JP2007038296A - 金属管の冷間圧延方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ピルガー圧延による最終仕上後の管内面の寸法形状(真円度)および平面性状に優れ、内面渦流探傷に際しS/N比を保証できる金属管の冷間圧延方法を提供。
【解決手段】孔型径Dxおよびサイドリリーフ量Fxで構成される孔型からなる一対のロールダイスを用い、そのロールダイスの間にマンドレルを備えたピルガー圧延による冷間圧延方法において、前記ロールダイスの下記(1)式で表されるサイドリリーフ率SRを0.5〜1.0%の範囲とし、パススケジュールとして断面Rdを70〜90%とし、かつ内径Rdを25〜40%とし、さらに被加工材の送り量(1パス当たり)を1.0〜3.0mmとして最終仕上圧延することを特徴とする金属管の冷間圧延方法である。 SR(%)={(2×Fx)/(2×Fx+Dx)}×100 ・・・ (1)
【選択図】図3

Description

本発明は、ピルガー圧延による金属管の冷間圧延方法に関し、さらに詳しくは、ピルガー圧延による最終仕上後の寸法精度、特に管内面の寸法形状(真円度)および平面性状に優れ、管内面側の渦流探傷に際し十分に大きいS/N比を得ることができる金属管の冷間圧延方法に関するものである。
通常、金属管の冷間加工法として、ドローベンチによる冷間引抜法とピルガーミルによる冷間圧延法とが慣用されている。特に、ピルガーミルによる冷間圧延法は、冷間引抜法に比べ、高加工度で素管を冷間加工できるという特徴を有していることから、高強度材で難加工性の素管を用いた金属管の製造では、一般的にピルガーミル(ピルガー圧延)による冷間圧延法が用いられる。
図1は、ピルガー圧延に用いられる一対のロールダイスの全体構成を説明する図である。ピルガー圧延では、周面に孔型を形成された上下一対のロールダイスを配置し、ロールダイスの間に先端に向かって径が小さくなるテーパーを有するマンドレルが備えられる。ロールダイス10は、その周面に孔型11が形成され、軸心に設けられた回転軸により、ロールスタンド12に支持される。回転軸の一端には回転径がロールダイス10の外径とほぼ同等のピニオンギア13が、水平なラックギア14に噛み合った状態で設けられる。
ロールダイス10は、ピニオンギア13を介して矢印A方向に往復移動するラックギア14の駆動にともない矢印B方向に往復回転する。このとき、ロールダイス10の周面に形成された孔型11は、ロールダイス10の往復回転にともなって被加工材となる素管を圧延する。
図2は、ピルガー圧延により素管を圧延する方法を説明するために、ロールダイスの孔型を展開した図である。同図において、ロールダイス10の孔型底11eが素管1を圧下しつつ、ロールダイスの上死点Saから下死点Sbに至る全長に亘り展開した状態を示している。
ロールダイス10の周面に形成された孔型11は、断面形状が長径側を孔型の幅方向とする略楕円形からなり、加工開始点aから加工終了点bに向かって孔型径が連続的に小さくなる加工部11aと、それに続く加工終了点bから仕上終了点cまで孔型径が等しい仕上部11bとからなり、これらの加工部11aおよび仕上部11bの両端に上死点Sa側に逃げ部11dおよび下死点Sb側に逃げ部11cが形成される。
一対のロールダイス10の間には、先端に向かって外径が小さくなるように加工部21および仕上部22を有するマンドレル20が設けられ、加工部21はテーパーθ1からなり、仕上部22はテーパーθ2からなる。このマンドレル20の加工部21および仕上部22は、孔型11の加工部11aおよび仕上部11bの移動領域に対向させて配置される。
一方、被加工材である素管1には、ロールダイス10が往復回転する間(1パス当たり)に所定の送り量が加えられるとともに、所定角度だけ回転されながら、順次、縮径および減肉しつつ加工される。すなわち、ロールダイス10に設けられた孔型11の加工部11aと、マンドレル20の加工部21との間で縮径および減肉の加工が施こされ、その後孔型11の仕上部11bとマンドレル20の仕上部22とで仕上加工される。このとき、冷間圧延された素管1は、圧延伸びと圧延送り量に応じて伸管され、目標の成品寸法に最終仕上圧延される。
ピルガー圧延による冷間圧延は、上記図1、2に示す圧延機構で構成されていることから、被加工材に高加工度を負荷することが可能になり、前述の通り、冷間引抜法に比べ高加工度で素管を冷間加工できる。通常、ピルガー圧延による冷間圧延では、生産性を確保しつつ高加工度を負荷するため、素管の送り量Fは比較的大きい条件、例えば、1パス当たり4mm程度で、断面リダクション率(以下、「断面Rd」という)を70〜90%の範囲としていた。また、一般的な技術認識として、内径リダクション率(以下、「内径Rd」という)の管理は不要とされていた。
図3は、ロールダイスの孔型設計に用いられるロールモデルを示す図である。同図では、ロールダイス10の孔型底11eが、マンドレル20によって内面を保持された素管1を圧下した状態を示している。このロールダイスの孔型設計において、ピルガー圧延による最終仕上後の寸法精度に及ぼす要因として、図3に示す孔型径Dxとサイドリリーフ量Fxが管理される。
ピルガー圧延による冷間圧延において、孔型径Dxはパススケジュールに応じて選択され、サイドリリーフ量Fxは、管外面に発生するひれ状突起、いわゆるオーバーフィルを防止するため、一般的にその比率が2%程度になるように設計される。また、使用するマンドレルの基本テーパー、すなわち加工部のテーパーθ1および仕上部のテーパーθ2は0.3°とされ、マンドレル加工部と仕上部の境界が加工終了点となるように設計される。
ところが、ピルガー圧延による冷間圧延では、高加工度で素管を冷間加工できるだけでなく、加工された金属管の用途に応じた寸法精度や平面性状を要求されるようになる。このため、従来から種々の装置を用いて、冷間圧延された金属管の寸法精度等を向上させることが提案されている。
例えば、特許文献1では、ロールダイに設けられている加工管ガイドに続いて加工管の押込み整形用ダイを設けたコールドピルガーミルを提案している。この整形用ダイは、加工管の通過径路からわずかに偏心しても、軸直角方向に変位可能であり自動的に修正され、また回転可能であることから、加工管と共に回転して加工管の回転に支障はない構造となっている。このため、コールドピルガーミルによる圧延加工に、提案の押込み整形ダイを組合せることにより、引抜き加工を行わなくても同程度の良好な精度で管を加工できるとしている。
また、特許文献2では、冷間圧延時の定常温度まで予め低周波のインダクションヒーターを用いて加熱した圧延ロールを使用する冷間圧延方法を提案している。すなわち、圧延ロールが冷間加工時の定常温度になるように、インライン組み込みから圧延開始までに自然冷却する温度を予知し、定常温度以上に予めオフラインで加熱して圧延する方法であり、ダイスの寸法変化がなく被圧延材の寸法変化もなくすことができることから、寸法精度の優れた管を得ることができる。
しかしながら、特許文献1、2で提案されるコールドピルガーミルや冷間圧延方法では、新たな押込み整形装置やインダクション加熱装置を必要とするものである。このため、これらをピルガー圧延による冷間圧延に適用することによって、所定の寸法精度を確保できるものの、新たな設備改造が必要となり、冷間圧延された金属管の製造コストを増加させる要因となる。
実開平06―19902号公報 特開2001―105009号公報
ピルガー圧延による冷間圧延で仕上加工される金属管として、原子力発電プラント用の蒸気発生管(SG管)がある。この蒸気発生管は、仕上外径が23mm以下と小径管であることから、ドローベンチによる冷間引抜法によって仕上加工を行うこともできるが、引抜き時にスリップやスティックが発生し易く、加工不良による製品歩留まりが低下するという問題がある。このため、蒸気発生管はピルガー圧延による冷間圧延によって、効率的に製造することが必要になる。
図4は、原子力発電プラント用の蒸気発生管の定期検査に適用される内面渦流探傷のモデル構成を示す図である。上記蒸気発生管では、図4に示すような渦流探傷装置2(プローブ2aおよびコイル2bで構成)を管内面に走行させ、管内面での欠陥の有無を定期的に検査されるが、内面渦流探傷時に管内面の平面性状が悪化し、例えば、内面に凹凸形成があるとそれがノイズとなり、本質的な欠陥信号がノイズ中に隠れてしまい、有害な欠陥を見落とす懸念がある。
そのため、内面渦流探傷に際し、S/N比(人工欠陥の信号とノイズ信号の比)が大きい条件、すなわち、ノイズ信号の小さい条件で探傷すれば、本質的な欠陥信号が確実に検出することができ、有害な欠陥を見落とすことがない。その目安として、上記図4に示すように、リファレンス管3に0.66mmφの貫通ドリルホール3aを設けて、これを欠陥信号とした場合に、S/N比を15以上とすることが必要になる。
ピルガー圧延による冷間圧延された金属管の内面渦流探傷におけるノイズの発生に関し、本発明者らが詳細に調査、検討した結果、次の第1および第2の要因によって発生する管長手方向の寸法変化が、ノイズの原因であることが明らかになる。
第1の要因は、前記図1、2に示す装置構成で説明したように、ピルガー圧延による冷間圧延では、間歇的なロールダイスの往復運動で素管を圧延するため、管長手方向の内面に一定のピッチでノコ刃状の微小凹凸が形成され、この凹凸により内面渦流探傷の際にS/N比が劣化する。
図5は、ピルガー圧延による冷間圧延で管内面に形成されるノコ刃状の微小凹凸を模式的に示す図である。ノコ刃状の微小凹凸4は、間歇的なロールダイスの往復運動に基づくものであるから、ロールダイスの往復ピッチに応じて発生することになる。このため、高いS/N比を確保するには、管内面に形成される凹凸を小さくし、またはなくすことが必要になる。
第2の要因は、同様に前記図1、2を用いて説明したように、ピルガー圧延による冷間圧延では、被圧延材である素管が管周方向に回転されながら送られて圧延されるため、管内面が楕円形状となり、その楕円形状が管長手方向の全長に亘り螺旋状に推移する。このように、管内面が楕円形状になることにより、内面渦流探傷の際にS/N比が劣化する。この場合には、S/N比を大きくするには、管をより真円に近い形状にすることが必要になる。
上述の通り、ピルガー圧延による冷間圧延された金属管のS/N比を大きくするには、管内面に形成されるノコ刃状の微小凹凸を抑制すること、および真円を確保することが必要になる。このためには、途中工程までピルガー圧延による冷間圧延を行い、最終仕上加工で冷間引抜き加工を施すことができるが、冷間引抜き時に潤滑性能に起因するスリップやスティックが発生し易く、加工不良が増加することがある。また、特許文献1で提案の押込み整形装置も検討できるが、新たな設備改造や製造コストを増加等の問題もある。
本発明は、上述した問題に鑑みてなされたものであり、新たな設備装置を必要とすることなく、さらに製品歩留まりの低下や製造コストの増加を生じることなく、ピルガー圧延による最終仕上後の寸法精度、特に管内面の寸法形状および平面性状に優れ、内面渦流探傷に際し十分に大きいS/N比を得ることができる金属管の冷間圧延方法を提供することを目的としている。
そこで、本発明者らは、上記課題を解決するため、工具形状(ロールダイス、マンドレル)およびパススケジュールの条件について種々の検討を加えた結果、ピルガー圧延による最終仕上後の管内面の寸法形状(真円度)を保持し、優れた平面性状を確保するには、これらを管内面の楕円形状を抑制する条件、および管内面のノコ刃状の微小凹凸を抑制する条件に識別することができ、それぞれの最適化を図ることが有効であることに着目した。
具体的には、管内面の楕円形状を抑制する条件として、ロールダイスのサイドリリーフ率SRの最適化が必須であり、管内面のノコ刃状の微小凹凸を抑制する条件として、内径Rdの低減、送り量Fの適正化、さらにはマンドレルにおける加工部および仕上部の低テーパー化があることを知見した。
本発明は上記知見に基づいて完成されたものであり、下記(1)および(2)の金属管の冷間圧延方法を要旨としている。
(1)孔型径Dxおよびサイドリリーフ量Fxで構成される孔型からなる一対のロールダイスを用い、そのロールダイスの間にマンドレルを備えたピルガー圧延による冷間圧延方法において、前記ロールダイスの下記(1)式で表されるサイドリリーフ率SRを0.5〜1.0%の範囲とし、パススケジュールとして下記(2)式で示される断面Rdを70〜90%とし、かつ下記(3)式で示される内径Rdを25〜40%とし、さらに被加工材の送り量(1パス当たり)を1.0〜3.0mmとして最終仕上圧延することを特徴とする金属管の冷間圧延方法である。
SR(%)={(2×Fx)/(2×Fx+Dx)}×100 ・・・(1)
断面Rd(%)={1−(加工後の断面積/加工前の断面積)}×100 ・・・(2)
内径Rd(%)={1−(加工後の内径/加工前の内径)}×100 ・・・(3)
(2)上記(1)の金属管の冷間圧延方法では、前記マンドレルにおける加工部のテーパーθ1を0.2°以下とし、同マンドレルにおける仕上部のテーパーθ2を0.1°以下として最終仕上圧延するのが望ましい。
本発明の金属管の冷間圧延方法によれば、ロールダイスのサイドリリーフ率SR、パススケジュールとして断面Rd、内径Rd、および被加工材の送り量Fを最適化することにより、さらにマンドレルにおける加工部のテーパーθ1および仕上部のテーパーθ2を適正に選択することにより、新たな設備装置を必要とすることなく、さらに製品歩留まりの低下や製造コストの増加を生じることなく、ピルガー圧延による最終仕上後の管内面の寸法形状(真円形状)を保持し、優れた平面性状を確保することができる。これにより、原子力発電プラント用の蒸気発生管の内面渦流探傷に際し、十分に大きいS/N比を保証することができる。
本発明の冷間圧延方法では、ピルガー圧延による最終仕上後の管内面の寸法形状(真円度)を保持し、優れた平面性状を確保するため、管内面の楕円形状を抑制する条件、および管内面のノコ刃状の微小凹凸を抑制する条件毎に要因を区分して、それぞれの要因の最適化を図ることを特徴としている。以下に、その内容を説明する。
(管内面の楕円形状を抑制する条件)
管内面の楕円形状を抑制できる条件としては、ロールダイスのサイドリリーフ率SRの最適化がある。本発明で規定するサイドリリーフ率SRは、前記図3に示すように、孔型径Dxおよびサイドリリーフ量Fxとした場合に、下記(1)で表され、その範囲を0.5〜1.0%とする必要がある。
サイドリリーフ率SRが0.5%未満であると、管外面にひれ状の突起が発生し、いわゆるオーバーフィルを起こし、冷間圧延を行うことができない。一方、サイドリリーフ率SRが1.0%を超えるようになると、管内面の楕円形状が顕著となりS/N比が劣化する。
SR(%)={(2×Fx)/(2×Fx+Dx)}×100 ・・・ (1)
本発明で規定するサイドリリーフ率SRは、少なくともロールダイスの最終圧延部に相当する位置、すなわち、前記図2に示す加工終了点bにおける孔型形状(Dx、Fx)によって算出されるものであればよい。その他のロールダイスの加工範囲では特に規定しないが、サイドリリーフ率SRを0.5〜1.0%とするのが望ましい。
(管内面のノコ刃状の微小凹凸を抑制する条件)
管内面のノコ刃状の微小凹凸を抑制する条件として、下記(3)式で示す内径Rdを25〜40%とする必要がある。このとき、ピルガー圧延による冷間圧延で加工度を確保するため、下記(2)式で示す断面Rdを70〜90%とすることが前提となる。
断面Rd(%)={1−(加工後の断面積/加工前の断面積)}×100 ・・・(2)
内径Rd(%)={1−(加工後の内径/加工前の内径)}×100 ・・・(3)
すなわち、本発明の冷間圧延方法では、断面Rdを高加工度にすると同時に、内径Rdを低減することが必要となる。ロールダイスの往復運動による管内面へのノコ刃状の凹凸の転写は、素管の内径圧下の影響を受けることから、内径Rdの低減により、ノイズの原因となる管内面へのノコ刃状の凹凸の転写を軽減し、微小凹凸の形成を抑制する。これにより、仕上圧延後の管内面のS/N比を大きくすることができる。
このためには、内径Rdを40%以下に低減する必要があるが、パススケジュールの設計において、断面Rdを70〜90%と高加工度で維持したまま、内径Rdをさらに低減するには限界があると同時に、内径Rdの低減にともない圧延された管の真円度が悪くなる傾向があるため、その下限を25%とした。望ましい内径Rdの範囲は、30〜38%である。
次に、管内面のノコ刃状の微小凹凸を抑制する条件として、被加工材の送り量F(1パス当たり)を適正にすることが必要になる。被加工材の送り量Fを低減すると、管内面への微小凹凸の形成を抑制することができるが、生産性が低下し生産ベースとならない。一方、送り量Fを増加すると、生産性を向上させることができるが、管内面に形成される微小凹凸が大きくなり、S/N比が小さくなる。そのため、本発明の冷間圧延方法では、被加工材の送り量Fを1.0〜3.0mmとした。さらに、望ましい送り量は1.0〜2.5mmである。
さらに、管内面のノコ刃状の微小凹凸を抑制するには、マンドレルにおける加工部のテーパーθ1を0.2°以下とし、同マンドレルにおける仕上部のテーパーθ2を0.1°以下とするのが望ましい。前記図2に示すように、マンドレルの加工部および仕上部が連続してテーパーを有している場合には、ロールダイスの往復圧延毎に管内面へのノコ刃状の凹凸の転写が行われるが、それぞれテーパーを小さくするほど、微小凹凸の形成が抑制され、高S/N比が得られるためである。
本発明の冷間圧延方法では、マンドレルの加工部テーパーθ1と仕上部テーパーθ2の下限は0°とするが、加工部テーパーθ1については、素管の縮径加工の際にマンドレルの加工部の形状に沿って加工することにより高寸法精度が確保できることから、テーパー形状を維持するのが好適である。このため、加工部テーパーθ1の下限を0.1°とするのがさらに望ましい。
一方、仕上部テーパーθ2についても、若干のテーパー形状にすれば、圧延加工後の管内面がマンドレルと接触し焼きつき疵やすり疵を発生するのを防止するのに有効である。このため、仕上部テーパーθ2の下限を0.01°とするのがさらに望ましい。
(実施例1)
実施例1では、最終仕上圧延でサイドリリーフ率SRを変更したロールダイスを用い、従来の断面Rd(80%程度)を確保したまま、内径Rdを変化させた場合のS/N比を調査した。供試材としてJIS規格のNCF690TB相当鋼(30Cr−60Ni)のビレットを準備し、熱間押出にて外径55mm×内径32mmに製管した後、外面研磨を施し外径54.75mm×内径32mmのピルガー圧延用素管を加工した。
本発明方法(試験No.1、2)のパススケジュールとして、得られた素管を一次圧延して外径23mm×内径16.4mmの途中素管に加工した。このときの内径Rdは48.8%、断面Rdは86.8%であった。
その後の最終仕上圧延では、サイドリリーフ率SRを0%、0.5%、1.0%、1.5%および2.0%(5種)に変更したロールダイスと、加工部テーパーθ1および仕上部テーパーθ2を変化させたマンドレルを用い、外径12.85mm×内径10.67mmの金属管を仕上加工した。最終仕上圧延での断面Rd、内径Rd、マンドレルの加工部テーパーθ1および仕上部テーパーθ2、並びに送り量Fを表1に示す。
従来方法(試験No.3)のパススケジュールとして、得られた素管を一次圧延して外径25mm×内径19mmの途中素管を加工した。このときの内径Rdは40.6%、断面Rdは86.6%であった。
同様に、最終仕上圧延では、サイドリリーフ率SRを0%、0.5%、1.0%、1.5%および2.0%(5種)に変更したロールダイスを用い、外径12.85mm×内径10.67mmの金属管を仕上加工した。最終仕上圧延での断面Rd、内径Rd、マンドレルの加工部テーパーθ1および仕上部テーパーθ2、並びに送り量Fを表1に示す。ただし、サイドリリーフ率SRを0%として場合には、いずれもオーバーフィルを起こし、冷間圧延を行うことができなかった。
Figure 2007038296
表1に示す条件で最終仕上圧延された金属管の内面を、周波数750kHz、自己比較型の条件で渦流探傷し、0.66mmφの貫通ドリルホールを基準の人工欠陥として、それぞれのS/N比を調査した。
図6は、実施例1で調査したS/N比の結果を示す図である。実施例1では、送り量Fを2.5mmと比較的低速にしたが(従来では4mm)、従来方法(試験No.3)のパススケジュールでは、サイドリリーフ率SRに関係なくS/N比が15未満であったが、本発明方法(試験No.1、2)のパススケジュールでは、高い断面Rdを確保したままで内径Rdを低減することにより、より高いS/N比が得られることが確認された。
本発明方法(試験No.1、2)のパススケジュールによれば、サイドリリーフ率SRを0.5〜1.0%の範囲とすることにより、S/N比を15以上とすることができる。さらに、本発明方法のうち試験No.2では、マンドレルの加工部テーパーθ1および仕上部テーパーθ2を小さくすることにより、より高いS/N比を得ることができる。
(実施例2)
実施例2では、最終仕上圧延でマンドレルの加工部テーパーθ1を変化させるとともに、送り量Fを種々変更させた場合のS/N比を調査した。実施例1と同様に、供試材としてJIS規格のNCF690TB相当鋼(30Cr−60Ni)のビレットから外径55mm×内径32mmに熱間押出した後、外面研磨を施し外径54.75mm×内径32mmのピルガー圧延用素管を加工した。
実施例2(試験No.4、5)でのパススケジュールは、実施例1の本発明方法(試験No.1、2)と同様とし、一次圧延により外径23mm×内径16.4mmの途中素管を加工した(内径Rdは48.8%、断面Rdは86.8%)。
最終仕上圧延では、サイドリリーフ率SRを0.5%としたロールダイスと、加工部テーパーθ1を変化させたマンドレルを用い、送り量Fを1.5mm、2.0mm、2.5mm、3.0mmおよび3.5mm(5種)に変更して、外径12.85mm×内径10.67mmの金属管を仕上加工した。最終仕上圧延でのサイドリリーフ率SR、断面Rd、内径Rd、マンドレルの加工部テーパーθ1および仕上部テーパーθ2、並びに送り量Fを表2に示す。
Figure 2007038296
表2に示す条件で最終仕上圧延された金属管の内面を、実施例1の場合と同様に、周波数750kHz、自己比較型の条件で渦流探傷し、0.66mmφの貫通ドリルホールを基準の人工欠陥として、それぞれのS/N比を調査した。
図7は、実施例2で調査したS/N比の結果を示す図である。同図の結果から明らかなように、内径Rdが34.9%のパススケジュールで圧延することにより、送り量Fが3.0mm以下であれば、S/N比が15を超え高い水準を維持できる。したがって、本発明のパススケジュールでは、生産性を維持しつつ高いS/N比を確保するため、送り量Fを1.0〜3.0mmとした。
さらに、図7に示す結果から、マンドレルの加工部テーパーθ1を小さくすることにより、より高いS/N比が得られることが確認できた。
(実施例3)
実施例3では、最終仕上圧延でマンドレルの加工部テーパーθ1と仕上部テーパーθ2とをそれぞれに変更させた場合のS/N比を調査した。実施例1と同様に、供試材としてJIS規格のNCF690TB相当鋼(30Cr−60Ni)のビレットから外径55mm×内径32mmに熱間押出した後、外面研磨を施し外径54.75mm×内径32mmのピルガー圧延用素管を加工した。
実施例3(試験No.6)のパススケジュールは、実施例1の本発明方法(試験No.1、2)と同様とし、一次圧延により外径23mm×内径16.4mmの途中素管を加工し(内径Rdは48.8%、断面Rdは86.8%)、最終仕上圧延では、加工部テーパーθ1を0.1°〜0.3°(4種)および仕上部テーパーθ2を0.01°〜0.3°(4種)に変更させたマンドレルを用い、外径12.85mm×内径10.67mmの金属管を仕上加工した。最終仕上圧延でのサイドリリーフ率SR、断面Rd、内径Rd、マンドレルの加工部テーパーθ1および仕上部テーパーθ2、並びに送り量Fを表3に示す。
Figure 2007038296
表3に示す条件で最終仕上圧延された金属管の内面を、実施例1の場合と同様に、周波数750kHz、自己比較型の条件で渦流探傷し、0.66mmφの貫通ドリルホールを基準の人工欠陥として、それぞれのS/N比を調査した。その調査結果を表4に示す。
Figure 2007038296
表4に示す結果から、本発明で規定する孔型形状(サイドリリーフ率SRが0.5%)およびパススケジュール(内径Rdが34.9%)を満足する場合には、従来から用いられていた加工部テーパーθ1が0.3°および仕上部テーパーθ2が0.3°のマンドレルを用いても、S/N比が15以上と高水準であった。
さらに、それぞれテーパーを小さくするほど、高いS/N比が得られることから、加工部テーパーθ1を0.2°以下とし、仕上部テーパーθ2を0.1°以下とするのが望ましいことを確認した。
本発明の金属管の冷間圧延方法によれば、ロールダイスのサイドリリーフ率SR、パススケジュールとして断面Rd、内径Rd、および被加工材の送り量Fを最適化することにより、さらにマンドレルにおける加工部のテーパーθ1および仕上部のテーパーθ2を適正に選択することにより、新たな設備装置を必要とすることなく、さらに製品歩留まりの低下や製造コストの増加を生じることなく、ピルガー圧延による最終仕上後の管内面の寸法形状(真円形状)を保持し、優れた平面性状を確保することができる。これにより、内面渦流探傷に際し大きいS/N比を発揮する蒸気発生管の製造に広く適用することができる。
ピルガー圧延に用いられる一対のロールダイスの全体構成を説明する図である。 ピルガー圧延により素管を圧延する方法を説明するために、ロールダイスの孔型を展開した図である。 ロールダイスの孔型設計に用いられるロールモデルを示す図である。 原子力発電プラント用の蒸気発生管の定期検査に適用される内面渦流探傷のモデル構成を示す図である。 ピルガー圧延による冷間圧延で管内面に形成されるノコ刃状の微小凹凸を模式的に示す図である。 実施例1で調査したS/N比の結果を示す図である。 実施例2で調査したS/N比の結果を示す図である。
符号の説明
1:素管、 2:内面渦流探傷装置
3:リファレンス管、 4:ノコ刃状の微小凹凸
10:ロールダイス、 11:孔型
12:ロールスタンド、 13:ピニオンギア
14:ラックギア
20:マンドレル、 21:マンドレル加工部
22:マンドレル仕上部

Claims (2)

  1. 孔型径Dxおよびサイドリリーフ量Fxで構成される孔型からなる一対のロールダイスを用い、そのロールダイスの間にマンドレルを備えたピルガー圧延による冷間圧延方法において、
    前記ロールダイスの下記(1)式で表されるサイドリリーフ率SRを0.5〜1.0%の範囲とし、
    パススケジュールとして下記(2)式で示される断面リダクション率を70〜90%とし、かつ下記(3)式で示される内径リダクション率を25〜40%とし、
    さらに被加工材の送り量(1パス当たり)を1.0〜3.0mmとして最終仕上圧延することを特徴とする金属管の冷間圧延方法。
    SR(%)={(2×Fx)/(2×Fx+Dx)}×100 ・・・ (1)
    断面リダクション率(%)={1−(加工後の断面積/加工前の断面積)}×100
    ・・・ (2)
    内径リダクション率(%)={1−(加工後の内径/加工前の内径)}×100
    ・・・ (3)
  2. 前記マンドレルにおける加工部のテーパーθ1を0.2°以下とし、同マンドレルにおける仕上部のテーパーθ2を0.1°以下として最終仕上圧延することを特徴とする請求項1に記載の金属管の冷間圧延方法。
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