JP2007030104A - ロボット制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ロボットのモータを駆動する駆動モジュールを装置本体に装着するための構成のコストを低減することができるロボット制御装置を提供する。
【解決手段】 制御装置2の本体ケース10には取付部材31が取付けられている。この取付部材31は、窓部32aを有した支持部32と、この支持部32に溶着されたコ字状の被係合部33とからなる。この被係合部33の腕部33aは、駆動モジュール24の装着方向に延びており、その装着方向に沿った端部が窓部32a側に突出している。駆動モジュール24のヒートシンク26の両端面には溝部26bが形成されており、その溝部26bに被係合部33の腕部33aを係合する。これにより、簡単な構成で駆動モジュール24を本体ケース10内に装着することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、多関節型ロボットの関節部分に配置されたモータを駆動する駆動モジュールが装置本体の開口部を通じて装着されたロボット制御装置に関する。
例えば垂直多関節(6軸)型ロボットの場合、6軸をそれぞれ駆動するために6個のモータを備えている。このロボットを駆動する制御装置の装置本体内には、それら6個のモータをそれぞれ通電制御するための6個の駆動モジュールが収納されている。各駆動モジュールは、それぞれ1個のモータを駆動するための駆動回路が実装されたプリント配線基板で構成されており、各プリント配線基板には放熱用のヒートシンクが取り付けられている。また、装置本体内には、駆動モジュールの他に、制御回路を実装した制御ボード、ワイヤハーネスボード、電源ユニット等が収容されている。尚、本発明に関連する技術として、下記の特許文献1が知られている。
特開平7ー241786号公報
ところで、駆動モジュールは、装置本体の開口部から装置本体内に着脱可能に装着するように構成されている。具体的には、装置本体の本体ケースの内面に市販の樹脂製のガイドレールを取付け、そのガイドレールに沿って駆動モジュールのプリント配線基板を挿入するようにしている。各駆動モジュールを装置本体内に挿入された状態では、各駆動モジュールに設けられたコネクタがワイヤハーネスボードに設けられたコネクタに接続されるようになっている。
しかしながら、このような構成の場合、駆動モジュールを案内するためのガイドレールは市販品であり、コストが高いという問題がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、ロボットのモータを駆動する駆動モジュールを装置本体に装着するための構成のコストを低減することができるロボット制御装置を提供することにある。
請求項1の発明によれば、ヒートシンクに溝部を形成し、その溝部に装置本体に設けられた取付部材の被係合部を係合させることにより駆動モジュールを装置本体に装着するようにしたので、駆動モジュールを装置本体に装着するための手段を板金により製作することができ、樹脂製の市販のガイドレールを使用する構成に比較して、コストを低減することができる。
請求項2の発明によれば、ヒートシンクを取付部材に装着しながら、その手段として、ヒートシンクに一体に形成された腕部を用いるようにしたので、特別な手段を用いることなくヒートシンクを取付部材に固定することができる。
請求項3の発明によれば、ヒートシンクの溝部の加工が不要となるので、ヒートシンクの製造コストを低減することができると共に、ヒートシンクを取付部材に装着する際の切削加工による金属粉の発生を防止できる。
以下、本発明の一実施例について、図面を参照しながら説明する。
図2は、一般的な産業用のロボットシステムの構成を示している。この図2において、ロボットシステムは、ロボット本体1と、このロボット本体1を制御する制御装置2と、この制御装置2に接続されたティーチングペンダント3とから構成されている。
ロボット本体1は多関節型として構成され、ベース4と、このベース4に水平方向に旋回可能に支持されたショルダ部5と、このショルダ部5に上下方向に旋回可能に支持された下アーム6と、この下アーム6に上下方向に旋回可能に支持された上アーム7と、この上アーム7に上下方向に旋回可能に支持された手首8とから構成されており、手首8は先端部に回転(捻り動作)可能なフランジ9を備えている。尚、図示はしないが、ワークを把持するハンドはフランジ9に取付けられるようになっている。
図3は、制御装置2を組立てる前の本体ケースを天板の取外し状態で示している。この図3に示すように、本体ケース(装置本体に相当)10は、板金により形成された底面板11に、側面板12、背面板13、前面板14を組付けた矩形箱状に形成されている。図3では、前面板14に、電源コネクタ15、電源スイッチ16、制御ケーブルホルダ17などが装着された状態で示している。本体ケース10内は、ノイズフィルタ部18、電源ボード部19、エンジン(CPU)ボード部20、駆動モジュール部21に区分されている。
本体ケース2内のノイズフィルタ部18にはノイズフィルタが固定され、電源ボード部19には電源ユニットが固定され、エンジンボード部20には制御回路を実装した制御ボードが固定され、駆動モジュール部21には駆動モジュールが装着される。
尚、図3では、エンジンボード部20において、マザーボード22に1枚の制御ボード23が装着されている状態を示している。
図4は駆動モジュールの正面図、図5はその側面図、図6はその平面図である。これらの図4ないし図6において、駆動モジュール24は、IPM(Intelligent Power Module)ボード(プリント配線基板に相当)25とヒートシンク26とから構成されている。ここで、IPMボード25は、それぞれロボット本体1の関節部分に設けられたサーボモータ(アクチュエータに相当)を駆動するための駆動回路を構成するパワー素子(例えばIGBT)を含む各種電子部品27が実装されている。また、IPMボード25の図示下端にはコネクタ28が実装されている。さらに、IPMボード25には、パワー素子から発生する熱を放熱するためのパワー素子(IPM)29のリード部30がはんだ付けされている。
一方、ヒートシンク26は、金型により形成されており、その背面には複数のフィン26aが並列に形成されている。このヒートシンク26に、上述したIPMボード25にはんだ付けされたパワー素子29がネジ止めされて一体化されている。ヒートシンク26の両端面には、本発明に関連して溝部26bが形成されている。また、ヒートシンク26の端部においてIPMボード25側には腕部26cが突出形成されており、その腕部26cがIPMボード25の上方を通過して前方に延びている。この腕部26cの先端部には、図6に示すように孔26dが貫通形成されている。
図3に戻って、本体ケース10の駆動モジュール部21の構成について説明する。駆動モジュール部21には、所定形状に形成された取付部材31が本体ケース10の開口部10aから外方を臨むように取付けられており、その取付部材31に駆動モジュール24が装着されるようになっている。この取付部材31は、プレス成型による板金製であり、3個の窓部(挿入空間部に相当)32aを有した枠形状の支持部32と、この支持部32の裏面において窓部32aの両側となる部位に溶着された4個のコ字状の被係合部33とから構成されている。この被係合部33の一対の腕部33aは、本体ケース10の底面方向、つまり駆動モジュール24の装着方向に延びている。これらの被係合部33の腕部33aは、窓部32aを挟んで直線上に4個ずつの2列で配列した形態となっている。
ここで、被係合部33の腕部33aは、駆動モジュール24の装着方向に沿った端部が窓部32a側に突出した形状となっており、窓部32aを挟んで対向する腕部33a間の寸法が、駆動モジュール24のヒートシンク26における両端面の溝部26bの底面間の寸法よりも僅かに大きな寸法となるように設定されている。また、ヒートシンク26の溝部26bの幅寸法は、被係合部33の腕部33aの厚さ寸法よりも僅かに大きい寸法に設定されている。
各駆動モジュール24が本体ケース10内に挿入された状態では、各駆動モジュール24に設けられたコネクタが図示しないワイヤハーネスボードに設けられたコネクタに接続されるようになっている。
尚、ワイヤハーネスボードには、6枚のIPMボード25のコネクタを接続するためのコネクタに加えて、エンジンボード部20と接続するためのコネクタが配設されている。
さて、制御装置2を組立てるには、本体ケース10の電源ボード部19に電源ボードを取付け、ノイズフィルタ部18にノイズフィルタを取付け、エンジンボード部20に制御ボード(何れも図示せず)を取付け、駆動モジュール部21に駆動モジュール24を装着する。
駆動モジュール24を本体ケース10に装着するには、駆動モジュール24を取付部材31の窓部32aを通じて挿入し、その窓部32a側に突出している被係合部33の腕部33aに、駆動モジュール24のヒートシンク26の両端面に形成された溝部26bを係合させる。すると、駆動モジュール24が被係合部33の腕部33aに案内され、駆動モジュール24のコネクタがワイヤハーネスボードのコネクタ(何れも図示せず)に接続されるので、駆動モジュール24と制御ボード23とが電気的にワイヤハーネスボードを通じて接続される。
また、上述したようにして駆動モジュール24が取付部材31に完全に挿入された状態では、駆動モジュール24のヒートシンク26の上端から側方に延びる腕部26cが取付部材31の支持部32に当接するので、腕部26cの孔26dを通じてネジ止めする(図1参照)。これにより、駆動モジュール24を取付部材31に位置決め状態で固定することができる。
同様にして、6個の駆動モジュール24を本体ケース10内に装着することにより制御装置2を組立てることができる。
尚、ロボット本体が4軸ロボットの場合は、4個の駆動モジュール24を本体ケース10内に装着することになる。
そして、ロボット本体1の関節部分に設けられたサーボモータから延びるケーブルをワイヤハーネスボードのコネクタ(何れも図示せず)に接続することにより、制御装置2によるロボット本体1の制御が可能となる。
このような実施例によれば、制御装置2の本体ケース10に板金製の取付部材31を取付け、その取付部材31を構成する被係合部33の腕部33aに、駆動モジュール24のヒートシンク26の両端面に形成された溝部26bを係合させることにより、駆動モジュール24を取付部材31に装着するようにしたので、簡単な構成で駆動モジュール24を本体ケース10内に装着することができる。この場合、取付部材31をプレス加工により生産できるので、市販品の樹脂製のガードレールを用いて駆動モジュールを本体ケースに装着する構成の従来例のものと違って、駆動モジュール24を本体ケース10に装着する構成のコストを低減することができると共に、組立てコストの低減も図ることができる。
しかも、このような板金製の取付部材31は、プレス加工により高い寸法精度で形成することができるので、駆動モジュール24を取付部材31に装着する工数のばらつきを防止することができる。
また、ヒートシンク26を金型により成型するようにしたので、ヒートシンク26の溝部26bを切削加工する構成に比較して、コストの低減を図ることができる上に、ヒートシンク26を取付部材31に装着する際に切削による金属粉の発生を生じないので、そのための対策を実施する必要がなく、その点でもコストの低減を図ることができる。
尚、上記実施例では、本発明を6軸型の産業用ロボットの制御装置に適用したが、これに限られるものではなく、2〜5軸または7軸以上の産業用ロボットの制御装置に適用しても良いのは勿論である。
本発明の一実施例における駆動モジュールの装着過程を示す本体ケースの斜視図 ロボットシステムの斜視図 本体ケースの斜視図 駆動モジュールの正面図 駆動モジュールの側面図 駆動モジュールの平面図
符号の説明
図面中、1はロボット本体、2は制御装置、10は本体ケース(装置本体)、10aは開口部、24は駆動モジュール、25はIPMボード(プリント配線基板)、26はヒートシンク、26cは腕部、31は取付部材、32は支持部、32aは窓部(挿入空間部)、33は被係合部である。

Claims (3)

  1. 多関節型ロボットの関節部分に配置されたモータを駆動する駆動回路が実装されたプリント配線基板と、このプリント配線基板に取付けられたヒートシンクとからなる駆動モジュールが、装置本体の開口部を通じて着脱可能に装着されたロボット制御装置において、
    前記ヒートシンクは、前記装置本体に対する装着方向に沿った両端面に当該装着方向に延びた溝部を有し、
    前記装置本体内には、前記開口部を通じて外方を臨む板金製の取付部材が設けられ、
    前記取付部材は、
    前記駆動モジュールの装着方向と直交する方向の寸法が前記ヒートシンクの横幅寸法を上回った挿入空間部を有した支持部と、
    この支持部の前記挿入空間部の両側に設けられ、前記駆動モジュールの装着方向を指向した状態で前記挿入空間部に突出する被係合部とから構成され、
    前記駆動モジュールは、前記ヒートシンクの前記溝部が前記取付部材の前記被係合部に係合することにより前記装置本体内に装着されていることを特徴とするロボット制御装置。
  2. 前記ヒートシンクには、前記装着方向と直交する方向の腕部が一体に形成され、
    前記ヒートシンクが前記取付部材に装着された状態では、前記腕部が前記取付部材に固定されていることを特徴とする請求項1記載のロボット制御装置。
  3. 前記ヒートシンクは、金型により形成されていることを特徴とする請求項1または2記載のロボット制御装置。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015136780A (ja) * 2014-01-24 2015-07-30 ヤマハ発動機株式会社 コントローラ

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