JP2007029504A - 補助装置付手術台 - Google Patents

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Abstract

【課題】執刀者の腰部を三次元の動きを可能な状態で保持し、脚部や腰部に掛かる肉体的負担を軽減させた状態で執刀を可能にし、手術台の周囲は手術に必要な器具や機器を置く場所や手術の為のスタッフ等の居場所としての空間を確保できる補助装置付手術台を提供することと、執刀者が手術部位を覗き込むように上半身を前傾しながら手術を行う際の腰部への肉体的負担を軽減させる為の補助装置付手術台を提供することを目的としている。
【解決手段】執刀者の肉体的疲労を少なくする為に補助装置を用いて執刀者の腰部を三次元の動きが可能な状態で押上げ力を作用させて脚部や腰部に掛かる肉体的負担を軽減させ、手術台の周囲には手術に必要な器具や機器を置く場所や手術の為のスタッフ等の居場所としての空間を確保する為に上部固定部材又は手術台の下部に収納し構成した。
又、前傾姿勢で手術を行う執刀者の上半身を支える胸当て部を設けて補助装置を構成した。
【選択図】 図23

Description

本発明は、手術を執刀する医師の脚部や腰部に掛かる肉体的負担を軽減する為に、患者が横たわるテーブルの下部に固定して収納し、立ち姿勢で手術を行う執刀者の腰部に押上げ力を与える補助装置設け構成した手術台に関するものである。
従来の手術台に向かって行う長時間に渡る手術は、執刀者にとって休憩時間も無い状態で一定範囲内の位置に長時間の間立ち続け精神を集中して手術を行わなければならず肉体的疲労は非常に大きなものであった。その手術の際には執刀者は身体を上下や左右や後方へと執刀者の腰部は三次元の動きを行う為に椅子等を用いることは動作上無理があり使用されていなかった。
又、医師が手術を行う場合、執刀する医師は手術部位を覗き込むように長時間前傾姿勢で執刀しなければならず、その前傾姿勢による腰部にかかる負担は大きい。
執刀時の立ち姿勢や前傾姿勢は医師にとって腰部や脚部への肉体的負担が非常に大きく、長時間の手術時には経験豊富な中高年の医師にとって肉体的疲労が大きい。その疲労により長時間集中力を維持しながら細心の注意を払って執刀することは難しいことであった。
そこで執刀者の腰部を三次元の動きを可能な状態で保持し、脚部や腰部に掛かる肉体的負担を軽減させた状態で手術を可能にし、手術台の周囲は手術に必要な器具や機器を置く場所や手術の為のスタッフ等の居場所としての空間を確保できる補助装置付手術台を提供することを目的としている。
又、執刀者が手術部位を覗き込むように上半身を前傾しながら執刀する際の腰部への肉体的負担を軽減させる為の補助装置付手術台を提供することを目的としている。
上記の課題を解決する目的で執刀者の肉体的疲労を少なくする為に特願2003−130835の作業補助装置を用いて執刀者の腰部を三次元の動きが可能な状態で押上げ力を作用させて脚部や腰部に掛かる肉体的負担を軽減させ、手術台の周囲には手術に必要な器具や機器を置く場所や手術の為のスタッフ等の居場所としての空間を必要とする。その空間を確保する為に手術台と併設し下記のように構成した。
前記の目的を達成するために、請求項1記載の発明のように執刀者が手術を行う為に立つ位置の頭上に位置する上部固定部材へ支持部を設け、その支持部へ執刀者の胴体部を保持する身体保持手段を揺動動作及び上下動作が可能な状態に吊設して、その身体保持手段に押上げ力が作用するよう押上げ力を発生させる押上げ力発生手段を係合させて構成し、前記身体保持手段が吊設されたことによる揺動動作と押上げ力発生手段による上下動作の組合せによる係合した動作で前記身体保持手段が三次元空間内の任意の方向に変位可能にし、前記押上げ力発生手段の動作部の動作力で前記身体保持手段に保持された執刀者を足の裏面が執刀者移動面に接地状態を保てる範囲内の押上げ力で押上げるように構成した補助装置と、前記身体保持手段の前に患者が横たわるテーブルを有する手術台を併設した補助装置付手術台とした。
次に請求項2記載の発明のように前記上部固定部材へ可動部が左右方向に自由に移動可能な左右移動手段を取付け、その可動部に前記支持部を設け、その支持部へ前記身体保持手段が揺動動作及び上下動作が可能な状態に吊設して、その身体保持手段に押上げ力が作用するよう押上げ力を発生させる押上げ力発生手段を係合させて構成し、左右移動手段の可動部の移動と吊設されたことによる揺動動作と押上げ力発生手段による上下動作の組合せによる係合した動作で前記身体保持手段が三次元空間内の任意の方向に変位可能にし、前記押上げ力発生手段の動作部の動作力で前記身体保持手段に保持された執刀者を足の裏面が執刀者移動面に接地状態を保てる範囲内の押上げ力で押上げるように構成した補助装置と、前記身体保持手段の前に患者が横たわるテーブルを有する手術台を併設した補助装置付手術台とした。
次に請求項3記載の発明のように前記上部固定部材へ、可動部が自由に前後移動可能な前後移動手段と前記左右移動手段を組合せて取付け、その組合せによる係合した動作で二次元空間内の任意の方向に変位可能になる前記左右移動手段又は前記前後移動手段の可動部に前記支持部を設け、その支持部へ前記身体保持手段が揺動動作及び上下動作が可能な状態に吊設して、その身体保持手段に押上げ力が作用するよう押上げ力を発生させる押上げ力発生手段を係合させて構成し、二次元空間内の任意の方向に変位可能な前記支持部の移動と吊設されたことによる揺動動作と前記押上げ力発生手段による上下動作の組合せによる係合した動作で前記身体保持手段を三次元空間内の任意の方向に変位可能に構成し、前記押上げ力発生手段の動作部の動作力で前記身体保持手段に胴体部を保持された執刀者を足の裏面が執刀者移動面に接地状態を保てる範囲内の押上げ力で押上げるように構成した補助装置と、前記身体保持手段の前に患者が横たわるテーブルを有する手術台を併設した補助装置付手術台とした。
次に請求項4記載の発明のように前記上部固定部材へ旋回の中心部材を固定して取付けられ旋回部が水平方向に旋回移動可能な旋回移動手段と、その旋回部に一端を固定した前記旋回部の旋回中心から外周方向に移動可能な可動部を有する前後移動手段を組合せて取付け、その組合せによる係合した動作で二次元空間内の任意の方向に変位可能になる前記前後移動手段の可動部に前記支持部を設け、その支持部へ前記身体保持手段が揺動動作及び上下動作が可能な状態に吊設して、その身体保持手段に押上げ力が作用するよう押上げ力を発生させる押上げ力発生手段を係合させて構成し、二次元空間内の任意の方向に変位可能な前記支持部の移動と吊設されたことによる揺動動作と前記押上げ力発生手段による上下動作の組合せによる係合した動作で前記身体保持手段を三次元空間内の任意の方向に変位可能に構成し、前記押上げ力発生手段の動作部の動作力で前記身体保持手段に胴体部を保持された執刀者を足の裏面が執刀者移動面に接地状態を保てる範囲内の押上げ力で押上げるように構成した補助装置と、前記身体保持手段の前に患者が横たわるテーブルを有する手術台を併設した補助装置付手術台とした。
次に請求項5記載の発明のように前記上部固定部材へ複数のリンクを連結し構成したリンク機構からなる水平移動手段の片端のリンクを回転自在に軸支して取付け、そのリンク機構の二次元空間内で任意の方向に変位可能になるリンクの部位に前記支持部を設け、その支持部へ前記身体保持手段が揺動動作及び上下動作が可能な状態に吊設して、その身体保持手段に押上げ力が作用するよう押上げ力を発生させる押上げ力発生手段を係合させて構成し、二次元空間内の任意の方向に変位可能な前記支持部の移動と吊設されたことによる揺動動作と前記押上げ力発生手段による上下動作の組合せによる係合した動作で前記身体保持手段を三次元空間内の任意の方向に変位可能に構成し、前記押上げ力発生手段の動作部の動作力で前記身体保持手段に胴体部を保持された執刀者を足の裏面が執刀者移動面に接地状態を保てる範囲内の押上げ力で押上げるように構成した補助装置と、前記身体保持手段の前に患者が横たわるテーブルを有する手術台を併設した補助装置付手術台とした。
次に請求項6記載の発明のように二次元空間内で任意の方向に移動可能な可動部材及び固定部位に固定された転動受部材及び前記可動部材と前記転動受部材の間に介在する複数の転動体で構成される水平移動手段を執刀者の立つ位置の頭上に位置する上部固定部材へ取付け、更に前記可動部材に支持部を設け、その支持部へ執刀者の腰部を保持する身体保持手段を揺動動作及び上下動作が可能な状態に吊設して、その身体保持手段に押上げ力が作用するよう押上げ力を発生させる押上げ力発生手段を係合させて構成し、前記可動部材に取付けられた前記支持部の二次元空間内での任意の方向に変位可能な移動と、前記身体保持手段が吊設されたことによる揺動動作と、前記押上げ力発生手段による上下動作の組合せによる係合した動作で前記身体保持手段が三次元空間内の任意の方向に変位可能に構成し、前記押上げ力発生手段の動作部の動作力で前記身体保持手段に胴体部を保持された執刀者を足の裏面が執刀者移動面に接地状態を保てる範囲内の押上げ力で押上げるように構成した補助装置と、前記身体保持手段の前に患者が横たわるテーブルを有する手術台を併設した補助装置付手術台とした。
次に請求項7記載の発明のように前記上部固定部材へ前記左右移動手段と複数のリンクで構成され可動部が上下及び前後方向に移動可能な上下前後移動手段を組合せて取付け、その組合せによる係合した動作で三次元空間内の任意の方向に変位可能になる前記上下前後移動手段の可動部に前記押上げ力発生手段を連結し、更にその可動部に前記支持部を設け、その支持部へ前記身体保持手段を揺動動作及び上下動作が可能な状態に吊設し、前記左右移動手段の可動部の移動と吊設されたことによる揺動動作と前記押上げ力発生手段による上下動作の組合せによる係合した動作で前記身体保持手段が三次元空間内の任意の方向に変位可能に構成し、前記押上げ力発生手段の動作部の動作力で前記身体保持手段に保持された執刀者を足の裏面が執刀者移動面に接地状態を保てる範囲内の押上げ力で押上げるように構成した補助装置と、前記身体保持手段の前に患者が横たわるテーブルを有する手術台を併設した補助装置付手術台とした。
次に請求項8記載の発明のように前記上部固定部材へ旋回部が水平方向に旋回移動を可能とする旋回移動手段を前記上下前後移動手段と組合せて取付け、その組合せによる係合した動作で三次元空間内の任意の方向に変位可能になる前記上下前後移動手段の可動部に前記押上げ力発生手段を連結し、更にその可動部に前記支持部を設け、その支持部へ前記身体保持手段を揺動動作及び上下動作が可能な状態に吊設し、前記旋回移動手段の可動部の移動と吊設されたことによる揺動動作と前記押上げ力発生手段による上下動作の組合せによる係合した動作で前記身体保持手段が三次元空間内の任意の方向に変位可能に構成し、前記押上げ力発生手段の動作部の動作力で前記身体保持手段に保持された執刀者を足の裏面が執刀者移動面に接地状態を保てる範囲内の押上げ力で押上げるように構成した補助装置と、前記身体保持手段の前に患者が横たわるテーブルを有する手術台を併設した補助装置付手術台とした。
次に請求項9記載の発明のように可動部が左右方向に移動可能な左右移動手段と、可動部が上下方向に移動可能な上下移動手段と、可動部が前後方向に移動可能な前後移動手段とを組合せて取付け、その組合せによる係合した動作で三次元空間内の任意の方向に変位可能になる前記左右移動手段又は前記上下移動手段又は前記前後移動手段の可動部上に執刀者の胴体部を保持する身体保持手段を設けて、更に前記上下移動手段の可動部へ押上げ力を発生する押上げ力発生手段の動作部を連結し、その動作部の動作で前記身体保持手段に胴体部を保持された執刀者を足の裏面が執刀者移動面に接地状態を保てる範囲内の押上げ力で押上げるように構成した補助装置と、患者が横たわるテーブルを有する手術台から構成され、前記補助装置の主要部を前記テーブルの下部に固定して収納して前記身体保持手段を前記テーブルの側方に突き出すように配置し構成した補助装置付手術台とした。
次に請求項10記載の発明のように旋回部が水平方向に旋回移動を可能とする旋回移動手段と前記上下移動手段と前記前後移動手段を組合せて取付け、その組合せによる係合した動作で三次元空間内の任意の方向に変位が可能になる可動部上に前記身体保持手段を設けて、更に前記上下移動手段の可動部へ前記押上げ力発生手段の動作部を連結し、その動作部の動作で前記身体保持手段に胴体部を保持された執刀者を足の裏面が執刀者移動面に接地状態を保てる範囲内の押上げ力で押上げるように構成した補助装置と、患者が横たわるテーブルを有する手術台から構成され、前記補助装置の主要部を前記テーブルの下部に固定して収納して前記身体保持手段を前記テーブルの側方に突き出すように配置した補助装置付手術台とした。
次に請求項11記載の発明のように前記左右移動手段と複数のリンクで構成され可動部が上下及び前後方向に移動可能な上下前後移動手段を組合せて取付け、その組合せによる係合した動作で三次元空間内の任意の方向に変位可能になる前記上下前後移動手段の可動部上に執刀者の胴体部を保持する身体保持手段を設け、更に前記上下前後移動手段の可動部へ前記押上げ力発生手段の動作部を連結し、その動作部の動作で前記身体保持手段に胴体部を保持された執刀者を足の裏面が執刀者移動面に接地状態を保てる範囲内の押上げ力で押上げるように構成した補助装置と、患者が横たわるテーブルを有する手術台から構成され、前記補助装置の主要部を前記テーブルの下部に固定して収納して前記身体保持手段を前記テーブルの側方に突き出すように配置した補助装置付手術台とした。
次に請求項12記載の発明のように前記旋回移動手段と前記上下前後移動手段を組合せて取付け、その組合せによる係合した動作で三次元空間内の任意の方向に変位可能になる可動部上に前記身体保持手段を設け、更に前記上下前後移動手段の可動部へ前記押上げ力発生手段の動作部を連結し、その動作部の動作で前記身体保持手段に胴体部を保持された執刀者を足の裏面が執刀者移動面に接地状態を保てる範囲内の押上げ力で押上げるように構成した補助装置と、患者が横たわるテーブルを有する手術台から構成され、前記補助装置の主要部を前記テーブルの下部に固定して収納して前記身体保持手段を前記テーブルの側方に突き出すように配置した補助装置付手術台とした。
次に請求項13記載の発明のように複数のリンクを回転自在に軸支して連結し移動側のリンクの先端が二次元空間内で任意の方向に変位可能なリンク機構で構成される水平移動手段と前記上下移動手段を組合せて取付け、その組合せによる係合した動作で三次元空間内の任意の方向に変位可能になる部位に執刀者の胴体部を保持する前記身体保持手段を設け、前記上下移動手段の可動部へ前記押上げ力発生手段の動作部を連結し、その動作部の動作で前記身体保持手段に胴体部を保持された執刀者を足の裏面が執刀者移動面に接地状態を保てる範囲内の押上げ力で押上げるように構成した補助装置と、患者が横たわるテーブルを有する手術台から構成され、前記補助装置の主要部を前記テーブルの下部に固定して収納して前記身体保持手段を前記テーブルの側方に突き出すように配置した補助装置付手術台とした。
次に請求項14記載の発明のように二次元空間内で任意の方向に移動可能な可動部材及び固定部位に固定された転動受部材及び前記可動部材と前記転動受部材の間に介在する複数の転動体で構成される水平移動手段と、前記水平移動手段に執刀者の胴体部を保持する身体保持手段と、その身体保持手段の上下移動を可能にする上下移動手段と、前記身体保持手段に押上げ力が作用するよう押上げ力を発生させる押上げ力発生手段を係合させて構成して執刀者が移動を行う移動面上の固定部材へ取付け、前記身体保持手段を三次元空間内の任意の方向に変位可能にし、前記押上げ力発生手段の動作部の動作力を前記身体保持手段に作用させ、その身体保持手段に保持された執刀者を足の裏面が執刀者移動面に接地状態を保てる範囲内の押上げ力で押上げるように構成した補助装置と、患者が横たわるテーブルを有する手術台から構成され、前記補助装置の主要部を前記テーブルの下部に固定して収納して前記身体保持手段を前記テーブルの側方に突き出すように配置した補助装置付手術台とした。
次に請求項15記載の発明のように前記補助装置の前記身体保持手段又は前記身体保持手段と移動を共にする部材に固定され、執刀者が前傾姿勢で患者の患部を覗き込むようにして手術をする際に前傾した上半身を支える胸当て部を設けた補助装置付手術台とした。
本発明には下記のような効果がある。
執刀者が補助装置を使用しない通常の立ち姿勢で手術する場合は上半身の体重分の負荷は執刀者の脚部に作用する為に脚部が疲労する。しかし、本発明の手術台に付属した補助装置を使用する場合には、執刀者は手術台の側方に位置する身体保持手段で腰部を保持することで直立姿勢状態の執刀者の臀部には身体保持手段から押上げ力が作用する。それにより脚部に掛かる体重分の負荷が押上げ力と同等分だけ軽減できる。その為執刀者の脚部の肉体的負担は大幅に減少し脚部の疲労を大幅に減少できる。
更に執刀者の腰部はサドルから押上げ力を受けながらも三次元のあらゆる方向への移動が可能であり、手術中に前後や左右に位置変えることも床面に着いている足の動作で容易に可能で、直立姿勢に近い着座姿勢である為に素早い行動もできる。又、目線の高さを変える為に腰の高さを低くする場合には膝の力を抜くだけで自然と腰が下降し必要な高さで僅かに脚部に力を入れるだけで一定の高さを維持することができる。
従って通常の立ち姿勢に比べ補助装置を使用することは脚部に掛かる肉体的負担が大幅に減少した状態で長時間でも楽に手術を行うことができ、疲労を少なくして手術に集中することができる。
尚、押上げ力を調整可能に構成すると脚部に加わる負荷が調整可能になり、前後左右の水平方向の動作がし易い負荷を選ぶことができる。
更に請求項1ないし8に記載の補助装置の場合は装置の主要部を執刀者の頭上に設けたことにより、又請求項9ないし14に記載の補助装置の場合は装置の主要部を手術台のテーブルの下部に収納したことにより、手術台の周囲は手術に必要な器具や機器を置く場所や手術の為のスタッフ等の居場所としての空間を確保することができる。
又、執刀者は手術中に手術部位を覗き込む為に上半身を前傾姿勢を持続させる必要があり、腰部への負担が大きいが、請求項15の胸当て部を補助装置に身体保持手段と移動を共にする部材に取付け、執刀者が前傾姿勢時に前記胸当て部に凭れ掛るように胸部等を当て身体を支えると腰部への負担は非常に少なくなり執刀者は肉体的疲労が少ない状態で長時間手術を行うことができる。
以下、本発明に係る補助装置付手術台の具体的な実施形態について図面に基づいて説明する。実施例1ないし8は特願2003−130835の補助装置の主要部を手術台の上部に設け身体保持手段を手術台の脇に吊設構成し、実施例9ないし14は前記補助装置の主要部を手術台の下部に収納して身体保持手段のみ手術台の脇に突き出すように構成したものである。更に実施例15は執刀者が前傾姿勢で患者の患部を覗き込むようにして手術をする際に前傾した上半身を支える胸当て部を設けた補助装置である。
実施例について図面を参照しながら説明する。
図1と図2と図3の側面図は請求項1記載の補助装置付手術台の一実施例を示す。
図1は執刀者10が手術を行う為に立つ位置の頭上に位置する上部固定部材61へ支持部12を設け、その支持部12へ執刀者10の胴体部を保持する身体保持手段の身体保持座1aと、その上部に前記身体保持座1aを牽引する押上げ力発生手段である流体で動作するシリンダ21の動作部を連結して揺動動作及び上下動作が可能な状態に吊設して構成した補助装置と、前記身体保持座1aの前に患者が横たわるテーブルを有する手術台を併設した補助装置付手術台を示す。
この前記補助装置は前記押上げ力発生手段のシリンダ21のシリンダ内に圧縮した空気を送り込み圧力制御機器で圧力を一定に保ち前記身体保持座1aを執刀者10の頭上方向に牽引する。その牽引で前記身体保持座1aに胴体部を保持された執刀者10が足の裏面を執刀者移動面6に接地できる範囲内の押上げ力が作用する。その為、吊設された前記押上げ力発生手段及び前記身体保持座1aの揺動動作と前記押上げ力発生手段の上下動作の組合せによる係合した動作で、前記身体保持座1aに保持された執刀者10を頭上方向に牽引しながら三次元空間内の任意の方向に移動可能にする。
この状態の時、執刀者10は僅かに力を入れているだけで直立状態の立ち姿勢を保つことができる。更に執刀者10が膝の力を抜くと全体重が前記身体保持座1a部を介して前記押上げ力発生手段に作用し、体重が押上げ力に勝るとシリンダのロッドが下降し前記身体保持座1aも下降する。下降途中で僅かに脚部に力を入れると前記身体保持座1aの下降は止まりその姿勢を維持できる。
更に立ち上がる際には脚部に僅か力を入れ通常の立ち上がり動作を行うと前記身体保持座1aに押上げ力が働きながら腰部を押上げるように上昇する。
従って、この装置を使用した執刀者10の腰部は三次元空間内の任意の方向に変位可能な状態で腰部に押上げ力を受けながら水平方向にも自由に動ける状態で手術を行うことができる。
次に図2は前記押上げ力発生手段のシリンダ21を前記身体保持座1aの下部に設けて構成した補助装置を用いて構成した補助装置付手術台を示す。
この補助装置は前記押上げ力発生手段のシリンダ21の動作部で前記身体保持座1aを直接押上げて押上げ力を与える。図1の補助装置と同様の作用と効果がある。
尚、前記押上げ力発生手段に加圧した流体の圧力で動作し出力する駆動機器やシリンダ21内に気体を密閉したガスシリンダで構成することもでき、モーターの出力、発条の反発力、錘の重力等を利用して構成することもできる。
図3は支持部12に滑車を設けて身体保持手段の身体保持座1aと固定部材61に固定された前記押上げ力発生手段のシリンダ21の動作部を連結部材161で連結し、前記身体保持座1aを上部に牽引する構造の補助装置を示す。
その牽引で前記身体保持座1aに胴体部を保持された執刀者10が足の裏面を執刀者移動面6に接地できる範囲内の押上げ力が作用する。この様に押上げ力発生手段を天井や壁や床面等の固定部材61に設け構成することもできる。勿論、前記押上げ力発生手段には加圧した流体の圧力で動作し出力する駆動機器やシリンダ21内に気体を密閉したガスシリンダで構成することもでき、モーターの出力、発条の反発力、錘の重力等を利用して構成することもできる。
図4の側面図は請求項2記載の補助装置付手術台の一実施例を示す。
図4は執刀者10が手術を行う為に立つ位置の頭上に位置する上部固定部材61へ可動部331が左右方向に自由に移動可能な左右移動手段である左右スライド機構33を取付け、その可動部331に支持部12を設け、その支持部12へ執刀者10の胴体部を保持する身体保持手段の身体保持座1aと、その上部に前記身体保持座1aを牽引する流体で動作するシリンダ21を用いた押上げ力発生手段の動作部を連結して揺動動作及び上下動作が可能な状態に吊設して構成した補助装置と、前記身体保持座1aの前に患者が横たわるテーブルを併設し、前記身体保持座1aが前記テーブルの端に沿って移動可能に構成した補助装置付手術台を示す。
この前記補助装置は前記押上げ力発生手段のシリンダ21のシリンダ内に圧縮した空気を送り込み圧力制御機器で圧力を一定に保ち前記身体保持座1aを執刀者10の頭上方向に牽引する。その牽引で前記身体保持座1aに胴体部を保持された執刀者10が足の裏面を執刀者移動面6に接地できる範囲内の押上げ力が作用する。その為、前記左右移動手段の可動部331の移動と吊設された前記押上げ力発生手段及び前記身体保持座1aの揺動動作と前記押上げ力発生手段の上下動作の組合せによる係合した動作で、前記身体保持座1aに保持された執刀者10を頭上方向に牽引しながら三次元空間内の任意の方向に移動可能にする。
この状態の時、執刀者10は僅かに力を入れているだけで直立状態の立ち姿勢を保つことができる。更に執刀者10が膝の力を抜くと全体重が前記身体保持座1a部を介して前記押上げ力発生手段に作用し、体重が押上げ力に勝るとシリンダ21のロッドが下降し前記身体保持座1aも下降する。下降途中で僅かに脚部に力を入れると前記身体保持座1aの下降は止まりその姿勢を維持できる。
更に立ち上がる際には脚部に僅か力を入れ通常の立ち上がり動作を行うと前記身体保持座1aに押上げ力が働きながら腰部を押上げるように上昇する。
従って、この装置を使用した執刀者10は左右移動手段の可動部331の移動と、吊設された前記身体保持手段の支持部12を基点とする揺動動作と、前記押上げ力発生手段の上下動作の組合せによる係合した動作で、前記身体保持手段及び執刀者10の腰部は三次元空間内の任意の方向に変位可能な状態で腰部に押上げ力を受けながら手術を行うことができる。その際前記左右移動手段の可動部331の移動量だけ左右への移動が可能になる。
尚、支持部12より下部の構成は図2のように押上げ力発生手段が直接前記身体保持座1aを押上げるように構成することもできる。
又、前記押上げ力発生手段のシリンダ21をシリンダ内に気体を密閉したガスシリンダに換え構成することもでき、図5及び図6のように加圧した流体の圧力で動作し出力する駆動機器や、図6のようにモーターの出力や、図7のように発条の反発力や、錘の重力等を利用して構成することもできる。
又、左右スライド機構33の可動部331の支持部12に滑車を設け、図3の様に身体保持手段の身体保持座1aと固定部材61に固定された前記押上げ力発生手段のシリンダ21の動作部を連結部材161で連結し、身体保持手段の前記身体保持座1aを上部に牽引するよう構成することもできる。その場合も前記押上げ力発生手段のシリンダ21をシリンダ内に気体を密閉したガスシリンダに換え構成することもでき、図5及び図6のように加圧した流体の圧力で動作し出力する駆動機器や、図6のようにモーターの出力や、図7のように発条の反発力や、錘の重力等を利用して構成することもできる。
図8の側面図は請求項3記載される補助装置の上部の一実施例を示す。
図8は執刀者10が手術を行う為に立つ位置の頭上に位置する上部固定部材61へ、可動部321が自由に前後移動可能な前後移動手段である前後スライド機構32と、可動部331が左右方向に自由に移動可能な左右移動手段である左右スライド機構33を組合せて取付け、その組合せによる係合した動作で二次元空間内の任意の方向に変位可能になる前記前後スライド機構32の可動部321に前記支持部12を設けた例を示す。
尚、その支持部12には図1又は図2又は図3の前記身体保持手段と前記押上げ力発生手段を組合せて吊設して補助装置を構成し、前記身体保持座1aの前に患者が横たわるテーブルを併設して補助装置付手術台を構成することにより、前記身体保持座1aが前後移動と前記テーブルの端に沿って移動することができる。
この前記補助装置は前記押上げ力発生手段のシリンダ21のシリンダ内に圧縮した空気を送り込み圧力制御機器で圧力を一定に保ち前記身体保持座1aを執刀者10の頭上方向に牽引する。その牽引で前記身体保持座1aに胴体部を保持された執刀者10が足の裏面を執刀者移動面6に接地できる範囲内の押上げ力が作用する。その為、前記左右移動手段の左右スライド機構33と前記前後移動手段の前後スライド機構32の組合せにより可動部が二次元空間内の任意の方向への移動と、前記身体保持座1aが吊設されたことによる揺動動作及び前記押上げ力発生手段による上下動作の組合せによる係合した動作で前記身体保持座1aに保持された執刀者10を頭上方向に牽引しながら前記テーブルの端に沿って一定の面積の範囲内で三次元空間内の任意の方向に移動可能にする。
尚、前記押上げ力発生手段のシリンダ21をシリンダ内に気体を密閉したガスシリンダに換え構成することもでき、図9のように加圧した流体の圧力で動作し出力する駆動機器又はモーターの出力や、図10のように発条の反発力や、錘の重力等を利用して構成することもできる。
又、前後スライド機構32と左右スライド機構33の組合せによる係合した動作で二次元空間内の任意の方向に変位可能になる可動部に設けた支持部12に滑車を設け、図3の様に身体保持手段の身体保持座1aと固定部材61に固定された前記押上げ力発生手段のシリンダ21の動作部を連結部材161で連結し、身体保持手段の前記身体保持座1aを上部に牽引するよう構成することもできる。その場合も前記押上げ力発生手段のシリンダ21をシリンダ内に気体を密閉したガスシリンダに換え構成することもでき、図5及び図6のように加圧した流体の圧力で動作し出力する駆動機器や、図6のようにモーターの出力や、図7のように発条の反発力や、錘の重力等を利用して構成することもできる。
図11の側面図は請求項4記載される補助装置の上部の一実施例を示す。
図11は前記上部固定部材61へ旋回の中心部材の固定軸40が固定して取付けられ、その固定軸40の回転自在に組み付けられた旋回部41が水平方向に旋回移動可能な旋回移動手段と、その旋回部41に一端を固定し前記旋回部の旋回中心から外周方向に移動可能な可動部321を有する前後移動手段を組合せて取付け、その組合せによる係合した動作で二次元空間内の任意の方向に変位可能になる前記前後移動手段の可動部321に前記支持部12を設けた例を示す。
その支持部12には図1又は図2の前記身体保持手段と前記押上げ力発生手段を組合せ前記身体保持手段が揺動動作及び上下動作が可能な状態に吊設して補助装置を構成し、前記身体保持手段の前に患者が横たわるテーブルを併設して補助装置付手術台を構成する。
その前記身体保持手段は旋回移動手段と前後移動手段の組合せによる係合した動作で二次元空間内の任意の方向に変位可能な前記支持部12の移動と、前記身体保持手段が吊設されたことによる揺動動作と押上げ力発生手段による上下動作の組合せによる係合した動作で前記身体保持手段が三次元空間内の任意の方向に変位可能になる。更に前記押上げ力発生手段の動作部の動作力で前記身体保持具1aに胴体部を保持された執刀者10が足の裏面を執刀者移動面6に接地できる範囲内の押上げ力が前記身体保持具1aに作用する。
この補助装置は旋回移動手段の固定軸40を中心として旋回する前後移動手段の先端が描く円の範囲内で三次元の自由な移動可能になる。従って固定軸40を手術台の中心部の上部固定部材へ取付けると手術台の周囲で三次元の自由な移動可能になる。
尚、前記押上げ力発生手段のシリンダ21をシリンダ内に気体を密閉したガスシリンダに換え構成することもでき、図5及び図6のように加圧した流体の圧力で動作し出力する駆動機器や、図6のようにモーターの出力や、図7のように発条の反発力や、錘の重力等を利用して構成することもできる。
又、旋回移動手段と前後移動手段の組合せによる係合した動作で二次元空間内の任意の方向に変位可能になる可動部に設けた支持部12に滑車を設け、図3の様に身体保持手段の身体保持座1aと固定部材61に固定された前記押上げ力発生手段のシリンダ21の動作部を連結部材161で連結し、身体保持手段の前記身体保持座1aを上部に牽引するよう構成することもできる。その場合も前記押上げ力発生手段のシリンダ21をシリンダ内に気体を密閉したガスシリンダに換え構成することもでき、図5及び図6のように加圧した流体の圧力で動作し出力する駆動機器や、図6のようにモーターの出力や、図7のように発条の反発力や、錘の重力等を利用して構成することもできる。
図12の側面図は請求項5記載される補助装置の上部の一実施例を示す。
図12は前記上部固定部材へ固定軸40を取付け、その固定軸40へリンク7bを水平方向に回転自在に軸支し、更にリンク7bにリンク7aを水平方向に回転自在に軸支して連結し構成したリンク機構からなる水平移動手段を設け、そのリンク機構の二次元空間内で任意の方向に変位可能になるリンクの部位に前記支持部12を設け、その支持部12へ執刀者10の胴体部を保持する身体保持手段の身体保持座1aと、その上部に前記身体保持座1aを牽引する押上げ力発生手段である流体で動作するシリンダ21の動作部を連結して揺動動作及び上下動作が可能な状態に吊設して構成した補助装置と、前記身体保持座1aの前に患者が横たわるテーブルを有する手術台を併設した補助装置付手術台を示す。
その前記身体保持具1aは二次元空間内の任意の方向に変位可能な前記支持部12の移動と吊設されたことによる揺動動作と押上げ力発生手段による上下動作の組合せによる係合した動作で三次元空間内の任意の方向に変位可能になる。
更に前記押上げ力発生手段の動作部の動作力で前記身体保持具1aに胴体部を保持された執刀者10が足の裏面を執刀者移動面6に接地できる範囲内の押上げ力が前記身体保持具1aに作用する。
この補助装置は固定軸40を中心として旋回する水平移動手段のリンク機構の先端が描く円の範囲内で三次元の自由な移動可能になる。従って固定軸40を手術台の中心部の上部固定部材へ取付けると手術台の周囲で三次元の自由な移動可能になる。
尚、前記押上げ力発生手段のシリンダ21をシリンダ内に気体を密閉したガスシリンダに換え構成することもでき、加圧した流体の圧力で動作し出力する駆動機器又はモーターの出力や、発条の反発力や、錘の重力等を利用して構成することもできる。
又、支持部12に図2のように前記押上げ力発生手段のシリンダ21を前記身体保持座1aの下部に設けて構成した機構を吊設することもでき、前記押上げ力発生手段のシリンダ21の動作部で前記身体保持座1aを直接押上げて押上げ力を与えこともできる。図12の補助装置と同様の作用と効果がある。
又、水平移動手段の動作で二次元空間内の任意の方向に変位可能になる可動部に設けた支持部12に滑車を設け、図3の様に身体保持手段の身体保持座1aと固定部材61に固定された前記押上げ力発生手段のシリンダ21の動作部を連結部材161で連結し、身体保持手段の前記身体保持座1aを上部に牽引するよう構成することもできる。その場合も前記押上げ力発生手段のシリンダ21をシリンダ内に気体を密閉したガスシリンダに換え構成することもでき、図5及び図6のように加圧した流体の圧力で動作し出力する駆動機器や、図6のようにモーターの出力や、図7のように発条の反発力や、錘の重力等を利用して構成することもできる。
図13及び図14は請求項6記載の補助装置付手術台の一実施例を示す。
図13は二次元空間内で任意の方向に移動可能な可動部材341と、窪みを有し固定部位に固定された転動受部材343と、前記可動部材341及び前記転動受部材343の間に介在し転動受部材343の窪みに自由に移動可能に収納された複数の転動体342で構成される水平移動手段を、執刀者10の立つ位置の頭上に位置する上部固定部材61へ取付け、更に前記可動部材341に支持部12を設け、その支持部12へ押上げ力を発生させる押上げ力発生手段のシリンダ21の動作部に執刀者10の腰部を保持する身体保持手段の身体保持具1aを取付けて揺動動作が可能な状態に吊設して構成し、前記可動部材341に取付けられた前記支持部12の二次元空間内での任意の方向に変位可能な移動と、前記身体保持具1aが吊設されたことによる揺動動作と前記押上げ力発生手段のシリンダ21による上下動作の組合せによる係合した動作で前記身体保持具1aが三次元空間内の任意の方向に変位可能にし、前記押上げ力発生手段のシリンダ動作部の動作力を前記身体保持具1aに作用させ、その身体保持具1aに保持された執刀者10を足の裏面が執刀者移動面に接地状態を保てる範囲内の押上げ力で押上げるように補助装置を構成し、前記身体保持具1aの前に患者が横たわるテーブルを併設して構成した補助装置付手術台を示す。
この補助装置は前記押上げ力発生手段のシリンダ21のシリンダ内に圧縮した空気を送り込み圧力制御機器で圧力を一定に保ちシリンダ21を押出し状態にする。その押し出しにより前記身体保持具1aに保持された執刀者10が足の裏面を執刀者移動面の床6に接地状態を保てる範囲内の押上げ力で押上げる。その働きと、前記押上げ力発生手段及び前記身体保持手段が吊設されたことによる揺動動作と、押上げ力発生手段による上下動作の組合せによる係合した動作で前記身体保持具1aに保持された執刀者10の腰部は押上げ力を受けながら三次元空間内の任意の方向に変位可能になる。
この状態の時、執刀者10は僅かに脚部に力を入れているだけで直立状態の立ち姿勢を保つことができる。更に執刀者10が脚部の力を抜くと全体重が前記身体保持具1aを介して前記押上げ力発生手段に作用し、体重が押上げ力に勝るとシリンダ21の動作部のロッドが下降し前記身体保持具1aも下降する。下降途中で僅かに脚部に力を入れると前記身体保持具1aの下降は止まり姿勢を維持できる。
更に立ち上がる際には脚部に僅か力を入れ通常の立ち上がり動作を行うと前記身体保持具1aにシリンダ21による押上げ力が働きながら腰部を押上げるように上昇する。
従って、この装置を使用した執刀者10の腰部は常時腰部に押上げ力を受けながら三次元空間内の任意の方向に変位可能な状態になる。
尚、前記押上げ力発生手段に加圧した流体の圧力で動作し出力する駆動機器やシリンダ21内に気体を密閉したガスシリンダで構成することもでき、モーターの出力、発条の反発力、弾性体の反発力や張力等を利用して構成することもできる。
図14は二次元空間内で任意の方向に移動可能な可動部材341と、窪みを有し固定部位に固定された転動受部材343と、前記可動部材341及び前記転動受部材343の間に介在し転動受部材343の窪みに自由に移動可能に収納された複数の転動体342で構成される水平移動手段を、執刀者10の立つ位置の頭上に位置する上部固定部材61へ取付け、更に前記可動部材341に支持部12を設け、その支持部12へ前記身体保持具1aを押上げ力発生手段のシリンダ21の動作部位に連結し揺動動作が可能な状態に吊設して補助装置を構成し、前記身体保持具1aの前に患者が横たわるテーブルを併設して構成した補助装置付手術台を示す。
この補助装置は前記押上げ力発生手段のシリンダ21のシリンダ内に圧縮した空気を送り込み圧力制御機器で圧力を一定に保ちシリンダ21を牽引状態にする。その牽引により前記身体保持具1aに保持された執刀者10の足の裏面が執刀者移動面の床6に接地状態を保てる範囲内の押上げ力が前記身体保持具1aに作用する。この補助装置は前記の図13の補助装置と同様の効果がある。
図15の斜視図は図13、図14に使用した転動受部材343の片側と、転動受部材343の窪みに自由に移動可能に収納された複数の転動体342の一例を示す。
窪みの底面の平面部には転動体342が可動部材341に接触して転動する際、転動体342が移動する方向と逆の方向に転動体342を移動させる溝や通路を設けると転動体342が循環し易くなる。
図16の側面図は前記の転動受部材343に設けた窪みを可動部材341の両面に設け、その窪みに複数の転動体342を自由に移動可能に収納した水平移動手段を示す。この場合転動受部材343側の転動体342の接触面は平面で構成することができる。
又、可動部材341と転動受部材343の両面に窪みを設けて構成することもできる。
図17は転動体342aがローラー状のもので、その転動体342aを支持部材342dへ回転自在に転動体軸342bで軸支し、その支持部材342dを可動部材341又は転動受部材343に支軸342cで取付けて構成することにより、前記と同様に可動部材341を二次元空間内で任意の方向に移動可能にすることもできる。
図18は可動部材341又は転動受部材343に球状の窪みを設け、その中に小さい複数の球状の転動体342eと、大きい1個の球状の転動体342を入れ、転動体342は自転可能に転動体342eは移動可能に構成する。この組合せを複数設けることにより前記と同様に可動部材341を二次元空間内で任意の方向に移動可能にすることもできる。
又、押上げ力発生手段を上部固定部材61に取付け、その押上げ力発生手段の動作部に水平移動手段を取付けて構成し、その水平移動手段の二次元空間内で任意の方向に移動可能な可動部材341に支持部12を設けて身体保持具1aを吊設して構成しても良い。前記補助装置と同様の効果が得られる。
図19及び図20は請求項7記載の補助装置付手術台の押上げ力発生手段と移動手段の一実施例を示す。
図19は前記上部固定部材61へ前記左右移動手段の左右スライド機構33と、複数のリンク7a、7bで構成され可動部が上下及び前後方向に移動可能な上下前後移動手段を組合せて取付け、その組合せによる係合した動作で三次元空間内の任意の方向に変位可能になる前記上下前後移動手段の可動部に前記押上げ力発生手段であるシリンダ21を連結し、更にその可動部に前記支持部12を設けた例を示す。
その支持部12には前記身体保持手段を揺動動作及び上下動作が可能な状態に吊設して補助装置を構成し、前記身体保持手段の前に患者が横たわるテーブルを併設して補助装置付手術台を構成する。
その前記身体保持具1aは三次元空間内の任意の方向に変位可能な前記支持部12の移動と吊設されたことによる揺動動作の組合せによる係合した動作で三次元空間内の任意の方向に変位可能になる。更に前記押上げ力発生手段の動作部の動作力で前記身体保持具1aに胴体部を保持された執刀者10が足の裏面を移動面に接地状態を保てる範囲内の前記押上げ力発生手段からの押上げ力が前記身体保持具1aに作用する。
この補助装置は前記左右移動手段と上下前後移動手段の組合せによる係合した動作と、吊設されたことによる揺動動作及び前記押上げ力発生手段による上下動作の組合せによる係合した動作で、前記身体保持座1aに保持された執刀者10を頭上方向に牽引しながら前記テーブルの端に沿って一定の面積の範囲内で三次元空間内の任意の方向に移動可能にする。
尚、前記押上げ力発生手段のシリンダ21をシリンダ内に気体を密閉したガスシリンダに換え構成することもでき、図20のように加圧した流体の圧力で動作し出力する駆動機器又はモーターの出力や、発条の反発力や、錘の重力等を利用して構成することもできる。
図21は請求項8記載の補助装置付手術台の押上げ力発生手段と移動手段の一実施例を示す。
図21は前記上部固定部材へ旋回の中心部材の固定軸40が固定して取付けられ、その固定軸40の回転自在に組み付けられた旋回部41が水平方向に旋回移動可能な旋回移動手段と、その旋回部41に複数のリンク7a、7bで構成され可動部が上下及び前後方向に移動可能な上下前後移動手段を組合せて取付け、その組合せによる係合した動作で三次元空間内の任意の方向に変位可能になる前記上下前後移動手段の可動部に前記押上げ力発生手段であるシリンダ21を連結し、更にその可動部に前記支持部12を設けた例を示す。
その支持部12には前記身体保持手段を揺動動作及び上下動作が可能な状態に吊設して補助装置を構成し、前記身体保持手段の前に患者が横たわるテーブルを併設して補助装置付手術台を構成する。
その前記身体保持具1aは三次元空間内の任意の方向に変位可能な前記支持部12の移動と吊設されたことによる揺動動作の組合せによる係合した動作で三次元空間内の任意の方向に変位可能になる。更に前記押上げ力発生手段の動作部の動作力で前記身体保持具1aに胴体部を保持された執刀者10が足の裏面を移動面に接地状態を保てる範囲内の前記押上げ力発生手段からの押上げ力が前記身体保持具1aに作用する。
この補助装置は前記旋回移動手段と上下前後移動手段の組合せによる係合した動作と、吊設されたことによる揺動動作及び前記押上げ力発生手段による上下動作の組合せによる係合した動作で、前記身体保持座1aに保持された執刀者10を頭上方向に牽引しながら旋回部41を中心とする円形の面積の範囲内で三次元空間内の任意の方向に移動可能にする。
尚、前記押上げ力発生手段のシリンダ21をシリンダ内に気体を密閉したガスシリンダに換え構成することもでき、図21のように加圧した流体の圧力で動作し出力する駆動機器又はモーターの出力や、発条の反発力や、錘の重力等を利用して構成することもできる。
図22は請求項9記載の補助装置付手術台の一実施例を示す。
図22は可動部が左右方向に移動可能な前記左右移動手段である左右スライド機構33と、可動部が上下方向に移動可能な上下移動手段である上下スライド機構31と、可動部が前後方向に移動可能な前後移動手段である前後スライド機構32を組合せて取付け、その組合せによる係合した動作で三次元空間内の任意の方向に変位可能になる前記上下移動手段の可動部上に執刀者の胴体部を保持する身体保持手段であるサドル形状の身体保持座1aを設けて、更に前記上下移動手段の可動部へ押上げ力を発生する押上げ力発生手段のシリンダ21動作部のロッドを連結し構成した補助装置と、患者が横たわるテーブル81を有する手術台8から構成され、前記補助装置の主要部を前記テーブルの下部に固定して収納して前記身体保持座1aを前記テーブル81の側方に突き出すように配置した補助装置付手術台を示す。
その前記身体保持具1aは前記左右移動手段と前記前後移動手段と前記上下移動手段の組合せによる係合した動作で三次元空間内の任意の方向に変位可能になる。更にそのサドル形状の前記身体保持具1aに跨るようにして着座した執刀者10が足の裏面を移動面に接地状態を保てる範囲内の前記押上げ力発生手段からの押上げ力が前記身体保持具1aに作用する。
尚、前記身体保持具1aは前後方向には前記前後移動手段の移動量と左右方向には左右移動手段の移動量の係合した面積の範囲内で押上げ力が作用しながら自由に移動が可能である。
尚、前記押上げ力発生手段のシリンダ21をシリンダ内に気体を密閉したガスシリンダに換え構成することもでき、図14のように加圧した流体の圧力で動作し出力する駆動機器又はモーターの出力や、発条の反発力や、錘の重力等を利用して構成することもできる。
又、上下移動手段には一端を軸支して他の一端が上下に揺動可能に構成したアーム機構を用いることもできる。その場合、上下に揺動するアームの先端側に身体保持手段を取付け、その身体保持手段側に押上げ力発生手段の押上げ力が作用するように構成する。
図23は請求項10記載の補助装置付手術台の一実施例を示す。
図23は旋回部が固定軸40を中心としてアーム5が水平方向に旋回移動する旋回移動手段と前記前後移動手段のスライド機構32を組合せて取付け、その組合せによる係合した動作で二次元空間内の任意の方向に変位が可能になるアーム5の先端の可動部上に前記上下移動手段を兼ねる前記押上げ力発生手段のシリンダ21を取付け、そのシリンダ21のロッドの先端に前記身体保持手段のサドル形状の身体保持座1aを設けて構成した補助装置と、患者が横たわるテーブルを有する手術台から構成され、前記補助装置の主要部を前記テーブルの下部に固定して収納して前記身体保持手段を前記テーブルの側方に突き出すように配置した補助装置付手術台を示す。
その前記身体保持具1aは前記前後移動手段と旋回移動手段と前記上下移動手段を兼ねる前記押上げ力発生手段の組合せによる係合した動作で三次元空間内の任意の方向に変位可能になる。更にそのサドル形状の前記身体保持具1aに跨るようにして着座した執刀者10が足の裏面を移動面に接地状態を保てる範囲内の前記押上げ力発生手段からの押上げ力が前記身体保持具1aに作用する。
尚、前記身体保持具1aの水平方向の移動量は前後方向には前記前後移動手段の移動量と左右方向には前記旋回移動手段の移動量の係合した面積の範囲内で自由に移動が可能である。
尚、前記押上げ力発生手段のシリンダ21をシリンダ内に気体を密閉したガスシリンダに換え構成することもでき、加圧した流体の圧力で動作し出力する駆動機器又はモーターの出力や、発条の反発力や、錘の重力等を利用して構成することもできる。
又、上下移動手段は一端を軸支して他の一端が上下に揺動可能に構成したアーム機構で構成することもできる。その場合、上下に揺動するアームの先端側に身体保持手段を取付け、その身体保持手段側に押上げ力発生手段の押上げ力が作用するように構成する。
図24は請求項11記載の補助装置付手術台の一実施例を示す。
図24は前記左右移動手段と複数のリンク7a、7bで構成され可動部が上下及び前後方向に移動可能な上下前後移動手段を組合せて取付け、その組合せによる係合した動作で三次元空間内の任意の方向に変位可能になる前記上下前後移動手段の可動部上に執刀者の胴体部を保持する身体保持手段のサドル形状の身体保持座1aを設け、更に前記上下前後移動手段の可動部のリンク7aへ前記押上げ力発生手段の動作部を連結し構成した補助装置と、患者が横たわるテーブルを有する手術台から構成され、前記補助装置の主要部を前記テーブルの下部に固定して収納して前記身体保持手段を前記テーブルの側方に突き出すように配置した補助装置付手術台を示す。
その前記身体保持具1aは前記左右移動手段と上下前後移動手段の組合せによる係合した動作で三次元空間内の任意の方向に変位可能になる。更にそのサドル形状の前記身体保持具1aに跨るようにして着座した執刀者10が足の裏面を移動面に接地状態を保てる範囲内の前記押上げ力発生手段からの押上げ力が前記身体保持具1aに作用する。
尚、前記身体保持具1aの水平方向の移動量は上下前後移動手段の前後方向の移動量と前記左右移動手段の左右方向の移動量が係合した面積の範囲内で自由に移動が可能である。
尚、前記押上げ力発生手段のシリンダ21をシリンダ内に気体を密閉したガスシリンダに換え構成することもでき、加圧した流体の圧力で動作し出力する駆動機器又はモーターの出力や、発条の反発力や、錘の重力等を利用して構成することもできる。
図25は請求項12記載の補助装置付手術台の一実施例を示す。
図25は前記旋回移動手段手段と複数のリンク7a、7bで構成され可動部が上下及び前後方向に移動可能な上下前後移動手段を組合せて取付け、その組合せによる係合した動作で三次元空間内の任意の方向に変位可能になる前記上下前後移動手段の可動部上に執刀者の胴体部を保持する身体保持手段のサドル形状の身体保持座1aを設け、更に前記上下前後移動手段の可動部のリンク7aへ前記押上げ力発生手段の動作部を連結し構成した補助装置と、患者が横たわるテーブルを有する手術台から構成され、前記補助装置の主要部を前記テーブルの下部に固定して収納して前記身体保持手段を前記テーブルの側方に突き出すように配置した補助装置付手術台を示す。
その前記身体保持具1aは前記旋回移動手段と上下前後移動手段の組合せによる係合した動作で三次元空間内の任意の方向に変位可能になる。更にそのサドル形状の前記身体保持具1aに跨るようにして着座した執刀者10が足の裏面を移動面に接地状態を保てる範囲内の前記押上げ力発生手段からの押上げ力が前記身体保持具1aに作用する。
尚、前記身体保持具1aの水平方向の移動量は上下前後移動手段の前後方向の移動量と前記左右移動手段の左右方向の移動量が係合した面積の範囲内で自由に移動が可能である。
尚、前記押上げ力発生手段のシリンダ21をシリンダ内に気体を密閉したガスシリンダに換え構成することもでき、加圧した流体の圧力で動作し出力する駆動機器又はモーターの出力や、発条の反発力や、錘の重力等を利用して構成することもできる。
図26は請求項13記載の補助装置付手術台の一実施例を示す。
図26は複数のリンク7a、7b、7cを回転自在に軸支して連結し移動側のリンクの先端が二次元空間内で任意の方向に変位可能なリンク機構で構成される水平移動手段と前記上下移動手段を兼ねる前記押上げ力発生手段のシリンダ21を取付け、そのシリンダ21のロッドの先端に前記身体保持手段のサドル形状の身体保持座1aを設けて構成した補助装置と、患者が横たわるテーブルを有する手術台から構成され、前記補助装置の主要部を前記テーブルの下部に固定して収納して前記身体保持座1aを前記テーブルの側方に突き出すように配置した補助装置付手術台を示す。
その前記身体保持具1aは水平移動手段と前記上下移動手段を兼ねる前記押上げ力発生手段の組合せによる係合した動作で三次元空間内の任意の方向に変位可能になる。更にそのサドル形状の前記身体保持具1aに跨るようにして着座した執刀者10が足の裏面を移動面に接地状態を保てる範囲内の前記押上げ力発生手段からの押上げ力が前記身体保持具1aに作用する。
尚、前記押上げ力発生手段のシリンダ21をシリンダ内に気体を密閉したガスシリンダに換え構成することもでき、シリンダ21を固定軸41側に設けて構成することもできる。
図27は請求項14記載の補助装置付手術台の一実施例を示す。
図27は二次元空間内で任意の方向に移動可能な可動部材341と、窪みを有し固定部位に固定された転動受部材343と、前記可動部材341と前記転動受部材343の間に介在し転動受部材343の窪みに自由に移動可能に収納された複数の転動体342で構成される水平移動手段を、執刀者10が移動を行う移動面上の固定部材である手術台8に取付け、更に前記可動部材341に押上げ力を発生させる押上げ力発生手段で上下移動手段を有するシリンダ21の動作部に執刀者10の腰部を保持する身体保持手段の身体保持具1aを取付けて前記身体保持手段を三次元空間内の任意の方向に変位可能にし、前記押上げ力発生手段の動作部の動作力を前記身体保持手段に作用させ、その身体保持手段に保持された執刀者の足の裏面が執刀者移動面に接地状態を保てる範囲内の押上げ力で押上げるように構成した補助装置と、患者が横たわるテーブルを有する手術台から構成され、前記補助装置の主要部を前記テーブルの下部に固定して収納して前記身体保持座1aを前記テーブルの側方に突き出すように配置した補助装置付手術台を示す。
この作業補助装置は前記押上げ力発生手段のシリンダ21のシリンダ内に圧縮した空気を送り込み圧力制御機器で圧力を一定に保ちシリンダ21を押出し状態にする。その押し出しにより前記身体保持具1aに保持された執刀者10の足の裏面が執刀者移動面の床6に接地状態を保てる範囲内の押上げ力が前記身体保持具1aに作用する。その為二次元空間内で任意の方向に移動可能な可動部材341の移動と、押上げ力発生手段による上下動作の組合せによる係合した動作で前記身体保持具1aに保持された執刀者10の腰部は押上げ力を受けながら三次元空間内の任意の方向に変位可能になる。
この状態の時、執刀者10は僅かに脚部に力を入れているだけで直立状態の立ち姿勢を保つことができる。更に執刀者10が脚部の力を抜くと全体重が前記身体保持具1aを介して前記押上げ力発生手段に作用し、体重が押上げ力に勝るとシリンダ21の動作部のロッドが下降し前記身体保持座1aも下降する。下降途中で僅かに脚部に力を入れると前記身体保持具1aの下降は止まり姿勢を維持できる。
更に立ち上がる際には脚部に僅か力を入れ通常の立ち上がり動作を行うと前記身体保持具1aにシリンダ21による押上げ力が働きながら腰部を押上げるように上昇する。
従って、この装置を使用した執刀者10の腰部は三次元空間内の任意の方向に変位可能な状態で常時腰部に押上げ力を受けながら作業を行うことができる。その際前記水平移動手段の可動部材341の移動量だけ二次元空間内で任意の方向に移動が可能になる。
尚、前記押上げ力発生手段に加圧した流体の圧力で動作し出力する駆動機器やシリンダ21内に気体を密閉したガスシリンダで構成することもでき、モーターの出力、発条の反発力、弾性体の反発力や張力等を利用して構成することもできる。
尚、水平移動手段は図15、図16、図17、図18等の部品や機構の組合せで構成される。
又、二次元空間内で任意の方向に移動可能な可動部材341に、執刀者10の腰部を保持する身体保持手段の身体保持具1aを直接取付け、水平移動手段を押上げ力発生手段で押上げるように構成しても同様の効果が得られる。
図23は請求項15記載の胸当て部18を前記身体保持具1aに取付けた一実施例を示す。
執刀者10が患者101の患部を覗き込むようにして手術を行うことが多い。その際執刀者10は腰部を曲げ前傾姿勢を続ける必要があり、長時間の場合には前傾姿勢による腰部への肉体的疲労は大きい。そこで執刀者10の胸部を胸当て部18に当てて上半身の前傾を支えるようにすることで疲労を少なくすることができる。
この胸当て部18は前記の全ての補助装置に取付けることができ、その取付け位置は前記身体保持具1aと同一の動きをする場所であればよい。
補助装置付手術台の側面図。 (実施例1) 補助装置付手術台の側面図。 (実施例1) 補助装置付手術台の側面図。 (実施例1) 補助装置付手術台の側面図。 (実施例2) 補助装置の移動手段及び押上げ力発生手段の側面図。 (実施例2) 補助装置の移動手段及び押上げ力発生手段の側面図。 (実施例2) 補助装置の移動手段及び押上げ力発生手段の側面図。 (実施例2) 補助装置の移動手段及び押上げ力発生手段の側面図。 (実施例3) 補助装置の移動手段及び押上げ力発生手段の側面図。 (実施例3) 補助装置の移動手段及び押上げ力発生手段の側面図。 (実施例3) 補助装置の移動手段及び押上げ力発生手段の側面図。 (実施例4) 補助装置付手術台の側面図。 (実施例5) 補助装置付手術台の側面図。 (実施例6) 補助装置付手術台の側面図。 (実施例6) 転動受部材部の斜視図。 (実施例6) 水平移動手段の側面図。 (実施例6) 転動体部の側面図。 (実施例6) 転動体部の側面断面図。 (実施例6) 補助装置の移動手段及び押上げ力発生手段の側面図。 (実施例7) 補助装置の移動手段及び押上げ力発生手段の側面図。 (実施例7) 補助装置の移動手段及び押上げ力発生手段の側面図。 (実施例8) 補助装置付手術台の側面図。 (実施例9) 補助装置付手術台の側面図。 (実施例10、実施例15) 補助装置付手術台の側面図。 (実施例11) 補助装置付手術台の側面図。 (実施例12) 補助装置付手術台の側面図。 (実施例13) 補助装置付手術台の側面図。 (実施例14)
符号の説明
1a 身体保持具
5 アーム
6 床
61 上部固定部材
7 リンク
8 手術台
10 執刀者
12 支持部
15 フレーム
16 連結部
17 支持部材
18 胸当て部
21 シリンダ
24c 引張バネ
28 ロータリーアクチェータ
29 モーター
31 上下スライド機構
32 前後スライド機構
33 左右スライド機構
341 可動部材
342 転動体
343 転動受部材
40 固定軸
41 旋回部
101 患者

























Claims (15)

  1. 執刀者が手術を行う為に立つ位置の頭上に位置する上部固定部材へ支持部を設け、その支持部へ執刀者の胴体部を保持する身体保持手段を揺動動作及び上下動作が可能な状態に吊設して、その身体保持手段に押上げ力が作用するよう押上げ力を発生させる押上げ力発生手段を係合させて構成し、前記身体保持手段が吊設されたことによる揺動動作と押上げ力発生手段による上下動作の組合せによる係合した動作で前記身体保持手段が三次元空間内の任意の方向に変位可能にし、前記押上げ力発生手段の動作部の動作力で前記身体保持手段に保持された執刀者を足の裏面が執刀者移動面に接地状態を保てる範囲内の押上げ力で押上げるように構成した補助装置と、前記身体保持手段の前に患者が横たわるテーブルを有する手術台を併設したことを特徴とする補助装置付手術台。
  2. 前記上部固定部材へ可動部が左右方向に自由に移動可能な左右移動手段を取付け、その可動部に前記支持部を設け、その支持部へ前記身体保持手段が揺動動作及び上下動作が可能な状態に吊設して、その身体保持手段に押上げ力が作用するよう押上げ力を発生させる押上げ力発生手段を係合させて構成し、左右移動手段の可動部の移動と吊設されたことによる揺動動作と押上げ力発生手段による上下動作の組合せによる係合した動作で前記身体保持手段が三次元空間内の任意の方向に変位可能な補助装置を用いた請求項1記載の補助装置付手術台。
  3. 請求項2項記載の前記左右移動手段に換えて、前記上部固定部材へ可動部が自由に前後移動可能な前後移動手段と可動部が左右方向に自由に移動可能な前記左右移動手段を組合せて取付け、その組合せによる係合した動作で二次元空間内の任意の方向に変位可能になる前記左右移動手段又は前記前後移動手段の可動部に前記支持部を設け、その支持部へ前記身体保持手段が揺動動作及び上下動作が可能な状態に吊設して、その身体保持手段に押上げ力が作用するよう押上げ力を発生させる押上げ力発生手段を係合させて構成し、二次元空間内の任意の方向に変位可能な前記支持部の移動と吊設されたことによる揺動動作と押上げ力発生手段による上下動作の組合せによる係合した動作で、前記身体保持手段が三次元空間内の任意の方向に変位可能な補助装置を用いた補助装置付手術台。
  4. 請求項2項記載の前記左右移動手段に換えて、前記上部固定部材へ旋回の中心部材を固定して取付けられ旋回部が水平方向に旋回移動可能な旋回移動手段と、その旋回部に一端を固定した前記旋回部の旋回中心から外周方向に移動可能な可動部を有する前後移動手段を組合せて取付け、その組合せによる係合した動作で二次元空間内の任意の方向に変位可能になる前記前後移動手段の可動部に前記支持部を設け、その支持部へ前記身体保持手段が揺動動作及び上下動作が可能な状態に吊設して、その身体保持手段に押上げ力が作用するよう押上げ力を発生させる押上げ力発生手段を係合させて構成し、二次元空間内の任意の方向に変位可能な前記支持部の移動と吊設されたことによる揺動動作と押上げ力発生手段による上下動作の組合せによる係合した動作で、前記身体保持手段が三次元空間内の任意の方向に変位可能な補助装置を用いた補助装置付手術台。
  5. 請求項2項記載の前記左右移動手段に換えて、前記上部固定部材へ複数のリンクを連結し構成したリンク機構からなる水平移動手段の片端のリンクを回転自在に軸支して取付け、そのリンク機構の二次元空間内で任意の方向に変位可能になるリンクの部位に前記支持部を設け、その支持部へ前記身体保持手段が揺動動作及び上下動作が可能な状態に吊設して、その身体保持手段に押上げ力が作用するよう押上げ力を発生させる押上げ力発生手段を係合させて構成し、二次元空間内の任意の方向に変位可能な前記支持部の移動と吊設されたことによる揺動動作と押上げ力発生手段による上下動作の組合せによる係合した動作で前記身体保持手段が三次元空間内の任意の方向に変位可能な補助装置を用いた補助装置付手術台。
  6. 請求項2項記載の前記左右移動手段に換えて、二次元空間内で任意の方向に移動可能な可動部材及び固定部位に固定された転動受部材及び前記可動部材と前記転動受部材の間に介在する複数の転動体で構成される水平移動手段を執刀者の立つ位置の頭上に位置する上部固定部材へ取付け、更に前記可動部材に支持部を設け、その支持部へ執刀者の腰部を保持する身体保持手段を揺動動作及び上下動作が可能な状態に吊設して、その身体保持手段に押上げ力が作用するよう押上げ力を発生させる押上げ力発生手段を係合させて構成し、前記可動部材に取付けられた前記支持部の二次元空間内での任意の方向に変位可能な移動と、前記身体保持手段が吊設されたことによる揺動動作と、前記押上げ力発生手段による上下動作の組合せによる係合した動作で前記身体保持手段が三次元空間内の任意の方向に変位可能な補助装置を用いた補助装置付手術台。
  7. 前記上部固定部材へ前記左右移動手段と複数のリンクで構成され可動部が上下及び前後方向に移動可能な上下前後移動手段を組合せて取付け、その組合せによる係合した動作で三次元空間内の任意の方向に変位可能になる前記上下前後移動手段の可動部に前記押上げ力発生手段を連結し、更にその可動部に前記支持部を設け、その支持部へ前記身体保持手段を揺動動作及び上下動作が可能な状態に吊設し、前記左右移動手段の可動部の移動と吊設されたことによる揺動動作と前記押上げ力発生手段による上下動作の組合せによる係合した動作で前記身体保持手段が三次元空間内の任意の方向に変位可能に構成し、前記押上げ力発生手段の動作部の動作力で前記身体保持手段に保持された執刀者を足の裏面が執刀者移動面に接地状態を保てる範囲内の押上げ力で押上げるように構成した補助装置と、前記身体保持手段の前に患者が横たわるテーブルを有する手術台を併設したことを特徴とする補助装置付手術台。
  8. 請求項7項記載の前記左右移動手段に換えて、前記上部固定部材へ旋回部が水平方向に旋回移動を可能とする旋回移動手段を前記上下前後移動手段と組合せて取付け、その組合せによる係合した動作で三次元空間内の任意の方向に変位可能になる前記上下前後移動手段の可動部に前記押上げ力発生手段を連結し、更にその可動部に前記支持部を設け、その支持部へ前記身体保持手段を揺動動作及び上下動作が可能な状態に吊設し、前記旋回移動手段の可動部の移動と吊設されたことによる揺動動作と前記押上げ力発生手段による上下動作の組合せによる係合した動作で前記身体保持手段が三次元空間内の任意の方向に変位可能な補助装置を用いた補助装置付手術台。
  9. 可動部が左右方向に移動可能な左右移動手段と、可動部が上下方向に移動可能な上下移動手段と、可動部が前後方向に移動可能な前後移動手段とを組合せて取付け、その組合せによる係合した動作で三次元空間内の任意の方向に変位可能になる前記左右移動手段又は前記上下移動手段又は前記前後移動手段の可動部上に執刀者の胴体部を保持する身体保持手段を設けて、更に前記上下移動手段の可動部へ押上げ力を発生する押上げ力発生手段の動作部を連結し、その動作部の動作で前記身体保持手段に胴体部を保持された執刀者を足の裏面が執刀者移動面に接地状態を保てる範囲内の押上げ力で押上げるように構成した補助装置と、患者が横たわるテーブルを有する手術台から構成され、前記補助装置の主要部を前記テーブルの下部に固定して収納して前記身体保持手段を前記テーブルの側方に突き出すように配置し構成したことを特徴とする補助装置付手術台。
  10. 請求項9項記載の補助装置に換えて、旋回部が水平方向に旋回移動を可能とする旋回移動手段と前記上下移動手段と前記前後移動手段を組合せて取付け、その組合せによる係合した動作で三次元空間内の任意の方向に変位が可能になる可動部上に執刀者の胴体部を保持する身体保持手段を設けて、更に前記上下移動手段の可動部へ前記押上げ力発生手段の動作部を連結し構成した補助装置を設けたことを特徴とする補助装置付手術台。
  11. 請求項9項記載の補助装置に換えて、前記左右移動手段と複数のリンクで構成され可動部が上下及び前後方向に移動可能な上下前後移動手段を組合せて取付け、その組合せによる係合した動作で三次元空間内の任意の方向に変位可能になる前記上下前後移動手段の可動部上に執刀者の胴体部を保持する身体保持手段を設け、更に前記上下前後移動手段の可動部へ前記押上げ力発生手段の動作部を連結し構成した補助装置を設けたことを特徴とする補助装置付手術台。
  12. 請求項9項記載の補助装置に換えて、前記旋回移動手段と前記上下前後移動手段を組合せて取付け、その組合せによる係合した動作で三次元空間内の任意の方向に変位可能になる可動部上に前記身体保持手段を設け、更に前記上下前後移動手段の可動部へ前記押上げ力発生手段の動作部を連結し構成した補助装置を設けたことを特徴とする補助装置付手術台。
  13. 請求項9項記載の補助装置に換えて、複数のリンクを回転自在に軸支して連結し移動側のリンクの先端が二次元空間内で任意の方向に変位可能なリンク機構で構成される水平移動手段と前記上下移動手段を組合せて取付け、その組合せによる係合した動作で三次元空間内の任意の方向に変位可能になる部位に執刀者の胴体部を保持する前記身体保持手段を設け、前記上下移動手段の可動部へ前記押上げ力発生手段の動作部を連結し構成した補助装置を設けたことを特徴とする補助装置付手術台。
  14. 請求項9項記載の補助装置に換えて、二次元空間内で任意の方向に移動可能な可動部材及び固定部位に固定された転動受部材及び前記可動部材と前記転動受部材の間に介在する複数の転動体で構成される水平移動手段と、前記水平移動手段に執刀者の胴体部を保持する身体保持手段と、その身体保持手段の上下移動を可能にする上下移動手段と、前記身体保持手段に押上げ力が作用するよう押上げ力を発生させる押上げ力発生手段を係合させて構成して執刀者が移動を行う移動面上の固定部材へ取付け、前記身体保持手段を三次元空間内の任意の方向に変位可能にし、前記押上げ力発生手段の動作部の動作力を前記身体保持手段に作用させ、その身体保持手段に保持された執刀者を足の裏面が執刀者移動面に接地状態を保てる範囲内の押上げ力で押上げるように構成した補助装置を設けたことを特徴とする補助装置付手術台。
  15. 請求項1ないし14のいずれかに記載の補助装置の前記身体保持手段又は前記身体保持手段と移動を共にする部材に固定され、執刀者が前傾姿勢をする際に上半身を支える胸当て部を設けたことを特徴とする補助装置付手術台。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100997122B1 (ko) 2008-08-25 2010-11-30 전경현 수술용 의자
CN111759486A (zh) * 2020-06-28 2020-10-13 浙江理工大学 一种站立辅助降载装置

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