JP2007034832A - 自動販売機 - Google Patents
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Abstract
【課題】結露水を排水する樋部を得た上で、気密性を保持するパッキング部材および樋部の着脱を容易に行う。
【解決手段】商品収容庫4の底部の前縁40に沿いつつ傾斜した樋部922を有する固定部材92と、商品収容庫4の底部の前縁40に沿って配置してあって断熱扉に当接して気密性を保持するパッキング部材91とを1つに係合した化粧枠9を備える。すなわち断熱構造を有する商品収容庫4の内外の温度差によって発生する結露水を傾斜によって流して排水する樋部922を得ることができる。しかも化粧枠9は、固定部材92およびパッキング部材91を1つに係合した後、前縁40に形成したフック部441に対して係止して取り付けられる。このため化粧枠9を商品収容庫4に対して止める固定手段を少なくでき、化粧枠9を前縁40に対して容易に取り付け、かつ、容易に取り外せる。この結果、商品収容庫4内の構成部品のメンテナンス作業を容易に行える。
【選択図】 図12
【解決手段】商品収容庫4の底部の前縁40に沿いつつ傾斜した樋部922を有する固定部材92と、商品収容庫4の底部の前縁40に沿って配置してあって断熱扉に当接して気密性を保持するパッキング部材91とを1つに係合した化粧枠9を備える。すなわち断熱構造を有する商品収容庫4の内外の温度差によって発生する結露水を傾斜によって流して排水する樋部922を得ることができる。しかも化粧枠9は、固定部材92およびパッキング部材91を1つに係合した後、前縁40に形成したフック部441に対して係止して取り付けられる。このため化粧枠9を商品収容庫4に対して止める固定手段を少なくでき、化粧枠9を前縁40に対して容易に取り付け、かつ、容易に取り外せる。この結果、商品収容庫4内の構成部品のメンテナンス作業を容易に行える。
【選択図】 図12
Description
本発明は、断熱構造を有した商品収容庫内に商品を収容し、当該商品収容庫内を冷却または加温して商品を冷蔵または温蔵する自動販売機に関するものである。
缶入り飲料やビン入り飲料、あるいはペットボトル入り飲料などの商品を販売する自動販売機が広く知られている。このような自動販売機においては、前面が開口した自動販売機本体の内部に断熱構造を有する商品収容庫が設けられている。そして、商品収容庫の内部雰囲気を冷却もしくは加温することによって該商品収容庫の内部に収容した商品を所望の温度状態に維持するようにしている。例えば、コールド商品を販売する場合には、商品収容庫の内部を冷却装置によって5℃程度に冷却する一方、ホット商品を販売する場合には、商品収容庫の内部をヒータによって55℃程度に加温して、利用者の選択した商品をそれぞれ最適販売温度で提供する。また、商品収容庫の前面は開口して構成してあり、当該前面開口には開閉可能な断熱扉が設けてある。
上述した自動販売機において、断熱扉と対峙する商品収容庫の周縁前面には、断熱扉と周縁前面との隙間を無くして商品収容庫の外部に冷気または温気が漏れることを防ぐためにパッキング部材が敷設してある。特に商品収容庫の底部の周縁には、商品収容庫の下にある機械室と商品収容庫とに渡る冷却装置の冷媒供給管が配置してある。また、商品収容庫の底部の周縁には、機械室と商品収容庫内に設けた電気部品との間に渡るケーブルが配策してある。このため、パッキング部材は、冷媒供給管の配置およびケーブルの配策に応じて設ける必要がある。
従来、商品収容庫の底部の周縁に設けたパッキング部材は、その上縁に断面コ字形のフック部を形成した硬質樹脂製の長尺ベース板と、ベース板の長手方向に沿ってその前面に一体形成したガスケットとからなるガスケット付き化粧枠として構成してある。そして、フック部を商品収容庫の底板の前面フランジの上縁に差し込み係合した上で、ベース板の下部を自動販売機本体に対してネジで締結する(例えば、特許文献1参照)。
他に、商品収容庫の底部の周縁に設けた従来のパッキング部材は、合成樹脂によって形成してあり、商品収容庫側に保持される硬質の本体部と、断熱扉に接触する弾性変形可能な軟質の弾性部とを一体に形成してなる。本体部には、上下方向に平板状に延び、その上端側に商品収容庫にネジで固定される取付片が設けてあり、下端側に斜め上方に延びるドレン受けが設けてある。また、本体部の背面側には、商品収容庫の隙間に挿入される挿入片が設けてある(例えば、特許文献2参照)。
ところで、商品収容庫の底部の周縁には、断熱構造を有する商品収容庫の内外の温度差によって発生する結露水を排水するための樋部を設ける必要性がある。しかし、特許文献1に参照する発明では、樋部の構成を有していない。すなわち、特許文献1に参照する発明では、ガスケット付き化粧枠を設けた箇所に樋部を別に設けることになる。このため、冷却装置のメンテナンスを行う場合に、パッキング部材および樋部をそれぞれ脱着しなければならないため、メンテナンスの作業性が悪くなるという問題が生じる。
また、特許文献2に参照する発明では、パッキング部材の本体部に一体にしてドレン受け(樋部)が設けてある。しかし、特許文献2に参照する発明のパッキング部材は合成樹脂によって形成してあるため、必然として押出成形によって成形されることになる。すなわち、ドレン受けは、弾性部と共に真っ直ぐに形成される。この構成では、ドレン受けに滴下した結露水がドレン受けに溜まるだけであって当該結露水を所定箇所に排水することは困難である。
一方、商品収容庫の底部には、機械室と商品収容庫内に設けた電気部品との間を接続するケーブルが配策してある。しかし、パッキング部材を外した後、冷却装置のメンテナンスを行うために当該冷却装置を商品収容庫の外部に引き出す際、商品収容庫の底部に配策してあるケーブルが邪魔になり、冷却装置の引き出しを阻害するばかりでなく、ケーブル自体が断線するおそれがあった。また、自動販売機の組立の際にも、ケーブルを引っ掛けることで当該ケーブルが破断するおそれがあるため、例えば商品収容庫内に設けた商品収納ラックから商品を搬出した場合に当該商品を商品収容庫外に搬送するシュータの下面(商品収容庫の底部に対峙する面)に保護用のクッション材を設けている。
本発明は、上記実情に鑑みて、結露水を排水できる樋部を得て、かつ、気密性を保持するパッキング部材および樋部の着脱を容易に行うことができ、またパッキング部材および樋部を外した後の商品収容庫内の構成部品のメンテナンス作業を容易に行うことができる自動販売機を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の請求項1に係る自動販売機は、断熱構造を有して前面に開口した商品収容庫と、当該商品収容庫の前面開口を開閉可能に設けた断熱扉と、前記商品収容庫の底部前縁に沿って設けてあって前記断熱扉と対峙する化粧枠とを有し、前記商品収容庫内に商品を収容するようにした自動販売機において、前記化粧枠は、前記商品収容庫の内外の温度差により発生した結露水を導く態様で前記商品収容庫の底部前縁に沿いつつ下向きに傾斜した樋部を有する固定部材と、前記商品収容庫の底部前縁に沿って配置してあって前記断熱扉に当接して気密性を保持する弾性部を有したパッキング部材とを1つに係合してなり、前記固定部材および前記パッキング部材を1つに係合した化粧枠を、前記商品収容庫の底部前縁に形成したフック部に対して係止して取り付けることを特徴とする。
本発明の請求項2に係る自動販売機は、上記請求項1において、前記化粧枠は、前記固定部材に折り曲げ可能な係合片を設け、前記パッキング部材に前記係合片を挿通する挿通孔を設けて、前記係合片を前記挿通孔に挿通しつつ折り曲げることで前記固定部材および前記パッキング部材を1つに係合することを特徴とする。
本発明の請求項3に係る自動販売機は、断熱構造を有した商品収容庫内に商品を収容するようにした自動販売機において、前記商品収容庫の底部に配策した電気ケーブルを覆うカバー部材を設けたことを特徴とする。
本発明に係る自動販売機は、商品収容庫の底部の前縁に沿いつつ傾斜した樋部を有する固定部材と、商品収容庫の底部の前縁に沿って配置してあって断熱扉に当接して気密性を保持するパッキング部材とを1つに係合した化粧枠を備えている。このため、断熱構造を有する商品収容庫の内外の温度差によって発生する結露水を傾斜によって流して排水する樋部を得ることができる。しかも、化粧枠は、固定部材およびパッキング部材を1つに係合した後、商品収容庫の底部の前縁に形成したフック部に対して係止して取り付けられる。このため、化粧枠を商品収容庫に対して止める固定手段を少なくでき、化粧枠を商品収容庫の底部の前縁に対して容易に取り付け、かつ、容易に取り外すことができる。この結果、商品収容庫内の構成部品のメンテナンス作業を容易に行うことができる。
本発明に係る自動販売機は、商品収容庫の底部に配策した電気ケーブルを覆うカバー部材を設けたことによって、商品収容庫内の構成部品のメンテナンスを行う際に電気ケーブルが邪魔になることがないため、メンテナンス作業を容易に行うことができ、かつ、電気ケーブルを保護することができる。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る自動販売機の好適な実施の形態を詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
図1は本発明に係る自動販売機を示した正面図、図2は図1に示した自動販売機の内部を開放した状態の斜視図、図3は図1に示した自動販売機の断面側面図である。
ここで例示する自動販売機は、缶入り飲料やビン入り飲料、あるいはペットボトル飲料などの商品を販売するためのもので、図1〜図3に示すように自動販売機本体1、外扉2および断熱扉3を備えている。
自動販売機本体1は、複数の鋼板を適宜組み合わせることによって構成したもので、前面が開口した直方状を成している。この自動販売機本体1の内部には、図2に示すように商品収容庫4が設けてある。商品収容庫4は、断熱構造としてあり複数(本実施の形態では3つ)の独立した収容庫4a,4b,4cが並設してある。
商品収容庫4は、商品を所望の温度に維持した状態で収容するためのもので、前面に開口を有している。収容庫4a,4b,4cのそれぞれの上方部には、コラム状の商品収納ラック6が配設してある。各商品収納ラック6は、上部の商品投入口6aから投入された商品を上下方向に積み上げて収納し、最下位置の商品を1つずつ払い出す。本実施の形態における商品収納ラック6は、略筒形で強度の高い容器の商品の収納に適したサーペンタイン方式のものを採用している。サーペンタイン方式の商品収納ラック6は、上から順にトップトレイ62、商品収納通路63、ベンドメック64を有している。
トップトレイ62は、商品収容庫4の前面開口から奥側に向けて漸次低くなるように傾斜して配設した板状部材であって、上下方向に複数並設してあり、上下方向に隣接した相互間に商品投入口6aが画成してある。商品投入口6aから投入された商品は、横倒し姿勢の状態でトップトレイ62上を手前側から奥側に搬送される。
商品収納通路63は、トップトレイ62から横倒し姿勢で搬送された商品を消勢するとともに、内部に商品を収納するものであって、手前側と奥側とに湾曲形状のセグメントを互いに対向するように適宜連接することによって、上下方向に沿って蛇行するように延設してある。なお、本実施の形態では、商品収納通路63は、商品収容庫4の前側から奥側に6つ設けた6連の形態としてある。
ベンドメック64は、商品の販売を制御するものであり、各商品収納通路63の下部出口にそれぞれ取り付けてある。そして、商品収納通路を通過して一番下まで到達(落下)した商品はベンドメックで留まり、次の商品がその上に積み上げられて、商品収納通路63内に次々と収納されていくことになる。図には明示しないがベンドメック64は、上下一対のペダル、ベンドソレノイド、およびリンク機構により構成してある。下ペダルは、商品収納通路63内の最下位置の商品を留める一方、当該最下位置の商品を払い出す。上ペダルは、下から2番目の商品を留める一方、当該2番目の商品を払い出す。リンク機構は、ベンドソレノイドと上下ペダルとの間に設けてあってベンドソレノイドの駆動を上下ペダルに伝達する。すなわち、ベンドソレノイドに電力が供給されることによって、下ペダルが最下位置の商品を払い出すとともに、上ペダルが下から2番目の商品を留めることで、1つの商品の払い出しが行われる。ベンドソレノイドへの電力の供給が止まると、上ペダルが留めていた商品を払い出すとともに、下ペダルが当該商品を留める。また、図には明示しないがベンドメック64には、売り切れ検出センサが設けてある。売り切れ検出センサは、例えば商品の有無によってON/OFFするスイッチなどからなり、ベンドメック64で留める商品が無くなったとき(すなわち商品収納通路63に商品が無くなったとき)の売り切れ信号を出力する。
商品収容庫4(4a,4b,4c)の内部であって、各商品収納ラック6の下側には、商品収納ラック6から払い出された商品を商品収容庫4の前方に搬出するシュータ7が設けてある。このシュータ7には、後述する冷却装置によって冷却された空気や、加温装置によって加温された空気を通過させる通気孔7aが設けてある。また、図3に示すように各商品収納ラック6の後側には、ダクト8が設けてある。ダクト8は、シュータ7の上方域で商品収容庫4内の商品を冷却または加温した空気を後述の熱交換器へ搬送するための搬送通路である。
商品収容庫4の底部であってシュータ7によって区画される下方域には、熱交換器が配設してある。例えば図2に示すように正面向かって左側に位置する収容庫4aが冷却専用としてある場合には、図3に示すように熱交換器として冷却装置の蒸発器111、並びに庫内ファン120や庫内ファン用モータ121を備える。これに対して例えば中央に位置する収容庫4b、および正面向かって右側に位置する収容庫4cが冷却/加温切り換え可能としてある場合には、図3に示すように熱交換器として冷却装置の蒸発器111、並びに庫内ファン120や庫内ファン用モータ121に加えて商品収容庫4内を加温する加温装置であるヒータ122を備える。
上記商品収容庫4(4a,4b,4c)の下方となる位置には、機械室5が設けてある。機械室5は、上述した収容庫4a,4b,4cで共通に使用する機械部品を収容するためのものである。具体的には、圧縮機112、凝縮器113、膨張器114といった冷却装置の構成部品、並びに庫外ファン123や庫外ファン用モータ124を配設してある。また、膨張器114から分岐して各収容庫4a,4b,4cに配設したそれぞれの蒸発器111に至る冷媒供給管116には、駆動する蒸発器111を選択するための電磁バルブ115が個別に設けてある。
上記冷却装置は、圧縮機112の稼働によって蒸発器111から冷媒を吸引して圧縮し凝縮器113に送る。凝縮器113に送られた冷媒は、放熱されて液化して膨張器114に至る。膨張器114において冷媒は、減圧され蒸発温度および流量を制御されて蒸発器111に至る。蒸発器111に供給された冷媒は、吸熱して加熱蒸気として気化される。この冷媒の吸熱によって蒸発器111の周辺空気が冷却されることになる。そして、冷媒は、蒸発器111から圧縮機112に吸引されて帰還して循環する。
そして、庫内ファン120を稼働することによって蒸発器111の周辺の冷却された空気がシュータ7の下方域から通気孔7aを通してシュータ7の上方域に送られる。このため、商品収容庫4の内部が冷却され、商品収納ラック6に収納された商品が冷却される。
上記加温装置は、ヒータ122に電圧が印加されることによってヒータ122が加熱されてその周辺空気が加温される。そして、庫内ファン120を稼働することによって蒸発器111の周辺の加温された空気がシュータ7の下方域から通気孔7aを通してシュータ7の上方域に送られる。このため、商品収容庫4の内部が加温され、商品収納ラック6に収納された商品が加温される。また、庫内ファン120を稼働することによって、シュータ7の上方域にある空気がダクト8を介してシュータ7の下方域に送られる。
自動販売機の外扉2は、自動販売機本体1の前面開口を覆うに十分な大きさを有したもので、鋼材により堅牢に構成してあり、自動販売機本体1の一側縁部に支承してある。この外扉2には、図1に示すように前面(外面)側にディスプレイウィンド201、選択ボタン202、硬貨投入口203、紙幣挿入口204、表示器205、硬貨返却口206、商品取出口207が設けてある。ディスプレイウィンド201は、外扉2の内部に配置した商品見本201aおよび電照板201bを利用者に視認させるための窓である。一方、図2に示すように外扉2の背面(内面)側には、硬貨処理機211、硬貨回収箱212、紙幣処理機213、ディスプレイドア214、メインコントロールボックス215が設けてある。ディスプレイドア214は、商品見本201aおよび電照板201bを配置するためのものである。
自動販売機の断熱扉3は、自動販売機本体1に設けた商品収容庫4(4a,4b,4c)の前面の開口を覆うに十分な大きさを有したもので、鋼材によって断熱性を備えて構成してある。図示の例では、図2に示すように断熱扉3を上下3A,3Bに分割してそれぞれを個別に開閉できるようにしてある。この断熱扉3(3A,3B)は、商品収容庫4の前面開口を密閉状態に閉塞することによって商品収容庫4内を外部から断熱する。
上側の断熱扉3Aは、外扉2の内面側に取り付けてあり、当該外扉2とともに開閉する。この断熱扉3Aは、外扉2の閉塞に伴って商品収納ラック6の商品投入口6aであって商品収容庫4の前面開口の上部領域を閉塞し、外扉2の開放に伴って商品収納ラック6の商品投入口6aであって商品収容庫4の前面開口の上部領域を開放する。そして、断熱扉3Aによって商品収納ラック6の商品投入口6aを開放したときには、商品投入口6aからの商品の補充作業を行うことができる。
下側の断熱扉3Bは、一側端がヒンジを介して自動販売機本体1側に取り付けられ、他側端が商品収容庫4の前面の開口に対して開閉移動する開閉端をなす片開き式として構成してある。この断熱扉3Bは、その閉塞時に商品収容庫4の前面開口の下部領域を閉塞する(閉扉状態)。また断熱扉3Bは、その開放時に商品収容庫4の前面開口の下部領域を開放する(開扉状態)。また、断熱扉3Bには、シュータ7で搬出された商品を外扉2の商品取出口207に送出するための商品送出口3Baが各収容庫4a,4b,4cに対応して設けてある。そして、断熱扉3Bによって商品収容庫4の前面開口を開放したときには、例えば商品収納ラック6や冷却装置または加温装置のメンテナンス、あるいは商品収容庫4内の部品の交換などの作業を行うことができる。このように、断熱扉3Bは、断熱扉3Aとともに商品収容庫4の前面開口を開閉する。なお、本実施の形態では、断熱扉3を上下の断熱扉3A,3Bに分割した構成を一例としているが、上下の断熱扉3A,3Bに分割しない一つの断熱扉3を断熱扉3Bのように片開き式として構成して商品収容庫4の前面開口を開閉する形態としてあってもよい。
図4は図1に示した自動販売機の商品収容庫を示す斜視図、図5は商品収容庫の底部前縁部分を示す断面図である。上記構成の自動販売機において、図4に示すように商品収容庫4の底部の前縁40には、商品収容庫4の幅(左右)方向に沿って配置してあって断熱扉3(3B)と対峙する化粧枠9が設けてある。
図5に示すように商品収容庫4の底部は、商品収容庫4と機械室5との間の隔壁を構成している。この隔壁は、商品収容庫4の底板となる上板41と、機械室5の天板となる下板42との間に断熱材43を介在してなる。そして、隔壁の前端には、商品収容庫4の底部の前縁40を構成する取付金44が設けてある。取付金44は、断面が上向きに開口するほぼコ字形に形成してあって、商品収容庫4の幅(左右)方向に沿って長尺に形成してある。この取付金44は、コ字形の内部に断熱材43を詰めてあり、コ字形の開口する一側片を下板42に固定して、他側片を上板41と下板42との間に介在した断熱材43に当接してある。また、取付金44の他側片は、商品収容庫4の底部の前縁40をなし、前側上方に向けて延出するフック部441を有している。このフック部441に化粧枠9が係止される。化粧枠9は、パッキング部材91と固定部材92とを有してなる。また、図5に示すように取付金44には、切欠部442が設けてある。切欠部442は、冷却装置の蒸発器111から機械室5に繋がる冷媒供給管116や、商品収容庫4内の電機部品(庫内ファン用モータ121、ヒータ122、ベンドメック64など)に電力や信号を送受する電気ケーブル117を機械室5と商品収容庫4とに渡らせるためのものである。
図6は化粧枠のパッキング部材を示す側面図、図7はパッキング部材の正面図、図8はパッキング部材の斜視図、図9は化粧枠の固定部材を示す側面図、図10は固定部材の正面図、図11は固定部材の斜視図、図12は化粧枠の組立斜視図である。
図6〜図8に示すように化粧枠9のパッキング部材91は、合成樹脂材の押出成形によって成形してあって、パッキング基部911と弾性部912とを有している。パッキング基部911は、商品収容庫4の底部の前縁40の幅方向に沿うように長尺の板体として形成してある。このパッキング基部911は、比較的硬質な合成樹脂材を主に形成してあり、図6に示す斜線部分のように、その下端部と背面側に突出する複数(3つ)のヒレ部が比較的軟質な合成樹脂材によって形成してある。この比較的軟質な合成樹脂材によって形成した部分は、図5に示すように商品収容庫4の底部の前縁40をなす取付金44などに当接して変形することによって気密性を保持し、断熱材43の隙間などからの冷気または温気の漏れを防止する。また、図7および図8に示すように、パッキング基部911には、長手方向の両端部近傍にスリット状に貫通した挿通孔911aが少なくとも2箇所に設けてある。さらに、パッキング基部911には、長手方向の両端部近傍に矩形状に貫通した係止孔911bが少なくとも2箇所に設けてある。
弾性部912は、パッキング基部911の前面のほぼ中央にて商品収容庫4の底部の前縁40の幅方向に沿うように長尺の異形筒体として形成してある。この弾性部912は、比較的軟質な合成樹脂材によって形成してある。この弾性部912は、商品収容庫4の前面開口を閉じる断熱扉3(3B)に当接して変形することによって気密性を保持し、断熱扉3(3B)の隙間などからの冷気または温気の漏れを防止する。また、弾性部912の筒内には、図6に示すように同じく比較的軟質な合成樹脂材によって形成した梁部912aが径方向に渡って設けてある。この梁部912aは、断熱扉3(3B)を開けた際に、変形した弾性部912を元の形状に戻すように作用する。
図9〜図11に示すように化粧枠9の固定部材92は、板金の折り曲げによって成形してあって、固定基部921と樋部922とを有している。固定基部921は、商品収容庫4の底部の前縁40の幅方向に沿うように長尺の板体として形成してある。図10および図11に示すように、固定基部921には、長手方向の両端部近傍において背面側に折曲して延出した係合片921aが少なくとも2箇所に設けてある。さらに、固定基部921には、長手方向の両端部近傍に矩形状に貫通した係止孔921bが少なくとも2箇所に設けてある。
樋部922は、固定基部921の下端部にて商品収容庫4の底部の前縁40の幅方向に沿うように長尺に形成してある。樋部922は、斜め前方上部に折曲して形成してあり、かつ、商品収容庫4の底部の前縁40に沿いつつ下向きに傾斜して形成してある。本実施の形態での樋部922は、図10および図11に示すように左側から右側に向けて下向きに傾斜して形成してある。また、樋部922の下向きに傾斜した右端部には、落水孔922aが形成してある。すなわち、樋部922は、断熱構造を有する商品収容庫4の内外の温度差によって発生する結露水を傾斜によって流し、かつ落水孔922aによって所定箇所に排水する。
上記化粧枠9は、パッキング部材91および固定部材92を1つに係合した後、商品収容庫4の底部の前縁40であって取付金44のフック部441に係止される。パッキング部材91および固定部材92を1つに係合するには、図12に示すようにパッキング部材91のパッキング基部911に設けた挿通孔911aに対して、固定部材92の固定基部921に設けた係合片921aを挿通し、かつ、当該係合片921aを折り曲げる。このようにしてパッキング部材91および固定部材92を1つにした化粧枠9は、係止孔911b,921bを取付金44のフック部441に係止し、さらに、例えばネジなどの固定手段(図示せず)で固定部材92およびパッキング部材91を取付金44に共締めすることで、化粧枠9が商品収容庫4の底部の前縁40に対して取り付けられる。固定手段は、各2箇所の係止孔911b,921bをフック部441に係止しているので、化粧枠9の中央部を1箇所で止めればよい。このように商品収容庫4の底部の前縁40に対して取り付けた化粧枠9は、取付金44に設けた切欠部442を閉塞して冷媒供給管116および電気ケーブル117を跨ぐ。
したがって、上述した自動販売機では、商品収容庫4の底部の前縁40に沿いつつ下向きに傾斜した樋部922を有する固定部材92と、商品収容庫4の底部の前縁40に沿って配置してあって断熱扉3(3B)に当接して気密性を保持するパッキング部材91とを1つに係合した化粧枠9を備えている。このため、断熱構造を有する商品収容庫4の内外の温度差によって発生する結露水を傾斜によって流して排水する樋部922を得ることができる。しかも、化粧枠9は、固定部材92およびパッキング部材91を1つに係合した後、商品収容庫4の底部の前縁40に形成したフック部441に対して係止して取り付けられる。このため、化粧枠9を商品収容庫4に対して止める固定手段を1箇所にでき、化粧枠9を商品収容庫4の底部の前縁40に対して容易に取り付け、かつ、容易に取り外すことが可能になる。この結果、例えば図13に示すように、冷却装置の蒸発器111を商品収容庫4から外す場合に、冷媒供給管116を跨ぐ化粧枠9が容易に外せることでメンテナンス作業を容易に行える。
ところで、図4に示すように商品収容庫4の底部には、当該底部に配策した電気ケーブル117を覆うカバー部材10が設けてある。本実施の形態において、電気ケーブル117は収容庫4a,4bの前縁40に沿って配策してあり、収容庫4cでは奥方に配策してある。そして、カバー部材10は、前縁40に沿って配策した電気ケーブル117を覆うようにして収容庫4a,4bの前縁近傍に設けてある。このカバー部材10は、図4に示すように蒸発器111の前方の位置にネジなどの固定手段(図示せず)によって固定してある。また、カバー部材10は、図13に示すように商品収容庫4の前側および奥側に向く傾斜部101を有している。
したがって、カバー部材10は、図13に示すように化粧枠9を外して、冷却装置のメンテナンスを行うために蒸発器111を商品収容庫4から外す場合に、傾斜部101によって蒸発器111を電気ケーブル117に触れることなく乗り越えさせることになる。この結果、電気ケーブル117が邪魔になることがなく、メンテナンス作業を容易に行うことが可能になり、かつ、電気ケーブル117を保護することが可能になる。また、自動販売機の組立の際、電気ケーブル117を引っ掛けて当該電気ケーブル117が破断するおそれがある。このため、従前では、シュータ7の下面(商品収容庫4の底部に対峙する面)に保護用のクッション材を設けている。しかし、上述した自動販売機では、カバー部材10が電気ケーブル117を覆っているため、自動販売機の組立の際に電気ケーブル117を引っ掛ける事態を防ぐことが可能になる。この結果、保護用のクッション材が不要となる。
1 自動販売機本体
3(3A,3B) 断熱扉
4(4a,4b,4c) 商品収容庫
5 機械室
7 シュータ
7a 通気孔
8 ダクト
9 化粧枠
91 パッキング部材
911 パッキング基部
911a 挿通孔
911b 係止孔
912 弾性部
912a 梁部
92 固定部材
921 固定基部
921a 係合片
921b 係止孔
922 樋部
922a 落水孔
10 カバー部材
101 傾斜部
40 前縁
41 上板
42 下板
43 断熱材
44 取付金
441 フック部
442 切欠部
111 蒸発器
112 圧縮機
113 凝縮器
114 膨張器
115 電磁バルブ
116 冷媒供給管
117 電気ケーブル
120 庫内ファン
121 庫内ファン用モータ
122 ヒータ
123 庫外ファン
124 庫外ファン用モータ
3(3A,3B) 断熱扉
4(4a,4b,4c) 商品収容庫
5 機械室
7 シュータ
7a 通気孔
8 ダクト
9 化粧枠
91 パッキング部材
911 パッキング基部
911a 挿通孔
911b 係止孔
912 弾性部
912a 梁部
92 固定部材
921 固定基部
921a 係合片
921b 係止孔
922 樋部
922a 落水孔
10 カバー部材
101 傾斜部
40 前縁
41 上板
42 下板
43 断熱材
44 取付金
441 フック部
442 切欠部
111 蒸発器
112 圧縮機
113 凝縮器
114 膨張器
115 電磁バルブ
116 冷媒供給管
117 電気ケーブル
120 庫内ファン
121 庫内ファン用モータ
122 ヒータ
123 庫外ファン
124 庫外ファン用モータ
Claims (3)
- 断熱構造を有して前面に開口した商品収容庫と、当該商品収容庫の前面開口を開閉可能に設けた断熱扉と、前記商品収容庫の底部前縁に沿って設けてあって前記断熱扉と対峙する化粧枠とを有し、前記商品収容庫内に商品を収容するようにした自動販売機において、
前記化粧枠は、前記商品収容庫の内外の温度差により発生した結露水を導く態様で前記商品収容庫の底部前縁に沿いつつ下向きに傾斜した樋部を有する固定部材と、前記商品収容庫の底部前縁に沿って配置してあって前記断熱扉に当接して気密性を保持する弾性部を有したパッキング部材とを1つに係合してなり、
前記固定部材および前記パッキング部材を1つに係合した化粧枠を、前記商品収容庫の底部前縁に形成したフック部に対して係止して取り付けることを特徴とする自動販売機。 - 前記化粧枠は、前記固定部材に折り曲げ可能な係合片を設け、前記パッキング部材に前記係合片を挿通する挿通孔を設けて、前記係合片を前記挿通孔に挿通しつつ折り曲げることで前記固定部材および前記パッキング部材を1つに係合することを特徴とする請求項1に記載の自動販売機。
- 断熱構造を有した商品収容庫内に商品を収容するようにした自動販売機において、
前記商品収容庫の底部に配策した電気ケーブルを覆うカバー部材を設けたことを特徴とする自動販売機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005219187A JP2007034832A (ja) | 2005-07-28 | 2005-07-28 | 自動販売機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005219187A JP2007034832A (ja) | 2005-07-28 | 2005-07-28 | 自動販売機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007034832A true JP2007034832A (ja) | 2007-02-08 |
Family
ID=37793998
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005219187A Pending JP2007034832A (ja) | 2005-07-28 | 2005-07-28 | 自動販売機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007034832A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012073710A (ja) * | 2010-09-28 | 2012-04-12 | Fuji Electric Retail Systems Co Ltd | 自動販売機 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07168969A (ja) * | 1993-12-16 | 1995-07-04 | Wataru Tsubaki | コイン挿入用受け皿 |
JPH1196452A (ja) * | 1997-09-25 | 1999-04-09 | Sanden Corp | 自動販売機 |
JP2001344646A (ja) * | 2000-05-31 | 2001-12-14 | Fuji Electric Co Ltd | 自動販売機の冷却/加熱装置 |
JP2002024930A (ja) * | 2000-07-04 | 2002-01-25 | Fuji Electric Co Ltd | 自動販売機のキャビネット |
-
2005
- 2005-07-28 JP JP2005219187A patent/JP2007034832A/ja active Pending
Patent Citations (4)
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