JP2007038720A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Riyuujiro Kutsuzawa
龍次郎 沓澤
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Abstract

【課題】カーカス層のエッジセパレーションの発生を抑制し、耐久性を向上することが可能な空気入りタイヤを提供する。
【解決手段】ビード部3に埋設したビードコア5の周りにタイヤ内側から外側に折り返したカーカス層4の両端部4Aのエッジ部4Ax内側に、エッジ部4Axのエッジxを超えて外周側まで延在し、30℃における空気透過係数が40000×10-9[(mm3 ・mm)/(mm2・sec.・MPa)] 以下のゴムからなるゴム層11がそれぞれ設けられている。ゴム層11はカーカス層4のエッジxの位置Kから外周側及び内周側にそれぞれ少なくとも10mm延在する幅wを有している。カーカス層4のエッジxの位置Kから外周側及び内周側にそれぞれ少なくとも10mmの領域Zにおいて、ゴム層11の最小厚さtは1mm以上になっている。
【選択図】図1

Description

本発明は、空気入りタイヤに関し、更に詳しくは、耐久性を改善するようにした空気入りタイヤに関する。
空気入りタイヤは、タイヤ空洞部に充填した空気が徐々にではあるがタイヤ内部を透過して外部に抜けていく。その際に、タイヤ内部を透過する空気中の酸素により内部のゴムが酸化劣化を引き起し、更に走行による発熱がゴムの酸化劣化を促進する。
その結果、ビード部に埋設したビードコアの周りにタイヤ内側から外側に両端部を折り返したカーカス層では、折り返した両端部のエッジにクラックが発生してエッジセパレーションを招き易くなる。特にトラックやバスなどに使用され、高い荷重が加わる重荷重用の空気入りタイヤ(例えば、特許文献1参照)では、その傾向が顕著であり、タイヤの耐久性を低下させる一因になっていた。
特開2001−301429号公報
本発明の目的は、カーカス層のエッジセパレーションの発生を抑制し、耐久性を向上することが可能な空気入りタイヤを提供することにある。
上記目的を達成する本発明は、左右のビード部間にカーカス層を延設し、該カーカス層の両端部を前記ビード部に埋設したビードコアの周りにタイヤ内側から外側に折り返した空気入りタイヤにおいて、前記カーカス層の両端部のエッジ部内側に、該エッジ部のエッジを超えて外周側まで延在し、かつ30℃における空気透過係数が40000×10-9[(mm3 ・mm)/(mm2・sec.・MPa)] 以下のゴムからなるゴム層を配設し、該ゴム層は前記カーカス層のエッジの位置から外周側及び内周側にそれぞれ少なくとも10mm延在する幅を有し、かつ前記カーカス層のエッジの位置から外周側及び内周側にそれぞれ少なくとも10mmの領域における最小厚さが1mm以上であることを特徴とする。
上述した本発明によれば、クラックの発生し易いカーカス層のエッジ部内側に上記したゴム層を配置することにより、タイヤ内部を内側から外側に向けて透過する空気をゴム層で遮り、カーカス層のエッジ部を透過する空気の量を低減することができるため、透過する空気中の酸素によるエッジ部のゴムの酸化劣化を抑制することができる。その結果、カーカス層のエッジにおけるクラックの発生を抑制することができるので、カーカス層の耐エッジセパレーション性を高めて耐久性を向上することが可能になる。
以下、本発明の実施の形態について添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の空気入りタイヤの一実施形態を示し、1はトレッド部、2はサイドウォール部、3はビード部、CLはタイヤセンターラインである。
左右のビード部3間にはタイヤ径方向に延在する補強コードをタイヤ周方向に所定の間隔で配列してゴム層に埋設したカーカス層4が延設され、その両端部4Aがビード部3に埋設したビードコア5の周りにビードフィラー6を挟み込むようにしてタイヤ内側から外側に折り返されている。
トレッド部1のカーカス層4の外周側には複数(図では4層を例示)のベルト層7が設けられている。カーカス層4の内側には、空気を充填するタイヤ空洞部8に面して、空気透過防止層として作用するインナーライナー層9が左右のビード部3間に延設されている。各ビード部3には、カーカス層4に隣接してチェーファー層10が配置してある。
カーカス層4の両端部4Aのエッジ部4Ax内側には、30℃における空気透過係数が40000×10-9[(mm3 ・mm)/(mm2・sec.・MPa)] 以下のゴムからなるゴム層11がそれぞれ配設されている。ゴム層11は、エッジ部4Axに隣接して環状に延設され、かつエッジ部4Axのエッジxの位置Kを超えて外周側まで延在している。
上記ゴム層11は、カーカス層4のエッジxから外周側及び内周側にそれぞれ少なくとも10mm延在する幅wを有している。また、カーカス層4のエッジxから外周側及び内周側にゴム層11に沿ってそれぞれ少なくとも10mmの領域Zにおけるゴム層11の最小厚さtは、1mm以上確保するようにしてある。
上述した本発明では、クラックの発生し易いカーカス層4のエッジ部4Ax内側に上記したゴム層11を配置することで、タイヤ空洞部8からインナーライナー層9、チェーファー層10、カーカス層4、ビードフィラー6を透過した空気をゴム層11が遮り、エッジ部4Axを透過する空気の量を減らすことができる。そのため、透過する空気中の酸素によるエッジ部4Axのゴムの酸化劣化が抑えられるので、カーカス層4のエッジxにクラックが発生するのを抑制することができる。従って、カーカス層4のエッジセパレーションの発生を抑制し、耐久性を向上することができる。
ゴム層11を構成するゴムの30℃における空気透過係数が40000×10-9[(mm3 ・mm)/(mm2・sec.・MPa)] を超えると、エッジ部4Axのゴムの酸化劣化を効果的に抑制することが難しくなる。空気透過係数が低い程、空気の透過を抑えることができるので、ゴム層11を構成するゴムの30℃における空気透過係数の下限値は特に限定されるものではないが、後述するブチルゴムを含有するゴムをゴム層11に使用した場合には、ゴム層11に隣接するカーカス層4との界面剥離(接着性)の点から、10000×10-9[(mm3 ・mm)/(mm2・sec.・MPa)] 以上にするのがよい。
ゴム層11の幅wが上記範囲より狭くても、また領域Zにおけるゴム層11の最小厚さtが1mm未満であっても、エッジ部4Axのゴムの酸化劣化を効果的に抑制することが難しくなる。
ゴム層11の幅wの上限値としては、ゴム層11より外側に位置するタイヤ構成部材のゴムの酸化劣化を抑制する点からは特に限定されるものではないが、ゴム−ゴム間接着の観点から、カーカス層4のエッジxの位置Kから外周側に30mm以下、内周側に30mm以下となるようにするのがよい。
領域Zにおけるゴム層11の最小厚さtの上限値も、厚さが厚い程空気の透過を抑制することができるので、許容可能であれば特に限定されるものではないが、ゴム−ゴム間接着の観点から、10mm以下にするのがよい。
本発明において、ゴム層11に使用するゴムとしては、ブチルゴムを15〜75重量部含有するゴムを好ましく挙げることができる。ブチルゴムの含有量が15重量部より低いと、30℃における空気透過係数を40000×10-9[(mm3 ・mm)/(mm2・sec.・MPa)] 以下にすることが難しくなる。ブチルゴムの含有量が75重量部を超えると、ゴム層11とそれに隣接するカーカス層4との間に界面剥離が発生し易くなる。
上記ゴム層11は、上述した実施形態では、カーカス層4のエッジ部4Axに隣接して配置したが、カーカス層4のエッジ部4Axの内側であれば、エッジ部4Axから離間して配置してもよく、例えば、カーカス層4とインナーライナー層9との間であってもよい。その場合、上述したカーカス層4のエッジxの位置Kとは、カーカス層4のエッジxからタイヤ内面に法線を引き、その法線の位置をカーカス層4のエッジxの位置Kとする。
本発明は、特にトラックやバスなどに使用される重荷重用空気入りタイヤに好ましく用いることができるが、それに限定されない。
なお、本発明でいう空気透過係数は、JIS K7126「プラスチックフィルム及びシートの気体透過度試験方法(A法)」に準拠して測定するものとする。
タイヤサイズを11R22.5で共通にし、カーカス層のエッジ部内側にゴム層を配置し、該ゴム層のゴムの30℃における空気透過係数、幅w、最小厚さtを表1のようにした図1に示す構成の本発明タイヤ1,2と比較タイヤ1〜3をそれぞれ試験タイヤとして作製した。
各試験タイヤのゴム層には、表2に示す配合を有するゴム組成物を使用した。比較タイヤ3は、タイヤ重量と構造を同じにするため、ブチルゴムを含まないゴムをゴム層に使用したものである。表1における空気透過係数は、150℃で45分間加硫し、直径15mm、厚さ0.5mmのゴムサンプルを作製し、それを試験機にセットし、30℃の雰囲気中で3時間真空引きした後、1時間で透過した空気の量を測定し、その測定結果から空気透過係数を得た。
これら各試験タイヤを以下に示す方法により、耐久性の評価試験を行ったところ、表1に示す結果を得た。
耐久性
各試験タイヤをリムサイズ22.5×7.50のリムに装着し、空気圧を700kPaにしてドラム試験機に取り付け、荷重140%(JATMAで規定される最大負荷能力の140%)、速度50km/hの条件下で10000km走行させた後、荷重120%(JATMAで規定される最大負荷能力の120%)、速度45km/h、スリップ角±2.5度の条件下で6500km走行させた。走行後の各試験タイヤのカーカス層に発生したエッジセパレーションの長さを測定し、その結果を比較タイヤ3を100とする指数値で示した。この値が小さい程、エッジセパレーションの長さが短く、耐久性が優れている。
Figure 2007038720
Figure 2007038720
表1から、本発明タイヤは、カーカス層のエッジセパレーションの発生を抑制し、耐久性を改善できることがわかる。
本発明の空気入りタイヤの一実施形態を示すタイヤ子午線半断面図である。
符号の説明
3 ビード部
4 カーカス層
4A 端部
4Ax エッジ部
5 ビードコア
11 ゴム層
K 位置
Z 領域
t 最小厚さ
w 幅
x エッジ

Claims (4)

  1. 左右のビード部間にカーカス層を延設し、該カーカス層の両端部を前記ビード部に埋設したビードコアの周りにタイヤ内側から外側に折り返した空気入りタイヤにおいて、前記カーカス層の両端部のエッジ部内側に、該エッジ部のエッジを超えて外周側まで延在し、かつ30℃における空気透過係数が40000×10-9[(mm3 ・mm)/(mm2・sec.・MPa)] 以下のゴムからなるゴム層を配設し、該ゴム層は前記カーカス層のエッジの位置から外周側及び内周側にそれぞれ少なくとも10mm延在する幅を有し、かつ前記カーカス層のエッジの位置から外周側及び内周側にそれぞれ少なくとも10mmの領域における最小厚さが1mm以上である空気入りタイヤ。
  2. 前記ゴム層のゴムがブチルゴムを15〜75重量部含有する請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記ゴム層を前記カーカス層のエッジ部に隣接して配置した請求項1または2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記空気入りタイヤが重荷重用空気入りタイヤである請求項1,2または3に記載の空気入りタイヤ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009274574A (ja) * 2008-05-14 2009-11-26 Yokohama Rubber Co Ltd:The 空気入りタイヤ

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