JP2007037602A - 防災頭巾に変えることができる防災用カバン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 カバン本体1が頭部及び肩部を覆う防災頭巾に変形可能な防災用カバンであり、カバン本体が第一側辺部1A、上辺部1B、第二側辺部1C、底辺部1Dを有する矩形状であり、上辺部1B、第二側辺部1C、及び底辺部1Dの一部がファスナーFにより開閉自在となっている。
また、カバン本体内部に対してインナー袋2が着脱自在となっている。
【効果】本発明によれば、ファスナーを全開にすることで、簡単に頭部及び肩部を防護する防災頭巾に転用して使うことができる。 カバン本体を防災頭巾に変えるには、ファスナーを単に移動させる操作だけでよいために、瞬時的にカバン本体を防災頭巾に変えることができる。
【選択図】図2
Description
また災害によっては、避難の際、落下物等から身を守る必要があり、そのためにも頭部を守るための防災用頭巾は極めて有用である。
このようなことから、防災頭巾を着用すると共にバックに必要品を収納して緊急避難することができるように収納バック等に防災頭巾を備えたものが開発されている。
例えば、バックと防災頭巾とをセットにした防災用具として、特開平8−224122に開示にされているようなものがある。
このようなリュックサックでは、防災頭巾がその中に折り畳まれており、緊急必要時に外に取り出し頭巾状に広げて使用することができる。
飽くまでも、この防災頭巾はリックサックの付属的な位置づけであり、容易に折り畳めるような簡単な構造となっている。
また頭巾自体は折り畳んでリュックサック内に収納できるように比較的折曲自在な材質に限られ、自ずと厚地のものや腰のある材料のものは使えない。
このようなことから、防災頭巾とした場合に、折りグセや折り目等が残ったり、また厚地のものが使えないことから落下物による衝撃に対し十分対応できない恐れがある。
すなわち、本発明は、使用後、折り畳んでバックに収納する必要が全くなく、且つ折りグセや折り目等が残らない防災頭巾を有する防災用カバンを提供することである。
カバン本体を防災頭巾に変えるには、ファスナーを単に移動させる操作だけでよいために、瞬時的にカバン本体を防災頭巾に変えることができる。
また、使用後、カバン本体に戻すには、同様にファスナーを元に戻すように移動させる操作だけで十分であり、上記同様に瞬時的に防災頭巾からカバン本体に変えることができる。
図1は本発明の実施の形態に係る防災カバンを正面図で示した概略図である。
図2は防災カバンにおけるカバン本体からインナー袋を取り出した状態を説明する図である。
本発明は、防災頭巾に変えることが可能なカバン本体1、及びそのカバン本体内部に脱着自在となっているインナー袋2を備える。
このファスナーFは摘まみ部F1を移動させることで簡単に開くことができ、ファスナーFを全開した場合には、略コの字状の開口部が現れる。
なお、第一側辺部1Aは、後述するように防災頭巾に変更した場合に、頭頂部を覆うものであり、当然、開口しない。
そのため防災頭巾を着用した場合、邪魔にならずに、移動中、他のもの(障害物等)に引っ掛かるような危険はない。
こうすることでカバン本体1の中にインナー袋2を収納した場合に、カバン本体1を激しく動かしてもインナー袋2自体が内部で遊んで移動するようなことはなく、安定した状態に維持される。
この場合、カバン本体1の掛止テープTかインナー袋2の掛止テープTのどちらかを、大きくしておくことで自由度が生じ、インナー袋2が多少ずれても取付け易い。
災害時にはインナー袋2を取り出して使うことを考えると、要は、なるべく余計な手間や力を必要とせず、素早くカバン本体1からインナー袋2が取り外せるものであればよい。
図3は、ファスナーを開く手順を説明する図であり、(A)はファスナーFを開く前の状態、また(B)はファスナーFを開いた後の状態を示す。
まず最初に、カバン本体1において、上辺部1Bの左端に位置する摘まみ部F1を、右方向に移動させていく。
摘まみ部F1は上辺部1Bを右に移動、第二側辺部1Cを下に移動、底辺部1Dの一部を左に移動し、その結果、カバン本体1のファスナーFは略コの字状に開口される〔図3(A)→図3(B)〕。
その後、防災頭巾とした際、不必要となる取っ手11を取り外す。
この場合、第一側辺部1Aから底辺部1Dの一部へかけての領域が頭覆部Xとなり、上辺部1B、第二側辺部1C、底辺部1Dで囲まれる一部の領域が肩覆部Yとなる。
図5から分かるように、本発明の防災頭巾を着用した際、頭覆部Xにより使用者の頭部が保護されると共に肩覆部Yにより使用者の肩部も保護される。
頭覆部Xと肩覆部Yとは一体に連続しているために強度的にも強いものとなっている。
このように長さLの長短により、頭覆部Xと肩覆部Yとの大きさのバランスを調整することができる利点がある。
ところでカバン本体1の内部に収納されたインナー袋2は着脱自在であるために、例えば掛止テープTが外れるとインナー袋2が移動する場合がある。
このような時に、カバン本体1の内部の手前と奥の面にインナー袋2を保持するための締め付け用の紐体12を設けることが好ましい。
図8に示すように、紐体12を結んでインナー袋2を保持することにより、インナー袋自体が内部で遊んで移動するようなことは起きない。
この意味で、紐体12は、カバン本体1を防災頭巾に変えた場合に使えるような位置、すなわちカバン本体1でいうと底辺部1Dのファスナーの開口端近傍に設けることが好ましい。
図10は、カバン本体の防御機能をより充実させた例である。
カバン本体の底辺部1Dから上方に向けて補強ベルト13を取付けており、この補強ベルト13に取っ手11をバックル具で取り外し自在にしたものである。
防災頭巾に変えた状態では、図11に示すように、この補強ベルト13が、丁度、後頭部に位置し、それを保護するために、後頭部への衝撃にも、十分、対応できる。
この実施の形態は、カバン本体に着脱自在となっているインナー袋2に工夫を施した例である。
図12(A)に示すような背負ベルト21を取付けて緊急時に背負い可能とすることで、両手の自由が確保されスムーズで迅速な避難が可能となる。
また、図12(B)のように取っ手22を右上の角隅部に取付けて持ち運びできるようにすることも可能であり、この場合、取っ手を長くすることで肩に掛けることもできる。
そして災害時には、カバン本体1からインナー袋2を素早く取り出し、そのまま避難することができる。その際、カバン本体のファスナーを開いて防災頭巾に変え、それを被って逃げることができ安全である。
カバン本体から防災頭巾に変える場合は、単にファスナーを開くだけで瞬時的に防災頭巾となる。
使用後は、防災頭巾となったカバン本体にインナー袋2を収め、ファスナーを閉じるだけで簡単に元のカバン本体に戻る。
また、折り畳むことがないために、厚地にして十分な衝撃力に耐えるものにすることができる。
以上、本発明を説明してきたが、本発明は実施の形態に限定されることなく種々の変形例が可能である。例えば、インナー袋の形状は矩形に限らず、長円等のものでもよい。
1A 第一側辺部
1B 上辺部
1C 第二側辺部
1D 底辺部
11 取っ手
12 紐体
13 補強ベルト
2 インナー袋
21 背負ベルト
22 取っ手
A 防災用カバン
F ファスナー
F1 摘まみ部
X 頭覆部
Y 肩覆部
T 掛止テープ
Claims (8)
- カバン本体が頭部及び肩部を覆う防災頭巾に変形可能な防災用カバン。
- カバン本体が第一側辺部、上辺部、第二側辺部、底辺部を有する矩形状であり、上辺部、第二側辺部、及び底辺部の一部がファスナーにより開閉自在となっている請求項1記載の防災用カバン。
- カバン本体内部に対してインナー袋が着脱自在となっていることを特徴とする請求項1記載の防災用カバン。
- カバン本体内部に防災頭巾使用時に使う締め付け用の紐体を備えたことを特徴とする請求項1記載の防災用カバン。
- インナー袋は掛止テープによって着脱自在となっていることを特徴とする請求項3記載の防災用カバン。
- カバン本体が衝撃防止可能な布材よりなることを特徴とする請求項1記載の防災用カバン。
- 取っ手が取り外し自在となっていることを特徴とする請求項1記載の防災用カバン。
- インナー袋が背負い可能な形状となっていることを特徴とする請求項3記載の防災用カバン。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2005222262A JP2007037602A (ja) | 2005-07-29 | 2005-07-29 | 防災頭巾に変えることができる防災用カバン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005222262A JP2007037602A (ja) | 2005-07-29 | 2005-07-29 | 防災頭巾に変えることができる防災用カバン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2007037602A true JP2007037602A (ja) | 2007-02-15 |
Family
ID=37796128
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2005222262A Pending JP2007037602A (ja) | 2005-07-29 | 2005-07-29 | 防災頭巾に変えることができる防災用カバン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007037602A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5093737B1 (ja) * | 2012-05-29 | 2012-12-12 | 美樹 矢澤 | 防災用品兼用バッグ |
-
2005
- 2005-07-29 JP JP2005222262A patent/JP2007037602A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP5093737B1 (ja) * | 2012-05-29 | 2012-12-12 | 美樹 矢澤 | 防災用品兼用バッグ |
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