JP2007028547A - 無線通信装置及び無線通信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ビーム送信方向を適切に決定することにより、通信品質を向上させる無線通信装置を提供する。
【解決手段】無線通信装置は、端末からの送信信号を複数の経路からそれぞれ受信するアンテナと、受信された各信号の受信タイミング、到来角情報、受信電力情報をそれぞれ検出する検出部と、検出された受信タイミングのうち最速の受信タイミング若しくはサーチウインドの先頭タイミングからの遅延情報を当該各信号のそれぞれについて求める遅延情報算出部と、求められた遅延情報に基づいて当該各信号のそれぞれについて重み付け係数を算出する重み付け係数算出部と、上記到来角情報及び重み付け係数を用いて、端末へ向けて送信する信号の方向を決定する決定部とを備える。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ビームを形成し通信する無線通信装置に関する。
現在、デジタル無線通信分野では、通信品質を向上させ、広帯域で高速通信を可能とする様々な技術が開発されている。
このような技術の1つに、アダプティブアレイアンテナ技術がある。アダプティブアレイアンテナ技術は、複数のアンテナ素子により構成されるアレイアンテナを用い、各アンテナ素子で送受信される信号に対し伝搬環境に応じた重み係数を掛け合わせることにより、当該信号の指向性を制御する。これにより、アダプティブアレイアンテナ技術は、干渉波を抑圧することができ、ひいては、通信品質を改善することができる。
このようなアダプティブアレイアンテナ技術を用いた、従来の無線通信システム(以降、従来システムと表記する)では、基地局において、移動局から基地局へのリンク(以降、上りリンクと表記する)で求められたビームの到来方向が、基地局から移動局へのリンク(以降、下りリンクと表記する)のビーム送信方向として決定される。基地局は、上りリンクで測定された到来波の各伝搬路(以降、単にパスと表記する)の到来角に対し、それぞれ受信信号電力で重み付けし、平均化することにより、ビームの到来方向を求める。
また、W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)技術では、移動局において、必要最小の送信電力で所要品質を確保するように、SIR(Signal to Interference Ratio)が測定され、当該SIR値が所定の範囲内となるように基地局の送信電力が制御される。
なお、本願発明に係る先行技術として、以下の文献に開示されたものがある。
特開2003−110476号公報 特開2004−32656号公報
従来システムにおける到来方向を求めるための算出式を以下に示す。なお、上りビームとは、上りリンクにて送信されるビームをいい、下りビームとは、下りリンクにて送信されるビームをいう。また、下記式における、θ(i)は、i番目のパスからの上りビーム到来方向を示し、P(i)は、i番目のパスにおける受信電力を示し、Nは、パスの数を示す。
下りビーム送信方向=上りビーム方向=1/N×Σθ(i)× P(i) …(式1)
以下、上記(式1)を用いた、従来システムにおけるビーム送信方向決定手法について、図24、25及び26を用いて説明する。図24は、3つのパスの伝搬モデル例を示す図である。図25は、この場合の基地局502におけるパス毎の遅延プロファイルを示す。図26は、従来システムによるビーム方向決定例を示す図である。
図24に示す伝搬モデルでは、移動局501から送信される信号が、パスP0、パスP1及びパスP2を伝搬され、等しい電力レベルで基地局502に受信された場合を想定している。
また、図25に示される遅延プロファイルには、各パス(P0、P1及びP2)における受信時間と受信電力レベルとの関係が示されている。パスP1及びP2を伝搬された信号はそれぞれ、遮蔽物503及び504により反射されているため、パスP0を伝搬された信号に比べ、到来時間が遅延している(T(1)、T(2))。
そして、このような伝搬モデルにおいて、基地局502に対し、移動局501の方向を0度とし、各パスの到来角度をそれぞれ、パスP0:−5度、パスP1:+5度、パスP2:+45度とした場合に、従来システムでのビームの到来方向は、図26に示すように決定される。
信号の到来方向は、各パスにおける受信電力レベルが等しいことから、上記(式1)に基づき、到来方向の平均(=1/3×(−5+5+45))となり、+15度と決定される。その結果、基地局は、本来の移動局501への方向(0度)から+15度ずれた方向でビーム形成することになる。このようにビーム方向がずれる原因は、全てのパスで重み付けを行うことから、パスP2の到来方向(+45度)が大きく影響するためである。
このように、到来角分散が大きい場合、従来システムでは、求められるビーム方向がずれてしまい、対象移動局に対して通話品質が劣化するという問題がある。
また、W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)システムでは、その移動局における通信品質はある程度保たれるが、送信電力を増加しているため、他の移動局に対して干渉雑音となり、他の移動局の通信品質を劣化させる問題がある。
本発明は、ビーム送信方向を適切に決定することにより、通信品質を向上させる無線通信装置を提供することを目的とする。
本発明は、上述した課題を解決するために以下の構成を採用する。即ち、本発明は、端末からの送信信号を複数の経路からそれぞれ受信するアンテナと、受信された各信号の受信タイミング、到来角情報、受信電力情報をそれぞれ検出する検出部と、検出された受信タイミングのうち最速の受信タイミング若しくはサーチウインドの先頭タイミングからの遅延情報を当該各信号のそれぞれについて求める遅延情報算出部と、求められた遅延情報に基づいて当該各信号のそれぞれについて重み付け係数を算出する重み付け係数算出部と、上記到来角情報及び重み付け係数を用いて、端末へ向けて送信する信号の方向を決定する決定部とを備える無線通信装置についてのものである。
本発明では、受信された各信号それぞれについての、受信タイミング、到来角情報、受信電力情報レベルに基づき、その受信信号を送信した端末への送信信号の方向が決定される。この決定において、最速の受信タイミングを有する信号からの遅延情報、若しくはサーチウインドの先頭タイミングからの遅延情報が各信号それぞれについて求められ、その遅延情報に基づいて決定された重み付け係数が各信号の到来角情報の重み付けとして用いられ、送信信号の方向が決定される。
従って、本発明によれば、最速の受信タイミングを有する信号からの遅延時間、若しくはサーチウインドの先頭タイミングからの遅延情報が大きい経路からの信号の影響度を軽減し、送信信号の方向を決定することができるため、適切な送信信号方向を決定することが可能となり、ひいては、移動局との間の通信品質を改善することができる。
また、本発明に係る無線通信装置は、上記決定部が、上記重み付け係数を当該各信号における到来角情報及び受信電力情報の重み付けとして用いることにより端末へ向けて送信
する信号の方向を決定する。
本発明では、最速の受信タイミングを有する信号からの遅延情報が各信号それぞれについて求められ、その遅延情報に基づいて決定された重み付け係数が各信号の到来角情報及び受信電力情報の重み付けとして用いられ、送信信号の方向が決定される。
従って、本発明によれば、各信号の受信電力情報を用いる場合においても、最速の受信タイミングを有する信号からの遅延時間が大きい経路からの信号の影響度を軽減し、送信信号の方向を決定することができるため、適切な送信信号方向を決定することが可能となる。
また、本発明に係る無線通信装置は、上記到来角情報に基づいて到来角分散情報を求める分散計算部と、上記到来角分散情報に基づいて上記受信電力情報と上記重み付け係数との割合係数を取得する割合取得部とを更に有し、上記決定部は、上記受信電力情報及び重み付け係数を当該割合係数に応じて用いることにより、端末へ向けて送信する信号の方向を決定する。
本発明では、受信された各信号の到来角情報から到来角の分散情報が求められ、その求められた到来角分散情報から、送信信号方向を決定するうえでの、受信電力情報と重み付け係数との影響度に対応する割合係数が求められる。最終的に、この割合係数を用いて、端末へ向けて送信する信号の方向が決定される。
従って、本発明によれば、例えば、到来角分散が大きい場合には、各信号の遅延情報要因が大きくなるように、到来角分散が小さい場合には、各信号の受信電力情報要因が大きくなるようにして、送信信号の方向を決定することも可能となる。すなわち、より精密な判断により送信信号方向を決定することができ、ひいては、端末との間の通信品質を改善することができる。
また、本発明は、端末からの送信信号を複数の経路からそれぞれ受信するアンテナと、受信された各信号の受信タイミング、到来角情報、受信電力情報をそれぞれ検出する検出部と、検出された受信タイミングのうち最大の受信電力を有する信号の受信タイミングを基準として上記各信号の遅延情報を求める遅延情報算出部と、当該遅延情報に基づいて上記各信号のそれぞれについて重み付け係数を算出する重み付け係数算出部と、当該重み付け係数を上記各信号における到来角情報の重み付けとして用いることにより上記端末へ向けて送信する信号の方向を決定する決定部とを備える無線通信装置についてのものである。
本発明では、受信された信号のうち受信電力情報が最大となる信号の受信タイミングから、その他の各信号の受信タイミングへの遅延情報が求められる。さらに、その遅延情報から重み付け係数が各信号それぞれについて求められ、その重み付け係数が用いられることにより、送信信号方向が決定される。
従って、本発明によれば、受信電力情報が小さい受信信号の影響度を軽減し、送信信号方向を決定することができる。
なお、本発明は、以上の何れかの機能を実現させるプログラムであってもよい。また、本発明は、そのようなプログラムをコンピュータが読み取り可能な記憶媒体に記録してもよい。
本発明によれば、ビーム送信方向を適切に決定し、通信品質を向上させる無線通信装置を実現することができる。
〔発明の実施形態の概要〕
本発明の実施形態を説明するにあたって、まず、本発明の実施形態における無線通信システムの機能概要について説明する。ここでは、上述の図24に示す伝搬モデルの例に沿って、図1及び25を参照しながら説明する。図1は、本実施形態における無線通信システムでビーム送信方向を決定した場合の例を示す図である。なお、図24及び25については、先に述べたとおりである。
本実施形態における無線通信システムは、移動局から送信された信号を受信する基地局で動作するシステムを想定し、上りリンクにおいて求められたビーム方向を、下りリンクでの信号の送信方向(以降、下りビーム方向とも表記する)として決定する。本無線通信システムでは、下りビーム方向の決定にあたって、(a)最速到達パスからの遅延情報、(b)最大受信電力レベルを有するパスからの遅延情報、(c)サーチウインドの先頭タイミングからの遅延情報、(d)パスの受信電力情報、(e)パスの到来角分散情報等がパラメータとして用いられる。
上記パラメータのうち、(a)最速到達パスからの遅延情報を用いる場合の下りビーム決定方法を例に挙げ、以下に概要を説明する。図1は、図24に示す伝搬環境において、本方式で最速パスからの遅延時間からビーム方向を算出した結果を示している。
図24に示す伝搬モデルでは、基地局に到達するビームのうち、パスP2からのビームは反射波であるため、基地局への到達時間が他のパスP0、P1からのビームと比べて、大きく遅延している(図25参照)。一方、最速到達パスP0を通過したビーム、及びパスP1を通過したビームは、ほぼ同時刻に基地局に到達している(図25参照)。
これらより、当該伝搬モデルの例では、パスP0及びP1から到達する信号のみで、下りビーム方向を決定すれば、移動局の方向にビームを向けることができる。これは、パスP0及びP1の到来角がそれぞれパスP0:−5度、パスP1:+5度であり、受信電力が同一であるとすると、上述の(式1)に基づき、それら到来角の平均(=1/2(−5+5))から、下りビーム方向を0度と決定できるからである(図1参照)。
すなわち、本方式では、下りビーム方向を決定するにあたって、各パスの到来遅延情報を用いて各パスの影響度を判断し、パスP0及びP1に関する情報の影響度がパスP2に関する情報のそれより大きくなるよう重み付けをすることにより、適切なビーム方向を決定する。これにより、パスP2の影響が小さくなり、パスP0及びP1の要因が支配的になる。従って、決定されたビーム方向は、移動局の方向に向くようになる。
このように、本実施形態における無線通信システムでは、各パスそれぞれについての各種情報(上述の(a)から(e)等)から、各パスの影響度を決定し、下りビーム方向を決定する。
以下、図面を参照して、それぞれ本発明の実施形態における無線通信システムについてより詳細に説明する。以下に述べる実施形態の構成は例示であり、本発明は以下の実施形態の構成に限定されない。
[第一実施形態]
まず、本発明の第一実施形態における無線通信システムについて、以下に説明する。
〔システム構成〕
第一実施形態における無線通信システム(以降、単に本システムと表記する)のシステム構成について、図2、3及び4を用いて説明する。図2は、第一実施形態における無線通信システムのシステム構成を示すブロック図である。図3は、第一実施形態における下りビーム算出部の機能構成を示すブロック図である。図4は、第一実施形態における遅延プロファイルを示す図である。
本システムは、CPU(Central Processing Unit)、メモリ、入出力インタフェース
等を備え、このCPUによって、メモリに記憶される制御プログラム等を実行することで、以下に示す各機能部を制御する。また、以下に示す各機能部は、ハードウェアロジックにより動作するようにしてもよい。
本システムは、移動局からの信号を受信する基地局で動作するシステムを想定しており、大きくは、受信系の機能部と送信系の機能部とから構成される。すなわち、本システムは、アレイアンテナ(図示せず)、マッチドフィルタ部(以降、MF部と表記する)10、上りリンク用デジタルビームフォーミング部(以降、DBF(U)部と表記する)11、合成部12、同期検波部13、復号化部14、信号対干渉比推定部(以降、SIR推定部と表記する)15、上りアンテナウエイト生成部(以降、ウエイト(U)生成部と表記する)16、符号化部17、送信電力制御部18、変調部19、下りリンク用デジタルビームフォーミング部(以降、DBF(D)部と表記する)20、サンプリングレートコンバータ部(以降、SRC部と表記する)21、下りビーム算出部22、上りリンク用デジタルビームフォーミング部(以降、DBF(U)部と表記する)23等から構成される。
なお、これら機能部のうち、本発明の本質的な部分は、SRC部21、下りビーム算出部22、及びウエイト(D)生成部23に係る機能部であるため、その他の機能部については、上述の構成に限定されるものではない。その他の機能部は、アダプティブアレイアンテナ技術を実現し得る構成であればよい。
以下、本システムが備える上記各機能部のうち、まず、受信系の機能部について説明する。
図2には、4本のアンテナ素子(アンテナ0から3)から構成されるアレイアンテナを備える場合のシステム構成例を示しており、各アンテナ素子によって受信された信号がそれぞれ本システムに入力される。なお、本システムは、アンテナ素子の数を限定するものではない。
MF10は、SRC部21から受ける逆拡散タイミングにより、各アンテナ素子からの受信信号を、通信相手となる移動局(無線端末など)に対応する拡散コードを用いて、逆拡散する。逆拡散された信号は、DBF(U)部11及びウエイト(U)生成部16に渡される。
SRC部21は、各アンテナ素子からの受信信号に基づき、マルチパスタイミング検出を行う。SRC部21は、検出された各パスそれぞれについて、さらに、逆拡散タイミング、到来方向等を求める。SRC部21は、求められた情報のうち、逆拡散タイミングをMF部10へ渡し、到来方向情報(以降、DOA情報と表記する)をウエイト(U)生成部16に渡す。SRC部21は、更に他の機能も有するので、それら機能については後述する。
ウエイト(U)生成部16は、MF部10から受けた逆拡散された信号、SRC部21から受けたDOA情報、合成部12から受ける信号、同期検波部13から受ける信号等に基づき、受信信号レベルが最適となる重み係数(単にウエイトとも表記する)を求める。ウエイト(U)生成部16は、このウエイトをDBF(U)部11に渡す。
DBF(U)部11は、各アンテナ素子に対応する、逆拡散された信号を受けると、ウエイト(U)生成部16から受けたウエイトに基づき、それぞれの位相制御等を行う。このように適応制御され形成された各信号は、合成部12にそれぞれ渡される。
以降、適応制御された各信号は、合成部12により合成され、同期検波部13及び復号化部14により、復号化され、受信データとなる。
本システムでは、上述のような受信系の機能部の他、通信対象である移動局に対する送信時に利用するために、受信信号を処理する以下に示す機能部がある。
SRC部21は、上述の処理の他、検出された各パスそれぞれについて、さらに、受信電力レベルを求める。その結果、SRC部21は、求められた情報(逆拡散タイミング、DOA情報、受信電力レベル)を検出された各パスに対応させた形で、下りビーム算出部22に渡す。
下りビーム算出部22は、SRC部21から受けた情報(逆拡散タイミング、DOA情報、受信電力レベル)に基づき、下りビーム方向を算出する。算出された下りビーム方向に関する情報は、ウエイト(D)生成部23に渡される。下りビーム算出部22については、更に詳細を後述する。
ウエイト(D)生成部23は、下りビーム算出部22から受けた下りビーム方向に基づき、対象となる移動局での受信信号レベルが最適となるウエイトを求める。ウエイト(D)生成部23は、求められたウエイトをDBF(D)部20に渡す。
SIR推定部15は、同期検波部13から出力された信号に基づき、信号対干渉比を推定する。SIR推定部15は、当該信号対干渉比を送信電力制御部18に渡す。
次に、本システムが備える上記各機能部のうち、送信系の機能部について説明する。
本システムは、送信データを受けると、符号化部17に入力する。符号化部17は、当該送信データを符号化し、変調部19に渡す。変調部19は、符号化された送信信号に対し所定の変調処理を施す。変調された信号は、DBF(D)部20に渡される。また、変調部19では、送信電力制御部18により例えばSIR目標値と受信された信号に基づくSIR推定値とが比較され、この比較結果により移動局の送信電力を制御するためTPC(Transmit Power Control)ビットに所定の値が設定される。
DBF(D)部20は、変調部19から受けた信号を各アンテナ素子に対応するよう分配し、それぞれの信号に対し、ウエイト(D)生成部23から受ける最適ウエイトを掛け合わせ、出力する。ここで生成された信号は、各アンテナから送信される。
〔下りビーム算出部〕
以下、上述の下りビーム算出部22の詳細構成について、図3を用いて説明する。下りビーム算出部22は、遅延情報算出部35、ビーム係数算出部33、下りビーム方向算出部34を有している。遅延情報算出部35は、更に、減算器31及び絶対値算出部32を含んでいる。
減算器31は、SRC部21から逆拡散タイミングを受けると、複数のパスのうち、信号到達が一番早いパス(以降、最速パスと表記する)における逆拡散タイミングから、各パスにおける逆拡散タイミングの遅延時間(Δt(i))を求める。減算器31は、算出された、各パスの遅延時間を絶対値算出部32へ渡す。
絶対値算出部32は、受けた各パスの遅延時間をそれぞれ、絶対値計算する。絶対値算出部32は、各パスにおける遅延時間絶対値(|Δt(i)|)をそれぞれビーム係数算出部33に渡す。なお、絶対値算出部32は、絶対値を求める代わりに、2乗値を求めるようにしてもよい。
ビーム係数算出部33は、絶対値算出部32から受けた遅延時間絶対値から、下記(式2)に基づき、下りビーム方向算出用の重み係数(ここでは、ビーム係数と表記する)を算出する。なお、最速パスのビーム係数は、1とされる。算出された、各パスのビーム係数は、下りビーム方向算出部34に渡される。なお、下記(式2)におけるiは、各パスを示す数値である。また、cは所定の定数であり、例えばメモリ等に予め格納されている値が用いられる。定数cの詳細については、後述する。
k(i)=c×1/|Δt(i)| …(式2)
下りビーム方向算出部34は、ビーム係数算出部33から受けたビーム係数、SRC部21から受けた受信電力レベル及びDOA情報を用いて、下記(式3)に基づき、下りビーム方向を算出する。下りビーム方向算出部34は、算出されたビーム方向をウエイト(D)生成部23に渡す。
下りビーム方向=1/3×(Σθ(i)×P(i)×k(i)) …(式3)
〔下りビーム算出部の動作例〕
次に、下りビーム算出部22の動作例について、図4を用いて説明する。図4は、第一実施形態における遅延プロファイルを示す図である。図4は、パスP0、P1及びP2の3つのパスからの到来信号が、パスP0−>パスP1−>パスP2の順で受信されていることを示している。
この場合に、減算器31は、SRC部21から、各パスP0、P1及びP2における逆拡散タイミングを受ける。減算器31は、各逆拡散タイミングに基づき、最速パスをパスP0と決め、このパスP0からの各パスの遅延時間を求める。パスP1の遅延時間は、Δt(1)、パスP2の遅延時間は、Δt(2)と求められる。
続けて、絶対値算出部32は、各パスの遅延時間絶対値を求める。パスP1については|Δt(1)|と求められ、パスP2については|Δt(2)|と求められる。求められた遅延時間絶対値は、ビーム係数算出部33に渡される。
ビーム係数算出部33は、各パスの遅延時間絶対値からビーム係数k(i)を各パスそれぞれについて求める。求められた各ビーム係数は、それぞれ下りビーム方向算出部34に渡される。
パスP1:k(1)=c×1/|Δt(1)|
パスP2:k(2)=c×1/|Δt(2)|
パスP0(最速パス):k(0)=1
下りビーム方向算出部34は、各ビーム係数から上記(式3)に基づき、下りビーム方向を決定する。
下りビーム方向=1/3×{(θ(0)×P(0)×1)+(θ(1)×P(1)×k(1))+(θ(2)×P(2)×k(2))}
〈第一実施形態における作用/効果〉
ここで、上述した第一実施形態における無線通信システムの作用及び効果について述べる。
本システムでは、下りビーム算出部22がSRC部21から、各パスそれぞれについての逆拡散タイミング、DOA情報、受信電力レベルを受け、これら情報に基づき、下りビーム算出部22が下りビーム方向を算出する。
下りビーム算出部22では、受信された信号のうち最速到達パスとして検出されたパスの逆拡散タイミングから、その他の各パスの逆拡散タイミングへの遅延時間が計算される。さらに、その遅延時間の逆数を用いたビーム係数が各パスそれぞれについて求められる。そして、そのビーム係数が対象パスの受信電力レベル及びDOA情報の重み付けとして用いられ、下りビーム方向が決定される。
決定された下りビーム方向に基づいて、対象となる移動局での受信信号レベルが最適となるウエイトが求められ、その最適ウエイトが反映された信号が送信される。
このように、本実施形態では、最速到達パスの逆拡散タイミングから、各パスの逆拡散タイミングへの遅延時間を重み付けとして利用し、下りビーム方向が決定される。これにより、遅延時間が大きいパスの影響度を軽減し、下りビーム方向を決定することができるため、適切なビーム方向を決定することが可能となり、ひいては、移動局との間の通信品質を改善することができる。
[第二実施形態]
本発明の第二実施形態における無線通信システムについて、以下に説明する。先に説明した第一実施形態における無線通信システムは、最速パスからの遅延情報を用いてビーム係数k(i)を算出し、そのビーム係数k(i)と各パスの受信電力情報P(i)と到来角情報θ(i)を用いて下りビーム方向を算出していた。第二実施形態における無線通信システムは、複数のパスのうち受信電力レベルが最大のパス(以降、最大パスと表記する)からの遅延情報を用いてビーム係数k(i)を算出する。
〔システム構成〕
第二実施形態における無線通信システムは、第一実施形態と同様の機能部から構成される(図2参照)。但し、下りビーム算出部22については、第一実施形態と異なる動作をするため、以下に説明する。第一実施形態と同様の他の機能部については、説明を省略する。図5は、第二実施形態における下りビーム算出部の機能構成を示すブロック図である。
下りビーム算出部22は、SRC部21から、パス毎に、受信電力レベル、DOA情報、及び逆拡散タイミングを受ける。
減算器31は、SRC部21から逆拡散タイミングを受けると、複数のパスのうち受信電力レベルが最大のパスにおける逆拡散タイミングから、各パスにおける逆拡散タイミングへの遅延時間(Δt(i))を求める。減算器31は、算出された、各パスの遅延時間を絶対値算出部32へ渡す。
以降、絶対値算出部32、ビーム係数算出部33、下りビーム方向算出部34は、第一実施形態と同様である。すなわち、上記(式2)及び(式3)にて下りビーム方向が算出
される。
〔下りビーム算出部の動作例〕
次に、下りビーム算出部22の動作例について、図6を用いて説明する。図6は、第二実施形態における遅延プロファイルを示す図である。図6は、パスP0、P1及びP2の3つのパスからの到来信号が、パスP0−>パスP1−>パスP2の順で受信されていることを示し、かつ、パスP1の受信電力レベルが最大であることを示している。
この場合に、減算器31は、SRC部21から各パスP0、P1及びP2における逆拡散タイミングを受けると、同様にSRC部21から受けた各パスの受信電力レベルに基づき、最大パスをパスP1と決める。減算器31は、各逆拡散タイミングに基づき、この最大パスP1からのパスP0の遅延時間(Δt(0))、パスP2の遅延時間(Δt(2))を算出する。
続けて、絶対値算出部32は、各パスの遅延時間絶対値を求める。パスP0については|Δt(0)|と求められ、パスP2については|Δt(2)|と求められる。求められた遅延時間絶対値は、ビーム係数算出部33に渡される。
ビーム係数算出部33は、各パスの遅延時間絶対値からビーム係数k(i)をそれぞれ求める。求められた各ビーム係数は、それぞれ下りビーム方向算出部34に渡される。
パスP0:k(0)=c×1/|Δt(0)|
パスP2:k(2)=c×1/|Δt(2)|
パスP1(最大パス):k(1)=1
下りビーム方向算出部34は、各ビーム係数から上記(式3)に基づき、下りビーム方向を決定する。
下りビーム方向=1/3×{(θ(0)×P(0)×k(0))+(θ(1)×P(1)×1)+(θ(2)×P(2)×k(2))
〈第二実施形態における作用/効果〉
ここで、上述した第二実施形態における無線通信システムの作用及び効果について述べる。
本システムでは、第一実施形態と同様、各パスそれぞれについての逆拡散タイミング、DOA情報、受信電力レベルに基づき、下りビーム算出部22が下りビーム方向を算出する。
下りビーム算出部22では、受信された信号のうち受信電力レベルが最大となるパスの逆拡散タイミングから、その他の各パスの逆拡散タイミングへの遅延時間が計算される。さらに、その遅延時間の逆数を用いたビーム係数が各パスそれぞれについて求められる。そして、そのビーム係数が対象パスの受信電力レベル及びDOA情報の重み付けとして用いられ、下りビーム方向が決定される。
このように、本実施形態では、受信電力レベルが最大となるパスの逆拡散タイミングから、各パスの逆拡散タイミングへの遅延時間を重み付けとして利用し、下りビーム方向が決定される。これにより、受信電力レベルが小さいパスの影響度を軽減し、下りビーム方向を決定することができる。一般に、受信電力レベルが小さいパスは干渉波であることが多いため、これの影響度を軽減することにより、適切なビーム方向を決定することが可能となり、ひいては、移動局との間の通信品質を改善することができる。
[第三実施形態]
本発明の第三実施形態における無線通信システムについて、以下に説明する。先に説明した第一実施形態における無線通信システムは、最速パスからの遅延情報を用いて、下りビーム方向を算出していた。第三実施形態における無線通信システムは、各パスにおける、サーチウインドの先頭タイミングからの遅延情報を用いてビーム係数k(i)を算出する。
〔システム構成〕
第三実施形態における無線通信システムは、第一実施形態と同様の機能部から構成される(図2参照)。但し、下りビーム算出部22については、第一実施形態と異なる動作をするため、以下に説明する。第一実施形態と同様の他の機能部については、説明を省略する。図7は、第三実施形態における下りビーム算出部の機能構成を示すブロック図である。
下りビーム算出部22は、SRC部21から、パス毎に、受信電力レベル、DOA情報、及び逆拡散タイミングを受け、更に、サーチウインドの先頭のタイミングを受ける。サーチウインドの先頭タイミングは、SRC部21によりパスサーチをするのに利用された情報がそのまま、ビーム算出部22に渡されるようにしてもよい。
減算器31は、SRC部21からこれらの情報を受けると、各パスにおける、サーチウインドの先頭タイミングからの逆拡散タイミングの遅延時間(Δt(i))を求める。減算器31は、算出された、各パスの遅延時間を絶対値算出部32へ渡す。
以降、絶対値算出部32、ビーム係数算出部33、下りビーム方向算出部34は、第一実施形態と同様である。すなわち、上記(式2)及び(式3)にて下りビーム方向が算出される。
〔下りビーム算出部の動作例〕
次に、下りビーム算出部22の動作例について、図8を用いて説明する。図8は、第三実施形態における遅延プロファイルを示す図である。図8は、パスP0、P1及びP2の3つのパスからの到来信号が、パスP0−>パスP1−>パスP2の順で受信されていることを示しており、各パスの受信タイミングとサーチウインドの先頭タイミングとの関係を示している。
この場合に、減算器31は、SRC部21から、各パスP0、P1及びP2における逆拡散タイミングと共に、サーチウインドの先頭タイミングを受ける。減算器31は、このサーチウインドの先頭タイミングに基づき、パスP0の遅延時間(Δt(0))、パスP1の遅延時間(Δt(1))、及びパスP2の遅延時間(Δt(2))を算出する。
続けて、絶対値算出部32は、各パスの遅延時間絶対値を求める。パスP0については|Δt(0)|と求められ、パスP1については|Δt(1)|と求められ、パスP2については|Δt(2)|と求められる。求められた遅延時間絶対値は、ビーム係数算出部33に渡される。
ビーム係数算出部33は、各パスの遅延時間絶対値からビーム係数k(i)をそれぞれ求める。求められた各ビーム係数は、それぞれ下りビーム方向算出部34に渡される。
パスP0:k(0)=c×1/|Δt(0)|
パスP1:k(1)=c×1/|Δt(1)|
パスP2:k(2)=c×1/|Δt(2)|
下りビーム方向算出部34は、各ビーム係数から上記(式3)に基づき、下りビーム方向を決定する。
下りビーム方向=1/3×{(θ(0)×P(0)×k(0))+(θ(1)×P(1)×k(1))+(θ(2)×P(2)×k(2))
〈第三実施形態における作用/効果〉
ここで、上述した第三実施形態における無線通信システムの作用及び効果について述べる。
本システムでは、第一実施形態と異なり、各パスそれぞれについての情報の他、サーチウインドの先頭タイミングが利用され、下りビーム算出部22が下りビーム方向を算出する。
下りビーム算出部22では、SRC部21から渡されたサーチウインドの先頭タイミングから、各パスの逆拡散タイミングへの遅延時間が計算される。さらに、その遅延時間の逆数を用いたビーム係数が各パスそれぞれについて求められる。そして、そのビーム係数が対象パスの受信電力レベル及びDOA情報の重み付けとして用いられ、下りビーム方向が決定される。
このように、本実施形態では、サーチウインドの先頭タイミングから、各パスの逆拡散タイミングへの遅延時間を重み付けとして利用し、下りビーム方向が決定される。これにより、サーチウインドの先頭タイミングからの遅延時間が大きいパスの影響度を軽減し、下りビーム方向を決定することができる。
[第四実施形態]
本発明の第四実施形態における無線通信システムについて、以下に説明する。先に説明した第一実施形態における無線通信システムは、最速パスからの遅延情報を用いてビーム係数k(i)を算出し、そのビーム係数k(i)と各パスの受信電力情報P(i)と到来角情報θ(i)を用いて下りビーム方向を算出していた。第四実施形態における無線通信システムは、当該ビーム係数k(i)と到来角情報θ(i)のみを用いて下りビーム方向を算出する。
〔システム構成〕
第四実施形態における無線通信システムは、第一実施形態と同様の機能部から構成される(図2参照)。但し、下りビーム算出部22については、第一実施形態と異なる動作をするため、以下に説明する。第一実施形態と同様の他の機能部については、説明を省略する。図9は、第四実施形態における下りビーム算出部の機能構成を示すブロック図である。
下りビーム算出部22内の減算器31、絶対値算出部32、ビーム係数算出部33の機能は、それぞれ第一実施形態と同様であるため、説明を省略する。
下りビーム方向算出部34は、ビーム係数算出部33から受けたビーム係数、SRC部21から受けたDOA情報を用いて、下記(式4)に基づき、下りビーム方向を算出する。
下りビーム方向=1/3×(Σθ(i)×k(i)) …(式4)
〔下りビーム算出部の動作例〕
図4に示す第一実施形態における遅延プロファイルを例に、本実施形態における下りビーム算出部の動作例を以下に説明する。すなわち、パスP0、P1及びP2の3つのパス
からの到来信号が、パスP0−>パスP1−>パスP2の順で受信されている場合の例である。この場合、第一実施形態と同様、下りビーム方向算出部34には、以下に示すビーム係数が渡される。
パスP1:k(1)=c×1/|Δt(1)|
パスP2:k(2)=c×1/|Δt(2)|
パスP0(最速パス):k(0)=1
下りビーム方向算出部34は、各ビーム係数から上記(式4)に基づき、下りビーム方向を決定する。
下りビーム方向=1/3×{(θ(0)×1)+(θ(1)×k(1))+(θ(2)×k(2))}
〈第四実施形態における作用/効果〉
ここで、上述した第四実施形態における無線通信システムの作用及び効果について述べる。
本システムでは、第一実施形態と異なり、各パスそれぞれについての逆拡散タイミング、DOA情報により、下りビーム算出部22が下りビーム方向を算出する。すなわち、各パスにおける受信電力レベルが用いられず、ビーム方向が算出される。
下りビーム算出部22では、最速到達パスの逆拡散タイミングから、その他の各パスの逆拡散タイミングへの遅延時間に基づき、遅延時間の逆数を用いたビーム係数が各パスそれぞれについて求められる。そして、そのビーム係数が対象パスのDOA情報の重み付けとして用いられ、下りビーム方向が決定される。
このように、本実施形態では、当該ビーム係数をDOA情報の重み付けに用い、そのDOA情報のみに基づいて、下りビーム方向が決定される。
〈第四実施形態の第一変形例〉
上述した第四実施形態における無線通信システムでは、最速パスからの遅延情報を用いてビーム係数k(i)を算出し、そのビーム係数k(i)と到来角情報θ(i)を用いて下りビーム方向を算出していた。
ビーム係数k(i)を第二実施形態のように、最大パスからの遅延情報を用いて算出される構成を採ってもよい。この場合の下りビーム算出部22の機能構成を図10に示す。すなわち、ビーム係数算出部33は、最大パスからの遅延情報を用いてビーム係数を求め、下りビーム方向算出部34は、そのビーム係数を用いて、上記(式4)により下りビーム方向を決定する。
〈第四実施形態の第二変形例〉
また、ビーム係数k(i)を第三実施形態のように、サーチウインドの先頭タイミングからの遅延情報を用いて算出するよう構成してもよい。この場合の下りビーム算出部22の機能構成を図11に示す。すなわち、ビーム係数算出部33は、サーチウインドの先頭タイミングからの遅延情報を用いてビーム係数を求め、下りビーム方向算出部34は、そのビーム係数を用いて、上記(式4)により下りビーム方向を決定する。
[第五実施形態]
本発明の第五実施形態における無線通信システムについて、以下に説明する。先に説明した第一実施形態における無線通信システムは、最速パスからの遅延情報を用いてビーム係数k(i)を算出し、そのビーム係数k(i)と各パスの受信電力情報P(i)と到来
角情報θ(i)を用いて下りビーム方向を算出していた。第五実施形態における無線通信システムは、当該ビーム係数k(i)の算出方法を変えたものである。
〔システム構成〕
第五実施形態における無線通信システムは、下りビーム算出部22以外、第一実施形態と同様の機能部から構成される(図2参照)。下りビーム算出部22について、第一実施形態と異なる機能を中心に、図12を用いて以下に説明する。第一実施形態と同様の他の機能部については、説明を省略する。図12は、第五実施形態における下りビーム算出部の機能構成を示すブロック図である。
下りビーム算出部22は、第一実施形態における機能部の他、遅延情報算出部35内に閾値比較部121が付加されている。これにより、絶対値算出部32は、パス毎にそれぞれ算出された、最速パスからの遅延時間絶対値を、閾値比較部121へ渡すことになる。
閾値比較部121は、各パスにおける遅延時間絶対値と、所定の閾値とをそれぞれ比較する。閾値比較部121は、比較結果(閾値より大きい、閾値より小さい等)と、当該遅延時間絶対値とをそれぞれ対応づけた形で、ビーム係数算出部33へ渡す。この閾値は、予めメモリ等に保持し、他のインタフェース等により設定変更できるようにしてもよい。例えば、閾値比較部121は、閾値(TD)をメモリ等から取得した場合、遅延時間絶対値(|Δt(i)|)とTDを比較する。
ビーム係数算出部33は、閾値比較部121から受けた比較結果と、各パスにおける遅延時間絶対値からビーム係数を算出する。このとき、ビーム係数算出部33は、当該比較結果に基づき、ビーム係数算出方法を変える。例えば、ビーム係数算出部33は、遅延時間絶対値(|Δt(i)|)が閾値(TD)以下と判断された場合には、上記(式2)を利用し(k(i)=c×1/|Δt(i)|)、遅延時間絶対値(|Δt(i)|)が閾値TDより大きいと判断された場合には、下記(式5)を用いるようにしてもよい。なお、(式5)では、ビーム係数を算出するのに遅延時間の2乗の逆数を用いているが、これに限定するものではなく、遅延時間が大きい時にビーム係数が小さくなるようにすればよい。
k(i)=c×1/|Δt(i)|2 …(式5)
〔下りビーム算出部の動作例〕
次に、下りビーム算出部22の動作例について、図13及び14を用いて説明する。図13は、第五実施形態における遅延プロファイルを示す図である。図14は、第五実施形態におけるビーム係数算出部における処理を示すフローチャートである。図13には、パスP0、P1及びP2の3つのパスからの到来信号が、パスP0−>パスP1−>パスP2の順で受信されていることが示されている。また、閾値として、TDが用いられる。
この場合に、閾値比較部121は、パスP2の遅延時間(Δt(2))は閾値(TD)より大きいと判断し、パスP1の遅延時間(Δt(1))は閾値(TD)より小さいと判断する。この判断結果は、ビーム係数算出部33に渡される。
ビーム係数算出部33は、予め、閾値比較部121の上記比較結果に応じたアルゴリズムが決められている。図14に示す処理フローでは、遅延時間絶対値が閾値(TD)より大きい場合に(S141;YES)、「アルゴリズム2」が利用される(S142)。また、遅延時間絶対値が閾値(TD)以下である場合に(S141;NO)、「アルゴリズム1」が利用される(S143)。
ここでは、「アルゴリズム1」を上記(式2)とし、「アルゴリズム2」を上記(式5)とする例を示す。すなわち、ビーム係数算出部33は、閾値比較部121の上記比較結
果より、閾値(TD)より大きいと判断されたパスP2に関しては、遅延時間の2乗の逆数を用い、閾値(TD)より小さいと判断されたパスP1に関しては、遅延時間の逆数が用いられる。
パスP1:k(1)=c×1/|Δt(1)|
パスP2:k(2)=c×1/|Δt(2)|2
パスP0(最速パス):k(0)=1
下りビーム方向算出部34は、各ビーム係数から上記(式3)に基づき、下りビーム方向を決定する。
下りビーム方向=1/3×{(θ(0)×P(0)×1)+(θ(1)×P(1)×k(1))+(θ(2)×P(2)×k(2))}
〈第五実施形態における作用/効果〉
ここで、上述した第五実施形態における無線通信システムの作用及び効果について述べる。
本システムでは、第一実施形態と同様、各パスそれぞれについての逆拡散タイミング、DOA情報、受信電力レベルに基づき、下りビーム算出部22が下りビーム方向を算出する。
下りビーム算出部22では、受信された信号のうち最速到達パスとして検出されたパスの逆拡散タイミングから、その他の各パスの逆拡散タイミングへの遅延時間が計算される。ここで、閾値比較部121により、各パスそれぞれにおける当該遅延時間と閾値との比較が行われ、その比較結果に基づき、ビーム係数算出方法が決定される。そして、ビーム係数算出部33により、決定された算出方法に基づきビーム係数が算出される。
このように、本実施形態では、各パスにおける遅延時間が所定の閾値の範囲内か範囲外かにより、ビーム係数算出方法が変更される。これにより、遅延時間が所定の閾値の範囲内か否かにより当該パスの影響度を変更し、下りビーム方向を決定することができるため、伝搬環境に応じたフレキシブルな方法を採ることができ、ひいては、移動局との間の通信品質を改善することができる。
〈第五実施形態の変形例〉
上述した第五実施形態における無線通信システムでは、1つの閾値を利用して、ビーム係数k(i)の算出方法を決定していたが、複数の閾値を利用するようにしてもよい。以下に、複数の閾値を利用する場合の下りビーム算出部22の動作例について、図15及び16を用いて説明する。図15は、第五実施形態の変形例における遅延プロファイルを示す図である。図16は、第五実施形態の変形例におけるビーム係数算出部における処理を示すフローチャートである。図15には、パスP0、P1、P2及びP3の4つのパスからの到来信号が、パスP0−>パスP1−>パスP2―>パスP3の順で受信されていることが示されている。また、閾値として、TD1及びTD2が用いられる。
この場合に、閾値比較部121は、パスP3の遅延時間(Δt(3))は閾値2(TD2)より大きいと判断し、パスP2の遅延時間(Δt(2))は閾値1(TD1)より大きいと判断し、パスP1の遅延時間(Δt(1))は閾値1(TD1)より小さいと判断する。この判断結果は、ビーム係数算出部33に渡される。
ビーム係数算出部33は、予め、閾値比較部121の上記比較結果に応じたアルゴリズムが決められている。ビーム係数算出部33の処理について図16を用いて説明する。
ビーム係数算出部33は、遅延時間絶対値が閾値1より小さいと判断されている場合には(S161;YES)、「アルゴリズム1」によりビーム係数を算出する(S163)。ビーム係数算出部33は、遅延時間絶対値が閾値1以上であると判断されている場合には(S161;NO)、更に、当該遅延時間絶対値が閾値2より小さいと判断されているか否かを見る(S162)。ここで、ビーム係数算出部33は、遅延時間絶対値が閾値2より小さいと判断されている場合には(S162;YES)、「アルゴリズム2」によりビーム係数を算出する(S164)。ビーム係数算出部33は、遅延時間絶対値が閾値2以上であると判断されている場合には(S162;NO)、「アルゴリズム3」によりビーム係数を算出する(S165)。
ここでは、「アルゴリズム1」を上記(式2)とし、「アルゴリズム2」を上記(式5)とし、「アルゴリズム3」を下記(式6)とする例を示す。
k(i)=c×1/|Δt(i)|3 …(式6)
すなわち、ビーム係数算出部33は、閾値比較部121の上記比較結果より、閾値1(TD1)より小さいと判断されたパスP1に関しては、遅延時間の逆数を用いる。閾値1(TD1)以上であり閾値2(TD2)より小さいと判断されたパスP2に関しては、遅延時間の2乗の逆数が用いられ、閾値2(TD2)以上と判断されたパスP3に関しては、遅延時間の3乗の逆数が用いられる。
パスP1:k(1)=c×1/|Δt(1)|
パスP2:k(2)=c×1/|Δt(2)|2
パスP3:k(3)=c×1/|Δt(3)|3
パスP0(最速パス):1
下りビーム方向算出部34は、各ビーム係数から上記(式3)に基づき、下りビーム方向を決定する。
下りビーム方向=1/4×{(θ(0)×P(0)×1)+(θ(1)×P(1)×k(1))+(θ(2)×P(2)×k(2))+(θ(3)×P(3)×k(3))}
これにより、1つの閾値を用いた場合に比べ、より精密な判断によりビーム係数を決定することができ、ひいては、ビーム方向を決定するにあたってより精密な重み付けを行うことができる。
また、上述した第五実施形態及びその変形例における無線通信システムでは、最速パスからの遅延情報と所定の閾値からビーム係数k(i)の算出方法を決定し、その決定された方法で求められたビーム係数k(i)と各パスの受信電力情報P(i)と到来角情報θ(i)を用いて下りビーム方向を算出していた。
これについては、第二実施形態に示す最大パスからの遅延情報と所定の閾値からビーム係数k(i)の算出方法を決定するようにしてもよい。
また、第三実施形態に示すサーチウインドの先頭タイミングからの遅延情報と所定の閾値からビーム係数k(i)の算出方法を決定するようにしてもよい。
さらに、上述の算出方法で求められたビーム係数k(i)と到来角情報θ(i)のみを用いて下りビーム方向を算出するようにしてもよい。
[第六実施形態]
本発明の第六実施形態における無線通信システムについて、以下に説明する。先に説明した第一実施形態における無線通信システムは、最速パスからの遅延情報を用いてビーム
係数k(i)を算出し、そのビーム係数k(i)と各パスの受信電力情報P(i)と到来角情報θ(i)を用いて下りビーム方向を算出していた。第六実施形態における無線通信システムは、受信電力情報と当該ビーム係数との掛け合わせる割合(以降、割合係数と表記する)を変化させながら、当該ビーム係数k(i)と各パスの受信電力情報P(i)と到来角情報θ(i)と割合係数を用いて、下りビーム方向を算出する。
〔システム構成〕
第六実施形態における無線通信システムは、第一実施形態と同様の機能部から構成される(図2参照)。但し、下りビーム算出部22については、第一実施形態と異なる動作をするため、以下に説明する。第一実施形態と同様の他の機能部については、説明を省略する。図17は、第六実施形態における下りビーム算出部の機能構成を示すブロック図である。
下りビーム算出部22は、第一実施形態における機能部の他、到来角平均算出部171、標準偏差計算部172、及び割合係数決定部173が付加されている。下りビーム算出部22内の減算器31、絶対値算出部32、ビーム係数算出部33の機能は、それぞれ第一実施形態と同様であるため、説明を省略する。
到来角平均算出部171は、SRC部21から受けた各パスのDOA情報について、それらの平均値を算出する。算出された平均値は、標準偏差計算部172へ渡される。
標準偏差計算部172は、当該到来角の平均値から標準偏差値を求める(式7参照)。下記(式7)におけるiは、各パスを示し、nはパスの総数を示す。標準偏差計算部172は、求められた標準偏差値を割合係数決定部173に渡す。
Figure 2007028547
割合係数決定部173は、受けた標準偏差値に基づき、割合係数aを取得する。取得された割合係数aは、下りビーム方向算出部34に渡される。割合係数は、メモリ等に保持される、標準偏差値と割合係数とが関連付けられたテーブルから、取得されるようにしてもよい。この場合には、割合係数決定部173は、標準偏差をキーとして上記テーブルから割合係数aを抽出する。
下りビーム方向算出部34は、ビーム係数算出部33から受けたビーム係数、SRC部21から受けたDOA情報及び受信電力情報、更に、割合係数決定部173から受けた割合係数aを用いて、下記(式8)に基づき、下りビーム方向を算出する。
下りビーム方向=1/N×Σ(θ(i)×(1−a)P(i)×a×k(i)) …(式
8)
〔下りビーム算出部の動作例〕
図1に示す到来角の例を元に、本実施形態における下りビーム算出部の動作例を以下に説明する。すなわち、パスP0、P1及びP2の3つの受信パスが、パスP0−>パスP1−>パスP2の順で、所定の到来角(パスP0:−5度、パスP1:5度、パスP2:
45度)をもって到来している場合の例である。
この場合、第一実施形態と同様、下りビーム方向算出部34には、以下に示すビーム係数が渡される。
パスP1:k(1)=c×1/|Δt(1)|
パスP2:k(2)=c×1/|Δt(2)|
パスP0(最速パス):k(0)=1
一方、到来角平均算出部171は、各パスP0、P1及びP2のDOA情報から、以下のように到来角平均値を算出する((−5+5+45)/3=15度)。次に、標準偏差計算部172は、上記(式7)に基づき、以下にしめすように標準偏差を算出する。
Figure 2007028547
割合係数決定部173は、上記標準偏差値(21.6)に基づく、割合係数aをメモリ等から取得する。
下りビーム方向算出部34は、各ビーム係数、割合係数a等から上記(式8)に基づき、下りビーム方向を決定する。
下りビーム方向=1/3×Σ(θ(i)×(1−a)P(i)×a×k(i))
=1/3×{(θ(0)×(1−a)P(0)×a)+(θ(1)×(1−a)P(1)×a×k(1))+(θ(2)×(1−a)P(2)×a×k(2))}
〈第六実施形態における作用/効果〉
ここで、上述した第六実施形態における無線通信システムの作用及び効果について述べる。
本システムでは、第一実施形態と同様、各パスそれぞれについての逆拡散タイミング、DOA情報、受信電力レベルに基づき、下りビーム算出部22が下りビーム方向を算出する。
下りビーム算出部22では、各パスにおける遅延時間によりビーム係数が求められる。ここで、到来角平均算出部171、標準偏差計算部172により、到来信号における到来角の分散情報が求められる。そして、割合係数決定部173により、求められた到来角分散情報から、受信電力レベルとビーム係数とのビーム方向を決定するうえでの影響度に対応する割合係数が求められる。この割合係数を用いて、DOA情報、受信電力レベル、ビーム係数からビーム方向が決定される。
このように、本実施形態では、到来信号の到来角分散情報により、ビーム方向を決定するうえでの、受信電力レベルとビーム係数の影響度に対応する割合係数が用いられ、ビーム方向が決定される。これにより、到来角分散が大きい場合には、各パスの遅延情報要因が大きくなるように、到来角分散が小さい場合には、パスの受信電力レベル要因が大きくなるようにして、ビーム方向を決定することが可能となる。すなわち、より精密な判断に
よりビーム方向決定処理を行うことができ、ひいては、移動局との間の通信品質を改善することができる。
〈第六実施形態の変形例〉
上述した第六実施形態における無線通信システムでは、最速パスからの遅延情報を用いて算出されたビーム係数k(i)を用い、上述のように下りビーム方向を算出していた。
これについて、第二実施形態に示す最大パスからの遅延情報から求められたビーム係数k(i)を用いてもよいし、また、第三実施形態に示すサーチウインドの先頭タイミングからの遅延情報から求められたビーム係数k(i)を用いるようにしてもよい。
[第一実施形態から第六実施形態における変形例]
上述の本発明に係る無線通信システムでは、下りビーム算出部22内のビーム係数算出部33は、各パスにおける所定の遅延時間からビーム係数を算出していたが、遅延時間とビーム係数との対応関係をメモリ等に保持し、その情報を用いてビーム係数を決定するようにしてもよい。例えば、図18に示すような、遅延時間とビーム係数との対応関係(B0若しくはB1)がメモリ等に保持されるようにしてもよい。
この場合、ビーム係数算出部33は、各パスにおける遅延情報に基づいて、当該メモリからその遅延情報に対応するビーム係数を取得する。
また、図18に示すB0及びB1のように、遅延時間とビーム係数との対応関係を切り分けて保持し、ビーム係数算出部33は、伝搬環境の条件に基づいて、適切な対応関係によるビーム係数を取得するようにしてもよい。
[定数cについて]
上記(式2)、(式5)及び(式6)で用いられる定数cは、例えば、伝搬環境情報に応じて所定の値が用いられる。定数cは、予めメモリ等に保持されていてもよいし、以下に示す伝搬環境情報に応じて自動算出されるようにしてもよい。伝搬環境情報としては、到来角分散情報、パスの逆拡散タイミングの分布情報等が利用される。以下に、伝搬環境情報と定数cとの関係について説明する。
〈到来角分散情報と定数cの関係例〉
到来角分散情報と定数cの関係を示すグラフを図19に示す。このグラフの値となるように、定数cを自動算出するようにしてもよい。
例えば、到来角分散が大きい場合は、最速パスまたは最大パス以外のパスの影響度を小さく設定するため、定数cを0に近い値とする。逆に、到来角分散が小さい場合は、最速パスまたは最大パス以外の影響度を大きく設定するため、定数cを1に近い値とするようにしてもよい。
〈パスの逆拡散タイミングの分布情報と定数cとの関係〉
パスの逆拡散タイミングの分布情報を用いる場合は、分布の広がりと最速パス又は最大パスのサーチャウインドの先頭からの時間によって定数cを決めるようにしてもよい。この場合のパスの逆拡散タイミングの分布情報と定数cとの関係例を示すグラフを図20に示す。図20には、グラフG1とG2が示されており、グラフG1は、サーチウインドの先頭タイミングから最大パス又は最速パスの逆拡散タイミングまでの時間(Δt(0))が小さい場合の関係を示し、グラフG2は、Δt(0)が大きい場合の関係を示す。このように、伝搬環境情報に応じて特性を切り替え、定数cを決定するようにしてもよい。また、図20のグラフ上には、分布CASE1、分布CASE2、及び分布CASE3のそ
れぞれの場合がプロットされている。
分布CASE1の場合、すなわち、最速パス又は最大パス以外のパスの逆拡散タイミングが、最速パス又は最大パスの逆拡散タイミング付近に存在する場合(図21に示す場合)、定数cは1.0に近い値を採る。
分布CASE2の場合、すなわち、各パスが広がって存在する場合(図22に示す場合)、定数cは小さい値を採る。また、分布CASE3の場合、すなわち、最速パス又は最大パス以外のパスの逆拡散タイミングが、最速パス又は最大パスの逆拡散タイミング付近に存在するが、最速パス又は最大パスがサーチウインドの先頭から遅れて存在する場合(
図23に示す場合)、定数cは小さい値を採る。
[その他]
本実施形態は次の発明を開示する。各項に開示される発明は、必要に応じて可能な限り組み合わせることができる。
(付記1)
端末からの送信信号を複数の経路からそれぞれ受信するアンテナと、
受信された各信号の受信タイミング、到来角情報、受信電力情報をそれぞれ検出する検出部と、
検出された受信タイミングのうち最速の受信タイミング若しくはサーチウインドの先頭タイミングからの遅延情報を前記各信号のそれぞれについて求める遅延情報算出部と、
前記遅延情報に基づいて前記各信号のそれぞれについて重み付け係数を算出する重み付け係数算出部と、
前記重み付け係数を前記各信号における到来角情報の重み付けとして用いることにより前記端末へ向けて送信する信号の方向を決定する決定部と、
を備える無線通信装置。(請求項1)
(付記2)
前記決定部は、前記重み付け係数を前記各信号における到来角情報及び受信電力情報の重み付けとして用いることにより前記端末へ向けて送信する信号の方向を決定する、
付記1に記載の無線通信装置。(請求項2)
(付記3)
前記重み付け係数算出部は、
前記遅延情報を所定の閾値と比較する比較部を更に有し、
前記比較部による比較結果に基づき、重み付け係数を算出する、
付記1又は2に記載の無線通信装置。
(付記4)
前記到来角情報に基づいて到来角分散情報を求める分散計算部と、
前記到来角分散情報に基づいて前記受信電力情報と前記重み付け係数との割合係数を取得する割合取得部とを更に有し、
前記決定部は、前記受信電力情報及び重み付け係数を前記割合係数に応じて用いることにより前記端末へ向けて送信する信号の方向を決定する、
付記2に記載の無線通信装置。(請求項3)
(付記5)
端末からの送信信号を複数の経路からそれぞれ受信するアンテナと、
受信された各信号の受信タイミング、到来角情報、受信電力情報をそれぞれ検出する検出部と、
前記検出された受信タイミングのうち最大の受信電力を有する信号の受信タイミングを基準として前記各信号の遅延情報を求める遅延情報算出部と、
前記遅延情報に基づいて前記各信号のそれぞれについて重み付け係数を算出する重み付
け係数算出部と、
前記重み付け係数を前記各信号における到来角情報の重み付けとして用いることにより前記端末へ向けて送信する信号の方向を決定する決定部と、
を備える無線通信装置。(請求項4)
(付記6)
前記重み付け係数算出部は、前記遅延情報の逆数により重み付け係数を算出する、
付記1から5に記載の無線通信装置。
(付記7)
端末からの送信信号を複数の経路からそれぞれ受信するステップと、
受信された各信号の受信タイミング、到来角情報、受信電力情報をそれぞれ検出する検出ステップと、
検出された受信タイミングのうち最速の受信タイミング若しくはサーチウインドの先頭タイミングからの遅延情報を前記各信号のそれぞれについて求める遅延情報算出ステップと、
前記遅延情報に基づいて前記各信号のそれぞれについて重み付け係数を算出する算出ステップと、
前記重み付け係数を前記各信号における到来角情報の重み付けとして用いることにより前記端末へ向けて送信する信号の方向を決定する決定ステップと、
を備える無線通信方法。(請求項5)
(付記8)
前記決定ステップは、前記重み付け係数を前記各信号における到来角情報及び受信電力情報の重み付けとして用いることにより、前記端末へ向けて送信する信号の方向を決定する、
付記7に記載の無線通信方法。
(付記9)
前記算出ステップは、前記遅延情報を所定の閾値と比較したその比較結果に基づき、重み付け係数を算出する、
付記7又は8に記載の無線通信方法。
(付記10)
前記到来角情報に基づいて到来角分散情報を求めるステップと、
前記到来角分散情報に基づいて前記受信電力情報と前記重み付け係数との割合係数を取得するステップとを更に有し、
前記決定ステップは、前記受信電力情報及び重み付け係数を前記割合係数に応じて用いることにより前記端末へ向けて送信する信号の方向を決定する、
付記8に記載の無線通信方法。
(付記11)
端末からの送信信号を複数の経路からそれぞれ受信するステップと、
受信された各信号の受信タイミング、到来角情報、受信電力情報をそれぞれ検出する検出ステップと、
検出された受信タイミングのうち最大の受信電力を有する信号の受信タイミングを基準として前記各信号の遅延情報を求める遅延情報算出ステップと、
前記遅延情報に基づいて前記各信号のそれぞれについて重み付け係数を算出する算出ステップと、
前記重み付け係数を前記各信号における到来角情報の重み付けとして用いることにより前記端末へ向けて送信する信号の方向を決定する決定ステップと、
を備える無線通信方法。
本実施形態におけるビーム方向算出例を示す図である。 第一実施形態におけるシステム構成を示す図である。 第一実施形態における下りビーム算出部の機能構成を示す図である。 第一実施形態における遅延プロファイルを示す図である。 第二実施形態における下りビーム算出部の機能構成を示す図である。 第二実施形態における遅延プロファイルを示す図である。 第三実施形態における下りビーム算出部の機能構成を示す図である。 第三実施形態における遅延プロファイルを示す図である。 第四実施形態における下りビーム算出部の機能構成を示す図である。 第四実施形態における下りビーム算出部の第一変形例の機能構成を示す図である。 第四実施形態における下りビーム算出部の第二変形例の機能構成を示す図である。 第五実施形態における下りビーム算出部の機能構成を示す図である。 第五実施形態における遅延プロファイルを示す図である。 第五実施形態におけるビーム係数算出処理フローを示す図である。 第五実施形態の変形例における遅延プロファイルを示す図である。 第五実施形態の変形例におけるビーム係数算出処理フローを示す図である。 第六実施形態における下りビーム算出部の機能構成を示す図である。 本実施形態の変形例におけるビーム係数を示す図である。 定数cと到来角分散の関係を示す図である。 定数cとパス分布の関係を示す図である。 パス分布の第一例を示す図である。 パス分布の第二例を示す図である。 パス分布の第三例を示す図である。 マルチパス数3での伝搬モデル例を示す図である。 遅延プロファイルを示す図である。 従来方式によるビーム方向決定例を示す図である。
符号の説明
10 マッチドフィルタ部(MF部)
11 上りリンク用デジタルビームフォーミング部(DBF(U)部)
12 合成部
13 同期検波部
14 復号化部
15 信号対干渉比推定部(SIR推定部)
16 上りアンテナウエイト生成部(ウエイト(U)生成部)
17 符号化部
18 送信電力制御部
19 変調部
20 下りリンク用デジタルビームフォーミング部(DBF(D)部)
21 サンプリングレートコンバータ部(SRC部)
22 下りビーム算出部
23 上りリンク用デジタルビームフォーミング部(DBF(U)部)
31 減算器
32 絶対値算出部
33 ビーム係数算出部
34 下りビーム方向算出部
35 遅延情報算出部
121 閾値比較部
171 到来角平均算出部
172 標準偏差計算部
173 割合係数決定部
501 移動局
502 基地局
503、504 遮蔽物

Claims (5)

  1. 端末からの送信信号を複数の経路からそれぞれ受信するアンテナと、
    受信された各信号の受信タイミング、到来角情報、受信電力情報をそれぞれ検出する検出部と、
    検出された受信タイミングのうち最速の受信タイミング若しくはサーチウインドの先頭タイミングからの遅延情報を前記各信号のそれぞれについて求める遅延情報算出部と、
    前記遅延情報に基づいて前記各信号のそれぞれについて重み付け係数を算出する重み付け係数算出部と、
    前記重み付け係数を前記各信号における到来角情報の重み付けとして用いることにより前記端末へ向けて送信する信号の方向を決定する決定部と、
    を備える無線通信装置。
  2. 前記決定部は、前記重み付け係数を前記各信号における到来角情報及び受信電力情報の重み付けとして用いることにより前記端末へ向けて送信する信号の方向を決定する、
    請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記到来角情報に基づいて到来角分散情報を求める分散計算部と、
    前記到来角分散情報に基づいて前記受信電力情報と前記重み付け係数との割合係数を取得する割合取得部とを更に有し、
    前記決定部は、前記受信電力情報及び重み付け係数を前記割合係数に応じて用いることにより前記端末へ向けて送信する信号の方向を決定する、
    請求項2に記載の無線通信装置。
  4. 端末からの送信信号を複数の経路からそれぞれ受信するアンテナと、
    受信された各信号の受信タイミング、到来角情報、受信電力情報をそれぞれ検出する検出部と、
    前記検出された受信タイミングのうち最大の受信電力を有する信号の受信タイミングを基準として前記各信号の遅延情報を求める遅延情報算出部と、
    前記遅延情報に基づいて前記各信号のそれぞれについて重み付け係数を算出する重み付け係数算出部と、
    前記重み付け係数を前記各信号における到来角情報の重み付けとして用いることにより前記端末へ向けて送信する信号の方向を決定する決定部と、
    を備える無線通信装置。
  5. 端末からの送信信号を複数の経路からそれぞれ受信するステップと、
    受信された各信号の受信タイミング、到来角情報、受信電力情報をそれぞれ検出する検出ステップと、
    検出された受信タイミングのうち最速の受信タイミングからの遅延情報を前記各信号のそれぞれについて求める遅延情報算出ステップと、
    前記遅延情報に基づいて前記各信号のそれぞれについて重み付け係数を算出する算出ステップと、
    前記重み付け係数を前記各信号における到来角情報の重み付けとして用いることにより前記端末へ向けて送信する信号の方向を決定する決定ステップと、
    を備える無線通信方法。


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