JP2007040627A - ヒートポンプ式温風暖房機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡素な構成で高いCOP(成績係数)を得ることのできる、ランニングコストが低減したヒートポンプ式温風暖房機を提供することを目的とする。
【解決手段】 圧縮機4と、冷媒間熱交換器5と、電子膨張弁6と、蒸発器7とを順次接続して、CO2冷媒が循環する超臨界ヒートポンプサイクルとしての冷媒回路2を構成し、前記冷媒間熱交換器5と、ファンコンベクタ10と、温水を循環させる温水ポンプ9を順次接続して温水循環回路3を構成し、前記ファンコンベクタ10本体内を主空気流路と副空気流路とに区画し、前記主空気流路に、主放熱器と、主送風ファンとを設け、前記副空気流路に、一端を温水流出管に接続し、他端を前記主放熱器の流出側に接続した補助放熱器と、補助送風ファンとを設け、前記主放熱器と前記補助放熱器とで温水の熱を放出させて二段階で冷却する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ヒートポンプを熱源とした温風暖房機に係わり、より詳細にはCOP(成績係数)を向上させる構成に関する。
ヒートポンプを熱源とした従来のヒートポンプ式温風暖房機は、例えば図7(A)で示すように、ヒートポンプサイクル50と、冷媒間熱交換器51と、貯湯タンク52と、温水暖房機53と、床暖房パネル63を順次接続して構成されている。前記ヒートポンプサイクル50には、図示はされていないが、圧縮機と膨張弁と蒸発器及びアキュームレータが設けられ、圧縮機、前記冷媒間熱交換器51、膨張弁、蒸発器及びアキュームレータを順次接続して冷媒回路を構成している。同冷媒回路にはCO2(二酸化炭素)冷媒が循環するようになっており、前記冷媒間熱交換器51に循環する温水と熱交換して、これを加熱するようになっている(例えば、特許文献1参照)。
前記冷媒間熱交換器51でCO2冷媒と熱交換して加熱された温水は前記温水暖房機53あるいは前記床暖房パネル63に循環した後、前記貯湯タンク52に還流するようになっており、前記温水暖房機53から吹出される温風の温度及び前記床暖房パネル63の温度は制御装置62によりコントロールされるようになっている。
前記温水暖房機53は天井面等に据付けられ、図7(B)で示すように、本体の上面に吸込口54を、下面に室内に向けて吹出口55を夫々備え、同本体内に温水配管56に接続された放熱器57と、前記吸込口54から流入した空気を同放熱器57に流通させ前記吹出口55から室内に送出する送風ファン61を備えている。又、前記温水配管56には第一開閉弁58が備えられるとともに、第二開閉弁60を備えたバイパス管59が備えられており、通常の暖房運転時は前記第一開閉弁58は開放され、前記第二開閉弁60は閉鎖されるようになっている。前記温水配管56及び前記第一開閉弁58を介して前記放熱器57に温水が循環すると、前記吸込口54から吸込まれた空気は前記放熱器57から放出される熱により加温され、前記送風ファン61により前記吹出口55から室内に送出されて、これを暖房するようになっている。
室内が予め設定された設定温度に達すると、前記制御装置62は、前記温水暖房機53に備えられた前記第一開閉弁58を閉鎖する一方、前記バイパス管59に備えられた前記第二開閉弁60を開放するようになっており、これにより前記放熱器57への温水の循環が停止され室内の暖房が中断されて室温が一定に維持されるとともに、温水は前記バイパス管59により温水回路内を循環するようになっている。又、室温が設定温度以下になると前記第二開閉弁60が再び閉鎖され、前記第一開閉弁58が開放されて暖房運転が再開されるようになっており、暖房運転の発停が繰り返し反復されるにもかかわらず、前記ヒートポンプサイクル50の運転を中断することなく継続できるようになっている。
しかしながら、前記第一開閉弁58及び前記第二開閉弁60の開閉をコントロールすることにより、前記ヒートポンプサイクル50の運転を中断することなく継続して行い室温を一定に維持しても、前記冷媒間熱交換器51には、やや高温の温水が還流することとなり、同冷媒間熱交換器51での冷媒との熱交換効率が低下し、これに伴いCOP(成績係数)が低下してランニングコストが上昇してしまうという問題があった。
他の従来例として、例えば図7(C)で示すように、第一圧縮機72と第一冷媒間熱交換器73と第一膨張機構74と第一蒸発器75とで第一冷媒回路70を構成し、第二圧縮機76と第二冷媒間熱交換器77と第二膨張機構78と第二蒸発器79とで第二冷媒回路71を構成する一方、前記第一冷媒間熱交換器73と前記第二冷媒間熱交換器77と温水ポンプ80と貯湯タンク81とを順次接続して温水循環回路を構成したヒートポンプ給湯機がある(例えば、特許文献2参照)。
前記第一冷媒回路70において、前記第一圧縮機72から吐出された高温高圧の冷媒は前記第一冷媒間熱交換器73に循環する温水と熱交換して凝縮し、凝縮した冷媒は前記第一膨張機構74により断熱膨張して低温低圧となり、続いて前記第一蒸発器75に流入し、同第一蒸発器75で周囲の熱を吸収して蒸発し、蒸発した冷媒は前記第一圧縮機72に還流するようになっている。前記第二冷媒回路71においても同様に、前記第二圧縮機76から吐出された高温高圧の冷媒は前記第二冷媒間熱交換器77に循環する温水と熱交換して凝縮し、凝縮した冷媒は前記第二膨張機構78により断熱膨張して低温低圧となり、続いて前記第二蒸発器79に流入し、同第二蒸発器79で周囲の熱を吸収して蒸発し、蒸発した冷媒は前記第二圧縮機76に還流するようになっている。尚、前記第一冷媒回路70には、冷媒としてHFC系、HC系の他、CO2冷媒を使用することも可能となっている。
前記温水循環回路において、前記第一冷媒間熱交換器73にて加熱された温水は中温水となり、続いて前記第二冷媒間熱交換器77に流入し、更に加熱されて高温水となり前記貯湯タンク81に還流するようになっている。同貯湯タンク81に貯湯された温水は必要に応じ、風呂場のバス82等に供給されるようになっている。
中温水から高温水に加熱する前記第二冷媒回路71ではCOP(成績係数)はやや低いが、低温水から中温水に加熱する前記第一冷媒回路70においては高いCOPを得ることができるようになっており、これにより前記第一冷媒回路70及び前記第二冷媒回路71を直列に接続して温水を二段階で加熱することにより、平均して高いCOPを得てランニングコストを低減することができるようになっている。
しかしながら、前記第一圧縮機72と前記第一冷媒間熱交換器73と前記第一膨張機構74と前記第一蒸発器75とで第一冷媒回路70を構成し、前記第二圧縮機76と前記第二冷媒間熱交換器77と第二膨張機構78と第二蒸発器79とで第二冷媒回路71を構成することにより、高いCOPを得られても、冷媒回路の構成がやや複雑となり設備費が上昇してしまうという虞があり、又、上記したように、低温水から中温水に加熱する前記第一冷媒回路70ではCOPが高いが、中温水から高温水に加熱する前記第二冷媒回路71ではCOPが低いという問題が残っていた。
特開2004−360960号(3頁、図1) 特開2004−233010号(4頁、図1)
本発明は、上記問題点に鑑み、CO2(二酸化炭素)冷媒が循環するヒートポンプ回路を熱源とした温水暖房機において、簡素な構成で高いCOP(成績係数)を得ることのでき、ランニングコストが低減したヒートポンプ式温風暖房機を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、圧縮機と、冷媒間熱交換器と、減圧手段と、蒸発器とからなる冷媒回路と、前記冷媒間熱交換器と、放熱器及び送風ファンを備えたファンコンベクタと、温水ポンプとからなる温水循環回路を有するヒートポンプ式温風暖房機において、前記放熱器は、主放熱器と、同主放熱器の下流側に配置される補助放熱器とからなり、前記送風ファンは、前記主放熱器に対応する主送風ファンと、前記補助放熱器に対応する補助送風ファンとからなる構成となっている。又、前記ファンコンベクタに備えられた吹出口は、前記主送風ファンに対応する主吹出口と、前記補助送風ファンに対応するとともに、前記主吹出口とは吹出方向が異なる補助吹出口とからなる構成となっている。
本発明によると、圧縮機と、冷媒と温水との間で熱交換を行う冷媒間熱交換器と、電子膨張弁と、送風ファンを備えた蒸発器と、アキュームレータとを順次接続して、CO2(二酸化炭素)冷媒が循環するヒートポンプサイクルとしての冷媒回路を構成し、前記冷媒間熱交換器と、室内に据付けられるファンコンベクタと、温水を循環させる温水ポンプを順次接続して温水循環回路3を構成し、前記ファンコンベクタ本体内を主空気流路と副空気流路とに区画し、前記主空気流路に、主放熱器と、主送風ファンとを設け、前記副空気流路に、一端を温水流出管に接続し、他端を前記主放熱器の流出側に接続した補助放熱器と、補助送風ファンとを設け、前記主放熱器と前記補助放熱器とで温水の熱を放出させて、温水の充分な冷却を行うことにより、COP値が大きく改善され、エネルギ効率が高く、且つランニングコストを低減できるヒートポンプ式温風暖房機とすることができるようになっている。更に、高温風の吹出口と、低温風の吹出口とを区画し、暖房に適する高温風はユーザーに向け直接吹出すようにして暖房用に使用し、低温風は室内の加温に使用することにより好適なヒートポンプ式温風暖房機とすることができるようになっている。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に基づいた実施例として詳細に説明する。
図1は本発明によるヒートポンプ式温風暖房機の冷媒回路図であり、図2は室内に据付けられるファンコンベクタの断面図である。図3(A)は第一実施例を示す同ファンコンベクタの正面からの断面図であり図3(B)は、その要部断面図であり、図4はモリエル線図である。図5は第二実施例を示すファンコンベクタの正面からの断面図であり、図6は第三実施例を示すファンコンベクタの側面からの断面図である。
本発明によるヒートポンプ式温風暖房機1は、図1で示すように、圧縮機4と、冷媒と温水との間で熱交換を行う冷媒間熱交換器5と、減圧手段としての電子膨張弁6と、送風ファン7aを備えた蒸発器7と、アキュームレータ8とを順次接続して冷媒回路2を構成し、前記冷媒間熱交換器5と、室内に据付けられるファンコンベクタ10と、温水を循環させる温水ポンプ9を順次接続して温水循環回路3を構成している。前記ファンコンベクタ10には、循環する温水により周囲に熱を放出する放熱器17及び後述する補助放熱器18が設けられており、これらは前記温水回路3の温水流入管3a及び温水流出管3bに接続されている。
前記冷媒回路2は、CO2(二酸化炭素)冷媒が循環するヒートポンプサイクルとして構成され、CO2冷媒は前記圧縮機4により圧縮されて高圧側圧力が臨界圧力以上となり、これに伴い前記圧縮機4での吐出側冷媒温度を120°C以上とすることができるようになっている。前記冷媒間熱交換器5は、例えば二重管として形成され、二重管の一方をCO2冷媒が流れ、他方を温水が相対向するように流れてCO2冷媒と温水との間で熱交換が行われるようになっている。
前記圧縮機4で圧縮された高温高圧のCO2冷媒は、矢印で示すように前記冷媒間熱交換器5に流入し、これを循環する温水と熱交換して、温水が約80°Cとなるように加熱し、続いて前記電子膨張弁6により断熱膨張して低温低圧となる。低温低圧となったCO2冷媒は前記蒸発器7で周囲の熱を吸収して前記圧縮機4に還流するようになっている。尚、CO2冷媒は臨界圧力以上に加圧されることにより、前記冷媒間熱交換器5で放熱しても凝縮しないようになっている。前記冷媒間熱交換器5で加熱された温水は、前記ファンコンベクタ10に流入し、放熱して温度が低下した低温水となり、前記温水ポンプ9により再び前記冷媒間熱交換器5に流入して加熱されるようになっている。
前記ファンコンベクタ10は、図2の断面図で示すように、ベース13と、同ベース13に支持される、後面が開放された前面パネル及びこれに装着される、前面が開放された後部パネルとから本体を構成し、同本体の背面上部に複数の桟からなる吸込口15を、前面下部に、上下偏向板16aと左右偏向板16bとを備えた吹出口16を設け、本体内の前面側に熱を遮蔽する遮熱板14を設けている。前記吸込口15と前記吹出口16とを結ぶ空気通路には、前記温水回路3から供給される温水を循環させ、通過する空気に熱を放出する主放熱器17及び後述する補助放熱器18と、加熱された空気を前記吹出口16から室内に送出する主送風ファン20及び後述する補助送風ファン21とが設けられている。
前記ファンコンベクタ10の正面からの断面図は、図3(A)で示すように、本体内の左方寄りに仕切板10aを設け、同仕切板10aにより本体内を主空気流路11と副空気流路12とに区画している。前記主空気流路11には、縦長矩形状に形成され左右方向に多数列設されたフィン17aと、同フィン17aに直交するように蛇行状に配設された伝熱管17bとからなり、熱動弁23を介して前記温水流入管3aと接続される前記主放熱器17と、駆動モータ20aにより駆動される前記主送風ファン20とが設けられ、その前面には前記吹出口16が形成されている。前記副空気流路12には、一端を前記温水流出管3bに接続し、他端を接続配管19により前記主放熱器17の伝熱管17b流出側に接続した補助放熱器18と、駆動モータ21aにより駆動される補助送風ファン21とが設けられ、その前面には、図3(B)で示すように、本体前面の略中央位置となるように、複数の上下偏向板22aを備えた補助吹出口22が形成されている。尚、前記熱動弁23は、熱膨張を利用して弁の開閉を行う開閉弁であり、低速で開閉を行うようになっている。
次に動作について説明する。本体背面の前記吸込口15から吸込まれた室内の空気は、前記温水流入管3aを介して流入してくる約80°Cの温水が循環する前記主放熱器17から放出される熱を吸収して約50°C前後まで加熱され、加熱された空気は前記主送風ファン20により前記吹出口16から、室内及び室内に居るユーザーに向けて高温の温風となって吹出されるようになっている。
前記温水流入管3aから前記主放熱器17に流入してきた約80°Cの温水は熱を放出することにより温度が約50°Cまで低下し、前記接続配管19を介して前記補助放熱器18に流入するようになっており、又、同補助放熱器18に流入した約50°Cの温水は、前記吸込口15から吸込まれた空気に熱を放出して約25°C前後迄温度が低下し、前記温水流出管3bを介して前記冷媒間熱交換器5に還流するようになっている。又、前記補助放熱器18から放出する熱により加熱された比較的低温の空気は、前記補助送風ファン21により前記補助吹出口22から室内に送出されるようになっている。この際、同補助吹出口22から吹出される低温の空気がユーザーに向かい直接吹出されると不快感を生じさせる虞があるので、前記上下偏向板22aにより室内の上方あるいは側方等、直接ユーザーに向かわない方向に吹出されるようになっている。
次に、上記構成によるCOP(成績係数)の効果について、シミュレーション計算結果に基づいて説明する。図4で示すグラフはモリエル線図であり、横軸にエンタルピ(kJ/kg)を、縦軸に冷媒圧力P(Mpa)を表示している。前記圧縮機4での冷媒吐出温度T=100°C、高圧側冷媒圧力P2=11.5Mpa、低圧側冷媒圧力P1=4Mpaと仮定して計算すると、前記温水流出管3bでの温水出口温度t2=50°Cの場合、h1=495kJ/kg、h2=445kJ/kg、h3=365kJ/kgとなり、COP値の計算結果は約2.6となる。これに対し、前記補助放熱器18により前記温水流出管3bでの温水出口温度t2を25°C迄低下させると、h1=495kJ/kg、h2=445kJ/kg、h4=260kJ/kgとなり、COP値の計算結果は約4.7となり、温水出口温度t2が50°Cの場合のCOP値約2.6に比較してCOP値が大きく改善され、これによりエネルギ効率が高く、且つランニングコストを低減できるヒートポンプ式温風暖房機とすることができるようになっている。
次に、第二実施例について説明する。第二実施例は第一実施例に比較してファンコンベクタをより簡素な構成としている。図5で示すように、吸込口と吹出口とを備えたファンコンベクタ24の本体内に、横長矩形状のフィン25aを上下方向に多数列設するとともに、同フィン25aに直交するように上下方向に蛇行する伝熱管25bを配設して放熱器25を構成し、駆動モータ27により駆動される送風ファン26を、大径部26aと、同大径部26aに連続して形成された小径部26bとから構成している。又、前記大径部26aの前面には吹出口28が形成され、前記小径部26bの前面には補助吹出口29が形成されている。前記放熱器25の伝熱管25bは、前記送風ファン26の大径部26a側となる一端が熱動弁23を介して前記温水流入管3aに接続され、他端が前記温水流出管3bに接続されている。
前記温水流入管3aを介して流入した約80°Cの温水は、前記送風ファン26の大径部26aに対向した部位の前記伝熱管25bを流れる間に熱を放出し、50°C前後迄低下する。この間に放出された熱により加熱された空気は、高温の温風となって前記大径部26aにより勢いよく付勢され、前記吹出口28から室内及び室内に居るユーザーに向かい吹出されるようになっている。又、前記小径部26bに対向した部位の前記伝熱管25bを流れる温水は、50°Cから25°C前後迄温度が低下した後、前記温水流出管3bを介して前記冷媒間熱交換器5に還流し、又、低温の温風は前記小径部26bにより、室内に居るユーザーに直接吹きつけないようにして前記補助吹出口29から小風量で送出されるようになっている。尚、前記送風ファン26は大径部と小径部とに区画しなくとも、運転そのものに支障を生じることなない。
次に、第三実施例について説明する。第三実施例は図6の側断面図で示すように、ファンコンベクタ30の本体背面に吸込口34を、前面下部に吹出口32を夫々設け、本体内を遮熱板33で前後に区画するとともに、前記吸込口34と前記吹出口32とを結ぶ空気流路に、主放熱器34と主送風ファン35とを設けている。又、前記吹出口32の上方には補助吸込口37が、前面上部には補助吹出口38が夫々設けられている。前記遮熱板33の前面側には、前記補助吸込口37と前記補助吹出口38とを結ぶ副空気流路36が形成されており、同副空気流路36には、前記主放熱器34と接続配管により接続された補助放熱器39と、前記補助吹出口38に臨んでプロペラ送風ファン40が設けられている。
前記主放熱器34には前記温水流入管3aを介して約80°Cの温水が流入し、熱を放出して50°C前後迄温度が低下した後、前記補助放熱器39に流入するようになっている。同補助放熱器39に流入した温水は、前記補助吸込口37から吸込まれ、前記副空気流路36を流れる空気により25°C前後迄冷却されて前記温水流出管3bを介して流出するようになっている。又、前記副空気流路36で加熱された空気は、前記補助吹出口38から室内の上方に向けて放出されるようになっている。
本発明によるヒートポンプ式温風暖房機の冷媒回路図である。 室内に据付けられるファンコンベクタの断面図である (A)は第一実施例を示す同ファンコンベクタの正面からの断面図である。(B)は、その要部断面図である。 COPの計算を示すモリエル線図である。 第二実施例を示すファンコンベクタの正面からの断面図である。 第三実施例を示すファンコンベクタの側面からの断面図である。 (A)は従来のヒートポンプ式温風暖房機を示す冷媒回路図である。(B)は、温水暖房機の断面図である。(C)は、従来のヒートポンプ給湯エアコンを示す冷媒回路図である。
符号の説明
1 ヒートポンプ式温風暖房機
2 冷媒回路
3 温水循環回路
3a 温水流入管
3b 温水流出管
4 圧縮機
5 冷媒間熱交換器
6 電子膨張弁
7 蒸発器
7a 送風ファン
8 アキュームレータ
9 温水ポンプ
10 ファンコンベクタ
10a 仕切板
11 主空気流路
12 副空気流路
13 ベース
14 遮熱板
15 吸込口
16 吹出口
16a 上下偏向板
16b 左右偏向板
17 主放熱器
17a フィン
17b 伝熱管
18補助放熱器
19 接続配管
20 主送風ファン
20a 駆動モータ
21 補助送風ファン
21a 駆動モータ
22 補助吹出口
22a 上下偏向板
23 熱動弁
24 ファンコンベクタ
25 放熱器
25a フィン
25b 伝熱管
26 送風ファン
26a 大径部
26b 小径部
27 駆動モータ
28 吹出口
29 補助吹出口
30 ファンコンベクタ
31 吸込口
32 吹出口
33 遮熱板
34 主放熱器
35 送風ファン
36 副空気流路
37 補助吸込口
38 補助吹出口
39 補助放熱器
40 プロペラ送風ファン

Claims (2)

  1. 圧縮機と、冷媒間熱交換器と、減圧手段と、蒸発器とからなる冷媒回路と、前記冷媒間熱交換器と、放熱器及び送風ファンを備えたファンコンベクタと、温水ポンプとからなる温水循環回路を有するヒートポンプ式温風暖房機において、
    前記放熱器は、主放熱器と、同主放熱器の下流側に配置される補助放熱器とからなり、前記送風ファンは、前記主放熱器に対応する主送風ファンと、前記補助放熱器に対応する補助送風ファンとからなることを特徴とするヒートポンプ式温風暖房機。
  2. 前記ファンコンベクタに備えられた吹出口は、前記主送風ファンに対応する主吹出口と、前記補助送風ファンに対応するとともに、前記主吹出口とは吹出方向が異なる補助吹出口とからなることを特徴とする請求項1に記載のヒートポンプ式温風暖房機。
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