JP2007033045A - 加速度センサ用のばね部材、加速度センサ及び磁気ディスクドライブ装置 - Google Patents

加速度センサ用のばね部材、加速度センサ及び磁気ディスクドライブ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 小型化が容易であり、小型化を図った場合にも安定した高感度のZ軸方向加速度検出を行うことができる加速度センサ用のばね部材、加速度センサ及び磁気ディスクドライブ装置を提供する。
【解決手段】 X−Y平面に垂直なZ軸方向の加速度を検出する加速度センサ用のばね部材であって、平板形状を有しており加速度センサの磁界発生錘部材を取り付けるための可動部と、加速度の印加されていない時に可動部の平面と平行となる帯板形状を有しており一端が可動部の一端に一体的に結合しており他端が固定されている単一の帯板形状の支持アーム部とを備えており、可動部が単一の支持アーム部のみによって片持ち支持されている。
【選択図】 図5

Description

本発明は、加速度センサ用のばね部材、このばね部材を用いた加速度センサ及びこの加速度センサを備えた磁気ディスクドライブ装置に関する。
例えば携帯型パソコン、携帯電話、デジタルオーディオプレーヤ等の携帯機器に組み込まれるハードディスクドライブ(HDD)、又はそれ自体がストレージとして携帯されるHDD若しくはリムーバブルHDD等の磁気ディスクドライブ装置においては、落下衝撃によって磁気ヘッドと磁気記録媒体とが衝突することを防ぐために、落下した瞬間を検知し磁気ヘッドを磁気記録媒体面から退避させることが必要となる。このような落下の瞬間は、重力加速度のわずかな変化として検知することができる。
重力加速度のわずかな変化を検知するための加速度センサとして、三次元の自由度を持つ振動子に、Z軸上に軸線を含ませた質点の永久磁石を取り付け、X軸及びY軸の上であって座標軸の原点周りの同心円上にそれぞれ中心を持つ4個以上の磁気抵抗効果(MR)素子による検出素子を配置し、永久磁石からの磁界強度の変化をX軸上の2個のMR検出素子の出力電圧の相対差によりX軸方向の、Y軸上の2個のMR検出素子の出力電圧の相対差によりY軸方向の、及び全てのMR検出素子の出力電圧の総和によりZ軸方向の加速度をそれぞれ検出する加速度センサが知られている(例えば、特許文献1)。
しかしながら、この公知の加速度センサは、Z軸方向の加速度として、X軸方向及びY軸方向の検出素子出力を加算することによって求めているため、その検出感度を高めることが難しい。Z軸方向の加速度を高感度で検出するためには、Z軸方向専用の加速度検出機構を付加する必要がある。
Z軸方向専用の加速度検出機構として、ケースに片持ち梁式に相対変位可能に取り付けられた平板状の金属弾性体からなる磁性体の途中に歪抵抗素子を形成した加速度センサが提案されている(例えば、特許文献2)。
特開平11−352143号公報 特開平06−201723号公報
しかしながら、特許文献2に記載された加速度センサは、歪抵抗効果を利用し磁性体の歪みを検出する構成であるため、高感度の加速度検出をさほど期待することができず、また、金属弾性体自体に信号を取り出すための電極及びリード導体をそれぞれ設ける必要があるため、配線の引き回しで構造が複雑になる。また、小型化した弾性体に微小配線を施すことは、過重な衝撃が印加された際に破損を招き、ばねの変位を妨げるので感度を向上する際の障害となっている。この傾向は、加速度センサ全体の小型化を図るほどより顕著となる。
しかも、この種のZ軸方向専用の加速度センサをX軸及びY軸方向の加速度センサと組み合わせることは、加速度センサの小型化をより困難にする。
従って本発明の目的は、小型化が容易であり、小型化を図った場合にも安定した高感度のZ軸方向加速度検出を行うことができる加速度センサ用のばね部材、加速度センサ及び磁気ディスクドライブ装置を提供することにある。
本発明によれば、X−Y平面に垂直なZ軸方向の加速度を検出する加速度センサ用のばね部材であって、平板形状を有しており加速度センサの磁界発生錘部材を取り付けるための可動部と、加速度の印加されていない時に可動部の平面と平行となる帯板形状を有しており一端が可動部の一端に一体的に結合しており他端が固定されている単一の帯板形状の支持アーム部とを備えており、可動部が単一の支持アーム部のみによって片持ち支持されているばね部材が提供される。
Z軸方向の加速度を検出する加速度センサ用のばね部材であり、磁界発生錘部材を取り付けるための平板形状の可動部が、加速度の印加されていない時にこの可動部の平面と平行となる単一の平帯板形状の支持アーム部によって片持ち支持されている。従って、磁界発生錘部材を可動部に取り付けた実装状態においてZ軸方向の加速度が印加されると、支持アーム部の付け根を軸とする回転モーメントが発生し、この回転モーメントは支持アーム部の曲げ及び伸びによる反発力によって釣り合い、これによって磁界発生錘部材はZ軸に対して、印加された加速度に応じたある微小角度だけ傾く。その結果、磁界発生錘部材から生じる磁界がその微小角度だけ変化する。特に本発明においては、支持アーム部が可動部の平面と平行な帯板形状を有しているため、特にZ軸方向の加速度に敏感に反応し支持アーム部がその方向に曲げ及び伸びを行うので、Z軸方向の加速度を高感度に検出することが可能となる。また、このZ軸方向の加速度専用のばね部材が、平板形状であるため、他の2軸(X軸及びY軸)の加速度検出用のばね部材と平板形状で一体化し易く、その結果、加速度センサ全体を容易に小型化することが可能となる。
本発明によれば、さらに、平板形状を有しており、X−Y平面に垂直なZ軸方向の加速度用の第1の磁界発生錘部材を取り付けるための第1の可動部と、加速度の印加されていない時に第1の可動部の平面と平行となる帯板形状を有しており一端が第1の可動部の一端に一体的に結合しており他端が固定されている単一の第1の支持アーム部と、加速度の印加されていない時にX−Y平面と平行となる平板形状を有しておりX軸方向及びY軸方向に自由度を有し捩れ動作が可能な少なくとも2つの第2の支持アーム部と、加速度の印加されていない時に少なくとも2つの第2の支持アーム部と平行となる平板形状を有しておりこれら少なくとも2つの第2の支持アーム部によって支持されておりかつX軸方向及びY軸方向の加速度用の第2の磁界発生錘部材を取り付けるための第2の可動部とを備えており、第1の可動部が単一の第1の支持アーム部のみによって片持ち支持されており、第1の可動部、第1の支持アーム部、第2の可動部及び少なくとも2つの第2の支持アーム部が一体的に形成されているばね部材が提供される。
少なくとも2つの第2の支持アーム部が、互いに直交するX軸方向及びY軸方向に沿ってそれぞれ延在しており、各々の一端がハウジング部材に固定された外枠部に結合しており他端が第2の可動部に結合している4つの第2の支持アームからなることが好ましい。
本発明によれば、さらにまた、上述したばね部材からなる第1のばね部材と、ハウジング部材と、第1の磁界発生錘部材と、第1の磁界発生錘部材に対向してハウジング部材に取り付けられている第1の磁界検出センサとを備えており、第1のばね部材の支持アーム部の他端がハウジング部材に固定された外枠部に結合しており、第1の磁界発生錘部材が第1のばね部材の可動部に固着されており、第1の磁界検出センサが磁化固定層及び磁化自由層を含みX−Y平面と平行に積層された少なくとも1つの多層構造磁気抵抗効果(MR)素子を備えており、加速度の印加されていない時に少なくとも1つの多層構造MR素子の積層面とほぼ垂直な方向に第1の磁界発生錘部材から磁界が印加されるように構成されている加速度センサが提供される。
第1のばね部材の可動部に固着された第1の磁界発生錘部材から、多層構造MR素子の積層面とほぼ垂直にバイアス磁界をかけておき、印加される加速度による回転モーメントと第1のばね部材の反発力との釣り合いによって生じる第1の磁界発生錘部材の傾きを磁化自由層方向の磁化ベクトル強度として検知している。このように、磁界検出センサとして磁化固定層及び磁化自由層を含む多層構造MR素子、例えば、巨大磁気抵抗効果(GMR)素子又はトンネル磁気抵抗効果(TMR)素子を用い、高感度の磁化ベクトル検出を行なっているので、Z軸方向における高感度の加速度検出を行うことが可能となる。
もちろん、第1のばね部材や第1の磁界発生錘部材の部分に電極を設ける必要がないため、配線構造が簡単となる。また、第1の磁界発生錘部材からのバイアス磁界を受けるため、外部電界及び外部磁界の影響を受けにくい。さらに、歪抵抗体や圧電抵抗体を用いた加速度センサに比して低インピーダンスであるため、外乱の影響を受けにくい。
ハウジング部材に取り付けられており、加速度の印加されていない時にX−Y平面と平行となる平板形状を有しておりX軸方向及びY軸方向に自由度を有する第2のばね部材と、第2のばね部材に固着された第2の磁界発生錘部材と、第2の磁界発生錘部材に対向してハウジング部材に取り付けられている第2及び第3の磁界検出センサとをさらに備えており、第2及び第3の磁界検出センサの各々が磁化固定層及び磁化自由層を含みそれぞれX軸及びY軸方向に積層された少なくとも1つの多層構造MR素子を備えており、加速度の印加されていない時に該少なくとも1つの多層構造MR素子の積層面とほぼ垂直な方向に第2の磁界発生錘部材から磁界が印加されるように構成されていることが好ましい。
第2のばね部材が、捩れ動作が可能な少なくとも2つの支持アーム部と、2つの支持アーム部によって支持されており第2の磁界発生錘部材が固着されている可動部とを有していることも好ましい。この場合、第2のばね部材において、少なくとも2つの支持アーム部が、互いに直交するX軸方向及びY軸方向に沿ってそれぞれ延在しており、各々の一端がハウジング部材に固定された外枠部に結合しており他端が可動部に結合している4つの支持アームからなることがより好ましい。
第1のばね部材と第2のばね部材とが、単一の平板形状を有するように一体化されていることが好ましい。X軸、Y軸及びX軸の3軸方向の加速度検出を行う加速度センサ用のばね部材が、同一平面内に一体化されることにより、加速度センサ自体を大幅に小型化することが可能となる。
各磁界発生錘部材が、印加される加速度を回転モーメントに変化させるべく各ばね部材の一方の面に固着されていることも好ましい。
各多層構造MR素子が、各磁界検出センサの前記積層面内において磁化固定方向と垂直方向に延在する少なくとも1つの直線部分を有していることも好ましい。
各多層構造MR素子が、GMR素子又はTMR素子であることも好ましい。
本発明によれば、さらにまた、上述した加速度センサを備えた磁気ディスクドライブ装置が提供される。
本発明によれば、Z軸方向の加速度には敏感に反応し支持アーム部がその方向に曲げ及び伸びを行うので、Z軸方向の加速度を非常に高感度に検出することが可能となる。また、X軸及びY軸の加速度検出用のばね部材と平板形状で一体化し易く、その結果、加速度センサ全体を容易に小型化することが可能となる。
図1は加速度センサを組み込んだ磁気ディスクドライブ装置の一例の全体構成を概略的に示す斜視図である。この磁気ディスクドライブ装置は、例えば2.5インチ、1.8インチ、1.3インチ又は1インチ以下の磁気ディスクを用いる超小型HDDであり、例えば携帯型パソコン、携帯電話、デジタルオーディオプレーヤ等の携帯機器に組み込まれるHDD又はそれ自体がストレージとして携帯されるHDD若しくはリムーバブルHDDである。
同図は磁気ディスクドライブ装置の蓋を外した状態を示しており、10は動作時にスピンドルモータにより回転する磁気ディスク、10aは落下検出時に磁気ヘッドが移動するデータの書き込まれていない退避ゾーン、11は動作時に磁気ディスク10の表面に対向する磁気ヘッドを先端部に有するヘッドジンバルアセンブリ(HGA)、12は磁気ヘッドに電気的に接続された配線部材であるフレクシブル回路(FPC)、13はHGA11を支持する支持アーム、14は支持アーム13を回動軸15を中心に回動させて位置決めするためのアクチュエータであるボイスコイルモータ(VCM)、16は落下検出時に支持アーム13の爪13aが乗り上げて磁気ヘッドを磁気ディスク表面から離れるための退避ランプ、17は回路基板18上に搭載された加速度センサをそれぞれ示している。
図2は加速度センサの一実施形態における外観を示す斜視図であり、図3はその全体構成を概略的に示す分解斜視図であり、図4はばね部材及び磁界発生錘部材の構成を概略的に示す斜視図であり、図5はばね部材及び磁界発生錘部材の構成を概略的に示す分解斜視図であり、図6は磁界発生錘部材の構成を概略的に示す(A)斜視図及び(B)分解斜視図である。
図3に詳細に示すように、本実施形態における加速度センサは、X軸方向、Y軸方向及びZ軸方向の3軸加速度を検出するためのものであり、ハウジング部材20内に一体的に形成された第1及び第2のばね部材21及び22、第1及び第2の磁界発生錘部材23及び24、Z軸用の第1の磁界検出センサチップ25、X軸用の第2の磁界検出センサチップ26、Y軸用の第3の磁界検出センサチップ27、並びにICチップ28を収納するように構成されている。
ハウジング部材20は、基板自体が例えばポリイミド又はBTレジン等の樹脂材料で形成された平板形状の配線基板20aと、この配線基板20aを覆って密封する磁性金属材料によって形成されたカバー部材20bとから構成されている。本実施形態では、X軸方向、Y軸方向及びZ軸方向の3軸加速度を、配線基板20aによる1平面上に搭載した磁界検出センサチップで検出することが可能となる。
図4及び図5に詳細に示すように、第1及び第2のばね部材21及び22は、例えばNiFeやNi等による薄膜金属板か、ステンレス鋼等の薄板か、又はポリイミド等による薄い樹脂板を、本実施形態では、図5に示すように形状加工することによって一体的に形成されている。
第1のばね部材21は、ハウジング部材20の配線基板20a及びカバー部材20b間で配線基板20aに図示しない台座(スペーサ)を介して固定されるか又はカバー部材20bに固定される角形の第1の外枠部21aと、この第1の外枠部21aの固定辺21bの中央に一端が一体的に連結されており曲げ及び伸び動作が可能なストリップ形状の1つの支持アーム部21cと、第1の外枠部21aの中央部に位置しており支持アーム部21cの他端に一体的に連結された可動部21dとを備えるように形成する。これにより、第1のばね部材21は、可動部21dが1点で支えられる片持ちばねを構成している。支持アーム部21cは本実施形態ではX軸に沿って延在している。変更態様においては、支持アーム部21cがY軸に沿って延在していても良い。なお、可動部21dは図では円形であるが、矩形であってもその他の形状であっても良い。
一方、第2のばね部材22は、第1の外枠部21aと一体的に形成された第2の外枠部22aと、この第2の外枠部22aの各辺の中央に一端が一体的に連結されており捩れ動作が可能なそれぞれがストリップ形状の4つの支持アーム部22b、22c、22d及び22eと、第2の外枠部22aの中央部に位置しており支持アーム部22b、22c、22d及び22eの他端に一体的に連結された可動部22fとを備えるように形成する。これにより、第2のばね部材22は、4方から可動部22fが引っ張られる4点引っ張りばねを構成している。支持アーム部22b及び22dと支持アーム部22c及び22eとは互いに直交するX軸及びY軸にそれぞれ沿って延在している。なお、可動部22fは図では円形であるが、矩形であってもその他の形状であっても良い。
図6に詳細に示すように、第1及び第2の磁界発生錘部材23及び24は、第1〜第3の磁界検出センサチップ25〜27に加速度に応じて方向の変化する磁界を印加するためのものであり、第1及び第2のばね部材21及び22の可動部21d及び22fの一方の面上の中心位置にそれぞれ接着剤で固着されている。
第1の磁界発生錘部材23は、Z軸用の第1の磁界検出センサチップ25に印加される磁界発生用の1対の永久磁石23a及び23bと、これら永久磁石23a及び23bが接着剤で固着されており錘を兼用するベース部材23cと、ベース部材23cに接着剤で固着されておりこのベース部材23cと第1のばね部材21の支持アーム部との間に間隙を与えて両者が干渉しないように、また、接着剤で両者が接着されないようにするためのスペーサ部材23dとを備えている。
ベース部材23cは金属磁性体材料、本実施形態ではAl−TiC(Al−TiC)で形成されており、スペーサ部材23dは本実施形態ではステンレス鋼で形成されている。ベース部材23c及びスペーサ部材23dは、他の材料で形成しても良いし、一体的に形成しても良い。
1対の永久磁石23a及び23bは、Y軸方向に互いに平行に伸長する直方体形状のフェライト材料で形成されており、Z軸用の第1の磁界検出センサチップ25に対向するようにベース部材23cに固着されている。これら1対の永久磁石23a及び23bは、第1の磁界検出センサチップ25に対向する面が互いに逆極性となるように配置されており、主にこれと磁性材料によるベース部材23cとにより閉磁路が構成される。後述するように、第1の磁界検出センサチップ25のスピンバルブGMR素子がこの閉磁路内にその積層面とほぼ垂直な方向に磁界(バイアス磁界)が印加されるように配置される。
第2の磁界発生錘部材24は、X軸用の第2の磁界検出センサチップ26に印加される磁界発生用の1対の永久磁石24a及び24bと、Y軸用の第3の磁界検出センサチップ27に印加される磁界発生用の1対の永久磁石24c及び24dと、これら永久磁石24a〜24dが接着剤で固着されており錘を兼用するベース部材24eと、ベース部材24eに接着剤で固着されておりこのベース部材24eと第2のばね部材22の支持アーム部との間に間隙を与えて両者が干渉しないように、また、接着剤で両者が接着されないようにするためのスペーサ部材24fとを備えている。
ベース部材24eは金属磁性体材料、本実施形態ではAl−TiC(Al−TiC)で形成されており、スペーサ部材24fは本実施形態ではステンレス鋼で形成されている。ベース部材24e及びスペーサ部材24fは、他の材料で形成しても良いし、一体的に形成しても良い。
1対の永久磁石24a及び24bは、Y軸方向に互いに平行に伸長する直方体形状のフェライト材料で形成されており、X軸用の第2の磁界検出センサチップ26に対向するようにベース部材24eに固着されている。これら1対の永久磁石24a及び24bは、第2の磁界検出センサチップ26に対向する面が互いに逆極性となるように配置されており、主にこれと磁性材料によるベース部材24eとにより閉磁路が構成される。後述するように、第2の磁界検出センサチップ26のスピンバルブGMR素子がこの閉磁路内にその積層面とほぼ垂直な方向に磁界(バイアス磁界)が印加されるように配置される。
また、1対の永久磁石24c及び24dは、X軸方向に互いに平行に伸長する直方体形状のフェライト材料で形成されており、Y軸用の第3の磁界検出センサチップ27に対向するようにベース部材24eに固着されている。これら1対の永久磁石24c及び24dは、第3の磁界検出センサチップ27に対向する面が互いに逆極性となるように配置されており、主にこれと磁性材料によるベース部材24eとにより閉磁路が構成される。後述するように、第3の磁界検出センサチップ27のスピンバルブGMR素子は、この閉磁路内にその積層面とほぼ垂直な方向に磁界(バイアス磁界)が印加されるように配置される。
図7は配線基板、磁界検出センサチップ及びICチップの構成を概略的に示す(A)斜視図及び(B)分解斜視図であり、図8は磁界検出センサチップの構成を概略的に示す(A)斜視図及び(B)その1つを拡大した斜視図である。
図7に示すように、配線基板20a上には、Z軸方向の加速度を検出するための第1の磁界検出センサチップ25と、X軸方向の加速度を検出するための第2の磁界検出センサチップ26と、Y軸方向の加速度を検出するための第3の磁界検出センサチップ27と、ICチップ28とが装着されており、これら磁界検出センサチップ25〜27の端子電極及びICチップ28の端子電極28aにそれぞれワイヤボンディング又は金ボールボンディング(GBB)された接続パッド29及び30が形成されている。
これら接続パッド29及び30は、配線基板20aに形成されている図示されていない電源供給端子、接地端子及び信号出力端子に、リード導体パターン31を介してそれぞれ接続されている。
図8(B)により詳細に示すように、Z軸方向の加速度を検出するための第1の磁界検出センサチップ25には、X軸方向と垂直な方向(Y軸方向)に延在する直線部分を有する4つ(2対)のスピンバルブGMR素子25a、25b、25c及び25dが互いに平行に形成されている。スピンバルブGMR素子25a及び25bは対となっており、本実施形態では、信号端子電極Sa及びSbを介して第1の磁界検出センサチップ25の外部で互いに直列接続されており、その直列接続の両端が電源端子電極Vcc及び接地端子電極GNDにそれぞれ接続されている。スピンバルブGMR素子25c及び25dも対となっており、本実施形態では、信号端子電極Sc及びSdを介して第1の磁界検出センサチップ25の外部で互いに直列接続されており、その直列接続の両端が電源端子電極Vcc及び接地端子電極GNDにそれぞれ接続されている。従って、これらスピンバルブGMR素子25a、25b、25c及び25dはフルブリッジ接続されていることとなる。
これらスピンバルブGMR素子25a、25b、25c及び25dの各々は、基本的には、反強磁性材料によるピン層及び強磁性材料によるピンド層からなる磁化固定層と、非磁性中間層と、強磁性材料による磁化自由層(フリー層)とを積層した多層構造を有しており、ピンド層がフリー層の延在方向と垂直な方向に磁化固定されている。即ち、Z軸方向の加速度を検出するための第1の磁界検出センサチップ25においては、ピンド層が全てX軸方向の同一向きDに磁化固定されている。
互いに直列接続された対となるスピンバルブGMR素子25a及び25bのピンド層が同一方向Dに磁化固定されるのは、対となるスピンバルブGMR素子の各々に印加されるバイアス磁界が互いにほぼ逆方向であるためである。即ち、1対の永久磁石23a及び23bによって閉磁路が構成されており、対となるスピンバルブGMR素子25a及び25bが、閉磁路の逆方向磁界が流れる磁路内に配置されているからバイアス磁界が互いにほぼ逆方向となるのである。互いに直列接続された対となるスピンバルブGMR素子25c及び25dについても同様である。この場合、閉磁路の中心が、対となるスピンバルブGMR素子間の中心線上に位置していることとなる。
このように、互いにほぼ逆方向のバイアス磁界が印加されることにより、対をなすスピンバルブGMR素子25a及び25b並びに25c及び25dのピンド層の磁化固定方向が同一方向となるので、これら対をなす4つスピンバルブGMR素子を1つのチップ内に形成することができ、その結果、加速度センサ全体のさらなる小型化を図ることが可能となる。
X軸方向の加速度を検出するための第2の磁界検出センサチップ26には、X軸方向と垂直な方向(Y軸方向)に延在する直線部分を有する4つ(2対)のスピンバルブGMR素子26a、26b、26c及び26dが互いに平行に形成されている。スピンバルブGMR素子26a及び26bは対となっており、本実施形態では、信号端子電極を介して第2の磁界検出センサチップ26の外部で互いに直列接続されており、その直列接続の両端が電源端子電極Vcc及び接地端子電極GNDにそれぞれ接続されている。スピンバルブGMR素子26c及び26dも対となっており、本実施形態では、信号端子電極を介して第2の磁界検出センサチップ26の外部で互いに直列接続されており、その直列接続の両端が電源端子電極Vcc及び接地端子電極GNDにそれぞれ接続されている。従って、これらスピンバルブGMR素子26a、26b、26c及び26dはフルブリッジ接続されていることとなる。
これらスピンバルブGMR素子26a、26b、26c及び26dの各々は、基本的には、反強磁性材料によるピン層及び強磁性材料によるピンド層からなる磁化固定層と、非磁性中間層と、強磁性材料による磁化自由層(フリー層)とを積層した多層構造を有しており、ピンド層がフリー層の延在方向と垂直な方向に磁化固定されている。即ち、X軸方向の加速度を検出するための第2の磁界検出センサチップ26においては、ピンド層が全てX軸方向の同一向きに磁化固定されている。
互いに直列接続された対となるスピンバルブGMR素子26a及び26bのピンド層が同一方向に磁化固定されるのは、対となるスピンバルブGMR素子の各々に印加されるバイアス磁界が互いにほぼ逆方向であるためである。即ち、1対の永久磁石23a及び23bによって閉磁路が構成されており、対となるスピンバルブGMR素子26a及び26bが、閉磁路の逆方向磁界が流れる磁路内に配置されているからバイアス磁界が互いにほぼ逆方向となるのである。互いに直列接続された対となるスピンバルブGMR素子26c及び26dについても同様である。この場合、閉磁路の中心が、対となるスピンバルブGMR素子間の中心線上に位置していることとなる。
このように、互いにほぼ逆方向のバイアス磁界が印加されることにより、対をなすスピンバルブGMR素子26a及び26b並びに26c及び26dのピンド層の磁化固定方向が同一方向となるので、これら対をなす4つスピンバルブGMR素子を1つのチップ内に形成することができ、その結果、加速度センサ全体のさらなる小型化を図ることが可能となる。
Y軸方向の加速度を検出するための第3の磁界検出センサチップ27には、本実施形態ではY軸方向と垂直な方向(X軸方向)に延在する直線部分を有する4つ(2対)のスピンバルブGMR素子27a、27b、27c及び27dが互いに平行に形成されている。スピンバルブGMR素子27a及び27bは対となっており、本実施形態では、信号端子電極を介して第3の磁界検出センサチップ27の外部で互いに直列接続されており、その直列接続の両端が電源端子電極Vcc及び接地端子電極GNDにそれぞれ接続されている。スピンバルブGMR素子27c及び27dも対となっており、本実施形態では、信号端子電極を介して第3の磁界検出センサチップ27の外部で互いに直列接続されており、その直列接続の両端が電源端子電極Vcc及び接地端子電極GNDにそれぞれ接続されている。従って、これらスピンバルブGMR素子27a、27b、27c及び27dはフルブリッジ接続されていることとなる。
これらスピンバルブGMR素子27a、27b、27c及び27dの各々は、基本的には、反強磁性材料によるピン層及び強磁性材料によるピンド層からなる磁化固定層と、非磁性中間層と、強磁性材料による磁化自由層(フリー層)とを積層した多層構造を有しており、ピンド層がフリー層の延在方向と垂直な方向に磁化固定されている。即ち、Y軸方向の加速度を検出するための第3の磁界検出センサチップ27においては、ピンド層が全てY軸方向の同一向きに磁化固定されている。
互いに直列接続された対となるスピンバルブGMR素子27a及び27bのピンド層が同一方向に磁化固定されるのは、対となるスピンバルブGMR素子の各々に印加されるバイアス磁界が互いにほぼ逆方向であるためである。即ち、1対の永久磁石24a及び24bによって閉磁路が構成されており、対となるスピンバルブGMR素子27a及び27bが、閉磁路の逆方向磁界が流れる磁路内に配置されているからバイアス磁界が互いにほぼ逆方向となるのである。互いに直列接続された対となるスピンバルブGMR素子27c及び27dについても同様である。この場合、閉磁路の中心が、対となるスピンバルブGMR素子間の中心線上に位置していることとなる。
このように、互いにほぼ逆方向のバイアス磁界が印加されることにより、対をなすスピンバルブGMR素子27a及び27b並びに27c及び27dのピンド層の磁化固定方向が同一方向となるので、これら対をなす4つスピンバルブGMR素子を1つのチップ内に形成することができ、その結果、加速度センサ全体のさらなる小型化を図ることが可能となる。
なお、本実施形態の変更態様においては、Z軸方向の加速度を検出するための第1の磁界検出センサチップ25が、第1のばね部材21及び第1の磁界発生錘部材23と共に、X−Y平面において90度回転した構造であっても良いことはもちろんである。
ICチップ28は、第1〜第3の磁界検出センサチップ25〜27から出力されるフルブリッジの差動出力信号を増幅する増幅回路を有しており、さらにそれらZ軸加速度、X軸加速度及びY軸加速度に対応する差動出力信号を単一の信号出力端子から時分割で出力されるように多重化する回路をも有している。
図9(A)、(B)及び(C)はこれら第1〜第3の磁界検出センサチップ25〜27の電気的接続形態をそれぞれ示す回路図である。
各磁気検出センサチップに2対のスピンバルブGMR素子を設け、一方の対となるスピンバルブGMR素子の一端を各磁界検出センサチップの外部で互いに直列接続してその中点から出力を取り出し、他端を電源端子電極Vcc及び接地端子電極GNDにそれぞれ接続し、他方の対となるスピンバルブGMR素子の一端を各磁界検出センサチップの外部で互いに直列接続してその中点から出力を取り出し、他端を電源端子電極Vcc及び接地端子電極GNDにそれぞれ接続している。その結果、各磁気検出センサチップの4つのスピンバルブGMR素子はフルブリッジ接続され、差動出力が取り出されることとなる。なお、対となるスピンバルブGMR素子を各磁気検出センサチップの内部で互いに直列接続するように構成しても良いことは明らかである。
図10は、本実施形態における加速度センサの特にZ軸方向の加速度検出動作を説明するための図である。
同図に示すように、第1の磁界発生錘部材23が第1のばね部材21の可動部21dに固着されており、この可動部21dを支持アーム部21cで片持ち支持しているため、第1のばね部材21のピボット中心位置PC21と、第1の磁界発生錘部材23の重心位置WC23とは互いにずれており、従って、縦方向、即ちZ軸方向から加速度Fが印加されると、この加速度Fは片持ちばねを構成している支持アーム部21cの固定辺21bに対する付け根を軸とする回転モーメントに変換される。
この回転モーメントは、支持アーム部21cの曲げ及び伸びによる反発力とによって、釣り合い、これによって第1の磁界発生錘部材23はX軸に対してある微小角度θだけ傾き、従ってバイアス磁界がスピンバルブGMR素子の積層面と垂直な方向からX軸方向に微小角度θだけ変化する。
Z軸方向の加速度を検出するための第1の磁界検出センサチップ25のスピンバルブGMR素子は、X軸方向に磁化固定されているので、バイアス磁界のこの微小角度θの変化に非常に敏感に反応してそのMR抵抗を急激に変化させる。
図11はスピンバルブGMR素子の積層面への印加磁界角度に対するMR抵抗変化特性を表す図である。同図において、横軸は印加磁界のフリー層の延在方向(磁化固定方向と垂直な方向)となす角度(°)、縦軸はMR抵抗(Ω)をそれぞれ表している。
同図から分かるように、MR抵抗はバイアス磁界が90°近傍で僅かに変化しても大きく変化する。バイアス磁界のX軸方向への微小角度θの変化は90±θであるから、第1の磁界発生錘部材23の、従って永久磁石23a及び23bの僅かな傾きが抵抗変化として取り出され、しかも、磁化ベクトルとして、大きさのみならずその正負の方向も取り出せることとなる。
本実施形態においては、特に、第1のばね部材21の支持アーム部21cが可動部21dを片持ち支持しておりかつこの可動部21dの平面と平行な帯板形状を有していること、及びこの可動部21dに第1の磁界発生錘部材23を搭載するように構成しているため、Z軸方向の加速度に特に敏感に反応し、その方向の加速度を高感度に検出することが可能となる。
図12は、本実施形態における加速度センサの特にX軸方向の加速度検出動作を説明するための図である。
同図に示すように、第2の磁界発生錘部材24が第2のばね部材22の可動部22fの一方の面上に固着されているため、第2のばね部材22のピボット中心位置PC22、第2の磁界発生錘部材24の重心位置WC24は互いにずれており、従って、横方向、例えばX軸方向から加速度Fが印加されると、この加速度Fは支持アーム部22c及び22eを軸とする回転モーメントに変換される。
この回転モーメントは、支持アーム部22c及び22eの捩りによる反発力と支持アーム部22b及び22dの曲げ及び伸びによる反発力とによって、釣り合い、これによって第2の磁界発生錘部材24はX軸に対してある微小角度θだけ傾き、従ってバイアス磁界がスピンバルブGMR素子の積層面と垂直な方向からX軸方向に微小角度θだけ変化する。ただし、捩りによる反発力が支配的である。
X軸方向の加速度を検出するための第2の磁界検出センサチップ26のスピンバルブGMR素子は、X軸方向に磁化固定されているので、バイアス磁界のこの微小角度θの変化に非常に敏感に反応してそのMR抵抗を急激に変化させる。
Y軸方向の加速度についても、第2の磁界発生錘部材24の永久磁石24c及び24dと第3の磁界検出センサチップ27との働きによってX軸方向の加速度と同様に検出される。
その結果、検出したい各方向(Z軸方向、X軸方向、Y軸方向)における加速度の向き及び大きさをそれぞれ1つの磁界検出センサチップ25〜27で検出することができる。従って、磁界検出センサチップ数が低減でき構造を非常に簡単化できるから、加速度センサ全体を小型化することができる。特に、Z軸、X軸及びY軸の3軸方向の加速度検出を行うための第1のばね部材21と第2のばね部材22とが、単一の平板形状を有するように一体化されていることにより、加速度センサをさらに小型化することが可能となる。また、スピンバルブGMR素子は磁気検出感度が非常に高いので、高感度の加速度検出を行うことが可能となる。
また、本実施形態においては、第1の磁界発生錘部材23は第1の磁界検出センサチップ25に対向する面が互いに逆極性の1対の永久磁石23a及び23bを備えており、これによって閉磁路が形成される。第1の磁界検出センサチップ25の対をなすスピンバルブGMR素子25a及び25bはこれら永久磁石23a及び23bの真下に対向して配置され、従って、加速度の印加されていない時に積層面と垂直でありかつ互いに逆方向のバイアス磁界が印加されるようにこの閉磁路中に位置することとなる。このように、スピンバルブGMR素子25aとスピンバルブGMR素子25bとでは、バイアス磁界が逆に印加されるので、これらを直列接続してブリッジを構成する場合にも、両スピンバルブGMR素子の固定磁化方向を同一とすることができる。その結果、1つのチップ内にこれら対をなすスピンバルブGMR素子を形成することができるから、加速度センサ全体をさらに小型化することができる。
本実施形態によれば、さらに、ばね部材や磁界発生錘部材の部分に電極を設ける必要がないため、配線構造が簡単となる。また、圧電素子型加速度センサや静電容量型加速度センサに比して低インピーダンスであるため、外乱の影響も受けにくい。
なお、上述の実施形態では、閉磁路を形成するために磁界検出センサチップに対向する面が互いに逆極性となるように配置された2つの永久磁石を用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、各磁界発生錘部材に1つの永久磁石を設けた構成であっても良い。
また、上述した実施形態では、加速度センサのハウジング内にICチップを設けているが、このようなICチップを加速度センサとは独立して設けても良い。
上述した実施形態では、磁界検出センサとしてスピンバルブGMR素子を用いているが、その代わりにTMR素子を用いても良いことは明らかである。
以上述べた実施形態は全て本発明を例示的に示すものであって限定的に示すものではなく、本発明は他の種々の変形態様及び変更態様で実施することができる。従って本発明の範囲は特許請求の範囲及びその均等範囲によってのみ規定されるものである。
加速度センサを組み込んだ磁気ディスクドライブ装置の一例の全体構成を概略的に示す斜視図である。 図2に示した加速度センサの外観を示す斜視図である。 図2に示した加速度センサの全体構成を概略的に示す分解斜視図である。 図2に示した加速度センサにおけるばね部材及び磁界発生錘部材の構成を概略的に示す斜視図である。 図2に示した加速度センサにおけるばね部材及び磁界発生錘部材の構成を概略的に示す分解斜視図である。 図2に示した加速度センサにおける磁界発生錘部材の構成を概略的に示す斜視図及び分解斜視図である。 図2に示した加速度センサにおける配線基板、磁界検出センサチップ及びICチップの構成を概略的に示す斜視図及び分解斜視図である。 図2に示した加速度センサにおける磁界検出センサチップの構成を概略的に示す斜視図及びその1つを拡大した斜視図である。 図2に示した加速度センサにおける第1〜第3の磁界検出センサチップの電気的接続形態をそれぞれ示す回路図である。 図2に示した加速度センサにおける動作を説明するための図である。 スピンバルブGMR素子の積層面への印加磁界角度に対するMR抵抗変化特性を表す図である。 図2に示した加速度センサにおけるの動作を説明するための図である。
符号の説明
10 磁気ディスク
10a 退避ゾーン
11 HGA
12 FPC
13 支持アーム
13a 爪
14 VCM
15 回動軸
16 退避ランプ
17 加速度センサ
18 回路基板
20 ハウジング部材
20a 配線基板
20b カバー部材
21 第1のばね部材
21a 第1の外枠部
21b 固定辺
21c、22b、22c、22d、22e 支持アーム部
21d、22f 可動部
22 第2のばね部材
22a 第2の外枠部
23 第1の磁界発生錘部材
23a、23b、24a、24b、24c、24d 永久磁石
23c、24e ベース部材
23d、24f スペーサ部材
24 第2の磁界発生錘部材
25 第1の磁界検出センサチップ
25a、25b、25c、25d、26a、26b、26c、26d、27a、27b、27c、27d スピンバルブGMR素子
26 第2の磁界検出センサチップ
27 第3の磁界検出センサチップ
28 ICチップ
28a 端子電極
29、30 接続パッド
31 リード導体パターン
Sa、Sb、Sc、Sd 信号端子電極
Vcc 電源端子電極
GND 接地端子電極

Claims (12)

  1. X−Y平面に垂直なZ軸方向の加速度を検出する加速度センサ用のばね部材であって、平板形状を有しており前記加速度センサの磁界発生錘部材を取り付けるための可動部と、加速度の印加されていない時に該可動部の平面と平行となる帯板形状を有しており一端が該可動部の一端に一体的に結合しており他端が固定されている単一の支持アーム部とを備えており、前記可動部が前記単一の支持アーム部のみによって片持ち支持されていることを特徴とするばね部材。
  2. 平板形状を有しており、X−Y平面に垂直なZ軸方向の加速度用の第1の磁界発生錘部材を取り付けるための第1の可動部と、加速度の印加されていない時に該第1の可動部の平面と平行となる帯板形状を有しており一端が該第1の可動部の一端に一体的に結合しており他端が固定されている単一の第1の支持アーム部と、加速度の印加されていない時に前記X−Y平面と平行となる平板形状を有しておりX軸方向及びY軸方向に自由度を有し捩れ動作が可能な少なくとも2つの第2の支持アーム部と、加速度の印加されていない時に前記少なくとも2つの第2の支持アーム部と平行となる平板形状を有しており該少なくとも2つの第2の支持アーム部によって支持されておりかつX軸方向及びY軸方向の加速度用の第2の磁界発生錘部材を取り付けるための第2の可動部とを備えており、前記第1の可動部が前記単一の第1の支持アーム部のみによって片持ち支持されており、前記第1の可動部、前記第1の支持アーム部、前記第2の可動部及び前記少なくとも2つの第2の支持アーム部が一体的に形成されていることを特徴とするばね部材。
  3. 前記少なくとも2つの第2の支持アーム部が、互いに直交するX軸方向及びY軸方向に沿ってそれぞれ延在しており、各々の一端が前記ハウジング部材に固定された外枠部に結合しており他端が前記第2の可動部に結合している4つの第2の支持アームからなることを特徴とする請求項2に記載のばね部材。
  4. 請求項1に記載のばね部材からなる第1のばね部材と、ハウジング部材と、第1の磁界発生錘部材と、該第1の磁界発生錘部材に対向して前記ハウジング部材に取り付けられている第1の磁界検出センサとを備えており、前記第1のばね部材の前記支持アーム部の他端が該ハウジング部材に固定された外枠部に結合しており、前記第1の磁界発生錘部材が前記第1のばね部材の前記可動部に固着されており、前記第1の磁界検出センサが磁化固定層及び磁化自由層を含み前記X−Y平面と平行に積層された少なくとも1つの多層構造磁気抵抗効果素子を備えており、加速度の印加されていない時に該少なくとも1つの多層構造磁気抵抗効果素子の積層面とほぼ垂直な方向に前記第1の磁界発生錘部材から磁界が印加されるように構成されていることを特徴とする加速度センサ。
  5. 前記ハウジング部材に取り付けられており、加速度の印加されていない時に前記X−Y平面と平行となる平板形状を有しておりX軸方向及びY軸方向に自由度を有する第2のばね部材と、前記第2のばね部材に固着された第2の磁界発生錘部材と、前記第2の磁界発生錘部材に対向して前記ハウジング部材に取り付けられている第2及び第3の磁界検出センサとをさらに備えており、前記第2及び第3の磁界検出センサの各々が磁化固定層及び磁化自由層を含みそれぞれX軸及びY軸方向に積層された少なくとも1つの多層構造磁気抵抗効果素子を備えており、加速度の印加されていない時に該少なくとも1つの多層構造磁気抵抗効果素子の積層面とほぼ垂直な方向に前記第2の磁界発生錘部材から磁界が印加されるように構成されていることを特徴とする請求項4に記載の加速度センサ。
  6. 前記第2のばね部材が、捩れ動作が可能な少なくとも2つの支持アーム部と、該2つの支持アーム部によって支持されており前記第2の磁界発生錘部材が固着されている可動部とを有していることを特徴とする請求項5に記載の加速度センサ。
  7. 前記第2のばね部材において、前記少なくとも2つの支持アーム部が、互いに直交するX軸方向及びY軸方向に沿ってそれぞれ延在しており、各々の一端が前記ハウジング部材に固定された外枠部に結合しており他端が前記可動部に結合している4つの支持アームからなることを特徴とする請求項6に記載の加速度センサ。
  8. 前記第1のばね部材と前記第2のばね部材とが、単一の平板形状を有するように一体化されていることを特徴とする請求項5から7のいずれか1項に記載の加速度センサ。
  9. 前記各磁界発生錘部材が、印加される加速度を回転モーメントに変化させるべく前記各ばね部材の一方の面に固着されていることを特徴とする請求項4から8のいずれか1項に記載の加速度センサ。
  10. 前記各多層構造磁気抵抗効果素子が、前記各磁界検出センサの前記積層面内において磁化固定方向と垂直方向に延在する少なくとも1つの直線部分を有していることを特徴とする請求項4から9のいずれか1項に記載の加速度センサ。
  11. 前記各多層構造磁気抵抗効果素子が、巨大磁気抵抗効果素子又はトンネル磁気抵抗効果素子であることを特徴とする請求項4から10のいずれか1項に記載の加速度センサ。
  12. 請求項4から11のいずれか1項に記載の加速度センサを備えたことを特徴とする磁気ディスクドライブ装置。
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