JP2007028596A - PoCサーバ、PoC端末、発言権制御方法、PoC端末制御方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】PoC通信における発言権に関する制御を行うPoCサーバ100において、PoC通信に必要なセッション確立処理の後、PoC通信における発言権が開放された状態に設定する。そして、発言権が開放されている旨を、PoC通信を行う端末TA、TCへ通知する。PoC通信開始時に発側着側の両ユーザに対して同時に、発言権の空き状態を通知することで、発言権の公平な取得を実現できる。
【選択図】 図1
Description
PoC通信は1対1またはグループ間での迅速なコミュニケーション手段であり、PoC通信では端末装置をトランシーバのように利用することができる。会話を開始するための操作は、ダイヤルボタンを押すではなく、特定のボタンを押すという簡単な操作である。
PoC通信を行うには、通信路が形成されていることを前提とし、SIP(Session Initiation Protocol)によるRegistrationメッセージ、INVITEメッセージの後、RTP(Real Time Protocol)による発言権の取得が行われる。
(1)通信路の形成
PoC通信を行うには、前提として、通信路が形成されている状態になっている必要がある。通信路を形成するには、各端末からPoCサーバ100に向けて通信路確立要求信号50A、50B、50Cを送信する。これにより、この通信路確立要求信号50A、50B、50Cを受取ったPoCサーバ100は、図10に示されているように、各端末との間に通信路51A、51B、51Cを形成する。これら通信路51A、51B、51Cは、例えばGPRS(General Packet Radio Service)網やWLAN(Wireless Local Area Network)等のパケット通信が可能な通信路である。なお、PoCサーバは、加入者情報管理サーバ(Home Location Register Server)200に対して、その端末の位置登録処理等を行う。
以上の処理によって通信路51A、51B、51Cを形成した後、Registration処理を行う。本例では、ユーザAの端末TAからRegistration処理を行い、ユーザA、ユーザB及びユーザCの三者からなるPoC通話グループを指定する。Registration処理においては、ユーザAの端末TA、ユーザBの端末TB、ユーザCの端末TCからそれぞれREGISTERメッセージ52A、52B、52Cを送信する。この送信されたREGISTERメッセージに対するPoCサーバからの応答信号53A、53B、53Cをそれぞれ受信した後、200OK信号54A、54B、54Cが送出されると、Registration処理が完了となる。
以上の処理は、IETF(Internet Engineering Task Force)の仕様書RFC3261に規定されているSIP(Session Initiation Protocol)に従って行われる。
PoC通信においては、発言権を取得しないと発言できない。つまり、発言権を取得している場合にのみ話し手になり、発言権を取得していない場合は聞き手になる。
PoC通信を行っている状態において、発言権を得るためには、RTP(Real-time Transport Protocol)に従った信号を送受信して、Floor Request信号を送信する必要がある。ここでは、図12に示されているように、ユーザAの端末TAからFloor Request信号57Aを送信する。このFloor Request信号57Aを受信したPoCサーバが発言権を許可する場合、PoCサーバはFloor Grant信号58AをユーザAの端末TAに返信する。このFloor Grant信号58Aには、発言権が許可された端末の識別情報、許可された時間を示す情報等が含まれている。
以上説明したPoC通信を行うためのプロトコルは、階層構造になっている。すなわち、図15に示されているように、通信路の上にRTPが位置し、その上にSIPが位置している構造になっている。
OMA−CHARTER_PoC−V1_0−20031014−A OMA−RD_PoC−V1_0−20041115−C
上述したOMA仕様によるPoC通信システムでは、着信側の端末(上記では端末TB又はTC)が応答した時点で、接続要求を送出した端末(上記では端末TA)が発言権を取得するように制御される。このことについて、図16を参照して説明する。同図には、PoC通信開始時の端末TA、端末TC、PoCサーバ100の動作が示されている。
PoC通信を開始するため、端末TAにおいて所定のボタンを操作すると(S101)、端末TAとPoCサーバ100との間でSIPセッション確立処理が行われる(S102)。また、PoCサーバ100と端末TCとの間でもSIPセッション確立処理が行われる(S103)。
また、上述したOMA仕様によるPoC通信システムでは、ある端末が発言権を取得し、一定時間後に発言権が開放される場合、その旨を通知する手順が規定されている。すなわち、図17に示されているように、前提として、発言権を取得した端末TAへ、PoCサーバ100からFloor Grant信号を送信する(S200)。その後、発言権を取得している端末TAへ、PoCサーバ100からFloor Revoke信号を送信して発言権を開放する旨を通知する(S201)。すると、端末TAは、すぐにPoCサーバ100へ、Floor Release信号を送信する(S202)。これを受信したPoCサーバ100は端末TAへ、発言権が開放された状態であることを示すFloor Idle信号を送信する(S203)。
本発明は上述した従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は発言権の公平な取得を実現できるPoCサーバ、PoC端末、発言権制御方法、PoC端末制御方法を提供することである。
本発明の他の目的は、発言権の残り時間をユーザが知ることのできるPoCサーバ、PoC端末、発言権制御方法、PoC端末制御方法を提供することである。
また、発言権を取得しているPoC端末へ、発言権の開放予告や残り時間を通知することにより、発言権開放の警告を行うことで、ユーザの利便性を高めることができるという効果がある。
さらに、発言権許可通知の際に、発言権終了までの残り時間と共に、警告動作から発言権終了までの時間を示すアラートマージンを通知することにより、警告から発言権終了までの時間を、PoC端末側の機種仕様に依存せずに均一化し、PoCサービスの均一化を実現できる。
(PoC端末の構成)
図2は、本実施形態によるPoC端末の構成例を示すブロック図である。同図において、本実施形態によるPoC端末は、PoCサーバ等、外部装置と通信を行うための通信部11と、各種の情報を記憶するための記憶部12と、種々の情報を入力するための入力部13と、各種の情報を表示するための表示部14と、各部の制御を行うCPU(Central Processing Unit)15とを含んで構成されている。
入力部13には、PoC通信を行う際に用いる操作ボタンも含まれている。
図3は、PoCサーバの構成例を示すブロック図である。同図において、本実施形態によるPoCサーバは、PoC端末等、外部装置と通信を行うための通信部21と、各種の情報を記憶するための記憶部22と、種々の情報を入力するための入力部23と、各種の情報を表示するための表示部24と、各部の制御を行うCPU25とを含んで構成されている。
図1は、本発明の実施の形態に係るPoC端末及びPoCサーバを用いたPoC通信システム全体の動作を示すシーケンス図である。同図には、PoC通信開始時の端末TA、端末TC、PoCサーバ100の動作が示されている。
PoC通信を開始するため、端末TAにおいて所定のボタンを操作すると(S101)、端末TAとPoCサーバ100との間でSIPセッション確立処理が行われる(S102)。また、PoCサーバ100と端末TCとの間でもSIPセッション確立処理が行われる(S103)。
以上のように本システムでは、PoCセッション確立完了後に、発信ユーザ(端末TAのユーザ)、着信ユーザ(端末TCのユーザ)に対して発言権が開放状態であることを通知している。これにより、発言権が開放された状態からPoC通信を開始するように制御するため、発言権を公平に取得できる。
図4(a)にはAPPパケットの構造例が示されている。同図において、APPパケットは、RTPのバージョンを示す番号「V」と、Paddingオクテットの有無を示すビットである「P」と、APPパケット集合のユニークな名前、あるいはアプリケーション依存のデータのために定義される「Subtype」と、パケットをRTCPのAPPパケットとして識別するための「Packet Type」と、パケットの長さを示す「Length」と、RTPパケットの送信元を示す識別子である「SSRC」と、「Reason code」と、「Additional information」とを含んで構成されている。「Subtype」が「6」の場合、PoCアプリケーションではこのパケットがFloor Revokeであることを示す。
本実施形態における発言権の開放予告を行う際の動作例について、図5を参照して説明する。同図において、前提として、発言権を取得した端末TAへ、PoCサーバ100からFloor Grant信号を送信する(S300)。その後、発言権を取得している端末TAへ、PoCサーバ100からFloor Revoke信号を送信する(S301)。このFloor Revoke信号は、図17の場合とは異なり、発言権の残り時間を通知する意味も有している。このため、PoCサーバ100は発言権の開放直前にFloor Revoke信号を送信するのではなく、開放時刻よりも予め定められた時間だけ前にFloor Revoke信号を送信する。
その後、発言権の有効期限の時刻になると(発言権の残り時間が零)、発言権を開放し、PoCサーバ100は端末TAへ、発言権が開放された状態であることを示すFloor Idle信号を送信する(S303)。
その後、PoCサーバ100は発言権の開放直前にFloor Revoke信号を送信する(S353)。これにより、発言権が開放され、PoCサーバ100は端末TAへ、発言権が開放された状態であることを示すFloor Idle信号を送信する(S354)。
その後、発言権の有効期限の時刻になると(発言権の残り時間が零)、発言権を開放し、PoCサーバ100は端末TAへ、発言権が開放された状態であることを示すFloor Idle信号を送信する(S403)。
上述したPoC通信システムにおいては、以下のような発言権制御方法が実現されている。すなわち、PoC通信における発言権に関する制御を行う発言権制御方法であって、PoC通信に必要なセッション確立処理の後、上記PoC通信における発言権が開放された状態に設定するステップ(図1中のS104a)と、上記発言権が開放されている旨を、上記PoC通信を行うPoC端末へ通知するステップ(図1中のS104b、S104c)とを含む発言権制御方法が実現されている。図1に示されているように、PoC通信開始時に発側着側の両ユーザに対して同時に、発言権の空き状態を通知することで、発言権の公平な取得を実現できる。
現状のOMAの仕様では着信側ユーザが応答時点で接続要求ユーザが発言権を取得するが、本発明では発言権が開放された状態からPoC通信を開始するように制御するため、発言権を公平に取得できる。
また、現状のOMAの仕様では取得された一定時間の発言権が開放された場合に、その旨をユーザへ通知するにすぎない。これに対し、本発明では、発言権の残り時間をユーザに通知するので、ユーザへの利便性を高めることができる。
12、22 記憶部
13、23 入力部
14、24 表示部
100 PoCサーバ
TA、TB、TC 端末
Claims (7)
- PoC通信における発言権に関する制御を行うPoCサーバであって、PoC通信に必要なセッション確立処理の後、前記PoC通信における発言権が開放された状態に設定する設定手段と、前記発言権が開放されている旨を、前記PoC通信を行う端末へ通知する発言権開放通知手段とを含むことを特徴とするPoCサーバ。
- PoC通信における発言権に関する制御を行うPoCサーバであって、一定時間の発言権を取得しているPoC端末へ、その発言権の開放前に、開放予告、その発言権の残り時間、発言権開放予告のための警告動作までの時間、のうちの少なくとも1つを通知する開放予告通知手段を含むことを特徴とするPoCサーバ。
- 前記開放予告通知手段は、前記発言権開放予告のための警告動作までの時間を通知する場合、発言権許可通知の際に、発言権終了までの残り時間と前記警告動作から発言権終了までの時間を示すアラートマージンとを通知することを特徴とする請求項2記載のPoCサーバ。
- PoC通信における発言権に関する制御を行うPoCサーバから送出される、発言権の開放予告通知を受信する受信手段と、前記受信手段が前記開放予告通知を受信した場合に、所定の警告動作を行う警告手段とを含むことを特徴とするPoC端末。
- PoC通信における発言権に関する制御を行う発言権制御方法であって、PoC通信に必要なセッション確立処理の後、前記PoC通信における発言権が開放された状態に設定するステップと、前記発言権が開放されている旨を、前記PoC通信を行うPoC端末へ通知するステップとを含むことを特徴とする発言権制御方法。
- PoC通信における発言権に関する制御を行う発言権制御方法であって、発言権が与えられたPoC端末へ、前記発言権の開放前に、開放予告、その発言権の残り時間、発言権開放予告のための警告発生までの時間、のうちの少なくとも1つを通知するステップを含むことを特徴とする発言権制御方法。
- PoC通信における発言権に関する制御を行うPoCサーバから送出される、発言権の開放予告通知を受信する受信ステップと、前記受信ステップにおいて前記開放予告通知を受信した場合に、所定の警告動作を行う警告ステップとを含むことを特徴とするPoC端末制御方法。
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