JP2007040553A - 貯湯式給湯装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】カランへの給湯を行っている途中に浴槽への給湯が要求されると、カランからの給湯温度及び給湯量が著しく変化し、安定した給湯が行えない。
【解決手段】カラン側出湯管111上のカラン側第1混合弁120側と風呂側出湯管133上の風呂側第1混合弁135側と、カラン側中間出湯管112上のカラン側第1混合弁120側と風呂側中間出湯管134上の風呂側第1混合弁135側とを設ける構成をとれば、カラン124への給湯を行っている途中に浴槽113への給湯が要求された場合であっても、カラン側第1混合弁120側へ供給される湯量の変化が低減される。
【選択図】図1

Description

本発明は、貯湯式給湯装置に関するものである。
従来、この種の貯湯式給湯装置は、カランと浴槽へ給湯するために、貯湯タンクの上部に接続された出湯管は、カランへ湯水を供給する流路と多量の給湯を要求される浴槽へ湯水を供給する流路とに分岐されていた。また、カランまたは浴槽へ給湯される前に、使用者が任意に設定した設定温度となるように適量の水道水を混同して温度調整していた(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−116889号公報
ところで、上記構成において、カラン側への給湯中に浴槽への給水を行うと多量の湯水が風呂端末側へ流れてしまい、一時的にカラン側への給湯量は減少する。そのため、給湯途中にオーバーシュートやアンダーシュートといった給湯の不安定化を招いていた。
本発明は、このような課題を解決するもので、カラン側への給湯中に風呂端末側への給湯が行われた場合に、給湯の安定化・快適性を図ることを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の貯湯式給湯装置は、貯湯タンクの上部から湯水を取り出す風呂側出湯管と、前記貯湯タンクの略中間部から湯水を取り出す風呂側中温出湯管と、前記風呂側出湯管と前記風呂側中温出湯管とから流れる湯水を混合する風呂側第1混合弁と、前記風呂側第1混合弁からの湯水と給水管からの水を混合する風呂側第2混合弁と、前記貯湯タンクの上部から湯水を取り出すカラン側出湯管と、前記貯湯タンクの略中間部から湯水を取り出すカラン側中温出湯管と、前記カラン側出湯管と前記カラン側中温出湯管とから流れる湯水を混合するカラン側第1混合弁と、前記カラン側第1混合弁からの湯水と給水管からの水を混合するカラン側第2混合弁とを備え、前記風呂側中温出湯管と前記貯湯タンクとの接続位置は、前記カラン側中温出湯管の接続位置よりも前記貯湯タンクの中央部に位置するものである。
上記発明によれば、カラン側への給湯中に風呂端末側への給水が行われた場合であっても、カラン側への給湯温度、給湯量の変化が緩和され、快適な給湯運転を提供できる。
本発明の貯湯式給湯装置は、カラン側への給湯中に風呂端末側への給水が行われた場合においてカラン側への温度変化が軽減され、快適な給湯運転を提供できる。
第1の発明は、ヒートポンプ回路を用いて加熱した湯水を貯湯タンク上部から成層状態で貯湯し、その湯水を前記貯湯タンクの上部に設けた出湯管から出湯してカラン側または風呂端末側に所望の湯水を供給する貯湯式給湯装置であって、貯湯タンクの上部から湯水を取り出す風呂側出湯管と、前記貯湯タンクの略中間部から湯水を取り出す風呂側中温出湯管と、前記風呂側出湯管と前記風呂側中温出湯管とから流れる湯水を混合する風呂側第1混合弁と、前記風呂側第1混合弁からの湯水と給水管からの水を混合する風呂側第2混合弁と、前記貯湯タンクの上部から湯水を取り出すカラン側出湯管と、前記貯湯タンクの
略中間部から湯水を取り出すカラン側中温出湯管と、前記カラン側出湯管と前記カラン側中温出湯管とから流れる湯水を混合するカラン側第1混合弁と、前記カラン側第1混合弁からの湯水と給水管からの水を混合するカラン側第2混合弁とを備えた貯湯式給湯装置である。そのため、カラン側への給湯中に風呂端末側への給水が行われた場合、カラン側出湯管からカラン側第1混合弁へ流れる湯量が瞬間的に変動するが、それと同時にカラン側中温出湯管からカラン側第1混合弁へ流れる湯量も瞬間的に変動し、双方から流れる湯量のバランスは崩れず、オーバーシュートやアンダーシュート等を起こすことがなく、安定的かつ快適な給湯運転を提供できる。
また、風呂側中温出湯管と貯湯タンクとの接続位置は、カラン側中温出湯管の接続位置よりも貯湯タンクの中央部に位置するように構成すると、一般に風呂側への供給流量はカラン側への供給流量と比較して多量であるため、中温湯をより早急に貯湯タンクから排出することができ、ヒートポンプの沸き上げ効率が悪化しない。
第2の発明は、特に第1の発明において、風呂側中温出湯管と貯湯タンクとの接続位置は、カラン側中温出湯管と貯湯タンクとの接続位置よりも上部に位置したものである。
貯湯タンクには、ヒートポンプ回路で加熱された湯水が貯湯タンクの上部から成層状態で貯湯されているため、貯湯タンクの上部には高温の湯水があり、中間部には約35度から60度前後の中間温度である中温湯が蓄えられている。それら中温湯は、ヒートポンプの沸き上げ効率(COP効率)を悪化させ、沸き上げ運転の低能率化の要因となるため、貯湯タンクの上部から出湯する高温湯を中温湯とを混合することにより沸き上げ効率(COP効率)を悪化させる中温湯を給湯に有効利用できる。しかしながら、中温出湯管の上部に発生した中温湯は沸き上げない限り混合用として利用できなかった。
そこで、第2の発明に示すような構成を用いることにより、今より以上に中湯温を幅広く混合用として有効利用でき、沸き上げ効率の良い貯湯式給湯装置を提供できる。
第3の発明は、特に第1の発明において、風呂側第1混合弁へ接続される風呂側出湯管上及びカラン側第1混合弁へ接続されるカラン側出湯管上に、給湯方向と逆方向である湯水流れを止水する逆止弁を設けるものである。
これによって、カラン側および風呂側への湯水を供給を停止している間の出湯管の高温湯と中間出湯管の中温湯が自然対流により混合するのを防止し、再出湯時の安定湯温が得られる。
第4の発明は、特に第3の発明において、逆止弁は、給湯方向の湯水流れに対して、少なくとも10gまでの荷重分を止水できるようにしたものである。例えば、10gを大きく下回る加重分しか遮断できなければ、微量の給湯要求という特定の条件下においても設定温度以上の高温が給湯されない。また、10gを大きく上回る加重分の流量を遮断できるようにすれば、容易に高温を混合することができず、高温の給湯が行えなくなる。従って、10g前後の加重分の流量を遮断できるようにすれば、対流現象を防ぐとともに、ごく微量の給湯要求という特定の条件下においても設定温度以上の高温が給湯されない。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における貯湯式給湯装置の構成図を示すものである。
図1の貯湯式給湯装置において、貯湯タンク101は高温の湯水を貯え、沸き上げ管102は貯湯タンク101の上部と下部を接続している。貯湯タンク101の下部にある湯水は、貯湯タンク101の途中に設けられた沸き上げポンプ103によって熱交換器104へ流され、熱交換器104で加熱された湯水は貯湯タンク101の上部から蓄えられる。貯湯タンク101の上部に供給される高温の湯は、貯湯タンク101内でその比重差から高温の湯水が上部に、低温の湯水が下部に分離した形となり、積層状態で蓄えられる。また、貯湯タンク101内の湯水が使用されると、それに伴い給水管105から貯湯タンク101の下部に水が供給され、積層状態を保ちながら蓄えられる。
熱交換器104では、貯湯タンク101からの湯水と冷媒回路106内を循環している冷媒(二酸化炭素)とが熱交換を行う。冷媒回路106は、熱交換器104と蒸発器107、圧縮機108、膨張弁109、ファン110により構成されている。
上記のような湯水を加熱する沸き上げ運転は、通常は電力料金の安価である深夜時間帯(例えば午後11時から午前7時あいだ)に行われる。深夜時間帯には、貯湯タンク101内に低温の湯水(または水)が貯えられているかどうかを確認し、低温の湯水が確認されれば貯湯タンク101内が高温の湯水で満たされるまで沸き上げ運転が続けられる。
貯湯タンク101の上部には高温水を取り出す出湯管111を設け、この貯湯タンク101の略中間部には中温湯を取り出す中間出湯管112が設けられている。そして、出湯管111の途中からは、浴槽113の湯水と熱交換して追い焚き動作を行うための風呂熱交換器114と循環ポンプ115とを備える風呂利用回路116が設けられており、貯湯タンク101の下部まで接続されている。また、風呂熱交換器114の二次側には浴槽113の風呂アダプター117と接続し風呂ポンプ118により浴槽水を循環させるための風呂循環回路119が構成されている。
上記構成により、風呂追い焚き運転は、貯湯タンク101の上部より供給された高温水は、風呂熱交換器114において風呂循環回路119を流れる浴槽水と熱交換されることによって行われる。そして、熱交換によって温度低下した湯水は、中温湯となって貯湯タンク101に戻される。このとき、貯湯タンク101内には、高温層の湯水、中間温度層の湯水、低温層の湯水が積層状態となって蓄えられている。また、この風呂追い焚き動作が継続すると、貯湯タンク101内は上部の高温水の量が減少し、その下方に蓄積される中温湯の量が増大する。
この中温湯の増大現象は種々の弊害を招き、大きくは沸き上げ動作時におけるヒートポンプの沸き上げ効率(COP効率、熱交換器104出口の湯水温度を熱交換器104入口の湯水温度で除した値)の低下に関与する。すなわち、貯湯タンク101の下部に中温湯が増加すると沸き上げ時の熱交換器104の入水温度が急激に高くなり、入水温度が高い状態で冷媒回路106を循環する冷媒と熱交換すると、冷媒と温水との温度差が減少して沸き上げ効率が低下する。特に、冷媒として二酸化炭素を用いたヒートポンプサイクルにあっては、ヒートポンプの高圧側圧力が高いため入水温度が高くなるとヒートポンプの沸き上げ効率(COP効率)の低下度合いが顕著となる。さらに、中温湯が増加することにより、貯湯タンク101の上部高温水が減少するだけでなく全体として貯湯能力が低下するので、湯量不足による湯切れにつながる。
そこで、本実施の形態ではこの中温湯対策として、貯湯タンク101の略中間部にカラン側中間出湯管112を設け、このカラン側中間出湯管112と上部カラン側出湯管111より供給される湯水を混合し所定の混合水を得るためのカラン側第1混合弁120及び前記貯湯タンク101の略中間部に風呂側中間出湯管134を設け、この風呂側中間出湯
管134と上部風呂側出湯管133より供給される湯水を混合し所定の混合水を得るための風呂側第1混合弁135を設け、カラン側第1混合弁120は第1温度検出器121で検出される湯温をフィードバックすることで弁開度の調節を行い、風呂側第1混合弁135は第2温度検出器136で検出される湯温をフィードバックすることで弁開度の調節を行い所定の目標温度を確保するようにしている。このカラン側第1混合弁120及び風呂側第1混合弁135を設けたことにより、中温湯を優先的に取り出して使用目的に応じた湯温を給湯することが可能となり、貯湯タンク101内の中温湯を減少させることができる。
なお、本実施の形態では、風呂側中温出湯管と貯湯タンクとの接続位置は、カラン側中温出湯管の接続位置よりも貯湯タンクの中央部に位置し、かつカラン側中温出湯管の接続位置よりも上部に位置している。その結果、貯湯タンク内にたまる中温湯をより早急に貯湯タンクから排出することができ、ヒートポンプの沸き上げ効率が悪化しない。
前記カラン側第1混合弁120の出力側には用途に応じた負荷側回路が構成され、まず給湯利用として、カラン側第1混合弁120からの混合水と給水管105からの水とを混合し設定温度の湯水を得るための負荷側混合弁の1つである給湯混合弁122を設け、カラン124に供給するようにしている。この給湯混合弁122の出力側には給湯温度検出器123が取り付けられ、給湯温度検出器123で検出される湯温をフィードバックすることで弁開度の調節を行い設定温度を確保するようにしている。
また、風呂側第1混合弁135の出力側には風呂利用の際に用いる負荷側回路が構成され、風呂側第1混合弁135からの混合水と給水管105からの水とを混合し設定温度の湯水を得るための負荷側混合弁の1つである風呂混合弁125を設け、注湯弁126を介して風呂循環回路119に接続し浴槽113への湯張りを行うようにしている。この風呂混合弁125の出力側には風呂温度検出器127が取り付けられ、風呂温度検出器127で検出される湯温をフィードバックすることで弁開度の調節を行い、設定温度を確保するようにしている。
なお、カラン側第1混合弁120の上部カラン側出湯管111から高温湯が供給される高温側入水経路とカラン側中間出湯管112から中温湯が供給される低温側入水経路は、高温側入水経路の流路抵抗が大きくなるように逆止弁128を配設している。同様に、風呂側第1混合弁135の高温側入水経路の流路抵抗が大きくなるように逆止弁137を配設している。
逆止弁128及び逆止弁137は、図2に示すように順方向に対して所定流量までは止水機能を有し、それ以上の流量に対しては開放状態となり、逆方向に対しては閉止機能を有するものである。この順方向の止水機能を利用することで、カラン側第1混合弁120、風呂側第1混合弁135が動作を開始する流量以下の少量の給湯使用があった場合に止水機能が作用するため、それぞれの混合弁に供給される高温湯が流入することもなく、高温出湯の危険も回避できるものである。このように、高温側入水経路に所定条件で流路抵抗が増大する逆止弁128、逆止弁137を配設することにより、安全性の高い給湯を行うことができるものである。
また、カラン124の近傍には給湯リモコン132、浴室には風呂リモコン133が設けられている。この給湯リモコン132または風呂リモコン133からの運転指示は機器本体側に設けられた制御部134に無線または有線で送られ、送信された条件に従って制御部134で予め規定された制御動作に基づいて各種動作を行うようにしている。
以上のように構成された貯湯式給湯装置において、以下その動作・作用を説明する。ま
ず、使用者によりカラン124が開けられた時、貯湯タンク101の上部に貯えられた高温の湯水は、カラン側出湯管111を通じて取り出され、逆止弁128を介してカラン側第1混合弁120へ流される。カラン側第1混合弁120では、貯湯タンク101の中温位置と接続するカラン側中間出湯管112を通じて取り出された中間温度の温水(中温湯)と貯湯タンク101の上部に貯えられた高温水とが混合される。
そして、混合された湯水は、逆止弁129を介して給湯混合弁122へ流入する。また、給湯混合弁122へは給水管105から供給された水道水が流入する。給湯混合弁122では、それぞれ流入する湯水を任意の温度となるような比率で混合し、給湯混合弁122と給湯温度検出器123との間の管上に設けた逆止弁131を通じてカラン124から給湯される。
なお、カラン124への給湯要求量が微量である場合は、給湯混合弁122のa側にある高温湯がほとんど遮断されるので、カラン124から給湯リモコン132による設定温度以上の給湯が行われず、快適な給湯が行われる。
一方、使用者により注湯弁126が開けられた時、貯湯タンク101の上部に貯えられた高温の湯水は、風呂側出湯管133を通じて取り出され、逆止弁137を介して風呂側第1混合弁135へ流される。風呂側第1混合弁135では、貯湯タンク101の中温位置と接続する風呂側中間出湯管134を通じて取り出された中間温度の温水(中温湯)と貯湯タンク101の上部に貯えられた高温水とが混合される。
そして、混合された湯水は逆止弁130を介して風呂混合弁125へ流入する。また、風呂混合弁125へは給水管105から供給された水道水が流入し、それぞれ流入する湯と水を任意の温度となるような比率で混合し、注湯弁126により流量を調整しながら風呂へ湯水を給水する。
ところで、逆止弁129を設けることにより、カラン124への給湯要求量が微量である場合は、給湯混合弁122の湯側(a側)へ流れる高温湯がごく少量に遮断される(あるいは完全に遮断される)ので、カラン124から給湯リモコン132による設定温度以上の高温給湯が行われず、快適で安全な給湯が行われる。逆止弁129は、所定流量以下の流れを遮断するが、約10g前後までの加重分を遮断できることが好ましい。なぜなら、10gを大きく下回る加重分しか遮断できなければ、高温湯と水道水との温度差による比重の違いにより高温湯が水道水側へ廻りこむ現象を防ぐことができない。逆に、10gを大きく上回る加重分の流量を遮断できるようにすれば、容易に高温を混合することができず、高温の給湯が行えなくなる。また、この逆止弁129の効果は、逆止弁130についても同様に言える。
なお、カラン124への給湯と、浴槽113への給湯を個別説明したが、カラン側第1混合弁120、風呂側第1混合弁135を同時に駆動して給湯混合弁122側と風呂混合弁125側へ同時給湯を行うことも可能である。
ここで、一般的にはカラン124への給湯量と比較して浴槽113への給湯量は圧倒的に多いことから、カラン124への給湯を行っている途中に浴槽113への給湯が要求されると、カラン側第1混合弁120側と風呂側第1混合弁135側において、カラン側第1混合弁120側へ流れる湯水量が一時的に減少する。しかし、貯湯タンク上部からカラン側出湯管111と風呂側出湯管133および貯湯タンク略中間部からカラン側中温出湯管112と風呂側出湯管134を各々独立して配備しているため湯水量の減少がかなり低減されるため、カラン側第1混合弁120における混合比率制御も複雑とならず、オーバーシュートやアンダーシュートといった給湯温度の不安定化を招くことなく、安全かつ安
定した給湯を行うことができる。
また、例えばカラン側第1混合弁120側へのカラン側出湯管111の配管径を、風呂側第1混合弁135側への風呂側出湯管133の配管径と比べて大きくする等して、カラン124側への流路抵抗を小さくすれば、カラン124への給湯を行っている途中に浴槽113への給湯が要求されても、急激な流量変化を緩和できる。同様に、カラン側第1混合弁120側へのカラン中間出湯管112の配管径を、風呂側第1混合弁135側への風呂側中間出湯管134と比べて大きくする等して、カラン124側への流路抵抗を小さくすれば、急激な流量変化を緩和できる。この結果、カラン側第1混合弁120側へ供給される湯量は、急激な変化を生じることなく、一定の流量で給湯が可能となる。
以上のように、本実施の形態によれば、カラン側への給湯温度の変化、給湯量の変化を緩和することにより給湯運転の安定化を図り、また給湯混合弁122及び風呂混合弁125の湯側に逆止弁を設けるので、微量の給湯要求という特定の条件下において設定温度以上の高温が給湯されず、快適で安全な給湯を実現できる。
以上のように、本発明は貯湯タンクに蓄積される湯水を浴槽側とカラン側に供給することができる給湯風呂暖房装置において適用できる。
本発明の実施の形態1における貯湯式給湯装置の構成図 逆止弁の特性図
符号の説明
101 貯湯タンク
105 給水管
106 冷媒回路(ヒートポンプ回路)
111 カラン側出湯管
112 カラン側中間出湯管
120 給湯側第1混合弁
122 給湯混合弁
125 風呂混合弁
124 カラン
128、129、130、137 逆止弁(流路抵抗)
133 風呂側出湯管
134 風呂側中間出湯管
135 風呂側第1混合弁

Claims (4)

  1. ヒートポンプ回路を用いて加熱した湯水を貯湯タンク上部から成層状態で貯湯しその湯水を利用してカラン側または風呂側に所望の湯水を供給する貯湯式給湯装置であって、前記貯湯タンクの上部から湯水を取り出す風呂側出湯管と、前記貯湯タンクの略中間部から湯水を取り出す風呂側中温出湯管と、前記風呂側出湯管と前記風呂側中温出湯管とから流れる湯水を混合する風呂側第1混合弁と、前記風呂側第1混合弁からの湯水と給水管からの水を混合する風呂側第2混合弁と、前記貯湯タンクの上部から湯水を取り出すカラン側出湯管と、前記貯湯タンクの略中間部から湯水を取り出すカラン側中温出湯管と、前記カラン側出湯管と前記カラン側中温出湯管とから流れる湯水を混合するカラン側第1混合弁と、前記カラン側第1混合弁からの湯水と給水管からの水を混合するカラン側第2混合弁とを備え、前記風呂側中温出湯管と前記貯湯タンクとの接続位置は、前記カラン側中温出湯管の接続位置よりも前記貯湯タンクの中央部に位置する貯湯式給湯装置。
  2. 風呂側中温出湯管と貯湯タンクとの接続位置は、カラン側中温出湯管と貯湯タンクとの接続位置よりも上部に位置する請求項1記載の貯湯式給湯装置。
  3. 風呂側第1混合弁へ接続される風呂側出湯管上及びカラン側第1混合弁へ接続されるカラン側出湯管上に、逆止弁を設けた請求項2記載の貯湯式給湯装置。
  4. 逆止弁は、少なくとも10gまでの荷重分を止水できるようにした請求項3記載の貯湯式給湯装置。
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