掃管、13 逆止弁、14 清掃集合管、15 Y型ストレーナー(第一の濾過器)、16 吸引ポンプ、17 タンク、18 ストレーナー(第二の濾過器)、19 排水集合管、20 制御部。

Claims (8)

  1. 蒸発器と、
    この蒸発器の下側に設けられ、前記蒸発器の表面に付着し、滴下したドレン水を受けるドレンパンと、
    前記ドレンパンの中間に上層部、下層部に区画するように設けられ、前記ドレン水が通る複数の穴が形成されている仕切板と、
    前記上層部に設けられ、前記ドレンパン内の水位を検出する第一の水位センサーと、
    前記上層部の内部に端部が臨み、前記ドレン水を排出する排水管と、
    前記排水管に設けられ、前記第一の水位センサーの信号に応答して前記ドレン水を排出する排水ポンプと、
    前記下層部に一端部が接続され、異物を含んだ前記ドレン水を通す清掃管と、
    前記清掃管を通して前記ドレン水を吸引する吸引ポンプと、
    前記吸引ポンプの上流に設けられ、前記ドレン水に含まれる異物を除去する第一の濾過器と、
    を備えたことを特徴とする空気調和機。
  2. 前記清掃管に設けられ、前記吸引ポンプにより吸引された前記ドレン水が前記ドレンパンへの逆流を防止する逆止弁を備えたことを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  3. 前記吸引ポンプにより吸引された前記ドレン水を貯留するためのタンクを備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の空気調和機。
  4. 前記タンクに設けられ、前記タンク内に貯留された前記ドレン水から再度、異物を除去するための第二の濾過器を備えたことを特徴とする請求項3に記載の空気調和機。
  5. 前記蒸発器、前記ドレンパン、前記第一の水位センサー、前記排水管、前記排水ポンプ、前記仕切板を有する空調室内機本体が複数個あり、それぞれの前記下層部には前記清掃管が接続されており、
    それぞれの前記清掃管の端部に接続され、それぞれの前記清掃管から吸引された前記ドレン水を集める清掃集合管と、
    それぞれの前記排水管の端部に接続され、それぞれの前記排水管から排出された前記ドレン水を集める排水集合管と、
    を備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項4の何れか1項に記載の空気調和機。
  6. 前記タンクの出口には、前記排水集合管の端部が接続されていることを特徴とする請求項5に記載の空気調和機。
  7. 前記ドレン水が前記ドレンパンの許容水量を超えたことを検知する第二の水位センサーを備え、この第二の水位センサーの信号に応答して、前記吸引ポンプが駆動することを特徴とする請求項1ないし請求項6の何れか1項に記載の空気調和機。
  8. 前記吸引ポンプは、タイマーにより、駆動時間が設定されることを特徴とする請求項1ないし請求項7の何れか1項に記載の空気調和機。
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