JP2007034752A - テーマパーク管理装置、テーマパーク管理方法、テーマパーク管理プログラム、および記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】テーマパークの運用効率の向上を図ること。
【解決手段】テーマパーク管理装置110は、テーマパーク内の任意のアトラクションへの入場待ちをしている利用者の現在位置情報を取得する取得部111と、取得部111によって取得された現在位置情報に基づいて、利用者が入場待ちしているアトラクションに入場可能となるまでの待ち時間を算出する算出部112と、算出部112によって算出された待ち時間に基づいて、テーマパーク内の入場待ち中のアトラクション以外の他のアトラクションから、入場待ち中のアトラクションに関連するアトラクションを特定する特定部115と、特定部115によって特定されたアトラクションに関する情報を利用者の通信端末120に送信する送信部116と、を備えることを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】テーマパーク管理装置110は、テーマパーク内の任意のアトラクションへの入場待ちをしている利用者の現在位置情報を取得する取得部111と、取得部111によって取得された現在位置情報に基づいて、利用者が入場待ちしているアトラクションに入場可能となるまでの待ち時間を算出する算出部112と、算出部112によって算出された待ち時間に基づいて、テーマパーク内の入場待ち中のアトラクション以外の他のアトラクションから、入場待ち中のアトラクションに関連するアトラクションを特定する特定部115と、特定部115によって特定されたアトラクションに関する情報を利用者の通信端末120に送信する送信部116と、を備えることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
この発明は、テーマパーク管理装置、テーマパーク管理方法、テーマパーク管理プログラム、および記録媒体に関する。ただし、この発明の利用は、前述のテーマパーク管理装置、テーマパーク管理方法、テーマパーク管理プログラム、および記録媒体に限らない。
従来より、テーマパークにおける各アトラクションの利用に際しての利便性の向上を図るようにした技術がある。たとえば、待ち時間、待ち人数、単位時間あたりの処理人数などを含む待ち状況情報を、携帯電話や専用端末などを用いて閲覧できるようにした技術がある(たとえば、下記特許文献1参照。)。
しかしながら、上述した技術では、たとえば、混雑しているアトラクションから別のアトラクションに移動しようとして待ち情報を閲覧した利用者を、空いているアトラクションに移動させることはできるが、かならずしも、当該利用者の好みに合致したアトラクションへ移動させることができないという問題が一例として挙げられる。
請求項1の発明にかかるテーマパーク管理装置は、テーマパーク内の任意のアトラクションへの入場待ちをしている利用者の現在位置情報を取得する取得手段と、前記取得手段によって取得された現在位置情報に基づいて、前記利用者が入場待ちしているアトラクション(以下、「入場待ちアトラクション」という)に入場可能となるまでの待ち時間を算出する算出手段と、前記算出手段によって算出された待ち時間(以下、「入場待ち時間」という)に基づいて、前記テーマパーク内の前記入場待ちアトラクション以外の他のアトラクションから、前記入場待ちアトラクションに関連するアトラクション(以下、「関連アトラクション」という)を特定する特定手段と、前記特定手段によって特定された前記関連アトラクションに関する情報を前記利用者の通信端末に送信する送信手段と、を備えることを特徴とする。
請求項6の発明にかかるテーマパーク管理方法は、テーマパーク内の任意のアトラクションへの入場待ちをしている利用者の現在位置情報を取得する取得工程と、前記取得工程によって取得された現在位置情報に基づいて、前記利用者が入場待ちしているアトラクション(以下、「入場待ちアトラクション」という)に入場可能となるまでの待ち時間を算出する待ち時間算出工程と、前記待ち時間算出工程によって算出された待ち時間(以下、「入場待ち時間」という)に基づいて、前記入場待ちアトラクションに関連する他のアトラクション(以下、「関連アトラクション」という)を特定する特定工程と、前記特定工程によって特定された前記関連アトラクションに関する情報を前記利用者の通信端末に送信する送信工程と、を含んだことを特徴とする。
請求項7の発明にかかるテーマパーク管理プログラムは、請求項6に記載のテーマパーク管理方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
請求項8の発明にかかる記録媒体は、請求項7に記載のテーマパーク管理プログラムをコンピュータによる読み取り可能に記録したことを特徴とする。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかるテーマパーク管理装置、テーマパーク管理方法、テーマパーク管理プログラム、および記録媒体の好適な実施の形態を詳細に説明する。まず、この実施の形態にかかるテーマパーク管理システムの機能的構成について説明する。
(テーマパーク管理システムの機能的構成)
図1は、この実施の形態にかかるテーマパーク管理システムの機能的構成を示すブロック図である。図1において、テーマパーク管理システムは、テーマパーク管理装置110と通信端末120とから構成されている。テーマパーク管理装置110は、テーマパークの各アトラクションにおける混雑状況などを管理する。ここで、テーマパークは、複数のアトラクションを敷地内に有する。
図1は、この実施の形態にかかるテーマパーク管理システムの機能的構成を示すブロック図である。図1において、テーマパーク管理システムは、テーマパーク管理装置110と通信端末120とから構成されている。テーマパーク管理装置110は、テーマパークの各アトラクションにおける混雑状況などを管理する。ここで、テーマパークは、複数のアトラクションを敷地内に有する。
また、アトラクションとは、たとえば、遊園地、動物園、飲食店、映画館その他何らかのテーマに沿った集客能力を有する施設である。遊園地ではジェットコースターや観覧車などが挙げられる。また、アトラクションは、この他、利用者が鑑賞する形態のアトラクションであってもよいし、乗り物に乗車するなど利用者の何らかの行動を伴う形態のアトラクションであってもよい。利用者とは、テーマパーク内に入園した者であり、より詳細には、通信端末120を携帯する者である。また利用者は、単独の他、複数の利用者からなるグループであってもよい。
また、通信端末120とは、利用者が携帯することが可能な可搬型のコンピュータ端末である。通信端末120は、テーマパーク管理装置110との間で、直接あるいは、各アトラクションのゲート装置を介して間接的に通信することができる通信端末である。この通信端末120は、利用者の入園時などにテーマパーク側から貸与されるものであってもよいし、利用者が所有する携帯電話機であってもよい。また、通信端末120は、利用者1人1人がそれぞれ有していてもよく、グループに1台であってもよい。
まず、テーマパーク管理装置110が備える各部について説明する。図1に示すように、この実施の形態にかかるテーマパーク管理装置110は、取得部111と、算出部112と、情報収集部113と、比較部114と、特定部115と、送信部116と、を備えている。
取得部111は、テーマパーク内の任意のアトラクションへの入場待ちをしている利用者の現在位置情報を取得する。利用者の現在位置情報は、たとえば、利用者の現在位置を示す地点情報である。また、利用者が入場待ちをしているか否かの判断は、具体的には、たとえば、利用者の現在位置が、入場待ちしている利用者が誘導される通路などの上にあるか否か、あるいは、各アトラクションから一定距離範囲内に一定時間以上継続して存在したか否かを判断することによっておこなう。
ここで、利用者の現在位置は、たとえば、三角法を用いて算出することができる。具体的には、たとえば、利用者の識別情報を複数の受信箇所において受信し、各受信箇所における受信時刻から、各受信箇所と利用者との距離の比を算出することによって、利用者の現在位置を算出する。
利用者の識別情報は、たとえば、通信端末120に関する情報や通信端末120を携帯する利用者に関する情報である。ここで、通信端末120に関する情報は、たとえば、コード番号のように、個々の通信端末120の個体情報である。また、利用者に関する情報は、たとえば、利用者の氏名、連絡先、決済カードの番号などの情報である。なお、グループで1台の通信端末120を有する運用形態である場合、たとえば、グループを構成する人数を示す情報を利用者の識別情報に含んでもよい。
なお、利用者の現在位置は、同一のタイミングで出力された情報を用いて算出する。これは、移動前の位置および移動後の位置から出力された情報を用いた場合、算出結果が不正確なものとなるからである。このため、利用者の識別情報には、通信端末120から出力されたタイミングを特定できる情報(以下、「タイミング情報」という)が含まれている。
このタイミング情報は、利用者の識別情報が出力された時刻を示す情報であってもよいし、以前に出力した利用者の識別情報ではないことを示す別の情報であってもよい。なお、タイミング情報は、テーマパークにおいて、通信端末120と取得部111との通信に要する時間がもっとも長い場合の通信時間よりも長い間隔であれば、同一のタイミング情報を繰り返し用いてもよい。
この場合、利用者の現在位置の算出精度を維持するとともに、たとえば、利用者の識別情報を出力した時刻を示す情報を用いる場合と比較して、データ量を少なく抑えることができる。なお、利用者の現在位置は、通信端末120からの要求を受け付けるごとに算出してもよいし、定期的に算出してもよい。
算出部112は、取得部111によって取得された現在位置情報に基づいて、利用者が入場待ちしているアトラクション(以下、「入場待ちアトラクション」という)に入場可能となるまでの待ち時間を算出する。入場待ち時間は、たとえば、指定アトラクションにおける入場待ち人数や入場待ち列の長さから算出することができる。
たとえば、入場待ち人数から入場待ち時間を算出する場合、算出部112は、現在の入場待ち人数を1稼働あたりの利用可能人数(定員)で除算した値に、アトラクションを利用した場合の所要時間を乗算する。この場合、現在の待ち人数を定員で除算した値の整数部分は、入場可能となるまでにアトラクションが稼働する回数を示す。
具体例としては、たとえば、定員が15人、所要時間が10分のアトラクションにおいて、33人の利用者が入場待ちしている最後尾に並んだ利用者の待ち時間は、以下のように算出される。まず、既に並んでいる利用者の人数(33人)を定員(15人)で除算する。その結果、33÷15=2.2が得られる。つぎに、この整数部分の2に所要時間(10分)を乗算する。その結果、2×10=20分が得られ、この値(20分)が入場待ち時間として取得される。
また、たとえば、入場待ち列の長さから入場待ち時間を算出する場合、算出部112は、入場待ち列の長さに、単位距離あたりの待ち時間を乗算する。ここで、単位距離あたりの待ち時間は、入場待ちしている利用者が、単位距離を進むために要する時間である。単位距離あたりの待ち時間は、アトラクションの定員、所要時間などに応じて、テーマパーク管理者によってあらかじめ設定される。
具体的には、たとえば、単位距離あたりの待ち時間は、定員が多いアトラクションほど短く、所要時間が長いほど長い時間に設定される。具体例として、たとえば、単位距離あたりの待ち時間が2分/m、待ち列距離が10mである場合、待ち時間は、2×10=20分となる。
ところで、現在の入場待ち人数は、各アトラクションにおいて入場待ちの列を形成する利用者(以下、「一般者」という)、および、当該アトラクションの利用を予約している利用者(以下、「予約者」という)を含む人数でもよい。一般者の人数は、たとえば、利用者の現在位置から算出することができる。予約者の人数は、たとえば、アトラクションごとの予約者の人数を記憶するテーブルを設け、このテーブルを参照することによって取得する。この場合、テーブルは、たとえば、10分間隔などのように定期的に更新する。なお、グループに1台の通信端末120を有する運用形態の場合、現在の待ち人数は各グループを構成する人数を考慮してカウントする。
なお、一般者であるか否かは、たとえば、利用者の現在位置から判断することができる。具体的には、たとえば、利用者の現在位置が、入場待ちしている利用者が誘導される通路などの上にあるか否かをもって判断する。また、具体的には、たとえば、利用者の現在位置が、各アトラクションから一定距離範囲内に一定時間以上継続して存在したか否かをもって判断することもできる。
情報収集部113は、テーマパーク内の各種情報を収集する。情報収集部113が収集する各種情報は、たとえば、入場待ちアトラクション以外の他のアトラクションの待ち時間を示す情報、他のアトラクションへの移動時間を示す情報、他のアトラクションの地点情報、他のアトラクションのPR情報などである。情報収集部113が収集する情報は、テーマパーク管理装置110に記憶されていてもよいし、図示しない外部装置に記憶されていてもよい。この場合、情報収集部113は、必要に応じて適宜外部装置と通信をおこなう。
また、情報収集部113は、比較部114における比較に供される所定時間を収集してもよい。この所定時間は、テーマパーク側で設定してもよいし、利用者が設定してもよい。たとえば、テーマパーク側で所定時間を設定する場合、多くの利用者が「これ以上入場待ちするのは不快」と感じる時間が所定時間として設定される。また、たとえば、利用者が所定時間を設定する場合、各利用者が「これ以上入場待ちするのは不快」と感じる時間が、各々所定時間に設定される。
比較部114は、算出部112によって算出された待ち時間(以下、「入場待ち時間」という)および所定時間を比較する。所定時間は、たとえば、「60分間」のように絶対的な時間である。比較に際し、利用者によって設定された所定時間を用いる場合、当然ながら、比較結果は利用者ごとに異なる。具体的には、たとえば、入場待ち時間が「30分間」であった場合、所定時間を「60分間」に設定した利用者に関しては入場待ち時間の方が短いという比較結果が得られるが、所定時間を「20分間」に設定した利用者に関しては入場待ち時間の方が長いという比較結果が得られる。
なお、比較部114は、テーマパーク内の入場待ちアトラクション以外の他のアトラクション(以下、「他のアトラクション」という)の待ち時間のように相対的な時間、および入場待ち時間を比較してもよい。ここで、相対的な時間は、たとえば、他のアトラクションの待ち時間(以下、「他の待ち時間」)を平均した時間や、他の待ち時間を平均した時間に入場待ちアトラクションから他のアトラクションへの移動時間の平均値を加算した時間である。
特定部115は、入場待ち時間に基づいて、他のアトラクションから、入場待ちアトラクションに関連するアトラクション(以下、「関連アトラクション」という)を特定する。特定部115は、たとえば、他のアトラクションの中から、利用者が退園するまでに利用する可能性のあるアトラクションを、関連アトラクションとして特定する。ここで、退園するまでに利用する可能性のあるアトラクションは、たとえば、過去に、利用者が入場待ちアトラクションと同日に利用したアトラクションである。なお、テーマパークが備える宿泊施設を利用するなどして入園日と退園日とが異なった場合、入園してから退園するまでに利用したアトラクションが、退園するまでに利用する可能性のあるアトラクションとなる。
なお、入場待ちアトラクションと同日に利用したアトラクションが複数ある場合、たとえば、他のアトラクションの中から、入場待ちアトラクションと同日に利用する確率がもっとも高いアトラクションを、関連アトラクションとして特定してもよい。さらに、関連アトラクションを特定する当日に、入場待ちアトラクションと同日に利用する確率がもっとも高いアトラクションの利用が済んでいる場合には、未利用のアトラクションの中から、入場待ちアトラクションと同日に利用する確率がもっとも高いアトラクションを、関連アトラクションとして特定してもよい。
また、特定部115は、さらに、比較部114によって比較された比較結果に基づいて、関連アトラクションを特定する。たとえば、比較部114において入場待ち時間および所定時間が比較され、入場待ち時間が所定時間よりも長い場合に、入場待ち時間よりも待ち時間の短い他のアトラクションを、関連アトラクションとして特定する。具体的には、たとえば、所定時間が30分(30分間)、入場待ち時間が60分である場合、他のアトラクションのうちで待ち時間が60分未満であるアトラクションが、関連アトラクションとして特定される。
また、たとえば、比較部114において入場待ち時間および他の待ち時間を平均した時間が比較され、入場待ち時間が他の待ち時間を平均した時間よりも長い場合に、入場待ち時間よりも待ち時間の短い他のアトラクションを、関連アトラクションとして特定する。具体的には、たとえば、入場待ち時間が60分であり、他の待ち時間を平均した時間が50分である場合には、他のアトラクションのうちで待ち時間が60分未満であるアトラクションが関連アトラクションとして特定される。なお、たとえば、入場待ち時間が60分であり、他のアトラクションの待ち時間の平均値が90分である場合には、関連アトラクションの特定はおこなわれない。
送信部116は、特定部115によって特定された関連アトラクションに関する情報(以下、「関連アトラクション情報」という)を利用者の通信端末120に送信する。ここで、関連アトラクションに情報は、たとえば、関連アトラクションを示す情報、関連アトラクションの待ち時間を示す情報、入場待ちアトラクションと関連アトラクションとの関連性を示す情報、関連アトラクションのPR情報などである。
また、送信部116は、関連アトラクションまでの経路誘導に関する情報(以下、「経路誘導情報」という)を、利用者の通信端末120へ送信してもよい。経路誘導情報は、たとえば、利用者の現在位置から関連アトラクションまでの誘導経路を示す情報、関連アトラクションまでの誘導経路にしたがって利用者を経路誘導するための情報などである。なお、誘導経路の探索機能を有する通信端末120であれば、利用者の現在位置や関連アトラクションの位置を示す地点情報を、経路誘導に関する情報として送信してもよい。
(テーマパーク管理装置の処理手順)
つぎに、この実施の形態にかかるテーマパーク管理装置110の処理手順について説明する。図2は、この実施の形態にかかるテーマパーク管理装置の処理手順を示すフローチャートである。図2に示すフローチャートにおいては、まず、利用者の現在位置を取得し(ステップS201)、取得された現在位置情報に基づいて、入場待ち時間を算出する(ステップS202)。
つぎに、この実施の形態にかかるテーマパーク管理装置110の処理手順について説明する。図2は、この実施の形態にかかるテーマパーク管理装置の処理手順を示すフローチャートである。図2に示すフローチャートにおいては、まず、利用者の現在位置を取得し(ステップS201)、取得された現在位置情報に基づいて、入場待ち時間を算出する(ステップS202)。
そして、ステップS202において算出された入場待ち時間が、所定時間よりも長いか否かを判断する(ステップS203)。入場待ち時間が、所定時間よりも長い場合(ステップS203:Yes)には、一連の処理を終了する。なお、ステップS203においては、たとえば、入場待ち時間および他の待ち時間を平均した時間を比較してもよい。
ステップS203において、入場待ち時間が、所定時間よりも長くない(所定時間以下である)場合(ステップS203:No)には、入場待ち時間に基づいて関連アトラクションを特定する(ステップS204)。ステップS204においては、具体的には、たとえば、入場待ち時間よりも待ち時間が短い他のアトラクションのうちで、利用者が、過去に入場待ちアトラクションと同日に利用した確率が最も高いアトラクションを関連アトラクションとして特定する。
その後、ステップS204において特定された関連アトラクションの関連アトラクション情報を、通信端末120に送信して(ステップS205)、一連の処理を終了する。なお、ステップS205においては、関連アトラクション情報に加えて、経路誘導情報を送信してもよい。
特に図示しないが、関連アトラクション情報を受信した通信端末120においては、受信した関連アトラクション情報を用いた報知がおこなわれる。通信端末120における報知は、ディスプレイに情報を表示したり、スピーカから音声を出力したり、あるいはこれらを組み合わせておこなわれる。
具体的には、たとえば、入場待ちアトラクションよりも関連アトラクションの方が早く利用できることや、入場待ちアトラクションおよび関連アトラクションの待ち時間などが報知される。また、具体的には、たとえば、入場待ちアトラクションと関連アトラクションとの関連性、関連アトラクションのPRポイント、関連アトラクションの利用を勧める情報などが報知されてもよい。
また、関連アトラクション情報を受信した通信端末120においては、関連アトラクションまでの誘導経路や、「このまま直進し突き当たりを右折して下さい」などの誘導経路にしたがった経路誘導のためのメッセージなどが報知される。
以上説明したように、この実施の形態によれば、入場待ち時間に応じて、入場待ちアトラクションに関連するアトラクションについての情報が、利用者に報知される。利用者は、報知された情報を元に、関連アトラクションへ移動するか、このまま入場待ちをつづけるかを判断することができる。利用者が関連アトラクションへ移動した場合、入場アトラクションにおける混雑を緩和することができる。ここで、利用者に報知されたアトラクションは、入場待ちアトラクションに関連するアトラクションであるため、関連アトラクションへの利用者の移動を促進することができる。これによって、テーマパーク内のアトラクションの稼働率をテーマパーク全体に亘って向上させ、テーマパークの運用効率の向上を図ることができる。
また、この実施の形態によれば、他のアトラクションのうちで、利用者が入場待ちアトラクションと同日に利用する可能性のあるアトラクションについての情報が、利用者に報知される。これにより、利用者に対して、入場待ちアトラクションに代えて利用するアトラクションとして、納得の行くアトラクションを報知することができる。これによって、利用者の関連アトラクションへの移動を促進し、入場アトラクションにおける混雑を緩和することができる。
さらに、この実施の形態によれば、入場待ち時間および所定時間を比較した比較結果に基づいて特定されたアトラクションについての情報が、利用者に報知される。このように、絶対的な時間である所定時間を用いて関連アトラクションを特定することにより、入場待ち時間が、利用者が不快と感じる待ち時間を超過する場合に、入場待ちアトラクションに関連するアトラクションについての情報を、利用者に報知することができる。これによって、利用者に対して不快感を与えることを低減し、利用者のテーマパークに対する満足度を向上させ、利用者がテーマパークを繰り返し利用する効果を期待することができる。
なお、所定時間に代えて、相対的な時間である他の待ち時間を用いることにより、入場待ちアトラクションに関連するとともに、テーマパーク内おいてより待ち時間の短いアトラクションを利用することができる。これによって、利用者のテーマパークに対する満足度を向上させ、利用者がテーマパークを繰り返し利用する効果を期待することができる。
また、入場待ち時間と他の待ち時間とを比較した比較結果を用いて関連アトラクションを特定することにより、入場待ちアトラクションに関連するとともに、テーマパーク内において待ち時間が少ないアトラクションついての情報が、利用者に報知される。これにより、利用者のテーマパークの利用効率を向上させ、利用者のテーマパークに対する満足度を向上させることができる。
加えて、この実施の形態によれば、関連アトラクションに併せて、関連アトラクションまでの経路誘導に関する情報が報知されるため、利用者を関連アトラクションがまでスムーズに移動させることができる。これによって、移動に手間取っている利用者を減らすことができるので、テーマパーク内のアトラクションの稼働率をテーマパーク全体に亘って向上させ、テーマパークの運用効率の向上を図ることができる。
つぎに、上述した実施の形態にかかるテーマパークシステムの実施例について説明する。図3は、この実施例にかかるテーマパークの一例を示す平面図である。図3に示すテーマパークには、複数のアトラクションA〜Eが設けられている。テーマパークの敷地内中央には広場301が設けられており、この広場301からは各アトラクションA〜Eに至る複数の通路302a〜302eが延びている。広場301から向かって各通路302a〜302eの先には、各アトラクションA〜Eへとつながる通用門303が設けられている。各通用門303は、各アトラクションA〜Eの利用に際して利用者が通過する位置に設けられている。
通用門303には、通信機304がそれぞれ設けられている。各通信機304は、対応するアトラクションA〜Eにおいて順番待ちをする利用者の通信端末(図4参照)から当該通信端末を識別する識別情報を受信する。この実施例においては、識別情報として、利用者IDを用いる。利用者IDとしては、たとえば、利用者の氏名、連絡先、性別、年齢、決済カードの番号などを用いてもよい。
ここで、この実施例においては、複数人で構成されるグループで1台の通信端末を携帯する場合を想定して説明する。なお、通信端末は、複数人で構成されるグループで1台を携帯する場合に限るものではなく、1人1人の利用者がそれぞれ通信端末を携帯してもよい。
各通信機304には、各々がどのアトラクションに対応するものであるかを特定する特定情報が割り当てられている。また、各通信機304には、各々が対応するアトラクションの位置を示す位置情報が割り当てられていてもよい。この場合、後述する管理装置は、通信端末から識別情報を受信した通信機304を特定することで、テーマパーク内における各通信端末(すなわち利用者個人あるいはグループ)およびその現在位置を特定することができる。
加えて、テーマパーク内には、土産物店や飲食店などの各種ショップ305が設けられている。図3中符号306で示すテーマパーク内への入退園口には、入園用ゲート装置307および退園用ゲート装置308が設けられている。
入園用ゲート装置307および退園用ゲート装置308は、それぞれ遮断機307a、308aを備えている。入園用ゲート装置307は、テーマパークへ入園する(入園しようとする)利用者を検出し、検出結果に応じて遮断機307aを駆動制御する。また、退園用ゲート装置308は、テーマパークから退園する(退園しようとする)利用者を検出し、検出結果に応じて遮断機308aを駆動制御する。
加えて、入園用ゲート装置307は、テーマパークへ入園しようとする利用者を検出した場合に、利用者が入園に関するパスポートあるいはチケットなどを所持しているか否かを判定し、この判定結果に応じて遮断機307aを駆動制御する。なお、利用者が入園チケットを所持しているか否かは、たとえば、ICチップや磁気テープなどの記憶媒体を入園チケットに設け、この記憶媒体に記憶されたデータを専用の読取装置を用いて読み取ることによって判定することができる。なお、テーマパークの従業員などが入園チケットを所持しているか否かを判定し、手動で遮断機307aを開閉してもよい。
また、入園用ゲート装置307は、遮断機307aが駆動するごとに、テーマパークへ入園する利用者に関する情報を後述する管理装置(図5参照)へ出力する。同様に、退園用ゲート装置308は、遮断機308aを駆動制御するごとに、テーマパークから退園する利用者に関する情報を管理装置へ出力する。テーマパークへ入園またはテーマパークから退園する利用者に関する情報としては、利用者の通信端末から受信した利用者IDであってもよいし、単にテーマパークへ入園またはテーマパークから退園した利用者の有無を示す情報であってもよい。
つぎに、上述したテーマパーク内の各アトラクションにおける設備について説明する。図4は、テーマパーク内のアトラクションにおける設備を示す説明図である。なお、図4においては一のアトラクションにおける設備のみを例示して説明するが、テーマパークにおけるすべてのアトラクションにおいて同様の設備が設けられている。アトラクション401には、当該アトラクション401へ入場するための一般用入場ゲート402および予約者用入場ゲート403が設けられている。
利用者は、対応するアトラクションに関する予約の有無に応じて一般用入場ゲート402または予約者用入場ゲート403のいずれか一方を介して当該アトラクション401へ入場する。格別な図示を省略するが、一般用入場ゲート402には、アトラクション401への入場待ちをしている利用者が通行する入場待ち通路がつづいている。入場待ち通路は、坂道や階段などの起伏がある通路や迷路のように曲折する通路など、アトラクションごとの趣向を凝らした様々な形状など、いずれの形状であってもよい。
なお、入場待ちは、入場待ち通路に限るものではなく、たとえば、一般用入場ゲート402から所定距離範囲内でおこなってもよい。この場合、この所定距離範囲内に一定時間以上継続して存在(滞在)した利用者が、アトラクション401への入場待ちをしていると見なされる。以降、この実施例においては、入場待ち通路上および一般用入場ゲート402から所定距離範囲内を入場待ち範囲内として説明する。
一般用入場ゲート402および予約者用入場ゲート403には、アトラクション401の利用が可能であるか否かを判定するとともに、判定結果に応じて当該アトラクション401への入場を許容あるいは規制するように駆動制御される遮断機402a、403aを備える一般用ゲート装置および予約者用ゲート装置(いずれも図5参照)が設けられている。
アトラクション401の利用が可能であるか否かは、たとえば、利用者が携帯する通信端末404との間における通信結果に基づいて判定する。また、アトラクション401の利用に関するパスポートやチケットなどを所持しているか否かを、テーマパークの従業員などが判定することで、アトラクション401の利用が可能であるか否かを判断してもよい。
予約者用ゲート装置は、さらに、対応するアトラクション401の利用に関する予約がなされているか否かを判定し、判定結果に応じて当該アトラクション401への入場を許容あるいは規制するように遮断機403aを駆動制御する。一般用ゲート装置および予約者用ゲート装置は、一般用入場ゲート402あるいは予約者用入場ゲート403を利用者が通過すると、当該利用者がアトラクション401に入場したことを後述する管理装置(図5参照)に出力する。
加えて、アトラクション401には、当該アトラクション401の利用を終えて退場する利用者を検出する退場用ゲート装置405を備える退場ゲート406が設けられている。退場用ゲート装置405は、通信端末404との間における通信結果から、アトラクション401を利用した利用者の利用者IDと、その利用者がアトラクション401を利用したことを示す情報を後述する管理装置(図5参照)に出力する。
なお、利用者がアトラクション401を利用したか否かは、利用者の現在位置から判断してもよい。具体的には、たとえば、利用者の現在位置が、一般用入場ゲート402、予約者用入場ゲート403あるいは退場ゲート406の上に位置したか否かをもって、利用者がアトラクション401を利用したか否かを判断する。
つぎに、この実施例にかかるテーマパーク管理システムのシステム構成図について説明する。図5は、この実施例にかかるテーマパーク管理システムのシステム構成図である。図5において、テーマパーク管理システム500は、管理装置501と、図3に示した入園用ゲート装置307と、遮断機307aと、退園用ゲート装置308と、遮断機308aと、通信機304と、図4に示した退場用ゲート装置405と、一般用ゲート装置502と、予約者用ゲート装置503と、がネットワーク505を介して接続されて構成されている。
管理装置501は、ネットワーク505を介して、入園用ゲート装置307、退園用ゲート装置308、通信機304、退場用ゲート装置405、一般用ゲート装置502、および予約者用ゲート装置503との間で通信をおこなうサーバである。テーマパーク管理システム500における各装置間の通信は、無線あるいは通信ケーブルを介しておこなわれる。管理装置501は、また、各アトラクション401における入場待ち時間の算出や混雑状況の設定などをおこなう。
(管理装置のハードウェア構成)
つぎに、この実施例にかかる管理装置501のハードウェア構成について説明する。図6は、この実施例にかかる管理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。図6において、管理装置501は、CPU(Central Processing Unit)601と、ROM(Read Only Memory)602と、RAM(Random Access Memory)603と、磁気ディスクドライブ604と、磁気ディスク605と、光ディスクドライブ606と、光ディスク607と、音声I/F(インターフェース)608と、マイク609と、スピーカ610と、入力デバイス611と、映像I/F612と、ディスプレイ613と、通信I/F(インターフェース)614と、を備えている。各構成部601〜614はバスなどによってそれぞれ接続されている。
つぎに、この実施例にかかる管理装置501のハードウェア構成について説明する。図6は、この実施例にかかる管理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。図6において、管理装置501は、CPU(Central Processing Unit)601と、ROM(Read Only Memory)602と、RAM(Random Access Memory)603と、磁気ディスクドライブ604と、磁気ディスク605と、光ディスクドライブ606と、光ディスク607と、音声I/F(インターフェース)608と、マイク609と、スピーカ610と、入力デバイス611と、映像I/F612と、ディスプレイ613と、通信I/F(インターフェース)614と、を備えている。各構成部601〜614はバスなどによってそれぞれ接続されている。
ここで、CPU601は、管理装置501の全体の制御を司る。ROM602は、ブートプログラムなどのプログラムを記憶している。RAM603は、CPU601のワークエリアとして使用される。この実施例にかかるCPU601は、たとえば、ROM602に記憶されたプログラムなどに基づいて、後述する入場待ち時間を算出する。
磁気ディスクドライブ604は、CPU601の制御にしたがって磁気ディスク605に対するデータの読み込み/書き込みを制御する。磁気ディスク605は、磁気ディスクドライブ604の制御で書き込まれたデータを記憶する。磁気ディスク605としては、たとえば、HD(Hard Disk)やFD(Frexible Disk)を用いることができる。
光ディスクドライブ606は、CPU601の制御にしたがって光ディスク607に対するデータの読み込み/書き込みを制御する。光ディスク607は、光ディスクドライブ606の制御にしたがってデータが読み出される、光ディスクドライブ606に対して着脱自在な記録媒体である。光ディスク607は、書き込み可能な記録媒体を利用することもできる。光ディスクドライブ606に対して着脱可能な記録媒体としては、光ディスク607のほか、MO(Magneto−Optical disk)、メモリカードなどであってもよい。
着脱可能な記録媒体としてMO、メモリカードなどを用いる場合、光ディスクドライブ606に代えてあるいは加えて各記録媒体からのデータの読み出しが可能なドライブ装置を設ける。この実施例にかかる光ディスク607には、テーマパーク管理プログラムが記録されている。なお、テーマパーク管理プログラムは、光ディスク607に記録されているものに限らない。
音声I/F608は、音声入力用のマイク609および音声出力用のスピーカ610に接続される。マイク609に受音された音声は、音声I/F608内でA/D変換される。また、スピーカ610からは音声が出力される。入力デバイス611は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えたリモコン、キーボード、マウス、タッチパネルなどが挙げられる。
映像I/F612には、ディスプレイ613が接続される。映像I/F612は、具体的には、たとえば、ディスプレイ613全体の制御をおこなうグラフィックコントローラと、即時表示可能な画像情報を一時的に記憶するVRAM(Video RAM)などのバッファメモリと、グラフィックコントローラから出力される画像データに基づいて、ディスプレイ613を表示制御する制御ICなどによって構成される。
ディスプレイ613には、アイコン、カーソル、メニュー、ウィンドウ、あるいは文字や画像などの各種データが表示される。このディスプレイ613は、たとえば、CRT、TFT液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなどを採用することができる。
通信I/F614は、入園用ゲート装置307、退園用ゲート装置308、通信機304、退場用ゲート装置405、一般用ゲート装置502、および予約者用ゲート装置503との間における通信に際して、これらの各装置とCPU601とのインターフェースとして機能する。
通信I/F614を介しての各装置とCPU601との通信に際しては、専用のネットワークを利用してもよいし、汎用のネットワークを利用してもよい。この場合、ネットワークとしては、LAN、WAN、公衆回線網や携帯電話網などがある。また、通信I/F614は、入園用ゲート装置307、退園用ゲート装置308、通信機304、退場用ゲート装置405、一般用ゲート装置502、および予約者用ゲート装置503を介して、通信端末404との間で通信をおこなう。これにより、通信端末404に対して待ち時間に関する情報などを表示させることができる。
上述した図1における取得部111、算出部112、情報収集部113、比較部114、特定部115、および送信部116は、管理装置501におけるROM602、RAM603、磁気ディスク605あるいは光ディスク607に記憶されたプログラムをCPU601が実行したり通信I/F614によって通信したりすることによって実現される。
(通信端末のハードウェア構成)
つぎに、この実施例にかかる通信端末404のハードウェア構成について説明する。図7は、この実施例にかかる通信端末のハードウェア構成を示すブロック図である。図7において、通信端末404は、端末制御部701と、ユーザ操作部702と、表示部703と、位置取得部704と、記録媒体705と、記録媒体デコード部706と、音声出力部707と、通信部708と、経路探索部709と、経路誘導部710と、音声生成部711と、スピーカ712と、によって構成される。
つぎに、この実施例にかかる通信端末404のハードウェア構成について説明する。図7は、この実施例にかかる通信端末のハードウェア構成を示すブロック図である。図7において、通信端末404は、端末制御部701と、ユーザ操作部702と、表示部703と、位置取得部704と、記録媒体705と、記録媒体デコード部706と、音声出力部707と、通信部708と、経路探索部709と、経路誘導部710と、音声生成部711と、スピーカ712と、によって構成される。
端末制御部701は、通信端末404全体を制御する。端末制御部701は、たとえば所定の演算処理を実行するCPUや、各種制御プログラムを格納するROM、および、CPUのワークエリアとして機能するRAMなどによって構成されるマイクロコンピュータなどによって実現することができる。ROMあるいはRAMには、各通信端末404を識別する利用者IDが記憶されている。
また、端末制御部701は、経路誘導に際し、経路探索部709、経路誘導部710、音声生成部711との間で経路誘導に関する情報の入出力をおこない、その結果得られる情報を表示部703および音声出力部707へ出力する。
ユーザ操作部702は、文字、数値、各種指示など、通信端末404を携帯する利用者によって入力操作された情報を端末制御部701に対して出力する。ユーザ操作部702の構成としては、物理的な押下/非押下を検出する押ボタンスイッチ、タッチパネル、キーボード、ジョイスティックなど公知の各種形態を採用することが可能である。ユーザ操作部702は、外部からの音声を入力するマイクを用いて、音声によって入力操作をおこなう形態としてもよい。
ユーザ操作部702の形態は、上述した各種形態のうちいずれか単一の形態で構成されていてもよいし、たとえば、タッチパネルおよび押しボタンスイッチのように、複数の形態で構成されていてもよい。利用者は、ユーザ操作部702の形態に応じて、適宜入力操作をおこなうことによって情報を入力する。ユーザ操作部702の操作によって入力される情報としては、たとえば、後述する関連アトラクションまでの経路誘導を指示する情報などが挙げられる。
表示部703は、たとえば、CRT(Cathode Ray Tube)、TFT液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイなどを含む。表示部703は、具体的には、たとえば、映像I/Fや映像I/Fに接続された映像表示用のディスプレイ装置によって構成することができる。
ここで、映像I/Fは、具体的には、たとえば、ディスプレイ装置全体の制御をおこなうグラフィックコントローラと、即時表示可能な画像情報を一時的に記憶するVRAM(Video RAM)などのバッファメモリと、グラフィックコントローラから出力される画像情報に基づいて、ディスプレイ装置を表示制御する制御ICなどによって構成される。表示部703には、アイコン、カーソル、メニュー、ウィンドウ、あるいは文字や画像などの各種情報が表示される。また、表示部703には、記録媒体705に記憶された地図情報や経路誘導に関する情報が表示される。
位置取得部704は、たとえば、GPSレシーバによって構成され、各通信端末404の現在位置に関する情報を取得する。GPSレシーバは、GPS衛星からの電波を受信し、GPS衛星との幾何学的位置を求める。なお、GPSとは、Global Positioning Systemの略称であり、4つ以上の衛星からの電波を受信することによって地上での位置を正確に求めるシステムである。GPSレシーバは、GPS衛星からの電波を受信するためのアンテナ、受信した電波を復調するチューナーおよび復調した情報に基づいて現在位置を算出する演算回路などによって構成される。
記録媒体705は、各種制御プログラムや各種情報を、コンピュータによる読み取りが可能な状態で記録する。記録媒体705は、記録媒体デコード部706による情報の書き込みを受け付けるとともに、書き込まれた情報を不揮発に記録する。記録媒体705は、たとえば、HDによって実現することができる。
記録媒体705は、HDに限るものではなく、HDに代えて、あるいは、HDに加えて、DVD(Digital Versatile Disk)やCD(Compact Disk)など、記録媒体デコード部706に対して着脱可能であり可搬性を有するメディアを記録媒体705として用いてもよい。記録媒体705は、DVDおよびCDに限るものではなく、CD−ROM(CD−R、CD−RW)、MO、メモリカードなどの記録媒体デコード部706に対して着脱可能であり可搬性を有するメディアを利用することもできる。
記録媒体705に記憶された地図情報は、テーマパーク内における建物や地表面などの地物(フィーチャ)をあらわす背景データと、道路(通路)の形状をあらわす道路形状データとを有しており、表示部703の表示画面において2次元または3次元に描画される。通信端末404が経路誘導中の場合、表示部703の表示画面には、記録媒体705に記録された地図情報と位置取得部704によって取得された通信端末404自身の現在位置とが重ねて表示される。
なお、実施例では地図情報を記録媒体705に記録するようにしたが、これに限るものではない。地図情報は、通信端末404のハードウェアと一体に設けられているものに限って記録されているものではなく、通信端末404の外部に設けられていてもよい。その場合、通信端末404は、たとえば、通信部708を通じて、所定のネットワークを介して地図情報を取得し、取得した地図情報をRAMなどに記憶する。加えて、記録媒体705には、上述した利用者IDが記録されていてもよい。この利用者IDは、端末制御部701におけるROMあるいはRAMなどに記憶されていてもよい。
記録媒体デコード部706は、記録媒体705に対する情報の読み込み/書き込みの制御をおこなう。たとえば、記録媒体としてHDを用いた場合には、記録媒体デコード部706は、HDD(Hard Disk Drive)となる。同様に、記録媒体としてDVDあるいはCD(CD−R、CD−RWを含む)を用いた場合には、記録媒体デコード部706は、DVDドライブあるいはCDドライブとなる。書き込み可能かつ着脱可能な記録媒体705として、CD−ROM(CD−R、CD−RW)、MO、メモリカードなどを利用する場合には、各種記録媒体への情報の書き込みおよび各種記録媒体に記憶された情報の読み取りが可能な専用のドライブ装置を、記録媒体デコード部706として適宜用いる。
音声出力部707は、接続されたスピーカ712への出力を制御することによって、案内音を再生する。スピーカ712は、1つであってもよいし、複数であってもよい。具体的には、音声出力部707は、音声出力用のスピーカ712に接続される音声I/Fによって実現することができる。より具体的には、音声I/Fは、たとえば、音声デジタル情報のD/A変換をおこなうD/Aコンバータと、D/Aコンバータから出力される音声アナログ信号を増幅する増幅器と、音声アナログ情報のA/D変換をおこなうA/Dコンバータと、から構成することができる。
通信部708は、上述した入園用ゲート装置307、退園用ゲート装置308、通信機304、退場用ゲート装置405、一般用ゲート装置502、および予約者用ゲート装置503などの通信機器との通信をおこない、管理装置501からの情報を受信したり、管理装置501に、通信端末404自身の識別情報を送信したりする。
経路探索部709は、記録媒体705に記憶されている地図情報などを利用して、出発地点から目的地点までの最適な経路を探索する。ここで、最適な経路とは、目的地点までの最短(あるいは最速)経路や利用者が指定した条件にもっとも合致する経路などである。たとえば、混雑しているアトラクションから空いているアトラクションへの移動に際しては、混雑しているアトラクションの位置が出発地点とされ、空いているアトラクションの位置が目的地点とされる。
経路誘導部710は、経路探索部709によって探索された誘導経路情報、位置取得部704によって取得された通信端末404自身の位置情報、記録媒体705から記録媒体デコード部706を経由して得られた地図情報に基づいて、リアルタイムな経路誘導情報の生成をおこなう。経路誘導部710で生成された経路誘導情報は、端末制御部701を介して表示部703や音声出力部707へ出力される。
音声生成部711は、パターンに対応したトーンと音声の情報を生成する。すなわち、経路誘導部710で生成された経路誘導情報に基づいて、案内ポイントに対応した仮想音源の設定と音声ガイダンス情報の生成をおこない、端末制御部701を介して音声出力部707へ出力する。
つぎに、実施例にかかるアトラクション管理ファイルについて説明する。図8は、実施例にかかるアトラクション管理ファイルを示す説明図である。アトラクション管理ファイル800は、名称エリア801、所要時間エリア802、定員エリア803、待ち人数エリア804、入場待ち時間エリア805、および混雑状況(現在)エリア806によって構成されている。
名称エリア801は、各アトラクション401の名称を記憶する。以下、本実施例においては、図3に示す各アトラクションA〜Eが、それぞれ、A=観覧車、B=ジェットコースター、C=お化け屋敷、D=メリーゴーランド、E=迷路である場合を例にして説明する。
所要時間エリア802は、各アトラクション401の利用に際しての所要時間(以下、「所要時間」という)を記憶する。定員エリア803は、各アトラクション401の1回の稼働に際しての利用可能人数を記憶する。所要時間および利用可能人数は、テーマパーク側によってあらかじめ設定された規定値である。なお、図8中では、1つのゴンドラにおける利用可能人数が4人であり、このゴンドラが20基ある観覧車をアトラクションAとして想定しており、括弧内の80はすべてのゴンドラをそれぞれ4人ずつで利用した場合の人数である。
待ち人数エリア804は、各アトラクション401において現在利用待ちをしている利用者の人数(以下、「現在の待ち人数」という)を記憶する。現在の待ち人数は、各通信機304と通信端末404との通信結果に基づいて取得することができる。具体的には、たとえば、アトラクション401の周辺などの所定範囲内で、一定時間以上継続して同一の識別情報が受信された場合、当該識別情報によって識別される利用者(あるいは利用者を含むグループ)をアトラクション401における現在の待ち人数にカウントする。なお、待ち人数エリア804に代えて、各アトラクション401の入場ゲート402から現在の利用待ち列の最後尾までの距離を記憶する距離記憶エリア(図示省略)を設けてもよい。
入場待ち時間エリア805は、入場待ち時間の算出時点において予測される待ち時間(以下、「入場待ち時間」という)を記憶する。入場待ち時間は、入場待ち時間の算出時点において各アトラクション401の利用待ちをしている列の最後尾に並んだ利用者が、当該アトラクション401の利用が可能となるまでに要すると予測される時間であり、たとえば、所要時間、1稼働あたりの利用可能人数、および、現在の待ち人数に基づいて算出することができる。
本実施例にかかる入場待ち時間は、各アトラクションを予約している利用者(以下、「予約者」という)の人数も待ち人数として考慮して算出される。予約者の人数は、アトラクション401ごとに予約者の人数を記憶するテーブルを別途設け、入場待ち時間の算出に際しては、このテーブルを参照することによって取得することができる。なお、待ち人数エリア804に代えて距離記憶エリアを設けた場合、入場待ち時間エリア805には、各アトラクション401の入場ゲート402から現在の利用待ち列の最後尾までの距離から算出された入場待ち時間が記憶される。
入場待ち時間は、各アトラクション401における過去の平均待ち時間を加味して算出してもよい。具体的に、たとえば、入場待ち時間の算出時点に関連する過去の平均待ち時間が長い傾向にある場合には、所要時間、利用可能人数、および、予約人数を含めた現在の待ち人数基づいて算出された値に、1.0より大きい係数を乗算するなどの演算をおこなう。
入場待ち時間の算出時点に関連するとは、たとえば、入場待ち時間の算出時点が「5月の第一週目の土曜日」である場合には、過去の「5月の第一週目の土曜日」における平均待ち時間が関連する情報として用いられる。なお、入場待ち時間は、他に、日別に算出されてもよいし、特定の日の時間帯別に算出されてもよい。
また、各アトラクション401における過去の平均待ち時間は、一日を単位とすることに代えてあるいは加えて、時間帯を単位として算出してもよい。この場合、入場待ち時間は、時間帯別あるいは特定の日の時間帯別に算出される。このように、過去の混雑状況を時間帯別に設定することにより、より確度の高い入場待ち時間を算出することができる。
さらに、入場待ち時間は、過去の平均待ち時間の算出に際して用いた上述の各日における待ち時間実績を総入場者数で除算した「単位入場者数あたりの待ち時間」の平均値を算出し、この「単位入場者数あたりの待ち時間」の平均値に入場待ち時間を算出する当日における算出時点での時刻までの累計入場者数をかけることで、当該日のその時刻における入場待ち時間として算出してもよい。なお、この場合も上述と同様に、日別で計算してもよいし、時間帯別で算出してもよい。時間帯別で算出することにより、より確度の高い入場待ち時間を算出することができる。
混雑状況(現在)エリア806は、現在の混雑状況に関する情報を記憶する。現在の混雑状況は、入場待ち時間に基づいて決定される。より詳細に、現在の混雑状況は、たとえば、算出された入場待ち時間が或る所定の待ち時間よりも長いか短いかに応じて、混雑あるいは空いていると決定される。たとえば、或る所定の待ち時間が30分に設定されている場合、算出された待ち時間が20分であれば空いていると決定され、算出された待ち時間が45分であれば混雑していると決定される。
現在の混雑状況は、或る所定の待ち時間に対して何分長いかあるいは短いかに応じて「混雑」、「超混雑」、「やや空」、「空」など、段階的に決定されてもよい。この場合、現在の混雑状況は、或る所定の待ち時間に対して何分長い(あるいは短い)という時間そのものではなく、或る所定の待ち時間に対する割合を算出し、或る所定の待ち時間に対して何割増(あるいは何割減)であるのかに応じて段階的に決定されてもよい。
つぎに、実施例にかかる移動情報ファイルについて説明する。図9は、実施例にかかる移動情報ファイルを示す説明図である。移動情報ファイル900は、移動元エリア901、移動先エリア902、および移動所要時間エリア903によって構成されている。
移動元エリア901および移動先エリア902は、たとえば、混雑しているアトラクション401から空いているアトラクション401へ移動する際の移動元および移動先となるアトラクション401(の名称)を記憶する。移動所要時間エリア903は、移動元および移動先となる二つのアトラクション401間の移動に要する移動所要時間を記憶する。移動所要時間は、一方のアトラクション401から他方のアトラクション401への移動に要する片道分の所要時間である。
つぎに、このこの実施例にかかる利用比率管理ファイルについて説明する。図10は、この実施例にかかる利用比率管理ファイルを示す説明図である。利用比率管理ファイル1000は、利用者ごとに(利用者IDに対応付けて)設けられており、利用アトラクションエリア1001、併用アトラクションエリア1002、利用回数エリア1003、および利用比率エリア1004によって構成されている。
利用アトラクションエリア1001は、テーマパーク内のアトラクション401を特定する情報を記憶する。併用アトラクションエリア1002は、同じ日に、利用アトラクションエリア1001において特定されるアトラクションと併せて利用する可能性のあるアトラクション401を特定する情報を記憶する。具体的には、たとえば、アトラクションAを特定のアトラクションとした場合、アトラクションAと併せて利用する可能性のあるアトラクション401は、アトラクションB、C、D、Eとなる。
利用回数エリア1003は、過去に、利用アトラクションエリア1001において特定されるアトラクション401の利用日と同日に、併用アトラクションエリア1002において特定されるアトラクション401を利用した回数を記憶する。
利用比率エリア1004は、利用アトラクションエリア1001に記憶されたアトラクション401の利用日と同日に、併用アトラクションエリア1002に記憶されたアトラクション401を実際に利用する利用比率を記憶する。利用比率エリア1004に記憶される利用比率は、利用回数エリア1003に記憶された回数の合計に対する割合であってもよいし、基準値に対して指数化した値であってもよい。利用比率は、併用して利用した回数が多いほど高くなる。
なお、利用比率エリア1004には、利用者が過去に利用した回数の少ないアトラクションほど高くなる利用比率を記憶してもよい。ただし、この場合、たとえば、事前にアンケートなどをおこない、利用した回数が少ない理由を考慮する。具体的には、利用した回数が少ない理由が、たとえば、「利用したいが混雑しているため利用しづらい」などのように、利用した回数が少ないアトラクションに対して興味を持っていると判断される場合に、その利用比率を高くする。
利用比率管理ファイル1000に記憶される情報は、利用者が、指定アトラクションを利用したと判断されるごとに更新される。利用者が指定アトラクションを利用したか否かは、具体的には、たとえば、利用者の現在位置から、当該利用者が指定アトラクションへの一般用入場ゲート402、予約者用入場ゲート403あるいは退場ゲート406を通過したか否かをもって判断することができる。他に、具体的には、たとえば、一般用入場ゲート402あるいは予約者用入場ゲート403において利用者IDを受信した、すなわちアトラクション401に入場したことをもって、利用者が指定アトラクションを利用したと判断するようにしてもよい。
加えて、特に図示を省略するが、管理装置501は、利用者情報を管理する利用者管理ファイルを備えている。利用者管理ファイルは、アトラクションの利用に関する情報を、利用者IDに対応付けて記憶する。アトラクションの利用に関する情報は、アトラクションを特定する情報および利用日時を含む。また、利用者管理ファイルは、グループの人数や構成(性別、年齢、関係(家族、友人)など)を、利用者IDに対応付けて記憶する。なお、グループの人数や構成は、グループで1台の通信端末404を携帯する運用形態において必要となる情報である。
上述したアトラクション管理ファイル800、移動情報ファイル900、利用比率管理ファイル1000、および利用者管理ファイルは、管理装置501の磁気ディスク605に記憶されている。なお、これらの各種ファイルは、磁気ディスク605に記憶されているものに限らず、光ディスク607に記憶されていてもよいし、管理装置501の外部サーバに記憶されていてもよい。
ここで、利用者の現在位置の算出方法について説明する。まず、この実施例においては、利用者の現在位置を、GPSあるいは通信機304のいずれを利用しても取得することが可能である場合、利用者の現在位置をより高精度に特定できるあるいは目的のアトラクションまでの経路誘導をより適切におこなうことができる方法を採用するものとする。
具体的には、たとえば、利用者が屋内に位置するのか屋外に位置するのかに応じてGPSあるいは通信機304のいずれを利用するかを決定してもよい。また、具体的には、たとえば、GPS代替情報を受信した通信機304の数とGPS信号を受信したGPS衛星の数とに基づいて、GPSあるいは通信機304のいずれを利用するかを決定してもよい。
ここで、利用者の現在位置をより高精度に特定できるあるいは目的のアトラクションまでの経路誘導をより適切におこなうことができる場合とは、たとえば、経路誘導に用いる領域内案内図と連動した座標と通信機304との位置が同じであるまたは関連があり、通信機304の送出する位置情報としてGPSと同じ緯度・経度を用いるよりも、領域内座標を用いた方がより適切なマップマッチングができる場合である。なお、マップマッチングの技術自体については、公知の技術であるため、ここでは説明を省略する。
図11は、GPS代替情報から現在位置を算出する方法の一例を示す説明図である。位置取得部704は、複数の通信機304から送信されるGPS代替情報を用いて、三角測量法によって利用者の現在位置を算出する。GPS代替情報とは、利用者の現在位置の算出に際して、GPS衛星から送信される信号に対する代替が可能な信号であり、この実施例では、各通信機304の設置位置を3次元で示す座標情報とする。
図11において、符号Pが付された利用者の位置は、座標(x0,y0,0)で示される。また、3台の通信機304の位置は、それぞれ、座標(x1,y1,h)、(x2,y2,h)、(x3,y1,h)で示される。ここで、hは、テーマパークの地面から通信機304の設置位置までの高さであり、各通信機304が設置されている箇所においては、同一であるものとする。また、x1〜x3は、GPS代替情報に含まれる位置情報により既知であるものとする。
各通信機304から利用者までの距離T1〜T3は、GPS代替情報が各通信機304から送信されてから、位置取得部704によって受信されるまでの時間によって得ることができる。各通信機304および利用者の現在位置を結ぶ仮想線と、各通信機304を通る鉛直線とによって形成される角度をそれぞれθ1,θ2,θ3とした場合、テーマパークの地面から通信機304の設置位置までの高さhは、h=T1×cosθ1=T2×cosθ2=T3×cosθ3となる。これらの関係から、三角関数を用いてx0,y0の位置を得ることができ、利用者の現在位置を算出することができる。
なお、距離T1〜T3は、距離そのものを求める必要はなく、距離T1〜T3の比を得ることができればよい。ここで、図11中符号pは、利用者の位置Pを通信機304が設置された高さと同じ仮想平面に投影した場合の位置であり、座標(x0,y0,h)で示される。これにより、符号pと各通信機304との距離W1〜W3を算出することで、距離T1〜T3の比を得ることができる。
なお、通信端末404から出力される識別情報には、当該識別情報の出力タイミングを特定するタイミング情報が含まれており、上述した利用者の現在位置の算出には、同一のタイミング情報が含まれる識別情報が用いられる。これにより、通信端末404(を有する利用者)が、時間の経過とともに移動した場合にも、各タイミングにおいて、利用者の現在位置を正確に算出することができる。
加えて、図示は省略するが、テーマパーク内における通路がマトリックス状に設けられており、かつ、各通路の交差点に通信機304が設けられている場合など、利用者の移動が2台の通信機304の位置する直線上に固定されている場合であれば、2台の通信機304からGPS代替情報を受信することによって、利用者の現在位置を算出することもできる。このような場合には、特に、GPSと同じ緯度・経度を用いるよりも、テーマパーク内座標を用いた方がより適切なマップマッチングができる。
(管理装置の処理手順)
つぎに、この実施例にかかる管理装置の処理手順について説明する。図12は、この実施例にかかる管理装置の処理手順を示すフローチャートである。図12に示すフローチャートにおいては、まず、利用者IDを取得したか否かを判断する(ステップS1201)。ステップS1201においては、たとえば、通信端末404との間で定期的に通信するなどして、利用者IDを取得する。
つぎに、この実施例にかかる管理装置の処理手順について説明する。図12は、この実施例にかかる管理装置の処理手順を示すフローチャートである。図12に示すフローチャートにおいては、まず、利用者IDを取得したか否かを判断する(ステップS1201)。ステップS1201においては、たとえば、通信端末404との間で定期的に通信するなどして、利用者IDを取得する。
ステップS1201において、利用者IDを取得するのを待って(ステップS1201:No)、利用者IDを取得した場合(ステップS1201:Yes)には、取得した利用者IDおよび当該利用者IDの受信時刻から、利用者の現在位置を算出し(ステップS1202)、算出された利用者の現在位置が、入場待ち範囲内であるか否かを判断する(ステップS1203)。入場待ち範囲内ではない場合(ステップS1203:No)には、そのまま一連の処理を終了する。
ステップS1203において、利用者の現在位置が入場待ち範囲内である場合(ステップS1203:Yes)には、当該入場待ち範囲における利用者が入場待ちをしているアトラクション(以下、「入場待ちアトラクション」という)に入場可能となるまでの待ち時間(以下、「入場待ち時間」という)を算出する(ステップS1204)。
ステップS1204においては、たとえば、各アトラクションにおける現在の入場待ち人数から、入場待ち時間を算出する。具体例として、たとえば、定員が15人、所要時間が10分のアトラクションにおいて、待ち人数が100人である場合、まず、待ち人数(100人)を定員(15人)で除算する。これによって、入場待ち中の利用者が入場可能となるまでにアトラクションが稼働する回数を算出する。この具体例では、100÷15=6.66・・・のうち、整数部分の6が稼働回数(6回)を示す。つぎに、稼働回数(6回)に所要時間(10分)を乗算する。これによって得られる60分(=6×10)が入場待ち時間となる。
つづいて、ステップS1204において算出された入場待ち時間が、あらかじめ設定された所定時間よりも長いか否かを判断する(ステップS1205)。ここで、所定時間は、たとえば、それ以上入場待ちすると大概の利用者が負担に感じる時間であり、アンケート結果などに基づいてテーマパーク側によって設定される。設定された所定時間は、たとえば、管理装置501における磁気ディスク605や光ディスク607などに記憶される。
なお、所定時間は、利用者によって適宜設定されてもよい。所定時間が、利用者によって設定される場合、設定された所定時間は、たとえば、通信端末404における記録媒体705あるいは端末制御部701におけるROMやRAMなどに記憶される。
ステップS1205において、入場待ち時間が所定時間よりも長い場合(ステップS1205:Yes)には、入場アトラクション以外の他のアトラクションに入場可能となるまでの待ち時間(以下、「他の待ち時間」という)を算出する(ステップS1206)。ステップS1206においては、入場待ち時間と同様にして算出した待ち時間に、他のアトラクションまでの移動時間を加算した時間を、他の待ち時間として算出する。
そして、ステップS1206において算出された他の待ち時間から、他のアトラクションを特定する(ステップS1207)。ステップS1207においては、具体的には、ステップS1206において算出された他の待ち時間が、ステップS1204において算出された入場待ち時間よりも短いアトラクションが、他のアトラクションとして特定される。
つづいて、ステップS1207において特定された他のアトラクションの利用比率を取得する(ステップS1208)。ステップS1208においては、具体的には、利用比率管理ファイル1000を参照して、該当するアトラクションの利用比率を取得する。より詳細には、たとえば、入場待ちアトラクションがAである場合には、アトラクションAを利用した利用者が、アトラクションB、C、DまたはEを併せて利用する利用比率Pab、Pac、Pad、Paeを取得する。
ここで、入場待ちアトラクションがAであり、同日に既にアトラクションBを利用している場合、ステップS1208においては、アトラクションBの利用は考慮せず、アトラクションC、D、Eの利用比率Pac、Pad、Paeが取得される。なお、この場合、アトラクションBを利用した利用者が併せて利用するアトラクションも考慮して、利用比率Pac、Pad、Pae、Pbc、Pbd、Pbeを取得してもよい。
その後、ステップS1208において取得された他のアトラクションの利用比率から、指数を算出する(ステップS1209)。ステップS1209においては、具体的には、利用比率および待ち時間を用いて、指数k・1/Pb+Qbおよびk・1/Pc+Qcを算出する。ここで、kは、たとえば、テーマパーク側によってあらかじめ設定された定数である。また、Qn(n=b、c)は、各アトラクションの待ち時間、具体的には、ステップS1206において算出された他の待ち時間である。算出された指数は、比率が低いほど、また、待ち時間が長いほど大きくなる。
そして、ステップS1209において算出された指数を用いて、テーマパーク内の他のアトラクションの中から、入場待ちアトラクションに関連する関連アトラクションを決定する(ステップS1210)。ステップS1210においては、テーマパーク内におけるアトラクションのうちで、算出された指数の値が小さい方のアトラクションを、入場待ちアトラクションにもっとも関連性の高い関連アトラクションとして決定する。
その後、ステップS1210において決定された関連アトラクションに関する情報(以下、「関連アトラクション情報」という)を、利用者の通信端末404へ送信する(ステップS1211)。ステップS1211においては、たとえば、関連アトラクションの名称や地点情報、関連アトラクションをPRする情報(割引情報など)を含む関連アトラクション情報を送信する。
(通信端末の処理手順)
つぎに、この実施例の通信端末の処理手順について説明する。図13は、この実施例の通信端末の処理手順を示すフローチャートである。図13に示すフローチャートにおいては、まず、関連アトラクション情報を受信するのを待って(ステップS1301:No)、受信した場合(ステップS1301:Yes)には、関連アトラクションを報知する(ステップS1302)とともに、利用者を関連アトラクションへ誘導する誘導経路を探索する(ステップS1303)。
つぎに、この実施例の通信端末の処理手順について説明する。図13は、この実施例の通信端末の処理手順を示すフローチャートである。図13に示すフローチャートにおいては、まず、関連アトラクション情報を受信するのを待って(ステップS1301:No)、受信した場合(ステップS1301:Yes)には、関連アトラクションを報知する(ステップS1302)とともに、利用者を関連アトラクションへ誘導する誘導経路を探索する(ステップS1303)。
ステップS1302においては、たとえば、受信された関連アトラクション情報から関連アトラクションを特定し、特定された関連アトラクションの名称やPR情報などを報知する。具体的には、たとえば、入場待ちアトラクションがAであり関連アトラクションBである場合、「アトラクションAに傾向が似ているアトラクションBがございます。只今アトラクションBへは比較的短時間で入場できます。アトラクションBの見所は・・・」などの情報を、表示部703にを表示させたり、スピーカ712から出力したりする。
また、ステップS1302においては、たとえば、「アトラクションBまでの経路誘導をご希望される場合、端末に設けられた“誘導”キーを操作してください」などのように、アトラクションBまでの経路誘導をおこなうか否かの判断を、利用者に入力させるための情報を表示する。なお、ステップS1303においては、関連アトラクションの地点情報を用いて、利用者の現在位置から関連アトラクションまでの誘導経路を探索する。
つづいて、関連アトラクションを報知してから所定時間内に、関連アトラクションまでの経路誘導をおこなうか否かを判断する(ステップS1304)。ステップS1304においては、たとえば、関連アトラクションまでの経路誘導をおこなう旨の入力が、利用者によってなされたか否かを判断することによって、経路誘導をおこなうか否かを判断する。入力がない場合(ステップS1304:No)には、一連の処理を終了する。
一方、ステップS1304において、関連アトラクションまでの経路誘導をおこなう旨の入力がなされた場合(ステップS1304:Yes)には、目的地点に到達するまで(ステップS1306:No)、経路誘導をおこなう(ステップS1305)。目的地点に到達した場合(ステップS1306:Yes)には、一連の処理を終了する。
以上説明したように、この実施例によれば、基準待ち時間よりも入場待ち時間の方が長い場合には、入場待ち時間よりも待ち時間の短いアトラクションのうちで、入場待ちアトラクションに対する関連性の高いアトラクションが、利用者に対して報知される。このため、利用者は、自身の好みに合致するアトラクションをより短い待ち時間で利用することができる。そして、これによって、テーマパークの利用効率の向上および利用内容の充実化を図ることができる。
ところで、待ち時間の短いアトラクションは、往々にして稼働率が低いことが想定される。ここで、この実施例によれば、待ち時間の長い入場待ちアトラクションから待ち時間の短い関連アトラクションへ利用者を移動させることができるので、入場待ちアトラクションにおける混雑を緩和するとともに、稼働率の低いアトラクションにおける稼働率の向上を図ることができる。これによって、テーマパーク全体に亘ってアトラクションを効率的に稼働させ、テーマパークの運用効率の向上を図ることができる。
また、この実施例によれば、関連性の判断に際して、入場待ちアトラクションと併せて利用する頻度および待ち時間を加味した指数を用いて関連アトラクションが決定される。これによって、利用者は、単に関連しているというだけでなく、現在の状況に応じて待ち時間が短くなるアトラクションを利用することができる。これによっても、テーマパークの利用効率の向上および利用内容の充実化を図ることができる。
さらに、この実施例によれば、必要に応じて、関連アトラクションへの経路誘導がおこなわれるため、利用者は確実かつ迅速に関連アトラクションまで移動することができる。これによって、利用者は、たとえば、関連アトラクションへの移動に手間取ってしまうことで時間を無駄に遣ってしまうことなく、関連アトラクションへスムーズに移動することができる。これによって、利用者に対し、テーマパークの利用効率を一層向上させることができる。
なお、本実施の形態で説明したテーマパーク管理方法は、予め用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。
110 テーマパーク管理装置
111 取得部
112 算出部
115 特定部
116 送信部
111 取得部
112 算出部
115 特定部
116 送信部
Claims (8)
- テーマパーク内の任意のアトラクションへの入場待ちをしている利用者の現在位置情報を取得する取得手段と、
前記取得手段によって取得された現在位置情報に基づいて、前記利用者が入場待ちしているアトラクション(以下、「入場待ちアトラクション」という)に入場可能となるまでの待ち時間を算出する算出手段と、
前記算出手段によって算出された待ち時間(以下、「入場待ち時間」という)に基づいて、前記テーマパーク内の前記入場待ちアトラクション以外の他のアトラクションから、前記入場待ちアトラクションに関連するアトラクション(以下、「関連アトラクション」という)を特定する特定手段と、
前記特定手段によって特定された前記関連アトラクションに関する情報を前記利用者の通信端末に送信する送信手段と、
を備えることを特徴とするテーマパーク管理装置。 - 前記特定手段は、
前記他のアトラクションの中から、前記利用者が退園するまでに利用する可能性のあるアトラクションを、前記関連アトラクションとして特定することを特徴とする請求項1に記載のテーマパーク管理装置。 - 前記算出手段によって算出された入場待ち時間および所定時間を比較する比較手段を備え、
前記特定手段は、
さらに、前記比較手段によって比較された比較結果に基づいて、前記関連アトラクションを特定することを特徴とする請求項1または2に記載のテーマパーク管理装置。 - 前記算出手段によって算出された入場待ち時間および前記他のアトラクションに入場可能となるまでの待ち時間を比較する比較手段を備え、
前記特定手段は、
さらに、前記比較手段によって比較された比較結果に基づいて、前記関連アトラクションを特定することを特徴とする請求項1または2に記載のテーマパーク管理装置。 - 前記送信手段は、
前記関連アトラクションまでの経路誘導に関する情報を前記利用者の通信端末へ送信することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載のテーマパーク管理装置。 - テーマパーク内の任意のアトラクションへの入場待ちをしている利用者の現在位置情報を取得する取得工程と、
前記取得工程によって取得された現在位置情報に基づいて、前記利用者が入場待ちしているアトラクション(以下、「入場待ちアトラクション」という)に入場可能となるまでの待ち時間を算出する待ち時間算出工程と、
前記待ち時間算出工程によって算出された待ち時間(以下、「入場待ち時間」という)に基づいて、前記入場待ちアトラクションに関連する他のアトラクション(以下、「関連アトラクション」という)を特定する特定工程と、
前記特定工程によって特定された前記関連アトラクションに関する情報を前記利用者の通信端末に送信する送信工程と、
を含んだことを特徴とするテーマパーク管理方法。 - 請求項6に記載のテーマパーク管理方法をコンピュータに実行させることを特徴とするテーマパーク管理プログラム。
- 請求項7に記載のテーマパーク管理プログラムをコンピュータによる読み取り可能に記録したことを特徴とする記録媒体。
Priority Applications (2)
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JP2005218069A JP2007034752A (ja) | 2005-07-27 | 2005-07-27 | テーマパーク管理装置、テーマパーク管理方法、テーマパーク管理プログラム、および記録媒体 |
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- 2005-07-27 JP JP2005218069A patent/JP2007034752A/ja active Pending
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