従来技術としてのオートバイ駐輪時のヘルメットを降雨、砂塵からまもるための前記保護袋は、その構造より金属製リング、ワイヤーを多用するため、重く、折りたたんでも嵩張り洋服のポケット、バッグなどに収めるのにも困難が予想され、普段気軽に持ち歩いて使用するにはその重量、収納性及び携帯性に問題があった。またその構造が複雑なためそれを製造した場合、多くの所要製造工程を要すことになる問題があった。
また前記オートバイ駐輪時などのヘルメットを降雨、砂塵からまもるための場合以外にも、工場、工事現場を始めとした事業所で建屋の屋内若しくは屋外の壁などにホルダー若しくはフックを設置し、そこにあご紐により吊り下げて保安用ヘルメットを保管する場合、又は一般家庭で建屋の屋内若しくは屋外の壁などにホルダー若しくはフックを設置し、そこにあご紐により吊り下げて防災用ヘルメットを保管する場合もあるため、これらのヘルメットを降雨、砂塵、ホコリなどからまもることも新たに解決すべき課題となる。
本発明は、以上のような従来技術の欠点に鑑み、その構造を金属製リング、ワイヤーなどを用いず簡単にし、薄く柔らかで軽い防水素材のシートと開閉部での軽量な開閉具などから構成し、保護カバー自体の全体重量を軽量化し、使用時にセットし易く、未使用時の収納性、携帯性に優れ、手軽に持ち歩け、その色彩、様々なデザイン性のある文字、模様、彩色などを施すことにより使用していて楽しくなるような、また使用時にその彩色、表示されたデザインなどのインパクト性によりオートバイ自体をもより際立たせるような、更に広告宣伝用の露出媒体としても利用され、且つその製造時にもシンプルな構成により所要製造工程が少なくて済むオートバイ駐輪時などでの保管中のヘルメットを降雨、砂塵、ホコリなどからまもるためのヘルメット保護カバーを提供することを目的としている。
本発明は、また前記目的の他に工場、工事現場を始めとした事業所で建屋の屋内若しくは屋外の壁などに設置されたホルダー若しくはフックにあご紐により吊り下げて保安用ヘルメットを保管する場合、又は一般家庭で建屋の屋内若しくは屋外の壁などに設置されたホルダー若しくはフックにあご紐により吊り下げて防災用ヘルメットを保管する場合に、これらのヘルメットを降雨、砂塵、ホコリなどからまもるための軽量で、使用時にセットし易く、未使用時の収納性、携帯性に優れ、その色彩、様々なデザイン性のある彩色などにより使用していて楽しく、またその使用によって中に保管されているヘルメットの識別性がより高まるような、且つその製造時にもシンプルな構成により所要製造工程が少なくて済むヘルメット保護カバーを提供することを目的としている。
各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記の目的を達成するためになされたものであり、以下に課題を解決するための各手段を記載する。
請求項1に係る発明では、ホルダー又はフックにあご紐を引っ掛けて吊り下げられて保管されているヘルメットを降雨、砂塵、ホコリからまもるためのヘルメット保護カバーを、ヘルメットを包む袋状の防水素材のシートよりなるカバー本体と、このカバー本体の任意の場所に設けられたこのヘルメットのあご紐を外に出し入れできる開口部と、前記カバー本体にあってこの開口部とは別の場所に設けられた前記ヘルメットを出し入れできる開閉部とで構成している。この場合前記開口部はヘルメットの前記あご紐を前記カバー本体の中(内側)から外に出し入れできるものであり、また前記開閉部は前記ヘルメットを前記カバー本体の中(内側)に出し入れできるものである。
本発明では、前記ヘルメット保護カバー自体で中に収納するヘルメットの重量とこの保護カバー自体の重量の両方を保持して、ホルダー又はフックに吊り下げて保管するといった方法は取らず、まず重量の重いヘルメット自体はこのヘルメットに付設のあご紐によりホルダー又はフックに吊り下げることで保持し、前記保護カバーはこの吊り下げられたヘルメットの上に乗っている状態で前記ヘルメットをそれ自体の防水素材のシートで覆い、収納保管中のヘルメットを降雨、砂塵、ホコリなどから保護する方式とした。防水素材のシートとは、通常雨具等に使用され得る実質的に水を透さないシート状の材料をいう。例えばポリエステル、ナイロン等の合成繊維に防水又は撥水加工を施したもの、ポリ塩化ビニール、ポリエチレン等の合成樹脂製のシート又はフィルム、ゴム引き地などの防水加工を施した布、耐水紙などの耐水性の有る紙などを使用することが出来るし、また透湿防水素材のもの等、雨具に使用するに好適な種々の材料を使用することができる。
これにより大変シンプルな構造ではあるが、前記ヘルメット保護カバーの開閉部を開き、まずヘルメットのあご紐を前記ヘルメット保護カバーの前記開口部から抜けて外に出るようにしながら、このヘルメットの本体を前記ヘルメット保護カバーの中に収納し、前記開閉部を閉め、その後ホルダー又はフックに前記開口部から外に出ている前記あご紐により吊り下げて収納保管することで、前記ヘルメット保護カバーが収納、保護している前記ヘルメット本体の重量を支える必要なしに、中の前記ヘルメット本体を降雨、砂塵、ホコリなどからまもることが可能となったし、軽量で使用時にセットし易く、未使用時には折りたたんでも嵩張らず収納性、携帯性に優れ、洋服のポケット、バッグなどに入れて手軽に持ち歩けるヘルメット保護カバーとして提供できることになった。勿論この場合、前記ヘルメット本体を前記ヘルメット保護カバーの中に収納しながら、又は収納した後にまずホルダー又はフックに前記開口部から外に出ている前記あご紐により吊り下げ、その後に前記開閉部を閉めて保管してもよい。また前記あご紐はDリング又はワンタッチバックルが付設されているものでも、Dリングとワンタッチバックルの両方が付設されているものでもかまわないし、前記あご紐にDリングが付いている場合であればこのDリングによりホルダー又はフックに吊り下げてヘルメットを保管してもよい。
請求項2に係る発明では、前記請求項1に係る発明のヘルメット保護カバーにおいて、前記カバー本体の前記開口部を防水性の有る伸縮性素材の幕で覆い、この幕のほぼ中心部に前記ヘルメットのあご紐をその素材の伸縮により前記カバー本体の中から外に出し入れ可能な貫通孔を設けたことを特徴としている。防水性の有る伸縮性素材とはクロロピレンゴム、エチレン・プロピレンゴムなどの伸縮性と耐候性の有るゴムである。またこの場合、前記カバー本体の前記開口部とこの防水性の有る伸縮性素材の幕の間に、平ワッシャー状の板をかまして用いても構わない。この平ワッシャー状の板の素材としてはゴム、合成樹脂、金属、又は木材が使用され得る。これにより補強されるので前記開口部周辺の強度も増し、該開口部への前記あご紐の通過もスムースに行える。
これによりヘルメット収納保管後は、前記開口部を覆った幕のほぼ中心部に設けられた前記貫通孔と前記あご紐との隙間が小さいものとなるので、前記開口部での防水性、気密性が高まり、前記ヘルメット保護カバー内部への雨水、砂塵、ホコリの侵入をより防ぐことが可能となった。
請求項3に係る発明では、前記請求項1に係る発明のヘルメット保護カバーにおいて、前記カバー本体の前記開口部に、該カバー本体の中より該開口部を通じて前記カバー本体の外に出ている前記ヘルメットのあご紐が開閉の妨げにならない程度の大きさで周縁の任意の箇所よりその内側にかけての開口を持つ開閉自在のキャップを設けたことを特徴としている。またこの場合、前記カバー本体の前記開口部とこの開閉自在のキャップの間に、平ワッシャー状の板をかまして用いても構わない。これにより補強されるので前記開口部周辺の強度も増し、該開口部への前記あご紐の通過もスムースに行える。
これにより前記カバー本体の前記開口部の前記キャップを閉めた時のキャップの開口とヘルメットのあご紐との隙間が小さいものであるため、前記連結体の先端部における防水性、気密性が高まり、前記ヘルメット保護カバー内部への雨水、砂塵、ホコリの侵入をより防ぐことが可能となった。
請求項4に係る発明では、前記請求項1〜3に係る発明のヘルメット保護カバーにおいて、前記カバー本体の前記開口部をほぼ中心とした該カバー本体の上に、着脱手段により着脱自在に付着でき、ほぼ中央部に前記ヘルメットのあご紐が通り抜け可能な開口を持つ防水性の有る覆いを設けたことを特徴としている。
上記の防水性の有る覆いとは、例えばほぼ中央部に前記ヘルメットのあご紐が通り抜け可能な開口が有り、底面の周縁近くのほぼ均等に角度分割された3箇所以上の複数箇所より下方に向けて同じ長さの脚を設けたコンパクトディスク型の円盤などの覆いであり、この脚の支え、該脚の底とその対面となる前記カバー本体の部分に面テープ(面ファスナー)を設けること、自重の重さ、覆い自体のほぼ中央部にある前記開口と前記あご紐との引っ掛かりによる支えなどの着脱手段により、前記カバー本体の前記開口部をほぼ中心とした該カバー本体の上に着脱自在に付着できるものである。前記脚の長さは、この覆いを前記カバー本体の前記開口部をほぼ中心とした該カバー本体の上に付着した時に、前記開口と前記カバー本体の前記開口部とがくっ付かず、この両箇所の間に少し空間ができて斜め方向からの降雨が直接前記開口部に降り注ぐことを前記覆いが防ぐことができ、且つ前記覆いを前記カバー本体の上に安定して付着させることができる程度のものである。またこの防水性の有る覆いの前記開口に、該カバー本体の中より該開口部と前記開口を通じて該開口の外に出ている前記ヘルメットのあご紐が開閉の妨げにならない程度の大きさで周縁の任意の箇所よりその内側にかけての開口を持つキャップ蓋を有する開閉自在の合成樹脂よりなるキャップを設けて、更に前記あご紐とキャップ蓋の開口との隙間を少なくして、雨水などの該カバー本体の中への浸入をより防ぐものでもよい。勿論キャップの素材は合成樹脂に限らない。
勿論前記防水性の有る覆いは、ほぼ中央部に前記ヘルメットのあご紐が通り抜け可能な開口が有り、その覆い自体の底面の周縁近くのほぼ均等に角度分割された3箇所以上の複数箇所に前記脚を設けたものなどカバー本体の前記開口部に対しほぼ水平の位置が保てる構造のものであれば、コンパクトディスク型の円盤の覆いに限らず五角形、ハート型など様々な形の盤の覆いであるとか、スカート体、逆さ漏斗体などの覆いでもよい。この覆いの素材としては防水素材のシート、ゴム、合成樹脂、金属、又は木材が使用され得る。この素材となるゴム、合成樹脂、金属、及び木材はそれぞれ板状のものでもよいし、金属及び木材の場合であればそれぞれ塗装されたものでもよい。また前記脚の素材としてはゴム、合成樹脂、金属、又は木材が使用され得る。
この例の防水性の有る覆いを新たに設けたことにより、前記カバー本体の前記開口部の上方少し離れたところに、そのほぼ中心部が前記あご紐を通すために少し開口しているものの、コンパクトディスク型の円盤、スカート体、逆さ漏斗体などの形状の防水性の有る覆いが更に付着することになるので、前記カバー本体の前記開口部への斜め方向からの雨の降り注ぎを減らすことができ、前記開口部での防水性などが高まり、前記ヘルメット保護カバー内部への雨水などの侵入をより防ぐことが可能となった。この防水性の有る覆いの前記開口に前記開閉自在のキャップを設けた場合には、更に前記カバー本体内部への防水性が高まる。
上記の防水性の有る覆いとしては、例えばまたほぼ中央部に前記ヘルメットのあご紐が通り抜け可能な開口を持ち、この覆い自体に縦の切れ目を入れこれを開閉手段により開閉自在として、面テープなどの着脱手段により前記カバー本体の前記開口部をほぼ中心とした該カバー本体の上に、着脱自在に付着できる防水素材のシートよりなるスカート体、逆さ漏斗体などの覆いが挙げられる。この場合の開閉手段とは、ヘルメットを収納保管セットする時に閉じている前記縦の切れ目を引き広げて前記開口の内側に前記あご紐を収め、その後開いている前記縦の切れ目を前記開口の内側に収まっている前記あご紐を中心として内向きに巻き締め、更にこの巻き締めた時にこの縦の切れ目に打合い(重ね合わせ)部分ができるような形状にあらかじめ製作しておき、この打合い部分に面テープ、ボタン、スナップ、ホックなどを設けてこれにより閉めること、及びこの覆いの付着を解除する時にまず閉まっている前記打合い部分の面テープ、ボタン、スナップ、又はホックをはずして前記打合い部分を開き、次に前記あご紐を中心に巻き締っている前記防水性の有る覆いを前記縦の切れ目のところから前記開口を中心として外向きに左右に引き広げ、この縦の切れ目が広がり開いたことにより前記開口の内側に収まっている前記あご紐を前記防水性の有る覆いの外側に移動させ、前記防水性の有る覆いを前記あご紐から引き離すことである。またこの例の変形として、前記縦の切れ目のように全てを分断せず、前記縦の切れ目の一部をつながった一体化した構造とし、残りの部分を前記あご紐が通過可能に分離しておき、この打合い部分に面テープ、ボタン、スナップ、又はホックを付設して開閉自在とするものでもよい。
この例の防水素材のシートよりなるスカート体、逆さ漏斗体などの防水性の有る覆いを前記カバー本体の上に付着させると、前記防水性の有る覆いを前記あご紐を中心に巻き締めることにより、前記あご紐と前記防水性の有る覆いの開口との隙間を少なくすることができるので、前記カバー本体の前記開口部での防水性などが高まり、前記ヘルメット保護カバー内部への雨水、砂塵、ホコリの侵入をより防ぐことが可能となった。
上記の防水性の有る覆いとしては、例えば更にほぼ中央部にヘルメットのあご紐が通り抜け可能な開口を持ち、この覆い自体に縦の切れ目を入れこれを開閉手段により開閉自在として、自重の重み及びこの覆いのほぼ中央部にある開口と前記あご紐との引っ掛かりによる支えなどの着脱手段により前記カバー本体の前記開口部をほぼ中心とした該カバー本体の上に、着脱自在に付着できるゴム、合成樹脂、又は金属の弾性を有する素材よりなるスカート体、逆さ漏斗体などの覆いが挙げられる。このゴム、合成樹脂、及び金属の弾性を有する素材はそれぞれ板状のものでもよい。またこの場合の開閉手段とは、この防水性の有る覆いの通常時の形状をちょうど前記開口にほぼ隙間無く吊り下げられている前記あご紐が収まるような、そして前記縦の切れ目のところに打合い(重ね合わせ)部分ができるような形状のものにあらかじめ製作しておき、ヘルメットを収納保管セットする時又はそれを解除する時に前記縦の切れ目のところをその素材の弾性を利用して左右に引き開いて広げたり、逆に引き広げていた力を抜くことによりつぼめて元の形状に戻したりすることである。
このゴム、合成樹脂、又は金属の弾性を有する素材よりなるスカート体、逆さ漏斗体などの防水性の有る覆いを前記カバー本体の上に付着させると、当初よりこの防水性の有る覆いのヘルメット収納保管のため付着セットされた時を含めた通常時の形状が、前記あご紐と前記開口との隙間が少なくなるように成形又は加工などによりあらかじめ製作されているので、前記カバー本体の前記開口部での防水性などが高まり、前記ヘルメット保護カバー内部への雨水、砂塵、ホコリの侵入をより防ぐことが可能となった。
上記の防水性の有る覆いとしては、例えば更にまた前記カバー本体の前記開口部をほぼ中心とした該カバー本体の上に着脱手段により着脱自在に付着でき、前記カバー本体の前記開口部より外に出ている帯状の前記ヘルメットのあご紐の薄い幅の方が通過できる程度の幅で周縁の任意の箇所よりこの任意の箇所の前記周縁上のほぼ反対側に位置する箇所に向けて、覆い自体の頂部を通過し、それから少し下がったちょうどDリンクによりホルダー若しくはフックに吊り下げられ垂直に垂れ下がった前記あご紐の薄い幅の方の前記任意の箇所の前記周縁上のほぼ反対側に位置する箇所に近い方の端が触るところまでカットされた細長い開口を持ったゴム、合成樹脂、又は金属の弾性を有する素材よりなる傘状の覆いが挙げられる。そしてこの傘状の覆いは、前記細長い開口の形状を該細長い開口の覆いの周縁少し手前のところで対面する両壁面を膨らませて、この両先端が離れているがちょうど触る程度にこの両壁面を突起状とし、更にこの突起状箇所から両側の周縁にかけての部分をデルタ状にカットした形状にしたものである。この傘状の覆いである防水性の有る覆いの開閉手段は素材の有する弾性を利用して突起状箇所を開閉させることで、前記あご紐を該突起状箇所の間に強く押せば前記あご紐はこの突起状箇所を通過することができ、この後は該突起状箇所は閉まった状態となるので一度前記細長い開口の中に収まった前記あご紐が簡単に外にはずれることはなくなる。またこの傘状の覆いである防水性の有る覆いの前記カバー本体への着脱手段は、自重の重み及び前記細長い開口と前記あご紐との引っ掛かりによる支え、覆い自体の周縁近くの底面とその対面となる前記カバー本体の箇所に面テープを設けることなどである。
このゴム、合成樹脂、又は金属の弾性を有する素材よりなる細長い開口を持つ傘状の覆いである防水性の有る覆いを前記カバー本体の上に付着させると、当初よりこの防水性の有る覆いの形状が、着脱が大変簡単でしかも前記あご紐と前記細長い開口との隙間が少なくなるように成形又は加工されているので、前記カバー本体の前記開口部での防水性などが高まり、前記ヘルメット保護カバー内部への雨水、砂塵、ホコリの侵入をより防ぐことが可能となった。
請求項5に係る発明では、前記請求項1〜3に係る発明のヘルメット保護カバーにおいて、前記カバー本体の前記開口部周縁又は該開口部周縁から外側に離れた任意の外周の箇所より連結された、前記ヘルメットのあご紐をこの中を通し外に出し入れ可能な中空部を持つ連結体を設けたことを特徴としている。この中空部を持つ連結体は前記カバー本体の前記開口部周縁又は該開口部周縁から外側に離れた任意の外周の箇所より外側に向けて連結されたもので、前記ヘルメットのあご紐を前記カバー本体の中(内側)から中空部を通しヘルメットカバーの外に出し入れできるものであり、その素材としては防水素材のシート、防水性の有る伸縮性素材、ゴム、合成樹脂、金属、又は木材が使用され得る。勿論前記連結体は、中が空洞でヘルメットのあご紐を通すことができるものであれば円柱形に限らず先の狭まったスカート型のものでもよく、角柱形などを含めた様々な形のものでもよい。
これにより一体型のシンプルな構造ではあるが、前記ヘルメットのあご紐を前記連結体で覆うことになるので、それだけこのあご紐の前記連結体で覆われている部分が多くなり、糸で編まれている前記あご紐への雨水のしみ込みが減って、前記ヘルメット保護カバー内部への雨水の侵入をより防ぐことが可能となった。
請求項6に係る発明では、前記請求項5に係る発明のヘルメット保護カバーにおいて、前記カバー本体の前記開口部周縁又は該開口部周縁から外側に離れた任意の外周の箇所より連結された、前記ヘルメットのあご紐をこの中を通し外に出し入れ可能な中空部を持つ前記連結体が防水素材のシートよりなることを特徴としている。
これにより一体型のシンプルな構造ではあるが、前記ヘルメットのあご紐を防水素材のシートよりなる前記連結体で覆うことになるので、それだけこのあご紐の防水素材のシートよりなる前記連結体で覆われている部分が多くなり、糸で編まれている前記あご紐への雨水のしみ込みが減って、前記ヘルメット保護カバー内部への雨水の侵入をより防ぐことが可能となったし、前記連結体は折り畳みやすくなったので前記ヘルメット保護カバーはよりコンパクトに収納可能となりその収納性は向上した。
請求項7に係る発明では、前記請求項5に係る発明のヘルメット保護カバーにおいて、
前記カバー本体の前記開口部周縁又は該開口部周縁から外側に離れた任意の外周の箇所より連結された、前記ヘルメットのあご紐をこの中を通し外に出し入れ可能な中空部を持つ前記連結体が防水性の有る伸縮性素材よりなることを特徴としている。
これにより一体型のシンプルな構造ではあるが、ヘルメットのあご紐を防水性の有る伸縮性素材の前記連結体で覆うことになるので、それだけこのあご紐の防水性の有る伸縮性素材よりなる前記連結体で覆われている部分が多くなり、糸で編まれている前記あご紐への雨水のしみ込みが減って、前記ヘルメット保護カバー内部への雨水の侵入をより防ぐことが可能となった。また前記連結体の形状を根元が太く先が細いスカート形状にし、その先端の開口の大きさをこの素材の持つ伸縮性を利用することにより前記あご紐を前記連結体の中を通し外に出し入れできて、且つ前記あご紐が前記連結体の中を通り外に出た状態の時に前記連結体の先端の前記開口が前記あご紐を挟み銜えることができる大きさにすれば、前記あご紐による前記連結体の中での通過がスムースとなり収納保管セットもし易く、且つ前記連結体とヘルメットの前記あご紐との隙間を減らすことができるので、このヘルメット保護カバーの防水性、気密性をより高めることができる。
請求項8に係る発明では、前記請求項5〜7のいずれか1項に係る発明のヘルメット保護カバーにおいて、前記カバー本体の前記開口部周縁又は該開口部周縁から外側に離れた任意の外周の箇所より連結された、前記ヘルメットのあご紐をこの中を通し外に出し入れ可能な中空部を持つ前記連結体を、外側から着脱自在に挟むことができる挟持具を設けたことを特徴としている。そして設けられたこの挟持具により前記ヘルメットのあご紐が前記連結体の中を通り該連結体の先端部から外に出ている状態で、該連結体を外側から着脱自在に挟むものである。勿論この前記ヘルメットのあご紐が前記連結体の中を通り該連結体の先端部から外に出ている状態とは、前記あご紐によりホルダー又はフックに吊り下げて前記ヘルメットを収納保管している時の状態でもよい。好適には前記挟持具により前記連結体を外側から挟む際は、前記連結体の先端部に何らかの手段又は部材を設けた場合を除き、前記連結体の先端部を着脱自在に挟み固定することが望ましい。
請求項9係る発明では、前記請求項5〜8のいずれか1項に係る発明のヘルメット保護カバーにおいて、前記カバー本体の前記開口部周縁又は該開口部周縁から外側に離れた任意の外周の箇所より連結された、前記ヘルメットのあご紐をこの中を通し外に出し入れ可能な中空部を持つ前記連結体を、挟持具により前記あご紐が前記連結体の中を通り該連結体の先端部から外に出ている状態で、外側から着脱自在に挟み固定したことを特徴としている。勿論この前記ヘルメットのあご紐が前記連結体の中を通り該連結体の先端部から外に出ている状態とは、前記あご紐によりホルダー又はフックに吊り下げて前記ヘルメットを収納保管している時の状態でもよい。好適には前記挟持具により前記連結体を外側から挟む際は、前記連結体の先端部に何らかの手段又は部材を設けた場合を除き、該連結体の該先端部を挟み固定することが望ましい。
請求項10に係る発明では、前記請求項5〜9のいずれか1項に係る発明のヘルメット保護カバーにおいて、前記カバー本体の前記開口部周縁又は該開口部周縁から外側に離れた任意の外周の箇所より連結された、前記ヘルメットのあご紐をこの中を通し外に出し入れ可能な中空部を持つ前記連結体を外側から着脱自在に挟むことができる挟持具を設け、この挟持具により前記あご紐が前記連結体の中を通り該連結体の先端部から外に出ている状態で、前記連結体を外側から着脱自在に挟み固定したことを特徴としている。勿論この前記ヘルメットのあご紐が前記連結体の中を通り該連結体の先端部から外に出ている状態とは、前記あご紐によりホルダー又はフックに吊り下げて前記ヘルメットを収納保管している時の状態でもよい。好適には前記挟持具により前記連結体を外側から挟む際は、前記連結体の先端部に何らかの手段又は部材を設けた場合を除き、該連結体の該先端部を挟み固定することが望ましい。
上記請求項8、請求項9、又は請求項10に係る各発明により、それぞれ以下のことが可能となった。即ちヘルメットを前記ヘルメット保護カバーの中に収納する際には、前記連結体の中を前記あご紐が通り易いように前記開口部及び前記連結体の内寸をある程度広く確保してたとえ大きめのワンタッチバックル付きのあご紐であってもこの中を通り易く収納保管セットし易くしておいて、収納保管セット後には前記連結体の先端部を挟持具で挟み固定することで該連結体の先端部での該連結体とヘルメットのあご紐との隙間を減らすことができるので、前記あご紐への雨水のしみ込み、垂れ下がりなどが減ると共に前記連結体の先端の開口への雨水の浸入も減り、ヘルメット保護カバーの防水性、気密性も高まって、該ヘルメット保護カバー内部への雨水、砂塵、ホコリの侵入をより防ぐことが可能となった。またこれによりヘルメットを吊り下げ収納保管する際に、前記連結体の先端部をこのヘルメットのあご紐のできるだけ上の部分で固定することができることになったし、前記連結体が自然にずり下がっていくことを防ぐこともできるようになったので、前記連結体により覆われ保護される範囲が大きくなり前記あご紐への雨水のしみ込みも減り、該ヘルメット保護カバー内部への雨水などの侵入をより防ぐことが可能となった。
またヘルメットを前記あご紐に付設されているDリングによりホルダー又はフックに吊り下げて収納保管するのではなく、前記ヘルメットの両サイドより伸びている2本の前記あご紐同士を結び付けて、この結び付けられ1本に繋がれた状態の前記あご紐によりホルダー又はフックに吊り下げてヘルメットを保管する場合もあり、この場合には吊り下げられホルダー又はフックから垂れ下がる2本に分かれている前記あご紐同士が、該あご紐の付け根に当たる前記ヘルメットの両サイド間の距離がホルダー又はフックにおける前記あご紐との接触面以上の長さとなるために、下にさがるに従いだんだん広がり離れていくことになり、この広がり離れていく力が前記連結体を内側から圧迫することになるが、前記挟持具で前記連結体を外側から強い力で挟み固定することによりこの広がり離れていく力の圧迫による前記連結体の素材の劣化を防ぐことができる。
請求項11に係る発明では、前記請求項5〜10のいずれか1項に係る発明のヘルメット保護カバーにおいて、前記カバー本体の前記開口部周縁又は該開口部周縁から外側に離れた任意の外周の箇所より連結された、前記ヘルメットのあご紐をこの中を通し外に出し入れ可能な中空部を持つ前記連結体に、蛇腹状箇所を設けたことを特徴としている。
これにより、個々のヘルメットのあご紐に長い、短いの違いがあっても、前記連結体が伸縮機構を持つことになったので、このヘルメット保護カバーは収納保管のため取り付けセットする時に、吊り下げられた前記あご紐が短い場合には前記蛇腹状箇所を縮め、逆に長い場合には前記蛇腹状箇所を伸ばすことにより、ヘルメットのあご紐の長さに対し許容範囲の広い対応が可能となった。またこの伸縮機構によりヘルメットの収納保管で前記連結体を前記挟持具で挟み固定する際などで、該連結体を上に長く伸ばすことで該連結体の先端部をこのヘルメットのあご紐のできるだけ上の部分で固定することができるなど前記連結体により覆われている前記あご紐の部分をその時々で大きくするように調整することができるので、前記連結体により保護できる範囲も大きくなり前記あご紐への雨水のしみ込みが減って、このヘルメット保護カバー内部への雨水の侵入をより防ぐことが可能となった。
請求項12に係る発明では、前記請求項5〜11のいずれか1項に係る発明のヘルメット保護カバーにおいて、前記カバー本体の前記開口部周縁又は該開口部周縁から外側に離れた任意の外周の箇所より連結された、前記ヘルメットのあご紐をこの中を通し外に出し入れ可能な中空部を持つ前記連結体に、該連結体自体を開閉自在に縮め締めることができる締着手段を設けたことを特徴としている。これは例えば前記連結体の適所に2本の紐を括り付けてこの紐により前記あご紐が通っている前記連結体を結わいて縮め締めてしまうものとか、前記連結体の適所に表面のほぼ全てに面テープを設け裏面の先端部又はほぼ全てに面テープを設けた帯の根元の一端を縫着し、この帯を巻き締めて該帯に設けてあるこの面テープにより前記連結体自体を開閉自在に捲着するものであるとか、前記帯を捲着する手段として面テープに変えてボタン、スナップなどを用いたものであるとか、巾着のように前記連結体の先端の開口を紐又は帯でくくり、即ち前記連結体の先端の開口周縁に任意の一部分を除いて筒状部を形成し、この筒状部の中に紐又は帯を通して、該筒状部の二つの口からそれぞれ外に出ているこの紐若しくは帯を縮め結わくこと又は該紐若しくは帯を緩め解くことにより前記連結体の先端の開口を開閉自在に締着するものである。この前記連結体に前記表と裏に面テープを設けた帯を付設した場合などであれば、好適には前記連結体の先端部に何らかの手段又は部材を設けた場合を除き、この帯の根元の一端を該連結体の先端近くに縫着などにより設け、前記帯により前記連結体の先端近くを巻き締め、該帯の表面と裏面に設けられた面テープなどにより前記先端部を締着することが望ましい。
これにより大変楽にヘルメットを吊り下げ保管のセットができる一体型のシンプルな構造でありながら、前記連結体とヘルメットのあご紐との隙間を減らすことができるので、防水性、気密性に優れたヘルメット保護カバーとなった。
請求項13に係る発明では、前記請求項5〜12のいずれか1項に係る発明のヘルメット保護カバーにおいて、前記カバー本体の前記開口部周縁又は該開口部周縁から外側に離れた任意の外周の箇所より連結された、前記ヘルメットのあご紐をこの中を通し外に出し入れ可能な中空部を持つ前記連結体を縛ることにより縮め締めることができる紐又は帯を前記カバー本体又は前記連結体に設け、これを開閉自在の締着手段として前記連結体の先端の開口を開閉自在としたことを特徴としている。この場合好適には前記連結体の先端部を縛り、この先端部を縮め締めることができる紐又は帯を前記カバー本体又は前記連結体に設け、これを開閉自在の締着手段として前記連結体の先端の開口を開閉自在としたものが望ましい。
これにより大変楽にヘルメットを吊り下げ収納保管のセットができる一体型のシンプルな構造でありながら、前記カバー本体又は前記連結体の任意の箇所に前記連結体を結わくことにより縮め締めることができる紐又は帯を設け、これを開閉自在の締着手段として前記連結体を開閉自在としたことにより前記連結体と前記ヘルメットのあご紐との隙間を減らすことができるので、防水性、気密性に優れたヘルメット保護カバーとなった。また前記連結体の先端部を縛り、この先端部を縮め締めることができる紐又は帯を前記カバー本体又は前記連結体に設け、これを開閉自在の締着手段として前記連結体の先端の開口を開閉自在としたものであれば、前記連結体の先端の開口を開閉自在としたことにより前記連結体と前記ヘルメットのあご紐との隙間を前記連結体の先端の開口において減らすことができるので、更に防水性、気密性に優れたヘルメット保護カバーとなった。
請求項14に係る発明では、前記請求項5〜12のいずれか1項に係る発明のヘルメット保護カバーにおいて、前記カバー本体の前記開口部周縁又は該開口部周縁から外側に離れた任意の外周の箇所より連結された、前記ヘルメットのあご紐をこの中を通し外に出し入れ可能な中空部を持つ前記連結体の任意の箇所に、巻き締めることにより前記連結体自体を開閉自在に捲着することができる面テープ又は面テープを取り付けた帯を付設したことを特徴としている。この場合好適には前記連結体の先端部近くの任意の箇所に、前記連結体の先端部近くを巻き締めることができ、前記連結体の先端部自体を開閉自在に捲着することができる両面タイプの面テープ又は面テープを取り付けた帯を付設し、これを開閉自在の締着手段として前記連結体の先端の開口を開閉自在としたものが望ましい。
これにより大変楽にヘルメットを吊り下げ収納保管のセットができる一体型のシンプルな構造でありながら、前記カバー本体の前記連結体の任意の箇所に前記連結体を縛ることにより前記連結体自体を縮め締めることができる紐又は帯を設け、これを開閉自在の締着手段として前記連結体を開閉自在としたことにより、前記連結体と前記ヘルメットのあご紐との隙間を減らすことができるので、防水性、気密性に優れたヘルメット保護カバーとなった。また前記連結体の先端部を巻き締めることができ、前記連結体の先端部自体を開閉自在に捲着することができる両面タイプの面テープ又は面テープを取り付けた帯を付設し、これを開閉自在の締着手段として前記連結体の先端の開口を開閉自在としたものであれば、前記連結体の先端の開口を開閉自在としたことにより前記連結体と前記ヘルメットのあご紐との隙間を前記連結体の先端の開口において減らすことができるので、更に防水性、気密性に優れたヘルメット保護カバーとなった。
請求項15に係る発明では、前記請求項5〜12のいずれか1項に係る発明のヘルメット保護カバーにおいて、前記カバー本体の前記開口部周縁又は該開口部周縁から外側に離れた任意の外周の箇所より連結された、前記ヘルメットのあご紐をこの中を通し外に出し入れ可能な中空部を持つ前記連結体の先端の開口を紐又は帯でくくり、これを開閉自在の締着手段として前記連結体の先端の開口を開閉自在としたことを特徴としている。これは巾着のように前記連結体の先端の開口周縁に任意の一部分を除いて筒状部を形成し、この筒状部の中に紐又は帯を通して、該筒状部の二つの口からそれぞれ外に出ているこの紐若しくは帯を縮め結わくこと又は該紐若しくは帯を緩め解くことにより前記連結体の先端の開口を開閉自在に締着するものである。
これにより大変楽にヘルメットを吊り下げ収納保管のセットができる一体型のシンプルな構造でありながら、前記連結体の先端の開口にくくられた前記紐又は帯を開閉自在に縮め結わくことにより前記連結体と前記ヘルメットのあご紐との隙間を減らすことができるので、防水性、気密性に優れたヘルメット保護カバーとなった。
請求項16に係る発明では、前記請求項5〜15のいずれか1項に係る発明のヘルメット保護カバーにおいて、前記カバー本体の前記開口部周縁又は該開口部周縁から外側に離れた任意の外周の箇所より連結された、前記ヘルメットのあご紐をこの中を通し外に出し入れ可能な中空部を持つ前記連結体にひだを設けたことを特徴としている。これは前記連結体の一部分に内ひだ又は外ひだを設けたもので、例えば前記連結体の先端の開口周縁の一部を内ひだとし、この内ひだを前記連結体の付け根まで延長させて設けるか又はこの付け根に至る少し手前まで延長させて設けるもので、その延長させて設ける際は前記連結体の先端の開口周縁の一部から前記付け根又は前記付け根に至る少し手前となる前記延長の終着点にかけて徐々に前記内ひだの幅を狭めていき、この終着点となるダーツ止まりの箇所では前記内ひだはほとんど無くなりそこで縫いくくられているものある。勿論前記内ひだを設けたとはいえダーツ止まりの箇所を始めとして内ひだ部分の全ては隙間なく縫製などにより塞がれるものなので、前記連結体及び前記カバー本体に雨水などの浸入をもたらす覆いの切れ目、部分的な欠落を新たに生じさせるものではない。
これによりヘルメットを吊り下げ保管するためヘルメットを前記ヘルメット保護カバーに収納セットする際の前記挟持具により中に前記あご紐が通っている前記連結体を外側から挟み固定する時に、前記あご紐を例えば内ひだにあてがうとこの内ひだが一つの支え、ガイドとなり、前記あごを包みながら隙間少なく前記連結体を嵩張らずきれいに折り畳めることができることになるので、前記挟持具によりしっかりと前記連結体を挟み固定することができることになった。またヘルメットを前記ヘルメット保護カバーに収納セットする際の前記あご紐を前記カバー本体の開口部から前記連結体の中を通して該連結体の外に引き出す時に、内ひだを外側に引き開き該連結体の内寸を一時的に広げ、その広がっている該連結体の中に手又は指を入れて前記あご紐を引っ張り出すことにより、容易に該あご紐を前記連結体の外に出すことができることになった。
請求項17に係る発明では、前記請求項5〜12のいずれか1項に係る発明のヘルメット保護カバーにおいて、前記カバー本体の前記開口部周縁又は該開口部周縁から外側に離れた任意の外周の箇所より連結された、前記ヘルメットのあご紐をこの中を通し外に出し入れ可能な中空部を持つ前記連結体の先端周縁部に伸縮部材を組み込んだことを特徴としている。この伸縮部材とは天然ゴムの芯ゴムにカーボンを混ぜて耐久性を強化し、ポリエステルの皮糸で組んだアウトドア用のゴムロープなどの丸ゴム紐である。またこの場合前記連結体の形状を根元が太く先が細いスカート形状にし、前記伸縮部材を組み込んだ先端部の開口の大きさをこの素材の持つ伸縮性を利用することにより前記あご紐を前記連結体の中を通し外に出し入れできて、且つ前記あご紐が前記連結体の中を通り外に出た状態の時に、前記連結体の先端の開口が前記あご紐を挟み銜えることができる大きさにすることが望ましい。
これにより大変楽にヘルメットを吊り下げ収納保管のセットができる一体型のシンプルな構造でありながら、前記連結体と前記ヘルメットのあご紐との隙間を減らすことができるので、防水性、気密性に優れたヘルメット保護カバーとなった。
請求項18に係る発明では、前記請求項5〜12のいずれか1項に係る発明のヘルメット保護カバーにおいて、前記カバー本体の前記開口部周縁又は該開口部周縁から外側に離れた任意の外周の箇所より連結された、前記ヘルメットのあご紐をこの中を通し外に出し入れ可能な中空部を持つ前記連結体の先端部に、該連結体の中を通り該先端部より外に出ている前記ヘルメットのあご紐が開閉の妨げにならない程度の大きさの周縁の任意の箇所よりその内側にかけての開口を持つ開閉自在のキャップを設けたことを特徴としている。
これにより前記連結体の先端部の前記キャップを閉めた時のキャップ蓋の開口とヘルメットのあご紐との隙間が小さいものであるため、前記連結体の先端部における防水性、気密性が高まり、前記ヘルメット保護カバー内部への雨水、砂塵、ホコリの侵入をより防ぐことが可能となった。
請求項19に係る発明では、前記請求項1〜18のいずれか1項に係るヘルメット保護カバーにおいて、前記ヘルメットのあご紐を引っ掛けて吊り下げる先のホルダー又はフックの上部又は上方に着脱自在に付設できる防水性の有る傘状のカバーを設けたことを特徴としている。これは下端円周部一端と該下端円周部の他の箇所とを着脱自在に連結することが可能な連結帯を持ち、この連結帯により前記ヘルメットのあご紐を引っ掛けて吊り下げる先のホルダー又はフックの上部又は上方に着脱自在に付設できる防水素材のシート、ゴム、合成樹脂、金属、又は木材よりなる防水性の有る傘状のカバーを設けて、この防水性の有る傘状のカバーを前記ホルダー又はフックの上部又は上方に着脱自在に付設セットするものである。前記防水性の有る傘状のカバーの素材となるゴム、合成樹脂、金属、及び木材はそれぞれ板状のものでもよいし、金属及び木材の場合であればそれぞれ塗装されたものでもよい。また好適には前記連結帯は前記防水性の有る傘状のカバーの下端円周部一端と該下端円周部一端の円周上のほぼ反対側に位置する箇所とを着脱自在に連結するものであることが望ましい。
請求項20に係る発明では、前記請求項1〜19のいずれか1項に係るヘルメット保護カバーにおいて、下端円周部一端と該下端円周部の他の箇所とを着脱自在に連結することが可能な連結帯を持ち、この連結帯により前記ヘルメットのあご紐を引っ掛けて吊り下げる先のホルダー又はフックの上部又は上方に着脱自在に付設できる防水性の有る傘状のカバーを設けたことを特徴としている。この防水性の有る傘状のカバーは防水素材のシート、ゴム、合成樹脂、金属、又は木材よりなるもので、前記ホルダー又はフックの上部又は上方に着脱自在に付設セットするものである。前記防水性の有る傘状のカバーの素材となるゴム、合成樹脂、金属、及び木材はそれぞれ板状のものでもよいし、金属及び木材の場合であればそれぞれ塗装されたものでもよい。また好適にはこの連結帯は前記防水性の有る傘状のカバーの下端円周部一端と該下端円周部一端の円周上のほぼ反対側に位置する箇所とを着脱自在に連結するものであることが望ましい。
上記請求項19又は請求項20に係る各発明において前記連結帯で着脱自在に連結する際は、該連結帯を前記ヘルメットのあご紐を引っ掛けて吊り下げるホルダー又はフックに絡ませ、巻きつかせるなどして連結し、前記防水性の有る傘状のカバーがこのホルダー又はフックの上部又は上方の位置で安定して付設されることが望ましい。また前記防水性の有る傘状のカバーは、前記カバー本体若しくは前記カバー本体の前記開口部より連結された前記連結体の任意の箇所より紐、帯、又は鎖を伸ばしその先に設けて紛失しにくくしてもよいし、直接付設しないで単独にしておいて前記ヘルメット保護カバーの付属品として提供されるものでもよい。
上記請求項19又は請求項20に係る各発明により、それぞれ以下のことが可能となった。即ちこの防水性の有る傘状のカバーを設けたことにより 、降雨による雨水が前記カバー本体の前記開口部又は前記連結体の先端の開口から前記ヘルメット保護カバー内部に入り込むことをより防ぐことができる。特にヘルメットが吊り下げられているホルダー又はフックの真上に雨水を遮るオートバイシートの縁などの遮蔽物が無い場合などは、この効果は更に大きくなる。
請求項21に係る発明では、前記請求項1〜20のいずれか1項に係るヘルメット保護カバーにおいて、前記カバー本体の前記開閉部の開閉具により閉じた状態の該開閉部を更に着脱自在に締着できる締着手段を設けたことを特徴としている。これは何かの弾みで前記開閉具に緩みが生じ前記開閉部が意図せず開いてしまうことを防ぎ、場合によっては施錠可能として防犯性を高めるためのもので、例えば(1)前記カバー本体の前記開閉部の開閉具を止水ファスナーなどのファスナーとし、このファスナーの下止から上止へ向かった場合にこの上止の先方に当たる前記カバー本体における適所にマグネットの付いた部材を付設し、前記ファスナーを閉めた状態でこのマグネットの付いた部材と前記ファスナーのスライダー又はこのスライダーのつまみ部分に付設したマグネットの付いた部材とをそのマグネットの磁力により付けたり逆に手で強く引き離したりして、開閉具により閉じた状態の前記開閉部を更に着脱自在に締着するもの、(2)前記カバー本体の前記開閉部の開閉具を止水ファスナーなどのファスナーとし、このファスナーの下止から上止へ向かった場合にこの上止の先方に当たる前記カバー本体における適所に金属、合成樹脂、又は木材よりなるリングなどの貫通孔を有する部材を付設し、前記ファスナーを閉めた状態でこの貫通孔を有する部材と前記ファスナーのスライダーのつまみ部分の貫通孔又はこのスライダー若しくはこのつまみ部分に付設した前記貫通孔を有する部材とを南京錠などの錠前により着脱自在に締めて、前記開閉部を施錠可能としたもの、(3)前記開閉部を防水素材のシートよりなる比翼仕立にして前記開閉部を覆う場合に、この比翼仕立の周縁部にボタン受けを、その対面となる前記カバー本体の部分にその対のボタンを設けるか、又は前記周縁部内側及びその対面となる前記カバー本体の部分に面テープ、スナップ、若しくはホックを設けて前記開閉部を更に外側から開閉自在に締着するものなどである。
これにより、前記ヘルメット保護カバーはヘルメットがどんな位置で収納保管されていても何かの弾みで意図せず前記開閉部が開いてしまうといったことも少なくなり、更に前記開閉部を施錠可能とした場合には防犯性も増すことになった。
請求項22に係る発明では、前記請求項1〜21のいずれか1項に係るヘルメット保護カバーにおいて、前記カバー本体の前記開閉部の開閉具をファスナーとし、前記カバー本体における任意の箇所に貫通孔を有する部材を付設し、この貫通孔を有する部材と前記ファスナーのスライダーのつまみ部分の貫通孔又はこのスライダー若しくはこのつまみ部分に付設した貫通孔を有する部材とを錠前により着脱自在に締めて、前記開閉部を施錠可能としたことを特徴としている。
これは何かの弾みで前記開閉具に緩みが生じ前記開閉部が意図せず開いてしまうことを防ぐと共に、施錠可能とすることで防犯性を高めたもので、前記カバー本体の前記開閉部の開閉具を止水ファスナーなどのファスナーとし、このファスナーの下止から上止へ向かった場合にこの上止の先方に当たる前記カバー本体における適所に金属、合成樹脂、又は木材よりなるリングなどの貫通孔を有する部材を付設し、前記ファスナーを閉めた状態でこの貫通孔を有する部材と前記ファスナーのスライダーのつまみ部分の貫通孔又はこのスライダー若しくはこのつまみ部分に付設した前記貫通孔を有する部材とを南京錠などの錠前により着脱自在に締めて、前記開閉部を施錠可能としたものである。
これにより、このヘルメット保護カバーは前記開閉部が施錠可能となったので、ヘルメットがどんな位置で保管されていても何かの弾みで意図せず前記開閉部が開いてしまうといった心配もなくなり、防犯性も増すことになった。
請求項23に係る発明では、前記請求項1〜22のいずれか1項に係るヘルメット保護カバーにおいて、前記カバー本体の内側又は外側に、少なくとも該カバー本体を収納することが可能なポケットを設けたことを特徴としている。またこのポケットにはその入口を開閉するためのファスナー、面テープ、ボタン、スナップ、ホックなどの開閉手段が設けられることが望ましい。
これにより、このヘルメット保護カバーはコンパクトに収納可能となり、その携帯性が更に向上し、どこにでも気軽に持ち歩ける利点が増した。
請求項24に係る発明では、前記請求項1〜23のいずれか1項に係るヘルメット保護カバーにおいて、少なくとも前記カバー本体の表面に文字、数字、記号、彩色、図案、模様、紋様、デザイン、絵、ロゴマーク、キャラクターマスコット、写真プリントのうちの一つ若しくはいくつかが施されているか、又は広告宣伝用としての利用がなされていることを特徴としている。
これにより、オートバイ駐輪時の使用では、このヘルメット保護カバー表面の彩色、様々なデザイン性のある文字、数字、模様などの施しによりオートバイ自体をより引き立たせるし、使用していて楽しくもなる。また駐輪場に駐輪しているオートバイのサイドに吊り下げられたヘルメット保護カバーは多くの人達の目に触れることにもなるので、広告主は新たな広告宣伝用の露出媒体を得たことになる。事業所での使用では、このヘルメット保護カバーに或るグループ特有の文字、彩色、デザインなどを施すことにより、より一層識別性が向上し、これによりたとえ違った種類のヘルメットを同じ場所に並べて吊り下げておいても、前記ヘルメット保護カバーの中に収納することによりヘルメットの組織別又はグループ別の分別保管が可能となった。
以上課題を解決するための各手段につき述べてきたが、これらすべての場合において、ヘルメットのあご紐はDリング又はワンタッチバックルが付いているものでも、Dリングとワンタッチバックルの両方が付いているものでもかまわないし、またDリングが付いている場合であればDリングによりホルダー又はフックに吊り下げてヘルメットを保管してもかまわない。また本発明の前記ヘルメット保護カバーのこれまでの説明にあたり、前記あご紐をホルダー又はフックに引っ掛けることにより前記ヘルメットの吊り下げ保管することを前提とする記述としてきたが、この他にも前記あご紐を引っ掛けることができる突角のある部材等の様々なものに前記あご紐を引っ掛けて吊り下げることにより前記ヘルメットを収納保管する場合も勿論含むものである。
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次の効果が得られる。
本発明のヘルメット保護カバーは、重量の重いヘルメット自体はこのヘルメットに付設のあご紐をホルダー又はフックに引っ掛けて吊り下げることにより保持し、このヘルメット保護カバー自体はこの吊り下げられたヘルメットの上に乗っている状態で、防水素材のシートで覆うことにより収納保管中のヘルメットを降雨、砂塵、ホコリなどから保護する方式とした。
これによって、簡単な構造と薄く軽い防水素材のシートと開閉部での軽量な開閉具などによる大変シンプルな構成とにより、軽量で、使用時にセットし易く、未使用時には折りたたんでも嵩張らず収納性、携帯性に優れ、手軽に持ち歩け、且つ製造した場合にも所要製造工程が少なくて済むヘルメットの保護カバーとして提供することができることになった。
以下、本発明のヘルメット保護カバーの実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。
図1〜図5は第1の実施の形態の斜視図、正面図、側面図、上面図、底面図であり、図6は第1の実施の形態のオートバイ用ヘルメットでの使用時の透視斜視図で、図7は第1の実施の形態の保安用ヘルメットでの使用時の透視斜視図である。図8は第2の実施の形態の斜視図であり、図39は第3の実施の形態の透視斜視図で、図9〜図11及び図40は第4の実施の形態の透視斜視図である。図12は第4の実施の形態の部分拡大透視斜視図であり、図13は第4の実施の形態の透視斜視図で、図14〜図18は第5、第6、又は第7の実施の形態の斜視図、正面図、側面図、上面図、底面図であり、図41は第5、第6、又は第7の実施の形態の透視斜視図である。図19は第5、第6、又は第7の実施の形態のオートバイ用ヘルメットでの使用時の透視斜視図であり、図20は第5、第6、又は第7の実施の形態の保安用ヘルメットでの使用時の透視斜視図で、図21は第7の実施の形態の透視斜視図である。図22は第8、第9、又は第10の実施の形態のオートバイ用ヘルメットでの使用時の透視斜視図であり、図23は第11の実施の形態のオートバイ用ヘルメットでの使用時の透視斜視図で、図42は第12又は第13の実施の形態の斜視図である。図24は第12又は第14の実施の形態の斜視図であり、図25は第12又は第15の実施の形態の斜視図で、図26は第16の実施の形態の部分拡大透視斜視図である。図27は第16の実施の形態の透視斜視図であり、図28は第17の実施の形態の透視斜視図で、図29は第18の実施の形態の部分拡大斜視図である。図30は第18の実施の形態の斜視図であり、図31は第19又は第20の実施の形態のオートバイ用ヘルメットでの使用時の透視斜視図で、図32は第21の実施の形態の斜視図である。図33は第21又は第22の実施の形態の斜視図であり、図34は第23の実施の形態の透視斜視図で、図35は第24の実施の形態の使用時での斜視図であり、図44は第25の実施の形態即ち第1、第2又は第3の実施の形態を基本として第5〜7のいずれか一つの実施の形態と第8〜10のいずれか一つの実施の形態と第11の実施の形態とを組み合わせた新たな形態の使用時での透視斜視図である。図36は第26の実施の形態即ち第1、第2又は第3の実施の形態を基本として第5〜7のいずれか一つの実施の形態と第8〜10のいずれか一つの実施の形態と第11の実施の形態と第21又は第22の実施の形態と第23の実施の形態とを組み合わせた新たな形態の使用時での透視斜視図であり、図37は第5、第6、又は第7の実施の形態のオートバイ駐輪時使用での遠景斜視図で、図38は第5、第6、又は第7の実施の形態の事業所での使用の遠景斜視図である。図43はオートバイ駐輪時使用での従来技術としてのヘルメット保護袋の斜視図である。
第1の実施の形態につき図1〜図7により説明する。斜視図である図1に示すように、ヘルメットを包む袋状の防水素材のシートよりなるカバー本体1の任意の場所に、ヘルメットのあご紐を前記カバー本体の中(内側)から外に出し入れできる開口部63を設け、更にこのカバー本体1にあってこの開口部63とは別の場所に前記ヘルメットを前記カバー本体の中(内側)に出し入れ可能な幅で切り開かれ、開閉具により開閉自在となった開閉部3(図1では閉じた状態)を設けることにより本発明のヘルメット保護カバーを構成している。勿論この場合、前記あご紐はDリング又はワンタッチバックルが付いているものでも、Dリングとワンタッチバックルの両方が付いているものでもかまわないし、またDリングが付いている場合であればDリングによりヘルメットホルダーを含めたホルダー又はフックに吊り下げてヘルメットを保管してもかまわない。
このカバー本体1は防水素材のシートにより作られるが、その防水素材のシートとは、通常雨具等に使用され得る実質的に水を透さないシート状の材料をいう。例えばポリエステル、ナイロン等の合成繊維に防水又は撥水加工を施したもの、ポリ塩化ビニール、ポリエチレン等の合成樹脂製のシート又はフィルム、ゴム引き地などの防水加工を施した布、耐水紙などの耐水性の有る紙などを使用することが出来るし、また透湿防水素材のもの等、雨具に使用するに好適な種々の材料を使用することができる。
このカバー本体1は、図1で一例として示された縫い目4のような形に裁断された防水素材のシートがポリエステル、ナイロン等の合成繊維に防水若しくは撥水加工を施したもの、又はポリエチレン等の合成樹脂製のシート若しくはフィルムなどの場合であれば縫製により製作してもよいし、ポリ塩化ビニール素材の場合であればウェルダーミシンによる溶着などにより製作してもよく、また耐水紙の場合であれば耐水性を持ち高粘度の酢ビ系糊を使った接着により製作してもよいし、エチレン等の熱可塑性樹脂をラミネートさせたラミネート紙の場合であればヒートシールによる熱圧着により製作してもよい。縫製による製作の場合であれば、好適には縫い合わせ部分にシーミングテープを巻き込んで、アイロンにより熱圧着しておくことが防水性をより高めるために望ましいし、またポリ塩化ビニール素材のシート又はフィルムの場合であれば、その素材表面にエンボス加工がなされ、このポリ塩化ビニール素材のシート又はフィルムと収納保管するヘルメットとが引っ付きにくくなっていることが望ましい。
開閉部3の開閉具には、ファスナーが利用され得るが、該開閉部3に打合い(重ね合わせ)部分を設ければ、面テープ、ボタン、スナップ、ホックなども使用され得る。好適にはファスナーであれば止水ファスナーが望ましいし、止水ファスナー以外のファスナー、面テープ、ボタン、スナップ、ホックなどが使用される場合であれば前記開閉部3が防水素材のシートよりなる比翼仕立になっていて、そこに面テープなどを設けて比翼仕立になっている部分を開閉自在に締着できるものとすることが望ましい。
図2〜図5は開閉部3が開いた状態でのそれぞれ正面図、側面図、上面図、底面図である。
図6は、オートバイ駐輪時に前記ヘルメット保護カバーを使用した状態での透視斜視図である。オートバイ用ヘルメット本体5を前記ヘルメット保護カバーの中に収納する際は、オートバイ用ヘルメット本体5より伸びているあご紐6を開口部63から外に出した後、あご紐6に付設されているDリング7をオートバイに設けられているヘルメットホルダー8に吊り下げ施錠し、その後開閉部3の止水ファスナーを閉めてヘルメットの収納保管セットが完了する。勿論ヘルメットの収納保管セットの手順はこれに限らないし、ヘルメットホルダー8ではなくフックが設置されている場合にはフックに吊り下げてもよいし、ヘルメットホルダー8又はフックにはDリング7の付いていないあご紐6により吊り下げてもよい。また開閉部3の開閉具は止水ファスナーに限るものではない。
図6では本発明のヘルメット保護カバーの使用の一例として、第1の実施の形態について説明しているが、本発明のヘルメット保護カバーのオートバイ用ヘルメットへの使用の範囲はこの駐輪時に限るものではなく、オートバイの側面に付設されているヘルメットホルダー8以外の壁面等に設置されたホルダー又はフックなどにオートバイ用ヘルメットを吊り下げて収納保管する場合などにも広く使用できる。
図7は事業所での使用時のもので、保安用ヘルメットに前記ヘルメット保護カバーを使用した状態での透視斜視図である。保安用ヘルメット本体9を前記ヘルメット保護カバーの中に収納保管する際は、保安用ヘルメット本体9より伸びているあご紐6を開口部63から外に出した後、あご紐6により壁面等に設けられているフック10に吊り下げ、その後開閉部3の止水ファスナーを閉めて収納保管の取り付けが完了する。勿論収納保管セットの手順はこれに限らないし、フック10だけでなくホルダーに吊り下げてもよいし、ホルダー又はフック10にはあご紐6に付設されているDリング7により吊り下げてもよい。勿論開閉部3の開閉具は止水ファスナーに限るものではないし、保安用ヘルメットだけでなく一般家庭での防災用ヘルメットに使用されてもよい。
図8は第2の実施の形態の斜視図である。これは第1の実施の形態のヘルメット保護カバーの開口部63を広く取り、その内側を防水性の有る伸縮性素材の幕11で覆い、この幕11のほぼ中心部にヘルメットのあご紐6を該幕11自体の素材の伸縮により前記カバー本体1の外に出し入れ可能とする貫通孔12を設けたものである。これによりヘルメットのあご紐6の開口部63からの出し入れが容易で、且つ前記幕11の素材の伸縮性により前記貫通孔12とヘルメットのあご紐6との隙間が少ないものとなり、防水性、気密性の高いヘルメット保護カバーとなっている。この防水性の有る伸縮性素材とはクロロピレンゴム、エチレン・プロピレンゴムなどの伸縮性と耐候性の有るゴムである。またこの場合、前記カバー本体の前記開口部63とこの防水性の有る伸縮性素材の幕の間に、平ワッシャー状の板をかまして用いても構わない。これにより補強されるので前記開口部63周辺の強度も増し、該開口部63への前記あご紐6の通過もスムースに行える。
図40は第3の実施の形態の斜視図である。前記第1の実施の形態におけるヘルメット保護カバーにおいて、前記カバー本体1の前記開口部63に、該カバー本体の中より該開口部63を通じて前記カバー本体1の外に出ている前記ヘルメットのあご紐6が開閉の妨げにならない程度の大きさで周縁の任意の箇所よりその内側にかけての開口45を持つキャップ蓋63を有する開閉自在の合成樹脂よりなるキャップ46を設けたものである。勿論このキャップ蓋64と共にその対となる合成樹脂よりなるキャップの受け47を設け、ヒンジ部48により開閉させるものでもよいし、このキャップの受け47の部分に溝を利用したスライドできるレール機構を設け、キャップ蓋64をキャップの受け47に対し水平にスライドさせて前記開口部63を開閉するなどの別方式のものでもよい。このキャップ蓋64及びキャップの受け47を更に場合によってはヒンジ部48をも加えてもってなるキャップ46の素材としてはこの合成樹脂の他にゴム、金属、又は木材が使用し得る。この素材が金属及び木材の場合であれば、それそれ塗装されたものでもよい。
この場合、まずキャップ46のキャップ蓋64を開け、カバー本体の中に入っているヘルメットの前記あご紐6をキャップ46の開いている口を通してカバー本体の外に引き出し、その後前記あご紐6をキャップ蓋64の開口45の隙間に入れ込むようにしながらキャップ蓋64を閉める。そして前記あご紐6をオートバイに設けられているヘルメットホルダー又はフックに吊り下げて、開閉部3を閉じて収納保管が完了する。
これにより前記開口部63に設けられた前記キャップ46を閉めた時のキャップ蓋64の前記開口45とヘルメットのあご紐6との隙間が小さいものであるために、前記開口部63における防水性、気密性が高まり、前記ヘルメット保護カバー内部への雨水、砂塵、ホコリの侵入をより防ぐことが可能となった。
図9〜図11は第4の実施の形態の透視斜視図である。図9は前記第1、第2又は第3の実施の形態のヘルメット保護カバーにおいてほぼ中央部に前記ヘルメットのあご紐6が通り抜け可能な開口13が有り、底面の周縁近くのほぼ均等に角度分割された6箇所より下方に向けて同じ長さの合成樹脂よりなる脚14を設けた合成樹脂よりなるコンパクトディスク型の円盤の覆い15であり、この脚14の支え、該脚14の底とその対面となる前記カバー本体1の部分に面テープ16を設けること、自重の重さ、覆い自体のほぼ中央部にある開口13と前記あご紐6との引っ掛かりによる支えなどの着脱手段により、前記カバー本体1の前記開口部63をほぼ中心とした該カバー本体1の上に着脱自在に付着できるもの、即ち底面に脚14を設けたコンパクトディスク型の円盤の覆い15である防水性の有る覆い17の透視斜視図である。前記脚14の長さは、この覆いを前記カバー本体1の前記開口部2をほぼ中心とした該カバー本体1の上に付着した時に、前記開口13と前記カバー本体1の前記開口部63とがくっ付かず、この両箇所の間に少し空間ができて斜め方向からの降雨が直接前記開口部63に降り注ぐことを前記覆い17が防ぐことができ、且つ前記覆い17を前記カバー本体1の上に安定して付着させることができる程度のものである。
この第4の実施の形態の第1の例の防水性の有る覆いは、ほぼ中央部に前記ヘルメットのあご紐6が通り抜け可能な開口13が有り、その覆い自体の底面の周縁近くのほぼ均等に角度分割された3箇所以上の複数箇所に前記脚14を設けたものなどカバー本体の前記開口部に対しほぼ水平の位置が保てる構造のものであれば、コンパクトディスク型の円盤の覆い15に限らず五角形、ハート型など様々な形の盤の覆いであるとか、スカート体、逆さ漏斗体などの覆いでもよい。この覆い15の素材としては合成樹脂の他に防水素材のシート、ゴム、金属、又は木材が使用され得る。この素材となるゴム、合成樹脂、金属、及び木材はそれぞれ板状のものでもよいし、金属及び木材の場合であればそれぞれ塗装されたものでもよい。また前記脚14の素材としてはゴム、合成樹脂、金属、又は木材が使用され得るが、好適には15覆いの素材が防水素材のシートの場合を除き覆い15の素材と同じ素材のものが使用されることが望ましい。
前記防水性の有る覆い17のコンパクトディスク型の円盤の覆い15が防水素材のシートよりなる場合であれば、好適にはコンパクトディスク型の円盤の覆い15の底部にゴム、合成樹脂、金属、又は木材による骨組みをあてがい補強し、該骨組みの下部にこの該骨組みに使用した素材と同じ素材よりなる前記脚14を設けることが望ましい。また防水性の有る覆い17において、覆い15自体のほぼ中央部に位置する前記開口13より付着セットされた状態における上の方向に向け同じ素材よりなるヘルメットのあご紐6が通り抜け可能な中空部を持つ連結体を設けることが望ましい。この中空部を持つ連結体を設ければ、前記防水性の有る覆い17の上面に降り注ぎ溜まった雨水が、前記開口13からその下方にある前記カバー本体1の前記開口部63に流れ落ちることを防ぐことができるし、逆さ漏斗体同様に前記カバー本体1へ付着セットする時における前記あご紐6につたわして前記防水性の有る覆い17を前記カバー本体1の上に落とし込む動作がスムースに行われる。更に防水性の有る覆い17のコンパクトディスク型の円盤の覆い15の素材が防水素材のシートであれば、前記連結体の先端部を防水素材のシートよりなる逆さ漏斗体の覆いの先端の細くなった筒状部分同様にピンチ、クリップなどの挟持具で挟めば、より安定した前記カバー本体1への付着が可能となる。また底面に脚14を設けたコンパクトディスク型の円盤の覆い15である防水性の有る覆い17がゴム、合成樹脂、金属、又は木材よりなる場合であれば、その上面を当初より前記開口13の周縁から防水性の有る覆いの周縁18にかけて下がる凸状の形状に作成しておくことが望ましく、これにより前記防水性の有る覆い17の上面に降り注いだ雨水が溜まり、前記開口13からその下方にある前記カバー本体1の前記開口部63に流れ落ちる雨水を減らすことが可能となる。この場合には前記コンパクトディスク型の円盤の覆い15の底面は水平でよい。
この第4の実施の形態の第1の例の防水性の有る覆いの着脱手段としては、図9の例のように前記防水性の有る覆い17の前記脚14の底とその対面となる前記カバー本体1の部分に面テープ16を設けてより強い付着状態とすることが挙げられるが、素材が防水素材のシートより重いゴム、合成樹脂、金属、又は木材の板の場合であれば、面テープ16を設けなくても自重の重み、前記脚14の支え、及び覆い自体のほぼ中央部にある開口13と前記あご紐6との引っ掛かりによる支えにより落ち着いた付着が可能であるし、また防水素材のシートよりなる逆さ漏斗体などの場合であれば、先端の細くなった筒状部分をピンチ、クリップなどの挟持具で挟めばより強く付着させることができるので、これらも着脱手段の一つとして挙げられる。
この第4の実施の形態の第1の例の防水性の有る覆いの使用方法としては、図9の底部に脚14を設けたコンパクトディスク型の円盤の覆い15である防水性の有る覆い17を例にあげれば、まず前記第1、第2又は第3の実施の形態のヘルメット保護カバーにヘルメット本体を収納しながら前記開口部63よりヘルメットのあご紐6を外に出し、防水性の有る覆い17のほぼ中央部にある開口13をこのあご紐6の先端にあてがいながらそのまま防水性の有る覆い17を下に落とし込み、前記脚14及びその対面となる前記カバー本体1の部分に設けられた面テープ16などの着脱手段によりこの防水性の有る覆い17を前記カバー本体1の前記開口部63をほぼ中心とした該カバー本体1の上に付着セットさせ、その後前記あご紐6によりヘルメットホルダー8又はフック10に吊り下げてヘルメットを収納保管することが挙げられる。ヘルメットを使用する時即ち収納保管を止め付着セットを解除する時は逆の手順となり、前記あご紐6をヘルメットホルダー8又はフック10からはずし、その後前記脚14の面テープ16などで締着されていればこれを剥がし、前記カバー本体1の上に付着している前記防水性の有る覆い17を持ち上げ、前記カバー本体1から引き抜き離して前記あご紐6からもはずして付着セットを解除し、前記カバー本体1の開閉部3からヘルメット本体を引き出してヘルメットを使用することとなる。勿論防水性の有る覆い17を付着セットしたり、付着セットを解除する手順はこれに限らない。
この第4の実施の形態の第1の例の防水性の有る覆いを新たに設けたことにより、前記カバー本体1の前記開口部63の上方少し離れたところに、そのほぼ中央部が前記あご紐6を通すために少し開口しているものの、コンパクトディスク型の円盤、スカート体、逆さ漏斗体などの形状の防水性の有る覆い(図9の例で示せば、防水性の有る覆い17)が更に付着することになるので、前記カバー本体1の前記開口部63への斜め方向からの雨の降り注ぎを減らすことができ、前記開口部63での防水性などが高まり、前記ヘルメット保護カバー内部への雨水などの侵入をより防ぐことが可能となった。
図10は第4の実施の形態の第2の例の防水性の有る覆いを示したもので、即ちほぼ中央部にヘルメットのあご紐6が通り抜け可能な開口13を持ち、覆い自体に縦の切れ目19を入れこれを開閉手段により開閉自在として、面テープ16などの着脱手段により前記第1又は第2の実施の形態のヘルメット保護カバーのカバー本体1の開口部63をほぼ中心とした該カバー本体1の上に着脱可能に付着できる防水素材のシートよりなるスカート体の覆いである防水性の有る覆い20を示した透視斜視図である。
この第4の実施の形態の第2の例の防水性の有る覆いのこの覆い自体に縦の切れ目19を入れ、これを開閉自在とする開閉手段としては、図10を例にとると防水素材のシートよりなるスカート体の覆いである防水性の有る覆い20の前記開口13の内側に前記あご紐6が通っている状態で、前記防水性の有る覆い20を前記あご紐6を中心に巻き締めた時に、この縦の切れ目19のところに打合い(重ね合わせ)部分21ができるような形状に当初よりあらかじめ製作しておき、この打合い部分21に面テープ16(この面テープに替えてボタン、スナップ、ホックなどを使用してもよい)を設けたり、又は前記防水性の有る覆い20を巻き締めた時に打合い(重ね合わせ)部分21は作らず、この突き合わせた状態でちょうど前記開口13に隙間無く前記あご紐6が収まるような形状にしておいて、前記縦の切れ目19のところに止水ファスナーなどのファスナーを設けることなどが挙げられる。
この第4の実施の形態の第2の例の防水性の有る覆いの着脱手段としては、図10を例にとると防水素材のシートよりなるスカート体の覆いである防水性の有る覆い20の底面の周縁近くとその対面となる前記カバー本体1の部分に面テープ16を設けることが挙げられるし、形状が逆さ漏斗体の場合であれば先端の細くなった筒状部分をピンチ、クリップなどの挟持具で挟めばより強く付着させることが可能なので、これも着脱手段の一つとして挙げられる。
この第4の実施の形態の第2の例の防水性の有る覆いの使用方法としては、図10の防水素材のシートよりなるスカート体の覆いである防水性の有る覆い20を例にとると、まず前記第1又は第2の実施の形態のヘルメット保護カバーにヘルメット本体を収納して、前記あご紐6をヘルメットホルダー8又はフック10に引っ掛けてヘルメットを吊り下げた後の前記カバー本体1の前記開口部63よりヘルメットのあご紐6が外に長く出ている状態の時に、前記縦の切れ目19のところを左右に広げ、前記あご紐6に覆い自体の開いた開口13をあてがい該あご紐6を該開口13の内側に納め、前記防水性の有る覆い20の周縁18近くの底面に設けられた面テープ16をその対面となる前記カバー本体1の部分に設けられた面テープ16に順次付着させながら、前記あご紐6と前記開口13との隙間が少なくなるように前記防水性の有る覆い20全体を巻き締めていき、その後前記縦の切れ目19のところに打合い(重ね合わせ)部分21ができるようにして、この打合い(重ね合わせ)部分21に設けられている面テープ16などで締着させて、前記打合い(重ね合わせ)部分21を閉めることにより前記防水性の有る覆い20の前記カバー本体1に付着させ付着セットが完了することが挙げられる。またこの付着セットを解除する時は最初に前記縦の切れ目19のところの打合い(重ね合わせ)部分21の面テープ16などを剥がし、次に前記防水性の有る覆い20を左右に引き広げながら、該防水性の有る覆い20の周縁18近くの底面に設けられた面テープ16とその対面となる前記カバー本体1の部分に設けられた面テープ16とを順次剥がしていき、その後に付着している前記防水性の有る覆い20をカバー本体1から引き上げ離して取り外し、前記あご紐6を前記開口13の内側からはもとより前記防水性の有る覆い20の外側に解き放って付着を解除することが挙げられる。勿論スカート体の覆いである前記防水性の有る覆い20をカバー本体1に付着セットしたり、この付着セットを解除したりする手順はこれに限らない。
この第4の実施の形態の第2の例の防水性の有る覆いの変形として図40で示すような前記縦の切れ目19のように全てを分断せず、前記縦の切れ目の一部をつながった一体化した構造としてつながった一体化した部分64を設け、残りの縦の切れ目の部分65を前記あご紐が通過可能に分離しておき、この打合い部分21に面テープ16、ボタン、スナップ、又はホックを付設して開閉自在とするものでもよい。この場合であれば第4の実施の形態の第1の例の防水性の有る覆いのようにカバー本体1の前記開口部63から外に出ているヘルメットの前記あご紐6の先端にこの防水性の有る覆いの残りの縦の切れ目の部分65をあてがい落とし込み、その後は該残りの縦の切れ目の部分65の部分などを面テープ16などで前記あご紐6との隙間が少なくなるように巻き締めて締着するだけよいので、収納保管がスムースになる。
この第4の実施の形態の第2の例の防水性の有る覆いである防水素材のシートよりなるスカート体、逆さ漏斗体などの覆い(図10を例にとるとスカート体の覆いである防水性の有る覆い20)を前記カバー本体1の上に付着させると、前記防水性の有る覆い20を前記あご紐6を中心に巻き締めることにより、前記あご紐6と前記開口13との隙間を少なくすることができるので、前記カバー本体1の前記開口部63での防水性などが高まり、前記ヘルメット保護カバー内部への雨水、砂塵、ホコリの侵入をより防ぐことが可能となった。
図11は第4の実施の形態の第3の例の防水性の有る覆いを示したもので、即ちほぼ中央部にヘルメットのあご紐6が通り抜け可能な開口13を持ち、覆い自体に縦の切れ目19を入れこれを開閉手段により開閉自在として、自重の重みと自らのほぼ中央部にある開口13と前記あご紐6との引っ掛かりによる支えなどの着脱手段により前記第1、第2又は第3の実施の形態のヘルメット保護カバーのカバー本体1の開口部63をほぼ中心とした該カバー本体1の上に着脱可能に付着できる、弾性を有する合成樹脂の板よりなる逆さ漏斗体の覆いである防水性の有る覆い22を示した透視斜視図である。勿論この防水性の有る覆い22の素材としてはこの弾性を有する合成樹脂の他に、ゴム又は金属の弾性を有するものが使用され得る。このゴム、合成樹脂、及び金属の弾性を有する素材はそれぞれ板状のものでもよい。この場合、弾性を有するゴムとはクロロピレンゴム、エチレン・プロピレンゴムなどを素材としたものであり、弾性を有する合成樹脂とはエラストマー、塩化ビニールなどを素材としたもので、弾性を有する金属とは鋼板であれば焼入れ、焼きなましにより、オーステナイト系ステンレス鋼板であれば冷間圧延によりバネ弾性を得たものである。
この第4の実施の形態の第3の例の防水性の有る覆いのこの覆い自体に縦の切れ目19を入れ、これを開閉自在とする開閉手段としては、図11を例にとると弾性を有する合成樹脂よりなる逆さ漏斗体の覆いである防水性の有る覆い22の通常時の形状をちょうど前記開口13にほぼ隙間無く前記あご紐6が収まるような、そして前記縦の切れ目19のところに打合い(重ね合わせ)部分21ができるような形状に当初よりあらかじめ製作しておき、防水性の有る覆い22をカバー本体1の上に付着セットする時又はその付着セットを解除する時は前記縦の切れ目19のところをその素材の弾性を利用して手で左右に引き開いて広げたり、逆に手の力を抜くことによりつぼめて元の形状に戻したりして、前記あご紐6を前記開口13の内側に納めたり、反対に前記開口13の内側からはもとより防水性の有る覆い22の外側に解き放ったりすることが挙げられる。
この第4の実施の形態の第3の例の防水性の有る覆いの着脱手段としては、図11を例にとると弾性を有する合成樹脂の板よりなる逆さ漏斗体の覆いである防水性の有る覆い22の底面の周縁近くとその対面となる前記カバー本体1の部分に面テープ16を設けることも挙げられるが、この他に自重の重み及び覆い自体のほぼ中央部にある開口13と前記あご紐6との引っ掛かりによる支えによっても付着可能であるので、これも着脱手段の一つとして挙げられる。
この第4の実施の形態の第3の例の防水性の有る覆いの使用方法としては、即ちゴム、合成樹脂、又は金属の弾性を有する板よりなるスカート体、逆さ漏斗体などの覆いである防水性の有る覆いを使用する場合であるが、図11を例にとると弾性を有する合成樹脂の板よりなる逆さ漏斗体の覆いである防水性の有る覆い22が当初より前記縦の切れ目19のところに打合い(重ね合わせ)部分21が有るように形成されているので、まずこの打合い(重ね合わせ)部分21をその素材の弾性を利用して左右に引き広げ、開いた前記開口13を前記あご紐6にあてがい、該あご紐6が該開口13の内側に収まったところで、左右に引き広げていた力を抜きその素材の弾性を利用して元の打合い(重ね合わせ)部分21の有る形状に戻せば、前記あご紐6は前記開口13の内側に囲み込まれ、自重の重さ及び覆い自体のほぼ中央部にある開口13と前記あご紐6との引っ掛かりによる支えによって、前記防水性の有る覆い22が前記カバー本体1の上に安定的に付着されることになり、この付着セットが完了することが挙げられる。またこの付着セットを解除する時はまず前記縦の切れ目19のところの打合い(重ね合わせ)部分21をその素材の弾性を利用して左右に引き広げ、前記防水性の有る覆い22が前記開口13から広がり開いている状態の前記縦の切れ目19を通じて前記あご紐6から引き離された状態になったところ即ち前記あご紐6を前記開口13の内側からはもとより前記防水性の有る覆い22の外側に解き放ったところで、前記打合い(重ね合わせ)部分21を左右に引き広げていた力を抜いてその素材の弾性を利用して元の打合い(重ね合わせ)部分21の有る形状に戻して、前記防水性の有る覆い22を前記カバー本体1から引き離し、この付着セットの解除を完了させる。勿論前記防水性の有る覆い22をカバー本体1に付着セットしたり、この付着セットを解除したりする手順はこれに限らない。
この第4の実施の形態の第3の例の防水性の有る覆いであるゴム、合成樹脂、又は金属の弾性を有する板よりなるスカート体、逆さ漏斗体などの覆い(図11を例にとると弾性を有する合成樹脂の板よりなる逆さ漏斗体の覆いである防水性の有る覆い22)を前記カバー本体1の上に付着させると、当初よりこの防水性の有る覆い22は通常時の形状が付着セットされた時に、前記あご紐6と前記開口13との隙間が少なくなるように製作されているので、前記カバー本体1の前記開口部63での防水性などが高まり、前記ヘルメット保護カバー内部への雨水、砂塵、ホコリの侵入をより防ぐことが可能となった。
図12、図13はそれぞれ第4の実施の形態の第4の例の防水性の有る覆いの部分拡大透視斜視図、透視斜視図である。この第4の実施の形態の第4の例の防水性の有る覆いとは、図12及び図13を例にして示せば前記第1、第2又は第3の実施の形態のヘルメット保護カバーのカバー本体1の開口部63をほぼ中心とした該カバー本体1の上に着脱手段により着脱自在に付着でき、前記カバー本体1の前記開口部63より外に出ている帯状の前記ヘルメットのあご紐6の薄い幅の方が通過できる程度の幅で覆い自体の周縁18の任意の箇所よりこの任意の箇所の該周縁上のほぼ反対側に位置する箇所23に向けて、覆い自体の頂部24を通過し、それから少し下がったちょうどDリンクによりヘルメットホルダー8若しくはフック10に吊り下げられ垂直に垂れ下がった前記あご紐6の幅の薄い方の前記任意の箇所の前記周縁上のほぼ反対側に位置する箇所23に近い方の端が触るところ25までカットされた細長い開口26を持つ合成樹脂の弾性を有する素材よりなる傘状の覆いである防水性の有る覆い27である。素材としてはこの合成樹脂の弾性を有する素材の他にゴム又は金属の弾性を有する素材が使用し得る。この素材であるゴム、合成樹脂、及び金属の弾性を有する素材はそれぞれ板状のものでもよい。
この傘状の覆いである防水性の有る覆い27は、図12及び図13で示されているように前記細長い開口26の形状を該細長い開口26の覆い自体の周縁18の少し手前のところで対面する両壁面を膨らませて、両先端は離れているがちょうど触る程度にこの両壁面を突起状としてこれを突起状箇所28としている。また図12及び図13では細長い開口26の入り口となるこの突起状箇所28から両側の周縁18にかけての部分をデルタ状にカットした形状にしている。この理由は突起状箇所28から両側の周縁18にかけての部分をデルタ状にカットした形状にしておけば、このカットされた形状が前記細長い開口26の入り口の間口幅を広げることになり、この広がった間口が前記あご紐6を前記細長い開口26に導き入れ易くするガイドの役目を果たすからである。また傘状の覆いである防水性の有る覆い27は連結紐29により前記カバー本体1に繋がれていて紛失しにくくされているが、連結紐29などにより直接付設しないで、単独にしておいて前記ヘルメット保護カバーの付属品として提供されるものでもよい。勿論連結紐29の替わりに帯又は鎖を用いてもよい。
この第4の実施の形態の第4の例の傘状の覆いである防水性の有る覆い27の前記あご紐6を前記細長い開口26の中に出し入れするための開閉手段としては、図12及び図13に示すように前記細長い開口26における覆いの周縁18少し手前のところで対面する両壁面を膨らませて、両先端は離れているがちょうど触る程度にこの両壁面を突起状とした突起状箇所28の構造が挙げられる。前記傘状の覆いである防水性の有る覆い27は合成樹脂の弾性を有する素材よりなるため、ヘルメットホルダー8又はフック10に吊り下げ収納保管されるヘルメットの吊り下がった帯状の前記あご紐6の幅の狭い方の端に前記細長い開口26のデルタ状にカットされた形状の入り口部分をあてがい、前記傘状の覆いである防水性の有る覆い27を前記あご紐6に向け強く押し当てると、突起状箇所28の各突起が押されて開き、この開いたところで前記あご紐6は前記突起状箇所28のところを通過し、前記細長い開口26の中に囲い込まれることになり、逆に前記細長い開口26の中に囲い込まれている前記あご紐6を前記突起状部28のところで強く前記傘状の覆いである防水性の有る覆い27の外側に向けて押せば、前記あご紐6は前記突起状箇所28のところを通過して前記傘状の覆いである防水性の有る覆い27の外側に解き放たれることになるので、突起状箇所28の構造とその素材が持つ弾性がこの傘状の覆いである防水性の有る覆い27の開閉手段といえる。
この第4の実施の形態の第4の例の傘状の覆いである防水性の有る覆い27の前記カバー本体1への着脱手段としては、自重の重み及び前記細長い開口26と前記あご紐6との引っ掛かりによる支えが挙げられるが、更に覆い自体の周縁18近くの底面とその対面となる前記カバー本体1の各箇所に面テープ16を設けることなども着脱手段として挙げられる。
この第4の実施の形態の第4の例の防水性の有る覆いの使用方法としては、即ちゴム、合成樹脂、又は金属の弾性を有する板よりなる傘状の覆いである防水性の有る覆い27を使用する場合であるが、図12及び図13を例として示すとまず前記第1、第2又は第3の実施の形態のヘルメット保護カバーにヘルメット本体が収納保管され、前記開口部2より外に出ている前記ヘルメットのあご紐6が引っ掛かっているヘルメットホルダー8又はフック10から下に垂れ下がっている状態の時に、帯状の前記ヘルメットのあご紐6の幅の狭い方の端に前記防水性の有る覆い27の前記細長い開口26のデルタ状に切り開かれた形状の入り口部分をあてがい強く押し進めると、前記細長い開口26のこの入り口部分のすぐ奥にある前記突起状箇所28に前記あご紐6が当たるが、前記防水性の有る覆い27の素材が弾性を有するため前記突起状箇所28は強く押されることにより一時的に開き前記あご紐6は前記突起状箇所28を通過することになり、前記あご紐6が通過した後は前記突起状箇所28は閉じた状態となるので、前記あご紐6は前記細長い開口26の内側に収まり該細長い開口26の外に出てしまうことはなくなり、更に前記防水性の有る覆い27の前記カバー本体1への着脱手段である自重の重み及び前記細長い開口26と前記あご紐6との引っ掛かりによる支えなどで前記防水性の有る覆い27が前記カバー本体1へ付着することにより、この付着セットが完了することが挙げられる。またこの付着セットを解除する場合は、前記細長い開口26の内側に収まっている前記あご紐6をこの覆い自体の周縁18に向けて動かしていき前記突起状部28に当たったところで強くこの覆いの外側に向けて押すと、前記防水性の有る覆い27の素材が弾性を有するために前記突起状箇所28は開き、前記あご紐6はここを抜けて前記防水性の有る覆い27の外側に放たれ出ることになるので、前記防水性の有る覆い27を持ち上げれば該防水性の有る覆い27を前記カバー本体1から引き離すことができるので、これで前記防水性の有る覆い27の前記カバー本体1からの付着の解除が完了する。勿論前記防水性の有る覆い27の前記カバー本体1への付着セット及びこの付着の解除の手順は、これに限るものではない。
この第4の実施の形態の第4の例の防水性の有る覆いであるゴム、合成樹脂、又は金属の弾性を有する素材よりなる傘状の防水性の有る覆い(図12及び図13を例にとると傘状の覆いである防水性の有る覆い27)を前記カバー本体1の上に付着させると、この防水性の有る覆い27に設けられた、吊り下げられている前記あご紐6を内側に納めるための前記細長い開口26が、その開口幅が狭く前記あご紐6と該細長い開口26との隙間が少なくなるように当初より製作されているので、前記カバー本体1の前記開口部63での防水性などが高まり、前記ヘルメット保護カバー内部への雨水、砂塵、ホコリの侵入をより防ぐことが可能となった。
第5、第6、又は第7の実施の形態につき図14〜図20及び図41により説明する。これは斜視図である図14、図41に示すように、前記第1、第2又は第3の実施の形態のヘルメット保護カバーにおいて、カバー本体1の開口部周縁2又は該開口部周縁2から外側に離れた任意の外周の箇所65より外側に向けて連結された、ヘルメットのあご紐6をこの中を通し外に出し入れ可能な中空部30を持つ連結体31(第5の実施の形態)、防水素材のシートよりなる連結体31(第6の実施の形態)、又は防水性の有る伸縮性素材よりなる連結体31(第7の実施の形態)を新たに設けたものである。勿論この場合、前記あご紐6はDリング7又はワンタッチバックルが付いているものでも、Dリング7とワンタッチバックルの両方が付いているものでもかまわないし、またDリング7が付いている場合であればDリング7によりヘルメットホルダー8又はフック10に吊り下げてヘルメットを収納保管してもかまわない。
図15〜図18は開閉部3が開いた状態でのそれぞれ正面図、側面図、上面図、底面図である。
図19は、オートバイ駐輪時に第5、第6、又は第7の実施の形態のヘルメット保護カバーを使用した状態での透視斜視図である。オートバイ用ヘルメット本体5を前記ヘルメット保護カバーの中に収納保管する際は、オートバイ用ヘルメット本体5より伸びているあご紐6を前記連結体31の中を通し外に出した後、あご紐6に付設されているDリング7をオートバイの側面に設けられているヘルメットホルダー8に吊り下げ施錠し、その後開閉部3の止水ファスナーを閉めて収納保管セットが完了する。勿論ヘルメットの収納保管セットの手順はこれに限らないし、ヘルメットホルダー8ではなくフック10が設置されている場合にはフック10に吊り下げてもよいし、ヘルメットホルダー8又はフック10にはDリング7の付いていないあご紐6だけのものにより吊り下げてもよい。また開閉部3の開閉具は止水ファスナーに限るものではない。
図19では第5、第6、又は第7の実施の形態のヘルメット保護カバーの使用の一例を示しているが、本発明のヘルメット保護カバーのオートバイ用ヘルメットへの使用の範囲はこの駐輪時に限るものではなく、オートバイの側面に付設されているヘルメットホルダー8以外の壁面等に設置されたホルダー又はフック10などにオートバイ用ヘルメットを吊り下げて保管する場合などにも広く使用できる。
図20は第5、第6、又は第7の実施の形態のヘルメット保護カバーを事業所で保安用ヘルメットに使用した状態での透視斜視図である。保安用ヘルメット本体9を前記ヘルメット保護カバーの中に収納保管する際は、保安用ヘルメット本体9より伸びているあご紐6を前記連結体31の中を通し外に出した後、あご紐6を壁面等に設けられているフック10に吊り下げ、その後開閉部3の止水ファスナーを閉めて保管取り付けが完了する。勿論ヘルメットの収納保管セットの方法、手順はこれに限らないし、開閉部3の開閉具も止水ファスナーに限らない。また保安用ヘルメットだけでなく一般家庭での防災用ヘルメットに使用されてもよい。
図21は第7の実施の形態の透視斜視図である。この第7の実施の形態の発明のヘルメット保護カバーは、前記連結体31の素材が防水性の有る伸縮性素材であるため、前記連結体31の形状を根元が太く先が細くなるスカート形状にし、その先端の開口の大きさをこの素材の持つ伸縮性を利用することにより前記あご紐6を前記連結体31の中を通し外に出し入れできて、且つ前記あご紐6が前記連結体31の中を通り外に出た状態の時に前記連結体31の先端の前記開口が前記あご紐6を挟み銜えることが可能な大きさにすることができるものである。これにより前記あご紐6による前記連結体31の中での通過がスムースとなり収納保管セットもし易く、且つ前記連結体31とヘルメットの前記あご紐6との隙間を減らすことができるので、このヘルメット保護カバーの防水性、気密性をより高めることができる。
図22は第8、第9、又は第10の実施の形態のヘルメット保護カバーのオートバイ駐輪時の使用での透視斜視図であり、第8の実施の形態については前記第5〜7のいずれか一つの実施の形態におけるヘルメット保護カバーにおいて、第9の実施の形態については前記第5〜8のいずれか一つの実施の形態におけるヘルメット保護カバーにおいて、また第10の実施の形態については前記第5〜9のいずれか一つの実施の形態におけるヘルメット保護カバーにおいて、前記連結体31を外側から挟持具32により着脱自在に挟んだものである。好適には前記挟持具32により前記連結体31を外側から挟む際は、前記連結体31の先端部に何らかの手段又は部材を設けた場合を除き、前記連結体31の該先端部を挟み固定することが望ましい。また前記挟持具32は好適にはピンチを使用するが、クリップなど挟めるものなら様々なものでよく、また前記挟持具32にピンチ、クリップなどを使用する場合、該挟持具32とカバー本体1又は前記連結体31とを連結紐29、帯、又は鎖で連結させて紛失しにくくしておいてもよいし、連結させずに前記挟持具32を単独にしておいて前記ヘルメット保護カバーの付属品として提供するものでもよい。
これにより、ヘルメットを前記ヘルメット保護カバーの中に収納保管する際には、前記連結体31の中を前記あご紐6が通り易いように前記開口部63及び前記連結体31の内寸をある程度広く確保してたとえ大きめのワンタッチバックル付きのあご紐6であっても収納保管セットし易くしておいて、収納保管セット後には前記連結体31を挟持具32で挟み固定ことで該連結体31の先端部での該連結体31とヘルメットのあご紐6との隙間を減らすことができるので、前記あご紐6への雨水のしみ込み、垂れ下がりなどが減ると共に前記連結体31の先端の開口への雨水の浸入も減り、ヘルメット保護カバーの防水性、気密性も高まって、該ヘルメット保護カバー内部への雨水、砂塵、ホコリの侵入をより防ぐことが可能となった。またこれにより、ヘルメットを吊り下げ収納保管する際に前記連結体31の先端部をこのヘルメットのあご紐6のできるだけ上の部分で固定することができることになったし、前記連結体31が自然にずり下がっていくことを防ぐこともできるようになったので、前記連結体31により覆われ保護される範囲が大きくなり前記あご紐6への雨水のしみ込みも減り、該ヘルメット保護カバー内部への雨水などの侵入をより防ぐことが可能となった。
更にヘルメットを前記あご紐6に付設されているDリング7によりヘルメットホルダー8又はフック10に吊り下げて収納保管するのではなく、前記ヘルメットの両サイドより伸びている2本の前記あご紐6同士を結び付けて、この結び付けられ1本に繋がれた状態の前記あご紐6によりヘルメットホルダー8又はフック10に吊り下げてヘルメットを収納保管する場合もあり、この場合には吊り下げられヘルメットホルダー8又はフック10から垂れ下がる2本に分かれている前記あご紐6同士が該あご紐6の付け根に当たる前記ヘルメットの両サイド間の距離がヘルメットホルダー8又はフック10における前記あご紐6との接触面以上の長さとなるために下にさがるに従いだんだん広がり離れていくことになり、この広がり離れていく力が前記連結体31を内側から圧迫することになるが、前記挟持具32で前記連結体31を強い力で挟み固定することにより前記広がり離れていく力の圧迫による前記連結体31の素材の劣化を防ぐことができる。
図23は第11の実施の形態のオートバイ駐輪時の使用での透視斜視図であり、前記第5〜10のいずれか一つの実施の形態のヘルメット保護カバーにおいて、前記連結体31に新たに蛇腹状箇所33を設けたものである。前記連結体31にこの蛇腹状箇所33を設ける場合、好適には該連結体31の付け根の部分と先端部との間の中間部分を蛇腹状とすることが望ましいが、該連結体31の全てを蛇腹状としても、該連結体31の付け根の部分以外を蛇腹状としても、該連結体31の先端部以外の部分を蛇腹状としても、また該連結体31の付け根から先端部への途中の複数部分を蛇腹状とするものでもよい。
これにより、個々のヘルメットのあご紐6に長い、短いの違いがあっても前記連結体31が伸縮機構を持つことになったので、このヘルメット保護カバーは収納保管のための取り付けセットする時に、吊り下げられた前記あご紐6が短い場合には前記蛇腹状箇所33を縮め、逆に長い場合には前記蛇腹状箇所33を伸ばすことにより、ヘルメットの前記あご紐6の長さに対し許容範囲の広い対応が可能となった。またこの伸縮機構により、ヘルメットの収納保管で前記連結体31を前記挟持具32で挟む際などで、該連結体31を上に長く伸ばすことで該連結体31の先端部をこのヘルメットのあご紐6のできるだけ上の部分で挟み固定することができることになったので、前記連結体31により前記あご紐6を保護できる範囲も大きくなり前記あご紐6への雨水のしみ込みが減って、このヘルメット保護カバー内部への雨水の侵入をより防ぐことが可能となった。
図42は第12又は第13の実施の形態の発明の、図24は第12又は第14の実施の形態の発明の、そして図25は第12又は第15の実施の形態の発明のそれぞれ前記ヘルメット保護カバーの斜視図であり、前記第5〜11のいずれか一つの実施の形態におけるヘルメット保護カバーにおいて、前記カバー本体1の前記開口部周縁2又は該開口部周縁2から外側に離れた任意の外周の箇所65より外側に向けて連結された前記連結体31に、該連結体31自体を開閉自在に縮め締めることができる締着手段を設けたものの一例をそれぞれ示したものである。この第12の実施の形態の発明の前記ヘルメット保護カバーとは、例えば(1)図42で示したような前記カバー本体1の前記開口部周縁2又は該開口部周縁2から外側に離れた任意の外周の箇所65より連結された、前記ヘルメットのあご紐6をこの中を通しヘルメットカバーの外に出し入れ可能な中空部を持つ前記連結体31を結わくことにより縮め締めることができる紐38又は帯を前記カバー本体1又は前記連結体31の任意の箇所に設け、これを開閉自在の締着手段として前記連結体31を開閉自在として、前記あご紐6が通過している前記連結体31を紐38又は帯で縮め締めることにより前記連結体31と前記あご紐6との隙間を少なくしてヘルメット保護カバー内部への雨水などの侵入をより防ぐもの(第13の実施の形態でもある)とか、(2)図24で示した前記連結体31の適所に表面34のほぼ全てに面テープ16を設け裏面35の先端部にフックとループにおける対の面テープ16を設けた帯36の根元の一端37を縫着し、この帯36を巻き締めて該帯36に設けてあるこの面テープ16により前記連結体31自体を開閉自在に捲着することにより前記連結体31と前記あご紐6との隙間を少なくしてヘルメット保護カバー内部への雨水などの侵入をより防ぐもの(第14の実施の形態でもある)とか(勿論前記帯36の裏面35のほぼ全てにフックとループにおける対の面テープ16を設けたものでもよいし、フックとループを裏表に併せ持った両面タイプの面テープ自体の一端を前記連結体31の適所に縫着して設けるものでもよい)、(3)前記帯36により捲着する手段としての面テープ16に変えてボタン、スナップなどを用いたものであるとか、(4)巾着のように前記連結体31の先端の開口を紐38又は帯でくくり、すなわち前記連結体31の先端の開口周縁に任意の一部分を除いて筒状部を形成し、この筒状部の中に紐38又は帯を通して、該筒状部の二つの口からそれぞれ外に出ているこの紐38若しくは帯を縮め結わくこと又は該紐38若しくは帯を緩め解くことにより前記連結体31の先端の開口を開閉自在に締着することにより、前記連結体31と前記あご紐6との隙間を少なくしてヘルメット保護カバー内部への雨水などの侵入をより防ぐもの(第15の実施の形態でもある)などである。
上記(1)即ち第13の実施の形態の場合であれば、好適には前記連結体31の先端部に何らかの手段又は部材を設けた場合を除き、前記連結体31を結わくことにより縮め締めることができる紐38又は帯の片端を該連結体31の先端近くに縫着などにより設け、紐38又は帯により前記連結体31の先端近くを縮め締めることが望ましい。上記(2)即ち第14の実施の形態の場合であれば、好適には前記連結体31の先端部に何らかの手段又は部材を設けた場合を除き、この帯36の根元の一端37を該連結体31の先端近くに縫着などにより設け、前記帯36により前記連結体31の先端近くを巻き締め、該帯36の表面34と裏面35に設けられた面テープ16などにより前記連結体31の先端部を締着することが望ましい。
これらの第12、第13、又は第14の実施の形態の場合であれば、大変楽にヘルメットを吊り下げ収納保管のセットができる一体型のシンプルな構造でありながら、前記連結体31と前記ヘルメットのあご紐6との隙間を減らすことができるので、防水性、気密性に優れたヘルメット保護カバーとなった。
図25は第15の実施の形態の発明の前記ヘルメット保護カバーの斜視図であり、前記第5〜12のいずれか一つの実施の形態におけるヘルメット保護カバーにおいて、前記カバー本体1の前記開口部周縁2又は該開口部周縁2から外側に離れた任意の外周の箇所65より連結された、前記ヘルメットのあご紐6をこの中を通し外に出し入れ可能な中空部30を持つ前記連結体31の先端の開口を紐38でくくり、これを開閉自在の締着手段として前記連結体31の先端の開口を開閉自在としたものである。これは巾着のように前記連結体31の先端の開口周縁に任意の一部分を除いて筒状部39を形成し、この筒状部39の中に紐38を通して、該筒状部39の二つの各口40からそれぞれ外に出ているこの紐38を縮め結わくこと又は該紐38を緩め解くことにより前記連結体31の先端の開口を開閉自在に締着するものである。勿論この場合紐38にかえて帯を使用してもよい。
これにより大変楽にヘルメットを吊り下げ収納保管のセットができる一体型のシンプルな構造でありながら、前記連結体31の先端の開口にくくられた前記紐38又は帯を開閉自在に縮め結わくことにより前記連結体31と前記ヘルメットのあご紐6との隙間を減らすことができるので、防水性、気密性に優れたヘルメット保護カバーとなった。
図26、図27はそれぞれ第16の実施の形態の前記ヘルメット保護カバーの部分拡大透視斜視図、透視斜視図である。この第16の実施の形態は図26及び図27に示すように、前記第5〜15のいずれか一つの実施の形態におけるヘルメット保護カバーにおいて、前記カバー本体1の前記開口部周縁2又は該開口部周縁2から外側に離れた任意の外周の箇所65より外側に向けて連結された、前記ヘルメットのあご紐6をこの中を通し外に出し入れ可能な中空部30を持つ前記連結体31に内ひだ41を設けたことを特徴としている。これは前記連結体31の先端の開口周縁の一部を内ひだ41とし、この内ひだ41を前記連結体31の付け根42に至る少し手前まで延長させて設けたもので、その延長させて設ける際は前記連結体31の先端の開口周縁の一部から前記付け根42に至る少し手前となる前記延長の終着点にかけて徐々に前記内ひだ41の幅を狭めていき、この終着点となるダーツ止まりの箇所43では前記内ひだ41はほとんど無くなりそこで縫いくくられているものある。勿論前記内ひだ41を前記連結体31の付け根42に至る少し手前までより更に延長させ、前記連結体31の付け根42まで延長させて設けて、ここをダーツ止まりの箇所43として該ダーツ止まりの箇所43を縫いくくるものでもかまわない。またこの場合、内ひだ41のかわりに外ひだを設けるものでもかまわない。
この内ひだ41の製作処理及びこのダーツ止まりのくくり処理を行う方法は、縫着に限らず溶着であっても、前記連結体31との一括での一体成形処理によるものでもかまわない。また内ひだ41を設けた前記連結体31のダーツ止まりの箇所43は縫着などにより隙間なく塞がれるものなので、内ひだ41を設けたとはいえ前記連結体31及び前記カバー本体1に雨水などの浸入をもたらす覆いの切れ目、部分的な欠落を新たに生じさせるものではない。
前記内ひだ41を設ける場合、好適には内ひだ41を前記連結体31の先端の開口周縁の一部から付け根42に至る少し手前までとして延長させて設け、残った前記連結体31の付け根42とこの付け根42に至る少し手前までの間、即ち内ひだ41のない部分に蛇腹状箇所33を設け、前記連結体31に伸縮機構を持たせることで長いあご紐6から短いあご紐6までの様々なあご紐6を持つヘルメットへの幅広い対応が可能なヘルメット保護カバーとすることが望ましい。
これによりヘルメットを吊り下げ収納保管するためヘルメットを前記ヘルメット保護カバーに収納保管セットする際の前記挟持具32により中に前記あご紐6が通っている前記連結体31を外側から挟み固定する時に、前記あご紐6を内ひだ41にあてがうとこの内ひだ41が一つの支え、ガイドとなり、前記あご6を包みながら隙間少なく前記連結体31を嵩張らずきれいに折り畳めることができることになるので、前記挟持具32によりしっかりと前記連結体31を挟み固定することができることになった。またヘルメットを前記ヘルメット保護カバーに収納保管セットする際の前記あご紐6を前記カバー本体1の開口部63から前記連結体31の中を通して該連結体31の外に引き出す時に、内ひだ41を外側に引き開き該連結体31の内寸を一時的に広げ、その広がっている該連結体31の中に手又は指を入れて前記あご紐6を引っ張り出すことにより、容易に該あご紐6を前記連結体31の外に出すことができることになった。
図28は第17の実施の形態の発明の前記ヘルメット保護カバーの透視斜視図であり、前記第5〜12のいずれか一つの実施の形態におけるヘルメット保護カバーにおいて、前記カバー本体1の前記開口部周縁2又は該開口部周縁2から外側に離れた任意の外周の箇所65より外側に向けて連結された、前記ヘルメットのあご紐6をこの中を通し外に出し入れ可能な中空部30を持つ前記連結体31の先端周縁部に伸縮部材44を組み込んだものである。この伸縮部材44とは天然ゴムの芯ゴムにカーボンを混ぜて耐久性を強化し、ポリエステルの皮糸で組んだアウトドア用のゴムロープなどの丸ゴム紐である。この場合前記連結体31の形状を根元が太く先が細くなるスカート形状にし、この伸縮部材44を組み込んだ先端部の開口の大きさをこの素材の持つ伸縮性を利用することにより前記あご紐6を前記連結体31の中を通し外に出し入れできて、且つ前記あご紐6が前記連結体31の中を通り外に出た状態の時に前記連結体31の先端の前記開口が前記あご紐6をちょうど挟み銜えることができる大きさにすることが望ましい。
これにより大変楽にヘルメットを吊り下げ収納保管のセットができる一体型のシンプルな構造でありながら、前記連結体31と前記ヘルメットのあご紐6との隙間を減らすことができるので、防水性、気密性に優れたヘルメット保護カバーとなった。
図29、図30はそれぞれ第18の実施の形態の前記ヘルメット保護カバーの部分拡大斜視図、斜視図である。この第18の実施の形態は部分拡大斜視図である図29に示すように、前記第5〜12のいずれか一つの実施の形態におけるヘルメット保護カバーにおいて、前記カバー本体1の前記開口部周縁2又は該開口部周縁2から外側に離れた任意の外周の箇所65より外側に向けて連結された、前記ヘルメットのあご紐6をこの中を通し外に出し入れ可能な中空部30を持つ前記連結体31の先端部に、該連結体31の中を通り該先端部より外に出ている状態の前記ヘルメットのあご紐6が開閉の妨げにならない程度の大きさで周縁の任意の箇所よりその内側にかけて開口された開口45を持つキャップ蓋64を有する開閉自在の合成樹脂よりなるキャップ46を設けたものである。勿論このキャップ蓋64と共にその対となる合成樹脂よりなるキャップの受け47を設け、ヒンジ部48により開閉させるものでもよいし、このキャップの受け47の部分に溝を利用したスライドできるレール機構を設け、キャップ蓋64をキャップの受け47に対し水平にスライドさせて前記開口部63を開閉するなどの別方式のものでもよい。このキャップ蓋64及びキャップの受け47を更に場合によってはヒンジ部48をも加えてもってなるキャップ46の素材としてはこの合成樹脂の他にゴム、金属、又は木材が使用し得る。この素材が金属及び木材の場合であれば、それそれ塗装されたものでもよい。
これにより前記連結体31の先端部に設けられた前記キャップ46を閉めた時のキャップ蓋64の前記開口45とヘルメットのあご紐6との隙間が小さいものであるために、前記開口部63における防水性、気密性が高まり、前記ヘルメット保護カバー内部への雨水、砂塵、ホコリの侵入をより防ぐことが可能となった。
図31は第19又は第20の実施の形態の前記ヘルメット保護カバーの透視斜視図である。第19の実施の形態とは前記第1〜18のいずれか一つの実施の形態におけるヘルメット保護カバーにおいて、また第20の実施の形態とは前記第1〜19のいずれか一つの実施の形態におけるヘルメット保護カバーにおいて、図31を例に示すと前記カバー本体1又は前記連結体31の任意の箇所より連結紐29を伸ばし、この伸ばした先に前記ヘルメットのあご紐6を引っ掛けて吊り下げる先のヘルメットホルダー8の上方に、着脱自在に付設できる防水性の有る傘状のカバーを設けたものである。またこれは下端円周部一端49と該下端円周部一端49の円周上のほぼ反対側に位置する箇所50とを着脱自在に連結することが可能な連結帯51を持ち、この連結帯51により前記ヘルメットのあご紐6を引っ掛けて吊り下げる先のヘルメットホルダー8の上方に着脱自在に付設できる防水素材のシートよりなる防水性の有る傘状のカバー52を設けて、この防水性の有る傘状のカバー52をヘルメットホルダー8の上方に雨水を遮るために着脱自在に付設セットするものである。勿論この場合、連結紐29のかわりに帯又は鎖を用いてもよいし、ヘルメットホルダー8の上方ではなく上部に付設するもでも、またヘルメットホルダー8のかわりにフック10の上部又は上方に付設するものでもよい。
図31では防水素材のシートを裁断し、この防水性の有る傘状のカバー52の縫い目4のところで縫うことで、前記防水性の有る傘状のカバー52を形成しているが、該防水性の有る傘状のカバー52の素材としてはこの防水素材のシートの他にゴム、合成樹脂、金属、又は木材が使用され得る。この防水性の有る傘状のカバー52の素材となるゴム、合成樹脂、金属、及び木材はそれぞれ板状のものでもよいし、金属及び木材の場合であればそれぞれ塗装されているものでもよい。
前記連結帯51は、好適には下端円周部一端49の箇所で縫着されその先端部分には面テープ16が付けられた帯と前記下端円周部一端49の円周上のほぼ反対側に位置する箇所50に設けられている面テープ16とを着け合わせて着脱自在に連結するものが望ましいが、この面テープ16にかえてボタン、スナップ、ホックなどを使用するものでもよい。勿論下端円周部一端49の箇所に前記連結帯51を付ける手段は縫着に限らない。
またこの場合前記連結帯51で連結する際は、該連結帯51を前記ヘルメットのあご紐6を引っ掛けて吊り下げる先のヘルメットホルダー8又はフック10の例えば金具などの適所に絡ませ巻きつかせるなどして連結し、前記防水性の有る傘状のカバー52がこのヘルメットホルダー8又はフック10の上部又は上方の位置でずり落ちないように安定して付設セットされることが望ましい。前記防水性の有る傘状のカバー52を前記ヘルメットホルダー8又はフック10の上部又は上方に着脱自在に付設させる手段は、前記連結帯51に限らず前記防水性の有る傘状のカバー52にピンチ、クリップなどの挟持具32を設けてこれにより着脱自在に付設するものでもよい。前記防水性の有る傘状のカバー52は、前記カバー本体1の任意の箇所ではなく前記連結体31の任意の箇所より連結紐29、帯、又は鎖を伸ばし、この伸ばした先に付設して紛失しにくくしてもよいし、直接連結しないで単独で前記ヘルメット保護カバーの付属品として提供されるものでもよい。
この防水性の有る傘状のカバー52を設けることにより 、降雨による雨水が前記カバー本体1の前記開口部2又は前記連結体31の先端部の開口から前記ヘルメット保護カバー内部に入り込むことをより防ぐことができる。特にヘルメットが吊り下げられているヘルメットホルダー8又はフック10の真上に雨水を遮るオートバイシートの縁などの遮蔽物が無い場合などは、この効果は更に大きくなる。
図32は第21の実施の形態のヘルメット保護カバーの斜視図であり、前記第1〜20のいずれか一つの実施の形態におけるヘルメット保護カバーにおいて、前記カバー本体1の前記開閉部3の開閉具を止水ファスナーなどのファスナー53とし、このファスナー53の下止から上止54へ向かった場合にこの上止54の先方に当たる前記カバー本体1における適所にマグネットの付いた部材55を付設し、前記ファスナー53を閉めた状態でこのマグネットの付いた部材55と前記ファスナー53のスライダー又はこのスライダーのつまみ部分56に付設したマグネットの付いた部材55とをそのマグネットの磁力により付けたり逆に手で強く引き離したりして、開21の実施の形態のヘルメット保護カバーとしてはこの他に、例えば(1)前記カバー本体1の前記開閉部3の開閉具を止水ファスナーなどのファスナー53とし、このファスナー53の下止から上止54へ向かった場合にこの上止54の先方に当たる前記カバー本体1における任意の箇所に金属、合成樹脂、又は木材よりなるリングなどの貫通孔を有する部材を付設し、前記ファスナー53を閉めた状態でこの貫通孔を有する部材と前記ファスナーのスライダーのつまみ部分56の貫通孔又はこのスライダー若しくはこのつまみ部分に付設した前記貫通孔を有する部材とを南京錠などの錠前により着脱自在に締めて、前記開閉部3を施錠可能としたもの、(2)前記開閉部3を防水素材のシートよりなる比翼仕立にして前記開閉部3を覆う場合にこの比翼仕立の周縁部及びその対面となる前記カバー本体1の部分にボタン受けとその対のボタンを、又は周縁部内側及びその対面となる前記カバー本体1の部分に面テープ16、スナップ、ホックなどを設けて前記開閉部3を更に外側から開閉自在に締着するものなどがある。
この第21の実施の形態のヘルメット保護カバーによれば、前記ヘルメット保護カバーはヘルメットがどんな位置で収納保管されていても何かの弾みで意図せず前記開閉部3が開いてしまうといったことも少なくなり、更に前記開閉部3を施錠可能とした場合には防犯性も増すことになる。
図33は第21又は第22の実施の形態のヘルメット保護カバーの斜視図である。この第21又は第22の実施の形態のヘルメット保護カバーは、第21の実施の形態については前記第1〜20のいずれか一つの実施の形態におけるヘルメット保護カバーにおいて、また第22の実施の形態については前記第1〜21のいずれか一つの実施の形態におけるヘルメット保護カバーにおいて、図33を例として示せば前記カバー本体1の前記開閉部3の開閉具を止水ファスナーなどのファスナー53とし、このファスナー53の下止から上止54へ向かった場合にこの上止54の先方に当たる前記カバー本体1における任意の箇所に金属、合成樹脂、又は木材よりなるリングなどの貫通孔を有する部材57を付設し、前記ファスナー53を閉めた状態でこの貫通孔を有する部材57と前記ファスナー53のスライダーのつまみ部分56の貫通孔又はこのスライダー若しくはこのつまみ部分56に付設した前記貫通孔を有する部材57とを南京錠などの錠前58により着脱自在に締めて、前記開閉部3を施錠可能としたものである。これは何かの弾みで前記開閉具に緩みが生じ前記開閉部3が意図せず開いてしまうことを防ぐと共に、施錠可能とすることで防犯性を高めたものである。
図34は第23の実施の形態の透視斜視図であり、前記第1〜22のいずれか一つの実施の形態におけるヘルメット保護カバーにおいて、前記カバー本体1の内側に少なくともこの前記カバー本体1を収納することが可能なポケット59を設けたものである。勿論このポケット59はカバー本体1の内側に限らず外側に設けるものでもよい。またこのポケット59にはその入口を開閉自在に閉じることができるためのファスナー、面テープ、ボタン、スナップ、又はホックが設けられていることが望ましい。
これにより、前記ヘルメット保護カバーはコンパクトに収納可能となり、その携帯性が
更に向上し、どこにでも気軽に持ち歩ける利点が増した。
図35は第24の実施の形態のオートバイ駐輪時の使用での斜視図であり、前記第1〜23のいずれか一つの実施の形態におけるヘルメット保護カバーにおいて、前記カバー本体1の表面に文字60を描いたものである。勿論これは一例で少なくとも前記カバー本体1の表面に、このような文字60だけではなく数字、ロゴマークなど様々なものを描いたものでも、彩色、写真プリントなどを施したものでも、また前記カバー本体1の表面が広告宣伝用の露出媒体として使用されているものでもかまわない。
これによりオートバイ駐輪時の使用では、このヘルメット保護カバー表面の彩色、様々なデザイン性のある文字、数字、模様などの施しによりオートバイ自体をより引き立たせるし、使用していて楽しくもなる。また駐輪場に駐輪しているオートバイのサイドに吊り下げられたヘルメット保護カバーは多くの人達の目に触れることになるので、広告主は新たな広告宣伝用の露出媒体を得たことになる。事業所での使用では、このヘルメット保護カバーに或るグループ特有の文字、彩色、デザインなどを施すことにより、更に一層識別性が向上し、これによりたとえ違った種類のヘルメットを同じ場所に並べて吊り下げておいても、前記ヘルメット保護カバーの中に収納することによりヘルメットの組織別又はグループ別の分別保管が可能となった。
図36は第25の実施の形態のヘルメット保護カバーのオートバイ駐輪時の使用での透視斜視図であり、前記第1、第2又は第3の実施の形態をベースに前記第5〜7のいずれか一つの実施の形態の特徴である前記カバー本体1の前記開口部周縁2又は該開口部周縁2から外側に離れた任意の外周の箇所65より外側に向けて連結された前記連結体31を設けたこと、前記第8〜10のいずれか一つの実施の形態の特徴である前記連結体31を前記挟持具32により外側から挟み固定したこと、前記第11の実施の形態の特徴である前記連結体31に蛇腹状箇所33を設けたこと、前記第21の実施の形態の特徴の一つの例であり第22の実施の形態の特徴でもある前記開閉部3の開閉具をファスナー53とし、前記カバー本体1における任意の箇所に貫通孔を有する部材57を付設し、この貫通孔を有する部材57と前記ファスナー53のスライダーのつまみ部分56の貫通孔又はこのスライダー若しくはこのつまみ部分56に付設した貫通孔を有する部材57とを錠前58により着脱自在に締めて前記開閉部3を施錠可能としたこと、前記第23の実施の形態の特徴である前記カバー本体1の内側に少なくとも該カバー本体1を収納することが可能なポケット59を設けたことなどの各々の特徴を併せ持った実施の形態を示したものである。
この第25の実施の形態によれば、ヘルメット保護カバーは袋状の防水素材のシートよりなるカバー本体1によりヘルメットを包む一体型のシンプルな構造ではあるが、前記ヘルメットのあご紐6を前記連結体31で覆うこと、更に前記挟持具32により前記連結体31の先端部を挟み固定することでカバー内部への雨水、砂塵、ホコリの侵入を防ぎ、個々のヘルメットのあご紐6に長い、短いの違いがあっても、あご紐6の長さに対し許容範囲の広い対応が可能な、また何かの弾みで前記開閉部3が意図せず開いてしまうことを防ぎ更に該開閉部3を施錠可能として防犯性を高めた、そしてヘルメット保護カバー自体を折りたたみポケット59に入れればコンパクトに収納可能となり、その携帯性が更に向上してどこにでも気軽に持ち歩けることができるなどさまざまな利点を持つヘルメットを雨水、砂塵、ホコリからまもるためのヘルメット保護カバーとなった。
図37は前記第5、第6又は第7の実施の形態における一例として、オートバイ駐輪時に本発明のヘルメット保護カバーを使用した状態の遠景斜視図である。図37ではオートバイ本体61の側面に付設されているヘルメットホルダー8にカバー本体1に収納されているオートバイ用ヘルメット本体5から前記連結体31を通り外に伸びた前記あご紐6を引っ掛けることにより、吊り下げられたかたちでこのオートバイ用ヘルメットが前記ヘルメット保護カバーの中に収納保管されている。
図38は前記第5、第6又は第7の実施の形態における一例として、事業所の保安用ヘルメットに本発明のヘルメット保護カバーを使用した状態の遠景斜視図である。図38では壁面のボード62のフック10にカバー本体1に収納されている保安用ヘルメット本体9から前記連結体31を通り外に伸びた前記あご紐6を引っ掛けることにより、吊り下げられたかたちでこの保安用ヘルメットが前記ヘルメット保護カバーの中に収納保管されている。
図43は従来技術としてのオートバイ駐輪時のヘルメットを降雨、砂塵からまもるための保護袋の斜視図であり、既に上述の「発明が解決しようとする課題」のところで詳しく内容を述べているので、ここでは説明を省略する。
請求項25に係る発明では、前記請求項5〜9のいずれか1項に係るヘルメット保護カバーにおいて、前記カバー本体の前記開口部周縁又は該開口部周縁から外側に離れた任意の外周の箇所より連結された、前記ヘルメットのあご紐をこの中を通し外に出し入れ可能な中空部を持つ前記連結体に蛇腹状箇所を設け、且つ前記連結体を外側から着脱自在に挟むことができる挟持具を設け、この挟持具により前記あご紐が前記連結体の中を通り該連結体の先端部から外に出ている状態で、前記連結体を外側から着脱自在に挟み固定し、更に前記カバー本体の内側又は外側に、少なくとも該カバー本体を収納することが可能なポケットを設けたことを特徴としている。
この請求項25に係る発明により、収納保管しやすく、前記あご紐の長い短いを問わず対応可能で、挟持具により前記あご紐が前記連結体の中を通り該連結体の先端部から外に出ている状態で、前記連結体を外側から着脱自在に挟み固定するこによりカバー本体内に雨水などが浸入しずらく、持ち運びや携帯に適したヘルメットカバーが提供できることになった。
請求項26に係る発明では、前記請求項5〜9のいずれか1項に係るヘルメット保護カバーにおいて、前記カバー本体の前記開口部周縁又は該開口部周縁から外側に離れた任意の外周の箇所より連結された、前記ヘルメットのあご紐をこの中を通し外に出し入れ可能な中空部を持つ前記連結体に蛇腹状箇所を設け、且つ前記連結体を外側から着脱自在に挟むことができる挟持具を設け、この挟持具により前記あご紐が前記連結体の中を通り該連結体の先端部から外に出ている状態で、前記連結体を外側から着脱自在に挟み固定し、前記カバー本体の前記開閉部の開閉具をファスナーとし、前記カバー本体における任意の箇所に貫通孔を有する部材を付設し、この貫通孔を有する部材と前記ファスナーのスライダーの引手の貫通孔又はこのスライダー若しくはこの引手に付設した貫通孔を有する部材とを錠前により着脱自在に締めて、前記開閉部を施錠可能とし、更に前記カバー本体の内側又は外側に、少なくとも該カバー本体を収納することが可能なポケットを設けたことを特徴としている。
この請求項26に係る発明により、収納保管しやすく、前記あご紐の長い短いを問わず対応可能で、挟持具により前記あご紐が前記連結体の中を通り該連結体の先端部から外に出ている状態で、前記連結体を外側から着脱自在に挟み固定するこによりカバー本体内に雨水などが浸入しずらく、カバー本体の前記開閉部が不用意に開いてしまうことを防ぎ、防犯性も高めて,更に持ち運びや携帯に適したヘルメットカバーが提供できることになった。