JP2007035932A - 有機el素子 - Google Patents
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Abstract
【課題】
簡単な構造で、駆動電圧を上昇させることなく、高い発光量子効率を得ることができる。
【解決手段】
本発明に係る有機EL表示装置は、陽極2aと、陰極5aと、陽極2aおよび陰極5aの間に配置された有機発光層7cとを備えており、この有機発光層7cは、陽極2a上に形成され、ドーパントを含有する第1の有機発光層71cと、第1の有機発光層71cに接して積層され、ドーパントを含有しない第2の有機発光層72cとから形成されている。また、好ましくは、第2の有機発光層72cの膜厚は、ドーパントの励起子拡散長よりも厚くするとよい。
【選択図】 図2
簡単な構造で、駆動電圧を上昇させることなく、高い発光量子効率を得ることができる。
【解決手段】
本発明に係る有機EL表示装置は、陽極2aと、陰極5aと、陽極2aおよび陰極5aの間に配置された有機発光層7cとを備えており、この有機発光層7cは、陽極2a上に形成され、ドーパントを含有する第1の有機発光層71cと、第1の有機発光層71cに接して積層され、ドーパントを含有しない第2の有機発光層72cとから形成されている。また、好ましくは、第2の有機発光層72cの膜厚は、ドーパントの励起子拡散長よりも厚くするとよい。
【選択図】 図2
Description
本発明は、有機EL素子に関し、特にドーパントを含有する有機発光層を備えた有機EL素子に関する。
近年、FPD(Flat Panel Display)として有機EL(Electro Luminescence)表示装置が注目されている。有機EL表示装置は自発光表示素子であり、液晶表示装置と比較して視野角が広く、バックライトが不要なため薄型化が可能である。また、応答速度も速く、有機物が有する発光性の多様性から、次世代の表示装置として期待されている。
有機EL表示装置は、画素となる有機EL素子を複数配置した有機EL表示素子を備えている。たとえば、パッシブ型の有機EL表示素子は、ストライプ状に配列された陽極配線と、当該陽極配線に交差するようにストライプ状に配列された陰極配線との交差部の間に有機発光層を含む有機化合物層が挟持された構造となっている。この一つの交差部に、発光素子としての画素が形成されている。有機EL表示素子は、このような画素がマトリックス状に配列されることにより構成されている。有機化合物層は、例えば、陽極側から陰極側へ向けて、正孔(ホール)注入層(HIL:Hole Injecting Layer)、正孔輸送層(HTL:Hole Transporting Layer)、有機発光層(Electro Luminescence Layer)、電子(キャリア)輸送層(Electro Transporting Layer)、電子注入層(EIL:Electro Injecting Layer)が積層されてなる。なお、これとは異なる構成を有する場合もある。
陽極と陰極の間に電圧を印加すると、陽極からは正孔が、陰極からは電子が、それぞれ有機化合物層に注入されて、有機発光層で再結合し、その際に生じるエネルギーにより有機発光層に含まれる有機発光性化合物の分子が励起され、励起子が生成される。このようにして生成された励起子が基底状態に失活する過程で発光現象が生じる。
有機EL表示素子を実用化するに際し、低消費電力で効率よく高い輝度に発光する有機EL素子が要求されている。
有機EL表示素子を実用化するに際し、低消費電力で効率よく高い輝度に発光する有機EL素子が要求されている。
そこで、有機発光層を、ホスト材料(固体媒体)に発光量子効率が高いドーパント(ゲスト材料)を混合して形成した有機EL表示素子が、提案されている(例えば非特許文献1)。ところが、非特許文献1に記載の有機発光層を有機EL素子に適用して、陽極および陰極の間に電圧を印加した場合、励起したドーパントが発光する前に、励起子が電子輸送層に衝突し、有機発光層と電子輸送層の間の界面付近に励起錯体(エキサイプレックス)を形成してしまうことがあった。このため、有機EL素子全体の発光量子効率が低下してしまっていた。
一方、陽極及び陰極からそれぞれ注入された正孔及び電子は、有機発光層で再結合して発光するが、有機発光層と電子輸送層との間に正孔の移動を抑制するホールブロッキング層を形成することによって、発光量子効率を改善する提案もされている。ホールブロッキング層は有機発光層の界面に接して形成される層であり、ホールブロッキング層を形成することにより、移動する正孔が有機発光層に滞留する時間を長くすることができる。また、有機発光層に正孔が滞留する時間が長くなるほど再結合する正孔及び電子の数が増大し、発光量子効率が高まる。
特許文献1には、トリフェニルアミンスチリル誘導体を合成し、これをホールブロッキング層として用いることによって、発光量子効率及び駆動安定性を向上させた有機発光素子が記載されている。
城戸 淳二、「有機ELのすべて」、第1版、日本、株式会社日本実業出版社、2003年4月1日発行、168頁−171頁 特開平8−109373号公報
城戸 淳二、「有機ELのすべて」、第1版、日本、株式会社日本実業出版社、2003年4月1日発行、168頁−171頁
しかしながら、特許文献1に記載の有機EL素子では、ホールブロッキング層により、陽極から注入される正孔が移動するのを抑制するものであり、ホールブロッキング層を設けない場合と比較して、陽極および陰極の間に印加する駆動電圧を高くする必要があるという問題があった。ここで、ホールブロッキング層の電子親和力は、有機発光層や電子輸送層の電子親和力よりも小さいのが一般的である。従って、電子が電子輸送層から有機発光層に移動するのに、電子はまず電子親和力が最も小さいホールブロッキング層に飛び移った後に有機発光層に移動するので、ホールブロッキング層を設けない場合と比較して、陽極および陰極の間に印加する駆動電圧を高くする必要がある。また、ホールブロッキング層を新たに設けるため、製造工程が増し、製造コストも上昇してしまう問題があった。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたもので、簡単な構造で、駆動電圧を上昇させることなく、高い発光量子効率を得ることができる有機EL表示装置および有機EL素子を提供することを目的とする。
本発明に係る有機EL素子は、陽極と、陰極と、陽極および陰極の間に配置された有機発光層とを備え、有機発光層は、ドーパントを含有する第1の有機発光層と、第1の有機発光層と陰極との間に、第1の有機発光層に接して配置され、ドーパントを含有しない第2の有機発光層とから構成されたことを特徴とするものである。
このような構成にしたことにより、簡単な構造で、駆動電圧を上昇させることなく、高い発光量子効率を得ることができる。
このような構成にしたことにより、簡単な構造で、駆動電圧を上昇させることなく、高い発光量子効率を得ることができる。
また、好ましくは、第2の有機発光層の膜厚は、ドーパントの励起子拡散長よりも厚くすることができる。このような構成にしたことにより、より効率的に、駆動電圧を上昇させることなく、高い発光量子効率を得ることができる。
さらに、好ましくは、第2の有機発光層のホスト材料は、第1の有機発光層のホスト材料と同じとすることができる。このような構成にしたことにより、第2の有機発光層の形成が同一装置内ででき、製造工程・装置を簡略化することができる。
さらに、好ましくは、第2の有機発光層のホスト材料は、第1の有機発光層のホスト材料と同じとすることができる。このような構成にしたことにより、第2の有機発光層の形成が同一装置内ででき、製造工程・装置を簡略化することができる。
本発明によれば、簡単な構造で、駆動電圧を上昇させることなく、高い発光量子効率を得ることができる。
本発明の実施の形態に係る有機EL表示装置について、図に基づいて説明する。
図1は、有機EL表示装置の構成を示す図であって、図1(a)は電極が形成される側から基板を観察した状況を示す模式図であり、図1(b)は図1(a)のX−Xにおける断面図である。なお、図1(a)では封止基板8および捕水剤10を省略している。
図1は、有機EL表示装置の構成を示す図であって、図1(a)は電極が形成される側から基板を観察した状況を示す模式図であり、図1(b)は図1(a)のX−Xにおける断面図である。なお、図1(a)では封止基板8および捕水剤10を省略している。
図1(a)および図1(b)に示されるように、有機EL素子基板100は、基板1上に陽極配線2、陰極配線5、有機化合物層7、絶縁膜4、陰極隔壁6等が形成されて構成されている。
基板1上に陽極配線2がストライプ状に形成される。基板1には例えばガラス基板が用いられる。陽極配線2の材料には、例えばITO(Indium Tin Oxide)が用いられる。
基板1上に陽極配線2がストライプ状に形成される。基板1には例えばガラス基板が用いられる。陽極配線2の材料には、例えばITO(Indium Tin Oxide)が用いられる。
図1(a)および図1(b)に示されるように、陽極配線2上に積層して、開口部3を有する絶縁膜4が形成される。開口部3は、陽極配線2と陰極配線5との交差部に設けられる。
図1(a)および図1(b)に示されるように、有機化合物層7は陽極配線2上に積層して形成される。なお、有機化合物層7の構成については、図2を用いて後で詳述する。図1(b)に示されるように、陰極配線5は、有機発光層7上に形成される。
図1(a)および図1(b)に示されるように、有機化合物層7は陽極配線2上に積層して形成される。なお、有機化合物層7の構成については、図2を用いて後で詳述する。図1(b)に示されるように、陰極配線5は、有機発光層7上に形成される。
また、図1(a)および図1(b)に示されるように、陰極隔壁6が、陽極配線2と直交するように、絶縁膜4上に形成されている。陰極隔壁6が有機発光層7や陰極配線5を分離することにより、陰極隔壁6間に有機発光層7が形成され、ストライプ状にされた陰極配線5が形成される。陰極配線5の材料には、通常はアルミニウムまたはアルミニウム合金が用いられる。なお、AlやAl合金の他に、Li等のアルカリ金属、Ag、Ca、Mg、Y、Inやこれらを含む合金を、陰極配線5の材料に用いてもよい。陽極配線2と陰極配線5の交差部では、陽極配線2は陽極として、陰極配線5は陰極として機能する。
図1(a)および図1(b)に示されるように、陰極隔壁6は、陰極配線5と平行に配設される。図1(b)に示されるように、陰極隔壁6の断面形状は逆テーパ形状となっており、陰極隔壁6を逆テーパ形状にすることにより、陰極隔壁6の側壁およびの立ち上がり部分が影となり、製造工程において、複数の陰極配線5を空間的に分離することができる。
図1(b)に示されるように、有機EL素子基板100の表面、すなわち基板1の有機化合物層7等が配置された面上には、封止基板8が対向するように配置され、基板1上の有機発光層7等が外気と遮断されるように封止されている。図1(b)に示されるように、封止基板8の基板1との対向側の中央部には、凹部8aが形成されている。
図1(b)に示されるように、有機EL素子基板100の表面、すなわち基板1の有機化合物層7等が配置された面上には、封止基板8が対向するように配置され、基板1上の有機発光層7等が外気と遮断されるように封止されている。図1(b)に示されるように、封止基板8の基板1との対向側の中央部には、凹部8aが形成されている。
また、図1(b)に示されるように、封止基板8と基板1とは、封止基板8の外周に塗布されたシール材9により貼り合わされる。基板1上の有機発光層7等は、両基板1、8およびシール材9によって封止されることで、空気中の水分にさらされないように保たれる。また、基板1と封止基板8との間の封止空間には、酸素や窒素等の支燃性ガスが封入されている。
次に、有機化合物層7の構造について、詳細に説明する。図2は、有機化合物層7を含む有機EL素子の構成を模式的に示す断面図である。
図2に示されるように、基板1上に、陽極2a、正孔注入層7a、正孔輸送層7b、有機発光層7c、電子輸送層7d、電子注入層7eおよび陰極5aが、順次積層されて形成されている。陽極2a、正孔注入層7a、正孔輸送層7b、有機発光層7c、電子輸送層7d、電子注入層7eおよび陰極5aで、有機EL素子を構成する。なお、有機EL素子は、各層の材料特性によって、正孔・電子注入層や正孔・電子輸送層を含まないこともある。
図2に示されるように、基板1上に、陽極2a、正孔注入層7a、正孔輸送層7b、有機発光層7c、電子輸送層7d、電子注入層7eおよび陰極5aが、順次積層されて形成されている。陽極2a、正孔注入層7a、正孔輸送層7b、有機発光層7c、電子輸送層7d、電子注入層7eおよび陰極5aで、有機EL素子を構成する。なお、有機EL素子は、各層の材料特性によって、正孔・電子注入層や正孔・電子輸送層を含まないこともある。
正孔注入層7aは、陽極2から有機発光層7cへの正孔注入効率を高めるために設けられている。また、正孔注入層7aは、例えば、アリールアミン類やフタロシアニン類の有機化合物を、蒸着等により塗布することにより形成される。なお、材料は上記機能を満たすものであればよく、例示したものに限定されるものではない。
正孔輸送層7bは、正孔を円滑に有機発光層7cに移動させるためと、有機発光層7cに入った電子が陽極2側に移動してくるのを阻止するために設けられている。また、正孔輸送層7bは、例えば、アリールアミン類の有機化合物を蒸着等により塗布することにより形成される。なお、材料は上記機能を満たすものであればよく、例示したものに限定されるものではない。
有機発光層7cについては、後で詳述する。
正孔輸送層7bは、正孔を円滑に有機発光層7cに移動させるためと、有機発光層7cに入った電子が陽極2側に移動してくるのを阻止するために設けられている。また、正孔輸送層7bは、例えば、アリールアミン類の有機化合物を蒸着等により塗布することにより形成される。なお、材料は上記機能を満たすものであればよく、例示したものに限定されるものではない。
有機発光層7cについては、後で詳述する。
電子輸送層7dは、電子を円滑に有機発光層7cに移動させるためと、有機発光層7cに入った正孔が電子輸送層7dに移動してくるのを阻止するために設けられる。また、電子輸送層7dは、例えば、アルミ錯体やオキサジアゾール類やトリアゾール類の有機化合物を、蒸着等により塗布することにより形成される。なお、材料は上記機能を満たすものであればよく、例示したものに限定されるものではない。
電子注入層7eは、陰極5からの有機発光層7cへの電子注入効率を高めるために設けられる。また、電子注入層7eは、例えば、リチウム等のアルカリ金属やフッ化リチウムや酸化リチウムやリチウム錯体を、蒸着等により塗布することにより形成される。なお、材料は上記機能を満たすものであればよく、例示したものに限定されるものではない。
電子注入層7eは、陰極5からの有機発光層7cへの電子注入効率を高めるために設けられる。また、電子注入層7eは、例えば、リチウム等のアルカリ金属やフッ化リチウムや酸化リチウムやリチウム錯体を、蒸着等により塗布することにより形成される。なお、材料は上記機能を満たすものであればよく、例示したものに限定されるものではない。
次に、有機発光層7cの構成について、説明する。図2に示されるように、有機発光層7cは、第1の有機発光層71cおよび第2の有機発光層72cとから形成されている。
第1の有機発光層71cは、正孔輸送層7bと第2の有機発光層72cとの間に形成されている。第1の有機発光層71cは、ホスト材料(固体媒体)に発光量子効率が高いドーパント(ゲスト材料)を微量(例えば1〜2%程度)混合して、正孔輸送層7b上に蒸着等により塗布することにより形成される。
第1の有機発光層71cは、正孔輸送層7bと第2の有機発光層72cとの間に形成されている。第1の有機発光層71cは、ホスト材料(固体媒体)に発光量子効率が高いドーパント(ゲスト材料)を微量(例えば1〜2%程度)混合して、正孔輸送層7b上に蒸着等により塗布することにより形成される。
ホスト材料には、例えば、アルミニウム錯体やベリリウム錯体やDPVBiが用いられる。ゲスト材料であるドーパントには、ペリエンやルブレンやDCMやDCJTBが用いられる。
第2の有機発光層72cは、第1の有機発光層71cと、電子輸送層7dとの間に、第1の有機発光層71cに接して積層されて形成されている。第2の有機発光層72cは、ホスト材料(固体媒体)のみで形成され、ドーパントを含有しない。
第2の有機発光層72cは、第1の有機発光層71cと、電子輸送層7dとの間に、第1の有機発光層71cに接して積層されて形成されている。第2の有機発光層72cは、ホスト材料(固体媒体)のみで形成され、ドーパントを含有しない。
このように、ドーパントを含有する第1の有機発光層71cと電子輸送層7dとの間に、ドーパントを含有しない第2の有機発光層72cを介在させたので、ドーパントの励起子が電子輸送層7dに直接衝突するのを低減することができ、有機発光層7cと電子輸送層7dとの界面で励起錯体が形成されるのを低減することができ、高い発光量子効率を得ることができる。また、ホールブロッキング層を設けていないので、陽極2aおよび陰極5aの間に印加する駆動電圧を高くする必要もない。更に、ホールブロッキング層を新たに追加する必要がないため、ホールブロッキング層を形成する製造工程が増す必要もなく、製造コストが上昇することもない。
以上のように、本発明によれば、簡単な構造で、駆動電圧を上昇させることなく、高い発光量子効率を得ることができる。
以上のように、本発明によれば、簡単な構造で、駆動電圧を上昇させることなく、高い発光量子効率を得ることができる。
好ましくは、第2の有機発光層72cのホスト材料は、第1の有機発光層71cのホスト材料と同一とする。このような構成にしたことにより、第2の有機発光層72cの形成が同一装置内ででき、製造工程・装置を簡略化することができる。
また、好ましくは、第2の有機発光層72cの膜厚は、第1の有機発光層71c中のドーパントの励起子拡散長(一般的に、10nm程度)よりも厚くするとよい。すなわち、第2の有機発光層72cの膜厚は15nm以上とすることが好ましい。ここで、励起子とは、クーロン引力により互いに束縛された正孔および電子の対をいう。励起子は、陽極から注入される正孔と、陰極から注入される電子とが、第1の有機発光層71c内で再結合したときに発生し、励起子が基底状態に失活する過程で発光現象が生じる。
第2の有機発光層72cの膜厚をドーパントの励起子の拡散長よりも厚くすることにより、基底状態に移るまでの間にドーパントの励起子が電子輸送層7dに衝突するのを確実に防止でき、ドーパントの励起子が電子輸送層7dに衝突する前に、必ずドーパントの励起子が基底状態に移り、有機発光層7c内で効率よく発光させることができる。
また、好ましくは、第2の有機発光層72cの膜厚は、第1の有機発光層71c中のドーパントの励起子拡散長(一般的に、10nm程度)よりも厚くするとよい。すなわち、第2の有機発光層72cの膜厚は15nm以上とすることが好ましい。ここで、励起子とは、クーロン引力により互いに束縛された正孔および電子の対をいう。励起子は、陽極から注入される正孔と、陰極から注入される電子とが、第1の有機発光層71c内で再結合したときに発生し、励起子が基底状態に失活する過程で発光現象が生じる。
第2の有機発光層72cの膜厚をドーパントの励起子の拡散長よりも厚くすることにより、基底状態に移るまでの間にドーパントの励起子が電子輸送層7dに衝突するのを確実に防止でき、ドーパントの励起子が電子輸送層7dに衝突する前に、必ずドーパントの励起子が基底状態に移り、有機発光層7c内で効率よく発光させることができる。
また、励起子が基底状態に移るまでの間に、電子輸送層7dに衝突するのを確実に防止できるので、有機発光層7cと電子輸送層7dとの界面付近で、励起錯体を形成することはない。このように、励起子が効率よく発光に寄与することができ、高い発光量子効率を得ることができる。
以下、本発明の実施例および比較例について説明する。
実施例1.
板厚130nmのガラス基板上にITOを用いて陽極2aを形成し、陽極が形成されたガラス基板を真空蒸着機の基板ホルダーに固定して、真空度1×10−6Torrまで減圧した。そして、化学式(1)の有機化合物(銅フタロシアニン)を、蒸着速度0.2nm/秒で20nmの膜厚となるように、陽極2a上に蒸着し、この層を正孔注入層7aとした。
実施例1.
板厚130nmのガラス基板上にITOを用いて陽極2aを形成し、陽極が形成されたガラス基板を真空蒸着機の基板ホルダーに固定して、真空度1×10−6Torrまで減圧した。そして、化学式(1)の有機化合物(銅フタロシアニン)を、蒸着速度0.2nm/秒で20nmの膜厚となるように、陽極2a上に蒸着し、この層を正孔注入層7aとした。
次に、ホスト材料として化学式(3)の有機化合物(DPVBi)を蒸着速度0.5nm/秒で、発光性ドーパントとしての化学式(4)の有機化合物(DCJTB)を蒸着速度0.005nm/秒で、合わせて30nmの膜厚となるように、正孔輸送層7b上に蒸着し、この層を第1の有機発光層71cとした。次に、発光性ドーパントとしての化学式(4)の有機化合物(DCJTB)が蒸着されないように、例えばシャッターで坩堝を塞いで、化学式(3)の有機化合物(DPVBi)のみを、蒸着速度0.5nm/秒で、20nmとなるように第1の有機発光層71c上に蒸着し、この層を第2の有機発光層72cとした。
次に、化学式(5)の有機化合物(Alq3:トリスアルミニウム)を、蒸着速度0.2nm/秒で20nmの膜厚となるように、第2の有機発光層72c上に蒸着し、この層を電子輸送層7dとした。次に、フッ化リチウムを、蒸着速度0.05nm/秒で5nmの膜厚となるように電子輸送層7d上に蒸着し、この層を電子注入層7eとした。次に、アルミニウムを、蒸着速度0.5nm/秒で100nmの膜厚となるように電子注入層7e上に蒸着し、この層を陰極5aとした。
このようにして積層形成された有機EL素子の陽極2aおよび陰極5aの間に駆動電圧を印加して輝度を測定したところ、300cd/m2のオレンジ発光を得るのに、駆動電圧4.5V、電流効率8.0cd/Aであった。
このようにして積層形成された有機EL素子の陽極2aおよび陰極5aの間に駆動電圧を印加して輝度を測定したところ、300cd/m2のオレンジ発光を得るのに、駆動電圧4.5V、電流効率8.0cd/Aであった。
実施例2.
板厚130nmのガラス基板上にITOを用いて陽極2aを形成し、陽極が形成されたガラス基板を真空蒸着機の基板ホルダーに固定して、真空度1×10−6Torrまで減圧した。そして、化学式(1)の有機化合物(銅フタロシアニン)を、蒸着速度0.2nm/秒で20nmの膜厚となるように、陽極2a上に蒸着し、この層を正孔注入層7aとした。
板厚130nmのガラス基板上にITOを用いて陽極2aを形成し、陽極が形成されたガラス基板を真空蒸着機の基板ホルダーに固定して、真空度1×10−6Torrまで減圧した。そして、化学式(1)の有機化合物(銅フタロシアニン)を、蒸着速度0.2nm/秒で20nmの膜厚となるように、陽極2a上に蒸着し、この層を正孔注入層7aとした。
次に、化学式(2)の有機化合物(TPD)を、蒸着速度0.2nm/秒で40nmの膜厚となるように、正孔注入層7a上に蒸着し、この層を正孔輸送層7bとした。
次に、化学式(3)の有機化合物(DPVBi)を蒸着速度0.5nm/秒で、発光性ドーパントとしての化学式(4)の有機化合物(DCJTB)を蒸着速度0.005nm/秒で、合わせて30nmの膜厚となるように、正孔輸送層7b上に蒸着し、この層を第1の有機発光層71cとした。次に、発光性ドーパントとしての化学式(4)の有機化合物(DCJTB)が蒸着されないように、例えばシャッターで坩堝を塞いで、化学式(3)の有機化合物(DPVBi)のみを蒸着速度0.5nm/秒で、5nmとなるように、第1の有機発光層71c上に蒸着し、この層を第2の有機発光層72cとした。
次に、化学式(3)の有機化合物(DPVBi)を蒸着速度0.5nm/秒で、発光性ドーパントとしての化学式(4)の有機化合物(DCJTB)を蒸着速度0.005nm/秒で、合わせて30nmの膜厚となるように、正孔輸送層7b上に蒸着し、この層を第1の有機発光層71cとした。次に、発光性ドーパントとしての化学式(4)の有機化合物(DCJTB)が蒸着されないように、例えばシャッターで坩堝を塞いで、化学式(3)の有機化合物(DPVBi)のみを蒸着速度0.5nm/秒で、5nmとなるように、第1の有機発光層71c上に蒸着し、この層を第2の有機発光層72cとした。
次に、化学式(5)の有機化合物(Alq3)を、蒸着速度0.2nm/秒で20nmの膜厚となるように第2の有機発光層72c上に蒸着し、この層を電子輸送層7dとした。次に、フッ化リチウムを、蒸着速度0.05nm/秒で5nmの膜厚となるように電子輸送層7d上に蒸着し、この層を電子注入層7eとした。次に、アルミニウムを、蒸着速度0.5nm/秒で100nmの膜厚となるように電子注入層7e上に蒸着し、この層を陰極5aとした。
なお、実施例1では、第2の有機発光層72cの厚みが20nmであるのに対し、実施例2では、第2の有機発光層の厚みが5nmである点で相違する。
このようにして積層形成された有機EL素子の陽極2aおよび陰極5aの間に駆動電圧を印加して輝度を測定したところ、300cd/m2の黄色味のオレンジ発光を得るのに、駆動電圧5.3V、電流効率7.2cd/Aであった。
なお、実施例1では、第2の有機発光層72cの厚みが20nmであるのに対し、実施例2では、第2の有機発光層の厚みが5nmである点で相違する。
このようにして積層形成された有機EL素子の陽極2aおよび陰極5aの間に駆動電圧を印加して輝度を測定したところ、300cd/m2の黄色味のオレンジ発光を得るのに、駆動電圧5.3V、電流効率7.2cd/Aであった。
従来例1.
板厚130nmのガラス基板上にITOを用いて陽極を形成し、陽極が形成されたガラス基板を真空蒸着機の基板ホルダーに固定して、真空度1×10−6Torrまで減圧した。そして、化学式(1)の有機化合物(銅フタロシアニン)を、蒸着速度0.2nm/秒で20nmの膜厚となるように陽極上に蒸着し、この層を正孔注入層とした。
板厚130nmのガラス基板上にITOを用いて陽極を形成し、陽極が形成されたガラス基板を真空蒸着機の基板ホルダーに固定して、真空度1×10−6Torrまで減圧した。そして、化学式(1)の有機化合物(銅フタロシアニン)を、蒸着速度0.2nm/秒で20nmの膜厚となるように陽極上に蒸着し、この層を正孔注入層とした。
次に、化学式(2)の有機化合物(TPD)を、蒸着速度0.2nm/秒で40nmの膜厚となるように正孔注入層上に蒸着し、この層を正孔輸送層とした。
次に、化学式(3)の有機化合物(DPVBi)を蒸着速度0.5nm/秒で、発光性ドーパントとしての化学式(4)の有機化合物(DCJTB)を蒸着速度0.005nm/秒で、合わせて30nmの膜厚となるように、正孔輸送層に蒸着し、この層を有機発光層とした。
次に、化学式(3)の有機化合物(DPVBi)を蒸着速度0.5nm/秒で、発光性ドーパントとしての化学式(4)の有機化合物(DCJTB)を蒸着速度0.005nm/秒で、合わせて30nmの膜厚となるように、正孔輸送層に蒸着し、この層を有機発光層とした。
次に、化学式(5)の有機化合物(Alq3)を、蒸着速度0.2nm/秒で30nmの膜厚となるように有機発光層7c上に蒸着し、この層を電子輸送層とした。次に、フッ化リチウムを、蒸着速度0.05nm/秒で5nmの膜厚となるように電子輸送層上に蒸着し、この層を電子注入層とした。次に、アルミニウムを、蒸着速度0.5nm/秒で100nmの膜厚となるように電子注入層上に蒸着し、この層を陰極とした。
このようにして積層形成された有機EL素子の陽極および陰極の間に駆動電圧を印加して輝度を測定したところ、300cd/m2の黄色発光を得るのに、駆動電圧6.2V、電流効率6.1cd/Aであった。
このようにして積層形成された有機EL素子の陽極および陰極の間に駆動電圧を印加して輝度を測定したところ、300cd/m2の黄色発光を得るのに、駆動電圧6.2V、電流効率6.1cd/Aであった。
従来例2.
板厚130nmのガラス基板上にITOを用いて陽極を形成し、陽極が形成されたガラス基板を真空蒸着機の基板ホルダーに固定して、真空度1×10−6Torrまで減圧した。そして、化学式(1)の有機化合物(銅フタロシアニン)を、蒸着速度0.2nm/秒で20nmの膜厚となるように陽極上に蒸着し、この層を正孔注入層とした。
板厚130nmのガラス基板上にITOを用いて陽極を形成し、陽極が形成されたガラス基板を真空蒸着機の基板ホルダーに固定して、真空度1×10−6Torrまで減圧した。そして、化学式(1)の有機化合物(銅フタロシアニン)を、蒸着速度0.2nm/秒で20nmの膜厚となるように陽極上に蒸着し、この層を正孔注入層とした。
次に、化学式(2)の有機化合物(TPD)を、蒸着速度0.2nm/秒で40nmの膜厚となるように、正孔注入層上に蒸着し、この層を正孔輸送層とした。
次に、化学式(3)の有機化合物(DPVBi)を蒸着速度0.5nm/秒で、発光性ドーパントとしての化学式(4)の有機化合物(DCJTB)を蒸着速度0.005nm/秒で、合わせて30nmの膜厚となるように、正孔輸送層上に蒸着し、この層を有機発光層とした。
次に、化学式(3)の有機化合物(DPVBi)を蒸着速度0.5nm/秒で、発光性ドーパントとしての化学式(4)の有機化合物(DCJTB)を蒸着速度0.005nm/秒で、合わせて30nmの膜厚となるように、正孔輸送層上に蒸着し、この層を有機発光層とした。
次に、化学式(6)の有機化合物(CF−Y)を、蒸着速度0.3nm/秒で10nmの膜厚となるように、有機発光層上に蒸着し、この層をホールブロッキング層とした。
次に、化学式(5)の有機化合物(Alq3)を、蒸着速度0.2nm/秒で30nmの膜厚となるように、ホールブロッキング層上に蒸着し、この層を電子輸送層とした。
次に、化学式(5)の有機化合物(Alq3)を、蒸着速度0.2nm/秒で30nmの膜厚となるように、ホールブロッキング層上に蒸着し、この層を電子輸送層とした。
次に、フッ化リチウムを、蒸着速度0.05nm/秒で5nmの膜厚となるように電子輸送層上に蒸着し、この層を電子注入層とした。次に、アルミニウムを、蒸着速度0.5nm/秒で100nmの膜厚となるように、電子注入層上に蒸着し、この層を陰極とした。
このようにして積層形成された有機EL素子の陽極および陰極の間に駆動電圧を印加して輝度を測定したところ、300cd/m2のオレンジ発光を得るのに、駆動電圧6.5V、電流効率8.0cd/Aであった。
このようにして積層形成された有機EL素子の陽極および陰極の間に駆動電圧を印加して輝度を測定したところ、300cd/m2のオレンジ発光を得るのに、駆動電圧6.5V、電流効率8.0cd/Aであった。
表1に示されるように、実施例1および実施例2と、従来例1および従来例2とを比較すると、同じ輝度300cd/m2を得るのに、実施例1および実施例2では、従来例1および従来例2と比較して、0.9〜2.0Vの駆動電圧の低減を実現することができた。また、同じ300cd/m2を得るのに、実施例1および実施例2では、従来例1および従来例2と比較して、0〜1.1cd/Aの電流効率の上昇を実現することができた。
従来例2では、ホールブロッキング層を設けているため、電流効率は、実施例1および実施例2のように高いが、駆動電圧は、実施例1および実施例2と比較して、1.2〜2.0Vも高い結果となった。実施例1と実施例2とを比較すると、第2の有機発光層72cを励起子拡散長(一般的に、10nm程度)よりも確実に大きく形成した実施例1の方が、実施例2よりも、駆動電圧では0.8V、電流効率では0.8cd/A高い結果となった。なお、期待される発光色がオレンジであるところ、実際の有機ELの発光色において、期待通りにオレンジとなったのは、実施例1および従来例2のみであり、その他は黄色または黄色味オレンジであった。
このような構成にしたことにより、簡単な構造で、駆動電圧を上昇させることなく、高い発光量子効率を得ることができる。
また、第2の有機発光層の膜厚を、有機発光層中の励起子拡散長よりも厚くすることにより、より効率的に、駆動電圧を上昇させることなく、高い発光量子効率を得ることができる。
また、第2の有機発光層の膜厚を、有機発光層中の励起子拡散長よりも厚くすることにより、より効率的に、駆動電圧を上昇させることなく、高い発光量子効率を得ることができる。
以上の説明は、本発明を実施の形態を説明するものであり、本発明が以上の実施の形態に限定されるものではない。また、当業者であれば、以上の実施の形態の各要素を、本発明の範囲において、容易に変更、追加、変換することが可能である。
上記発明の実施態様では、パッシブ型有機EL装置として説明したが、アクティブ型有機EL表示装置にも本発明を適用できる。また、上記発明の実施態様では、有機EL表示装置として説明したが、有機EL照明装置等の表示以外の目的で製造された有機EL装置にも本発明を適用できる。
上記発明の実施態様では、パッシブ型有機EL装置として説明したが、アクティブ型有機EL表示装置にも本発明を適用できる。また、上記発明の実施態様では、有機EL表示装置として説明したが、有機EL照明装置等の表示以外の目的で製造された有機EL装置にも本発明を適用できる。
1 基板
2 陽極配線
2a 陽極
3 開口部
4 絶縁膜
5 陰極配線
5a 陰極
6 陰極隔壁
7 有機化合物層
7a 正孔注入層
7b 正孔輸送層
7c 有機発光層
71c 第1の有機発光層
72c 第2の有機発光層
7d 電子輸送層
7e 電子注入層
8 封止基板
9 シール材
10 捕水剤
100 有機EL素子基板
100a 表示領域
2 陽極配線
2a 陽極
3 開口部
4 絶縁膜
5 陰極配線
5a 陰極
6 陰極隔壁
7 有機化合物層
7a 正孔注入層
7b 正孔輸送層
7c 有機発光層
71c 第1の有機発光層
72c 第2の有機発光層
7d 電子輸送層
7e 電子注入層
8 封止基板
9 シール材
10 捕水剤
100 有機EL素子基板
100a 表示領域
Claims (3)
- 陽極と、陰極と、上記陽極および上記陰極の間に配置された有機発光層とを備え、
上記有機発光層は、
ドーパントを含有する第1の有機発光層と、
上記第1の有機発光層と上記陰極との間に、上記第1の有機発光層に接して配置され、ドーパントを含有しない第2の有機発光層とから構成されたことを特徴とする有機EL素子。 - 上記第2の有機発光層の膜厚は、上記ドーパントの励起子拡散長よりも厚いことを特徴とする請求項1に記載の有機EL素子。
- 上記第2の有機発光層のホスト材料は、上記第1の有機発光層のホスト材料と同じである請求項1または2に記載の有機EL素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005217170A JP2007035932A (ja) | 2005-07-27 | 2005-07-27 | 有機el素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005217170A JP2007035932A (ja) | 2005-07-27 | 2005-07-27 | 有機el素子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007035932A true JP2007035932A (ja) | 2007-02-08 |
Family
ID=37794819
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005217170A Pending JP2007035932A (ja) | 2005-07-27 | 2005-07-27 | 有機el素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007035932A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109888115A (zh) * | 2019-01-31 | 2019-06-14 | 瑞声科技(南京)有限公司 | 一种有机电致发光二极管及其制备方法 |
-
2005
- 2005-07-27 JP JP2005217170A patent/JP2007035932A/ja active Pending
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