JP2007027950A - 携帯電話機、撮影方法及び撮影プログラム - Google Patents
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Abstract
携帯電話機における防犯機能の一環として静止画を撮影する場合に、証拠となる画像の獲得率を高める。
【解決手段】
携帯電話機は、カメラを備えており、防犯にかかる所定の1入力がユーザによってなされた場合に、別の方向を撮影することによって証拠となりうる画像の獲得率を向上させる。携帯電話機はカメラを複数備えることによって2方向を撮影しても良いし、カメラを回動する部材上に搭載してその部材を電動制御することでカメラの撮影方向を変えて2方向を撮影してもよい。
【選択図】図2
Description
また、近年の携帯電話機にはカメラを搭載したものが多く、防犯の一環として、例えば暴漢に襲われた場合に、その後で暴漢を検挙することを目的として後々の証拠の一つとなるように防犯機能を作動させると写真を撮るものもある。
また、前記撮影制御手段は、前記複数のカメラに同時に少なくとも2方向を撮影させることとしてよい。
これにより、所定時間ごとに撮影を行うので、携帯電話機は更に証拠となりうる写真を得ることができるようになる。
また、前記携帯電話機は更に、所定範囲内の人体を検知するための人体検知センサを備え、前記複数のカメラ各々は更に、焦点距離を変えて撮影範囲を変える変更手段を備え、前記撮影制御手段は、更に、前記人体検知センサで人体を検知した場合に、その検知した方向を向いているカメラに、撮影される画像内に当該人体の少なくとも一部が撮影されるように撮影範囲を変更させて撮影させることとしてよい。
これにより、携帯電話機は人体と思われる物体が撮影方向にあるかどうかを検出して、その方向の撮影においてその人体が撮影する画像内になるべくおさまるように、カメラをズームしたり、ワイドしたりして撮影範囲を変えて撮影することができるようになる。
これにより、携帯電話機は、人体検知センサが人体と思しき物体を検知しないならばその方向の撮影を抑止することができる。携帯電話機の電池残量は限られており、また、なるべく多くの証拠写真を撮影したいことを考えると、撮影する必要のない方向の撮影を抑止することで省電力を図ることができるので、撮影を抑止した分の電力を新たな撮影に費やすことができる。
また、前記携帯電話機は更に、人体を検知するための人体検知センサを備え、前記撮影制御手段は、前記人体検知センサが人体を検知した方向を前記カメラのレンズが向くように前記駆動部を回動させて当該人体の一部もしくは全部を撮影範囲におさめて撮影することとしてよい。
また、前記人体検知センサは、赤外線センサであることとしてよい。
これにより、赤外線センサによって人体の存在とその方向を検知できるようになる。そして、センサの検出結果により撮影方法を変えることも可能になる。
これにより、超音波センサによって人体までのおおよその距離を検知でき、それに合わせて、撮影方法を変えることも可能となる。例えば、撮影対象に対しての距離が遠い場合などにはズームして撮影することによって得られる画像が詳細になる可能性がでる。
また、前記カメラは更に、赤外線撮影を実行する赤外線撮影手段を備え、前記携帯電話機は更に、自機周辺の照度を検知する照度センサを備え、前記撮影制御手段は、前記照度センサにより検知される照度が予め定められた所定の値以下であった場合に、前記赤外線撮影手段に赤外線撮影を行わせることとしてよい。
また、前記携帯電話機は、更に、前記記憶手段に記憶された2以上のデータを所定の外部の機器に送信する送信手段とを備えることとしてよい。
これにより、携帯電話機は、撮影した静止画あるいは動画のデータを別の機器にメールに添付したりして送信することができる。これにより、防犯機能作動後に、携帯電話機を破壊されて証拠写真のデータが失われることを回避できる。
この方法によって、携帯電話機は、防犯機能を作動させる入力をユーザから受け付けると撮影方向を変えて2回撮影する。これにより、証拠となる画像の獲得率を向上させることができる。
<実施の形態1>
図1は、本発明に係る携帯電話機100の概観を示した外観図である。
携帯電話機100は、折りたたみ型携帯電話機であり、図1(a)は、携帯電話機100の操作キーがある面を示しており、図1(b)は、その裏面を示している。以降図1(a)に示す側を内面、図1(b)に示す側を外面と記述する。
図1(a)に示すように、携帯電話機100の内面側においては、上部筐体101には、スピーカ122と、表示部130aと、カメラ141aと、フラッシュ142aと、赤外線センサ151aと、超音波センサ152aと、フォトセンサ153aとを備える。
外面側には図1(b)に示すように、上部筐体102には、カメラ141bと、フラッシュ142bと、赤外線センサ151bと、超音波センサ152bと、フォトセンサ153bとを備える。
図2に示すように携帯電話機100は、通信部110と、音声処理部120と、表示部130aと、表示部130bと、撮影部140と、検出部150と、計時部160と、操作部170と、記憶部180と、制御部190とを含んで構成される。
通信部110は、アンテナ111を含んで構成され、アンテナ111から受け取った受信信号を受話音声信号及び受信データ信号に復調し、復調した受話音声信号を音声処理部120に、受信データ信号を制御部190に出力する機能を有する。また、音声処理部120からのA/D変換された送話音声信号、及び制御部190から与えられる電子メールなどの送信データ信号を変調し、アンテナ111から出力する機能を有する。
また、防犯機能の一環として制御部190の指示に基づき、スピーカ122からは大音量のブザー音が鳴らされる。
撮影部140は、カメラ141a、bと、フラッシュ142a、bとを含んで構成され、制御部190の要求に応じてカメラ141aと、カメラ141bとを動作させ、静止画を撮影し、そのデータを制御部190に出力する機能を有する。また必要な場合にはそれぞれのカメラに対応するフラッシュ142a、142bにフラッシュをたかせて撮影する機能も有する。撮影部140は、カメラ141a、カメラ141bそれぞれを駆動させる回路を独立して保持している。
検出部150は、赤外線センサ151a、bと、超音波センサ152a、bと、フォトセンサ153a、bとを含んで構成される。検出部150は、制御部190の指示に基づき、各センサによってセンシングを行わせ、その結果を制御部190に出力する機能を有する。
超音波センサ152a、bは、それぞれ対応する赤外線センサから検出された物体との距離を検出する機能を有する。
計時部160は、時刻を計時する機能を有し、また制御部190の要求に応じて、10秒間の時間を計測して10秒経過したら、そのことを制御部190に伝達するタイマとしての機能も有する。
記憶部180は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)を含んで構成され、小型ハードディスクや不揮発性メモリなどによって実現される。記憶部180は特に、防犯プログラム181を記憶しており、防犯データ領域182を有する。
防犯データ領域182は、防犯機能の一環としてカメラで取得した静止画を記憶するために記憶部180において予め確保されている記憶領域である。予め記憶領域を確保しておくことで、いざユーザが暴漢に襲われた場合などに、撮影した画像を記憶するのに必要な空き領域がないという事態を回避することができる。
<動作>
次に、本実施の形態に係る携帯電話機100の防犯に係る動作を図3及び図4に示すフローチャートを用いて説明する。ここでは防犯機能の動作時においては、折りたたみ型の携帯電話機である携帯電話機100は開かれた状態で動作しているものとする。
その後に再び防犯機能の解除がユーザによりなされたかを判断する(ステップS313)。防犯機能の解除がなされた場合には、そのまま終了する。防犯機能の解除がなされていない場合には、計時部160に10秒ほど計時させ(ステップS315)、ステップS309の処理に戻り、以降の処理を実行する。
図4に示すように、まず、制御部190は、検出部150のフォトセンサ153a、bに照度を検出させる(ステップS401)。制御部190は、各フォトセンサで検出されるルクス値を読みだして、その照度が500ルクス以下であるか否かを判断する(ステップS403)。500ルクス以上である場合には(ステップS403のNO)、十分に明るいと判断し、フラッシュをたかないことを決定し、ステップS405以降の処理を実行する。500ルクス以下であった場合には(ステップS403のYES)、自機の周辺は暗いものと判断し、撮影部140のフラッシュ142a、あるいはフラッシュ142bを待機状態にし、撮影時にはフラッシュをたいて撮影を行う。
<補足>
上記実施の形態に基づいて本発明に係る携帯電話機100の実施の形態について説明してきたが本発明の実施の形態はこれに限るものではない。以下、その変形例について説明する。
(1)上記実施の形態においては、カメラは内面と外面に1個ずつとしたが、勿論合計2個に止める必要はなく、更に別のカメラを搭載することとしても良い。別方向を向いているカメラを搭載することで、2つのカメラの死角を補うことが可能となる。
(2)上記実施の形態においては、カメラを2つ備えることで2方向の撮影を可能としていたが、カメラ1つを用いて2方向を撮影することも考えられる。その例を図6に図示した。
図示していないが、ヒンジ部603は、その内部にモータを備えており、カメラ641及び各センサを支持する部材は電動で回動するようになっている。モータのトルク制御を行って1方向を撮影した後に、カメラを回動させて、別の方向を撮影することで2方向を撮影することとしてもよい。図6(c)は、ヒンジ部603周辺の拡大図であり、カメラ641を含むカメラ部分が回動する様子を示している。
また、この場合、赤外線センサが人体を検出する方向を向くようにカメラを回動させるモータのトルク制御を行うことで、ある程度、人体の追従撮影を行うことも可能となる。
(3)上記実施の形態においては、フォトセンサで照度が500ルクスに満たない場合にはフラッシュをたいて撮影することとしたが、フラッシュ撮影するのではなく、代わりに赤外線撮影を実行することとしてもよい。
(4)上記実施の形態においては、静止画を撮影することとしたが、2つのカメラを用いて動画を撮影することとしてもよい。
(5)上記実施の形態においては、フラッシュをたくのは500ルクス以下としたが、これは別に500ルクスである必要はなく、携帯電話機を設計する設計者の任意によるものとしてよい。
(6)上記実施の形態においては、カメラを2つ備え、それぞれ独立した回路で動作させて、同時に2方向を撮影することとしたが、回路の設置スペースに限りがある携帯電話機においては、カメラを駆動させる回路を共有することも考えられる。この場合には、一方のカメラで撮影を行った後に、すぐに回路を切り替えてもう一方のカメラで撮影して時分割撮影を行って2方向を撮影することとしても良い。回路を共有化することで設置スペースの縮小化やコストの低減が望める。
(7)上記実施の形態においては、携帯電話機100は折りたたみ型の携帯電話機として説明したが、別に折りたたみ型である必要はなく、例えばカメラを2つ備えたスライド型の携帯電話機であってもよい。
(8)上記実施の形態においては、携帯電話機100の電池残量や記憶容量を考慮して10秒おきに撮影することとしたが、他の間隔であってもよい。例えば10秒おかず5秒おきとかにしても良いし、画像データを添付したメールを送信したらすぐに次の撮影に移行するように連続して撮影を行っても良い。
(9)上記実施の形態においては、熱源の位相差を得て方向を得ることとしたが、例えば複数の赤外線センサを設置して人体の検知を行っても良い。
(10)上記実施の形態においては、1度とりあえず2方向を撮影した後は各種のセンシングを行って撮影を実行していたが、これらのセンシングを省いて、ただ単に連続して、2つのカメラで2方向を撮影して、得られた画像データを送信することにしてもよい。こうすることで回路構成の単純化を図ることができる。
(11)上記実施の形態においては、カメラは静止画を撮影することとしたが、別にこれは静止画である必要はなく、例えばQCIF(Quarter Common Intermediate Format)方式で撮影された動画であってもよい。
(12)上記実施の形態において、制御部190が防犯プログラム181を読み出して実行した内容は、1又は複数のLSI(Large Scale Integration)あるいはVLSI(Very Large Scale Integration)などにより実現されても良い。
101 上部筐体
102 下部筐体
110 通信部
111 アンテナ
120 音声処理部
121 マイク
122 スピーカ
130a、b 表示部
140 撮影部
141a、b、c カメラ
142a、b、c フラッシュ
150 検出部
151a、b、c 赤外線センサ
152a、b、c 超音波センサ
153a、b フォトセンサ
160 計時部
170 操作部
171 防犯キー
180 記憶部
181 防犯プログラム
182 防犯データ領域
190 制御部
600 携帯電話機
603 ヒンジ部
641 カメラ
651 赤外線センサ
652 超音波センサ
Claims (14)
- 異なる方向を撮影する複数のカメラを搭載した携帯電話機であって、
ユーザからの入力を受け付ける受付手段と、
前記受付手段で所定の1入力を受け付けた場合に、前記複数のカメラに少なくとも2方向を撮影させる撮影制御手段と、
前記撮影制御手段によって撮影して得られた2以上の映像データを記憶する記憶手段とを備える
ことを特徴とする携帯電話機。 - 前記撮影制御手段は、前記複数のカメラに同時に少なくとも2方向を撮影させる
ことを特徴とする請求項1記載の携帯電話機。 - 前記撮影制御手段は、前記複数のカメラに所定時間ごとに少なくとも2方向を撮影させる
ことを特徴とする請求項1記載の携帯電話機。 - 前記携帯電話機は更に、所定範囲内の人体を検知するための人体検知センサを備え、
前記複数のカメラ各々は更に、焦点距離を変えて撮影範囲を変える変更手段を備え、
前記撮影制御手段は、更に、前記人体検知センサで人体を検知した場合に、その検知した方向を向いているカメラに、撮影される画像内に当該人体の少なくとも一部が撮影されるように撮影範囲を変更させて撮影させる
ことを特徴とする請求項1記載の携帯電話機。 - 前記携帯電話機は更に、
所定範囲内の人体を検知するための人体検知センサと、
前記撮影制御手段が、前記2方向の撮影を行わせるときに、前記人体検知センサが人体を検知しなかった方向の撮影を抑止する抑止手段とを備える
ことを特徴とする請求項1記載の携帯電話機。 - カメラを搭載した携帯電話機であって、
前記カメラを支持する部材はカメラとともに回動するようになっており、
前記携帯電話機は、当該部材を回動させるための駆動部と、
前記カメラに1方向を撮影させた後に、前記駆動部を駆動させてカメラの向きを変えて新たに前記1方向とは別の方向を撮影させる撮影制御手段とを備える
ことを特徴とする携帯電話機。 - 前記携帯電話機は更に、人体を検知するための人体検知センサを備え、
前記撮影制御手段は、前記人体検知センサが人体を検知した方向を前記カメラのレンズが向くように前記駆動部を回動させて当該人体の一部もしくは全部を撮影範囲におさめて撮影する
ことを特徴とする請求項6記載の携帯電話機。 - 前記人体検知センサは、赤外線センサである
ことを特徴とする請求項4又は5又は7記載の携帯電話機。 - 前記携帯電話機は、更に、人体までの距離を検出する超音波センサを備える
ことを特徴とする請求項8記載の携帯電話機。 - 焦点距離を変えて撮影範囲を変更できるカメラを搭載した携帯電話機であって、
ユーザからの入力を受け付ける受付手段と、
前記受付手段で所定の1入力を受け付けた場合に、前記カメラに焦点距離を近距離に設定して1回撮影させ、焦点距離を遠距離に設定して1回撮影させる撮影制御手段と、
前記撮影制御手段によって撮影して得られた2以上の映像データを記憶する記憶手段とを備える
ことを特徴とする携帯電話機。 - 前記カメラは更に、赤外線撮影を実行する赤外線撮影手段を備え、
前記携帯電話機は更に、自機周辺の照度を検知する照度センサを備え、
前記撮影制御手段は、前記照度センサにより検知される照度が予め定められた所定の値以下であった場合に、前記赤外線撮影手段に赤外線撮影を行わせる
ことを特徴とする請求項1又は6又は10記載の携帯電話機。 - 前記携帯電話機は、更に、
前記記憶手段に記憶された2以上のデータを所定の外部の機器に送信する送信手段とを備える
ことを特徴とする請求項1又は6又は10記載の携帯電話機。 - 複数のカメラを搭載した携帯電話機における撮影方法であって、
ユーザからの所定の1入力を受け付ける受付ステップと、
前記所定の1入力を受けて少なくとも2方向を撮影する撮影ステップと、
前記撮影ステップで得られた2以上の映像データを記憶する記憶ステップとを含む
ことを特徴とする撮影方法。 - カメラを搭載した携帯電話機における撮影手順を示した前記携帯電話機のコンピュータに実行させる撮影プログラムであって、前記撮影手順は、
ユーザからの所定の1入力を受け付ける受付ステップと、
前記所定の1入力を受けて少なくとも2方向を撮影する撮影ステップと、
前記撮影ステップで得られた2以上の映像データを記憶する記憶ステップとを含む
ことを特徴とする撮影プログラム。
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