JP2007030148A - 擁壁穴あけ用切削液循環装置 - Google Patents

Abstract

【課題】湿式方式による擁壁穴あけ加工において発生する切断排水液の処理方法の課題を解決し、効率のよい切削液の使用と高能率な連続作業ができる擁壁穴あけ用切削液循環装置提供する。
【解決手段】 削孔機５に供給された切削液は切削加工によって生じる切り屑と一緒になった切断排水液を排出する。この切断排水液を貯水タンク本体１０内に吸引し、仕切り板１１ａと網み付き仕切り板１１ｂ及び給水ポンプ部３の給水ポンプ用フイルター３１を通して切り屑をろ過し、再度切削液として使用する循環型の構成とする。
【選択図】 図１

Description

発明の詳細な説明

産業上の利用分野

本発明は、切削液の切削部への供給と切削中の廃液と切削屑を一緒に吸引し、且つ廃液処理を行い連続運転を可能とした擁壁穴あけ用切削液循環装置に関するものである。

従来の技術及び発明が解決しようとする課題

従来は、擁壁の穴あけ加工方法として、大気中で行う乾式と切削部に切削液を供給する液式の２方式がある。乾式の場合は切削部に切削液を供給しない大気中での切削加工ため切削工具の磨耗が著しく、工具交換による作業能率および工具損傷による経済的損失が大きい。また切削加工時に発生する粉塵は作業者の健康管理面から問題である。液式の場合は切削部に切削液を供給するため冷却・潤滑の作用により切削工具の寿命は長くなるが、切削液と切り屑が混合した流動状の切断排水液を発生する。この流動状の切断排水液が切削加工中に溝や路上に流出するため地域からの苦情や公害、美観の問題が発生している。このため現在は作業時間と同程度の時間を掛けて切断排水液の処理を行っているが、単純作業のため作業者の意欲低下と処理作業による時間的損失が問題である。また液式では切削部に切削液を供給するために多量の切削液が必要であり、作業現場への輸送及び設置場所の確保が問題である。このように液式で連続した作業を行うためには、切断排水液の能率的な処理方法と切削液の効率的な使用方法が必要である。

課題を解決するための手段

本発明は上記課題に鑑みなされたもので、その目的とするところは、図１を参照して、液式による切削部に切削液を供給しながら切削に伴って排出される切断排水液を吸引し、貯水タンク本体１０の内部に仕切り板１１ａ、網付き仕切り板１１ｂおよび円筒フイルター３１を通して切断排水液をろ過処理し切削液として使用する擁壁穴あけ用切削液循環装置を提供するものである。

作用

本発明の擁壁穴あけ用切削液循環装置は、図１を参照して、貯水タンク部１、排水パット部２、給水ポンプ部３、吸引装置部４、削孔機部５の大部から構成されている。

本発明の実施例を図面に基づき以下に詳説する。図１は本発明の擁壁穴あけ用切削液循環装置の主要部の構成を表示した要部正面図である。図２は貯水タンク部の正面図及び平面図である。図３は排水パット部の正面図である。図４は給水ポンプ部の正面図である。
図中、１は貯水タンク部、２は排水パット部、３は給水ポンプ部、４は吸引装置部、５は削孔機部、１０は貯水タンク本体、１１ａは仕切り板、１１ｂは網付き仕切り板、１２は給水口、１３は吸引口、１４は排出口、１５ａは吸引用ホース、１５ｂは給水用ホース、１６はシールドパッキン、２０はパット本体、２２はパットテーブル、２３は排液吸引口、３０は給水ポンプ本体、３１は給水ポンプ用フイルター、３５は保持具、３６は給水パイプである。

図２の貯水タンク部１の正面図と平面図で貯水タンク本体１０の内部には、吸引された切断排水液を処理するために貯水タンクの縦方向に２枚の仕切り板１１ａ、１１ｂが貯水タンク本体１０に固定されている。切削液を削孔機部５に供給するために切削液供給装置３は貯水タンク本体１０の内側面に保持具３５により固定されている。貯水タンク本体１０の上部外側面には給水口１２と吸引口１３、下部側面には貯水タンク本体１０の中の切削液を取り出すために排出口１４が備付けられている。また貯水タンク本体１０の上部には吸引装置部４を密閉接続するためのシールドパッキン１６が装着され、貯水タンク本体１０の内側の吸引口１３の位置に当て板１７が固定されている。

図３の排水パット部２は、パット本体２０の下部にパットテーブル２２が装着されている。排水パット本体２０の外側には排水吸引口２３を装備し、内側には排水ノズル口２１が備えられている。

図４の給水ポンプ部３は貯水タンク本体１０の内側に給水ポンプ部保持具３５により固定されている。給水ポンプ部３はポンプ排水口３２を持った給水ポンプ本体３０とフイルターケース３４でカバーされた給水ポンプ用フイルター３１で構成され、接合シール３３で連結されている。

発明の効果

本発明の擁壁穴あけ用切削液循環装置は、上記の構成及び作用を有するから、以下の効果が期待できる。
１）切削液を循環させ使用するため従来のように多量の切削液を保持する貯水タンクを必要としない。
２）切削加工中の切断排水液が路上や溝に流れ出ることがないため加工後の後処理が簡単であり、環境保全、美観が保てる。
３）少量の切削液用貯水タンクのため運搬方法が簡単であり、設置場所の確保が容易である。
４）切断排水液の後処理のための単純作業が無くなり作業者への負担が軽減でき、作業能率の向上が図れる。

本発明の擁壁穴あけ用切削液循環装置の主要部の構成を表示したは要部正面図である。 貯水タンク部の正面図及び平面図である。 排水パット部の正面図である。 給水ポンプ部である。

符号の説明

１ 貯水タンク部
２ 排水パット部
３ 給水ポンプ部
４ 吸引装置部
５ 削孔機部
１０ 貯水タンク本体
１１ａ 仕切り板
１１ｂ 網付き仕切り板
１２ 給水口
１３ 吸引口
１４ 排出口
１５ａ 吸引用ホース
１５ｂ 給水用ホース
１６ シールドパッキン
１７ 当て板
２０ パット本体
２１ 排水ノズル口
２２ パットテーブル
２３ 排水吸引口
３０ 給水ポンプ本体
３１ 給水ポンプ用フイルター
３２ ポンプ排水口
３３ 接合シール
３４ フイルターケース
３５ 保持具
３６ 給水パイプ

Claims (1)

1. 貯水タンク内に切削液供給装置を装着し、切削液を切削加工部に供給し、排出された切断排水液を吸引・ろ過処理し再度切削液として使用可能としたことを特徴とする擁壁穴あけ用切削液循環装置。

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