JP2007026989A - 車両用ランプ成形品 - Google Patents

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Abstract

【課題】 自動車のヘッドランプ、フォグランプ、リアランプのレンズ成形品に関する。
【解決手段】 透明性樹脂組成物を成形してなる車両用ランプ成形品において、 導通パターンを印刷された透明な電気絶縁性のシート状部材が、レンズ成形品にインモールド成形によって固着されてなり、 該導通パターンが、貴金属粉および溶剤可溶な熱可塑性樹脂とを含む組成物から形成されてなり、 前記の導通パターンに給電するとランプ成形品が加熱されるようになっていることを特徴とする車両用ランプ成形品。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両用の灯具を構成するための樹脂製ランプ成形品に関するものである。さらに詳しくは、自動車のヘッドランプ、フォグランプ、リアランプのレンズ成形品に関する。
車両用灯具は通常、レンズの外側面が大気に露出した状態で車体に装着される。このため、レンズの外側面は風雨に曝されたり洗車水で濡らされたりする機会が少なくない。また、寒冷地においてはレンズの外側面に積雪が付着する場合が有る。このようにレンズの外側面が積雪で覆われると該レンズを通過する光量が減少して視認性が低下して、運転時に危険となることがある。
また、積雪の他、雨水や洗車水がレンズの外側面に付着したまま凍結すると通過光量を減少させて視認性を低下させることがあった。また、灯室内の温度変化に伴ってレンズの内面に微細な水滴が析出すると、通過光束が減少する(いわゆるレンズが曇る)ので視認性が低下することがあった。
このような、レンズ成形品表面の防曇を行う手法として、レンズ成形品内部に電気抵抗を呈する熱線をインモールドし、通電により加熱することが知られている。
また、特許文献1(特開平9-17209号公報)には、熱伝導層を設け、ランプの発熱を伝導
して、自動車用ヘッドランプの防曇を行うことが開示されている。
さらに、特許文献2(特開平10−312705号公報)には導通パターンを印刷したシート状部材をレンズ面に固着させ、通電することで発熱させて、レンズ曇りを消失させたり、雪や氷を溶かしたりすることが提案されている。
特開平9-17209号公報 特開平10-312705号公報
車両用灯具であるヘッドランプなどのランプ成形品は一般に合成樹脂材料で構成されており、該ランプ成形品に電熱線は貼着することは容易でなかった。また、特許文献1のようにランプ光源の熱量を使用する方法では、昨今のランプ光源の発展により、より使用電力の少ないものが使用されており、たとえば、ハロゲンランプに変わり、より消費電力が少なく光量の強いHIDランプが使用されるようになっており、ランプ成形品内の温度を高
めることが困難となってきている。
また、特許文献2の方法では、導電性ペーストとして銀ペーストが使用されていたが、このペーストでは、導通性が低いので、速やかに発熱することが困難であり、また高価な銀を使用することから、製造コストがかさむという問題点があった。
本発明は上述の事情に鑑みて為されたものであって、積雪、氷結、曇りを予防したり、速やかに消失させたりすることができ、しかも工業的に安価に大量生産するに適するランプ成形品を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明者ら鋭意検討した結果、導通パターンを特定の塗料によって
形成すれば、上記課題をいずれも解消し、積雪、氷結、曇りを予防したり、速やかに消失させたりすることができ、しかも工業的に安価に大量生産することが可能であり、しかも耐久性に優れたレンズ成形品が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
(1)本発明に係る車両用ランプ成形品は、
導通パターンを印刷された透明な電気絶縁性のシート状部材が、レンズ成形品にインモールド成形によって固着されてなり、
該導通パターンが、貴金属粉および溶剤可溶な熱可塑性樹脂とを含む組成物から形成されてなり、
前記の導通パターンに給電するとランプ成形品が加熱されるようになっている。
(2)導通パターンが、正極側及び負極側に回路幅の広い共通電極及び該共通電極間を結ぶ
発熱パターンからなり、該共通電極に給電部材が導電接着剤を介して接続されてなる。
(3)前記貴金属粉が、導電性金属複合紛と銀鱗片からなり、
該導電性金属複合紛は偏平状非貴金属粉の表面が貴金属で被覆されたものであり、(1)偏平状非貴金属粉の全表面積の50%以上が、該偏平状非貴金属粉に対して2〜30重量%の貴金属で被覆され、かつ(2)表面貴金属層と非貴金属層との間に貴金属と非貴金属とが混在する層を介在してなり、
導電性金属複合粉と銀鱗片の比が、重量で95:10〜40:60である。
(4)前記シート状部材が、ポリカーボネイトシートからなる。
(5)ランプ成形品を構成する透明性樹脂組成物中に、ポリカーボネイト樹脂または結晶性
ポリエステル樹脂:80〜99.9重量%、核剤:0.1〜10重量%、
添加剤:5重量%以下の量で含む。
(6)溶剤可溶な熱可塑性樹脂が、フェノキシ樹脂、ポリアミド樹脂、ナイロン樹脂,ポリ
カーボネイト樹脂からなる群から選ばれる少なくとも1種である。
(7)本発明に係る車両用ランプ成形品の製造方法は、透明な電気絶縁性のシート状部材表
面に、貴金属粉および溶剤可溶な熱可塑性樹脂を含む組成物からなる導電性ペーストを印刷したのち、これを乾燥し、得られた電気絶縁性の印刷パターン形成シート状部材を、
金型内に充填し、透明性樹脂組成物を金型内に射出成形することを特徴とする。
(8)前記貴金属粉が、導電性金属複合紛と銀鱗片からなり、
該導電性金属複合紛は偏平状非貴金属粉の表面が貴金属で被覆されたものであり、(1)偏平状非貴金属粉の全表面積の50%以上が、該偏平状非貴金属粉に対して2〜30重量%の貴金属で被覆され、かつ(2)表面貴金属層と非貴金属層との間に貴金属と非貴金属とが混在する層を介在してなり、
導電性金属複合粉と銀鱗片の比が、重量で95:10〜40:60である。
(9)印刷パターン形成シート状部材が、透明な電気絶縁性のシート状部材表面に、所望の
パターンを導電性ペーストで形成した後、該パターンの共通電極パターン上に給電部材を、導電ペーストまたは導電性接着剤を介して、共通電極パターンと同一長さとなるように貼付し、次いで加熱乾燥させて共通電極パターン上に給電部材を接着させたものである。
本発明によれば、通電して発熱させる導通パターンを予めシート状部材に印刷するので、従来の導線をインモールドする場合に比べて、安価に、高品質の導通パターンを、迅速容易に作成することができる。また、ランプ成形品の透明性を阻害することもない。
本発明によれば特定の導電性ペーストを使用しているので、加熱乾燥温度を低く設定する事が可能である。このため、熱変形温度が比較的低いシート状部材を使用する場合でも、溶剤の選定で乾燥温度を熱変形温度未満に設定することができる。また溶剤量で粘度を制御できるので、印刷膜厚をコントロールできる効果も有する。
特に導電性金属複合粉を併用した導電ペーストは耐マイグレーション性が良好であり、コスト的には銀粉のみからなるペーストより安価に製造が可能となるので、実用上有用性
が高い。
さらに該導電性金属複合粉は、銀鱗片に比べてアスペクト比が小さい形状である。したがって、銀鱗片と導電性金属複合粉を併用した導電ペーストの乾燥物をプレスすると、アスペクト比の小さい導電性金属複合粉が銀鱗片に食い込まされ、粉同士の接触度合いが大きくなるため導電性が大幅に向上する。
本発明のインモールド成形では、印刷パターン形成シート状部材をモールド内に載置し、圧力を加えた溶融せる樹脂を流して成形するので、流し込まれる樹脂によりプレスをされるのと同一効果(プレス同等効果)が得られる。すなわち、インモールド成形する事で導電性は、単に加熱乾燥したものに比べて50%以上改善されることもある
そして、本発明によれば、通電して発熱させる導通パターンを予めシート状部材に印刷するので、従来の導線をインモールドする場合に比べて、安価に、高品質の導通パターンを、迅速容易に作成することができる。また、ランプ成形品の透明性の阻害率も小さい。インモールド成形で、印刷パターン形成シート状部材から構成される発熱回路を車両用ランプ成型品内部に布置する場合、プレス同等効果は持続するので、シート状部材に発熱パターンを印刷し、これをプレスして成形したものに比べて、導電性を向上させる効果が持続する。すなわちシート上にパターンが印刷されたのみの場合、ランプ成型品をプレスしても、プレス効果は初期しか効かないため、発熱・冷却の繰り返しによるヒートサイクルでプレスの効果は減衰する。しかし、本発明の場合、車両用ランプ成型品内部に布置できるので、プレス同等効果は持続する。
また、導通パターンが回路幅の広い共通電極及び該共通電極間を結ぶ発熱パターンからなり、該共通電極に給電部材を介して接続されてなる事により発熱パターン毎に印可する電圧を一定にし易く、発熱密度の制御がパターンの幅及び長さで制御し易い特徴も有する。なお、共通電極に給電簿材を貼り付けることで、共通電極の幅を狭くすることも可能である。
さらに上記の導通パターンが印刷されたシート状部材を、ランプ成形品にインサート成形によって一体的に固着せしめるので取付作業が容易に高精度かつ低コストで遂行される。また、ランプ成形品レンズに凹凸があっても、該導通パターンをシート状部材に印刷するときは、該シート状部材単独で印刷するので、凹凸に影響されること無く正確な形状の導通パターンを構成することができる。
導通パターンを印刷したシート状部材を予備成形(プリフォーム)する際、発熱パターンが伸ばされる事があるが、シート状部材表面に印刷された発熱パターン部は、シート状部材の変形に追随して変形できるため発熱パターンの断線を回避できる。
ここで、金属箔エッチングパターンや細い金属線を貼り付けた場合には、プリフォームやインモールド成型の際の変形に追随できず断線を起こすことがあるが、本発明では特定の導電性ペーストを使用しているので、シートが変形・延伸されても印刷されたパターンの導通性を保つことができる。
上述のように構成された導通パターンに通電して発熱させるとランプ成形品が加熱されて昇温し、ランプの外表面に付着していた雪や氷が溶けるので通過光量を減少せしめなくなる。またランプ内面が曇っていても、加熱されると蒸発してランプの光学的性能が復元される。さらに、導通パターンに通電して適正温度(40〜60℃)に保っておくと、雪が降りかかっても直ちに溶けるので積雪による通過光量の減少を未然に防止することができる。また、ランプが雨水や洗車水で濡れているとき、気温が0℃以下になっても、該ランプが保温されていると水が凍結する虞れが無い。
図1は、本発明に係る車両用ランプ成形品について1つの実施形態を示す概略断面図である。すなわち、図1は、成形品と直角な垂直面で切断して描いた斜視図に対して、切断して取り除かれた部分の導通パターンを仮想線で付記した図である。
図中、1はレンズ成形品、2はシート材、3は導通材である。前記導通材に通電すると、該導通材に抵抗発熱を生じ、ランプ成形品を加熱して昇温させ、積雪・氷結・曇りの消失作用と予防作用とを果たす。また、導通材を発熱抵抗体として用いる場合は、レンズ温度を40〜60℃に保つように作用するサーモスタット(図示せず)を設けることが望ましい。
本発明におけるランプ成形品は、通常、耐衝撃性、耐水性などに優れた透明樹脂組成物から構成される。本発明では米国特許6579609号明細書に開示された樹脂組成物が好適で
ある。
透明性樹脂組成物
具体的には、透明性樹脂組成物中に、透明性熱可塑性樹脂を含むものであれば特に制限されるものはないが、通常、ポリカーボネイト樹脂または結晶性ポリエステル樹脂、核酸および必要に応じて添加剤を含む組成物が使用される。
ポリカーボネイト樹脂は、透明性樹脂として公知であり、本発明では、透明成形品に使用されるものを特に制限なく使用することが可能である。このようなポリカーボネイトとしては、溶融法、エステル交換法で得られてポリカーボネイトのいずれを使用することが可能であり、またポリカーボネイトはポリエステルが共重合した、コポリエステルカーボネートであってもよい。これらは、日本ジーイープラスチックス、帝人、旭化成工業などから市販されたものを特に制限なく使用することが可能である。
結晶性ポリエステルとしては、炭素原子数2〜10の脂肪族又は脂環式ジオール又はこれらの混合物と芳香族基がC6〜C20アリール基である芳香族ジカルボン酸1種以上とか
ら誘導される結晶性樹脂が使用され、具体的には、ポリエステルとしては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリ(1,4-ブチレンテレフタレート)(PBT)、ポリ(エチレンナフタ
レート)(PEN)、ポリ(ブチレンナフタレート)(PBN)、ポリプロピレンテレフタレート(PPT)、及びポリ(シクロヘキサンジメタノールテレフタレート)(PCT)などであり、最も好まし
くはPETおよびPBTである。
核剤としては、周期表第I族、第II族及び第IV族元素の酸化物、硫酸塩、ケイ酸塩である化合物、繊維状PTFE並びにこれらの混合物を挙げることができる。最も好ましい核剤はタルク又は硫酸バリウムであり、とりわけ、タルクが好ましい。無機核剤は配合量が高いと充填剤としても作用し、それが望ましい場合もある。
また必要に応じて含まれていてもよい添加剤としては、チョップドガラス繊維などの充填剤、ポリオレフィン、ポリエチレン−酢酸ビニル(EVA)、ポリエチレン−エチルアクリレート(EEA)などのポリマー系離型剤/滑剤、酸化防止剤、着色剤、二次酸化防止剤などの追加成分を含んでいてもよい。
組成物中のポリカーボネイトまたは結晶性ポリエステル樹脂の量は、80〜99.9重量%、好ましくは90〜99.9重量%の範囲にあることが望ましい。また、核剤の量は、0.1〜10重量%、好ましくは0.1〜1重量%の範囲で含まれていることが望ましい。また必要に応じて含まれていてもよい添加剤の量は、5重量%以下の量であることが望ましい。
透明樹脂製シート状部材
前記シート部材が、透明で、成形にインサート成形に耐えうる耐熱性を有するものであれば特に制限されるものではないが、通常、ポリカーボネイトからなるシートが使用される。
本発明で使用されるシート部材の厚みは特に制限されるものではないが、通常0.1〜1.0mm、好適には0.1〜0.4mmの範囲にあることが望ましい。
本発明では、このような透明な電気絶縁性のシート状部材表面に、導通パターンが印刷されている。
導通パターンは、以下に示す導電性ペーストによって、印刷されていることが望ましい。
導電性ペースト
本発明では導電ペーストとして、該導通パターンが、貴金属粉および溶剤可溶な熱可塑性樹脂とを含む組成物が使用される。
貴金属紛としては、導電性が高いものであれば特に制限されるものではなく、金、銀、白金、パラジウムなど公知のものが使用される。これらは2種以上併用してもよい。平均
粒径は、印刷性から1〜15μmがよく,また3〜10μmが好ましく、4〜9μmがさらに好ましい。
特に本発明では、前記貴金属粉が、導電性金属複合紛と銀鱗片からなり、
該導電性金属複合紛は偏平状非貴金属粉の表面が貴金属で被覆されたものであり、
(1)偏平状非貴金属粉の全表面積の50%以上が、該偏平状非貴金属粉に対して2〜30重量%の貴金属で被覆され、かつ
(2)表面貴金属層と非貴金属層との間に貴金属と非貴金属とが混在する層を介在してなり、
導電性金属複合粉と銀鱗片の比が、重量で95:10〜40:60であるものが好ましい。
本発明における偏平状とは、球状、塊状等の立体形状のものを一方向に押し潰した形状のものであり、例えば一般的にフレーク状と称するものもこれに含まれる。
非貴金属粉としては、導電性を有する非貴金属で、例えば銅、銅合金、ニッケル等が用いられる。これらを使用すると、貴金属の使用量を減らすことができるのでコストの低減を図ることができる。
また非貴金属粉の表面に被覆される貴金属は、耐酸化性と高導電性という観点から、金、銀、白金等の貴金属を用いることが好ましい。非貴金属粉への表面に貴金属を被覆する方法については特に制限はなく、めっき法、蒸着法、機械的エネルギーで被覆するメカノフュージョン法等の方法で行うことができる。また、微細、例えば2μm以下の貴金属粉と比較的粒径の大きな、例えば5μm以上の非貴金属粉の混合粉をボールミル、メカニカルアロイング装置等で混合することによっても非貴金属粉への表面に貴金属を被覆することができる。
偏平状非貴金属粉が貴金属により被覆される面積(以下、単に被覆面積という)は偏平状非貴金属粉の全表面積に対して50%以上、より好ましくは80%以上である。また、この被覆に使用される貴金属の量(以下、単に被覆量という)は、偏平状非貴金属粉に対して2〜30重量%、好ましくは7〜25重量%、より好ましくは15〜20重量%の範囲にあることが望ましい。被覆面積が少な過ぎたり、被覆量が少なすぎたりすると、導電
性ペーストにして基板などに塗布して加熱処理したとき下地の偏平状非貴金属粉が酸化して導電性が悪くなることがある。また被覆量が多すぎると、耐マイグレーション性が悪くなる。
本発明で用いられる導電性金属複合粉は、表面貴金属層の厚さが、0.01〜0.2μmであると、導電性と耐マイグレーション性に優れるので好ましい。厚さが0.01μm未満であると導電性が悪くなる傾向があり、厚さが0.2μmを超えると耐マイグレーション性が悪くなる傾向がある。
被覆面積は、次のようにして決定される。すなわち、無作為に導電性金属複合粉の粒子を5個以上取り出し、オージェ分光分析装置で貴金属及び非貴金属を定量分析し、貴金属の占める割合を算出し、その平均値を求め、この平均値を被覆面積とする。また、非貴金属と貴金属との割合は、例えば導電性金属複合粉を1g取り出し、これを硝酸で溶解し、この溶解液を化学定量分析、原子吸光分析装置等を用いて測定する。
貴金属による非金属粉の被覆は、均一に貴金属層を設けても良いが、非貴金属粉の粒子に局部電池が形成され貴金属の溶出が抑制できる点で、非貴金属粉の表面の一部が露出することが好ましい。特に貴金属が銀である場合、銅、ニッケル等の非貴金属粉を組み合わせて用いることにより、銀のマイグレーション性が改善され優れた効果を示すのでより好適である。
この導電性ペーストにおいて、貴金属と非貴金属とが混在する層とは、被覆層を形成する貴金属と基材層(下地の扁平粉)の非貴金属成分との両者が混合された状態にあり、本発明では貴金属と非貴金属が混在する層の厚さが、表面貴金属層の厚さに対して1/2〜1/50にあると、優れた導電性と耐マイグレーション性を示す。貴金属と非貴金属が混在する層の厚さが表面貴金属層の厚さの1/2を超えるか又は1/50未満の場合は導電性が著しく悪化する傾向がある。貴金属と非貴金属が混在する層の厚さは、表面貴金属層の厚さに対して1/2〜1/40であることがより好ましく、1/2〜1/30であることがさらに好ましい。
表面貴金属層の厚さ及び貴金属と非貴金属とが混在する層の厚さは、それぞれ無作為に導電性金属複合粉の粒子を5個以上取り出し、イオンスパッタリングで表面を削っていくと同時に元素定量分析するオージェ分光分析装置などを用いて1個の粒子について3点以上測定し、それぞれの厚さについての平均値を求め、この平均値をそれぞれの厚さと決定する。
また、この導電性塗料において、導電性金属複合粉の貴金属と非貴金属とが混在する層は、貴金属80〜20原子数%に対し非貴金属20〜80原子数%を含むものであることが、優れた導電性と耐マイグレーション性を示す点で好ましい。
偏平状非貴金属粉は、長径/厚さが2〜30であることが、優れた導電性と耐酸化性を示す点で好ましく、5〜20であることがより好ましく、7〜15であることがさらに好ましい。偏平状非貴金属粉の長径/厚さが小さすぎると粉同士の接触がほとんど点接触となるため高抵抗となる傾向があり、偏平状非貴金属粉の長径/厚さが大きすぎると、仮に貴金属を30重量%被覆しても全表面積の50%以上が被覆されたものを作製することが困難となり、導電性ペーストを基板などに塗布して加熱処理したとき、下地の非貴金属粉が酸化し導電性が悪化する傾向がある。なお、長径については絶対値で100μm以下が好ましく、50μm以下であることがより好ましく、30μm以下であることがさらに好ましい。導電性金属複合粉の長径/厚さは、走査型電子顕微鏡を用いて導電性金属複合粉のSEM写真をとり、この中から無作為に導電性金属複合粉の粒子を30個以上選び、そ
れの長径/厚さを測定し、その平均値を求め、この平均値を導電性金属複合粉の長径/厚さとする。
銀鱗片としては、長径の平均長さが1.0〜15μm、好ましくは1.0〜8.0μmのものが使用される。また、銀鱗片の厚さとしては、厚さ/長径が1/10〜1/100、好ましくは1/20〜1/50の範囲にあることが望ましい。
本発明では、導電性金属複合粉と銀鱗片とを併用すると銀のマイグレーションが抑制でき、またインモールド成形の圧力で導通パターンが熱プレスされると同様の圧縮力を受けるプレス同等硬化により、導電パターンの導電性が改善されるという効果が発現し、持続される。また、導電性金属複合粉と銀鱗片とを併用する場合、導電性金属複合粉と銀鱗片との重量比(複合粉:銀)が95:10〜40:60、好ましくは90:10〜60:40であるものが好ましい。
溶剤可溶な熱可塑性樹脂は、結合材(バインダー)として働き、具体的には、例えばフェノキシ樹脂、ナイロン、ポリアミドイミド樹脂、ポリカーボネイト樹脂、ポリエステル樹脂等があげられ、その軟化温度は150〜300℃の範囲にあるものが好ましく、特にシート状部材と熱軟化する温度が略同一であるものがより好ましい。本明細書で略同一とは、熱可塑性樹脂の熱軟化温度とシート状部材の熱軟化温度との差が、100℃未満であることをいう。導電パターンが形成されてなるシート状部材を加熱してプリフォームする際に、導通パターンが断線しないことであり、その目安がこの温度である。
熱可塑性樹脂を溶解する溶剤としては、溶解しうるものであれば特に制限はないが、ペーストをいずれ乾燥するということを鑑み、その沸点は150〜250℃の範囲にあるものが望ましい。具体的には、溶剤としては乳酸エチル、ブチルセロソルブ、テルピネオール、エチルカルビトール、カルビトールアセテート等が挙げられ、樹脂の溶解性と作業条件に応じて選択されて使用される。ペーストの乾燥速度を早くするには温度が低い150℃近傍の沸点を有する溶剤が好ましく、印刷時の粘度変化を小さくするには200〜250℃の沸点を有する溶剤が好ましい。
結合材の含有量は、導電ペーストに対して5〜30重量%が好ましく、8〜16重量%であることが望ましい。導電性ペーストには、さらに必要に応じて、カップリング剤及び溶剤が添加されていてもよいが、添加する場合の含有量は、カップリング剤は導電ペーストに対して0.01〜1重量%、さらには0.02〜0.05重量%であることが望ましい。また溶剤は導電ペーストに対して3〜50重量%、さらには10〜30重量%であることが望ましい。溶剤としては揮発性であって、導電性ペーストと混和しうるものであれば特に制限されない。
以上のような導電性塗料を印刷して導通パターンを形成するが、印刷方法としては特に制限されるものではなく、スクリーン印刷法、転写法などが挙げられる。
導通パターンとしては、特に制限されるものではなく、渦型、梯子型などの公知のパターンが採用される。本発明では、正極側及び負極側に回路幅の広い共通電極及び該共通電極間を結ぶ発熱パターンからなる導通パターンが形成される。
なお、導通パターンを構成するラインの幅としては、成形品の透明性を損なわない程度であれば特に制限されるものではなく、通常、50〜500μm、好適には75〜200μmの範囲にあることが望ましい。
発熱パターンは幅が広いと遮光して透明性が悪くなるという問題があるが、本発明では発熱パターンと共通電極パターンを区別して印刷することで、それぞれのライン幅を変え
て、遮光の影響を低減できる。すなわち、細線化する場合には、発熱パターンを幅50〜200μmのスリット状とし、印刷スクリーンとしては厚さが、数十〜百数十μmの薄板にスリットを形成したスクリーンを使用することができる。
スリット状のスクリーンは網目を使用するスクリーンに比べて細線の印刷に適しており、高粘度或いは導電粉の充填率が高く、チキソ性も高いペーストの印刷に好適である。印刷に際しては、スリット状のパターン方向と、印刷スキージの移動方向を同一方向にすることで、細線の発熱パターン印刷も安定に印刷することができる。
一方、共通電極パターンは、その幅が数mmあるため、発熱パターン端部との位置合わせも容易である。
この発熱パターンと共通電極パターンは同じ導電性ペーストを使用して、一括してパターンを印刷することが可能であるが、別個に印刷してもよい。
この発熱パターンと共通電極パターンとを別個に印刷する場合には発熱パターン部は導電粉の含有率を高くし、粘度が高くチキソ性も高いペーストを使用することで、断面が矩形に近い印刷が可能である。このときの粘度としては、25℃の粘度が30〜200Pa・sが好ましく、50〜200Pa・sであればより好ましい。200Pa・s以上でも印刷は可能であるが、これ以上高くしてもその効果は小さい。一方、共通電極部は幅が広いので、通常の網を使用した印刷スクリーンを使用して印刷できる。
さらに、導通パターンのラインの厚さおよび太さとしても、成形品の透明性を損なわない程度であれば特に制限されるものではなく、通常、15〜50μm、好適には15〜35μmの範囲にあることが望ましい。
導通パターンの間にカーボンペーストによって抵抗膜が印刷されていてもよい。カーボンペーストによる抵抗膜が印刷されていると、導通パターンに、ターミナルを介して通電すると、導通パターンの発熱のほかに、カーボンペースト抵抗膜の抵抗発熱によってランプ成形品が加熱され、積雪・氷結・曇りの消失作用と予防作用とが果たされる。車両用ランプ成形品のデザイン上、縦・横の発熱パターンが許容される場合、例えば、ブレーキランプやテールランプのアウターレンズの場合、複数のLEDが使用されている場合がある。この場合、LEDの反射ミラー間の接合部に縦・横に布線された梯子状の発熱パターンを設けると、全面を発熱させることができるので、並行線のみからなる発熱方法よりもより少ない電力で効率的に加熱することができ、かつ発熱パターンの一部欠損にも対応できる特徴を有する。
また共通電極パターン上に接合する給電部材は、導電金属線、導電金属網、穴あき金属箔などである。これらは導電性ペーストまたは、導電接着剤で接着される。このため、ペースト中の溶剤の揮発でボイドや膨れを生じない構造のものが好ましい。導電金属網は、その編み方によるが多少の変形に追随でき、インモールド成形用には好適である。導電金属網を接着する場合の接続抵抗を小さくするには、前記した導電性ペーストを使用するか、あるいは導電接着剤が塊状や略球状の導電粉を20体積%以上含有することが望ましく、30体積%以上であればより好ましい。
本発明では、上記した導通パターンが印刷されたシート状部材が、ランプ成形品にインモールド成形されている。
具体的には、前記導通パターンが印刷されたシート部材を、射出成形金型内にインサートし、透明性樹脂組成物を射出成形することによって、本発明に係るランプ成形品が成形される。共通電極パターン上に給電部材を貼り付けて給電する場合、給電部材の長さをシート状部材の長さより長くして給電部材の端部を余らせ、この端部が成形品の外部に残る
ようにインモールド成形した後、はみ出している給電部材の端部を、導電接着剤で車両用ランプ成形品の端部に接着することが好ましい。給電部材の端部を接着することで、給電が安定する。導電ペースト印刷部を直接クリップ等で挟むと、車両の振動によりクリップも振動し、給電部の導電ペースト固化物はクリップの振動で損傷を受ける場合がある。
シート部材は、図1に示すように、透明樹脂製シート部材がランプ成形品内面に固着され、最内面(すなわちライト照射側)に導通パターンが設けられていてもよく、また図2に示すように、シート部材の導通パターンが設けられた面でランプ成形品と直接固着されていてもよい。さらに、図3に示すように、透明樹脂製シート部材がランプ成形品外面に固着され、シート部材の導通パターンが設けられた面でランプ成形品と直接固着ランプ成形品に固着されていてもよく、さらに、図4に示すように、最外面(すなわち外気との接触側)に導通パターンが設けられていてもよい。最外面に導通パターンが設けられている場合、大気中の異物(雨滴,塵埃など)に接触させずに導通パターンを保護する目的で、ハードコート層が設けられていてもよい。発熱パターンの抵抗を安定化するには、図2または図3のように導電パターンが成形品の内部に埋め込まれる構造が好ましい。
ハードコート層としては、紫外線硬化型アクリル樹脂・紫外線硬化型シリコン樹脂・熱硬化型アクリル樹脂・熱硬化型シリコン樹脂が挙げられる。
透明樹脂組成物とシート部材とが溶着性の良くない材料を用いる際は感熱接着材を併用してもよい。
以上のような本発明に係る車両用ランプ成形品は、ヘッドランプ、リアランプ、フォッグランプカバーなどの灯具部材として使用される。
図5は本発明に係る車両用ランプ成形品を用いたヘッドランプの構成を示す概略断面図である。図5では、ランプハウジング11の前面開口部を覆って、本発明に係る車両用ランプ成形品12が装着されている。ランプハウジング11には、バルブソケット13が設置され、光源バルブ14を指示している。図5中、15は、光源バルブ14から出射した直射光束が車両用ランプ成形品12に直接入射しないように遮るためのシェードである。
実施例
以下、本発明を実施例により説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。
1)0.2mm厚さのポリカーボネートフイルム(日本ジーイープラスチックス社製、商品名:レキサンシート8020)に日立化成工業製の導電ペースト(商品名:MP-200W、組成
:導電性金属複合紛、銀鱗片、バインダ及び溶剤からなる回路用ペースト)を0.3mmの
幅で、厚さ15〜20μmのラインを印刷し、次いで100℃で30分加熱乾燥して導通
パターンが印刷されているシート状部材とした。なお、導通パターンの正極側及び負極側には幅5mmの共通電極が印刷形成され、該印刷パターン上に上記導電ペーストを介して銅製の100メッシュ金網を幅4mmで張り付けた。
2)上記フイルムを150mm角(フイルムゲート、肉厚3mm)の金型に充填し、ポリカーボネイト樹脂(日本ジーイープラスチックス社製、商品名:レキサンLSを、導電ライ
ンが成形品内に埋設するようにして、インサート成形した。
3)得られたランプ成形品の導電ラインに電気を導通させ、投入電力を変え5分経過後の試験片表面温度を測定した。
結果を表1に示す
Figure 2007026989
本発明に係る車両用ランプ成形品の1つの実施形態を示す概略断面図を示す。 本発明に係る車両用ランプ成形品の他の実施形態を示す概略断面図を示す。 本発明に係る車両用ランプ成形品の他の実施形態を示す概略断面図を示す。 本発明に係る車両用ランプ成形品の他の実施形態を示す概略断面図を示す。 本発明に係る車両用ランプ成形品を用いたヘッドランプの構成を示す概略断面図を示す。
符号の説明
11・・・ランプハウジング
12・・・車両用ランプ成形品
13・・・バルブソケット
14・・・光源バルブ
15・・・シェード

Claims (9)

  1. 透明性樹脂組成物を成形してなる車両用ランプ成形品において、
    導通パターンを印刷された透明な電気絶縁性のシート状部材が、レンズ成形品にインモールド成形によって固着されてなり、
    該導通パターンが、貴金属粉および溶剤可溶な熱可塑性樹脂とを含む組成物から形成されてなり、
    前記の導通パターンに給電するとランプ成形品が加熱されるようになっていることを特徴とする車両用ランプ成形品。
  2. 導通パターンが、正極側及び負極側に回路幅の広い共通電極及び該共通電極間を結ぶ発熱パターンからなり、該共通電極に給電部材が導電接着剤を介して接続されてなる請求項1に記載の車両用ランプ成形品。
  3. 前記貴金属粉が、導電性金属複合紛と銀鱗片からなり、
    該導電性金属複合紛は偏平状非貴金属粉の表面が貴金属で被覆されたものであり、(1)偏平状非貴金属粉の全表面積の50%以上が、該偏平状非貴金属粉に対して2〜30重量%の貴金属で被覆され、かつ(2)表面貴金属層と非貴金属層との間に貴金属と非貴金属とが混在する層を介在してなり、
    導電性金属複合粉と銀鱗片の比が、重量で95:10〜40:60である請求項1又は2に記載の車両用ランプ成形品。
  4. 前記シート状部材が、ポリカーボネイトシートからなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の車両用ランプ成形品。
  5. ランプ成形品を構成する透明性樹脂組成物中に、ポリカーボネイト樹脂または結晶性ポリエステル樹脂:80〜99.9重量%、核剤:0.1〜10重量%、
    添加剤:5重量%以下の量で含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の車両用ランプ成形品。
  6. 溶剤可溶な熱可塑性樹脂が、フェノキシ樹脂,ポリアミド樹脂、ナイロン樹脂,ポリカーボネイト樹脂からなる群から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1に記載の車両用ランプ成形品。
  7. 透明な電気絶縁性のシート状部材表面に、貴金属粉および溶剤可溶な熱可塑性樹脂を含む組成物からなる導電性ペーストを印刷したのち、これを乾燥し、得られた印刷パターン形成シート状部材を、
    金型内に充填し、透明性樹脂組成物を金型内に射出成形することを特徴とする車両用ランプ成形品の製造方法。
  8. 前記貴金属粉が、導電性金属複合紛と銀鱗片からなり、
    該導電性金属複合紛は偏平状非貴金属粉の表面が貴金属で被覆されたものであり、(1)偏平状非貴金属粉の全表面積の50%以上が、該偏平状非貴金属粉に対して2〜30重量%の貴金属で被覆され、かつ(2)表面貴金属層と非貴金属層との間に貴金属と非貴金属とが混在する層を介在してなり、
    導電性金属複合粉と銀鱗片の比が、重量で95:10〜40:60であることを特徴とする請求項7に記載の車両用ランプ成形品の製造方法。
  9. 印刷パターン形成シート状部材が、透明な電気絶縁性のシート状部材表面に、所望のパターンを導電性ペーストで形成した後、該パターンの共通電極パターン上に給電部材を、
    導電ペーストまたは導電性接着剤を介して、共通電極パターンと同一長さとなるように貼付し、次いで加熱乾燥させて共通電極パターン上に給電部材を接着させたものであることを特徴とする請求項8に記載の車両用ランプ成形品の製造方法。


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